Cisco ME 3400E イーサネット アクセス スイッチ
Cisco IOS コマンド
aaa accounting dot1x
認証、認可、およびアカウンティング(AAA)アカウンティングをイネーブルにして、IEEE 802.1x セッションの特定のアカウンティング方式を、回線単位またはインターフェイス単位で定義する方式リストを作成するには aaa accounting dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x アカウンティングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa accounting dot1x { name | default} start-stop {broadcast group { name | radius | tacacs+ } [group { name | radius | tacacs+ }... ] | group { name | radius | tacacs+ } [ group { name | radius | tacacs+ } ... ]}
no aaa accounting dot1x { name | default }
構文の説明
name |
サーバ グループ名。これは、 broadcast group および group キーワードの後に入力する場合に使用するオプションです。 |
default |
デフォルト リストにあるアカウンティング方式を、アカウンティング サービス用に使用します。 |
start-stop |
プロセスの開始時に start アカウンティング通知を送信し、プロセスの終了時に stop アカウンティング通知を送信します。start アカウンティング レコードはバックグラウンドで送信されます。アカウンティング サーバが start アカウンティング通知を受け取ったかどうかには関係なく、要求されたユーザ プロセスが開始されます。 |
broadcast |
複数の AAA サーバに送信されるアカウンティング レコードをイネーブルにして、アカウンティング レコードを各グループの最初のサーバに送信します。最初のサーバが利用できない場合、スイッチはバックアップ サーバのリストを使用して最初のサーバを識別します。 |
group |
アカウンティング サービスに使用するサーバ グループを指定します。有効なサーバ グループ名は次のとおりです。 • name :サーバ グループ名 • radius :全 RADIUS ホストのリスト • tacacs+ :全 TACACS+ ホストのリスト broadcast group および group キーワードの後に入力する場合、 group キーワードはオプションです。オプションの group キーワードより多くのキーワードを入力できます。 |
radius |
(任意)RADIUS 認証をイネーブルにします。 |
tacacs+ |
(任意)TACACS+ アカウンティングをイネーブルにします。 |
デフォルト
AAA アカウンティングはディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、RADIUS サーバへのアクセスが必要です。
(注) インターフェイスに IEEE 802.1x RADIUS アカウンティングを設定する前に、dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力することを推奨します。
例
次の例では、IEEE 802.1x アカウンティングを設定する方法を示します。
Switch(config)# aaa accounting dot1x
Switch(config)# aaa accounting dot1x default start-stop group radius
(注) RADIUS 認証サーバは、AAA クライアントから更新パケットやウォッチドッグ パケットを受け入れて記録するよう、適切に設定する必要があります。
関連コマンド
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aaa authentication dot1x |
IEEE 802.1x が動作しているインターフェイスで使用する 1 つ以上の AAA メソッドを指定します。 |
aaa-new-model |
AAA アクセス コントロール モデルをイネーブルにします。構文情報については、『 Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.2 』 > 「 Authentication, Authorization, and Accounting 」 > 「 Authentication Commands 」を参照してください。 |
dot1x reauthentication |
定期的な再認証をイネーブルまたはディセーブルにします。 |
dot1x timeout reauth period |
再認証の試行の間隔(秒)を設定します。 |
aaa authentication dot1x
IEEE 802.1x に準拠するポートで Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)メソッドを使用するように指定するには aaa accounting dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa authentication dot1x { default } method1
no aaa authentication dot1x { default }
構文の説明
default |
この引数の後に続く、リストされた認証方式をログイン時のデフォルトの方式として使用します。 |
method1 |
認証用にすべての RADIUS サーバのリストを使用するには、 group radius キーワードを入力します。 |
(注) 他のキーワードがコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされているのは default および group radius キーワードだけです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
method 引数には、認証アルゴリズムがクライアントからのパスワードを確認するために一定の順序で試みる方式を指定します。実際に IEEE 802.1x に準拠している唯一の方式は、クライアント データが RADIUS 認証サーバに対して確認される group radius 方式です。
group radius を指定した場合、 radius-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して RADIUS サーバを設定する必要があります。
設定された認証方式のリストを表示するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
例
次の例では AAA をイネーブルにして IEEE 802.1x 準拠の認証リストを作成する方法を示します。この認証は、最初に RADIUS サーバとの交信を試みます。この動作でエラーが返信された場合、ユーザはネットワークへのアクセスが許可されません。
Switch(config)# aaa new-model
Switch(config)# aaa authentication dot1x default group radius
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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aaa new-model |
AAA アクセス コントロール モデルをイネーブルにします。構文情報については、「Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.2」 > 「Authentication, Authorization, and Accounting」 > 「Authentication Commands」を参照してください。 |
show running-config |
動作設定を表示します。構文情報については、Cisco IOS Release 12.2 のコマンド リファレンス一覧ページへアクセスする次のリンクを使用します。 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/prod_command_reference_list.html 「Cisco IOS Commands Master List, Release 12.2」を選択して、コマンドの項目へ移動します。 |
action
VLAN アクセス マップ エントリに対してアクションを設定するには、 action アクセスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。このアクションをデフォルト値である forward に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
action { drop | forward }
no action
構文の説明
drop |
指定された条件に一致する場合に、パケットをドロップします。 |
forward |
指定された条件に一致する場合に、パケットを転送します。 |
デフォルト
デフォルトのアクションは、パケットの転送です。
コマンド モード
アクセス マップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
vlan access-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、アクセスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。
アクションが drop の場合は、一致条件にアクセス コントロール リスト(ACL)名を設定後、そのマップを VLAN に適用してアクセス マップを定義する必要があります。定義しない場合、すべてのパケットがドロップされることがあります。
アクセス マップ コンフィギュレーション モードでは、 match アクセス マップ コンフィギュレーション コマンドを使用して、VLAN マップの一致条件を定義できます。 action コマンドを使用すると、パケットが条件に一致したときに実行するアクションを設定できます。
drop パラメータおよび forward パラメータは、このコマンドの no 形式では使用されません。
例
次の例では、VLAN アクセス マップ vmap4 を指定し VLAN 5 と VLAN 6 に適用する方法を示します。このアクセス マップは、パケットがアクセス リスト al2 に定義された条件に一致する場合に、VLAN がその IP パケットを転送するように指定します。
Switch(config)# vlan access-map vmap4
Switch(config-access-map)# match ip address al2
Switch(config-access-map)# action forward
Switch(config-access-map)# exit
Switch(config)# vlan filter vmap4 vlan-list 5-6
設定を確認するには、 show vlan access-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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access-list { deny | permit } |
番号付き標準 ACL を設定します。構文情報については、「Cisco IOS IP Command Reference, Volume 1 of 3:Addressing and Services, Release 12.2」 > 「IP Services Commands」 を選択してください。 |
ip access-list |
名前付きアクセス リストを作成します。構文情報については、「Cisco IOS IP Command Reference, Volume 1 of 3:Addressing and Services, Release 12.2」 > 「IP Services Commands」 を選択してください。 |
mac access-list extended |
名前付き MAC アドレス アクセス リストを作成します。 |
match(アクセス マップ コンフィギュレーション) |
VLAN マップの一致条件を定義します。 |
show vlan access-map |
スイッチで作成された VLAN アクセス マップを表示します。 |
vlan access-map |
VLAN アクセス マップを作成します。 |
alarm-contact
外部アラームのトリガーおよび重大度を設定するには、 alarm-contact グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
alarm-contact { contact-number { description string | severity { critical | major | minor } | trigger { closed | open }} | all { severity { critical | major | minor } | trigger { closed | open }}
no alarm-contact { contact-number { description | severity | trigger } | all { severity | trigger }
contact-number |
特定のアラーム接点番号を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 4 です。 |
description string |
アラーム接点番号の説明を追加します。説明の文字列は 80 文字までの英数字で指定します。この文字列は、アラームがトリガーされるときに生成されるシステム メッセージに表示されます。 |
all |
すべてのアラーム接点を設定します。 |
severity |
アラームがトリガーされたときに設定される重大度を設定します。重大度はアラーム通知に含まれます。 no alarm-contact severity を入力すると、重大度がマイナーに設定されます。 |
critical |
重大度をクリティカルに設定します。 |
major |
重大度をメジャーに設定します。 |
minor |
重大度をマイナーに設定します。 |
trigger |
アラームをトリガーする状態を設定します(接続回線がオープンか、またはクローズか)。 no alarm-contact trigger を入力すると、トリガーがクローズに設定されます。 |
closed |
接点がクローズの場合に、アラームがトリガーされることを指定します。 |
open |
接点がオープンの場合に、アラームがトリガーされることを指定します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
no alarm-contact contact-number description は説明を空の文字列に設定します。
no alarm-contact { contact-number | all } severity はアラーム接点の重大度をマイナーに設定します。
no alarm-contact { contact-number | all } trigger は外部アラーム接点のトリガーをクローズに設定します。
例
次に、接点がオープンの場合にクリティカル アラームを報告するようにアラーム接点番号 1 を設定する例を示します。
Switch(config)# alarm-contact 1 description main_lab_door
Switch(config)# alarm-contact 1 severity critical
Switch(config)# alarm-contact 1 trigger open
Dec 4 10:34:09.049: %PLATFORM_ENV-1-EXTERNAL_ALARM_CONTACT_ASSERT: Alarm asserted: main_lab_door
show env alarm-contact または show running-config 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
Switch# show env alarm-contact
Description: main_lab_door
次の例は、クリア アラーム接点番号 1 と show のコマンド出力を設定する方法を示します。
Switch(config)# no alarm-contact 1 description
Dec 4 10:39:33.621: %PLATFORM_ENV-1-EXTERNAL_ALARM_CONTACT_CLEAR: Alarm cleared: main_lab_door Dec 4 10:39:33.621: %PLATFORM_ENV-1-EXTERNAL_ALARM_CONTACT_ASSERT: Alarm asserted: external alarm contact 1
Switch(config)# no alarm-contact 1 severity
Dec 4 10:39:46.774: %PLATFORM_ENV-1-EXTERNAL_ALARM_CONTACT_CLEAR: Alarm cleared: external alarm contact 1 Dec 4 10:39:46.774: %PLATFORM_ENV-1-EXTERNAL_ALARM_CONTACT_ASSERT: Alarm asserted: external alarm contact 1
Switch(config)# no alarm-contact 1 trigger open
Dec 4 10:39:56.547: %PLATFORM_ENV-1-EXTERNAL_ALARM_CONTACT_CLEAR: Alarm cleared: external alarm contact 1
Switch# show env alarm-contact
Description: external alarm contact 1
関連コマンド
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show env alarm-contact |
スイッチのアラーム設定およびステータスを表示します。 |
archive download-sw
新しいイメージを TFTP サーバからスイッチにダウンロードし、既存のイメージを上書きまたは保持するには、 archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive download-sw { /force-reload | /imageonly | /leave-old-sw | /no-set-boot | /no-version-check | /overwrite | /reload | /safe } source-url
構文の説明
/force-reload |
ソフトウェア イメージのダウンロードが成功した後で無条件にシステムのリロードを強制します。 |
/imageonly |
ソフトウェア イメージだけをダウンロードし、組み込みデバイス マネージャに関連する HTML ファイルはダウンロードしません。既存のバージョンの HTML ファイルは、既存のバージョンが上書きまたは削除されている場合にだけ削除されます。 |
/leave-old-sw |
ダウンロードに成功した後で古いソフトウェア バージョンを保存します。 |
/no-set-boot |
新しいソフトウェア イメージのダウンロードに成功した後に、BOOT 環境変数の設定が新しいソフトウェア イメージを指定するように変更されません。 |
/no-version-check |
互換性のないイメージのインストールを防ぐためのチェックを行わずにソフトウェア イメージをダウンロードします。 |
/overwrite |
ダウンロードされたイメージで、フラッシュ メモリのソフトウェア イメージを上書きします。 |
/reload |
変更された設定が保存されていない場合を除き、イメージのダウンロードに成功した後でシステムをリロードします。 |
/safe |
現在のソフトウェア イメージを保存します。新しいイメージがダウンロードされるまでは、新しいソフトウェア イメージ用の領域を作る目的で現在のソフトウェア イメージを削除しません。ダウンロード終了後に現在のイメージが削除されます。 |
source-url |
ローカルまたはネットワーク ファイル システム用の送信元 URL エイリアス。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / image-name .tar • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • セキュア HTTP サーバの構文: https:// [[ username : password ]@]{ hostname | host-ip }[/ directory ] / image-name .tar • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / image-name .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / image-name .tar image-name .tar は、スイッチにダウンロードし、インストールするソフトウェア イメージです。 |
デフォルト
現行のソフトウェア イメージは、ダウンロードされたイメージで上書きされません。
ソフトウェア イメージと HTML ファイルの両方がダウンロードされます。
新しいイメージは flash: ファイル システムにダウンロードされます。
BOOT 環境変数は、flash: ファイル システムの新しいソフトウェア イメージを示すよう変更されます。
イメージ名では大文字と小文字が区別されます。イメージ ファイルは tar フォーマットで提供されます。
ダウンロードするイメージでのバージョンの互換性がチェックされます。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
/imageonly オプションは、既存のイメージが削除または置き換えられている場合に、既存のイメージの HTML ファイルを削除します。(HTML ファイルのない)Cisco IOS イメージだけがダウンロードされます。
/safe または /leave-old-sw オプションを指定すると、十分なフラッシュ メモリがない場合には新しいイメージのダウンロードが行われないようにすることができます。ソフトウェアを残すことによってフラッシュ メモリの空き容量が不足し、新しいイメージが入りきらなかった場合に、エラーが発生します。
/leave-old-sw オプションを使用し、新しいイメージをダウンロードしたときに古いイメージが上書きされなかった場合、 delete 特権 EXEC コマンドを使用して古いイメージを削除することができます。詳細については、「delete」を参照してください。
(注) /no-version-check オプションの使用には注意が必要です。このオプションを使用すると、最初にイメージにスイッチとの互換性があることを確認せずにイメージをダウンロードできます。
フラッシュ デバイスのイメージをダウンロードされたイメージで上書きする場合は、 /overwrite オプションを使用します。
/overwrite オプション なし でこのコマンドを指定する場合、ダウンロード アルゴリズムは、新しいイメージが、スイッチ フラッシュ デバイスのイメージと同じではないことを確認します。イメージが同じである場合は、ダウンロードは行われません。イメージが異なっている場合、古いイメージは削除され、新しいイメージがダウンロードされます。
新しいイメージをダウンロードした後で、 reload 特権 EXEC コマンドを入力して新しいイメージの使用を開始するか、または archive download-sw コマンドの /reload オプションか /force-reload オプションを指定してください。
例
次の例では、172.20.129.10 の TFTP サーバから新しいイメージをダウンロードし、スイッチでイメージを上書きする方法を示します。
Switch# archive download-sw /overwrite tftp://172.20.129.10/test-image.tar
次の例では、172.20.129.10 の TFTP サーバからソフトウェア イメージだけをスイッチにダウンロードする方法を示します。
Switch# archive download-sw /imageonly tftp://172.20.129.10/test-image.tar
次の例では、ダウンロードに成功した後で古いソフトウェア バージョンを保存する方法を示します。
Switch# archive download-sw /leave-old-sw tftp://172.20.129.10/test-image.tar
archive tar
archive tar 特権 EXEC コマンドを使用して、tar ファイルの作成、tar ファイル内のファイルの一覧表示、または tar ファイルからのファイルの抽出を行います。
archive tar { /create destination-url flash:/ file-url } | { /table source-url } | { /xtract source-url flash:/ file-url [ dir / file... ]}
構文の説明
/create destination-url flash:/ file-url |
ローカルまたはネットワーク ファイル システムに新しい tar ファイルを作成します。 destination-url には、ローカルまたはネットワーク ファイル システムの宛先 URL エイリアスおよび作成する tar ファイルの名前を指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文: flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / tar-filename .tar tar-filename .tar は、作成する tar ファイルです。 flash:/ file-url には、新しい tar ファイルが作成されるローカル フラッシュ ファイル システムの場所を指定します。 送信元ディレクトリ内のファイルまたはディレクトリのオプションのリストを指定して、新しい tar ファイルに書き込むことができます。何も指定しないと、このレベルのすべてのファイルおよびディレクトリが、新しく作成された tar ファイルに書き込まれます。 |
/table source-url |
既存の tar ファイルの内容を画面に表示します。 source-url には、ローカル ファイル システムまたはネットワーク ファイル システムの送信元 URL エイリアスを指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • RCP の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / tar-filename .tar tar-filename .tar は、表示する tar ファイルです。 |
/xtract source-url flash:/ file-url [ dir/file ...] |
tar ファイルからローカル ファイル システムにファイルを抽出します。 source-url には、ローカル ファイル システムの 送信元 URL エイリアスを指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • RCP の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / tar-filename .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / tar-filename .tar tar-filename .tar は、抽出される tar ファイルです。 flash:/ file-url [ dir/file ...] には、tar ファイルが抽出されるローカル フラッシュ ファイル システムの場所を指定します。tar ファイルから抽出されるファイルまたはディレクトリのオプション リストを指定するには、 dir/file ... オプションを使用します。何も指定されないと、すべてのファイルとディレクトリが抽出されます。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ファイル名およびディレクトリ名は、大文字と小文字を区別します。
イメージ名では、大文字と小文字が区別されます。
例
次の例では、tar ファイルを作成する方法を示します。このコマンドはローカル フラッシュ デバイスの new-configs ディレクトリの内容を、172.20.10.30 の TFTP サーバの saved.tar という名前のファイルに書き込みます。
Switch# archive tar /create tftp:172.20.10.30/saved.tar flash:/new-configs
次の例では、フラッシュ メモリに含まれるファイルの内容を表示する方法を示します。tar ファイルの内容が画面に表示されます。
Switch# archive tar /table flash:image_name-mz.122-release.tar
image_name-mz.122-release/(directory)
image_name-mz.122-release(610856 bytes)
image_name-mz.122-release/info (219 bytes)
次の例では、 html ディレクトリおよびその内容だけを表示する方法を示します。
Switch# archive tar /table flash:image_name-mz.122-release.tar image_name-mz.122-release/html
image_name-mz.122-release/html/ (directory)
image_name-mz.122-release/html/const.htm (556 bytes)
image_name-mz.122-release/html/xhome.htm (9373 bytes)
image_name-mz.122-release/html/menu.css (1654 bytes)
次の例では、172.20.10.30 のサーバにある tar ファイルの内容を抽出する方法を示します。ここでは、ローカル フラッシュ ファイル システムのルート ディレクトリに単に new-configs ディレクトリを抽出しています。 saved.tar ファイルの残りのファイルは無視されます。
Switch# archive tar /xtract tftp://172.20.10.30/saved.tar flash:/ new-configs
archive upload-sw
archive upload-sw 特権 EXEC コマンドを使用して、既存のスイッチ イメージをサーバにアップロードします。
archive upload-sw [ /version version_string ] destination-url
構文の説明
/version version_string |
(任意)アップロードするイメージの特定バージョン文字列を指定します。 |
destination-url |
ローカルまたはネットワーク ファイル システムの宛先 URL エイリアスです。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash: • FTP の構文: ftp: [[ // username [ : password ] @ location ]/ directory ] / image-name .tar • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp: [[ // username @ location ]/ directory ] / image-name .tar • TFTP の構文: tftp: [[ // location ]/ directory ] / image-name .tar image-name .tar は、サーバに保存するソフトウェア イメージの名前です。 |
デフォルト
flash: ファイル システムから現在稼動中のイメージをアップロードします。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
組み込みデバイス マネージャに関連付けられている HTML ファイルが既存のイメージとともにインストールされている場合にだけ、アップロード機能を使用します。
ファイルは、Cisco IOS イメージ、HTML ファイル、info の順序でアップロードされます。これらのファイルがアップロードされると、ソフトウェアは tar ファイルを作成します。
イメージ名では、大文字と小文字が区別されます。
例
次の例では、現在実行中のイメージを、172.20.140.2 の TFTP サーバへアップロードする方法を示します。
Switch# archive upload-sw tftp://172.20.140.2/test-image.tar
関連コマンド
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新しいイメージをスイッチにダウンロードします。 |
archive tar |
tar ファイルを作成し、tar ファイルのファイルを一覧表示し、tar ファイルからファイルを抽出します。 |
arp access-list
Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)アクセス コントロール リスト(ACL)を定義する場合、または以前定義したリストの最後にコマンドを追加する場合は、arp access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定された ARP アクセス リストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
arp access-list acl-name
no arp access-list acl-name
デフォルト
ARP アクセス リストは定義されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
arp access-list コマンドを入力すると、ARP アクセス リスト コンフィギュレーション モードに入り、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• default :コマンドをデフォルト設定に戻します。
• deny :パケットを拒否するように指定します。詳細については、「deny(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)」を参照してください。
• exit :ARP アクセス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト設定に戻します。
• permit :パケットを転送するように指定します。詳細については、「permit(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)」を参照してください。
指定された一致条件に基づいて ARP パケットを転送またはドロップするには、 permit または deny アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ARP ACL が定義されると、 ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して VLAN に ARP ACL を適用できます。IP/MAC アドレス バインディングだけを含む ARP パケットが ACL と比較されます。それ以外のすべてのパケット タイプは、検証されずに、入力 VLAN 内でブリッジングされます。ACL がパケットを許可すると、スイッチがパケットを転送します。明示的拒否ステートメントによって ACL がパケットを拒否すると、スイッチがパケットをドロップします。暗黙拒否ステートメントによって ACL がパケットを拒否すると、スイッチはパケットを DHCP バインディングのリストと比較します。ただし、ACL が スタティック (パケットがバインディングと比較されない)である場合を除きます。
例
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレスが 1.1.1.1 で MAC アドレスが 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答の両方を許可する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list static-hosts
Switch(config-arp-nacl)# permit ip host 1.1.1.1 mac host 00001.0000.abcd
Switch(config-arp-nacl)# end
設定を確認するには、 show arp access-list 特権 EXEC コマンドを入力します。
bandwidth
ポリシーマップ クラスの出力帯域幅を設定することによってクラスベース均等化キューイング(CBWFQ)を設定するには、bandwidth ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。クラスの帯域幅設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
bandwidth { rate | percent value | remaining percent value }
no bandwidth [ rate | percent value | remaining percent value ]
構文の説明
rate |
クラスの帯域幅レートをキロ ビット/秒(kbps)単位で設定します。指定できる範囲は 64 ~ 1000000 です。 |
percent value |
合計帯域幅の割合としてクラスの帯域幅を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 100% です。 |
remaining percent value |
残りの帯域幅の割合としてクラスの帯域幅を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 100% です。 |
コマンド モード
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
出力トラフィックを制御するには、 bandwidth ポリシーマップ クラス コマンドを使用します。 bandwidth コマンドは、そのクラス内のトラフィックの帯域幅を指定します。CBWFQ はクラスに割り当てられた帯域幅から、クラスに属するパケットの重み付けを取得し、この重み付けを使用して、このクラスのキューが適正に処理されるようにします。帯域幅設定は、入力ポリシー マップでサポートされません。
トラフィックのクラスの帯域幅を絶対レート(kbps)または帯域幅に対する割合( パーセント 値 )として設定すると、その帯域幅はそのトラフィック クラスの最小帯域幅保証または認定情報レート(CIR)を表します。つまり、トラフィック クラスは最低でもコマンドにより指定された帯域幅を取得しますが、その帯域幅に制限されるわけではありません。ポートの超過帯域幅はすべて、設定済み CIR レートと同じ比率で各クラスに割り当てられます。
bandwidth remaining percent コマンドを入力すると、絶対帯域幅が保証されず、相対帯域幅のみが確認されます。クラスの帯域幅は、ポートに設定された、帯域幅に対する指定されたパーセント比率に常に比例します。
出力ポリシーで帯域幅を設定する場合、各帯域幅設定では、同一の単位を指定する必要があります。つまり、すべてを絶対値(レート)またはパーセント比率にします。
ポリシーの各キューにおける最小帯域幅保証の合計速度は、インターフェイスの合計速度を上回ることはできません。 percent キーワードが使用されている場合、クラスの帯域幅の割合の合計が 100% を超えることはできません。
queue-limit コマンドを使用してデフォルトのキュー制限を変更すると、インターフェイスに必要な最小帯域幅保証を満たすことができるため、高速のインターフェイスで特に重要です。
1 つのポリシー マップ内で、bandwidth ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用して CBWFQ を設定し、同じクラスに対して shape average コマンドを使用してクラスベース シェーピングを設定することはできません。
プライオリティ キューイング( priority ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用して設定)を含むクラスの帯域幅は設定できません。
例
次に、帯域幅(kbps)を設定することにより、出力キューの優先順位を設定する例を示します。クラス outclass1 、 outclass2 、および outclass3 の最小帯域幅は、それぞれ 50000、20000、および 10000 kbps になります。クラス class-default は、最低限として、残りの帯域幅を取得します。
Switch(config)# policy-map out-policy
Switch(config-pmap)# class outclass1
Switch(config-pmap-c)# bandwidth 50000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth 20000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth 10000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet 0/1
Switch(config-if)# service-policy output out-policy
次に、各トラフィック クラスに、使用可能な合計帯域幅の割合を割り当てることで、出力キューの優先順位を設定する例を示します。クラス outclass1 、 outclass2 および outclass3 は、それぞれ 50%、20%、および 10% の最小帯域幅を取得します。クラス class-default は少なくとも 20 パーセントを取得します。
Switch(config)# policy-map out-policy
Switch(config-pmap)# class outclass1
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 50
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet 0/1
Switch(config-if)# service-policy output out-policy
次に、 outclass1 をプライオリティ キューとして設定し、 outclass2 および outclass3 は、プライオリティ キューを処理した後の残存帯域幅のそれぞれ 50% および 20% を取得するように設定する例を示します。クラス class-default は、保証なしで、残りの 30% を取得します。
Switch(config)# policy-map out-policy
Switch(config-pmap)# class outclass1
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 50
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 20
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet 0/1
Switch(config-if)# service-policy output out-policy
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
class |
指定したクラスマップ名のトラフィック分類一致基準を定義します。 |
policy-map |
複数のポートに接続可能なポリシー マップを作成または変更して、サービス ポリシーを指定します。 |
show policy-map |
Quality of Service(QoS)ポリシー マップを表示します。 |
boot buffersize
NVRAM のサイズを設定するには boot buffersize グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot buffersize size
no boot buffersize
構文の説明
size |
NVRAM バッファ サイズ(KB) 有効な範囲は 4096 ~ 1048576 です。 |
デフォルト
デフォルトの NVRAM バッファ サイズは 512 KB です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デフォルトの NVRAM バッファ サイズは 512 KB です。コンフィギュレーション ファイルが大きすぎて NVRAM に保存できない場合があります。より大きいコンフィギュレーション ファイルをサポートできるように、NVRAM バッファのサイズを設定できます。
NVRAM バッファ サイズを設定した後、スイッチをリロードします。
例
次の例では、NVRAM バッファ サイズを設定する方法を示します。
Switch(config)#
boot buffersize 524288
関連コマンド
|
|
show boot |
BOOT 環境変数の設定を表示します。 |
boot config-file
Cisco IOS がシステム設定の不揮発性コピーの読み書きに使用するファイル名を指定するには、 boot config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot config-file flash: / file-url
no boot config-file
構文の説明
flash:/ file-url |
コンフィギュレーション ファイルのパス(ディレクトリ)および名前です。 |
デフォルト
デフォルトのコンフィギュレーション ファイルは、flash:config.text です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
boot enable-break
自動ブート プロセスの中断をイネーブルにするには、 boot enable-break グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot enable-break
no boot enable-break
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
ディセーブル コンソール上で Break キーを押しても自動ブート プロセスを中断することはできません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを入力すると、フラッシュ ファイル システムが初期化された後にブレーク キーを押して、自動ブート プロセスを中断できます。ブレーク キーは、オペレーティング システムごとに異なります。
• UNIX を実行している SUN ワークステーションでは、Ctrl+C がブレーク キーです。
• Windows 2000 を実行する PC では、Ctrl+Break がブレーク キーとなります。
このコマンドは、ENABLE_BREAK 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Cisco ME 3400E イーサネット アクセス スイッチ ブート ローダー コマンド」 を参照してください。
boot helper
boot helper グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、ブート ローダー初期化中に動的にファイルをロードして、ブート ローダーの機能を拡張したり、パッチを当てたりします。このコマンドをデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot helper filesystem :/ file-url ...
no boot helper
構文の説明
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスには flash: を使用します。 |
/ file-url |
ローダー初期化中に動的にロードするためのパス(ディレクトリ)およびロード可能なファイルのリストです。イメージ名はセミコロンで区切ります。 |
デフォルト
ヘルパー ファイルはロードされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
boot helper-config-file
boot helper-config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Cisco IOS ヘルパー イメージが使用するコンフィギュレーション ファイルの名前を指定します。このコマンドが設定されていない場合は、CONFIG_FILE 環境変数によって指定されたファイルが、ロードされたすべてのバージョンの Cisco IOS に使用されます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot helper-config-file filesystem :/ file-url
no boot helper-config file
構文の説明
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスには flash: を使用します。 |
/ file-url |
ロードするパス(ディレクトリ)およびヘルパー コンフィギュレーション ファイル |
デフォルト
ヘルパー コンフィギュレーション ファイルは指定されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
boot manual
次回のブート サイクル中に、スイッチの手動起動をイネーブルにするには、 boot manual グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot manual
no boot manual
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
boot private-config-file
Cisco IOS がプライベート設定の不揮発性コピーの読み書きに使用するファイル名を指定するには、 boot private-config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot private-config-file filename
no boot private-config-file
構文の説明
filename |
プライベート コンフィギュレーション ファイルの名前 |
デフォルト
デフォルトのコンフィギュレーション ファイルは、 private-config です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ファイル名は、大文字と小文字を区別します。
例
次の例では、プライベート コンフィギュレーション ファイルの名前を pconfig と指定する方法を示します。
Switch(config)# boot private-config-file pconfig
boot system
boot system グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、次回のブート サイクル中にロードする Cisco IOS イメージを指定します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot system filesystem:/file-url ...
