CDP の設定
この章では、Catalyst 4000 ファミリー スイッチ上で Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)を設定する方法について説明します。設定上の注意事項、設定手順、および設定例についても示します。
この章の主な内容は、次のとおりです。
• 「CDP の概要」
• 「CDP の設定」
(注) この章で使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、次の URL のマニュアルを参照してください。
『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide, Release 12.4』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios124/124cr/hcf_r/index.htm
『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.4』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios124/124tcr/tcf_r/index.htm
(注) この章で使用するスイッチ コマンドの構文および使用方法の詳細については、『Catalyst 4500 Series Switch Cisco IOS Command Reference』および次の URL の関連マニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122sr/cr/index.htm
CDP の概要
CDP は、すべての Cisco ルータ、ブリッジ、アクセス サーバ、およびスイッチ上のレイヤ 2(データ リンク レイヤ)で動作するプロトコルです。CDP を使用すると、ネットワーク管理アプリケーションで、既知のデバイスに近接しているシスコ製デバイス、特に下位レイヤのトランスペアレント プロトコルを実行している近接デバイスを検索できます。また、近接デバイスのデバイス タイプと SNMP エージェント アドレスも学習できます。さらに、CDP によって、アプリケーションから隣接デバイスに SNMP クエリーを送信することもできます。
CDP は、Subnetwork Access Protocol(SNAP)をサポートしているすべての LAN および WAN メディア上で稼動します。
CDP を設定した各デバイスは、マルチキャスト アドレスに対して定期的にメッセージを送信します。各デバイスは SNMP メッセージを受信できるアドレスを最低 1 つはアドバタイズします。このアドバタイズには、受信側デバイスで CDP 情報を廃棄せずに保持しておく時間を表す存続可能時間またはホールドタイム情報も含まれます。
CDP の設定
ここでは、CDP の設定手順について説明します。
• 「CDP のグローバルなイネーブル化」
• 「CDP のグローバル設定の表示」
• 「インターフェイス上での CDP のイネーブル化」
• 「CDP インターフェイスの設定の表示」
• 「CDP の監視およびメンテナンス」
CDP のグローバルなイネーブル化
CDP をグローバルにイネーブルにするには、次の作業を行います。
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Switch(config)# [
no ]
cdp run
|
CDP をグローバルにイネーブルにします。 CDP をグローバルにディセーブルにするには、 no キーワードを使用します。 |
次に、CDP をグローバルにイネーブルにする例を示します。
CDP のグローバル設定の表示
CDP の設定を表示するには、次の作業を行います。
次に、CDP の設定を表示する例を示します。
Sending CDP packets every 120 seconds
Sending a holdtime value of 180 seconds
Sending CDPv2 advertisements is enabled
その他の CDP show コマンドについては、「CDP の監視およびメンテナンス」を参照してください。
インターフェイス上での CDP のイネーブル化
特定のインターフェイス上で CDP をイネーブルにするには、次の作業を行います。
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Switch(config-if)#
[no] cdp enable
|
特定のインターフェイス上で CDP をイネーブルにします。 特定のインターフェイス上で CDP をディセーブルにするには、no キーワードを使用します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/1 上で CDP をイネーブルにする例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/1
Switch(config-if)# cdp enable
次に、インターフェイス FastEthernet 5/1 上で CDP をディセーブルにする例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 5/1
Switch(config-if)# no cdp enable
CDP インターフェイスの設定の表示
インターフェイスの CDP 設定を表示するには、次の作業を行います。
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Switch#
show cdp interface [
type /
number ]
|
CDP がイネーブルに設定されているインターフェイスの情報を表示します。 |
次に、インターフェイス FastEthernet 5/1 の CDP の設定を表示する例を示します。
Switch# show cdp interface fastethernet 5/1
FastEthernet5/1 is up, line protocol is up
Sending CDP packets every 120 seconds
CDP の監視およびメンテナンス
デバイス上の CDP を監視およびメンテナンスするには、次の作業を 1 つまたは複数行います。
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Switch#
clear cdp counters
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トラフィック カウンタを 0 にリセットします。 |
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近接デバイスに関する情報を収めた CDP テーブルを削除します。 |
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送信の頻度、送信されたパケットを保持する時間など、グローバルな情報を表示します。 |
Switch#
show cdp entry
entry_name [
protocol |
version ]
|
特定の近接デバイスに関する情報を表示します。プロトコル情報またはバージョン情報に表示を限定できます。 |
Switch#
show cdp interface [
type /
number ]
|
CDP がイネーブルに設定されているインターフェイスの情報を表示します。 |
Switch#
show cdp neighbors
[
type /
number ] [
detail ]
|
近接装置に関する情報を表示します。特定のインターフェイス上の近接デバイスに関する情報に表示を限定することも、より詳細な情報を要求することもできます。 |
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CDP カウンタ(送受信されたパケット数およびチェックサム エラーを含む)を表示します。 |
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スイッチでイネーブルに設定されているデバッグのタイプに関する情報を表示します。 |
次に、スイッチの CDP カウンタ設定をクリアする例を示します。
Switch# clear cdp counters
次に、近接装置に関する情報を表示する例を示します。
Switch# show cdp neighbors
Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater
Device ID Local Intrfce Holdtme Capability Platform Port ID
JAB023807H1 Fas 5/3 127 T S WS-C2948 2/46
JAB023807H1 Fas 5/2 127 T S WS-C2948 2/45
JAB023807H1 Fas 5/1 127 T S WS-C2948 2/44
JAB023807H1 Gig 1/2 122 T S WS-C2948 2/50
JAB023807H1 Gig 1/1 122 T S WS-C2948 2/49
JAB03130104 Fas 5/8 167 T S WS-C4003 2/47
JAB03130104 Fas 5/9 152 T S WS-C4003 2/48