no boot system
構文の説明
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスには flash: を使用します。 |
/ file-url |
ブート可能なイメージのパス(ディレクトリ)および名前。各イメージ名はセミコロンで区切ります。 |
デフォルト
スイッチは、BOOT 環境変数内の情報を使用して、自動的にシステムをブートしようとします。この変数が設定されていない場合、スイッチは、フラッシュ ファイル システム全体に再帰的に縦型検索し、最初の実行可能イメージをロードして実行しようとします。ディレクトリの縦型検索では、検出した各サブディレクトリを完全に検索してから元のディレクトリでの検索を続けます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ファイル名およびディレクトリ名は、大文字と小文字を区別します。
archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用してシステム イメージを保存している場合、 boot system コマンドを使用する必要はありません。 boot system コマンドは自動的に処理され、ダウンロードされたイメージがロードされます。
このコマンドは、BOOT 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Cisco ME 3400E イーサネット アクセス スイッチ ブート ローダー コマンド」 を参照してください。
channel-group
channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、EtherChannel グループにイーサネット ポートを割り当てます。イーサネット ポートを EtherChannel グループから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-group channel -group-number mode { active | { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on } | passive }
no channel-group
PAgP モード:
channel-group channel -group-number mode { auto [ non-silent ] | { desirable [ non-silent ]}
LACP モード:
channel-group channel -group-number mode {active | passive}
On モード:
channel-group channel -group-number mode on
(注) リンク集約制御プロトコル(LACP)およびポート集約プロトコル(PAgP)は、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)または拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)でのみ使用できます。active、auto、desirable、および passive キーワードはユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)には表示されません。
構文の説明
channel-group-number |
チャネル グループ番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 48 です。 |
mode |
EtherChannel モードを指定します。 |
active |
無条件に LACP をイネーブルにします。 active モードは、ポートをネゴシエーション ステートにします。このステートでは、ポートは LACP パケットを送信することによって、他のポートとのネゴシエーションを開始します。チャネルは、active モードまたは passive モードの別のポート グループで形成されます。 |
auto |
PAgP デバイスが検出された場合に限り、PAgP をイネーブルにします。 auto モードは、ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。チャネルは、desirable モードの別のポート グループでだけ形成されます。 auto がイネーブルの場合、サイレント動作がデフォルトになります。 |
desirable |
無条件に PAgP をイネーブルにします。 desirable モードは、ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケットを送信することによって、他のポートとのネゴシエーションを開始します。相手側のポート グループが desirable または auto モードの場合にチャネルが形成されます。 desirable がイネーブルの場合は、デフォルトでサイレント動作となります。 |
non-silent |
(任意)他の装置からのトラフィックが予想されている場合に PAgP モードで auto または desirable キーワードとともに使用されます。 |
on |
on モードをイネーブルにします。 on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、両方の接続ポート グループが on モードになっている場合だけです。 |
passive |
LACP 装置が検出された場合に限り、LACP をイネーブルにします。 passive モードは、ポートをネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信した LACP パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。チャネルは、active モードの別のポート グループでだけ形成されます。 |
デフォルト
チャネル グループは割り当てることができません。
モードは設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 EtherChannel の場合、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前に、先に interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポートチャネル インターフェイスを作成しておく必要はありません。代わりに、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。論理インターフェイスがまだ作成されていない場合は、チャネル グループが最初の物理ポートを取得した時点で、自動的にポートチャネル インターフェイスが作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、 channel-group-number を port - channel-number と同じ番号にしても、新しい番号にしてもかまいません。新しい番号を使用した場合、 channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
ポートが UNI または ENI の場合、 channel-group コマンドを使用する前に、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートをイネーブルにする必要があります。UNI と ENI は、デフォルトでディセーブルに設定されています。NNI はデフォルトでイネーブルです。
チャネル グループの一部である物理ポートに割り当てられた IP アドレスをディセーブルにする必要はありませんが、これをディセーブルにすることを強く推奨します。
interface port-channel コマンドの次に no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、レイヤ 3 のポート チャネルを作成できます。インターフェイスをチャネル グループに適用する前に、ポート チャネルの論理インターフェイスを手動で設定してください。
EtherChannel を設定した後、ポートチャネル インターフェイスに加えられた設定の変更は、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。物理ポートに適用された設定の変更は、設定を適用したポートだけに有効です。EtherChannel 内のすべてのポートのパラメータを変更するには、ポートチャネル インターフェイスに対してコンフィギュレーション コマンドを適用します。たとえば、spanning-tree コマンドを使用して、レイヤ 2 EtherChannel をトランクとして設定します。
auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレントが指定されているものと見なされます。サイレント モードを設定するのは、PAgP 非対応で、かつほとんどパケットを送信しない装置にスイッチを接続する場合です。サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サーバ、またはパケット アナライザなどです。この場合、物理ポート上で稼動している PAgP は、そのポートを動作可能にしません。ただし、PAgP は動作可能で、チャネル グループにポートを付与したり、伝送用ポートを使用したりできます。リンクの両端はサイレントに設定することはできません。
on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、 on モードのポート グループが、 on モードの別のポート グループに接続する場合だけです。
注意 モードを
on に設定(手動設定)する場合は、慎重に実行する必要があります。
on モードに設定したすべてのポートは、同じグループにバンドルされており、同様の特性を持つようになります。グループの設定を誤ると、パケット損失またはスパニング ツリー ループが発生することがあります。
EtherChannel は、PAgP と LACP の両方のモードには設定しないでください。PAgP および LACP が稼動している複数の EtherChannel グループは、同じスイッチ上で共存できます。個々の EtherChannel グループは PAgP または LACP のいずれかを実行できますが、相互運用することはできません。
(注) PAgP および LACP は、NNI および ENI 上でだけ使用できます。
channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプロトコルを設定した場合、設定値は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによっては上書きされません。
アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバであるポートを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。
セキュア ポートを EtherChannel の一部として、または EtherChannel ポートをセキュア ポートとしては設定しないでください。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
注意 物理 EtherChannel ポート上で、レイヤ 3 のアドレスをイネーブルにしないでください。物理 EtherChannel ポート上でブリッジ グループを割り当てることは、ループが発生する原因になるため、行わないでください。
例
次に、EtherChannel を設定する例を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを PAgP モード desirable であるチャネル 5 に割り当てます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable
Switch(config-if-range)# end
次に、EtherChannel を設定する例を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを LACP モード active であるチャネル 5 に割り当てます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode active
Switch(config-if-range)# end
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
channel-protocol
channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、チャネリングを管理するために、ポート上で使用されるプロトコルを制限します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-protocol { lacp | pagp }
no channel-protocol
構文の説明
lacp |
リンク集約制御プロトコル(LACP)で EtherChannel を設定します。 |
pagp |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)で EtherChannel を設定します。 |
デフォルト
EtherChannel に割り当てられているプロトコルはありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
channel-protocol コマンドは、チャネルを LACP または PAgP に制限するためだけに使用します。 channel-protocol コマンドを使用してプロトコルを設定する場合、設定は channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで上書きされることはありません。
(注) PAgP および LACP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
ポートがユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)または ENI の場合、channel-protocol コマンドを使用する前に、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートをイネーブルにする必要があります。UNI と ENI は、デフォルトでディセーブルに設定されています。NNI はデフォルトでイネーブルです。
channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、EtherChannel のパラメータ設定に使用してください。また、 channel-group コマンドは、EtherChannel に対しモードを設定することもできます。
EtherChannel グループ上で、PAgP および LACP モードの両方をイネーブルにすることはできません。
PAgP と LACP には互換性がありません。両方ともチャネルの終端は同じプロトコルを使用する必要があります。
例
次の例では、EtherChannel を管理するプロトコルとして LACP を指定する方法を示します。
Switch(config-if)# channel-protocol lacp
設定を確認するには、 show etherchannel [ channel-group-number ] protocol 特権 EXEC コマンドを入力します。
class
ポリシーを作成、変更、またはポリシーを設定する前にポリシーにシステムのデフォルト クラスを指定するクラスの名前を指定し、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードを開始するには、class ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリシー マップからクラスを削除するにはこのコマンドの no 形式を使用します。
class { class-map-name| class-default }
no class { class-map-name| class-default }
構文の説明
class-map-name |
class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して作成されたクラス マップの名前。 |
class-default |
システムのデフォルト クラス。このクラスは、すべての分類されないトラフィックと一致します。デフォルト クラスは作成または削除できません。 |
デフォルト
ポリシー マップ クラスは定義されていません。
コマンド モード
ポリシー マップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードで class class-map-name コマンドを使用する前に、 class-map class-map-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、クラスを作成する必要があります。 class-default クラスは、トラフィックが設定されているクラス マップのいずれの一致基準とも一致しない場合に、そのトラフィックが送られるクラスです。
ポリシー マップを指定し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリシー マップを指定すると、ポリシー マップ内で新規クラスのポリシーを設定したり、既存クラスのポリシーを変更したりすることができます。
入力ポリシー マップの最大クラス数は 64 + class-default です。
service-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポリシー マップをポートへ添付することができます。
class コマンドを入力すると、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードに入り、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• bandwidth : ポリシー マップに属しているクラスに割り当てる帯域幅を指定します。詳細については、 bandwidth コマンドを参照してください。
• exit :ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻ります。
• no :コマンドをデフォルト設定に戻します。
• police :分類したトラフィックにそれぞれポリサーまたは集約ポリサーを定義します。ポリサーは、帯域幅の限度およびその限度を超過した場合に実行するアクションを指定します。詳細については、 police および police aggregate(ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション) ポリシーマップ クラス コマンドを参照してください。
• priority :このクラスに完全スケジューリング プライオリティを設定します。 police キーワードと併用した場合、ポリシングを含むプライオリティを設定します。詳細については、 priority ポリシーマップ クラス コマンドを参照してください。
• queue-limit :重み付きテール ドロップ(WTD)のキューの最大しきい値を設定します。詳細については、 queue-limit コマンドを参照してください。
• service-policy : QoS サービス ポリシーを入力または出力ポリシーの親ポリシー マップに適用するように設定します。詳細については、 service-policy(ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。
• set :分類したトラフィックに割り当てる値を指定します。詳細については、 set コマンドを参照してください。
• shape average :平均トラフィック シェーピング レートを指定します。詳細については、 shape average コマンドを参照してください。
ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
例
次に、ポリシー マップ policy1 を作成し、クラス class1 を定義し、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードを開始してクラスの基準を設定する例を示します。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# set dscp 10
Switch(config-pmap-c)# exit
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
class-map
指定した基準とパケットのマッチングに使用されるクラス マップを作成し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のクラス マップを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
class-map [ match-all | match-any ] class-map-name
no class-map [ match-all | match-any ] class-map-name
構文の説明
match-all |
(任意)このクラス マップ内のすべての一致ステートメントの論理積をとります。パケットがすべての一致基準を満たす必要があります。 |
match-any |
(任意)このクラス マップ内の一致ステートメントの論理和をとります。パケットが 1 つまたは複数の一致基準を満たす必要があります。 |
class-map-name |
クラス マップ名です。 |
デフォルト
クラス マップは定義されていません。
match-all または match-any のいずれのキーワードも指定しない場合、デフォルトは match-all です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クラスマップ一致基準を作成または変更するクラスの名前を指定し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始する場合は、このコマンドを使用します。
スイッチでは、最大 1024 の一意のクラス マップをサポートしています。
ポート単位で適用されるグローバルに名付けられたサービス ポリシーの一部としてパケット分類を定義するには、 class-map コマンドとクラスマップ コンフィギュレーション モードを使用します。クラス マップを設定したら、1 つまたは複数の match コマンドを使用して一致基準を指定できます。入力インターフェイスまたは出力インターフェイスのいずれかに到達( service-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの設定によって決定されます)するパケットは、クラスマップの一致基準に照らしてチェックされ、パケットがそのクラスに属しているかどうかが判断されます。
match-all クラス マップは、パケットがすべてのエントリに一致する必要があることを意味し、他には match 文を設定できません。
クラスマップ コンフィギュレーション モードでは、次のコンフィギュレーション コマンドが利用できます。
• description :クラス マップを説明します(最大 200 文字)。 show class-map 特権 EXEC コマンドを実行すると、クラス マップの説明と名前が表示されます。
• exit :QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了します。
• match :分類基準を設定します。詳細については、 match クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
• no :クラス マップから一致ステートメントを削除します。
例
次の例は、 class1 というクラス マップの設定方法を示します。デフォルトでは、クラス マップは match-all であるため、他の一致基準を含むことはできません。
Switch(config)# class-map class1
Switch(config-cmap)# exit
次の例は、一致基準が 1 つの match-any クラス マップ(アクセス リスト 103 )を設定する方法を示します。このクラス マップ(ACL に一致)は、入力ポリシー マップでだけサポートされます。
Switch(config)# class-map class2
Switch(config-cmap)# match access-group 103
Switch(config-cmap)# exit
次の例では、クラス マップ cla ss1 を削除する方法を示します。
Switch(config)# no class-map class1
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
clear ip arp inspection log
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)インスペクション ログ バッファを消去するには、 clear ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip arp inspection log
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、ログ バッファの内容をクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip arp inspection log
ログがクリアされたかどうかを確認するには、 show ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear ip arp inspection statistics
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査の統計情報をクリアするには、 clear ip arp inspection statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip arp inspection statistics [ vlan vlan-range ]
構文の説明
vlan vlan-range |
(任意)指定された 1 つ以上の VLAN の統計情報をクリアします。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、VLAN 1 の統計情報をクリアする方法を示します。
Switch# clear ip arp inspection statistics vlan 1
統計情報が削除されたかどうかを確認するには、 show ip arp inspection statistics vlan 1 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show ip arp inspection statistics |
すべての VLAN または指定された VLAN の転送済みパケット、ドロップ済みパケット、MAC 検証に失敗したパケット、および IP 検証に失敗したパケットの統計情報を表示します。 |
clear ip dhcp snooping
DHCP バインディング データベース エージェント統計情報または DHCP スヌーピング統計情報カウンタを消去するには、 clear ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip dhcp snooping { binding {* | ip-address | interface interface-id | vlan vlan-id } | database statistics | statistics }
構文の説明
binding |
DHCP スヌーピング バインディング データベースをクリアします。 |
* |
すべての自動バインディングをクリアします。 |
ip-address |
バインディング エントリ IP アドレスをクリアします。 |
interface interface-id |
バインディング入力インターフェイスをクリアします。 |
vlan vlan-id |
バインディング エントリ VLAN をクリアします。 |
database statistics |
DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報をクリアします。 |
statistics |
DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear ip dhcp snooping database statistics コマンドを入力すると、スイッチは統計情報をクリアする前にバインディング データベースおよびバインディング ファイル内のエントリを更新しません。
例
次の例では、DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip dhcp snooping database statistics
統計情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip dhcp snooping statistics
統計情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show ip dhcp snooping statistics ユーザ EXEC コマンドを入力します。
clear ipc
Interprocess Communication(IPC; プロセス間通信)プロトコルの統計情報をクリアするには、 clear ipc 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ipc { queue-statistics | statistics }
構文の説明
queue-statistics |
IPC キューの統計情報をクリアします。 |
statistics |
IPC の統計情報をクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear ipc statistics コマンドを使用してすべての統計情報をクリアできますが、 clear ipc queue-statistics コマンドを使用してキューの統計情報だけをクリアすることもできます。
例
次の例では、すべての統計情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear ipc statistics
次の例では、キューの統計情報だけをクリアする方法を示します。
Switch#
clear ipc queue-statistics
統計情報が削除されたかどうかを確認するには、 show ipc rpc または show ipc session 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show ipc { rpc | session } |
IPC マルチキャスト ルーティングの統計情報を表示します。 |
clear ipv6 dhcp conflict
Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6(DHCPv6)サーバ データベースからアドレス競合をクリアするには、 clear ipv6 dhcp conflict 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ipv6 dhcp conflict {* | IPv6-address}
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
* |
すべてのアドレス競合をクリアします。 |
IPv6-address |
競合するアドレスを含むホスト IPv6 アドレスをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | routing | vlan } グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
競合を検出するように DHCPv6 サーバを設定する場合、DHCPv6 サーバは ping を使用します。クライアントはネイバー探索を使用してクライアントを検出し、DECLINE メッセージを介してサーバに報告します。アドレス競合が検出されると、このアドレスはプールから削除されます。管理者がこのアドレスを競合リストから削除するまでこのアドレスは割り当てることができません。
アドレス パラメータとしてアスタリスク(*)文字を使用すると、DHCP はすべての競合をクリアします。
例
次の例では、DHCPv6 サーバ データベースからすべてのアドレス競合をクリアする方法を示します。
Switch# clear ipv6 dhcp conflict *
clear l2protocol-tunnel counters
プロトコル トンネル ポートのプロトコル カウンタを消去するには、 clear l2protocol-tunnel counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear l2protocol-tunnel counters [ interface-id ]
このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージまたはメトロ アクセス イメージが稼動している場合にのみサポートされます。
構文の説明
interface-id |
(任意)プロトコル カウンタをクリアするインターフェイス(物理インターフェイスまたはポート チャネル)を指定します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチまたは指定されたインターフェイスのプロトコル トンネル カウンタをクリアするには、このコマンドを使用します。
例
次の例では、インターフェイスのレイヤ 2 プロトコル トンネル カウンタをクリアする方法を示します。
S
witch# clear l2protocol-tunnel counters gigabitethernet0/2
clear lacp
リンク集約制御プロトコル(LACP)チャネル グループのカウンタをクリアするには、 clear lacp 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear lacp { channel-group-number counters | counters }
(注) LACP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
構文の説明
channel-group-number |
(任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 48 です。 |
counters |
トラフィックのカウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
clear lacp counters コマンドを使用することで、カウンタをすべてクリアできます。また、指定のチャネル グループのカウンタだけをクリアする場合には、 clear lacp channel-group-number counters コマンドを使用します。
例
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear lacp counters
次の例では、グループ 4 の LACP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear lacp 4 counters
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show lacp counters または show lacp 4 counters 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear logging onboard
フラッシュ メモリに保存された稼働時間と CLI コマンド情報以外のすべてのオンボード障害ロギング(OBFL)データをクリアするには、 clear logging onboard 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear logging onboard [ module { slot-number | all }]
構文の説明
module { slot-number | all } |
(任意)スロット番号は常に 1 で、ME-3400E には関連しません。 clear logging onboard module 1 または clear logging onboard all を入力した結果は、 clear logging onboard を入力した結果と同じになります。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
OBFL はイネーブルにしておき、フラッシュ メモリに保存されたデータは消さないようにすることを推奨します。
例
次の例に、稼働時間と CLI コマンド情報以外のすべての OBFL 情報を消去する方法を示します。
Switch#
clear logging onboard
Clear logging onboard buffer [confirm]
PID: ME-3400E-24TS-M , VID: 03 , SN: FOC1225U4CY
Switch# clear logging onboard module all
Clear logging onboard buffer [confirm]
PID: ME-3400E-24TS-M , VID: 03 , SN: FOC1225U4CY
情報が消去されたかどうかを確認するには、 show logging onboard 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear mac address-table
特定のダイナミック アドレス、特定のインターフェイス上のすべてのダイナミック アドレス、または特定の VLAN 上のすべてのダイナミック アドレスを MAC アドレス テーブルから削除するには、 clear mac address-table 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドはまた MAC アドレス通知グローバル カウンタもクリアします。
clear mac address-table { dynamic [ address mac-addr | interface interface-id | vlan vlan-id ] | notification }
構文の説明
dynamic |
すべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。 |
dynamic address mac-addr |
(任意)指定されたダイナミック MAC アドレスを削除します。 |
dynamic interface interface-id |
(任意)指定された物理ポートまたはポート チャネル上のすべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。 |
dynamic vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN のすべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。 |
notification |
履歴テーブルの通知をクリアし、カウンタをリセットします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、ダイナミック アドレス テーブルから特定の MAC アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear mac address-table dynamic address 0008.0070.0007
show mac address-table 特権 EXEC コマンドを入力することにより、情報が削除されたかどうかを確認できます。
clear mac address-table move update
MAC アドレス テーブルの移行更新関連カウンタをクリアするには、 clear mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear mac address-table move update
このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージまたはメトロ アクセス イメージが稼動している場合にのみサポートされます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、MAC アドレス テーブル移行更新関連カウンタをクリアする方法を示します。
Switch# clear mac address-table move update
show mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを入力することにより、情報がクリアされたかどうかを確認できます。
clear pagp
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)チャネル グループ情報を表示するには、 clear pagp 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear pagp { channel-group-number counters | counters }
(注) PAgP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
構文の説明
channel- group-number |
(任意)チャネル グループ番号。指定できる範囲は 1 ~ 48 です。 |
counters |
トラフィックのカウンタをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
すべてのカウンタをクリアするには、 clear pagp counters コマンドを使用します。また、 clear pagp channel-group-number counters コマンドを使用すると、指定のチャネル グループのカウンタだけをクリアできます。
例
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear pagp counters
次の例では、グループ 10 の PAgP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear pagp 10 counters
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show pagp 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear policer cpu uni-eni counters
コントロール プレーン ポリサー統計情報を消去するには、 clear policer cpu uni-eni counters 特権 EXEC コマンドを使用します。 コントロール プレーン ポリサーは、ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)から制御パケットをドロップまたはレート制限して、CPU を過負荷から保護します。
clear policer cpu uni-eni counters { classification | drop }
構文の説明
classification |
機能ごとに統計情報を保持しているコントロールプレーン ポリサー分類カウンタをクリアします。 |
drop |
コントロールプレーン ポリサーで維持されるすべてのフレーム ドロップ統計情報を消去します。 |
コマンド デフォルト
デフォルトは定義されていません。
コマンド モード
ユーザ EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、機能ごとに保持される統計情報またはドロップされたフレームに関する統計情報をクリアするために使用できます。
clear コマンドを使用する前後の機能統計情報またはドロップされたフレームを表示するには、 show platform policer cpu classification または show policer cpu uni drop コマンドを使用します。
clear port-security
MAC アドレス テーブルからすべてのセキュア アドレスを削除するか、スイッチまたはインターフェイス上の特定のタイプ(設定済み、ダイナミック、またはスティッキ)のすべてのセキュア アドレスを削除するには、 clear port-security 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear port-security { all | configured | dynamic | sticky } [[ address mac-addr | interface interface-id ] [ vlan { vlan-id | {access | voice}}]]
構文の説明
all |
すべてのセキュア MAC アドレスを削除します。 |
configured |
設定済みセキュア MAC アドレスを削除します。 |
dynamic |
ハードウェアによって自動学習されたセキュア MAC アドレスを削除します。 |
sticky |
自動学習または設定済みセキュア MAC アドレスを削除します。 |
address mac-addr |
(任意)指定されたダイナミック セキュア MAC アドレスを削除します。 |
interface interface-id |
(任意)指定された物理ポートまたは VLAN 上のすべてのダイナミック セキュア MAC アドレスを削除します。 |
vlan |
(任意)指定された VLAN から指定されたセキュア MAC アドレスを削除します。 vlan キーワードを入力後、次のいずれかのオプションを入力します。 • vlan-id :トランク ポート上で、クリアする必要のあるアドレスの VLAN の VLAN ID を指定します。 • access :アクセス ポートで、アクセス VLAN 上の指定されたセキュア MAC アドレスをクリアします。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、MAC アドレス テーブルからすべてのセキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security all
次の例では、MAC アドレス テーブルから特定の設定済みセキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security configured address 0008.0070.0007
次の例では、特定のインターフェイスで学習されたすべてのダイナミック セキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security dynamic interface gigabitethernet0/1
次の例では、アドレス テーブルからすべてのダイナミック セキュア アドレスを削除する方法を示します。
Switch# clear port-security dynamic
show port-security 特権 EXEC コマンドを入力することにより、情報が削除されたかどうかを確認できます。
clear rep counters
指定したインターフェイスまたはすべてのインターフェイスの Resilient Ethernet Protocol(REP; レジリエント イーサネット プロトコル)カウンタをクリアするには、 clear rep counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear rep counters [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)カウンタをクリアする REP インターフェイスを指定します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
すべての REP カウンタをクリアするには、 clear rep counters コマンドを使用します。また、clear rep counters interface interface-id コマンドを使用すると、そのインターフェイスのカウンタだけをクリアできます。
clear rep counters コマンドを入力すると、 show interface rep detail コマンドの出力に表示されるカウンタだけをクリアできます。SNMP に表示されるカウンタは読み取り専用であるため、クリアできません。
例
次の例では、すべての REP インターフェイスのすべての REP カウンタをクリアする方法を示します。
Switch# clear rep counters
REP 情報が削除されたかどうかを確認するには、 show interfaces rep detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
clear spanning-tree counters
スパニング ツリーのカウンタをクリアするには、 clear spanning-tree counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear spanning-tree counters [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)指定のインターフェイスのスパニング ツリー カウンタをすべてクリアします。有効なインターフェイスは、物理ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)、スパニング ツリーがイネーブルになっている拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)、VLAN、スパニング ツリー ポート チャネルなどです。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。ポート チャネル範囲は 1 ~ 48 です。 (注) スパニング ツリー プロトコル(STP)は、ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)ではサポートされていません。このコマンドは、コマンドラインのヘルプには表示されますが、STP を実行していない UNI または ENI では無効です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
interface-id が指定されていない場合は、すべての STP ポートのスパニング ツリー カウンタが消去されます。
例
次の例は、すべての STP ポートのスパニング ツリー カウンタを消去する方法を示します。
Switch# clear spanning-tree counters
clear spanning-tree detected-protocols
すべてのスパニング ツリー インターフェイスまたは指定されたインターフェイスで、プロトコル移行プロセスを再開する(ネイバー スイッチと強制的に再ネゴシエーションさせる)には、 clear spanning-tree detected-protocols 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear spanning-tree detected-protocols [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)指定されたインターフェイスでプロトコル移行プロセスを再開します。有効なインターフェイスは、物理ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)、スパニング ツリーがイネーブルになっている拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)、VLAN、ポート チャネルなどです。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。ポート チャネル範囲は 1 ~ 48 です。 (注) スパニング ツリー プロトコル(STP)は、ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)ではサポートされていません。このコマンドは、コマンドラインのヘルプには表示されますが、STP を実行していない UNI または ENI では無効です。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Rapid Per-VLAN Spanning-Tree Plus(Rapid PVST+)プロトコルまたは Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)が稼動するスイッチは、組み込み済みのプロトコル移行メカニズムをサポートしています。それによって、スイッチはレガシー IEEE 802.1D スイッチと相互に動作できるようになります。Rapid PVST+ スイッチまたは MSTP スイッチが、プロトコルのバージョンが 0 に設定されているレガシー IEEE 802.1D コンフィギュレーション Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を受信した場合は、そのポートで IEEE 802.1D BPDU だけを送信します。Multiple Spanning-Tree(MST)スイッチが、レガシー BPDU、別のリージョンに関連付けられた MST BPDU(バージョン 3)、または Rapid Spanning-Tree(RST; 高速スパニング ツリー)BPDU(バージョン 2)を受信したときは、そのポートがリージョンの境界にあることを検知します。
ただし、それ以上 IEEE 802.1D BPDU を受信しなければ、スイッチが自動的に Rapid-PVST+ または MSTP モードに戻ることはありません。レガシー スイッチが指定スイッチでない限り、スイッチはレガシー スイッチがリンクから削除されたことを検出できません。この状況では、 clear spanning-tree detected-protocols コマンドを使用します。
例
次の例では、ポートでプロトコル移行プロセスを再開する方法を示します。
Switch# clear spanning-tree detected-protocols interface gigabitethernet0/1
clear vmps statistics
VLAN Query Protocol(VQP)クライアントが保持する統計情報を消去するには、 clear vmps statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear vmps statistics
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバシップ ポリシー サーバ)統計情報をクリアする方法を示します。
Switch# clear vmps statistics
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show vmps statistics 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show vmps |
VQP バージョン、再確認間隔、再試行回数、VMPS IP アドレス、および現在のサーバとプライマリ サーバを表示します。 |
conform-action
認定情報レート(CIR)に適合するか、適合バーストよりもレートが小さいことで最大情報レート(PIR)に適合するパケットに対し、ポリシーマップ クラスに複数のアクションを設定するには、 conform-action ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクションをキャンセルしたり、デフォルト アクションに戻したりする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
conform-action { drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]}
no conform-action { drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]}
構文の説明
drop |
パケットをドロップします。 |
set-cos-transmit new-cos-value |
パケットの新しいサービス クラス(CoS)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 CoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-dscp-transmit new-dscp-value |
パケットの新しい DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 DSCP 値に指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
set-prec-transmit new-precedence-value |
パケットの新しい IP precedence 値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 IP precedence 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-qos-transmit qos-group-value |
パケットの新しい Quality of Service(QoS)グループ値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 QoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
cos |
(任意)着信パケットの CoS 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
dscp |
(任意)着信パケットの DSCP 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
precedence |
(任意)着信パケットの IP precedence 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
table table-map name |
(任意)上記の from-type キーワードとともに使用します。拡張パケット マーキングに使用するテーブル マップを指定します。このテーブル マップを使用して、アクションの from-type パラメータに基づき、アクションの to-type がマーキングされます。 |
transmit |
(任意)パケットを変更せずに送信します。 |
デフォルト
デフォルトの適合アクションは、パケットの送信です。
コマンド モード
ポリシーマップ クラス ポリシング設定
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
パケット レートが設定されている適合バーストよりも少ない場合に、パケットの適合アクションを設定します。
適合アクションが drop に設定されている場合、超過アクションおよび違反アクションは自動的に drop に設定されます。
適合アクション マーキングを設定するには、拡張パケット マーキングを使用して、任意の着信 QoS マーキングおよびテーブル マップに基づき QoS マーキングを変更します。また、スイッチは、同じクラスの複数の QoS パラメータの同時マーキングと適合アクション、超過アクション、および違反アクション マーキングをサポートします。
ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードにアクセスするには、 police ポリシーマップ クラス コマンドを入力します。詳細については、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
トラフィック クラスに 1 つ以上の適合アクションを設定するには、このコマンドを使用します。
例
次の例では、認定情報レートを 23000 ビット/秒(bps)、適合バースト レートを 10000 bps に設定するポリシー マップで複数の適合アクションを設定する方法を示します。このポリシー マップには、複数の適合アクション(DSCP 用およびレイヤ 2 CoS 用)および超過アクションが含まれます。
Switch(config)# policy-map map1
Switch(config-pmap)# class cos-set-1
Switch(config-pmap-c)# police cir 23000 bc 10000
Switch(config-pmap-c-police)# conform-action set-dscp-transmit 48
Switch(config-pmap-c-police)# conform-action set-cos-transmit 5
Switch(config-pmap-c-police)# exceed-action drop
Switch(config-pmap-c-police)# exit
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
copy logging onboard module
オンボード障害ロギング(OBFL)データをローカル ネットワークまたは特定のファイル システムにコピーするには、 copy logging onboard module 特権 EXEC コマンドを使用します。
copy logging onboard module [ slot-number ] destination
構文の説明
slot-num ber |
(任意)スロット番号は常に 1 で、ME-3400E には関連しません。 |
destination |
ローカル ネットワーク上またはファイル システム上にある、システム メッセージのコピー先とする場所を指定します。 destination には、ローカルまたはネットワーク ファイル システム上のコピー先の場所とファイル名を指定します。次のオプションがサポートされています。 • ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash:/ filename • FTP の構文: ftp:// username : password @ host / filename • HTTP サーバの構文: http:// [[ username : password ] @ ]{ hostname | host-ip }[ / direct o ry ] /filename • null ファイル システムの構文: null:/ filename • NVRAM の構文: nvram:/ filename • Remote Copy Protocol(RCP)の構文: rcp:// username @ host / filename • スイッチ ファイル システムの構文: system: filename • TFTP の構文: tftp: [[ // location ] / directory ] / filename • 一時ファイル システムの構文: tmpsys:/ filename |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、OBFL データ メッセージをフラッシュ ファイル システム上の obfl_file ファイルにコピーする方法を示します。
Switch# copy logging onboard module flash:obfl_file
cpu traffic qos cos
コントロール プレーン トラフィックのサービス クラス(CoS)に基づいて Quality of Service(QoS)マーキングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで cpu traffic qos cos コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cpu traffic qos cos { cos_value | cos [table-map table-map-name ] | dscp [table-map table-map-name ] | precedence [table-map table-map-name ]}
no cpu traffic qos cos { cos_value | cos [table-map table-map-name ] | dscp [table-map table-map-name ] | precedence [table-map table-map-name ]}
構文の説明
cos-value |
CoS 値を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。CoS 値が設定されていない場合、各パケットのプロトコル固有のデフォルト値が適用されます。 |
cos |
テーブルマップを使用して、パケットの CoS 値に基づく CoS 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの CoS 値に基づく CPU トラフィック CoS のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
dscp |
テーブルマップを使用して、パケットの DSCP 値に基づく CoS 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの DSCP 値に基づく CPU トラフィック CoS のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
precedence |
precedence 値を設定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
table-map table-map-name |
パケットの IP-precedence 値に基づく CPU トラフィック CoS のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
コマンド デフォルト
コントロール プレーン(CPU)トラフィックは QoS ではマーキングされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
必要なテーブルマップを設定してから、CPU トラフィックのマーキングまたはキューイングを設定します。
この機能はスイッチでグローバルに設定する必要があります。ポート単位またはプロトコル単位では設定できません。
個別の回線上でそれぞれ cpu traffic qos マーキング処理を入力します。
cpu traffic qos cos グローバル コンフィギュレーション コマンドは、特定の CoS 値またはテーブル マップの両方ではなく、いずれかを使用して、CPU 生成トラフィックの CoS マーキングを設定します。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。
cpu traffic qos cos グローバル コンフィギュレーション コマンドがテーブル マップで設定されている場合、一度に 2 つの map from 値(CoS と DSCP または precedence のいずれか)を設定できます。
cpu traffic qos cos グローバル コンフィギュレーション コマンドが IP-DSCP または IP-precedence の map from 値だけで設定されている場合、次のようになります。
• IP パケットの CoS 値は、パケットの IP-DSCP(または IP-precedence)値および設定されたテーブル マップを使用してマッピングされます。パケットは、マーキングされた CoS 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
• 非 IP パケットの CoS 値は変わりません。
cpu traffic qos cos グローバル コンフィギュレーション コマンドが CoS の map from 値で設定されている場合、次のようになります。
• IP パケットの CoS 値は、パケットの CoS 値および設定されたテーブル マップを使用してマッピングされています。パケットは、マーキングされた CoS 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
• 非 IP パケットの CoS 値は、パケットの CoS 値および設定されたテーブル マップを使用してマッピングされています。パケットは、マーキングされた CoS 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
cpu traffic qos cos グローバル コンフィギュレーション コマンドが DSCP または precedence および CoS の map from 値で設定されている場合、次のようになります。
• IP パケットの CoS 値は、パケットの DSCP または precedence 値および設定されたテーブル マップを使用してマッピングされています。パケットは、マーキングされた CoS 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
• 非 IP パケットの CoS 値は、パケットの CoS 値および設定されたテーブル マップを使用してマッピングされています。パケットは、マーキングされた CoS 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
例
次に、パケットの DSCP 値に基づいて CPU 生成 IP トラフィック(IP-SLA および TWAMP を含む)の CoS をマーキングし、CoS 値に基づいて出力キューイングを設定する例を示します。
サンプル設定の結果は次のとおりです。
• すべての CPU 生成 IP トラフィックは、DSCP 値および output-policy という設定済み出力ポリシー マップに基づき、出力ポート上にキューイングされます。
• 音声トラフィックをシミュレートする DSCP 値が ef のすべての IP SLA または TWAMP プローブが voice クラスに割り当てられている。
• 音声トラフィックをシミュレートする DSCP 値が af41 、 af42 および af43 のすべての IP SLA または TWAMP が video クラスに割り当てられている。
• DSCP 値が 48 および 56 のすべての IP 制御プロトコル トラフィックが network-internetwork-control クラスに割り当てられている。
• 残りの IP トラフィックがデフォルト クラスに割り当てられている。
• CoS 5 のすべての CPU 生成非 IP トラフィックが voice クラスに割り当てられている。
• CoS 3 のすべての CPU 生成非 IP トラフィックが video クラスに割り当てられている。
• CoS 6 および 7 のすべての CPU 生成非 IP トラフィックが network-internetwork-control クラスに割り当てられている。
• CoS 5 のすべての CFM トラフィックが voice クラスに割り当てられている。
• CoS 3 のすべての CFM トラフィックが video クラスに割り当てられている。
• CoS 6 および 7 のすべての CFM トラフィックが network-internetwork-control クラスに割り当てられている。
テーブル マップ:
Switch(config)# table-map dscp-to-cos
Switch(config-tablemap)# map from 46 to 5
Switch(config-tablemap)# map from 48 to 6
Switch(config-tablemap)# map from 56 to 7
Switch(config-tablemap)# map from af41 to 3
Switch(config-tablemap)# map from af42 to 3
Switch(config-tablemap)# map from af43 to 3
Switch(config-tablemap)# default 0
Switch(config-tablemap)# end
CPU QoS
Switch(config)# cpu traffic qos cos dscp table-map dscp-to-cos
Switch(config)# cpu traffic qos cos cos
クラス:
Switch(config)# class-map match-any video
Switch(config-cmap)# match cos 3
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any voice
Switch(config-cmap)# match cos 5
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any network-internetwork-control
Switch(config-cmap)# match cos 6 7
Switch(config-cmap)# exit
ポリシー:
Switch(config)# policy-map output-policy
Switch(config-pmap)# class voice
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# police cir 10000000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class video
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 40
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class network-internetwork-control
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class-default
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 30
Switch(config-pmap-c)# exit
インターフェイス:
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy output output-policy
Switch(config-pmap-c)# exit
関連コマンド
|
|
class-map |
指定した基準とパケットのマッチングに使用されるクラス マップを設定し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos dscp |
コントロール プレーン トラフィックの DSCP に基づく Quality of Service(QoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos precedence |
コントロール プレーン トラフィックの優先順位に基づく Quality of Service(QoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos qos-group |
サービス クラス(CoS)、IP DiffServ コード ポイント(DSCP)、または IP-precedence パケット マーキングを変更せずに、 すべての CPU 生成トラフィックを出力ポリシーマップの 1 つのクラスにマッピングします。 |
policy-map |
複数の物理ポートに適用できるポリシー マップを設定し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
show cpu traffic qos |
CPU トラフィック用に設定された QoS マーキングを表示します。 |
show policy-map |
指定されたポリシー マップ名、インターフェイス、入力/出力ポリシー マップ、またはポリシーマップ クラスの QoS ポリシー マップ情報を表示します。 |
show running-config |
設定済みのクラス マップ、ポリシー マップ、テーブル マップ、および集約ポリサーを表示します。 |
|
すべての設定済みテーブル マップまたは指定されたテーブル マップの情報を表示します。 |
table-map |
Quality of Service(QoS)マッピングを設定し、テーブルマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos dscp
コントロール プレーン トラフィックの DiffServ コード ポイント(DSCP)値に基づいて Quality of Service(QoS)マーキングを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで cpu traffic qos dscp コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cpu traffic qos dscp { dscp_value | cos [table-map table-map-name ] | dscp [table-map table-map-name ] | precedence [table-map table-map-name ]}
no cpu traffic qos dscp { dscp_value | cos [table-map table-map-name ] | dscp [table-map table-map-name ] | precedence [table-map table-map-name ]}
構文の説明
dscp-value |
IP-DSCP 値を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。IP-DSCP 値が設定されていない場合、各パケットのプロトコル固有のデフォルト値が適用されます。 |
cos |
テーブル マップを使用して、パケットの IP-DSCP 値に基づく CoS 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの CoS 値に基づく CPU トラフィック IP-DSCP のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
dscp |
テーブル マップを使用して、パケットの IP-DSCP に基づく IP-DSCP 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの IP-DSCP 値に基づく CPU トラフィック IP-DSCP のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
precedence |
テーブル マップを使用して、パケットの IP-precedence 値に基づく IP-precedence 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの IP-precedence 値に基づく CPU トラフィック IP-DSCP 値のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
コマンド デフォルト
コントロール プレーン(CPU)トラフィックは QoS ではマーキングされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
この機能はスイッチでグローバルに設定する必要があります。ポート単位またはプロトコル単位では設定できません。
個別の回線上でそれぞれ cpu traffic qos マーキング処理を入力します。
cpu traffic qos dscp グローバル コンフィギュレーション コマンドは、特定の DSCP 値またはテーブル マップの両方ではなく、いずれかを使用して、CPU 生成 IP トラフィックの IP-DSCP マーキングを設定します。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。
cpu traffic qos dscp グローバル コンフィギュレーション コマンドと cpu traffic qos precedence グローバル コンフィギュレーション コマンドは相互に排他的です。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。
cpu traffic qos dscp グローバル コンフィギュレーション コマンドがテーブル マップで設定されている場合、一度に 1 つの map from 値(DSCP、precedence、または CoS)しか設定できません。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。このコマンドでマーキングされたパケットは、マーキングされた DSCP 値または precedence 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
DSCP および precedence 両方の map from 値は設定できません。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。
例
次に、CPU 生成 IP パケットの DSCP 値に基づいて出力キューイングを設定する例を示します。
サンプル設定の結果は次のとおりです。
• IP DSCP 値および設定済み出力ポリシー マップ output-policy に基づく、出力ポート上のすべての CPU 生成 IP トラフィック キュー。
• 音声トラフィックをシミュレートする DSCP 値が ef のすべての IP SLA または TWAMP プローブが voice クラスに割り当てられている。
• 音声トラフィックをシミュレートする DSCP 値が af41 、 af42 および af43 のすべての IP SLA または TWAMP が video クラスに割り当てられている。
• DSCP 値が 48 および 56 のすべての IP 制御プロトコル トラフィックが network-internetwork-control クラスに割り当てられている。
• 残りの IP トラフィックがデフォルト クラスに割り当てられている。
• すべての CPU 生成非 IP トラフィックが、スタティックに出力ポートの固定キューにマッピングされている。
• CoS に基づくクラスが存在しないため、すべての CFM トラフィックがデフォルト クラスにキューイングされている。
Switch(config)# cpu traffic qos dscp dscp
クラス:
Switch(config)# class-map match-any video
Switch(config-cmap)# match ip dscp af41 af42 af43
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any voice
Switch(config-cmap)# match ip dscp ef
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any network-internetwork-control
Switch(config-cmap)# match ip dscp 48 56
Switch(config-cmap)# exit
ポリシー:
Switch(config)# policy-map output-policy
Switch(config-pmap)# class voice
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# police cir 10000000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class video
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 40
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class network-internetwork-control
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class-default
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 30
Switch(config-pmap-c)# exit
インターフェイス:
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy output output-policy
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例を示します。
• パケットの DSCP 値に基づいて CPU 生成 IP トラフィック(IP-SLA および TWAMP を含む)の DSCP 値をマーキングする。
• パケットの DSCP 値に基づいて CPU 生成 IP トラフィック(IP-SLA および TWAMP を含む)の CoS をマーキングする。
• パケットの CoS 値に基づいて CPU 生成非 IP トラフィックの CoS をマーキングする。
• QoS グループが付いたすべての CPU 生成トラフィックをマーキングする。
• QoS グループに基づいて出力キューイングを設定する。
この例の結果は次のとおりです。
• DSCP 値が 46 、 48 、および 56 のすべての CPU 生成 IP トラフィックでは、既存のマーキングが維持される。
• その他のすべての CPU 生成 IP パケットについては、DSCP 値は 0 にリセットされる。
• DSCP 値が 46 、 48 、および 56 のすべての CPU 生成 IP トラフィックは、それぞれ対応する CoS 値 5 、 6 、および 7 にマッピングされる。
• その他のすべての CPU 生成 IP パケットについては、CoS 値は 0 にリセットされる。
• CoS 値が 5 、 6 、および 7 のすべての CPU 生成非 IP トラフィックでは、既存のマーキングが維持される。
• その他のすべての CPU 生成非 IP パケットについては、CoS 値は 0 にリセットされる。
• すべての CPU 生成トラフィックは、 cpu-traffic という 1 つのクラスを通過する。 user-voice クラスである user-voice および user-video は、ユーザ トラフィック用に確保されています。その結果、CPU トラフィックおよびユーザ トラフィックは出力ポートのさまざまなキューに分割されています。
テーブルマップ
Switch(config)# table-map dscp-to-cos
Switch(config-tablemap)# map from 46 to 5
Switch(config-tablemap)# map from 48 to 6
Switch(config-tablemap)# map from 56 to 7
Switch(config-tablemap)# default 0
Switch(config-tablemap)# end
Switch(config)# table-map dscp-to-dscp
Switch(config-tablemap)# map from 46 to 46
Switch(config-tablemap)# map from 48 to 48
Switch(config-tablemap)# map from 56 to 56
Switch(config-tablemap)# default 0
Switch(config-tablemap)# end
Switch(config)# table-map cos-to-cos
Switch(config-tablemap)# map from 5 to 5
Switch(config-tablemap)# map from 6 to 6
Switch(config-tablemap)# map from 7 to 7
Switch(config-tablemap)# default 0
Switch(config-tablemap)# end
CPU QoS:
Switch(config)# cpu traffic qos dscp dscp table-map dscp-to-dscp
Switch(config)# cpu traffic qos cos dscp table dscp-to-cos
Switch(config)# cpu traffic qos cos cos table cos-to-cos
Switch(config)# cpu traffic qos qos-group 50
クラス:
Switch(config)# class-map match-any cpu-traffic
Switch(config-cmap)# match qos-group 50
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any user-video
Switch(config-cmap)# match cos 3
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any user-voice
Switch(config-cmap)# match cos 5
Switch(config-cmap)# exit
ポリシー:
Switch(config)# policy-map output-policy
Switch(config-pmap)# class user-voice
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# police cir 10000000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class user-video
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 40
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class cpu-traffic
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class-default
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 30
Switch(config-pmap-c)# exit
インターフェイス:
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy output output-policy
Switch(config-pmap-c)# exit
関連コマンド
|
|
class-map |
指定した基準とパケットのマッチングに使用されるクラス マップを設定し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos cos |
コントロール プレーン トラフィックのサービス クラス(CoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos precedence |
コントロール プレーン トラフィックの優先順位に基づく Quality of Service(QoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos qos-group |
サービス クラス(CoS)、IP DiffServ コード ポイント(DSCP)、または IP-precedence パケット マーキングを変更せずに、 すべての CPU 生成トラフィックを出力ポリシーマップの 1 つのクラスにマッピングします。 |
policy-map |
複数の物理ポートに適用できるポリシー マップを設定し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
show cpu traffic qos |
CPU トラフィック用に設定された QoS マーキングを表示します。 |
show policy-map |
指定されたポリシー マップ名、インターフェイス、入力/出力ポリシー マップ、またはポリシーマップ クラスの QoS ポリシー マップ情報を表示します。 |
show running-config |
設定済みのクラス マップ、ポリシー マップ、テーブル マップ、および集約ポリサーを表示します。 |
|
すべての設定済みテーブル マップまたは指定されたテーブル マップの情報を表示します。 |
table-map |
Quality of Service(QoS)マッピングを設定し、テーブルマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos precedence
コントロール プレーン トラフィックの Quality Of Service(QoS)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで cpu traffic qos precedence コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cpu traffic qos precedence { precedence_value | cos [ table-map table-map-name ] | dscp [ table-map table-map-name ] | precedence [ table-map table-map-name ]}
no cpu traffic qos precedence { precedence_value | cos [ table-map table-map-name ] | dscp [ table-map table-map-name ] | precedence [ table-map table-map-name ]}
構文の説明
precedence-value |
precedence 値を設定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。IP-precedence 値が設定されていない場合、各パケットのプロトコル固有のデフォルト値が適用されます。 (注) 次のキーワードを 0 ~ 7 の数字に置き換えることができます。 • routine(0) • priority(1) • immediate(2) • flash(3) • flash-override(4) • critical(5) • internet(6) • network(7) |
cos |
テーブルマップを使用して、パケットの CoS 値に基づく CoS 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの CoS 値に基づく CPU トラフィック CoS のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
dscp |
テーブルマップを使用して、パケットの IP-DSCP 値に基づく DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの DSCP 値に基づく CPU トラフィック precedence のマーキングに使用するテーブルマップを指定します。 |
precedence |
テーブルマップを使用して、パケットの IP-precedence 値に基づく IP-precedence 値を設定します。 |
table-map table-map-name |
パケットの precedence 値に基づく CPU トラフィック precedence のマーキングに使用するテーブルマップを指定します |
コマンド デフォルト
コントロール プレーン(CPU)トラフィックは QoS ではマーキングされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
この機能はスイッチでグローバルに設定する必要があります。ポート単位またはプロトコル単位では設定できません。
個別の回線上でそれぞれ cpu traffic qos マーキング処理を入力します。
cpu traffic qos dscp グローバル コンフィギュレーション コマンドと cpu traffic qos precedence グローバル コンフィギュレーション コマンドは相互に排他的です。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。
cpu traffic qos precedence グローバル コンフィギュレーション コマンドがテーブル マップで設定されている場合、一度に 1 つの map from 値(DSCP、precedence、または CoS)しか設定できません。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。このコマンドでマーキングされたパケットは、マーキングされた precedence 値または DSCP 値に基づいて、出力ポリシー マップで分類し、キューイングできます。
DSCP および precedence 両方の map from 値は設定できません。新しく設定を行うと、既存の設定は置き換えられます。
例
次に、パケットの DSCP 値に基づいて precedence をマーキングし、precedence 値に基づいて出力キューイングを設定する例を示します。
この例の結果は次のとおりです。
• DSCP 値が 48 の CPU 生成 IP トラフィックが precedence 値 7 にマーキングされる。
• その他の CPU 生成 IP トラフィックが precedence 値 0 にマーキングされる。
• その他すべての CPU 生成非 IP トラフィックがデフォルト クラスによって処理される。
• クラスの優先順位 7 を使用して precedence 値 7 の CPU 生成 IP トラフィックがキューに格納される。
• その他すべての CPU 生成 IP トラフィックがデフォルト クラスによって処理される。
テーブルマップ:
switch(config)# table-map dscp-to-prec
switch(config-tablemap)# map from 48 to 7
switch(config-tablemap)# default 0
switch(config-tablemap)# end
CPU QoS:
switch(config)# cpu traffic qos precedence dscp table-map dscp-to-prec
クラスマップ:
switch(config)# class-map prec7
switch(config-cmap)# match ip precedence 7
ポリシーマップ:
switch(config)# policy-map output-policy
switch(config-pmap)# class prec7
switch(config-pmap-c)# priority
switch(config-pmap-c)# end
インターフェイス:
switch(config)# interface g1/0/1
switch(config-if)# service-policy output output-policy
関連コマンド
|
|
class-map |
指定した基準とパケットのマッチングに使用されるクラス マップを設定し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos cos |
コントロール プレーン トラフィックのサービス クラス(CoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos dscp |
コントロール プレーン トラフィックの DSCP に基づく Quality of Service(QoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos qos-group |
サービス クラス(CoS)、IP DiffServ コード ポイント(DSCP)、または IP-precedence パケット マーキングを変更せずに、 すべての CPU 生成トラフィックを出力ポリシーマップの 1 つのクラスにマッピングします。 |
policy-map |
複数の物理ポートに適用できるポリシー マップを設定し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
show cpu traffic qos |
CPU トラフィック用に設定された QoS マーキングを表示します。 |
show policy-map |
指定されたポリシー マップ名、インターフェイス、入力/出力ポリシー マップ、またはポリシーマップ クラスの QoS ポリシー マップ情報を表示します。 |
show running-config |
設定済みのクラス マップ、ポリシー マップ、テーブル マップ、および集約ポリサーを表示します。 |
|
すべての設定済みテーブル マップまたは指定されたテーブル マップの情報を表示します。 |
table-map |
Quality of Service(QoS)マッピングを設定し、テーブルマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos qos-group
サービス クラス(CoS)、IP DiffServ コード ポイント(DSCP)、または IP-precedence パケット マーキングを変更せずに、 すべて の CPU 生成トラフィックを出力ポリシーマップの 1 つのクラスにマッピングするには、グローバル コンフィギュレーション モードで cpu traffic qos qos-group コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cpu traffic qos qos-group qos-group-value
no cpu traffic qos qos-group qos-group-value
構文の説明
qos-group-value |
QoS グループ番号を指定します。有効な値は 0 ~ 99 です。 |
コマンド デフォルト
コントロール プレーン(CPU)トラフィックは QoS ではマーキングされません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
この機能はスイッチでグローバルに設定する必要があります。ポート単位またはプロトコル単位では設定できません。
個別の回線上でそれぞれ cpu traffic qos マーキング処理を入力します。
cpu traffic qos qos-group グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、特定の QoS グループの CPU 生成トラフィックだけの QoS グループ マーキングを設定できます。table-map オプションは使用できません。
例
次の例は、すべての CPU 生成トラフィックを QoS グループでマーキングし、その QoS グループに基づいて出力キューイングを設定する方法を示します。
CPU QoS:
switch(config)# cpu traffic qos qos-group 40
クラスマップ:
switch(config)# class-map group40
switch(config-cmap)# match qos-group 40
ポリシーマップ:
switch(config)# policy-map output-policy
switch(config-pmap)# class group40
switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 50
switch(config-pmap-c)# end
インターフェイス:
Switch(config)# interface g1/0/1
Switch(config-if)# service-policy output output-policy
関連コマンド
|
|
class-map |
指定した基準とパケットのマッチングに使用されるクラス マップを設定し、クラスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
cpu traffic qos cos |
コントロール プレーン トラフィックのサービス クラス(CoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos dscp |
コントロール プレーン トラフィックの DSCP に基づく Quality of Service(QoS)マーキングを設定します。 |
cpu traffic qos precedence |
コントロール プレーン トラフィックの優先順位に基づく Quality of Service(QoS)マーキングを設定します。 |
policy-map |
複数の物理ポートに適用できるポリシー マップを設定し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
show cpu traffic qos |
CPU トラフィック用に設定された QoS マーキングを表示します。 |
show policy-map |
指定されたポリシー マップ名、インターフェイス、入力/出力ポリシー マップ、またはポリシーマップ クラスの QoS ポリシー マップ情報を表示します。 |
show running-config |
設定済みのクラス マップ、ポリシー マップ、テーブル マップ、および集約ポリサーを表示します。 |
|
すべての設定済みテーブル マップまたは指定されたテーブル マップの情報を表示します。 |
table-map |
Quality of Service(QoS)マッピングを設定し、テーブルマップ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
define interface-range
インターフェイス範囲マクロを作成するには 、 define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。定義されたマクロを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
define interface-range macro-name interface-range
no define interface-range macro-name interface-range
構文の説明
macro-name |
インターフェイス範囲マクロの名前(最大 32 文字) |
interface-range |
インターフェイス範囲。インターフェイス範囲の有効な値については、「使用上のガイドライン」を参照してください。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
マクロ名は、最大 32 文字の文字列です。
マクロには、最大 5 つの範囲を含めることができます。
ある範囲内のすべてのインターフェイスは同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN のいずれかでなければなりません。ただし、マクロ内では複数のインターフェイス タイプを組み合わせることができます。
interface-range を入力する場合は、次のフォーマットを使用します。
• type { first-interface } - { last-interface }
• interface-range を入力するときは、最初のインターフェイス番号とハイフンの間にスペースを入れます。たとえば、 gabitethernet 0/1 - 2 であれば範囲は指定されますが、 gigabit ethernet 0/1-2 では指定されません。
type および interface の有効値は次のとおりです。
• vlan vlan-id 。ここで、 vlan-id の範囲は 1 ~ 4094 です。
VLAN インターフェイスは、 interface vlan コマンドで設定する必要があります( show running-config 特権 EXEC コマンドは、設定された VLAN インターフェイスを表示します)。 show running-config コマンドで表示されない VLAN インターフェイスは、 interface-range では使用できません。
• port-channel port-channel-number 、ここで、 port-channel-number は 1 ~ 48 です。
• fastethernet module /{ first port } - { last port }
• gigabitethernet module /{ first port } - { last port }
物理インターフェイス
• モジュールは常に 0 です。
• 指定できる範囲は、type 0/number - number です(例:gigabitethernet 0/1 - 2)。
範囲を定義するときは、ハイフン(-)の前にスペースが必要です。次に例を示します。
gigabitethernet0/1 - 2
複数の範囲を入力することもできます。複数の範囲を定義するときは、カンマ(,)の前の最初のエントリの後にスペースを入力する必要があります。カンマの後のスペースは任意になります。次に例を示します。
fastethernet0/3, gigabitethernet0/1 - 2
fastethernet0/3 -4, gigabitethernet0/1 - 2
例
次の例では、複数インターフェイスのマクロを作成する方法を示します。
Switch(config)# define interface-range macro1 fastethernet0/1 - 2, gigabitethernet0/1 - 2
delete
フラッシュ メモリ デバイス上のファイルまたはディレクトリを削除するには、 delete 特権 EXEC コマンドを使用します。
delete [ /force ] [/ recursive ] filesystem :/ file-url
構文の説明
/force |
(任意)削除を確認するプロンプトを抑制します。 |
/recursive |
(任意)指定されたディレクトリおよびそのディレクトリに含まれるすべてのサブディレクトリおよびファイルを削除します。 |
filesystem : |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。 ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash: |
/ file-url |
削除するパス(ディレクトリ)およびファイル名 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
/force キーワードを使用すると、削除プロセスにおいて削除の確認を要求するプロンプトが、最初の 1 回だけとなります。
/force キーワードを指定せずに /recursive キーワードを使用すると、ファイルごとに削除の確認を要求するプロンプトが表示されます。
プロンプト動作は、 file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの設定によって異なります。デフォルトでは、スイッチは、破壊的なファイル操作に関する確認をプロンプトで要求します。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Command Reference for Release 12.1 』を参照してください。
例
次の例では、新しいイメージのダウンロードが正常に終了した後で、古いソフトウェア イメージを含むディレクトリを削除する方法を示します。
Switch# delete /force /recursive flash:/old-image
dir filesystem : 特権 EXEC コマンドを入力することにより、ディレクトリが削除されたかどうかを確認できます。
deny(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)
DHCP バインディングとの照合に基づいて Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットを拒否するには、 deny ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクセス リストから指定された Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
deny {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
no deny {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
構文の説明
request |
(任意)ARP 要求との一致を定義します。request を指定しない場合は、すべての ARP パケットに対して照合が行われます。 |
ip |
送信側 IP アドレスを指定します。 |
any |
すべての IP アドレスまたは MAC アドレスを拒否します。 |
host sender-ip |
指定された送信側 IP アドレスを拒否します。 |
sender-ip sender-ip-mask |
指定された範囲の送信側 IP アドレスを拒否します。 |
mac |
送信側 MAC アドレスを拒否します。 |
host sender-mac |
特定の送信側 MAC アドレスを拒否します。 |
sender-mac sender-mac-mask |
指定された範囲の送信側 MAC アドレスを拒否します。 |
response ip |
ARP 応答の IP アドレス値を定義します。 |
host target-ip |
指定されたターゲット IP アドレスを拒否します。 |
target-ip target-ip-mask |
指定された範囲のターゲット IP アドレスを拒否します。 |
mac |
ARP 応答の MAC アドレス値を拒否します。 |
host target-mac |
指定されたターゲット MAC アドレスを拒否します。 |
target-mac target-mac-mask |
指定された範囲のターゲット MAC アドレスを拒否します。 |
log |
(任意)ACE と一致するパケットを記録します。 |
デフォルト
デフォルト設定はありません。ただし、ARP アクセス リストの末尾に暗黙の deny ip any mac any コマンドがあります。
コマンド モード
ARP アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
deny 句を追加すると、一致条件に基づいて ARP パケットをドロップできます。
例
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレスが 1.1.1.1 で MAC アドレスが 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答の両方を拒否する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list static-hosts
Switch(config-arp-nacl)# deny ip host 1.1.1.1 mac host 0000.0000.abcd
Switch(config-arp-nacl)# end
設定を確認するには、 show arp access-list 特権 EXEC コマンドを入力します。
deny(IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション)
IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードで、 deny コマンドを使用して IPv6 アクセス リストの拒否条件を設定します。拒否条件を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
deny { protocol } { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ fragments ] [ log ] [ log-input ] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
no deny { protocol } { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ fragments ] [ log ] [ log-input ] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
インターネット制御メッセージ プロトコル
deny icmp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ icmp-type [ icmp-code ] | icmp-message ] [ dscp value ] [ log ] [ log-input ] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
伝送制御プロトコル
deny tcp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ ack ] [ dscp value ] [ established ] [ fin ] [ log ] [ log-input ] [ neq { port | protocol }] [ psh ] [ range { port | protocol }] [ rst ] [ routing ] [ sequence value ] [ syn ] [ time-range name ] [ urg ]
ユーザ データグラム プロトコル
deny udp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ log ] [ log-input ] [ neq { port | protocol }] [ range { port | protocol }] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
protocol |
インターネット プロトコルの名前または番号。これは、キーワード ahp 、 esp 、 icmp 、 ipv6 、 pcp 、 sctp 、 tcp 、または udp にするか、IPv6 プロトコル番号を表す 0 ~ 255 の整数にすることができます。 |
source-ipv6-prefix / prefix-length |
拒否条件を設定する送信元 IPv6 ネットワークまたはネットワークのクラス。 この引数は、RFC 2373 に記述されている形式にする必要があります。コロン区切りの 16 ビット値を使用して、アドレスを 16 進数で指定します。 |
any |
IPv6 プレフィクス ::/0 の省略形。 |
host source-ipv6-address |
拒否条件を設定する送信元 IPv6 ホスト アドレス。 この source-ipv6-address 引数には RFC 2373 に記載のように、コロンで区切られた 16 ビット値を使用した 16 進数形式でアドレスを指定する必要があります。 |
operator [ port-number ] |
(任意)指定のプロトコルの送信元または宛先ポートを比較する演算子を指定します。演算子は、 lt (less than:未満)、 gt (greater than:より大きい)、 eq (equal:一致)、 neq (not equal:不一致)、 range (inclusive range:包含範囲)です。 source-ipv6-prefix / prefix-length 引数の後ろに演算子が置かれた場合、送信元ポートと一致する必要があります。 destination-ipv6-prefix/prefix-length 引数の後ろに演算子が置かれた場合、宛先ポートと一致する必要があります。 range 演算子には 2 つのポート番号が必要です。他のすべての演算子は 1 つのポート番号が必要です。 任意の port-number 引数は 10 進数、または TCP あるいは UDP ポートの名前です。ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。TCP ポート名は TCP をフィルタリングする場合に限り使用できます。UDP ポート名は UDP をフィルタリングする場合に限り使用できます。 |
destination-ipv6-prefix / prefix-length |
拒否条件を設定する宛先 IPv6 ネットワークまたはネットワークのクラス。 この引数は、RFC 2373 に記述されている形式にする必要があります。コロン区切りの 16 ビット値を使用して、アドレスを 16 進数で指定します。 |
host destination-ipv6-address |
拒否条件を設定する宛先 IPv6 ホスト アドレス。 この destination-ipv6-address 引数には RFC 2373 に記載のように、コロンで区切られた 16 ビット値を使用した 16 進数形式でアドレスを指定する必要があります。 |
dscp value |
(任意)各 IPv6 パケット ヘッダーのトラフィック クラス フィールドのトラフィック クラス値と DiffServ コード ポイント値を照合します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
fragments |
(任意)フラグメント拡張ヘッダーに 0 以外のフラグメント オフセットが含まれる場合、非初期フラグメント パケットを照合します。 fragments キーワードは、プロトコルが ipv6 で operator [ port-number ] 引数が指定されていない場合に限り、指定できるオプションです。 |
log |
(任意)エントリと一致するパケットに関する情報ロギング メッセージをコンソールに送信します (コンソールに送信するメッセージ レベルは logging console コマンドで制御します)。 メッセージには、アクセス リスト名、シーケンス番号、パケットが拒否されたかどうか、プロトコル(TCP、UDP、ICMP または番号のいずれか)、適正な場合には送信元/宛先アドレス、送信元/宛先ポート番号が含まれます。メッセージは、一致した最初のパケットに対して生成され、その後、5 分間隔で拒否されたパケット数を含めて生成されます。 (注) ロギングはポート ACL ではサポートされません。 |
log-input |
(任意) log キーワードと同じ機能を提供しますが、ロギング メッセージには受信インターフェイスも表示されます。 |
routing |
(任意)ルーティング拡張ヘッダーを持つパケットをマッチングします。 |
sequence value |
(任意)アクセス リスト ステートメントのシーケンス番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
time-range name |
(任意)拒否ステートメントに適用する時間範囲を指定します。時間範囲の名前と制限事項は、 time-range コマンドと、 absolute または periodic コマンドによってそれぞれ指定します。 |
icmp-type |
(任意)ICMP パケットのフィルタリングに ICMP メッセージ タイプを指定します。ICMP パケットは ICMP メッセージ タイプによってフィルタリングできます。メッセージ タイプの番号は 0 ~ 255 です。 |
icmp-code |
(任意)ICMP パケットのフィルタリングに ICMP メッセージ コードを指定します。ICMP メッセージ タイプによってフィルタリングされる ICMP パケットは、ICMP メッセージ コードによってもフィルタリングできます。メッセージ コードの番号は 0 ~ 255 です。 |
icmp-message |
(任意)ICMP パケットのフィルタリングに ICMP メッセージ名を指定します。ICMP パケットは、ICMP メッセージ名、または ICMP メッセージ タイプおよびコードによってフィルタリングできます。使用可能な名前については、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 |
ack |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り ACK ビットを設定します。 |
established |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り、接続が確立済みであることを意味します。TCP データグラムに ACK または RST ビットが設定されている場合、照合が行われます。接続するための初期 TCP データグラムの場合は照合しません。 |
fin |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り、FIN ビットを設定します。送信元からのデータはこれ以上ありません。 |
neq { port | protocol } |
(任意)指定のポート番号上にないパケットだけを照合します。 |
psh |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り、PSH ビットを設定します。 |
range { port | protocol } |
(任意)ポート番号範囲のパケットだけを照合します。 |
rst |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り RST ビットを設定します。 |
syn |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り SYN ビットを設定します。 |
urg |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り URG ビットを設定します。 |
(注) flow-label、routing および undetermined-transport キーワードはコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされていません。
デフォルト
IPv6 アクセス リストは定義されていません。
コマンド モード
IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
deny (IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モード)コマンドは、 deny (IPv4 アクセス リスト コンフィギュレーション モード)コマンドと類似していますが、IPv6 固有です。
IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始し、パケットがアクセス リストを通過する条件を定義するには、 ipv6 access-list コマンドの後ろに deny (IPv6) コマンドを使用します。
protocol 引数に IPv6 を指定すると、パケットの IPv6 ヘッダーに対して照合を行います。
デフォルトでは、アクセス リストの最初のステートメントの番号は 10 で、その次のステートメントからは 10 ずつ増加します。
リスト全体を再入力しないで、 permit 、 deny 、または remark ステートメントを既存のアクセス リストに追加できます。リストの最後以外の場所に新しいステートメントを追加するには、挿入する場所を示す、既存の 2 つのエントリ番号の間にある適切なエントリ番号を持った新しいステートメントを作成します。
(注) すべての IPv6 ACL には最後の一致条件として、暗黙の permit icmp any any nd-na、permit icmp any any nd-ns、および deny ipv6 any any ステートメントがあります。このうち 2 つの permit 条件は、ICMPv6 ネイバー探索を許可します。ICMPv6 ネイバー探索を許可しないで icmp any any nd-na または icmp any any nd-ns を拒否するには、明示的な拒否エントリが ACL 内にある必要があります。3 つの暗黙的なステートメントを有効にするには、IPv6 ACL に 1 つ以上のエントリを含める必要があります。
IPv6 ネイバー探索プロセスでは、IPv6 ネットワーク層サービスを使用します。したがって、デフォルトでは IPv6 ACL により、IPv6 ネイバー探索パケットのインターフェイス上での送受信が暗黙的に許可されます。IPv4 では、IPv6 ネイバー探索プロセスと同等の Address Resolution Protocol(ARP)は、別のデータリンク層プロトコルを使用します。したがってデフォルトでは、IPv4 ACL により、ARP パケットのインターフェイス上での送受信が暗黙的に許可されます。
source-ipv6-prefix / prefix-length と destination-ipv6-prefix / prefix-length の両方の引数をトラフィック フィルタリングに使用します ( source プレフィクスは、ソースに基づいてトラフィックをフィルタリングします。 destination プレフィクスは、宛先に基づいてトラフィックをフィルタリングします)。
このスイッチは、すべての範囲のプレフィクス長で IPv6 アドレス マッチングをサポートしています。
fragments キーワードは、プロトコルが ipv6 で operator [ port-number ] 引数が指定されていない場合に限り、指定できるオプションです。
次に、ICMP メッセージ名を表示します。
beyond-scope |
destination-unreachable |
echo-reply |
echo-request |
header |
hop-limit |
mld-query |
mld-reduction |
mld-report |
nd-na |
nd-ns |
next-header |
no-admin |
no-route |
packet-too-big |
parameter-option |
parameter-problem |
port-unreachable |
reassembly-timeout |
renum-command |
renum-result |
renum-seq-number |
router-advertisement |
router-renumbering |
router-solicitation |
time-exceeded |
unreachable |
|
例
次の例では、CISCO という名の IPv6 アクセス リストを設定し、そのアクセス リストをレイヤ 3 インターフェイス上の発信トラフィックに適用する方法を示します。最初の拒否エントリは、5000 より大きい宛先 TCP ポート番号を持ったパケットすべてがインターフェイスで送信されるのを防ぎます。2 番めの拒否エントリは、5000 未満の送信元 UDP ポート番号を持ったパケットすべてがインターフェイスで送信されるのを防ぎます。また、この 2 番目の拒否エントリは、すべての一致をコンソールに表示します。最初の許可エントリは、すべての ICMP パケットがインターフェイスで送信されるのを許可します。2 番めの許可エントリは、その他すべてのトラフィックがインターフェイスで送信されるのを許可します。すべてのパケットを拒否する暗黙の条件が各 IPv6 アクセス リストの末尾にあるため、この 2 番めの許可エントリが必要となります。
Switch(config)# ipv6 access-list CISCO
Switch(config-ipv6-acl)# deny tcp any any gt 5000
Switch config-ipv6-acl)# deny ::/0 lt 5000 ::/0 log
Switch(config-ipv6-acl)# permit icmp any any
Switch(config-ipv6-acl)# permit any any
Switch(config-ipv6-acl)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ipv6 address 2001::/64 eui-64
Switch(config-if)# ipv6 traffic-filter CISCO out
deny(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション)
条件が一致した場合に非 IP トラフィックが転送されないようにするには、 deny MAC アクセスリスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。拒否条件を名前付き MAC アクセス リストから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
{ deny | permit } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | aarp | amber | cos cos | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask |mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
no { deny | permit } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | aarp | amber | cos cos | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
構文の説明
any |
あらゆる送信元または宛先 MAC アドレスを拒否するために指定するキーワードです。 |
host src MAC-addr | src-MAC-addr mask |
ホスト MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの送信元アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスからの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask |
宛先 MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの宛先アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスへの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
type mask |
(任意)パケットの Ethertype 番号と、Ethernet II または SNAP カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 type には、0 ~ 65535 の 16 進数を指定できます。 mask は、一致をテストする前に Ethertype に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
aarp |
(任意)データリンク アドレスをネットワーク アドレスにマッピングする Ethertype AppleTalk Address Resolution Protocol を選択します。 |
amber |
(任意)EtherType DEC-Amber を選択します。 |
cos cos |
(任意)プライオリティを設定するため、0 ~ 7 までのサービス クラス(CoS)値を選択します。CoS に基づくフィルタリングは、ハードウェアでだけ実行可能です。 cos オプションが設定されているかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。 |
dec-spanning |
(任意)EtherType Digital Equipment Corporation(DEC)スパニング ツリーを選択します。 |
decnet-iv |
(任意)EtherType DECnet Phase IV プロトコルを選択します。 |
diagnostic |
(任意)EtherType DEC-Diagnostic を選択します。 |
dsm |
(任意)EtherType DEC-DSM を選択します。 |
etype-6000 |
(任意)EtherType 0x6000 を選択します。 |
etype-8042 |
(任意)EtherType 0x8042 を選択します。 |
lat |
(任意)EtherType DEC-LAT を選択します。 |
lavc-sca |
(任意)EtherType DEC-LAVC-SCA を選択します。 |
lsap lsap-number mask |
(任意)パケットの LSAP 番号(0 ~ 65535)と IEEE 802.2 カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 mask は、一致をテストする前に LSAP 番号に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
mop-console |
(任意)EtherType DEC-MOP Remote Console を選択します。 |
mop-dump |
(任意)EtherType DEC-MOP Dump を選択します。 |
msdos |
(任意)EtherType DEC-MSDOS を選択します。 |
mumps |
(任意)EtherType DEC-MUMPS を選択します。 |
netbios |
(任意)EtherType DEC-Network Basic Input/Output System(NETBIOS)を選択します。 |
vines-echo |
(任意)Banyan Systems による EtherType Virtual Integrated Network Service(VINES)Echo を選択します。 |
vines-ip |
(任意)EtherType VINES IP を選択します。 |
xns-idp |
(任意)10 進数、16 進数、または 8 進数の任意の Ethertype である EtherType Xerox Network Systems(XNS)プロトコル スイート(0 ~ 65535)を選択します。 |
(注) appletalk は、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されますが、一致条件としてはサポートされていません。
IPX トラフィックをフィルタリングするには、使用されている IPX カプセル化のタイプに応じて、 type mask または lsap lsap mask キーワードを使用します。 表 2-1 に、Novell 用語と Cisco IOS 用語での IPX カプセル化タイプに対応するフィルタ条件を一覧表示します。
表 2-1 IPX フィルタ基準
|
|
|
|
arpa |
Ethernet II |
Ethertype 0x8137 |
snap |
Ethernet-snap |
Ethertype 0x8137 |
sap |
Ethernet 802.2 |
LSAP 0xE0E0 |
novell-ether |
Ethernet 802.3 |
LSAP 0xFFFF |
デフォルト
このコマンドには、デフォルトはありません。ただし、名前付き MAC ACL のデフォルト アクションは拒否です。
コマンド モード
MAC アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
host キーワードを使用した場合、アドレス マスクは入力できません。 host キーワードを使用しない場合は、アドレス マスクを入力する必要があります。
Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)がアクセス コントロール リストに追加された場合、リストの最後には暗黙の deny - any - any 条件が存在します。つまり、一致がない場合にはパケットは拒否されます。ただし、最初の ACE が追加される前に、リストはすべてのパケットを許可します。
(注) 名前付き MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、すべての送信元から MAC アドレス 00c0.00a0.03fa への NETBIOS トラフィックを拒否する名前付き MAC 拡張アクセス リストを定義する方法を示します。このリストに一致するトラフィックは拒否されます。
Switch(config-ext-macl)# deny any host 00c0.00a0.03fa netbios.
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リストから拒否条件を削除する方法を示します。
Switch(config-ext-macl)# no deny any 00c0.00a0.03fa 0000.0000.0000 netbios.
次の例では、Ethertype 0x4321 のすべてのパケットを拒否します。
Switch(config-ext-macl)# deny any any 0x4321 0
設定を確認するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
diagnostic monitor
ヘルス モニタリング診断テストを設定するには、 diagnostic monitor グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。テストをディセーブルにし、デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
diagnostic monitor interval test { name | test-id | test-id-range | all } hh:mm:ss milliseconds day
diagnostic monitor test { name | test-id | test-id-range | all }
diagnostic monitor syslog
diagnostic monitor threshold test { name | test-id | test-id-range | all } failure count count
no diagnostic monitor interval test { name | test-id | test-id-range | all }
no diagnostic monitor test { name | test-id | test-id-range | all }
no diagnostic monitor syslog
no diagnostic monitor threshold test { name | test-id | test-id-range | all } failure coun t count
構文の説明
interval test |
テストの間隔を設定します。 |
test |
実行するテストを指定します。 |
name |
テスト名を指定します。テスト ID のリストのテスト名を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
test-id |
テストの ID 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。テスト ID のリストのテスト番号を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
test-id-range |
複数のテストをテストの ID 番号の範囲で指定します。 カンマおよびハイフンで区切られた整数で範囲を入力します(例:1,3-6 はテスト ID 1、3、4、5 および 6)。 テスト ID のリストのテスト番号を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
all |
すべての診断テストを指定します。 |
hh:mm:ss |
モニタリング間隔を時、分、秒で設定します。 • hh :時間(0 ~ 24)を入力します。 • mm :分(0 ~ 60)を入力します。 • ss :秒(0 ~ 60)を入力します。 |
milliseconds |
モニタリング間隔(テスト時間)をミリ秒(ms)単位で設定します。指定できる範囲は 0 ~ 999 ミリ秒です。 |
day |
モニタリング間隔をテストとテストの間の日数で設定します。指定できる範囲は 0 ~ 20 日です。 |
syslog |
ヘルス モニタ診断テストが失敗した場合に Syslog メッセージを生成します。 |
threshold test |
障害しきい値を設定します。 |
failure count count |
障害しきい値のカウントを設定します。 count に指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
デフォルト
モニタリングはディセーブルで、障害しきい値は設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
• 診断モニタリングをイネーブルにする前に、障害しきい値およびテストの間隔を設定する必要があります。
• 診断モニタリングイネーブルにするには、 diagnostic monitor test 1 コマンドを入力します。
• diagnostic monitor test { name | test-id | test-id-range | all } コマンドを入力する場合は、接続されているすべてのポートをディセーブルにしてネットワーク トラフィックを分離する必要があります。
• テスト中はテスト パケットを送信しないでください。
例
次に、ヘルス モニタリング テストを設定する例を示します。
Switch(config)#
diagnostic monitor threshold test 1 failure count 20
Switch(config)# diagnostic monitor interval test 1 12:30:00 750 5
diagnostic schedule test
診断テストのスケジュールを設定するには、 diagnostic schedule test グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スケジュールを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
diagnostic schedule test { name | test-id | test-id-range | all | basic | non-disruptive } { daily hh : mm | on mm dd yyyy hh : mm | weekly day-of-week hh : mm }
no diagnostic schedule test { name | test-id | test-id-range | all | basic | non-disruptive } { daily hh : mm | on mm dd yyyy hh : mm | weekly day-of-week hh : mm }
構文の説明
name |
テスト名を指定します。テスト ID のリストのテスト名を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
test-id |
テストの ID 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。テスト ID のリストのテスト番号を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
test-id-range |
複数のテストをテストの ID 番号の範囲で指定します。 カンマおよびハイフンで区切られた整数で範囲を入力します(例:1,3-6 はテスト ID 1、3、4、5 および 6)。 テスト ID のリストのテスト番号を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
all |
すべての診断テストを指定します。 |
basic |
基本的なオンデマンドの診断テストを指定します。 |
non-disruptive |
ノンディスラプティブ ヘルス モニタリング テストを指定します。 |
daily hh : mm |
診断テストのスケジューリング(日単位)を指定します。 hh : mm : 2 桁の数字(24 時間表記)で時間および分を入力します。コロン( : )が必要です(例:12:30)。 |
on mm dd yyyy hh : mm |
特定の日時の診断テストのスケジューリングを指定します。 mm dd yyyy : • mm : January、February のように、月を大文字または小文字で入力します。 • dd : 2 桁の数字で日を入力します(例:03、16)。 • yyyy : 4 桁の数字で年を入力します(例:2008)。 |
weekly day-of-week hh : mm |
診断テストのスケジューリング(週単位)を指定します。 day-of-week : Monday、Tuesday のように、曜日を大文字または小文字で入力します。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次に、特定の日時に診断テストをスケジューリングする例を示します。
Switch(config)# diagnostic schedule test 1,2,4-6 on november 3 2006 23:10
次に、毎週特定の時間に診断テストを行うようスケジューリングする例を示します。
Switch(config)# diagnostic schedule test TestPortAsicMem weekly friday 09:23
diagnostic start test
オンライン診断テストを実行するには、 diagnostic start test 特権 EXEC コマンドを使用します。
diagnostic start test { name | test-id | test-id-range | all | basic | non-disruptive }
構文の説明
name |
テスト名を指定します。テスト ID のリストのテスト名を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
test-id |
テストの ID 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 6 です。テスト ID のリストのテスト番号を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
test-id-range |
複数のテストをテストの ID 番号の範囲で指定します。 カンマおよびハイフンで区切られた整数で範囲を入力します(例:1,3-6 はテスト ID 1、3、4、5 および 6)。 テスト ID のリストのテスト番号を表示するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを入力します。 |
all |
すべての診断テストを指定します。 |
basic |
基本的なオンデマンドの診断テストを指定します。 |
non-disruptive |
ノンディスラプティブ ヘルス モニタリング テストを指定します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
diagnostic start コマンドを使用してテストを開始したら、テスト プロセスの停止はできません。
スイッチは、次のテストをサポートしています。
ID Test Name [On-Demand Test Attributes]
--- -------------------------------------------
1 TestPortAsicStackPortLoopback [B*N****]
2 TestPortAsicLoopback [B*D*R**]
3 TestPortAsicCam [B*D*R**]
4 TestPortAsicRingLoopback [B*D*R**]
5 TestMicRingLoopback [B*D*R**]
6 TestPortAsicMem [B*D*R**]
--- -------------------------------------------
テスト名を確認するには、 show diagnostic content 特権 EXEC コマンドを使用してテスト ID リストを表示します。テスト名を使用してテスト 3 を指定するには、 diagnostic start switch number test TestPortAsicCam 特権 EXEC コマンドを入力します。
複数のテストを指定するには 、 test-id-range パラメータを使用し、カンマとハイフンで区切られた整数を入力します。 たとえば、テスト 2、3、および 4 を指定するには、 diagnostic start test 2-4 コマンド を入力します。テスト 1、3、4、5、および 6 を指定するには、 diagnostic start test 1,3-6 コマンド を入力します。
例
次に、診断テスト 1 を開始する例を示します。
Switch# diagnostic start test 1
06:27:50: %DIAG-6-TEST_RUNNING: Running TestPortAsicStackPortLoopback{ID=1} ...
06:27:51: %DIAG-6-TEST_OK: TestPortAsicStackPortLoopback{ID=1} has completed
次に、診断テスト 2 を開始する例を示します。このテストを実行すると、通常のシステム動作が中断され、スイッチがリロードされます。
Switch# diagnostic start test 2
Running test(s) 2 will cause the switch under test to reload after completion of
Running test(s) 2 may disrupt normal system operation
Do you want to continue?[no]: y
00:00:25: %SPANTREE-5-EXTENDED_SYSID: Extended SysId enabled for type vlan
00:00:29: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from memory by console
00:00:30: %DIAG-6-TEST_RUNNING : Running TestPortAsicLoopback{ID=2} ...
00:00:30: %DIAG-6-TEST_OK: TestPortAsicLoopback{ID=2} has completed successfully
dot1x default
設定可能な IEEE 802.1x パラメータをデフォルト値にリセットするには、 dot1x default インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x default
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
デフォルト値は次のとおりです。
• ポート単位の IEEE 802.1x プロトコルのイネーブル ステートはディセーブルです(force-authorized)。
• 再認証の試行間隔の秒数は 3600 秒です。
• 定期的な再認証はディセーブルです。
• 待機時間は 60 秒です。
• 再伝送時間は 30 秒です。
• 最高再伝送回数は 2 回です。
• ホスト モードはシングル ホストです。
• クライアントのタイムアウト時間は 30 秒です。
• 認証サーバのタイムアウト時間は 30 秒です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、ポート上の設定可能な IEEE 802.1x パラメータをリセットする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x default
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x host-mode
dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが auto に設定されている IEEE 802.1x 許可ポート上で単一のホスト(クライアント)または複数のホストを許可するには、 dot1x host-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x host-mode { multi-host | single-host }
no dot1x host-mode [ multi-host | single-host ]
(注) multi-domain キーワードは、コマンドラインのインターフェイス ヘルプには表示されていますが、サポートされていません。
構文の説明
multi-host |
スイッチでマルチホスト モードをイネーブルにします。 |
single-host |
スイッチでシングルホスト モードをイネーブルにします。 |
デフォルト
デフォルト設定は、シングルホスト モードです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用すると、IEEE 802.1x 対応ポートを単一のクライアントに限定したり、複数のクライアントを IEEE 802.1x 対応ポートに接続したりすることができます。マルチホスト モードでは、接続されたホストのうち 1 つだけが許可されれば、すべてのホストのネットワーク アクセスが許可されます。ポートが無許可ステートになった場合(再認証が失敗した場合、または Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)-Logoff メッセージを受信した場合)には、接続されたすべてのクライアントがネットワーク アクセスを拒否されます。
このコマンドを入力する前に、指定のポートで dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが auto に設定されていることを確認します。
このスイッチでは、 dot1x host-mode multi-domain インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはサポートされていません。インターフェイス上でこのコマンドを設定すると、インターフェイスは errdisable ステートになる可能性があります。
例
次の例では、IEEE 802.1x をグローバルにイネーブルにして、ポートの IEEE 802.1x をイネーブルにし、マルチホスト モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# dot1x system-auth-control
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# dot1x port-control auto
Switch(config-if)# dot1x host-mode multi-host
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x initialize
ポート上で新しく認証セッションを初期化する前に、指定の IEEE 802.1x 対応ポートを、手動で無許可ステートに戻すには、 dot1x initialize 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x initialize interface interface-id
構文の説明
interface interface-id |
ポートを初期化します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、IEEE 802.1x ステート マシンを初期化し、新たな認証環境を設定します。このコマンドを入力した後、ポートの状態は無許可になります。
このコマンドの no 形式はありません。
例
次の例では、ポートを手動で初期化する方法を示します。
Switch# dot1x initialize interface gigabitethernet0/2
show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力することにより、ポート ステータスが無許可になっていることを確認できます。
関連コマンド
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|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x max-reauth-req
ポートが無許可ステートに移行するまでスイッチが認証プロセスを再起動する上限回数を設定するには、 dot1x max-reauth-req インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x max -reauth -req count
no dot1x max -reauth -req
構文の説明
count |
ポートが無許可ステートに移行する前に、スイッチが EAPOL-Identity-Request フレームを再送信して認証プロセスを開始する回数を設定します。ポートに 802.1x 非対応のデバイスが接続されている場合、スイッチは、デフォルトでは 2 回の認証試行を行います。ポートにゲスト VLAN が設定されている場合、2 回の再認証試行後、ポートは、デフォルトではゲスト VLAN 上で許可されます。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。デフォルトは 2 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
例
次の例では、ポートが無許可ステートに移行する前に、スイッチが認証プロセスを再起動する回数を 4 に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x max-reauth-req 4
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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dot1x max-req |
スイッチが認証プロセスを再起動する前に、EAP フレームを認証サーバに送信する最高回数を設定します(応答を受信しないと仮定)。 |
dot1x timeout tx-period |
スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。 |
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x max-req
スイッチが認証プロセスを再起動する前に、拡張認証プロトコル(EAP)フレームを認証サーバからクライアントに送信する最大回数を設定するには(応答を受信しないことが前提)、 dot1x max-req インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x max-req count
no dot1x max-req
構文の説明
count |
スイッチが、認証プロセスを再起動する前に、EAPOL DATA パケットの再送信を試行する回数です。たとえば、認証プロセス中にサプリカントに問題が発生した場合、オーセンティケータがデータ要求を 2 回再送信し、応答がなければプロセスを中止します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。デフォルト値は 2 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
例
次の例では、認証プロセスを再起動する前に、スイッチが EAP フレームを認証サーバから送信する回数を 5 回に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x max-req 5
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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dot1x timeout tx-period |
スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。 |
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x port-control
ポートの許可ステートを手動で制御できるようにするには、 dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x port-control { auto | force-authorized | force-unauthorized }
no dot1x port-control
構文の説明
auto |
ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、スイッチおよびクライアント間の IEEE 802.1x 認証交換に基づきポートを許可または無許可ステートに変更します。 |
force-authorized |
ポートで IEEE 802.1x 認証をディセーブルにすれば、認証情報の交換をせずに、ポートが許可ステートに変化します。ポートはクライアントとの IEEE 802.1x ベース認証を行わずに、通常のトラフィックを送受信します。 |
force-unauthorized |
クライアントからの認証の試みをすべて無視し、ポートを強制的に無許可ステートに変更することにより、このポート経由のすべてのアクセスを拒否します。スイッチはポートを介してクライアントに認証サービスを提供できません。 |
デフォルト
デフォルトの設定は force-authorized です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
特定のポートの IEEE 802.1x をイネーブルにする前に、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチの IEEE 802.1x をグローバルにイネーブルにする必要があります。
IEEE 802.1x プロトコルは、レイヤ 2 のスタティックアクセス ポートおよびレイヤ 3 のルーテッド ポート上でサポートされます。
ポートが、次の項目の 1 つとして設定されていない場合に限り auto キーワードを使用できます。
• トランク ポート:トランク ポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをトランクに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック アクセス ポート:ダイナミック アクセス(VLAN Query Protocol(VQP))ポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートを変更してダイナミック VLAN を割り当てようとしても、エラー メッセージが表示され、VLAN 設定は変更されません。
• EtherChannel ポート:アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバであるポートを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。
• Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote SPAN(RSPAN)宛先ポート:SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポートで IEEE 802.1x をイネーブルにすることができます。ただし、SPAN または RSPAN 宛先として削除するまでは、IEEE 802.1x はディセーブルになります。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは、IEEE 802.1x をイネーブルにすることができます。
スイッチで IEEE 802.1x をグローバルにディセーブルにするには、 no dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のポートで IEEE 802.1x をディセーブルにするには、 no dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ポートの IEEE 802.1x をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# dot1x port-control auto
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x re-authenticate
指定の IEEE 802.1x 対応ポートの再認証を手動で開始するには、 dot1x re-authenticate 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x re-authenticate interface interface-id
構文の説明
interface interface-id |
再認証するインターフェイスのモジュールおよびポート番号。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用すると、再認証試行間隔(re-authperiod)および自動再認証の設定秒数を待たずにクライアントを再認証できます。
例
次の例では、ポートに接続されたデバイスを手動で再認証する方法を示します。
Switch# dot1x re-authenticate interface gigabitethernet0/1
dot1x reauthentication
定期的なクライアントの再認証をイネーブルにするには、 dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x reauthentication
no dot1x reauthentication
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
dot1x timeout reauth-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、定期的に再認証を行う間隔の時間量を設定します。
例
次の例では、クライアントの定期的な再認証をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# no dot1x reauthentication
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔を 4000 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x reauthentication
Switch(config-if)# dot1x timeout reauth-period 4000
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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dot1x timeout reauth-period |
再認証の試行の間隔(秒)を設定します。 |
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
dot1x supplicant force-multicast
マルチキャストまたはユニキャスト Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)パケットを受信した場合、常にサプリカント スイッチにマルチキャスト EAPOL だけを送信させるようにするには、 dot1x supplicant force-multicast グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x supplicant force-multicast
no dot1x supplicant force-multicast
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
サプリカント スイッチは、ユニキャスト EAPOL パケットを受信すると、ユニキャスト EAPOL パケットを送信します。同様に、マルチキャスト EAPOL パケットを受信すると、EAPOL パケットを送信します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Network Edge Access Topology(NEAT)がすべてのホスト モードで機能するようにするには、サプリカント スイッチ上でこのコマンドをイネーブルにします。
例
次の例では、サプリカント スイッチがオーセンティケータ スイッチにマルチキャスト EAPOL パケットを送信するように設定する方法を示します。
Switch(config)# dot1x supplicant force-multicast
関連コマンド
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cisp enable |
スイッチの Client Information Signalling Protocol(CISP)をイネーブルにすることで、スイッチがサプリカント スイッチに対するオーセンティケータとして動作するようにします。 |
dot1x credentials |
ポートに 802.1x サプリカント資格情報を設定します。 |
dot1x pae supplicant |
インターフェイスがサプリカントとしてだけ機能するように設定します。 |
dot1x system-auth-control
IEEE 802.1x をグローバルにイネーブルにするには、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x system-auth-control
no dot1x system-auth-control
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
IEEE 802.1x はディセーブルに設定されています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IEEE 802.1x をグローバルにイネーブルにする前に、認証、許可、およびアカウンティング(AAA)をイネーブルにし、認証方式リストを指定する必要があります。方式リストは、ユーザ認証のためクエリー送信を行う手順と認証方式を記述したものです。
スイッチの IEEE 802.1x をグローバルにイネーブルにする前に、IEEE 802.1x および EtherChannel が設定されているインターフェイスから EtherChannel の設定を削除します。
例
次の例では、スイッチで IEEE 802.1x をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# dot1x system-auth-control
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x test eapol-capable
すべてのスイッチ ポート上の IEEE 802.1x のアクティビティをモニタリングして、IEEE 802.1x をサポートするポートに接続しているデバイスの情報を表示するには、 dot1x test eapol-capable 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x test eapol-capable [ interface interface-id ]
構文の説明
interface interface-id |
(任意)クエリー対象のポートです。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチ上のすべてのポートまたは特定のポートに接続するデバイスの IEEE 802.1x 機能をテストするには、このコマンドを使用します。
このコマンドには、 no 形式はありません。
例
次の例では、スイッチ上で IEEE 802.1x の準備チェックをイネーブルにして、ポートに対してクエリーを実行する方法を示します。また、ポートに接続しているデバイスを確認するためのクエリーの実行対象ポートから受信した応答が IEEE 802.1x 対応であることを示します。
switch# dot1x test eapol-capable interface gigabitethernet1/0/13
DOT1X_PORT_EAPOL_CAPABLE:DOT1X: MAC 00-01-02-4b-f1-a3 on gigabitethernet1/0/13 is EAPOL capable
dot1x test timeout
IEEE 802.1x の準備が整っているかどうかを確認するためにクエリーが実行されるポートからの EAPOL 応答の待機に使用するタイムアウトを設定するには、 dot1x test timeout グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x test timeout timeout
構文の説明
timeout |
EAPOL 応答を待機する時間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 65535 秒です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
EAPOL 応答を待機するために使用されるタイムアウトを設定するには、このコマンドを使用します。
このコマンドには、 no 形式はありません。
例
次の例では、EAPOL 応答を 27 秒間待機するようにスイッチを設定する方法を示します。
Switch# dot1x test timeout 27
タイムアウト設定のステータスを確認するには、 show run 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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dot1x test eapol-capable [ interface interface-id ] |
すべての、または指定された IEEE 802.1x 対応ポートに接続するデバイスで IEEE 802.1x の準備が整っているかを確認します。 |
dot1x timeout
IEEE 802.1x のタイマーを設定するには、 dot1x timeout インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x timeout { quiet-period seconds | reauth-period seconds | server-timeout seconds | supp-timeout seconds | tx-period seconds }
no dot1x timeout { quiet-period | reauth-period | server-timeout | supp-timeout | tx-period }
構文の説明
quiet- period seconds |
スイッチがクライアントとの認証情報の交換に失敗した後、待機状態を続ける秒数。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
reauth-period seconds |
再認証間隔の秒数。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
server-timeout seconds |
認証サーバに対して、スイッチのパケット再送信を待機する秒数。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。しかし、最小設定値である 30 を推奨します。 |
supp-timeout seconds |
スイッチが IEEE 802.1x クライアントへパケットを再送信する前に待機する秒数。指定できる範囲は 30 ~ 65535 です |
tx- period seconds |
スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
デフォルト
デフォルトの設定は次のとおりです。
reauth-period は 3600 秒です。
quiet-period は 60 秒です。
tx-period は 30 秒です。
supp-timeout は 30 秒です。
server-timeout は 30 秒です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して定期的な再認証をイネーブルにしただけの場合、 dot1x timeout reauth-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、スイッチの動作に影響します。
待機時間の間、スイッチはどのような認証要求も受け付けず、開始もしません。デフォルトよりも小さい数を入力することによって、ユーザへの応答時間を短縮できます。
例
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔を 4000 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x reauthentication
Switch(config-if)# dot1x timeout reauth-period 4000
次の例では、スイッチの待機時間を 30 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout quiet-period 30
次の例では、スイッチから認証サーバへの再送信時間を 45 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# dot1x timeout server-timeout 45
次の例では、EAP request フレームに対するスイッチからクライアントへの再送信時間を 45 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout supp-timeout 45
次の例では、EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの時間を 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x timeout tx-period 60
設定を確認するには、 show dot1x 特権 EXEC コマンドを入力します。
dot1x violation-mode
dot1x violation-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、新しいデバイスがポートに接続するとき、または最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがポートに接続するときに発生する違反モードを設定します。
dot1x violation-mode {shutdown | restrict | protect}
no dot1x violation-mode
構文の説明
shutdown |
エラーによって、予期しない新たな MAC アドレスが発生するポートまたは仮想ポートがディセーブルになります。 |
restrict |
違反エラーの発生時に Syslog エラーを生成します。 |
protect |
新しい MAC アドレスからパケットをそのままドロップします。これがデフォルトの設定です。 |
デフォルト
デフォルトでは、dot1x violation-mode protect がイネーブルになっています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、新しいデバイスをポートに接続するときに、IEEE 802.1x 対応ポートを errdisable に設定して、シャットダウンする方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x violation-mode shutdown
次の例では、新しいデバイスをポートに接続するときに、システム エラー メッセージを生成して、ポートを制限モードに変更するように IEEE 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x violation-mode restrict
次の例では、新しいデバイスをポートに接続するときに、新たに接続されたデバイスを無視するように IEEE 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# dot1x violation-mode protect
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show dot1x [ interface interface-id ] |
指定されたポートの IEEE 802.1x の状態を表示します。 |
duplex
ポートの動作のデュプレックス モードを指定するには、 duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
duplex { auto | full | half }
no duplex
構文の説明
auto |
自動によるデュプレックス設定をイネーブルにします(接続されたデバイス モードにより、ポートが自動的に全二重モードか半二重モードかを判断します)。 |
full |
全二重モードをイネーブルにします。 |
half |
半二重モードをイネーブルにします(10 Mbps または 100 Mbps で動作するインターフェイスに限る)。1000 Mbps または 10,000 Mbps で動作するインターフェイスに対して半二重モードを設定できません。 |
デフォルト
ファスト イーサネット ポート、ギガビット イーサネット ポート、および 1000BASE-T 小型フォーム ファクタ(SFP)モジュールのデフォルトは auto です。
100BASE-FX MMF SFP モジュールのデフォルトは full です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、1000BASE-T SFP モジュールまたは 100BASE-FX MMF SFP モジュールが SFP モジュール スロットに挿入されている場合のみ使用できます。他のすべての SFP モジュールは全二重モードだけで動作します。
1000BASE-T SFP モジュールが SFP モジュール スロットに挿入されている場合は、デュプレックス モードを auto または full に設定できます。
100BASE-FX MMF SFP モジュールが SFP モジュール スロットに挿入されている場合は、デュプレックス モードを half または full に設定できます。100BASE-FX MMF SFP モジュールでは、 auto キーワードを使用できますが、自動ネゴシエーションがサポートされていないため、インターフェイスは半デュプレックス モード(デフォルト)になります。
特定のポートを全二重または半二重のいずれかに設定できます。このコマンドの適用可能性は、スイッチが接続されているデバイスによって異なります。
ファスト イーサネット ポートでは、接続された装置がデュプレックス パラメータの自動ネゴシエーションを行わない場合にポートを auto に設定すると、 half を指定するのと同じ効果があります。
ギガビット イーサネット ポートでは、接続装置がデュプレックス パラメータを自動ネゴシエートしないときにポートを auto に設定すると、 full を指定する場合と同じ効果があります。
(注) デュプレックス モードが auto で、接続されている装置が半二重で動作している場合、半二重モードはギガビット イーサネット インターフェイスでサポートされます。ただし、これらのインターフェイスを半二重モードで動作するように設定することはできません。
両方のラインの終端が自動ネゴシエーションをサポートしている場合、デフォルトの自動ネゴシエーションを使用することを強く推奨します。片方のインターフェイスが自動ネゴシエーションをサポートし、もう片方がサポートしていない場合、両方のインターフェイス上でデュプレックスと速度を設定し、サポートされている側で auto の設定を使用してください。
速度が auto に設定されている場合、スイッチはリンクの反対側のデバイスと速度設定についてネゴシエートし、速度をネゴシエートされた値に強制的に設定します。デュプレックス設定はリンクの両端での設定が引き継がれますが、これにより、デュプレックス設定に矛盾が生じることがあります。
デュプレックス設定を行うことができるのは、速度が auto に設定されている場合です。
注意 インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定を変更すると、再設定中にインターフェイスがシャットダウンし、再びイネーブルになる場合があります。
(注) スイッチの速度およびデュプレックスのパラメータの設定に関する注意事項は、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、インターフェイスを全二重動作に設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# duplex full
設定を確認するには、 show interfaces 特権 EXEC コマンドを入力します。
errdisable detect cause
特定の原因、またはすべての原因に対して、errdisable 検出をイネーブルにするには、 errdisable detect cause グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。errdisable 検出機能をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause { all | arp-inspection | dhcp-rate-limit | gbic-invalid | l2ptguard | link-flap | loopback | pagp-flap | small-frame }
no errdisable detect cause { all | arp-inspection | dhcp-rate-limit | gbic-invalid | l2ptguard | link-flap | pagp-flap | small-frame }
(注) コマンドライン インターフェイスでは表示されますが、既存のブロードキャスト ストーム ディセーブル機能が小さなフレームを正しく制御できるので、small-frame キーワードは必要ありません。
構文の説明
all |
すべての errdisable の原因に対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
arp-inspection |
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査のエラー検出をイネーブルにします。 |
dhcp-rate-limit |
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)スヌーピング用のエラー検出をイネーブルにします。 |
gbic-invalid |
無効な Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュール用のエラー検出をイネーブルにします。 (注) このエラーは、無効な Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールを意味します。 |
l2ptguard |
レイヤ 2 プロトコル トンネルの errdisable 原因に対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
link-flap |
リンクステートのフラップに対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
loopback |
検出されたループバックに対して、エラー検出をイネーブルにします。 |
pagp-flap |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)フラップの errdisable 原因のエラー検出をイネーブルにします。 |
small-frame |
スイッチでは、この機能は不要です。 |
デフォルト
検出はすべての原因に対してイネーブルです。VLAN ごとの errdisable を除くすべての原因について、ポート全体をシャットダウンするように設定されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
原因( all 、 dhcp-rate-limit など)は、errdisable ステートが発生した理由です。原因がインターフェイスで検出された場合、インターフェイスは errdisable ステートとなり、リンクダウン ステートに類似した動作ステートとなります。
ポートが errdisable になっているときは事実上シャットダウンし、トラフィックはポートで送受信されません。BPDU ガード機能およびポートセキュリティ機能の場合は、違反の発生時にポート全体をシャットダウンする代わりに、ポートで問題となっている VLAN だけをシャットダウンするようにスイッチを設定できます。
原因に対して errdisable recovery グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、原因の回復メカニズムを設定する場合は、すべての原因がタイムアウトになった時点で、インターフェイスは errdisable ステートから抜け出して、処理を再試行できるようになります。回復メカニズムを設定しない場合は、まず shutdown コマンドを入力し、次に no shutdown コマンドを入力して、インターフェイスを手動で errdisable ステートから回復させる必要があります。
例
次の例では、リンクフラップ errdisable 原因に対して errdisable 検出をイネーブルにする方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause link-flap
設定を確認するには、 show errdisable detect 特権 EXEC コマンドを入力します。
errdisable recovery
回復メカニズムの変数を設定するには、 errdisable recovery グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable recovery { cause { all | arp-inspection | bpduguard | channel-misconfig | dhcp-rate-limit | gbic-invalid | l2ptguard | link-flap | loopback | pagp-flap | psecure-violation | security-violation | small-frame | udld | unicast-flood | vmps } | { interval interval }
no errdisable recovery { cause { all | arp-inspection | bpduguard | channel-misconfig | dhcp-rate-limit | gbic-invalid | l2ptguard | link-flap | loopback | pagp-flap | psecure-violation | security-violation | small-frame | udld | unicast-flood | vmps } | { interval interval }
(注) storm-control キーワードおよび unicast-flood キーワードはコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされていません。small-frame キーワードは、ブロードキャスト ストーム ディセーブル機能が小さなフレームを処理するため、使用されません
構文の説明
cause |
特定の原因から回復するように errdisable メカニズムをイネーブルにします。 |
all |
すべての errdisable の原因から回復するタイマーをイネーブルにします。 |
bpduguard |
Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)ガード errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
arp-inspection |
Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査による errdisable ステートから回復するためのタイマーをイネーブルにします。 |
channel-misconfig |
EtherChannel の設定矛盾による errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
dhcp-rate-limit |
DHCP スヌーピング errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
gbic-invalid |
Gigabit Interface Converter(GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュールを無効な errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 (注) このエラーは無効な Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)の errdisable ステートを意味します。 |
l2ptguard |
レイヤ 2 プロトコル トンネルによる errdisable ステートから回復するためのタイマーをイネーブルにします。 |
link-flap |
リンクフラップ errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
loopback |
ループバック errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
pagp-flap |
Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)フラップ errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
psecure-violation |
ポート セキュリティ違反ディセーブル ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
security-violation |
IEEE 802.1x 違反ディセーブル ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
small-frame |
このキーワードは使用されません。 |
udld |
UniDirectional Link Detection(UDLD; 単方向リンク検出)errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
unicast-flood |
ユニキャスト フラッディング ディセーブル ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
vmps |
VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバシップ ポリシー サーバ)errdisable ステートから回復するタイマーをイネーブルにします。 |
interval interval |
指定された errdisable ステートから回復する時間を指定します。指定できる範囲は 30 ~ 86400 秒です。すべての原因に同じ間隔が適用されます。デフォルト間隔は 300 秒です。 (注) errdisable recovery のタイマーは、設定された間隔値からランダムな差で初期化されます。実際のタイムアウト値と設定された値の差は、設定された間隔の 15% まで認められます。 |
デフォルト
すべての原因に対して回復はディセーブルです。
デフォルトの回復間隔は 300 秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
原因( all 、 bpduguard など)は、errdisable ステートが発生した理由として定義されます。原因がインターフェイスで検出された場合、インターフェイスは errdisable ステート(リンクダウン ステートに類似した動作ステート)となります。その原因の errdisable 回復をイネーブルにしない場合、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力するまで、インターフェイスは errdisable ステートのままです。原因の回復をイネーブルにした場合、インターフェイスは errdisable ステートから回復し、すべての原因がタイムアウトになったときに処理を再開できるようになります。
原因の回復をイネーブルにしない場合、まず shutdown コマンドを入力し、次に no shutdown コマンドを入力して、手動でインターフェイスを errdisable ステートから回復させる必要があります
例
次の例では、BPDU ガード errdisable 原因に対して回復タイマーをイネーブルにする方法を示します。
S
witch(config)# errdisable recovery cause bpduguard
次の例では、タイマーを 500 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# errdisable recovery interval 500
設定を確認するには、 show errdisable recovery 特権 EXEC コマンドを入力します。
ethernet dot1ad
IEEE 802.1ad ポートを設定するには、 ethernet dot1ad インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。802.1ad ポートをディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
ethernet dot1ad { nni | uni { c-port | s-port | c-port isolate | s-port isolate}}
no ethernet dot1ad
構文の説明
nni |
ネットワーク ネットワーク インターフェイス(NNI)ポートを設定します。 |
uni |
ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)ポートを設定します。 |
c-port |
dot1ad UNI のカスタマー ブリッジ ポートを設定します。 |
s-port |
dot1ad UNI の S ブリッジ ポートを設定します。 |
c-port isolate |
dot1ad C-UNI ポートを分離することでスプリット ホライズンを設定します。 |
s-port isolate |
dot1ad S-UNI ポートを分離することでスプリット ホライズンを設定します。 |
デフォルト
802.ad ポートは設定されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(54)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
isolate キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
802.1ad UNI ポート コマンドは一般に、カスタマー デバイスとインターフェイスするプロバイダー エッジ スイッチのポートで使用します。S ブリッジ UNI ポートの場合、カスタマー デバイス スイッチ ポートをトランク ポートとして設定し、PE デバイスとインターフェイスする S ブリッジ UNI をアクセス ポートとして設定します。802.1ad S ブリッジ UNI ポートは、プロバイダー ネットワーク内のカスタマー C-VLAN のセットに対し、all-to-one バンドリング機能を提供します。
802.1ad C ブリッジ UNI ポートは、カスタマー VLAN に対し、選択的バンドリング機能と all-to-one バンドリング機能を提供します。
エンドツーエンド レイヤ 2 プロトコル トンネリングを実現するには、802.1ad プロバイダークラウド内のすべての相互接続トランク リンクに 802.1ad NNI を設定する必要があります。
ポートがすでに 802.1ad ポート タイプに設定されている場合、分離された C-UNI または S-UNI ポートとして設定できません。ただし、ethernet dot1ad インターフェイス コマンドを使用して、分離された dot1ad ポートを分離れていない S-UNI または C-UNI ポートに変更できます。
S-UNI または分離された S-UNI ポートはアクセス ポートである必要があります。C-UNI または分離された C-UNI ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートにすることができます。
関連コマンド
|
|
l2protocol |
レイヤ 2 BPDU を処理または転送するようにポートを設定します。 |
show ethernet dot1ad |
スイッチの 802.1ad ポート設定を表示します。 |
ethernet evc
イーサネット仮想接続(EVC)を定義し、EVC コンフィギュレーション モードを開始するには、 ethernet evc グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。EVC を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet evc evc-id
no ethernet evc evc-id
構文の説明
evc-id |
EVC ID。1 ~ 100 文字の文字列を設定できます。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ethernet evc evc-id コマンドを入力すると、スイッチは EVC コンフィギュレーション モードを開始して、次のコンフィギュレーション コマンドが利用可能になります。
• default : EVC をデフォルト ステートに設定します。
• exit :EVC コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• no :コマンドを無効にするか、コマンドをデフォルト設定に戻します。
• oam protocol cfm svlan :イーサネットの運用管理および保守(OAM)プロトコルを IEEE 802.1ag の接続障害管理(CFM)として設定し、パラメータを設定します。 oam protocol cfm svlan コマンドを参照してください。
• uni count :EVC の UNI カウントを設定します。 uni count コマンドを参照してください。
例
次の例では、EVC を定義して EVC コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
Switch(config)# ethernet evc test1
ethernet lmi
イーサネット ローカル管理インターフェイス(E-LMI)をイネーブルにし、スイッチをプロバイダー エッジ(PE)またはカスタマー エッジ(CE)デバイスとして設定するには、 ethernet lmi グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。E-LMI をグローバルにディセーブルにしたり、E-LMI CE をディセーブルにしたりするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet lmi { ce | global }
no ethernet lmi { ce | global }
構文の説明
ce |
スイッチを E-LMI CE デバイスとしてイネーブルにします。 (注) イーサネット LMI はデフォルトでディセーブルです。E-LMI は CE モードでイネーブルにするだけではなく、グローバルにまたはインターフェイスでもイネーブルにする必要があります。 |
global |
スイッチで E-LMI をグローバルにイネーブルにします。デフォルトでは、スイッチは PE デバイスです。 |
デフォルト
イーサネット LMI はディセーブルです。global キーワードを使用してイネーブルにされた場合、デフォルトでは、スイッチは PR デバイスです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
E-LMI をグローバルにイネーブルにするには、 ethernet lmi global コマンドを使用します。E-LMI CE デバイスとしてスイッチをイネーブルにするには、 ethernet lmi ce コマンドを使用します。
イーサネット LMI はインターフェイスではデフォルトでディセーブルであり、 ethernet lmi interface インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、明示的にイネーブルにする必要があります。 ethernet lmi global コマンドはデバイス全体のすべてのインターフェイスにおいて、PE モードでイーサネット LMI をイネーブルにします。このコマンドの利点は、各インターフェイスでイーサネット LMI を個別にイネーブルにする代わりに 1 種類のコマンドですべてのインターフェイスのイーサネット LMI をイネーブルにできることです。CE モードでインターフェイスをイネーブルにするには、 ethernet lmi ce グローバル コンフィギュレーション コマンドも入力する必要があります。
ethernet lmi global コマンドを入力したあとで、特定のインターフェイスで E-LMI をディセーブルにするには、 no ethernet lmi interface インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。
ethernet lmi interface インターフェイス コンフィギュレーション コマンドと ethernet lmi global グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力する順序が重要です。最後に入力されたコマンドが前に入力されたコマンドを上書きします。
(注) ethernet lmi インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの詳細については、次の URL で『Cisco IOS Carrier Ethernet Command Reference』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/cether/command/reference/ce_book.html
スイッチを E-LMI CE デバイスとしてイネーブルにするには、 ethernet lmi global コマンドおよび ethernet lmi ce コマンドの両方を入力します。デフォルトでは E-LMI はディセーブルです。E-LMI をイネーブルにしても ethernet lmi ce コマンドを入力しない限り、スイッチは PE モードです。
スイッチを E-LMI CE デバイスとして設定すると、次のインターフェイス コンフィギュレーション コマンドとキーワードが表示されますが、サポートされていません。
• service instance
• ethernet uni
• ethernet lmi t392
例
次の例では、スイッチを E-LMI CE デバイスとして設定する方法を示します。
Switch(config)# ethernet lmi global
Switch(config)# ethernet lmi ce
関連コマンド
|
|
ethernet lmi インターフェイス コンフィギュレーション コマンド |
ユーザネットワーク インターフェイスの E-LMI をイネーブルにします。 |
ethernet lmi ce-vlan map
イーサネット ローカル管理インターフェイス(E-LMI)パラメータを設定するには、 ethernet lmi ce-vlan map イーサネット サービス コンフィギュレーション コマンドを使用します。コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet lmi ce-vlan map { vlan-id | any | default | untagged}
no ethernet lmi ce-vlan map { vlan-id | any | default | untagged}
構文の説明
vlan-id |
マッピングする 1 つ以上のカスタマー VLAN ID を入力します。単一の VLAN ID(範囲は 1 ~ 4094)、ハイフンで区切られた VLAN ID の範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN ID を入力できます。 |
any |
すべての VLAN(タグ付けされていない VLAN および 1 ~ 4094 の VLAN)をマッピングします。 |
default |
デフォルトのサービス インスタンスにマッピングします。 default キーワードは、すでにサービス インスタンスを 1 つの VLAN または VLAN のグループにマッピングしている場合にだけ使用できます。 |
untagged |
タグ付けされていない VLAN のみをマッピングします。 |
デフォルト
E-LMI マッピング パラメータは定義されていません。
コマンド モード
イーサネット サービス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
特定の User-Network Interface(UNI; ユーザネットワーク インターフェイス)の E-LMI カスタマー VLAN から EVC へのマッピングを設定するには、このコマンドを使用します。
VLAN マッピングが設定された ME-3400E インターフェイスでは、 ethernet lmi ce-vlan map vlan-id サービス インスタンス コンフィギュレーション モード コマンドを入力するときに、カスタマー VLAN ID(C-VLAN)値を使用します。サービス プロバイダー VLAN ID(S-VLAN)は使用しないでください。
ethernet uni { bundle [ all-to-one ] | multiplex } インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して設定されたバンドル特性に E-LMI マッピング パラメータが関連付けられます。
• デフォルト UNI 属性(バンドルおよび多重化)の使用では、複数の EVC および複数の VLAN がサポートされます。
• ethernet uni bundle コマンドの入力では、1 つ以上の VLAN を持つ 1 つの EVC だけがサポートされます。
• ethernet uni bundle all-to-one コマンドの入力では、複数の VLAN がサポートされますが、EVC は 1 つだけサポートされます。 ethernet lmi ce-vlan map any イーサネット サービス コンフィギュレーション コマンドを使用する場合、事前に all-to-one バンドルをインターフェイスで設定する必要があります。
• ethernet uni multiplex コマンドの入力では、EVC ごとに VLAN を 1 つだけ持つ、複数の EVC がサポートされます。
例
次の例では、E-LMI カスタマー VLAN から EVC へのマッピングを設定し、インターフェイスのサービス インスタンス 333 にあるカスタマー VLAN 101 に EVC test をマッピングする方法を示します。
Switch(config-if)# service instance 333 ethernet test
Switch(config-if-srv)# ethernet lmi ce-vlan map 101
ethernet loopback(インターフェイス コンフィギュレーション)
複数のスイッチ間での接続をテストするためのポート単位のループバックを設定するには、 ethernet loopback facility インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。Quality of Service(QoS)をテストするには、 ethernet loopback terminal インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet loopback facility [ vlan vlan-list ] [ mac-address { swap | copy }] [ timeout { seconds | none }] supported
ethernet loopback terminal [ mac-address { swap | copy }] [ timeout { seconds | none }] supported
no ethernet loopback
構文の説明
facility |
接続テストのためのファシリティ ループバックを設定します。 |
vlan vlan-list |
中断のないループ バックテストのための VLAN ループバックを設定します。 |
terminal |
QoS のテストのターミナル ループバックを設定します。 |
mac-address swap |
ループバック処理のため送信元 MAC アドレスと宛先 MAC アドレスを入れ替えるようスイッチを設定します。 |
mac-address copy |
ループバック処理のため送信元 MAC アドレスと宛先 MAC アドレスをコピーするようスイッチを設定します。 |
timeout seconds |
秒単位でのループバック タイムアウト時間を設定します。指定できる範囲は 5 ~ 300 秒です。デフォルトは 60 秒です。 |
timeout none |
ループバックがタイムアウトしないように設定します。 |
supported |
設定されたループバックをサポートするように指定します。 |
デフォルト
ループバックは設定されません。 mac-address オプションが設定されていない場合、デフォルトでは送信元および宛先アドレスがコピーされます。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(50)SE |
vlan および terminal キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
イーサネット ループバックは、VLAN またはポート チャネルではなく、物理ポートでだけ設定できます。
ファシリティ ループバックにより、ポートでは、通常のトラフィックに対してリンクはアップ状態になりますが、ライン プロトコルはダウン状態になります。スイッチにより、すべての受信トラフィックはループバックされます。
キーワード vlan vlan-list を入力して VLAN ループバックを設定すると、ポートのその他の VLAN では引き続き正常にスイッチが行われるため、処理を中断させずにループバック テストできます。
ループバックは、ポートのシャットダウンやスイッチ ポートからルーテッド ポートへの変更などのポート イベント後に終了します。
ターミナル ループバックの場合、ソフトウェアでは、ポートはアップ状態であるがリンクはダウン状態であると認識され、パケットは送信されません。ポートの設定変更は、ループバックされているトラフィックに即座に影響を与えます。
ポート 1 つにつきループバックを 1 つ設定でき、スイッチ 1 つにつきループバックを 2 つまで設定できます。スイッチ 1 つにつきターミナル ループバックは 1 回だけ設定できます。そのため、1 台のスイッチに、1 個のファシリティ ループバックと 1 個のターミナル ループバックか、2 個のファシリティ ループバックを設定できます。
他の機能とのイーサネット ループバックの相互作用:
• SPAN とループバックは同じスイッチで同時に設定できません。いずれかのポートにループバックが設定されている場合に任意のポートに SPAN を設定しようとすると、エラー メッセージが表示されます。
• ポート ループバック機能は、VLAN マッピング機能とハードウェア リソースを共有します。ループバックを設定しようとするとき、VLAN マッピング設定のために十分な TCAM リソースが使用できない場合、エラー メッセージを受信し、設定は許可されません。
• ループバックがポート上でアクティブな場合、そのポートを Flex Link ペアまたは EtherChannel に追加できません。
イーサネット ループバックを設定したら、ループバックを開始するために ethernet loopback start interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。ループ バックを停止するには、 ethernet loopback stop { interface-id | all } コマンドを入力します。
例
次に、宛先 MAC アドレスおよび送信元 MAC アドレスをスワップし、30 秒後にタイムアウトし、ループバック プロセスを開始して、設定を確認するようイーサネット ループバックを設定する方法の例を示します。設定する前に処理を確認する必要があります。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# ethernet loopback facility mac-address swap timeout 30 supported
Switch# ethernet loopback start gigabitethernet 0/1
This is an intrusive loopback.
Therefore, while you test Ethernet connectivity,
you will be unable to pass traffic across that link.
Proceed with Local Loopback?[confirm]
Switch# show ethernet loopback
=====================================
Loopback Session 0 : Interface GI0/1
Time remaining : 25 seconds
また、2 番めのインターフェイスに中断のないループバックを設定する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# ethernet loop facility mac-address swap timeout none supported
Switch(config-if)# interface fastethernet0/2
Switch(config-if)# ethernet loop facility vlan 3 mac-address copy timeout 100 supported
switch(config-if)# switch mode trunk
Switch# show ethernet loopback
=====================================
Loopback Session 0 : Interface Fa0/1
=====================================
Loopback Session 1 : Interface Fa0/2
次に、2 つのインターフェイスでイーサネット ループバック機能設定を削除して、1 つのインターフェイスでイーサネット ターミナル ループバックを設定する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet 0/1
switch(config-if)# no ethernet loopback
switch(config-if)# interface fastethernet 0/2
switch(config-if)# no ethernet loopback
switch(config)# default interface range fastethernet 0/1-2
switch(config)# interface fastethernet 0/1
switch(config-if)# ethernet loop terminal mad-address swap timeout 300 supported
Switch# show ethernet loopback
=====================================
Loopback Session 0 : Interface Fa0/1
ethernet loopback(特権 EXEC)
インターフェイスでイーサネット ループバック機能を開始または停止するには、 ethernet loopback 特権 EXEC コマンドを使用します。
ethernet loopback { start interface-id | stop { interface-id | all }}
構文の説明
start |
インターフェイスに設定されているイーサネット ループバック操作を開始します。 |
stop |
イーサネット ループバック操作を停止します。 |
interface-id |
ループバック操作を開始または停止するインターフェイスを指定します。 |
all |
スイッチ上のすべてのイーサネット ループバック操作を停止します。このキーワードは、 stop キーワードの後にのみ使用できます。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
イーサネット ループバック操作を開始または停止する前に、 ethernet loopback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、インターフェイス上でイーサネット ループバックを設定する必要があります。ループバックを開始すると、警告メッセージが表示されます。
物理ポートに対してのみ、イーサネット ループバックを設定して ethernet loopback start コマンドまたは ethernet loopback stop コマンドを入力できます。VLAN やポート チャネルに対してはこれらを行うことはできません。
非トランク インターフェイスでは VLAN ループバックを開始できません。ルーテッド インターフェイスではターミナル ループバックを開始できません。
ポート 1 つにつきループバックを 1 つのみ設定でき、スイッチ 1 つにつきループバックを 2 つまで設定できます。スイッチ 1 つにつきターミナル ループバックは 1 回だけ設定できます。
例
次に、ファシリティ ポート ループバック プロセスを開始し、検証して停止する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# ethernet loopback facility mac-address swap timeout 30 supported
Switch# ethernet loopback start gigabitethernet 0/1
This is an intrusive loopback.
Therefore, while you test Ethernet connectivity,
you will be unable to pass traffic across that link.
Proceed with Local Loopback?[confirm]
Switch# show ethernet loopback
=====================================
Loopback Session 0 : Interface Gi0/1
Time remaining : 25 seconds
Switch# ethernet loop stop all
Dec 4 11:18:44.083: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/1, changed state to up
Switch# show ethernet loopback
=====================================
Loopback Session 0 : Interface Gi0/1
次に、VLAN の非侵入型ループバック プロセスを開始する例を示します。
Switch# ethernet loop start fastethernet 0/2
This is a non-intrusive loopback.
Therefore, while you test Ethernet connectivity on vlan 3, you will be unable to pass traffic across it, however, other vlans will be unaffected.
Proceed with Local Loopback?[confirm]
Switch# show ethernet loopback
=====================================
Loopback Session 1 : Interface Fa0/2
Time remaining : 94 seconds
ethernet oam remote-failure
Ethernet Operation, administration, and Maintenance(EOM)リモート障害表示を設定するには、 ethernet oam remote-failure インターフェイス コンフィギュレーションまたはコンフィギュレーション テンプレート コマンドを使用します。コンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet oam remote-failure { critical-event | dying-gasp | link-fault } action error-disable-interface
no ethernet oam remote-failure { critical-event | dying-gasp | link-fault } action
構文の説明
critical-event |
未指定のクリティカルなイベントが発生したとき、インターフェイスを errdisable モードにするようにスイッチを設定します。 |
dying-gasp |
回復不能な状態が発生したとき、インターフェイスを errdisable モードにするようにスイッチを設定します。 |
link-fault |
レシーバが電力の損失を検出すると errdisable モードにインターフェイスを変更するようにスイッチを設定します。 |
デフォルト
設定テンプレート
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド モード
イーサネット サービス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、イーサネット OAM テンプレートおよびインターフェイスに適用できます。インターフェイスの設定はテンプレートの設定よりも優先されます。OAM テンプレート コンフィギュレーション モードを開始するには、 template template-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
Cisco ME スイッチは、Link Fault と Critical Event OAM PDU を生成しません。ただし、スイッチがこれらの PDU をリンクの相手方から受信した場合は処理します。イーサネット OAM がディセーブルのとき、インターフェイスがシャットダウンしたとき、インターフェイスが errdisable ステートになったとき、またはスイッチがリロードしているときに、スイッチは Dying Gasp OAM PDU の生成と受信をサポートします。また、スイッチは電源喪失に基づいた Dying Gasp PDU を生成し、受信できます。PDU には、PDU が送信された理由を示す原因コードが含まれています。
リモート リンクがダウンした場合、リモート デバイスがディセーブルになった場合、またはリモート デバイスがインターフェイス上のイーサネット OAM をディセーブルにした場合に、errdisable アクションを発生させるように設定できます。
イーサネット OAM プロトコルのコマンドと設定情報の詳細については、次の URL の『 Cisco IOS Carrier Ethernet Configuration Guide 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/cether/configuration/guide/12_2sr/ce_12_2sr_book.html
他の CFM コマンドおよびイーサネット OAM コマンドについては、『 Cisco IOS Carrier Ethernet Command Reference 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/cether/command/reference/ce_book.html
例
次に、回復不能なエラーが発生した場合のためのリモート障害表示のイーサネット OAM テンプレート設定方法、およびインターフェイスへの適用方法の例を示します。
Switch(config)# template oam1
Switch(config-template)# ethernet oam remote-failure dying-gasp action error-disable interface
Switch(config-template)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# source template oam1
次に、回復不能なエラーが発生した場合のイーサネット OAM リモート障害表示を 1 つのインターフェイスに設定する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# ethernet oam remote-failure dying-gasp action error-disable interface
関連コマンド
|
|
show ethernet oam status [ interface interface-id ] |
すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイス上に設定済みのイーサネット OAM リモート障害条件を表示します。 |
ethernet uni
UNI バンドル属性を設定するには、 ethernet uni インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのバンドル設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet uni { bundle [ all-to-one ] | multiplex }
no ethernet uni { bundle | multiplex }
構文の説明
bundle |
多重化しないでバンドルをサポートするように UNI を設定します。このサービスは、1 つまたは複数のカスタマー エッジ(CE)VLAN ID が EVC にマッピングされた UNI で、1 つのイーサネット仮想接続(EVC)のみをサポートします。 |
all-to-one |
(任意)UNI において、すべての CE VLAN がマッピングされた 1 つの EVC によるバンドルをサポートするように UNI を設定します。 |
multiplex |
バンドルしないで多重化をサポートするように UNI を設定します。UNI には、それぞれに 1 つの CE VLAN ID がマッピングされた 1 つ以上の EVC を設定できます。 |
デフォルト
バンドルまたは多重化属性が設定されていない場合、デフォルトは多重化によるバンドリングです。その場合、UNI には、それぞれに 1 つ以上の CE VLAN VLAN がマッピングされた 1 つ以上の EVC を設定できます。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
UNI 属性によって、VLAN のバンドル、EVC の多重化、およびこれらの組み合わせについてのインターフェイスの機能が決定されます。
UNI にバンドルと多重化両方のサービスを行わせたい場合、バンドルまたは多重化を設定する必要はありません。バンドルまたは多重化だけする場合、これを適切に設定する必要があります。
UNI サービス タイプを設定、変更、削除する場合、EVC および CE-VLAN ID 設定をチェックして、コンフィギュレーションと UNI サービス タイプが一致していることを確認します。設定が一致しない場合、コマンドは拒否されます。
ethernet lmi ce-vlan map any サービス コンフィギュレーション コマンドを使用する場合、事前に all-to-one バンドルをインターフェイスで設定する必要があります。詳細については、 ethernet lmi ce-vlan map を参照してください。
例
次に、多重化しないでバンドルを設定する例を示します。
Switch(config-if)# ethernet uni bundle
UNI サービス タイプを確認するには、 show ethernet service interface detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
ethernet uni id
ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)ID を作成するには、 ethernet uni インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。UNI ID を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ethernet uni id name
no ethernet uni id
構文の説明
name |
イーサネット UNI ID を識別します。同じサービス インスタンスに属するすべての UNI の名前はそれぞれ、一意である必要があります。名前の長さは 64 文字までです。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ポートに UNI ID を設定すると、その ID はポートに設定されたすべてのメンテナンス エンド ポイント(MEP)のデフォルトの名前として使用されます。
カスタマー エッジ(CE)デバイスに直接接続されているすべてのポートで ethernet uni id name コマンドを入力する必要があります。指定された ID がデバイス上で一意でない場合は、エラー メッセージが表示されます。
例
次に、一意の UNI を識別する方法を示します。
Switch(config-if)# ethernet uni id test2
exceed-action
認定情報レート(CIR)または最大情報レート(PIR)の適合レートと、適合レートに超過バーストを加えたレートの間のレートのパケットに対するポリシーマップ クラスに複数のアクションを設定するには、 exceed-action ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクションをキャンセルしたり、デフォルト アクションに戻したりする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
exceed-action { drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]}
no exceed-action { drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]}
構文の説明
drop |
パケットをドロップします。 |
set-cos-transmit new-cos-value |
パケットの新しいサービス クラス(CoS)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 CoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-dscp-transmit new-dscp-value |
パケットの新しい DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 DSCP 値に指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
set-prec-transmit new-precedence-value |
パケットの新しい IP precedence 値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 IP precedence 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-qos-transmit qos-group-value |
パケットの新しい Quality of Service(QoS)グループ値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 QoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
cos |
(任意)着信パケットの CoS 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
dscp |
(任意)着信パケットの DSCP 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
precedence |
(任意)着信パケットの IP precedence 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
table table-map name |
(任意)上記の from-type キーワードとともに使用します。拡張パケット マーキングに使用するテーブル マップを指定します。このテーブル マップを使用して、アクションの from-type パラメータに基づき、アクションの to-type がマーキングされます。 |
transmit |
(任意)パケットを変更せずに送信します。 |
デフォルト
デフォルトのアクションは、パケットのドロップです。
コマンド モード
ポリシーマップ クラス ポリシング設定
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
パケット レートが、設定された適合レートと、適合レートに超過バーストを加えた値の間にある場合に、パケットに対する超過アクションを設定します。
適合アクションが drop に設定されている場合、超過アクションおよび違反アクションは自動的に drop に設定されます。超過アクションが drop に設定されている場合、違反アクションは自動的に drop に設定されます。
超過アクションは、パケットの変更なしでの送信、明示値を使用したマーキング、および拡張パケット マーキングのすべての組み合わせの使用に設定できます。拡張パケット マーキングによって、任意の着信 QoS マーキングおよびテーブル マップに基づいて QoS マーキングを変更できます。スイッチでは、同じクラスに複数の QoS パラメータをマーキングし、同時に conform-action、exceed-action、violate-action マーキングを行う機能もサポートされています。
ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードにアクセスするには、 police ポリシーマップ クラス コマンドを入力します。詳細については、 police コマンドを参照してください。
トラフィック クラスに 1 つ以上の超過アクションを設定するには、このコマンドを使用します。
例
次の例では、情報レートを 23000 ビット/秒(b/s)、バースト レートを 10000 bps に設定するポリシー マップで複数のアクションを設定する方法を示します。
Switch(config)# policy-map map1
Switch(config-pmap)# class class1
Switch(config-pmap-c)# police 23000 10000
Switch(config-pmap-c-police)# conform-action transmit
Switch(config-pmap-c-police)# exceed-action set-prec-transmit prec table policed-prec-table-map-name
Switch(config-pmap-c-police)# exit
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
flowcontrol
インターフェイスの受信フロー制御ステートを設定するには、 flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ある装置に対してフロー制御 send が動作可能でオンになっていて、接続のもう一方の側で輻輳が少しでも検出された場合は、休止フレームを送信することによって、リンクの相手側またはリモート装置に輻輳を通知します。ある装置に対してフロー制御 receive がオンで、休止フレームを受信した場合、データ パケットの送信は停止します。こうすることにより、輻輳期間中にデータ パケットの損失を防ぎます。
フロー制御をディセーブルにする場合は、 receive off キーワードを使用します。
flowcontrol receive { desired | off | on }
(注) Cisco ME スイッチはポーズ フレームのみを受信できます。
構文の説明
receive |
インターフェイスがリモート装置からフロー制御パケットを受信できるかどうかを設定します。 |
desired |
インターフェイスを、フロー制御パケットを送信する必要がある接続装置またはフロー制御パケットを送信する必要はないが送信することのできる接続装置とともに稼動させることができます。 |
off |
接続装置がフロー制御パケットをインターフェイスへ送信する機能をオフにします。 |
on |
インターフェイスを、フロー制御パケットを送信する必要がある接続装置またはフロー制御パケットを送信する必要はないが送信することのできる接続装置とともに稼動させることができます。 |
デフォルト
デフォルトは、 flowcontrol receive off に設定されています。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このスイッチでは、送信フロー制御の休止フレームはサポートされません。ポートがユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)または拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)の場合、flowcontrol コマンドを使用する前に no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してインターフェイスをイネーブルにする必要があります。UNI と ENI は、デフォルトでディセーブルに設定されています。ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)はデフォルトでイネーブルです。
on および desired キーワードは同一の結果になることに注意してください。
flowcontrol コマンドを使用してポートが輻輳中にトラフィック レートを制御するよう設定する場合、フロー制御はポート上で次の条件のうちの 1 つに設定されます。
• receive on または desired : ポートはポーズ フレームを送信できませんが、ポーズ フレームを送信する必要がある装置、または送信可能な接続装置と連動できます。ポートでは、ポーズ フレームを受信できます。
• receive off :フロー制御はどちらの方向にも動作しません。輻輳が生じても、リンクの相手側に通知はなく、どちら側の装置も休止フレームの送受信を行いません。
表 2-2 は、各設定の組み合わせによるローカル ポートおよびリモート ポート上のフロー制御の結果を示したものです。表は receive desired キーワードの使用時と receive on キーワードの使用時の結果が同一になることを前提としています。
表 2-2 フロー制御設定およびローカル/リモート ポート フロー制御解決
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send off/receive on |
send on/receive on send on/receive off send desired/receive on send desired/receive off send off/receive on send off/receive off |
受信だけ行います。 受信だけ行います。 受信だけ行います。 受信だけ行います。 受信だけ行います。 送受信を行いません。 |
送受信を行います。 送信だけ行います。 送受信を行います。 送信だけ行います。 受信だけ行います。 送受信を行いません。 |
send off/receive off |
send on/receive on send on/receive off send desired/receive on send desired/receive off send off/receive on send off/receive off |
送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 |
送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 送受信を行いません。 |
例
次の例では、リモート ポートによってフロー制御がサポートされないようにローカル ポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# flowcontrol receive off
設定を確認するには、 show interfaces 特権 EXEC コマンドを入力します。
hw-module module logging onboard
オンボード障害ロギング(OBFL)をイネーブルにするには、 hw-module module logging onboard グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
hw-module module [ slot-number ] logging onboard [ message level level ]
no hw-module module [ slot-number ] logging onboard [ message level ]
構文の説明
slot-number |
(任意)スロット番号は常に 1 で、ME-3400E には関連しません。 |
message level level |
(任意)フラッシュ メモリに保存されるハードウェア関連のメッセージの重大度を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。1 が最も高い重大度です。 |
デフォルト
OBFL はイネーブルになっており、すべてのメッセージが表示されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
OBFL はイネーブルにしておき、フラッシュ メモリに保存されたデータは消さないようにすることを推奨します。
OBFL データ ログ内のタイム スタンプを正確にするには、システム クロックを手動で設定するか、またはネットワーク タイム プロトコル(NTP)を使用して設定します。
message level level パラメータを入力しなければ、ハードウェア関連のすべてのメッセージがスイッチによって生成され、フラッシュ メモリに保存されます。
任意のスロット番号は常に 1 です。 hw-module modul e [ slot-number ] logging onboard [ message level level ] コマンドを入力することは、 hw-module module logging onboard [ message level level ] コマンドを入力することと同じです。
例
次に、スイッチ スタック上で OBFL をイネーブルにし、すべてのハードウェア関連のメッセージがフラッシュ メモリに保存されるように指定する例を示します。
Switch(config)# hw-module module logging onboard
次に、スイッチ上で OBFL をイネーブルにし、重大度 1 のハードウェア関連のメッセージだけがフラッシュ メモリに保存されるように指定する例を示します。
Switch(config)# hw-module module logging onboard message level 1
設定を確認するには、 show logging onboard 特権 EXEC コマンドを入力します。
interface port-channel
ポート チャネルの論理インターフェイスにアクセスしたり、作成したりするには、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポート チャネルを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface port-channel port - channel-number
no interface port-channel port - channel-number
構文の説明
port-channel-number |
ポート チャネル番号。指定できる範囲は 1 ~ 48 です。 |
デフォルト
ポート チャネル論理インターフェイスは定義されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 EtherChannel では、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前にポートチャネル インターフェイスを作成する必要はありません。代わりに、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。チャネル グループが最初の物理ポートを獲得すると、ポートチャネル インターフェイスは自動的に作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、 channel-group-number を port - channel-number と同じ番号にしても、新しい番号にしてもかまいません。新しい番号を使用した場合、 channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
interface port-channel コマンドの次に no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、レイヤ 3 のポート チャネルを作成できます。インターフェイスをチャネル グループに適用する前に、ポート チャネルの論理インターフェイスを手動で設定してください。
チャネル グループ内の 1 つのポート チャネルだけが許可されます。
注意 ポート チャネル インターフェイスをルーテッド ポートとして使用する場合、チャネル グループに割り当てられた物理ポート上のレイヤ 3 に、アドレスを割り当てないようにしてください。
注意 レイヤ 3 のポート チャネル インターフェイスとして使用されているチャネル グループの物理ポート上で、ブリッジ グループを割り当てることは、ループ発生の原因になるため行わないようにしてください。スパニングツリーもディセーブルにする必要があります。
interface port-channel コマンドを使用する場合は、次の注意事項に従ってください。
• Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用する場合には、これを物理ポートでだけ設定してください。ポート チャネル インターフェイスでは設定できません。
(注) CDP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
• EtherChannel のアクティブ メンバであるポートを IEEE 802.1x ポートとしては設定しないでください。まだアクティブになっていない EtherChannel のポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしても、ポートは EtherChannel に加入しません。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、ポート チャネル番号 5 でポートチャネル インターフェイスを作成する方法を示します。
Switch(config)# interface port-channel 5
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel channel-group-number detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
interface range
インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始し、複数のポートでコマンドを同時に実行するには、 interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイス範囲を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface range { port-range | macro name }
no interface range { port-range | macro name }
構文の説明
port-range |
ポート範囲。 port-range の有効値のリストについては、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 |
macro name |
マクロ名を指定します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始して入力した、すべてのインターフェイスのパラメータは、その範囲内のすべてのインターフェイスに対する属性になります。
VLAN については、既存の VLAN Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)でだけ interface range コマンドを使用することができます。VLAN の SVI を表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。表示されない VLAN は、 interface range コマンドで使用することはできません。 interface range コマンドのもとで入力したコマンドは、この範囲のすべての既存の VLAN SVI に適用されます。
あるインターフェイス範囲に対して行われた設定変更は、すべて NVRAM に保存されますが、 インターフェイス範囲 自体は NVRAM に保存されません。
インターフェイス範囲は 2 つの方法で入力できます。
• 最大 5 つまでのインターフェイス範囲を指定。
• 定義済みのインターフェイス範囲マクロ設定を指定。
範囲内のすべてのインターフェイスは同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN のいずれかでなければなりません。ただし、各範囲をカンマ(,)で区切ることにより、1 つのコマンドで最大 5 つのインターフェイス範囲を定義できます。
port-range タイプおよびインターフェイスの有効値は次のとおりです。
• vlan vlan-ID - vlan-ID (vlan ID の範囲は 1 ~ 4094)
• fastethernet module /{ first port } - { last port }(module は常に 0 )
• gigabitethernet module /{ first port } - { last port }(module は常に 0 )
物理インターフェイス
– モジュールは常に 0 です。
– 指定できる範囲は、type 0/number - number です(例:gigabitethernet0/1 - 2)。
• port-channel port-channel-number - port-channel-number ( port-channel-number は 1 ~ 48)
(注) ポート チャネルの interface range コマンドを使用した場合、範囲内の最初と最後のポート チャネル番号はアクティブなポート チャネルである必要があります。
範囲を定義するときは、最初の入力とハイフン(-)の間にスペースが必要です。
interface range gigabitethernet0/1 -2
範囲を複数定義するときでも、最初のエントリとカンマ(,)の間にスペースを入れる必要があります。
interface range fastethernet0/1 - 2, gigabitethernet0/1 - 2
同じコマンドでマクロとインターフェイス範囲の両方を指定することはできません。
port-range では単一のインターフェイスも指定できます(この場合、 interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドと同様)。
(注) インターフェイス範囲の設定の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、 interface range コマンドを使用して、インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始し、2 つのポートにコマンドを入力する方法を示します。
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 - 2
次の例では、同じ機能に対して 1 つのポート範囲マクロ macro1 を使用する方法を示します。この利点は、 macro1 を削除するまで再利用できることです。
Switch(config)# define interface-range macro1 gigabitethernet0/1 - 2
Switch(config)# interface range macro macro1
interface vlan
スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を作成、またはこれにアクセスし、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。SVI を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
interface vlan vlan-id
no interface vlan vlan-id
構文の説明
vlan-id |
VLAN 番号。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
デフォルトの VLAN インターフェイスは VLAN 1 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
SVI は、特定の VLAN に対して、初めて interface vlan vlan-id コマンドを入力したときに作成されます。 vlan-id は、IEEE 802.1Q カプセル化トランクのデータ フレームに関連付けられた VLAN タグ、またはアクセス ポートに設定された VLAN ID に相当します。
(注) 物理ポートと関連付けられていない場合、SVI を作成してもアクティブにはなりません。
no interface vlan vlan -id コマンドを入力して SVI を削除すると、削除されたインターフェイスは、それ以降、 show interfaces 特権 EXEC コマンドの出力には表示されません。
(注) VLAN 1 インターフェイスを削除することはできません。
削除した SVI は、削除したインターフェイスに対して interface vlan vlan-id コマンドを入力することで、元に戻すことができます。インターフェイスは復元しますが、以前の設定の大半は失われます。
スイッチ上で設定された SVI の数と、設定された他の機能の数の相互関係によっては、ハードウェア制限により、CPU 使用率に影響が出る可能性もあります。 sdm prefer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、システムのハードウェア リソースを、テンプレートおよび機能テーブルに基づいて再度割り当てることができます。詳細については、 sdm prefer コマンドを参照してください。
例
次に、VLAN ID 23 を作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。
Switch(config)# interface vlan 23
設定を確認するには、 show interfaces および show interfaces vlan vlan-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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|
show interfaces vlan vlan-id |
すべてのインターフェイスまたは指定の VLAN の管理ステータスおよび動作ステータスを表示します。 |
ip access-group
レイヤ 2 またはレイヤ 3 インターフェイスへのアクセスを制御するには、 ip access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからすべてまたは指定のアクセス グループを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動している場合、レイヤ 3 インターフェイスへのアクセスを制御することもできます。
ip access-group { access-list-number | name } { in | out }
no ip access-group [ access-list-number | name ] { in | out }
構文の説明
access-list-number |
IP アクセス コントロール リスト(ACL)の番号です。指定できる範囲は、1 ~ 199 または 1300 ~ 2699 です。 |
name |
ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドで指定された IP ACL 名です。 |
in |
入力パケットに対するフィルタリングを指定します。 |
out |
発信パケットに対するフィルタリングを指定します。このキーワードは、レイヤ 3 のインターフェイス上に限り有効です。 |
デフォルト
アクセス リストは、インターフェイスには適用されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
名前付きまたは番号付きの標準/拡張 IP アクセス リストをインターフェイスに適用できます。名前を付けてアクセス リストを定義するには、 ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。番号付きアクセス リストを定義するには、 access list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。1 ~ 99 および 1300 ~ 1999 の範囲の番号付き標準アクセス リスト、または 100 ~ 199 および 2000 ~ 2699 の範囲の番号付き拡張アクセス リストを使用できます。
スイッチは、レイヤ 3 サポートのため、メトロ IP アクセス イメージを実行している必要があります。
このコマンドを使用し、アクセス リストをレイヤ 2(ポート ACL)またはレイヤ 3 インターフェイスに適用できます。ただし、ポート ACL には、次のような制限があることに注意してください。
• ACL は受信方向に対してだけ適用できます。 out キーワードはレイヤ 2 のインターフェイスでサポートされていません。
• インターフェイスごとに 1 つの IP ACL と 1 つの MAC(メディア アクセス コントロール)ACL だけを適用できます。
• ポート ACL はロギングをサポートしていないため、IP ACL で log キーワードを指定しても無視されます。
• レイヤ 2 のインターフェイスに適用された IP ACL は、IP パケットだけをフィルタにかけます。非 IP パケットをフィルタリングするには、MAC 拡張 ACL とともに mac access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ユーザは同一のスイッチ上で、ルータ ACL、入力ポート ACL、VLAN マップを使用できます。ただし、ポート ACL が常に優先されます。入力ポートの ACL と VLAN マップが両方適用されている場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットにはポート ACL のフィルタが適用されます。その他のパケットは、VLAN マップによってフィルタリングされます。
• 入力ポートの ACL がインターフェイスに適用され、さらにインターフェイスがメンバとなっている VLAN に VLAN マップが適用された場合、ACL のポート上で受信した着信パケットは、そのポート ACL でフィルタリングされます。その他のパケットは、VLAN マップによってフィルタリングされます。
• 入力ルータの ACL および入力ポートの ACL が SVI に存在している場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットには、ポート ACL のフィルタが適用されます。他のポートで受信した着信のルーティング IP パケットには、ルータ ACL のフィルタが適用されます。他のパケットはフィルタリングされません。
• 出力ルータの ACL および入力ポートの ACL が SVI に存在している場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットには、ポート ACL のフィルタが適用されます。発信するルーティング IP パケットには、ルータ ACL のフィルタが適用されます。他のパケットはフィルタリングされません。
• VLAN マップ、入力ルータの ACL、および入力ポートの ACL が SVI に存在している場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットには、ポート ACL のフィルタだけが適用されます。他のポートで受信した着信のルーティング IP パケットには、VLAN マップおよびルータ ACL のフィルタが適用されます。他のパケットには、VLAN マップのフィルタだけが適用されます。
• VLAN マップ、出力ルータの ACL、および入力ポートの ACL が SVI に存在している場合、ポートの ACL が適用されたポート上で受信された着信パケットには、ポート ACL のフィルタだけが適用されます。発信するルーティング IP パケットには、VLAN マップおよびルータ ACL のフィルタが適用されます。他のパケットには、VLAN マップのフィルタだけが適用されます。
IP の ACL は、送信側または受信側のレイヤ 3 インターフェイス両方に適用できます。
レイヤ 3 のインターフェイスでは、IP の ACL を各方向に 1 つ適用できます。
VLAN インターフェイス上の各方向(入力および出力)に VLAN マップおよびルータの ACL を 1 つずつに限り設定できます。
標準入力アクセス リストでは、スイッチは、パケットを受信すると、パケットの送信元アドレスをアクセス リストに比較して検査します。IP 拡張アクセス リストでは、任意で、宛先 IP アドレス、プロトコル タイプ、ポート番号などのパケット内の他のフィールドを検査することができます。アクセス リストがパケットを許可する場合に、スイッチはパケットの処理を続行します。アクセス リストがパケットを拒否する場合は、スイッチはそのパケットをドロップします。アクセス リストがレイヤ 3 のインターフェイスに適用された場合、パケットのドロップにともない(デフォルト設定)、Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)の Host Unreachable のメッセージが生成されます。ICMP Host Unreachable メッセージは、レイヤ 2 インターフェイスでドロップされたパケットに対しては生成されません。
通常の発信アクセス リストでは、パケットを受信して、それを制御されたインターフェイスへ送信した後、スイッチがアクセス リストと照合することでパケットを確認します。アクセス リストがパケットを許可した場合、スイッチはパケットを送信します。アクセス リストがパケットを拒否した場合、スイッチはパケットをドロップし、デフォルトの設定では、ICMP Host Unreachable メッセージが生成されます。
指定したアクセス リストが存在しない場合は、すべてのパケットが通過します。
例
次の例では、ポートの入力パケットに IP アクセス リスト 101 を適用する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip access-group 101 in
show ip interface、show access-lists、 または show ip access-lists 特権 EXEC コマンドを入力することにより、設定を確認できます。
関連コマンド
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access list |
番号付き ACL を設定します。 |
ip access-list |
名前付き ACL を設定します。 |
show access-lists |
スイッチで設定された ACL を表示します。 |
show ip access-lists |
スイッチで設定された IP ACL を表示します。 |
show ip interface |
インターフェイスのステータスと設定に関する情報を表示します。 |
ip address
レイヤ 2 スイッチの IP アドレスを設定したり、レイヤ 3 スイッチの各スイッチ仮想インターフェイス(SVI)またはルーテッド ポートの IP アドレスを設定したりするには、 ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP アドレスを削除したり、IP 処理をディセーブルにしたりするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip address ip-address subnet-mask [ secondary ]
no ip address [ ip-address subnet-mask ] [ secondary ]
(注) スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動している場合にだけルーテッド ポートおよび SVI を設定できます。
構文の説明
ip-address |
IP アドレス。 |
subnet-mask |
関連する IP サブネットのマスク。 |
secondary |
(任意)設定されたアドレスをセカンダリ IP アドレスに指定します。このキーワードが省略された場合、設定されたアドレスはプライマリ IP アドレスになります。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
Telnet のセッションで、スイッチの IP アドレスを削除した場合、スイッチの接続が切断されます。
ホストは、Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)Mask Request メッセージを使用して、サブネット マスクを判別できます。ルータは、この要求に対して ICMP Mask Reply メッセージで応答します。
no ip address コマンドを使って IP アドレスを削除することで、特定のインターフェイス上の IP プロセスをディセーブルにできます。スイッチが、その IP アドレスのうちの 1 つを使用している他のホストを検出した場合、コンソールにエラー メッセージを送信します。
オプションで secondary キーワードを使用することで、セカンダリ アドレスの番号を無制限に指定することができます。システムがセカンダリの送信元アドレスのルーティングの更新以外にデータグラムを生成しないということを除けば、セカンダリ アドレスはプライマリ アドレスのように処理されます。IP ブロードキャストと ARP 要求は、IP ルーティング テーブル内のインターフェイス ルートと同様に、適切に処理されます。
(注) ネットワーク セグメント上のすべてのルータがセカンダリのアドレスを使用した場合、同一のセグメント上にある他のデバイスも、同一のネットワークまたはサブネットからセカンダリ アドレスを使用しなければなりません。ネットワーク セグメント上のセカンダリ アドレスの使用に矛盾があると、ただちにルーティング ループが引き起こされる可能性があります。
Open Shortest Path First(OSPF)のルーティングの場合、インターフェイスのすべてのセカンダリ アドレスが、プライマリ アドレスと同一の OSPF 領域にあることを確認してください。
スイッチが、Bootstrap Protocol(BOOTP)または DHCP サーバから IP アドレスを受信し、そのスイッチ IP アドレスを no ip address コマンドで削除した場合、IP 処理はディセーブルとなり、BOOTP サーバまたは DHCP サーバが再びアドレスを割り当てることはできません。
スイッチは、各ルーテッド ポートおよび SVI に割り当てられた IP アドレスを持つことができます。設定できるルーテッド ポートおよび SVI の数はソフトウェアでは制限されていません。ただし、この数と設定された他の機能の数との相互関係によっては、ハードウェア制限により、CPU 使用率に影響が出る可能性があります。 sdm prefer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し、システムのハードウェア リソースを、テンプレートおよび機能テーブルに基づいて再度割り当てることができます。詳細については、 sdm prefer コマンドを参照してください。
例
次の例では、サブネット ネットワークでレイヤ 2 スイッチの IP アドレスを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface vlan 1
Switch(config-if)# ip address 172.20.128.2 255.255.255.0
次の例では、スイッチ上のレイヤ 3 ポートに IP アドレスを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ip address 172.20.128.2 255.255.255.0
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection filter vlan
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査がイネーブルの場合に、スタティック IP アドレスが設定されたホストからの ARP 要求および応答を許可または拒否するには、ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection filter arp-acl-name vlan vlan-range [ static ]
no ip arp inspection filter arp-acl-name vlan vlan-range [ static ]
構文の説明
arp-acl-name |
ARP アクセス コントロール リスト(ACL)の名前 |
vlan-range |
VLAN の番号または範囲。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
static |
(任意) static を指定すると、ARP ACL 内の暗黙的な拒否が明示的な拒否と見なされ、それ以前に指定された ACL 句に一致しないパケットは廃棄されます。DHCP バインディングは使用されません。 このキーワードを指定しない場合は、ACL 内にはパケットを拒否する明示的な拒否が存在しないことになります。この場合は、ACL 句に一致しないパケットを許可するか拒否するかは、DHCP バインディングによって決定されます。 |
デフォルト
VLAN には、定義された ARP ACL が適用されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ARP ACL を VLAN に適用してダイナミック ARP 検査を行う場合は、IP/MAC バインディングを含む ARP パケットだけが ACL と比較されます。ACL がパケットを許可すると、スイッチがパケットを転送します。それ以外のすべてのパケット タイプは、検証されずに、入力 VLAN 内でブリッジングされます。
スイッチが ACL 内の明示的な拒否ステートメントによってパケットを拒否すると、パケットがドロップされます。スイッチが暗黙の拒否ステートメントによってパケットを拒否すると、パケットは DHCP バインディングのリストと照合されます。ただし、ACL が スタティック (パケットがバインディングと比較されない)である場合を除きます。
ARP ACL を定義、または定義済みのリストの末尾に句を追加するには、 arp access-list acl-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ダイナミック ARP 検査用に ARP ACL static-hosts を VLAN 1 に適用する方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection filter static-hosts vlan 1
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan 1 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection limit
インターフェイス上の着信 Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)要求および応答のレートを制限するには、ip arp inspection limit インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。DoS 攻撃が発生した場合にダイナミック ARP 検査によってスイッチ リソースのすべてが消費されないようにします。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection limit { rate pps [ burst interval seconds ] | none }
no ip arp inspection limit
構文の説明
rate pps |
1 秒間に処理される着信パケット数の上限を指定します。範囲は、0 ~ 2048 pps です。 |
burst interval seconds |
(任意)インターフェイスで高速 ARP パケットをモニタリングするインターバルを秒単位で指定します。範囲は 1 ~ 15 秒です。 |
none |
処理可能な着信 ARP パケットのレートに上限を指定しません。 |
デフォルト
1 秒間に 15 台の新規ホストに接続するホストが配置されたスイッチド ネットワークの場合、信頼できないインターフェイスのレートは 15 pps に設定されます。
信頼できるすべてのインターフェイスでは、レート制限は行われません。
バースト インターバルは 1 秒です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レートは、信頼できるインターフェイスおよび信頼できないインターフェイスの両方に適用されます。複数のダイナミック ARP 検査対応 VLAN でパケットを処理するようにトランクに適切なレートを設定するか、none キーワードを使用してレートを無制限にします。
スイッチが、設定されているレートを超えるレートのパケットを、バーストの秒数を超える連続する秒数受信すると、インターフェイスが errdisable ステートになります。
インターフェイス上のレート制限を明示的に設定しない限り、インターフェイスの信頼状態を変更することは、レート制限を信頼状態のデフォルト値に変更することになります。レート制限を設定すると、信頼状態が変更された場合でもインターフェイスはレート制限を保ちます。 no ip arp inspection limit インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、インターフェイスはデフォルトのレート制限に戻ります。
トランク ポートは、集約が反映されるように、より大きいレートに設定する必要があります。着信パケットのレートが、ユーザが定義したレートを超えると、スイッチはインターフェイスを errdisable ステートにします。errdisable 回復機能により、回復設定に従ってポートが errdisable ステートから自動的に解除されます。
EtherChannel ポートの着信 ARP パケットのレートは、すべてのチャネル メンバの着信 ARP パケット レートの合計と同じです。EtherChannel ポートのレート制限は、必ずすべてのチャネル メンバの着信 ARP パケットのレートを調べてから設定してください。
例
次の例では、ポート上の着信 ARP 要求のレートを 25 pps に制限し、インターフェイスのモニタリング インターバルを 5 秒間に設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# ip arp inspection limit rate 25 burst interval 5
設定を確認するには、 show ip arp inspection interfaces interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection log-buffer
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査のロギング バッファを設定するには、ip arp inspection log-buffer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection log-buffer { entries number | logs number interval seconds }
no ip arp inspection log-buffer { entries | logs }
構文の説明
entries number |
バッファに記録されるエントリ数。指定できる範囲は 0 ~ 1024 です |
logs number interval seconds |
システム メッセージを生成するために、指定された間隔で必要なエントリ数 logs number に指定できる範囲は 0 ~ 1024 です。値 0 は、エントリはログ バッファ内に入力されますが、システム メッセージが生成されないことを意味します。 指定できる interval seconds の範囲は 0 ~ 86400 秒(1 日)です。値 0 は、システム メッセージがただちに生成されることを意味します。この場合、ログ バッファは常に空となります。 |
デフォルト
ダイナミック ARP がイネーブル化されると、拒否またはドロップされた ARP パケットが記録されます。
ログ エントリ数は、32 です。
システム メッセージ数は、毎秒 5 つに制限されます。
ロギングレート インターバルは、1 秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
0 の値は、 logs および interval キーワードの両方で許可されていません。
logs および interval の設定は、相互に作用します。 logs number X が interval seconds Y より大きい場合、X ÷ Y(X/Y)のシステム メッセージが毎秒送信されます。そうでない場合、1 つのシステム メッセージが Y ÷ X(Y/X)秒ごとに送信されます。たとえば、 logs number が 20 で、 interval seconds が 4 の場合、スイッチはログ バッファにエントリがある間、5 エントリのシステム メッセージを毎秒生成します。
ログ バッファ エントリは、複数のパケットを表すことができます。たとえば、インターフェイスが同一の VLAN 上のパケットを同一の ARP パラメータで多数受信すると、スイッチは、ログ バッファ内の 1 つのエントリとしてパケットを結合し、1 つのエントリとしてシステム メッセージを生成します。
ログ バッファがオーバーフローする場合は、ログ イベントがログ バッファに収まらないことを意味しており、 show ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドの出力が影響を受けます。パケット数および時間以外のすべてのデータの代わりに -- が表示されます。このエントリに対しては、その他の統計情報は表示されません。出力にこのようなエントリが表示される場合、ログ バッファ内のエントリ数を増やすか、ロギング レートを増やします。
例
次の例では、最大 45 のエントリを保持できるようにロギング バッファを設定する方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection log-buffer entries 45
次の例では、ロギング レートを 4 秒あたり 20 のログ エントリに設定する方法を示します。この設定では、スイッチはログ バッファにエントリがある間、5 エントリのシステム メッセージを毎秒生成します。
Switch(config)# ip arp inspection log-buffer logs 20 interval 4
設定を確認するには、 show ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection trust
検査対象の着信 Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットを決定する信頼状態を、インターフェイスに設定するには、ip arp inspection trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection trust
no ip arp inspection trust
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
インターフェイスは、信頼できない状態です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチは、信頼できるインターフェイス上で受信した ARP パケットを確認せず、単純にパケットを転送します。
信頼できないインターフェイスでは、スイッチはすべての ARP 要求と応答を代行受信します。ルータは、代行受信した各パケットが、IP アドレスと MAC アドレスとの有効なバインディングを持つことを確認してから、ローカル キャッシュを更新するか、適切な宛先にパケットを転送します。スイッチは、無効なパケットをドロップし、 ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドで指定されたロギング設定に従ってログ バッファに記録します。
例
次の例では、ポートを信頼できる状態に設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip arp inspection trust
設定を確認するには、 show ip arp inspection interfaces interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection validate
ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査の特定のチェックを実行するには、ip arp inspection validate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection validate {[ src-mac ] [ dst-mac ] [ ip [allow zeros] ]}
no ip arp inspection validate [ src-mac ] [ dst-mac ] [ ip [allow zeros] ]
構文の説明
src-mac |
イーサネット ヘッダー内の送信元 MAC アドレスと、ARP 本体内の送信側 MAC アドレスを比較します。この検査は、ARP 要求および ARP 応答の両方に対して実行されます。 イネーブルにすると、異なる MAC アドレスを持つパケットは無効パケットとして分類され、廃棄されます。 |
dst-mac |
イーサネット ヘッダー内の宛先 MAC アドレスと、ARP 本体内のターゲット MAC アドレスを比較します。この検査は、ARP 応答に対して実行されます。 イネーブルにすると、異なる MAC アドレスを持つパケットは無効パケットとして分類され、廃棄されます。 |
ip |
ARP 本体内で、無効な予期しない IP アドレスを比較します。アドレスには 0.0.0.0、255.255.255.255、およびすべての IP マルチキャスト アドレスが含まれます。 送信側 IP アドレスは、すべての ARP 要求および応答と比較されます。ターゲット IP アドレスは ARP 応答でだけチェックされます。 |
allow-zeros |
送信側アドレスが 0.0.0.0(ARP プローブ)である ARP が拒否されないように、IP 検証テストを変更します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
少なくとも 1 つのキーワードを指定する必要があります。コマンドを実行するたびに、その前のコマンドの設定は上書きされます。つまり、コマンドが src-mac および dst-mac の検証をイネーブルにし、別のコマンドが IP 検証だけをイネーブルにすると、2 番めのコマンドによって src-mac および dst-mac の検証がディセーブルになります。
allow-zeros キーワードは、次の方法で ARP Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)と連動します。
• ARP ACL が ARP プローブを拒否するように設定されている場合は、 allow-zero キーワードが指定されていても、ARP プローブはドロップされます。
• ARP プローブを明確に許可する ARP ACL を設定し、 ip arp inspection validate ip コマンドを設定する場合、 allow-zeros キーワードを入力しない限り、ARP プローブはドロップされます。
このコマンドの no 形式を使用すると、指定されたチェックだけがディセーブルになります。どのオプションもイネーブルにしない場合は、すべてのチェックがディセーブルになります。
例
次の例では、送信元 MAC の検証をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection validate src-mac
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection vlan
VLAN 単位で、ダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査をイネーブルにするには、ip arp inspection vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection vlan vlan-range
no ip arp inspection vlan vlan-range
構文の説明
vlan-range |
VLAN の番号または範囲。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
すべての VLAN で ARP 検査はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ダイナミック ARP 検査をイネーブルにする VLAN を指定する必要があります。
ダイナミック ARP 検査は、アクセス ポート、トランク ポート、EtherChannel ポートおよびプライベート VLAN ポートでサポートされます。
例
次の例では、VLAN 1 でダイナミック ARP 検査をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip arp inspection vlan 1
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip arp inspection vlan logging
VLAN 単位でロギングされるパケットのタイプを制御するには、ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このロギング制御をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection vlan vlan-range logging { acl-match { matchlog | none } | dhcp-bindings { all | none | permit } | arp-probe }
no ip arp inspection vlan vlan-range logging { acl-match | dhcp-bindings | arp-probe }
構文の説明
vlan-range |
ロギングに対して設定された VLAN を指定します。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
acl-match { matchlog | none } |
アクセス コントロール リスト(ACL)との一致に基づいたパケットのロギングを指定します。 キーワードの意味は次のとおりです。 • matchlog :Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)に指定されたロギング設定に基づいてパケットを記録します。このコマンドに matchlog キーワード、 permit または deny ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドに log キーワードを指定すると、ACL によって許可または拒否された Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットが記録されます。 • none :ACL に一致するパケットを記録しません。 |
dhcp-bindings { permit | all | none } |
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)バインディングとの一致に基づいたパケットのロギングを指定します。 キーワードの意味は次のとおりです。 • all :DHCP バインディングに一致するすべてのパケットを記録します。 • none :DHCP バインディングに一致するパケットを記録しません。 • permit :DHCP バインディングに許可されたパケットを記録します。 |
arp-probe |
具体的に許可されたパケットが ARP プローブである場合に、パケットのロギングを指定します。 |
デフォルト
拒否またはドロップされたパケットは、すべて記録されます。ARP プローブ パケットは記録されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
logged の用語は、エントリがログ バッファに置かれ、システム メッセージが生成されることを意味します。
acl-match キーワードと dhcp-bindings キーワードは連携しています。ACL の一致を設定すると、DHCP バインディングの設定はディセーブルになりません。ロギング基準をデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。いずれのオプションも指定しない場合は、ARP パケットが拒否されたときに、すべてのロギング タイプが記録されるようにリセットされます。使用できるオプションは、次の 2 つです。
• acl-match:拒否されたパケットが記録されるように、ACL との一致に関するロギングがリセットされます。
• dhcp-bindings:拒否されたパケットが記録されるように、DHCP バインディングとの一致に関するロギングがリセットされます。
acl-match キーワードと dhcp-bindings キーワードのどちらも指定されないと、拒否されたすべてのパケットが記録されます。
ACL の末尾にある暗黙の拒否には、 log キーワードが含まれません。つまり、 ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドで static キーワードを使用した場合、ACL は DHCP バインディングを上書きします。ARP ACL の末尾で明示的に deny ip any mac any log ACE を指定しない限り、拒否された一部のパケットが記録されない場合があります。
例
次の例では、ACL 内の permit コマンドと一致するパケットを記録するように、VLAN 1 の ARP 検査を設定する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list test1
Switch(config-arp-nacl)# permit request ip any mac any log
Switch(config-arp-nacl)# permit response ip any any mac any any log
Switch(config-arp-nacl)# exit
Switch(config)# ip arp inspection vlan 1 logging acl-match matchlog
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip device tracking maximum
レイヤ 2 ポートで IP ポート セキュリティ バインディングのトラッキングをイネーブルにするには、 ip device tracking maximum コマンドを使用します。信頼できないレイヤ 2 インターフェイスで IP ポート セキュリティをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip device tracking maximum { number }
no ip device tracking maximum { number }
構文の説明
number |
ポートの IP デバイス トラッキング テーブルに作成するバインディングの数を指定します。有効値の範囲は 0 ~ 2048 です。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション モード
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、レイヤ 2 アクセス ポートで IP-MAC フィルタを使用して IP ポート セキュリティをイネーブルにする方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# ip device tracking
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/3
Switch(config-if)# switchport mode access
Switch(config-if)# switchport access vlan 1
Switch(config-if)# ip device tracking maximum 5
Switch(config-if)# switchport port-security
Switch(config-if)# switchport port-security maximum 5
Switch(config-if)# ip verify source tracking port-security
設定を確認するには、 show ip verify source 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping
DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping
no ip dhcp snooping
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DHCP スヌーピングは、ディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
ip dhcp snooping vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して VLAN 上でスヌーピングをイネーブルにするまで DHCP スヌーピングはアクティブになりません。
例
次の例では、DHCP スヌーピングをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping binding
DHCP スヌーピング バインディング データベースを設定して、バインディング エントリをデータベースに追加するには、 ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを使用します。バインディング データベースからエントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id expiry seconds
no ip dhcp snooping binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
構文の説明
mac-address |
MAC アドレスを指定します。 |
vlan vlan-id |
VLAN 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4904 です。 |
ip-address |
IP アドレスを指定します。 |
interface interface-id |
バインディング エントリを追加または削除するインターフェイスを指定します。 |
expiry seconds |
バインディング エントリが無効になるまでのインターバル(秒)を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
デフォルトのデータベースは定義されていません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、スイッチをテストまたはデバッグするときに使用します。
DHCP スヌーピング バインディング データベースでは、各データベース エントリ(別名 、 バインディング)には、IP アドレス、関連付けられた MAC アドレス、リース時間(16 進数)、バインディングが適用されるインターフェイス、およびインターフェイスが所属する VLAN が含まれます。データベースには、8192 のバインディングを含めることができます。
ダイナミックに設定されたバインディングだけを表示するには、 show ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを使用します。動的および静的に設定されたバインディングを表示するには、 show ip source binding 特権 EXEC コマンドを使用します。
例
次の例では、VLAN 1 のポートに、有効期限が 1000 秒の DHCP バインディング設定を生成する方法を示します。
Switch# ip dhcp snooping binding 0001.1234.1234 vlan 1 172.20.50.5 interface gigabitethernet0/1 expiry 1000
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping binding または show ip dhcp source binding 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping database
DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントを設定するには、 ip dhcp snooping database グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。エージェントのディセーブル化、タイムアウト値のリセット、または書き込み遅延値のリセットを行うには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping database {{ flash:/ filename | ftp:// user:password@host/filename | http: //[[username:password]@]{hostname | host-ip}[/directory]/image-name .tar | rcp:// user@host/filename | tftp:// host/filename } | timeout seconds | write-delay seconds }
no ip dhcp snooping database [ timeout | write-delay ]
構文の説明
flash:/ filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルがフラッシュ メモリにあることを指定します。 |
ftp:// user : password @ host / filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが FTP サーバにあることを指定します。 |
http: //[[username:password]@] {hostname | host-ip}[/directory] /image-name . tar |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが FTP サーバにあることを指定します。 |
rcp:// user @ host / filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが Remote Copy Protocol(RCP; リモート コピー プロトコル)サーバにあることを指定します。 |
tftp:// host / filename |
データベース エージェントまたはバインディング ファイルが TFTP サーバにあることを指定します。 |
timeout seconds |
DHCP スヌーピングのバインディング データベースが変更されたあとのデータベース転送プロセスを停止する時間(秒単位)を指定します。 デフォルト値は 300 秒です。指定できる範囲は 0 ~ 86400 です。無期限を定義するには 0 を使用します。 |
write-delay seconds |
バインディング データベースが変更された後に、転送を遅らせる期間(秒)を指定します。デフォルト値は 300 秒です。指定できる範囲は 15 ~ 86400 です。 |
デフォルト
データベース エージェントまたはバインディング ファイルの URL は、定義されていません。
タイムアウト値は、300 秒(5 分)です。
書き込み遅延値は、300 秒(5 分)です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング バインディング データベースには、8192 のバインディングを含めることができます。
データベース内のリース時間を正確な時間にするには、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)をイネーブルにし、次の機能を設定することを強く推奨します。
• NTP 認証
• NTP ピアおよびサーバ アソシエーション
• NTP ブロードキャスト サービス
• NTP アクセス制限
• NTP パケット送信元 IP アドレス
NTP が設定されている場合、スイッチのシステム クロックが NTP と同期化されたときにだけ、スイッチがバインディングの変更内容をバインディング ファイルに書き込みます。
NVRAM とフラッシュ メモリの両方のストレージ容量には限りがあるため、バインディング ファイルを TFTP サーバ上に保存することを推奨します。スイッチがネットワークベースの URL(TFTP や FTP など)の設定済み URL 内のバインディング ファイルにバインディングを初めて書き込む前に、この URL に空のファイルを作成しておく必要があります。
エージェントをディセーブルにするには、no ip dhcp snooping database コマンドを使用します。
タイムアウト値をリセットするには、no ip dhcp snooping database timeout コマンドを使用します。
書き込み遅延値をリセットするには、no ip dhcp snooping database write-delay コマンドを使用します。
例
次の例では、IP アドレス 10.1.1.1 の directory という名前のディレクトリ内にバインディング ファイルを保存する方法を示します。TFTP サーバに file という名前のファイルが存在しなければなりません。
Switch(config)# ip dhcp snooping database tftp://10.1.1.1/directory/file
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping information option
DHCP オプション 82 データ挿入をイネーブルにするには、 ip dhcp snooping information option グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。DHCP オプション 82 データ挿入をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option
no ip dhcp snooping information option
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DHCP オプション 82 データ挿入は イネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
オプション 82 機能がイネーブルの場合、スイッチがホストからの DHCP 要求を受信すると、オプション 82 情報がパケットに追加されます。オプション 82 情報には、スイッチ MAC アドレス(リモート ID サブオプション)、およびパケットが受信された vlan-mod-port (回線 ID サブオプション)のポート ID が含まれます。スイッチは、オプション 82 フィールドを含む DHCP 要求を DHCP サーバに転送します。
DHCP サーバがパケットを受信する場合、リモート ID、回線 ID、または両方を使用して IP アドレスを割り当てるとともに、単一のリモート ID または回線 ID に割り当てることができる IP アドレス数の制限などのポリシーを適用することができます。次に DHCP サーバは、DHCP 応答内にオプション 82 フィールドをエコーします。
スイッチによって要求がサーバにリレーされた場合、DHCP サーバは応答をスイッチにユニキャストします。クライアントとサーバが同じサブネット上にある場合は、サーバはこの応答をブロードキャストします。スイッチは、リモート ID または回線 ID フィールドを検査し、オプション 82 データが最初から挿入されていたかを確認します。スイッチは、オプション 82 フィールドを削除し、DHCP 要求を送信した DHCP ホストに接続するスイッチ ポートにパケットを転送します。
例
次の例では、DHCP オプション 82 データ挿入をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping information option
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping information option allowed-untrusted
エッジ スイッチに接続されている信頼できないポートで受信するか、オプション 82 情報を持つ DHCP パケットを受け入れるようにアグリゲーション スイッチを設定するには、アグリゲーション スイッチで ip dhcp snooping information option allowed-untrusted グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチがエッジ スイッチからのこれらのパケットをドロップするよう設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option allowed-untrusted
no ip dhcp snooping information option allowed-untrusted
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
スイッチ は、エッジ スイッチに接続されている信頼できないポートで受信する、オプション 82 情報を持つ DHCP パケットをドロップします 。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ホストに接続されたエッジ スイッチが、ネットワークのエッジで DHCP オプション 82 情報を挿入するように設定したい場合があります。また集約スイッチでは、DHCP スヌーピング、IP ソース ガード、またはダイナミック Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)検査などの DHCP セキュリティ機能をイネーブルにすることもできます。ただし、アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングをイネーブルにすると、スイッチは信頼できないポートで受信されたオプション 82 情報を持つパケットをドロップし、信頼できるインターフェイスに接続されたデバイスの DHCP スヌーピング バインディングを学習しません。
ホストに接続されたエッジ スイッチがオプション 82 情報を挿入する場合に、アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングを使用するには、アグリゲーション スイッチで ip dhcp snooping information option allowed-untrusted コマンドを入力します。アグリゲーション スイッチは信頼できないポートで DHCP スヌーピング パケットを受信しますが、ホストのバインディングを学習できます。アグリゲーション スイッチで DHCP セキュリティ機能をイネーブルにすることも可能です。アグリゲーション スイッチが接続されているエッジ スイッチ上のポートは、信頼できるポートとして設定する必要があります。
(注) ip dhcp snooping information option allowed-untrusted コマンドを、信頼できないデバイスが接続されている集約スイッチに入力しないでください。このコマンドを入力すると、信頼できないデバイスがオプション 82 情報をスプーフィングする可能性があります。
例
次の例では、アクセス スイッチが、エッジ スイッチからの信頼できないパケットのオプション 82 情報を確認せずに、パケットを受け入れるように設定する方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping information option allowed-untrusted
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping information option format remote-id
オプション 82 リモート ID サブオプションを設定するには、 ip dhcp snooping information option format remote-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのリモート ID サブオプションを設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option format remote-id [string ASCII-string | hostname]
no ip dhcp snooping information option format remote-id
構文の説明
string ASCII-string |
1 ~ 63 の ASCII 文字(スペースなし)を使用して、リモート ID を指定します。 |
hostname |
スイッチのホスト名をリモート ID として指定します。 |
デフォルト
スイッチの MAC アドレスは、リモート ID です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
オプション 82 機能がイネーブルの場合、デフォルトのリモート ID サブオプションはスイッチの MAC アドレスです。このコマンドを使用すると、スイッチのホスト名または 63 個の ASCII 文字列(スペースなし)のいずれかをリモート ID として設定できます。
(注) ホスト名が 63 文字を超える場合、リモート ID 設定では 63 文字に切り捨てられます。
例
次の例では、オプション 82 リモート ID サブオプションを設定する方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping information option format remote-id hostname
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping limit rate
インターフェイスが 1 秒あたりに受信することのできる DHCP メッセージの数を設定するには、 ip dhcp snooping limit rate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping limit rate rate
no ip dhcp snooping limit rate
構文の説明
rate |
インターフェイスが 1 秒あたりに受信することのできる DHCP メッセージの数。指定できる範囲は 1 ~ 2048 です |
デフォルト
DHCP スヌーピング レート制限は、ディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
通常、レート制限は信頼できないインターフェイスに適用されます。信頼できるインターフェイスのレート制限を設定する場合、信頼できるインターフェイスはスイッチ内の複数の VLAN 上(一部はスヌーピングされない場合があります)の DHCP トラフィックを集約するので、インターフェイス レート制限を高い値に調整する必要があることに注意してください。
レート制限を超えた場合、インターフェイスが errdisable になります。 errdisable recovery dhcp-rate-limit グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してエラー回復をイネーブルにした場合、インターフェイスはすべての原因が時間切れになった際に動作を再試行します。エラー回復メカニズムがイネーブルでない場合、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力するまでインターフェイスは errdisable ステートのままです。
例
次の例は、インターフェイス上でメッセージ レート制限を 1 秒あたり 150 メッセージに設定する方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping limit rate 150
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping trust
DHCP スヌーピングを実行するためにポートを信頼できるポートとして設定するには、 ip dhcp snooping trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping trust
no ip dhcp snooping trust
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
DHCP スヌーピング信頼は、ディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP サーバ、その他のスイッチ、またはルータに接続されたポートを信頼できるポートとして設定します。DHCP クライアントに接続されたポートを信頼できないポートとして設定します。
例
次の例では、ポート上で DHCP スヌーピング信頼をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping trust
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping verify mac-address
信頼性のないポート上で DHCP パケットの送信元 MAC アドレスがクライアントのハードウェア アドレスと一致することを確認するようスイッチを設定するには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチ上で ip dhcp snooping verify mac-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチが MAC アドレスを確認しないように設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping verify mac-address
no ip dhcp snooping verify mac-address
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
スイッチは、パケットのクライアント ハードウェア アドレスと一致する信頼されないポートで受信した DHCP パケットの送信元 MAC アドレスを確認します。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
サービスプロバイダー ネットワークで、スイッチが信頼できないポートの DHCP クライアントからパケットを受信した場合、スイッチは自動的に送信元 MAC アドレスと DHCP クライアント ハードウェア アドレスが一致するかを確認します。アドレスが一致する場合、スイッチはパケットを転送します。アドレスが一致しない場合、スイッチはパケットをドロップします。
例
次の例では、MAC アドレス確認をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ip dhcp snooping verify mac-address
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping vlan
DHCP スヌーピングを VLAN 上でイネーブルにするには、 ip dhcp snooping vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。DHCP スヌーピングを VLAN 上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping vlan vlan-range
no ip dhcp snooping vlan vlan-range
構文の説明
vlan vlan-range |
DHCP スヌーピングをイネーブルにする VLAN ID または VLAN 範囲を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 VLAN ID 番号によって特定される単一の VLAN ID、それぞれをカンマで区切った一連の VLAN ID、ハイフンを間に挿入した VLAN ID の範囲、または先頭および末尾の VLAN ID で区切られた VLAN ID の範囲を入力することができます。これらはスペースで区切ります。 |
デフォルト
すべての VLAN 上で DHCP スヌーピングがディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN 上で DHCP スヌーピングをイネーブルにする前に、まず DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
例
次の例では、DHCP スヌーピングを VLAN 10 でイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip dhcp snooping vlan 10
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip dhcp snooping vlan information option format-type circuit-id string
オプション 82 回線 ID サブオプションを設定するには、 ip dhcp snooping vlan information option format-type circuit-id string インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのサーキット ID サブオプションを設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping vlan vlan information option format-type circuit-id [override] string ASCII-string
no ip dhcp snooping vlan vlan information option format-type circuit-id [override] string
構文の説明
vlan vlan |
VLAN ID を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
override |
(任意)3 ~ 63 の ASCII 文字(スペースなし)を使用して、上書き文字列を指定します。 |
string ASCII-string |
3 ~ 63 の ASCII 文字(スペースなし)を使用して、サーキット ID を指定します。 |
デフォルト
vlan-mod-port 形式のスイッチ VLAN およびポート ID は、デフォルトのサーキット ID です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(52)SE |
override キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
DHCP スヌーピング設定を有効にするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
オプション 82 機能がイネーブルの場合、デフォルトのサーキット ID サブオプションは、 vlan-mod-port 形式のスイッチ VLAN およびポート ID です。このコマンドを使用すると、サーキット ID となる ASCII 文字列を設定できます。vlan-mod-port フォーマット タイプを無効にし、その代わりにサーキット ID を使用して、加入者情報を定義する場合、override キーワードを使用します。
(注) スイッチ上で文字数の多いサーキット ID を設定する場合、NVRAM またはフラッシュ メモリに長い文字列が与える影響を考慮してください。サーキット ID 設定がその他のデータと組み合わされた場合、NVRAM またはフラッシュ メモリの容量を超えてしまい、エラー メッセージが表示されます。
例
次の例では、オプション 82 サーキット ID サブオプションを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping vlan 250 information option format-type circuit-id string customerABC-250-0-0
次の例では、オプション 82 サーキット ID 上書きサブオプションを設定する方法を示します。
Switch(config-if)# ip dhcp snooping vlan 250 information option format-type circuit-id override string testcustomer
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
(注) show ip dhcp snooping ユーザ EXEC コマンドでは、リモート ID 設定を含むグローバル コマンド出力だけが表示されます。サーキット ID として設定したインターフェイス単位または VLAN 単位の文字列は表示されません。
ip igmp filter
インターフェイスにインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)を適用することで、レイヤ 2 インターフェイス上のすべてのホストが 1 つまたは複数の IP マルチキャスト グループに加入できるかどうかを制御するには、 ip igmp filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスから指定されたプロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp filter profile number
no ip igmp filter
構文の説明
profile number |
適用する IGMP プロファイル番号。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
IGMP のフィルタは適用されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 物理インターフェイスにだけ IGMP フィルタを適用できます。
ルーテッド ポート、スイッチ仮想インターフェイス(SVI)、または EtherChannel グループに属するポートに対しては IGMP フィルタを適用できません。
IGMP のプロファイルは 1 つまたは複数のポート インターフェイスに適用できますが、1 つのポートに対して 1 つのプロファイルだけ適用できます。
例
次の例では、IGMP プロファイル 22 をポートに適用する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# ip igmp filter 22
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
関連コマンド
|
|
ip igmp profile |
指定された IGMP プロファイル番号を設定します。 |
show ip dhcp snooping statistics |
指定された IGMP プロファイルの特性を表示します。 |
show running-config interface interface-id |
スイッチのインターフェイス上の実行コンフィギュレーションを(インターフェイスに適用している IGMP プロファイルがある場合はそれを含み)表示します。構文情報については、 「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」 > 「File Management Commands」 > 「Configuration File Management Commands」 を選択してください。 |
ip igmp max-groups
レイヤ 2 インターフェイスが加入可能なインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)グループの最大数を設定したり、転送テーブル内でエントリが最大数に達する場合の IGMP スロットリング動作を設定したりするには、 ip igmp max-groups インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。最大数をデフォルト値(無制限)に戻すか、デフォルトのスロットリング アクション(レポートをドロップ)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp max-groups { number | action { deny | replace }}
no ip igmp max-groups { number | action }
構文の説明
number |
インターフェイスが参加できる IGMP グループの最大数。指定できる範囲は 0 ~ 4294967294 です デフォルト設定は無制限です。 |
action deny |
エントリの最大数が IGMP スヌーピング転送テーブルにある場合は、次の IGMP 加入レポートをドロップします。これがデフォルトのアクションになります。 |
action replace |
最大数のエントリが ICMP スヌーピング転送テーブルにある場合、IGMP レポートを受信した既存のグループを新しいグループに置き換えます。 |
デフォルト
デフォルトの最大グループ数は制限なしです。
インターフェイス上に IGMP グループ エントリの最大数があることをスイッチが学習した後の、デフォルトのスロットリング アクションでは、インターフェイスが受信する次の IGMP レポートをドロップし、インターフェイスに IGMP グループのエントリを追加しません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、レイヤ 2 物理インターフェイスおよび論理 EtherChannel インターフェイスでだけ使用できます。
ルーテッド ポート、Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)、または EtherChannel グループに属するポートに対して IGMP 最大グループ数を設定することはできません。
IGMP スロットリング アクションを設定する場合には、次の注意事項に従ってください。
• スロットリング アクションを deny として設定して最大グループ制限を設定する場合、以前転送テーブルにあったエントリは、削除されませんが期限切れになります。これらのエントリの期限が切れた後で、エントリの最大数が転送テーブルにある場合は、インターフェイス上で受信された次の IGMP レポートをスイッチがドロップします。
• スロットリング アクションを replace として設定して最大グループ制限を設定する場合、以前転送テーブルにあったエントリは削除されます。最大数のエントリが転送テーブルにある場合、スイッチはランダムに選択したマルチキャスト エントリを受信した IGMP レポートと置き換えます。
• 最大グループ制限がデフォルト(制限なし)に設定されている場合、 ip igmp max-groups { deny | replace } コマンドを入力しても無効です。
例
次に、ポートが加入できる IGMP グループ数を 25 に制限する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# ip igmp max-groups 25
次の例では、最大数のエントリが転送テーブルにあるときに、IGMP レポートを受信した既存のグループを新しいグループと置き換えるように設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ip igmp max-groups action replace
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
関連コマンド
|
|
show running-config interface interface-id |
インターフェイスが参加できる IGMP グループの最大数やスロットリング アクションなど、スイッチのインターフェイス上で実行コンフィギュレーションを表示します。構文情報については、 「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」 > 「File Management Commands」 > 「Configuration File Management Commands」 を選択してください。 |
ip igmp profile
インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)プロファイルを作成し、IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始するには、 ip igmp profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このモードで、スイッチポートからの IGMP メンバシップ レポートをフィルタリングするための IGMP プロファイルの設定を指定できます。IGMP プロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp profile profile number
no ip igmp profile profile number
構文の説明
profile number |
設定する IGMP プロファイル番号。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
デフォルト
IGMP プロファイルは定義されていません。設定された場合、デフォルトの IGMP プロファイルとの一致機能は、一致するアドレスを拒否する設定になります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードでは、次のコマンドを使用することでプロファイルを作成できます。
• deny :一致するアドレスを拒否します(デフォルト設定の状態)。
• exit :IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にする、またはデフォルトにリセットします。
• permit :一致するアドレスを許可します。
• range :プロファイルに対する IP アドレスの範囲を指定します。1 つの IP アドレス、またはアドレスの最初と最後で範囲を指定することもできます。
範囲を入力する場合、低い方の IP マルチキャスト アドレスを入力してからスペースを入力し、次に高い方の IP マルチキャスト アドレスを入力します。
IGMP のプロファイルを、1 つまたは複数のレイヤ 2 インターフェイスに適用できますが、各インターフェイスに適用できるプロファイルは 1 つだけです。
例
次の例では、IP マルチキャスト アドレスの範囲を指定した IGMP プロファイル 40 の設定方法を示します。
Switch(config)# ip igmp profile 40
Switch(config-igmp-profile)# permit
Switch(config-igmp-profile)# range 233.1.1.1 233.255.255.255
設定を確認するには、 show ip igmp profile 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピングをスイッチ上でグローバルにイネーブル、または VLAN ごとにイネーブルにするには、 ip igmp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
デフォルト
スイッチ上で、IGMP スヌーピングはグローバルにイネーブルです。
VLAN インターフェイス上で、IGMP スヌーピングはイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、すべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存 VLAN インターフェイスで IGMP スヌーピングがディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
例
次の例では、IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping
次の例では、IGMP スヌーピングを VLAN 1 でイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping last-member-query-interval
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)の設定可能な Leave タイマーをグローバルにまたは VLAN ベースごとにイネーブルにするには、 ip igmp snooping last-member-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [vlan vlan-id ] last-member-query-interval time
no ip igmp snooping [vlan vlan-id ] last-member-query-interval
構文の説明t
vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび Leave タイマーをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
time |
秒単位のタイムアウト間隔。指定できる範囲は 100 ~ 32768 ミリ秒です。 |
デフォルト
デフォルトのタイムアウト設定は 1000 ミリ秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN 上に Leave タイマーを設定すると、グローバル設定を上書きします。
IGMP 設定可能な Leave タイムは、IGMP バージョン 2 を実行するデバイスでだけサポートされます。
設定は、NVRAM に保存されます。
例
次の例では、IGMP Leave タイマーを 2000 ミリ秒でグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping last-member-query-interval 2000
次の例では、VLAN 1 上で IGMP Leave タイマーを 3000 ミリ秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 last-member-query-interval 3000
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping querier
レイヤ 2 ネットワークの Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)クエリア機能をグローバルにイネーブルにするには、 ip igmp snooping querier グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。キーワードとともにコマンドを入力すると、VLAN インターフェイスの IGMP クエリア機能をイネーブルにし、設定できます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ] [ address ip-address | max-response-time response-time | query-interval interval-count | tcn query [ count count | interval interval ] | timer expiry | version version ]
no ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ] [ address | max-response-time | query-interval | tcn query { count count | interval interval } | timer expiry | version ]
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび IGMP クエリア機能をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
address ip-address |
(任意)送信元 IP アドレスを指定します。IP アドレスを指定しない場合、クエリアは IGMP クエリアに設定されたグローバル IP アドレスを使用します。 |
max-response-time response-time |
(任意)IGMP クエリア レポートを待機する最長時間を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 25 秒です。 |
query-interval interval-count |
(任意)IGMP クエリアの間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 18000 秒です。 |
tcn query [count count | interval interval ] |
(任意)Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)に関連するパラメータを設定します。キーワードの意味は次のとおりです。 • count count :TCN 時間間隔に実行される TCN クエリーの数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 • interval interval :TCN クエリーの時間間隔を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 255 です。 |
timer expiry |
(任意)IGMP クエリアが期限切れになる時間を設定します。指定できる範囲は 60 ~ 300 秒です。 |
version version |
(任意)クエリア機能が使用する IGMP バージョン番号を選択します。選択できる番号は 1 または 2 です。 |
デフォルト
IGMP スヌーピング クエリア機能は、スイッチでグローバルにイネーブルです。
イネーブルになっている場合、マルチキャスト対応デバイスから IGMP トラフィックを検出すると、IGMP スヌーピング クエリアはディセーブルになります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
クエリア とも呼ばれる IGMP クエリー メッセージを送信するデバイスの IGMP バージョンおよび IP アドレスを検出するために IGMP スヌーピングをイネーブルにするには、このコマンドを使用します。
デフォルトでは、IGMP スヌーピング クエリアは、IGMP バージョン 2 (IGMPv2)を使用するデバイスを検出するよう設定されていますが、IGMP バージョン 1 (IGMPv1)を使用しているクライアントは検出しません。デバイスが IGMPv2 を使用している場合、 max-response-time 値を手動で設定できます。デバイスが IGMPv1 を使用している場合は、 max-response-time を設定できません (値を設定できず、0 に設定されています)。
IGMPv1 を実行している RFC に準拠していないデバイスは、 max-response-time 値としてゼロ以外の値を持つ IGMP 一般クエリー メッセージを拒否することがあります。デバイスで IGMP 一般クエリー メッセージを受け入れる場合、IGMP スヌーピング クエリアが IGMPv1 を実行するように設定します。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
例
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの最大応答時間を 25 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier max-response-time 25
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの時間間隔を 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier query-interval 60
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの TCN クエリー カウントを 25 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier tcn count 25
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアのタイムアウトを 60 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier timeout expiry 60
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をバージョン 2 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping querier version 2
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping report-suppression
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)レポート抑制をイネーブルにするには、 ip igmp snooping report-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IGMP レポート抑制をディセーブルにして、すべての IGMP レポートをマルチキャスト ルータへ転送するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping report-suppression
no ip igmp snooping report-suppression
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
IGMP レポート抑制はイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
IGMP レポート抑制は、マルチキャスト クエリーに IGMPv1 レポートと IGMPv2 レポートがある場合にだけサポートされます。この機能は、クエリーに IGMPv3 レポートが含まれている場合はサポートされません。
スイッチは、IGMP レポート抑制を使用して、1 つのマルチキャスト ルータ クエリーごとに IGMP レポートを 1 つだけマルチキャスト デバイスに転送します。IGMP ルータ抑制がイネーブル(デフォルト)である場合、スイッチは最初の IGMP レポートをグループのすべてのポートからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。スイッチは、グループの残りの IGMP レポートをマルチキャスト ルータに送信しません。この機能により、マルチキャスト デバイスにレポートが重複して送信されることを防ぎます。
マルチキャスト ルータ クエリーに IGMPv1 および IGMPv2 レポートに対する要求だけが含まれている場合、スイッチは最初の IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートだけを、グループのすべてのホストからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。マルチキャスト ルータ クエリーに IGMPv3 レポートの要求も含まれる場合は、スイッチはグループのすべての IGMPv1、IGMPv2、および IGMPv3 レポートをマルチキャスト デバイスに転送します。
no ip igmp snooping report-suppression コマンドを入力して IGMP レポート抑制をディセーブルにした場合、すべての IGMP レポートがすべてのマルチキャスト ルータに送信されます。
例
次の例では、レポート抑制をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ip igmp snooping report-suppression
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping tcn
Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)の動作を設定するには、 ip igmp snooping tcn グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping tcn { flood query count count | query solicit }
no ip igmp snooping tcn { flood query count | query solicit }
構文の説明
flood query count count |
マルチキャスト トラフィックがフラッディングする IGMP の一般的クエリー数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
query solicit |
TCN イベント中に発生したフラッド モードから回復するプロセスの速度を上げるために、IGMP Leave メッセージ(グローバル脱退)を送信します。 |
デフォルト
TCN フラッド クエリー カウントは 2 です。
TCN クエリー要求はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを使用することにより、トポロジの変更によって発生する可能性のあるマルチキャスト トラフィックの損失を防ぐことができます。 ip igmp snooping tcn flood query count コマンドを使用して TCN フラッディング クエリー数を 1 に設定した場合、フラッディングは一般クエリーを 1 つ受信した時点で停止します。カウントを 7 に設定すると、TCN イベントによるマルチキャスト トラフィックのフラッディングは、7 つの一般的クエリーを受信するまで継続します。グループは、TCN イベント中に受信した一般的クエリーに基づいて学習されます。
例
次の例では、マルチキャスト トラフィックがフラッディングする IGMP の一般的クエリー数を 7 に指定する方法を示します。
Switch(config)# no ip igmp snooping tcn flood query count 7
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping tcn flood
マルチキャスト フラッディングを Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)スヌーピング スパニングツリー Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)の動作として設定するには、 ip igmp snooping tcn flood インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。マルチキャスト フラッディングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping tcn flood
no ip igmp snooping tcn flood
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
マルチキャスト フラッディングは、スパニング ツリー TCN のイベント中、インターフェイス上でイネーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチが TCN を受信すると、2 つの一般的なクエリーが受信されるまで、マルチキャスト トラフィックはすべてのポートに対してフラッディングします。異なるマルチキャスト グループのホストに接続しているポートが複数ある場合、フラッディングされたトラフィックがリンクのキャパシティを超える可能性があるため、このフラッディング動作が望ましくない場合があります。
ip igmp snooping tcn flood query count count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、フラッディング クエリー カウントを変更できます。
例
次の例では、インターフェイス上でマルチキャスト フラッディングをディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# no ip igmp snooping tcn flood
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping vlan immediate-leave
VLAN ごとにインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピング即時脱退処理をイネーブルにするには、 ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
no ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
構文の説明
vlan-id |
指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび即時脱退機能をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
デフォルト
IGMP の即時脱退処理はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN の各ポート上で最大 1 つのレシーバが設定されている場合に限り、即時脱退処理の機能を設定してください。設定は、NVRAM に保存されます。
即時脱退機能をサポートするのは、IGMP バージョン 2 が稼動しているホストだけです。
例
次の例では、VLAN 1 で IGMP 即時脱退処理をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 immediate-leave
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping vlan mrouter
マルチキャスト ルータ ポートを追加したり、マルチキャスト学習方式を設定したりするには、 ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn pim-dvmrp }
no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn pim-dvmrp }
構文の説明
vlan-id |
IGMP スヌーピングをイネーブルにして、指定した VLAN のポートをマルチキャスト ルータ ポートとして追加します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
interface interface-id |
ネクストホップ インターフェイスをマルチキャスト ルータに指定します。有効なインターフェイスは、物理インターフェイスおよびポート チャネルです。ポート チャネル範囲は 1 ~ 48 です。 |
learn pim-dvmrp |
マルチキャスト ルータの学習方式を指定します。Cisco ME スイッチでサポートされている学習方式は、IGMP クエリーおよびプロトコル独立型マルチキャスト ディスタンス ベクトル マルチキャスト ルーティング プロトコル(PIM-DVMRP)パケットのスヌーピングによってマルチキャスト ルータ ポートを学習するようにスイッチを設定する pim-dvmrp です。 |
デフォルト
デフォルトでは、マルチキャスト ルータ ポートはありません。
デフォルトの学習方式は pim-dvmrp です。IGMP クエリーおよび PIM-DVMRP パケットをスヌーピングします。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
設定は、NVRAM に保存されます。
例
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter interface gigabitethernet0/2
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip igmp snooping vlan static
インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピングをイネーブルにし、レイヤ 2 ポートをマルチキャスト グループのメンバとしてスタティックに追加するには、 ip igmp snooping vlan vlan-id static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティックなマルチキャスト グループのメンバとして指定されたポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
no ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
構文の説明
vlan-id |
指定した VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
ip-address |
指定のグループ IP アドレスを持ったマルチキャスト グループのメンバとして、レイヤ 2 ポートを追加します。 |
interface interface-id |
メンバ ポートのインターフェイスを指定します。キーワードの意味は次のとおりです。 • fastethernet interface number :ファスト イーサネット IEEE 802.3 インターフェイス • gigabitethernet interface number :ギガビット イーサネット IEEE 802.3z インターフェイス • port-channel interface number :チャネル インターフェイス。指定できる範囲は 0 ~ 48 です。 |
デフォルト
デフォルトでは、マルチキャスト グループのメンバとしてスタティックに設定されたポートはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
設定は、NVRAM に保存されます。
例
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとしてスタティックに設定する方法を示します。
Switch(config)# ip igmp snooping vlan 1 mrouter interface gigabitethernet0/2
設定を確認するには、 show ip igmp snooping 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip sla responder twamp
Two-Way Active Measurement Protocol(TWAMP; 双方向アクティブ測定プロトコル)レスポンダとしてスイッチを設定するには、 ip sla responder twamp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP SLA TWAMP レスポンダをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip sla responder twamp [ timeout seconds ]
no ip sla responder twamp [ timeout seconds ]
構文の説明
timeout seconds |
(任意)このセッションが非アクティブになってから TWAMP セッションを終了するまでの秒数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 604800 秒です。デフォルト値は 900 秒です。 |
デフォルト
IP SLA TWAMP レスポンダは設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ip sla responder twamp コマンドを入力すると、IP SLA TWAMP リフレクタ コンフィギュレーション モードが開始され、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• default :コマンドをそのデフォルトに設定します。
• exit :IP SLA TWAMP リフレクタ コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にする、またはデフォルトにリセットします。
• timeout seconds :セッションが非アクティブの場合に終了されるまでの最大時間を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 604800 秒です。デフォルト値は 900 秒です。
TWAMP サーバとリフレクタが機能するには、TWAMP 制御デバイスも設定する必要があります。制御デバイスはクライアントおよびセッション送信元として機能します。これらの機能は、シスコ デバイスでは設定されません。
例
次に、スイッチを IP SLA TWAMP レスポンダとして設定する例を示します。
Switch(config)# ip sla responder twamp
Switch(config-twamp-ref)# timeout inactivity 900
関連コマンド
|
|
ip sla responder |
一般的な IP SLA 運用に対して Cisco IOS IP Service Level Agreement(SLA; サービス レベル契約)レスポンダをイネーブルにします。 |
ip sla server twamp |
双方向アクティブ測定プロトコル(TWAMP)サーバとしてスイッチを設定します。 |
show ip sla standards |
(任意)スイッチに設定されている IP SLA 標準を表示します。 |
show ip sla twamp connection {detail | requests} |
(任意)現在の Cisco IOS IP Service Level Agreements(SLA; サービス レベル契約)の Two-Way Active Measurement Protocol(TWAMP; 双方向アクティブ測定プロトコル)接続を表示します。 |
ip sla server twamp
双方向アクティブ測定プロトコル(TWAMP)サーバとしてスイッチを設定するには、 ip sla server twamp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP SLA TWAMP サーバをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip sla server twamp
no ip sla server twamp
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
IP SLA TWAMP サーバは設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ip sla server twamp コマンドを入力すると、IP SLA TWAMP サーバ コンフィギュレーション モードが開始され、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• default :コマンドをそのデフォルトに設定します。
• exit :IP SLA TWAMP サーバ コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にする、またはデフォルトにリセットします。
• port port-number :TWAMP 制御トラフィックの送信元ポートを指定します。有効なポート番号は 1 ~ 65535 です。
• timer inactivity seconds :セッションが非アクティブの場合に終了されるまでの最大時間を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 6000 秒です。デフォルト値は 900 秒です。
TWAMP サーバとリフレクタが機能するには、TWAMP 制御デバイスも設定する必要があります。制御デバイスはクライアントおよびセッション送信元として機能します。これらの機能は、シスコ デバイスでは設定されません。
例
次に、スイッチを IP SLA TWAMP サーバとして設定する例を示します。
Switch(config)# ip sla server twamp
Switch(config-twamp-srvr)# port 862
Switch(config-twamp-srvr)# timer inactivity 540
関連コマンド
|
|
ip sla responder |
一般的な IP SLA 運用に対して Cisco IOS IP Service Level Agreement(SLA; サービス レベル契約)レスポンダをイネーブルにします。 |
ip sla responder twamp |
Two-Way Active Measurement Protocol(TWAMP; 双方向アクティブ測定プロトコル)レスポンダとしてスイッチを設定します。 |
show ip sla standards |
(任意)スイッチに設定されている IP SLA 標準を表示します。 |
show ip sla twamp connection {detail | requests} |
(任意)現在の Cisco IOS IP Service Level Agreements(SLA; サービス レベル契約)の Two-Way Active Measurement Protocol(TWAMP; 双方向アクティブ測定プロトコル)接続を表示します。 |
ip source binding
スイッチ上のスタティックな IP 送信元バインディングを設定するには、 ip source binding グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティック バインディングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip source binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
no source binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
構文の説明
mac-address |
MAC アドレスを指定します。 |
vlan vlan-id |
VLAN 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ip-address |
IP アドレスを指定します。 |
interface interface-id |
IP 送信元バインディングを追加または削除するインターフェイスを指定します。 |
デフォルト
IP 送信元バインディングは設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スタティック IP 送信元バインディング エントリには、IP アドレス、関連付けられた MAC アドレス、および関連付けられた VLAN 番号が含まれます。エントリは、MAC アドレスおよび VLAN 番号に基づいています。IP アドレスだけの変更でエントリを変更する場合は、スイッチは新しいエントリを作成せずに、エントリを更新します。
例
次の例では、スタティック IP 送信元バインディングを追加する方法を示します。
Switch(config)# ip source binding 0001.1234.1234 vlan 1 172.20.50.5 interface gigabitethernet0/1
次の例では、スタティック バインディングを追加してから、その IP アドレスを変更する方法を示します。
Switch(config)# ip source binding 0001.1357.0007 vlan 1 172.20.50.25 interface gigabitethernet0/1
Switch(config)# ip source binding 0001.1357.0007 vlan 1 172.20.50.30 interface gigabitethernet0/1
コマンド設定を確認するには、 show ip source binding 特権 EXEC コマンドを入力します。
ip ssh
Secure Shell(SSH; セキュア シェル)version 1(SSHv1)または SSH version 2(SSHv2)を実行するようにスイッチを設定するには、 ip ssh グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip ssh version [ 1 | 2 ]
no ip ssh version [ 1 | 2 ]
このコマンドは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合にだけ利用できます。
構文の説明
1 |
(任意)スイッチが SSHv1(SSHv1)を実行するように設定します。 |
2 |
(任意)スイッチが SSH バージョン 2(SSHv2)を実行するように設定します。 |
デフォルト
デフォルトのバージョンは、SSH クライアントでサポートされる最新の SSH バージョンです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドを入力しない場合、またはキーワードを指定しないときは、SSH サーバは SSH クライアントがサポートする最新の SSH バージョンを選択します。たとえば、SSH クライアントが SSHv1 および SSHv2 をサポートする場合、SSH サーバは SSHv2 を選択します。
スイッチは、SSHv1 または SSHv2 サーバをサポートします。また、SSHv1 クライアントもサポートします。SSH サーバおよび SSH クライアントの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
SSHv1 サーバによって生成された Rivest、Shamir、Adelman(RSA)キー ペアは、SSHv2 サーバで使用できます。その逆の場合も同様です。
例
次の例では、スイッチが SSH バージョン 2 を実行するように設定する方法を示します。
Switch(config)# ip ssh version 2
設定を確認するには、 show ip ssh または show ssh 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
show ip ssh |
SSH サーバがイネーブルであるかどうかを表示すると同時に、SSH サーバのバージョンおよび設定情報を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Release 12.2 Configuration Guides and Command References」 > 「Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.2」 > 「Other Security Features」 > 「Secure Shell Commands」を選択してください。 |
show ssh |
SSH サーバのステータスを表示します。構文情報については、「Cisco IOS Release 12.2 Configuration Guides and Command References」 > 「Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.2」 > 「Other Security Features」 > 「Secure Shell Commands」を選択してください。 |
ip sticky-arp(グローバル コンフィギュレーション)
プライベート VLAN に属する Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)上で sticky Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)をイネーブルにするには、 ip sticky-arp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。sticky ARP をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip sticky-arp
no ip sticky-arp
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
sticky ARP はイネーブル化されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
sticky ARP エントリとは、プライベート VLAN SVI によって学習されるエントリです。これらのエントリは、期限切れになることはありません。
ip sticky-arp グローバル コンフィギュレーション コマンドは、プライベート VLAN に属する SVI でだけサポートされます。
• プライベート VLAN を設定する場合、sticky ARP はスイッチでイネーブルです(デフォルト)。
ip sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、このコマンドは作用しません。
no ip sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、sticky ARP はインターフェイス上でディセーブルになりません。
(注) プライベート VLAN インターフェイスの ARP エントリを表示し、確認するには、show arp 特権 EXEC コマンドを使用するよう推奨します。
• スイッチをデバイスから取り外し、MAC アドレスは異なるが IP アドレスが同じである別のデバイスに接続する場合、ARP エントリは作成されず、次のメッセージが表示されます。
*Mar 2 00:26:06.967: %IP-3-STCKYARPOVR: Attempt to overwrite Sticky ARP entry:
20.6.2.1, hw: 0000.0602.0001 by hw: 0000.0503.0001
• デバイスの MAC アドレスを変更する場合は、 no arp ip-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、プライベート VLAN インターフェイス ARP エントリを手動で削除する必要があります。
• プライベート VLAN ARP エントリを追加するには、 arp ip-address hardware-address type グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• スイッチ上で sticky ARP をディセーブルにするには、 no sticky-arp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• スイッチ上で sticky ARP がディセーブルのときに、インターフェイス上で sticky ARP をディセーブルにするには、 no sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
sticky ARP をディセーブルにする方法:
Switch(config)# no ip sticky-arp
設定を確認するには、 show arp 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
arp |
ARP テーブルに永続的エントリを追加します。構文情報については、「Cisco IOS IP Addressing Services Command Reference, Release 12.4」 > 「ARP Commands」を参照してください。 |
show arp |
ARP テーブル内のエントリを表示します。構文情報については、「Cisco IOS IP Addressing Services Command Reference, Release 12.4」 > 「ARP Commands」を参照してください。 |
ip sticky-arp(インターフェイス コンフィギュレーション)
Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)またはレイヤ 3 インターフェイス上で sticky Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)をイネーブルにするには、 ip sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。sticky ARP をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip sticky-arp
no ip sticky-arp
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
sticky ARP は、プライベート VLAN SVI 上でイネーブルになります。
sticky ARP は、レイヤ 3 インターフェイスおよび標準 SVI 上でディセーブルになります。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
sticky ARP エントリとは、SVI およびレイヤ 3 インターフェイス上で学習されるエントリです。これらのエントリは、期限切れになることはありません。
ip sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、次の上でだけサポートされます。
• レイヤ 3 インターフェイス
• 標準 VLAN に属する SVI
• プライベート VLAN に属する SVI
レイヤ 3 インターフェイスまたは標準 VLAN に属する SVI 上で
• sticky ARP をイネーブルにするには、 sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• sticky ARP をディセーブルにするには、 no sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
プライベート VLAN SVI 上で
• プライベート VLAN を設定する場合、sticky ARP はスイッチでイネーブルです(デフォルト)。
ip sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、このコマンドは作用しません。
no ip sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、sticky ARP はインターフェイス上でディセーブルになりません。
(注) プライベート VLAN インターフェイスの ARP エントリを表示し、確認するには、show arp 特権 EXEC コマンドを使用するよう推奨します。
• スイッチをデバイスから取り外し、MAC アドレスは異なるが IP アドレスが同じである別のデバイスに接続する場合、ARP エントリは作成されず、次のメッセージが表示されます。
*Mar 2 00:26:06.967: %IP-3-STCKYARPOVR: Attempt to overwrite Sticky ARP entry:
20.6.2.1, hw: 0000.0602.0001 by hw: 0000.0503.0001
• デバイスの MAC アドレスを変更する場合は、 no arp ip-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、プライベート VLAN インターフェイス ARP エントリを手動で削除する必要があります。
• プライベート VLAN ARP エントリを追加するには、 arp ip-address hardware-address type グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• スイッチ上で sticky ARP をディセーブルにするには、 no sticky-arp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• インターフェイス上で sticky ARP をディセーブルにするには、 no sticky-arp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
標準 SVI 上で sticky ARP をイネーブルにする方法:
Switch(config-if)# ip sticky-arp
レイヤ 3 インターフェイスまたは SVI 上で sticky ARP をディセーブルにする方法:
Switch(config-if)# no ip sticky-arp
設定を確認するには、 show arp 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
arp |
ARP テーブルに永続的エントリを追加します。構文情報については、「Cisco IOS IP Addressing Services Command Reference, Release 12.4」 > 「ARP Commands」を参照してください。 |
show arp |
ARP テーブル内のエントリを表示します。構文情報については、「Cisco IOS IP Addressing Services Command Reference, Release 12.4」 > 「ARP Commands」を参照してください。 |
ip verify source
インターフェイスで IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP ソース ガードをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip verify source { vlan dhcp-snooping | tracking } [ port-security ]
no ip verify source { vlan dhcp-snooping | tracking } [ port-security ]
構文の説明
vlan dhcp-snooping |
信頼できないレイヤ 2 DHCP スヌーピング インターフェイスで IP ソース ガードをイネーブルにします。 |
tracking |
ポートで固定 IP アドレス学習を学習するために IP ポート セキュリティをイネーブルにします。 |
port-security |
(任意)IP および MAC アドレス フィルタリングによる IP ソース ガードをイネーブルにします。 port-security のキーワードを入力しない場合、IP アドレス フィルタリングがイネーブルになります。 |
デフォルト
IP 送信元ガードはディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(52)SE |
vlan dhcp-snooping キーワードおよび tracking キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
送信元 IP アドレス フィルタリングによる IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 IP および MAC アドレス フィルタリングによる IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source port-security インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 IP および MAC アドレス フィルタリングによる IP ソース ガードをイネーブルにするには、インターフェイスのポート セキュリティをイネーブルにする必要があります。
例
次の例では、送信元 IP アドレス フィルタリングによる IP ソース ガードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# ip verify source
次の例では、ポート単位で VLAN 10 ~ 20 で IP ソース ガードをイネーブルにする方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# ip dhcp snooping
Switch(config)# ip dhcp snooping vlan 10 20
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Switch(config-if)# switchport mode trunk
Switch(config-if)# switchport trunk native vlan 10
Switch(config-if)# switchport trunk allowed vlan 11-20
Switch(config-if)# no ip dhcp snooping trust
Switch(config-if)# ip verify source vlan dhcp-snooping
Switch# show ip verify source interface gigabitethernet0/1
Interface Filter-type Filter-mode IP-address Mac-address Vlan
--------- ----------- ----------- --------------- ----------------- ----------
Gi0/1 ip-mac active 10.0.0.1 10
Gi0/1 ip-mac active deny-all 11-20
次の例では、レイヤ 2 アクセス ポートで IP-MAC フィルタを使用して IP ポート セキュリティをイネーブルにする方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# ip device tracking
Switch(config)# interface gigabitEthernet0/3
Switch(config-if)# switchport mode access
Switch(config-if)# switchport access vlan 1
Switch(config-if)# ip device tracking maximum 5
Switch(config-if)# switchport port-security
Switch(config-if)# switchport port-security maximum 5
Switch(config-if)# ip verify source tracking port-security
設定を確認するには、 show ip verify source 特権 EXEC コマンドを入力します。
ipv6 access-list
IPv6 アクセス リストを定義し、スイッチを IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードにするには、 ipv6 access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクセス リストを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 access-list access-list-name
no ipv6 access-list access-list-name
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
access-list-name |
IPv6 アクセス リスト名。名前にはスペースまたは引用符を含めることはできません。また、数字で始めることはできません。 |
デフォルト
IPv6 アクセス リストは定義されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | routing | vlan} グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
IPv6 固有である点を除くと、 ipv6 access-list コマンドは ip access-list コマンドと類似しています。
IPv6 ACL は一意な名前によって定義されます(IPv6 は番号付けされた ACL をサポートしません)。IPv4 ACL と IPv6 ACL は同じ名前を共有できません。
IPv6 オプション ヘッダーに基づいた IPv6 トラフィックのフィルタリングに関する情報と任意の上位層プロトコル タイプ情報の詳細については、 deny(IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション) および permit(IPv6 アクセスリスト コンフィギュレーション) のコマンドを参照してください。変換された IPv6 ACL の設定例については、「例」の項を参照してください。
すべての IPv6 ACL には最後の一致条件として、暗黙の permit icmp any any nd-na 、 permit icmp any any nd-ns 、および deny ipv6 any any ステートメントがあります。このうち 2 つの permit 条件は、ICMPv6 ネイバー探索を許可します。ICMPv6 ネイバー探索を許可しないで icmp any any nd-na または icmp any any nd-ns を拒否するには、明示的な 拒否 エントリが ACL 内にある必要があります。暗黙的な deny ipv6 any any ステートメントを有効にするには、IPv6 ACL に 1 つ以上のエントリを含める必要があります。
IPv6 ネイバー探索プロセスでは、IPv6 ネットワーク層サービスを使用します。したがって、デフォルトでは IPv6 ACL により、IPv6 ネイバー探索パケットのインターフェイス上での送受信が暗黙的に許可されます。IPv4 では、IPv6 ネイバー探索プロセスと同等の Address Resolution Protocol(ARP)は、別のデータリンク層プロトコルを使用します。したがってデフォルトでは、IPv4 ACL により、ARP パケットのインターフェイス上での送受信が暗黙的に許可されます。
IPv6 ACL を IPv6 インターフェイスに適用するには、 access-list-name 引数を指定して ipv6 traffic-filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。着信および発信 IPv6 ACL をレイヤ 3 物理インターフェイス、またはルーテッド ACL の Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)に適用することはできますが、ポート ACL のレイヤ 2 インターフェイスに適用できるのは着信 IPv6 ACL だけです。
(注) ipv6 traffic-filter コマンドでインターフェイスに適用された IPv6 ACL は、スイッチによって転送されるトラフィックはフィルタリングしますが、スイッチによって生成されたトラフィックはフィルタリングしません。
例
次の例では、スイッチを IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードにし、list2 という名の IPv6 ACL を設定し、その ACL をインターフェイス上の発信トラフィックに適用します。最初の ACL エントリは、ネットワーク FE80:0:0:2::/64 からのすべてのパケット(送信元 IPv6 アドレスの最初の 64 ビットとして、リンクローカル プレフィクス FE80:0:0:2 のあるパケット)がインターフェイスから送信されるのを防ぎます。ACL の 2 番めのエントリは、その他すべてのトラフィックがインターフェイスから送信されるのを許可します。すべてのパケットを拒否する暗黙の条件が各 IPv6 ACL の末尾にあるので、この 2 番めのエントリが必要となります。
Switch(config)# ipv6 access-list list2
Switch(config-ipv6-acl)# deny FE80:0:0:2::/64 any
Switch(config-ipv6-acl)# permit any any
Switch(config-ipv6-acl)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ipv6 address 2001::/64 eui-64
Switch(config-if)# ipv6 traffic-filter list2 out
(注) 暗黙の拒否条件に依存するか、または deny any any ステートメントを指定してトラフィックをフィルタリングする IPv6 ACL には、プロトコル パケットのフィルタリングを避けるため、リンクローカル アドレスに対する permit ステートメントを含める必要があります。また、deny ステートメントを使用してトラフィックをフィルタリングする IPv6 ACL では、permit any any ステートメントをリストの最後のステートメントとして使用する必要があります。
ipv6 address dhcp
Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6(DHCPv6)サーバからインターフェイスの IPv6 アドレスを取得するには、 ipv6 address dhcp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからアドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 address dhcp [rapid-commit]
no ipv6 address dhcp [rapid-commit]
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
rapid-commit |
(任意)アドレス割り当てに 2 つのメッセージ交換方式を許可します。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | routing | vlan } グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
ipv6 address dhcp インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、インターフェイスは DHCP を使用して IPv6 アドレスを動的に学習できます。
rapid-commit キーワードは、アドレス割り当ておよびその他の設定について、2 つのメッセージ交換を使用できるようにします。これをイネーブルにすると、クライアントは送信請求メッセージに rapid-commit オプションを含めます。
例
次に、IPv6 アドレスを取得して、rapid-commit オプションをイネーブルにする例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ipv6 address dhcp rapid-commit
設定を確認するには、 show ipv6 dhcp interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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show ipv6 dhcp interface |
DHCPv6 インターフェイスの情報を表示します。 |
ipv6 dhcp client request vendor
DHCP for IPv6(DHCPv6)サーバからオプションを要求するよう IPv6 クライアントを設定するには、 ipv6 dhcp client request インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。要求を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 dhcp client request vendor
no ipv6 dhcp client request vendor
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | routing | vlan } グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
ベンダー固有オプションを要求するには、 ipv6 dhcp client request vendor インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。イネーブルにすると、IPv6 アドレスを DHCP から取得するときにだけこのコマンドを確認します。インターフェイスが IPv6 アドレスを取得したあとでこのコマンドを入力しても、次回クライアントが DHCP から IPv6 アドレスを取得するまでこのコマンドは有効になりません。
例
次の例では、ベンダー固有オプションの要求をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# ipv6 dhcp client request vendor-specific
ipv6 dhcp ping packets
Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6(DHCPv6)サーバが、ping 動作の一部としてプール アドレスに送信するパケットの数を指定するには、 ipv6 dhcp ping packets グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。サーバがプール アドレスに ping を送信しないようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 dhcp ping packets number
no ipv6 dhcp ping packets
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
number |
アドレスが要求元のクライアントに割り当てられる前に送信された ping パケット数。指定できる範囲は 0 ~ 10 です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | vlan} グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
DHCPv6 サーバは、要求元クライアントにアドレスを割り当てる前にプール アドレスに ping を送信します。ping の応答がない場合はアドレスが使用されていないことを示すため、サーバは要求元クライアントにそのアドレスを割り当てます。
number 引数を 0 に設定すると、DHCPv6 サーバの ping 操作がオフになります。
例
次の例では、DHCPv6 サーバによる 2 回の ping 試行を指定する方法を示します(その後、ping 試行を停止します)。
Switch(config)# ipv6 dhcp ping packets 2
ipv6 dhcp pool
Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6(DHCPv6)プール コンフィギュレーション モードを開始するには、 ipv6 dhcp pool グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 dhcp pool poolname
no ipv6 dhcp pool poolname
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
poolname |
DHCPv6 プールのユーザ定義名。プール名には象徴的な文字列( Engineering など)または整数(0 など)を使用できます。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | vlan } グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
DHCPv6 プール コンフィギュレーション モードのコマンドは次のようになります。
• address prefix IPv6-prefix :アドレス割り当てのアドレス プレフィクスを設定します。このアドレスは、16 ビット値をコロンで区切った 16 進数で指定する必要があります。
• lifetime t1 t2:IPv6 アドレスの 有効 間隔(秒)および 優先 間隔(秒)を設定します。指定できる範囲は 5 ~ 4294967295 秒です。有効なデフォルト値は 2 日です。優先されるデフォルト値は 1 日です。有効ライフタイムは優先ライフタイムと同じかそれより長い必要があります。間隔を指定しない場合は、 infinite を指定します。
• link-address IPv6-prefix: リンク アドレス IPv6 プレフィクスを設定します。着信インターフェイスのアドレスまたはパケット内のリンク アドレスが指定した IPv6 プレフィクスと一致する場合、サーバは設定情報プールを使用します。このアドレスは、16 ビット値をコロンで区切った 16 進数で指定する必要があります。
• vendor-specific :次のコンフィギュレーション コマンドを使用して、DHCPv6 ベンダー固有のコンフィギュレーション モードをイネーブルにします。
– vendor-id :ベンダー固有の ID 番号を指定します。この番号は、ベンダーの IANA プライベート エンタープライズ番号です。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。
– suboption number :ベンダー固有のサブオプション番号を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。IPv6 アドレス、ASCII テキスト、16 進文字列を、サブオプション パラメータで定義されているとおりに入力します。
DHCPv6 設定情報プールを作成してから、 ipv6 dhcp server インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプールとインターフェイス上のサーバを関連付けます。ただし、情報プールを設定しない場合は、 ipv6 dhcp server インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCPv6 サーバ機能をインターフェイスでイネーブルにする必要があります。
DHCPv6 プールとインターフェイスを関連付けると、関連付けられているインターフェイス上の要求を処理するのはそのプールだけとなります。プールは、他のインターフェイスについても処理を行います。DHCPv6 プールとインターフェイスを関連付けない場合は、すべてのインターフェイスに対する要求を処理できます。
IPv6 アドレス プレフィクスを使用しないということは、プールは設定されているオプションだけを返すことを指します。
link-address キーワードを使用すると、必ずしもアドレスを割り当てなくてもリンク アドレスを照合できます。プール内の複数のリンク アドレス コンフィギュレーション コマンドを使用して、複数のリレーのプールを照合できます。
アドレス プール情報またはリンク情報のいずれかについて最長一致が行われるため、あるプールについてはアドレスを割り当てるように設定して、サブプレフィクスの別のプールについては設定されたオプションだけを返すように設定できます。
例
次の例では、 engineering という IPv6 アドレス プレフィクスを持つプールを設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 dhcp pool engineering
Switch(config-dhcpv6)# address prefix 2001:1000::0/64
Switch(config-dhcpv6)# end
次の例では、 testgroup という 3 つのリンク アドレス プレフィクスおよび 1 つの IPv6 アドレス プレフィクスを持つプールを設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 dhcp pool testgroup
Switch(config-dhcpv6)# link-address 2001:1001::0/64
Switch(config-dhcpv6)# link-address 2001:1002::0/64
Switch(config-dhcpv6)# link-address 2001:2000::0/48
Switch(config-dhcpv6)# address prefix 2001:1003::0/64
Switch(config-dhcpv6)# end
次の例では、 350 というベンダー固有オプションを持つプールを設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# ipv6 dhcp pool 350
Switch(config-dhcpv6)# vendor-specific 9
Switch(config-dhcpv6-vs)# suboption 1 address 1000:235D::1
Switch(config-dhcpv6-vs)# suboption 2 ascii "IP-Phone"
Switch(config-dhcpv6-vs)# end
関連コマンド
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ipv6 dhcp server |
インターフェイスで DHCPv6 サービスをイネーブルにします。 |
show ipv6 dhcp pool |
DHCPv6 設定プールの情報を表示します。 |
ipv6 dhcp server
インターフェイスで Dynamic Host Configuration Protocol for IPv6(DHCPv6)サービスをイネーブルにするには、 ipv6 dhcp server インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスで DHCPv6 サービスをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 dhcp server [ poolname | automatic ] [ allow-hint ] [ rapid-commit ] [ preference value ]
no ipv6 dhcp server
(注) このコマンドは、メトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
poolname |
(任意)IPv6 DHCP プールのユーザ定義名。プール名には象徴的な文字列( Engineering など)または整数(0 など)を使用できます。 |
automatic |
(任意)サーバが、クライアントにアドレスを割り当てるときに使用するプールを自動的に決定できるようにします。 |
allow-hint |
(任意)サーバが SOLICIT メッセージ内のクライアント提案を考慮するかどうかを指定します。デフォルトでは、サーバはクライアントのヒントを無視します。 |
preference value |
(任意)サーバにより送信されるアドバタイズ メッセージのプリファレンス オプションで伝送されるプリファレンス値。有効な範囲は 0 ~ 255 です。デフォルトは 0 です。 |
rapid-commit |
(任意)2 つのメッセージ交換方式を許可します。 |
デフォルト
デフォルトでは、DHCPv6 パケットはインターフェイス上で処理されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
automatic キーワードがこのコマンドに追加されました。 |
使用上のガイドライン
ipv6 dhcp server インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、指定されたインターフェイスで DHCPv6 サービスをイネーブルにします。
automatic キーワードを入力すると、クライアントにアドレスを割り当てるときに使用するプールが自動的に決定されます。サーバが IPv6 DHCP パケットを受信すると、サーバはそのパケットを DHCP リレーから受信したか、クライアントから直接受信したかを判別します。リレーからパケットを受信した場合、サーバは、クライアントに最も近い最初のリレーと関連付けられているパケット内部のリンク アドレス フィールドを確認します。サーバは、このリンク アドレスと、すべてのアドレス プレフィクスおよび IPv6 DHCP プールのリンク アドレス設定とを照合して、最長のプレフィクス一致を探します。サーバは最長一致と関連付けられているプールを選択します。
パケットをクライアントから直接受信した場合、サーバは同じ照合を行いますが、照合を行うときに着信インターフェイスに設定されているすべての IPv6 アドレスを使用します。そして再度、サーバは最長のプレフィクス照合を選択します。
allow-hint のキーワードを入力した場合、サーバは送信請求メッセージおよび要求メッセージの有効なクライアント提案アドレスを割り当てます。プレフィクス アドレスは、関連付けられているローカル プレフィクス アドレス プール内にあり、デバイスに割り当てられていない場合は有効です。 allow-hint キーワードを指定しない場合、サーバはクライアント ヒントを無視して、プール内のフリー リストにあるアドレスが割り当てられます。
preference キーワードを 0 以外の値に設定すると、サーバはアドバタイズ メッセージにプリファレンス オプションを追加して、プリファレンス値を伝送します。この動作は、クライアントによるサーバの選択に影響を与えます。プリファレンス オプションを含まないアドバタイズ メッセージのプリファレンス値は 0 であると見なされます。クライアントが、プリファレンス値が 255 であるアドバタイズ メッセージを受信する場合、クライアントはメッセージの送信元であるサーバに要求メッセージを即時に送信します。
rapid-commit キーワードを入力すると、2 つのメッセージ交換を使用できます。
DHCPv6 クライアント、サーバ、およびリレーの機能は、インターフェイス上で相互排他的です。これらの機能の 1 つがすでにイネーブルになっているときに同じインターフェイスで別の機能を設定しようとすると、スイッチは次のメッセージのいずれかを返します。
Interface is in DHCP client mode
Interface is in DHCP server mode
Interface is in DHCP relay mode
例
次の例では、testgroup というプールの DHCPv6 をイネーブルにします。
Switch(config-if)# ipv6 dhcp server testgroup
関連コマンド
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ipv6 dhcp pool |
DHCPv6 プールを設定して、DHCPv6 プール コンフィギュレーション モードを開始します。 |
show ipv6 dhcp interface |
DHCPv6 インターフェイスの情報を表示します。 |
ipv6 mld snooping
IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングをグローバルまたは指定の VLAN 上でイネーブルにするには、 ipv6 mld snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドをキーワードなしで使用します。MLD スヌーピングを、スイッチ、スイッチ スタック、または VLAN 上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN で IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
デフォルト
スイッチ上で、MLD スヌーピングはグローバルにディセーブルです。
すべての VLAN で MLD スヌーピングはイネーブルです。ただし、VLAN スヌーピングが実行される前に、MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存の VLAN インターフェイスで MLD スヌーピングがディセーブルになります。MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、デフォルトの状態(イネーブル)であるすべての VLAN インターフェイス上で MLD スヌーピングがイネーブルになります。VLAN 設定は、MLD スヌーピングがディセーブルのインターフェイス上のグローバル コンフィギュレーションを上書きします。
MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、VLAN 上で MLD スヌーピングをイネーブルにできません。MLD スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合、個々の VLAN 上で MLD スヌーピングをディセーブルにできます。
IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4094)を使用する場合、スイッチが VLAN 上でクエリーを受信できるようにするため、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの拡張 VLAN でイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping
次の例では、MLD スヌーピングを VLAN でディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ipv6 mld snooping vlan 11
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping ユーザ EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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sdm prefer |
スイッチの使用方法に基づきシステム リソースを最適化するよう SDM テンプレートを設定します。 |
show ipv6 mld snooping |
MLD スヌーピング設定を表示します。 |
ipv6 mld snooping last-listener-query-count
クライアントがエージング アウトになる前に送信される IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)Multicast Address Specific Queries(MASQ)を設定するには、 ipv6 mld snooping last-listener-query-count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。クエリー カウントをデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-count integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-count
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN で last-listener クエリー カウントを設定します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
integer_value |
指定できる範囲は 1 ~ 7 です |
コマンド デフォルト
デフォルトのグローバル カウントは 2 です。
デフォルトの VLAN カウントは 0 です(グローバル カウントを使用します)。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピングでは、IPv6 マルチキャスト ルータはマルチキャスト グループに所属するホストにクエリーを定期的に送信します。ホストがマルチキャスト グループを脱退する場合、ホストは静かに脱退する、または Multicast Listener Done メッセージでクエリーに応答できます(IGMP Leave メッセージに相当)。即時脱退が設定されていない場合(1 つのグループに対し複数のクライアントが同じポート上に存在する場合は設定しない)、設定された last-listener クエリー カウントにより、MLD クライアントが期限切れになる前に送信する MASQ の数が決定します。
last-listener クエリー カウントが VLAN 用に設定されている場合、このカウントはグローバルに設定された値より優先されます。VLAN カウントが設定されていない(デフォルトの 0 に設定されている)場合は、グローバル カウントが使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、last-listener クエリー カウントをグローバルに設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping last-listener-query-count 1
次の例では、last-listener クエリー カウントを VLAN 10 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 10 last-listener-query-count 3
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping last-listener-query-interval
スイッチまたは VLAN で IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングの last-listener クエリー間隔を設定するには、 ipv6 mld snooping last-listener-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この時間間隔は、Multicast Address Specific Query(MASQ)マルチキャスト グループからポートを削除する前にマルチキャスト ルータが待機する最大時間です。クエリー時間をデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-interval integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-interval
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN で last-listener クエリー時間を設定します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
integer_value |
MASQ を送信した後マルチキャスト グループからポートを削除する前にマルチキャスト ルータが待機する時間(1000 秒単位)を設定します。指定できる範囲は 100 ~ 32,768 です。デフォルト値は 1000(1 秒)です。 |
コマンド デフォルト
デフォルトのグローバル クエリー間隔(最大応答時間)は 1000(1 秒)です。
デフォルトの VLAN クエリー間隔(最大応答時間)は 0 です(グローバル カウントが使用されます)。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピングでは、IPv6 マルチキャスト ルータが MLD Leave メッセージを受信すると、マルチキャスト グループに所属するホストにクエリーを送信します。一定の時間、ポートから MASQ への応答がない場合、ルータはマルチキャスト アドレスのメンバシップ データベースからそのポートを削除します。last listener クエリー間隔は、応答のないポートをマルチキャスト グループから削除する前にルータが待機する最大時間です。
VLAN クエリー間隔が設定されていると、グローバル クエリー間隔より優先されます。VLAN 間隔が 0 に設定されていると、グローバル値が使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、last-listener クエリー間隔を 2 秒にグローバルに設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping last-listener-query-interval 2000
次の例では、VLAN 1 用の last-listener クエリー間隔を 5.5 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 last-listener-query-interval 5500
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping listener-message-suppression
IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピング リスナー メッセージ抑制をイネーブルにするには、 ipv6 mld snooping listener-message-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping listener-message-suppression
no ipv6 mld snooping listener-message-suppression
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
コマンド デフォルト
デフォルトでは、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制はディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制は、IGMP レポート抑制に相当します。イネーブルの場合、グループに対する受信 MLDv1 レポートはレポート転送時間ごとに 1 回だけ IPv6 マルチキャスト ルータに転送されます。これにより、重複レポートの転送を避けられます。
例
次の例では、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping listener-message-suppression
次の例では、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ipv6 mld snooping listener-message-suppression
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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ipv6 mld snooping |
IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルにします。 |
sdm prefer |
スイッチの使用方法に基づきシステム リソースを最適化するよう SDM テンプレートを設定します。 |
show ipv6 mld snooping |
MLD スヌーピング設定を表示します。 |
ipv6 mld snooping robustness-variable
応答のないリスナーを削除するまでにスイッチが送信する IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)クエリーの数を設定するには、 ipv6 mld snooping robustness-variable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。VLAN ごとに設定するには、VLAN ID を入力します。変数をデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] robustness-variable integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] robustness-variable
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
vlan vlan-id |
(任意)指定の VLAN にロバストネス変数を設定します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
integer_value |
指定できる範囲は 1 ~ 3 です |
コマンド デフォルト
デフォルトのグローバル ロバストネス変数(リスナーを削除する前のクエリー数)は、2 です。
デフォルトの VLAN ロバストネス変数(マルチキャスト アドレスが期限切れになる前のクエリー数)は 0 です。リスナーの期限の判断には、グローバル ロバストネス変数が使用されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
ロバストネスは、ポートをマルチキャスト グループから削除する前に送信された応答がなかった MLDv1 クエリー数の点から測定されます。設定された回数送信された MLDv1 クエリーに対して受信した MLDv1 レポートがない場合、ポートが削除されます。グローバル値により、スイッチが応答しないリスナーを削除する前に待機するクエリー数が決定し、VLAN 値が設定されていない VLAN すべてに適用します。
VLAN に設定されたロバストネス値はグローバル値より優先されます。VLAN ロバストネス値が 0(デフォルト)の場合、グローバル値が使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、スイッチが応答しないリスナー ポートを削除する前に 3 個のクエリーを送信するようグローバル ロバストネス変数を設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping robustness-variable 3
次の例では、VLAN 1 にロバストネス変数を設定する方法を示します。この値は VLAN のグローバル コンフィギュレーションより優先されます。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 robustness-variable 1
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 mld snooping tcn
IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)を設定するには、 ipv6 mld snooping tcn グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping tcn { flood query count integer_value | query solicit }
no ipv6 mld snooping tcn { flood query count integer_value | query solicit }
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
flood query count integer_value |
フラッディング クエリー カウントを設定します。これは、クエリーの受信を要求したポートだけにマルチキャスト データを転送する前に送信されるクエリー数です。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
query solicit |
TCN クエリーの送信請求をイネーブルにします。 |
コマンド デフォルト
TCN クエリー送信請求はディセーブルです。
イネーブルの場合、デフォルトのフラッディング クエリー カウントは 2 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
例
次の例では、TCN クエリー送信請求をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping tcn query solicit.
次の例では、フラッディング クエリー カウントを 5 に設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping tcn flood query count 5.
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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sdm prefer |
スイッチの使用方法に基づきシステム リソースを最適化するよう SDM テンプレートを設定します。 |
show ipv6 mld snooping |
MLD スヌーピング設定を表示します。 |
ipv6 mld snooping vlan
VLAN インターフェイスで IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピング パラメータを設定するには、 ipv6 mld snooping vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。パラメータをデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping vlan vlan-id [ immediate-leave | mrouter interface interface-id | static ipv6-multicast-address interface interface-id ]
no ipv6 mld snooping vlan vlan-id [ immediate-leave | mrouter interface interface-id | static ip-address interface interface-id ]
(注) このコマンドは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動しており、スイッチにデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートを設定している場合にだけ使用できます。
構文の説明
vlan vlan-id |
VLAN 番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
immediate-leave |
(任意)VLAN インターフェイス上で、MLD の即時脱退処理をイネーブルにします。この機能をインターフェイス上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
mrouter interface |
(任意)マルチキャスト ルータ ポートを設定します。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
static ipv6-multicast-address |
(任意)指定の IPv6 マルチキャスト アドレスでマルチキャスト グループを設定します。 |
interface interface-id |
レイヤ 2 ポートをグループに追加します。マルチキャスト ルータまたはスタティック インターフェイスは、物理ポートまたはインターフェイス範囲 1 ~ 48 の ポートチャネル インターフェイスになることができます。 |
コマンド デフォルト
MLD スヌーピング即時脱退処理はディセーブルです。
デフォルトでは、スタティック IPv6 マルチキャスト グループは設定されていません。
デフォルトでは、マルチキャスト ルータ ポートはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(52)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
VLAN の各ポート上に 1 つのレシーバだけが存在する場合、即時脱退処理の機能だけを設定してください。設定は、NVRAM に保存されます。
static キーワードは MLD メンバ ポートを静的に設定するために使用されます。
設定およびスタティック ポートとグループは、NVRAM に保存されます。
IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4094)を使用する場合、スイッチが VLAN 上でクエリーを受信できるようにするため、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの拡張 VLAN でイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
例
次の例では、VLAN 1 で MLD 即時脱退処理をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 immediate-leave
次の例では、VLAN 1 で MLD 即時脱退処理をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no ipv6 mld snooping vlan 1 immediate-leave
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 1 mrouter interface gigabitethernet1/01/2
次の例では、スタティック マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
Switch(config)# ipv6 mld snooping vlan 2 static FF12::34 interface gigabitethernet1/01/2
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping vlan vlan-id ユーザ EXEC コマンドを入力します。
ipv6 traffic-filter
インターフェイス上で IPv6 トラフィックをフィルタリングするには、 ipv6 traffic-filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスでの IPv6 トラフィックのフィルタリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 traffic-filter access-list-name { in | out }
no ipv6 traffic-filter { in | out }
(注) このコマンドは、スイッチでデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている場合に限り使用可能です。
構文の説明
access-list-name |
IPv6 アクセス名を指定します。 |
in |
着信 IPv6 トラフィックを指定します。 |
out |
発信 IPv6 トラフィックを指定します。 キーワードは、スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動している場合にだけ、レイヤ 3 インターフェイスでサポートされます。 |
デフォルト
インターフェイス上での IPv6 トラフィックのフィルタリングは設定されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | routing | vlan} グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
物理インターフェイス(レイヤ 2 またはレイヤ 3 ポート)、レイヤ 3 ポート チャネル、または Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)で ipv6 traffic-filter コマンドを使用できます。
スイッチがメトロ IP アクセス イメージを実行している場合、ACL をレイヤ 3 インターフェイスの発信または着信トラフィック(ルータ ACL)、あるいはレイヤ 2 インターフェイスの着信トラフィック(ポート ACL)に適用することができます。スイッチでメトロ アクセス イメージが稼動している場合、ACL をレイヤ 2 インターフェイスの着信管理トラフィックだけに適用することができます。これらのイメージは、ルータ ACL をサポートしません。
いずれか のポート ACL(IPv4、IPv6、または MAC)がインターフェイスに適用された場合、そのポート ACL がパケットをフィルタリングし、ポート VLAN の SVI に適用されたルータ ACL は無視されます。
例
次の例では、 cisco という名のアクセス リストの定義に従って、IPv6 設定のインターフェイスで着信 IPv6 トラフィックをフィルタリングする方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ipv6 address 2001::/64 eui-64
Switch(config-if)# ipv6 traffic-filter cisco in
l2protocol-tunnel
アクセスまたは 802.1Q トンネル ポートでレイヤ 2 プロトコル トンネリングをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで l2protocol-tunnel コマンドを使用します。Cisco Discovery Protocol(CDP)、Link Layer Discovery Protocol(LLDP)、Spanning Tree Protocol(STP)、または VLAN Trunking Protocol(VTP)パケットのトンネリングをイネーブルにしたり、ポートをディセーブルにするかインターフェイスがパケットをドロップする前に受信する着信レイヤ 2 プロトコル パケットの最大数を設定できます。また、ポート集約プロトコル(PAgP)、リンク集約制御プロトコル(LACP)、または単方向リンク検出(UDLD)パケットのポイントツーポイント トンネリングをイネーブルにできます。インターフェイスでトンネリングをディセーブルにしたり、シャットダウンしきい値またはドロップしきい値の指定を解除したりするには、このコマンドの no 形式を使用します。
l2protocol-tunnel [ cdp | lldp | stp | vtp ] [ point-to-point [ pagp | lacp | udld ]] | [ shutdown-threshold [ cdp | lldp | stp | vtp ] [ point-to-point [ pagp | lacp | udld ]] value ] | [ drop-threshold [ cdp | lldp | stp | vtp ] [ point-to-point [ pagp | lacp | udld ]] value ]
no l2protocol-tunnel [ cdp | lldp | stp | vtp ] [ point-to-point [ pagp | lacp | udld ]] | [ shutdown-threshold [ cdp | lldp | stp | vtp ] [ point-to-point [ pagp | lacp | udld ]] value ] | [ drop-threshold [ cdp | lldp | stp | vtp ] [ point-to-point [ pagp | lacp | udld ]] value ]
構文の説明
l2protocol-tunnel |
CDP、STP、および VTP パケットのポイントツーマルチポイント トンネリングをイネーブルにします。 |
cdp |
(任意)CDP のトンネリングをイネーブルにします。または、CDP のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
lldp |
(任意)LLDP のトンネリングをイネーブルにします。または、LLDP のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
stp |
(任意)STP のトンネリングをイネーブルにします。または、STP のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
vtp |
(任意)VTP のトンネリングをイネーブルにします。または、VTP のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
drop-threshold |
(任意)インターフェイスがパケットをドロップするまでに受信されるドロップしきい値をレイヤ 2 プロトコル pps(パケット/秒)の最大レートで設定します。 |
point-to-point |
(任意)PAgP、LACP、および UDLD パケットのポイントツーポイント トンネリングをイネーブルにします。 |
pagp |
(任意)PAgP のポイントツーポイント トンネリングをイネーブルにします。または、PAgP のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
lacp |
(任意)LACP のポイントツーポイント トンネリングをイネーブルにします。または、LACP のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
udld |
(任意)UDLD のポイントツーポイント トンネリングをイネーブルにします。または、UDLD のシャットダウンしきい値またはドロップしきい値を指定します。 |
shutdown-threshold |
(任意)インターフェイスがシャットダウンするまでに受信されるシャットダウンしきい値をレイヤ 2 プロトコル pps(パケット/秒)の最大レートで設定します。 |
value |
インターフェイスがシャットダウンするまでにカプセル化に対して受信されるしきい値を pps(パケット/秒)で指定します。または、インターフェイスがパケットをドロップするまでのしきい値を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されていません。 |
デフォルト
デフォルトでは、レイヤ 2 プロトコルのトンネリングは設定されていません。キーワードを指定せずにこのコマンドを入力すると、すべての CDP、LLDP、STP、および VTP パケットでトンネリングがイネーブルになります。
キーワードを指定せずにポイント ツー ポイント プロトコル トンネリングをイネーブルにすると、3 つすべてのポイント ツー ポイント プロトコルでトンネリングがイネーブルになります。
デフォルトでは、レイヤ 2 プロトコル パケット数のシャットダウンしきい値は設定されていません。
デフォルトでは、レイヤ 2 プロトコル パケット数のドロップしきい値は設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(58)SE |
LLDP トンネリングのサポートが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 パケットをトンネリングするには、このコマンドを入力する必要があります(必要な場合は、プロトコル タイプを指定)。
このコマンドをポート チャネルで入力する場合、チャネル内のすべてのポートが同じ設定になる必要があります。
サービス プロバイダー ネットワーク内のレイヤ 2 プロトコル トンネリングは、レイヤ 2 の情報が確実にネットワーク内のすべてのカスタマー ロケーションに伝播するようにします。プロトコル トンネリングがイネーブルになると、ネットワーク内の伝送用に、プロトコル パケットがシスコの既知のマルチキャスト アドレスでカプセル化されます。パケットが宛先に到着すると、既知の MAC アドレスがレイヤ 2 プロトコル MAC アドレスに置き換えられます。
CDP、LLDP、STP、および VTP のレイヤ 2 プロトコル トンネリングは、個別にまたはすべてのプロトコルに対してイネーブルにできます。
(注) スイッチは VTP をサポートしません。CDP および STP は、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)上ではデフォルトでイネーブルになっています。拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上ではデフォルトでディセーブルになっていますが、イネーブルにできます。ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)は、これらのプロトコルをサポートしません。
サービス プロバイダー ネットワークでは、ポイントツーポイント ネットワーク トポロジをエミュレートして EtherChannel の作成を強化するのに、レイヤ 2 プロトコル トンネルを使用できます。PAgP または LACP のプロトコル トンネリングがサービス プロバイダーのスイッチでイネーブルにされている場合、リモート カスタマー スイッチは、Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)を受信し、EtherChannel の自動作成をネゴシエートできます。
(注) NNI および ENI だけが PAgP および LACP をサポートします。
PAgP、LACP、および UDLD パケットのトンネリングをイネーブルにするには、ポイントツーポイント ネットワーク トポロジが必要になります。リンクダウン検出時間を減らすには、PAgP または LACP パケットのトンネリングをイネーブルにするときにインターフェイスで UDLD もイネーブルにする必要があります。
PAgP、LACP、および UDLD のポイントツーポイント プロトコル トンネリングは、個別にまたは 3 つすべてのプロトコルに対してイネーブルにできます。
注意 PAgP、LACP、および UDLD トンネリングは、ポイントツーポイント トポロジをエミュレートすることだけを目的としています。設定を間違えたことによりトンネリング パケットが多くのポートに送信されると、ネットワーク障害が発生する可能性があります。
shutdown-threshold キーワードを入力して、シャットダウンするまでにインターフェイスで受信されるプロトコルの pps(パケット/秒)数を制御します。このキーワードにプロトコル オプションが指定されていない場合は、しきい値が各トンネリング レイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。インターフェイスにドロップしきい値も設定する場合は、シャットダウンしきい値がドロップしきい値以上でなければなりません。
シャットダウンしきい値に到達すると、インターフェイスが errdisable になります。 errdisable recovery cause l2ptguard グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、エラー回復をイネーブルにした場合、インターフェイスは errdisable ステートから抜け出し、すべての原因がタイムアウトになったときに動作を再開します。 l2ptguard でエラー回復メカニズムをイネーブルにしない場合、インターフェイスは、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが入力されるまで errdisable ステートのままになります。
drop-threshold キーワードを入力して、インターフェイスがパケットをドロップするまでにインターフェイスで受信されるプロトコルの pps(パケット/秒)数を制御します。このキーワードにプロトコル オプションが指定されていない場合は、しきい値が各トンネリング レイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。インターフェイスにシャットダウンしきい値も設定する場合は、ドロップしきい値がシャットダウンしきい値以下でなければなりません。
ドロップしきい値に到達すると、受信されるレートがドロップしきい値を下回るまでインターフェイスがレイヤ 2 プロトコル パケットをドロップします。
設定は、NVRAM に保存されます。
(注) レイヤ 2 プロトコル トンネリングに関する詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、CDP パケットのプロトコル トンネリングをイネーブルにし、シャットダウンしきい値を 50 pps に設定する方法を示します。
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel cdp
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold cdp 50
次の例では、STP パケットのプロトコル トンネリングをイネーブルにし、ドロップしきい値を 400 pps に設定する方法を示します。
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel stp
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold stp 400
次の例では、PAgP および UDLD パケットのポイントツーポイント プロトコル トンネリングをイネーブルにし、PAgP ドロップしきい値を 1000 pps に設定する方法を示します。
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
S
witch(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
l2protocol-tunnel cos
トンネリングされたレイヤ 2 プロトコル パケットすべてに、サービス クラス(CoS)値を設定するには、 l2protocol-tunnel cos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
l2protocol-tunnel cos value
no l2protocol-tunnel cos
構文の説明
value |
トンネリング レイヤ 2 プロトコル パケットの CoS プライオリティ値を指定します。CoS 値がインターフェイスのデータ パケットに対して設定されている場合、デフォルトでこの CoS 値が使用されます。インターフェイスに CoS 値が設定されていない場合は、デフォルトは 5 です。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。7 が最も高いプライオリティです。 |
デフォルト
デフォルトでは、インターフェイス上のデータに対して設定された CoS 値が使用されます。CoS 値が設定されていない場合は、すべてのトンネリング レイヤ 2 プロトコル パケットのデフォルトは 5 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
イネーブルの場合、トンネリング レイヤ 2 プロトコル パケットがこの CoS 値を使用します。
NVRAM に値が保存されます。
例
次の例では、レイヤ 2 プロトコル トンネルの CoS 値を 7 に設定する方法を示します。
S
witch(config)# l2protocol-tunnel cos 7
lacp port-priority
ポート集約プロトコル(LACP)のポート プライオリティを設定するには、 lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp port-priority priority
no lacp port-priority
(注) LACP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
構文の説明
priority |
LACP のポート プライオリティ。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、バンドルされるポートと、ホットスタンバイ モードに置かれるポートを判別します。このコマンドは、LACP が設定済みの EtherChannel ポートにのみ有効です。インターフェイスがユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)の場合、lacp port-priority を設定する前に、 port-type nni または port-type eni インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してインターフェイスを NNI または ENI に変更する必要があります。
プライオリティの比較においては、数値が 小さい ほどプライオリティが 高く なります。ハードウェアの制限により互換性のあるすべてのポートをアクティブにできない場合は、プライオリティを使用して、スタンバイ モードにする必要があるポートを決定します。LACP ポート プライオリティが同じポートが 2 つ以上ある場合(たとえば、そのいずれもデフォルト設定の 65535 に設定されている場合)、ポート番号の内部値によりプライオリティが決定します。
(注) LACP リンクを制御するスイッチ上にポートがある場合に限り、LACP ポート プライオリティは有効です。リンクを制御するスイッチの判別については、 lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
LACP ポート プライオリティおよび内部ポート番号値を表示するには、 show lacp internal 特権 EXEC コマンド を使用します。
物理ポート上の LACP の設定に関する情報については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、ポートで LACP ポート プライオリティを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# lacp port-priority 1000
設定を確認するには、 show lacp [ channel-group-number ] internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
lacp system-priority
ポート集約プロトコル(LACP)のシステム プライオリティを設定するには、 lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp system-priority priority
no lacp system-priority
(注) LACP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
構文の説明
priority |
LACP のシステム プライオリティ。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
lacp system-priority コマンドでは、ポート プライオリティを制御する LACP リンクのスイッチが判別されます。これはグローバル コンフィギュレーション コマンドですが、プライオリティは LACP がすでに設定されている物理ポートを持つ EtherChannel だけで有効です。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 個をアクティブに、最大 8 個をスタンバイ モードにできます。LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、リンクの制御側終端にあるスイッチは、ポート プライオリティを使用して、チャネルにバンドルするポートおよびホットスタンバイ モードに置くポートを判別します。他のスイッチ上のポート プライオリティ(リンクの非制御側終端)は無視されます。
プライオリティの比較においては、数値が小さいほどプライオリティが高くなります。したがって、LACP システム プライオリティのシステム数値が小さい(プライオリティ値の高い)スイッチが制御スイッチとなります。どちらのスイッチも同じ LACP システム プライオリティである場合(たとえば、どちらもデフォルト設定の 32768 が設定されている場合)、LACP システム ID(スイッチの MAC アドレス)により制御するスイッチが判別されます。
lacp system-priority コマンドは、スイッチ上のすべての LACP EtherChannel に適用されます。
どのポートがホットスタンバイ モードにあるか確認するには、 show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用します(H ポートステート フラグで表示)。
物理ポート上の LACP の設定の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、LACP のシステム プライオリティを設定する方法を示します。
Switch(config)# lacp system-priority 20000
設定を確認するには、 show lacp sys-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
link state group
リンクステート グループのメンバーとしてポートを設定するには、 link state group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。リンクステート グループからポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state group [ number ] { upstream | downstream }
no link state group [ number ] { upstream | downstream }
構文の説明
number |
(任意)リンクステート グループ番号を指定します。グループ番号は、1 ~ 2 です。デフォルトは 1 です。 |
upstream |
ポートを特定のリンクステート グループのアップストリーム ポートとして設定します。 |
downstream |
ポートを特定のリンクステート グループのダウンストリーム ポートとして設定します。 |
デフォルト
デフォルトのグループは group 1 です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
特定のリンク ステート グループのアップストリームまたはダウンストリーム ポートとしてポートを設定するには、 link state group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。グループ番号が省略されている場合、デフォルトのグループ番号が使用されます。
ポートの集合(EtherChannel)、アクセス モードまたはトランク モードの単一のスイッチ ポート、またはルーテッド ポートをインターフェイスに指定できます。個々のダウンストリーム インターフェイスは、1 つ以上のアップストリーム インターフェイスに関連付けることができます。アップストリーム インターフェイス同士はバンドルでき、各ダウンストリーム インターフェイスは、複数のアップストリーム インターフェイスで構成されたリンクステート グループと呼ばれる単一グループに関連付けることができます。
ダウンストリーム インターフェイスのリンクステートは、関連付けられているリンクステート グループのアップストリーム インターフェイスのリンクステートに依存します。リンクステート グループ内のすべてのアップストリーム インターフェイスがリンクダウン ステートにある場合、関連付けられたダウンストリーム インターフェイスは強制的にリンクダウン ステートになります。リンクステート グループ内のアップストリーム インターフェイスのいずれかがリンクアップ ステートである場合、関連付けられたダウンストリーム インターフェイスは、リンクアップ ステートに移行する、またはリンクアップ ステートを維持することができます。
設定上の問題を回避するために、次の注意事項に従ってください。
• アップストリーム インターフェイスとして定義されているインターフェイスを、同じまたは異なるリンクステート グループ内でダウンストリーム インターフェイスとして定義することはできません。その逆も同様です。
• インターフェイスは、複数のリンクステート グループのメンバにはなれません。
• スイッチ 1 つにつき、設定できるリンクステート グループは 2 つだけです。
例
次の例では、group 2 でインターフェイスを upstream として設定する方法を示します 。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/11 - 14
Switch(config-if-range)# link state group 2 downstream
Switch(config-if-range)# end
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
link state track
リンクステート グループをイネーブルにするには、 link state track ユーザ EXEC コマンドを使用します。リンクステート グループをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state track [ number ]
no link state track [ number ]
構文の説明
number |
(任意)リンクステート グループ番号を指定します。グループ番号は、1 ~ 2 です。デフォルトは 1 です。 |
デフォルト
リンクステート トラッキングは、すべてのグループでディセーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
リンクステート グループをイネーブルにするには、 link state track グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、リンクステート グループの group 2 をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# link state track 2
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
location(グローバル コンフィギュレーション)
エンドポイントのロケーション情報を設定するには、 location グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ロケーション情報を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
location { admin-tag string | civic-location identifier id | elin-location string identifier id}
no location { admin-tag string | civic-location identifier id | elin-location string identifier id}
構文の説明
admin-tag |
管理タグまたはサイト情報を設定します。 |
civic-location |
都市ロケーション情報を設定します。 |
elin-location |
Emergency Location Information(ELIN; 緊急ロケーション情報)を設定します。 |
identifier id |
都市ロケーションまたは elin ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。 (注) LLDP-MED TLV での都市ロケーションの ID は 250 バイト以下に制限されます。スイッチ設定中に使用できるバッファ スペースに関するエラー メッセージを回避するには、各都市ロケーション ID に指定されたすべての都市ロケーション情報の全体の長さが 250 バイトを超えないようにします。 |
string |
サイト情報またはロケーション情報を英数字形式で指定します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
location civic-location identifier id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力後、都市ロケーション コンフィギュレーション モードが開始されます。このモードでは、都市ロケーションおよび郵便ロケーション情報を入力することができます。
都市ロケーション ID は 250 バイトを超えてはなりません。
ロケーション TLV をディセーブルにするには、no lldp med-tlv-select location 情報インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトでは、ロケーション TLV はイネーブルに設定されています。詳細情報については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring LLDP and LLDP-MED」の章を参照してください。
例
次の例では、スイッチに都市ロケーション情報を設定する方法を示します。
Switch(config)# location civic-location identifier 1
Switch(config-civic)# number 3550
Switch(config-civic)# primary-road-name "Cisco Way"
Switch(config-civic)# city "San Jose"
Switch(config-civic)# state CA
Switch(config-civic)# building 19
Switch(config-civic)# room C6
Switch(config-civic)# county "Santa Clara"
Switch(config-civic)# country US
Switch(config-civic)# end
設定を確認するには、 show location civic-location 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、スイッチ上で 緊急ロケーション情報を設定する方法を示します。
Switch (config)# location elin-location 14085553881 identifier 1
設定を確認するには、 show location elin 特権 EXEC コマンドを入力します。
location(インターフェイス コンフィギュレーション)
インターフェイスのロケーション情報を入力するには、 location インターフェイス コマンドを使用します。インターフェイスのロケーション情報を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
location { additional-location-information word | civic-location-id id | elin-location-id id}
no location { additional-location-information word | civic-location-id id | elin-location-id id}
構文の説明
additional-location-information |
ロケーションまたは場所に関する追加情報を設定します。 |
word |
追加のロケーション情報を指定する語またはフレーズを指定します。 |
civic-location-id |
インターフェイスにグローバル都市ロケーション情報を設定します。 |
elin-location-id |
インターフェイスに緊急ロケーション情報を設定します。 |
id |
都市ロケーションまたは elin ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。 (注) LLDP-MED TLV での都市ロケーションの ID は 250 バイト以下に制限されます。スイッチ設定中に使用できるバッファ スペースに関するエラー メッセージを回避するには、各都市ロケーション ID に指定されたすべての都市ロケーション情報の全体の長さが 250 バイトを超えないようにします。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
location civic-location-id id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、都市ロケーション コンフィギュレーション モードに入ります。このモードでは、追加のロケーション情報を入力することができます。
都市ロケーション ID は 250 バイトを超えてはなりません。
例
次の例では、インターフェイスに都市ロケーション情報を入力する方法を示します。
Switch(config-if)# int g1/0/1
Switch(config-if)# location civic-location-id 1
Switch(config-if)# end
Switch(config-if)# int g2/0/1
Switch(config-if)# location civic-location-id 1
Switch(config-if)# end
設定を確認するには、show location civic interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、インターフェイスに緊急ロケーション情報を入力する方法を示します。
Switch(config)# int g2/0/2
Switch(config-if)# location elin-location-id 1
Switch(config-if)# end
設定を確認するには、show location elin interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
logging event
インターフェイス リンク ステータス変更の通知をイネーブルにするには、 logging event インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging event { bundle-status | link-status | spanning-tree | status | trunk status }
no logging event { bundle-status | link-status | spanning-tree | status | trunk status }
構文の説明
bundle-status |
BUNDLE および UNBUNDLE メッセージの通知をイネーブルにします。 |
link-status |
インターフェイス データ リンク ステータス変更の通知をイネーブルにします。 |
spanning-tree |
スパニングツリー イベントの通知をイネーブルにします。 |
status |
スパニングツリー ステート変更メッセージの通知をイネーブルにします。 |
trunk-status |
トランクステータス メッセージの通知をイネーブルにします。 |
デフォルト
イベント ロギングはディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、スパニングツリー ロギングをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config-if)# logging event spanning-tree
logging file
ロギング ファイルのパラメータを設定するには、 logging file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging file filesystem : filename [ max-file-size [ min-file-size ]] [ severity-level-number | type ]
no logging file filesystem: filename [ severity-level-number | type ]
構文の説明
filesystem : filename |
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。ログ メッセージを持つファイルのパスおよび名前を含みます。 ローカル フラッシュ ファイル システムの構文 flash: |
max-file-size |
(任意)ログ ファイルの最大サイズを指定します。指定できる範囲は 4096 ~ 2147483647 です |
min-file-size |
(任意)ログ ファイルの最小サイズを指定します。指定できる範囲は 1024 ~ 2147483647 です |
severity-level-number |
(任意)ログ ファイルの重大度のレベルを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。各レベルの意味については type オプションを参照してください。 |
type |
(任意)ログ タイプを指定します。次のキーワードが有効です。 • emergencies :システムは使用不可(重大度 0) • alerts :早急な対応が必要(重大度 1) • critical :危険な状態(重大度 2) • errors :エラーが発生している状態(重大度 3) • warnings :警告状態(重大度 4) • notifications :通常ではあるが、重要なメッセージ(重大度 5) • information :情報メッセージ(重大度 6) • debugging :デバッグ メッセージ(重大度 7) |
デフォルト
ファイル サイズは最小で 2048 バイト、最大で 4096 バイトになります。
デフォルトの重大度のレベルは 7( debugging メッセージ:数字的に低いレベル)です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ログ ファイルはスイッチの内部バッファに ASCII テキスト形式で保存されます。ロギングされたシステム メッセージにアクセスするには、スイッチのコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用するか、または適切に設定された Syslog サーバにこれらのシステム メッセージを保存します。スイッチに障害が生じた場合は、それ以前に logging file flash: filename グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してフラッシュ メモリにログを保存していない限り、ログは失われます。
logging file flash: filename グローバル コンフィギュレーション コマンドで、ログをフラッシュ メモリに保存した後は、 more flash: filename 特権 EXEC コマンドを使用してその内容を表示できます。
最小ファイル サイズが、最大ファイル サイズから 1024 引いた数より大きい場合、コマンドはその最小ファイルを拒否し、最大ファイル サイズから 1024 引いたサイズで設定されます。
level を指定すると、そのレベルのメッセージおよび数字的に低いレベルのメッセージが表示されます。
例
次の例では、フラッシュ メモリ内のファイルに情報レベルのログ メッセージを保存する方法を示します。
Switch(config)# logging file flash:logfile informational
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac access-group
MAC アクセス コントロール リスト(ACL)をレイヤ 2 インターフェイスに適用するには、 mac access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからすべてまたは指定の MAC ACL を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。MAC ACL を作成するには、 mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
mac access-group { name } in
no mac access-group { name }
構文の説明
name |
名前付き MAC アクセス リストを指定します。 |
in |
ACL が入力方向に適用されるように指定します。出力 ACL はレイヤ 2 インターフェイスではサポートされていません。 |
デフォルト
MAC ACL は、インターフェイスには適用されません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション(レイヤ 2 インターフェイスだけ)
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC ACL は入力レイヤ 2 インターフェイスにだけ適用できます。レイヤ 3 インターフェイスには適用できません。
レイヤ 2 インターフェイスでは、IP アクセス リストを使用して IP トラフィックをフィルタリングし、MAC アクセス リストを使用して非 IP トラフィックをフィルタリングできます。インターフェイスに IP ACL と MAC ACL の両方を適用すると、同じレイヤ 2 インターフェイスで IP トラフィックと非 IP トラフィックの両方をフィルタリングできます。同じレイヤ 2 インターフェイスには、IP アクセス リストと MAC アクセス リストを 1 つずつしか適用できません。
MAC ACL がすでにレイヤ 2 インターフェイスに設定されており、新しい MAC ACL をインターフェイスに適用した場合、以前に設定されていた ACL は新しい ACL で置換されます。
スイッチ上でレイヤ 2 インターフェイスに ACL を適用する場合に、そのスイッチに対してレイヤ 3 ACL が適用されているか、またはインターフェイスがメンバである VLAN に VLAN マップが適用されていれば、レイヤ 2 インターフェイスに適用された ACL が有効になります。
スイッチは、MAC ACL が適用されたインターフェイス上で入力パケットを受信すると、その ACL 内の一致条件を調べます。条件が一致すると、スイッチは ACL に従ってパケットを転送またはドロップします。
指定された ACL が存在しない場合、スイッチはすべてのパケットを転送します。
(注) MAC 拡張 ACL を設定する方法の詳細については、このリリースに対するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Network Security with ACLs」の章を参照してください。
例
次の例では、macacl2 と名付けられた MAC 拡張 ACL をインターフェイスに適用する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mac access-group macacl2 in
設定を確認するには、 show mac access-group 特権 EXEC コマンドを入力します。スイッチに設定された ACL を表示するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac access-list extended
非 IP トラフィックの MAC アドレスに基づいたアクセス リストを作成するには、 mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、拡張 MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードに入ります。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) レイヤ 3 インターフェイスには、名前付き MAC 拡張 ACL を適用できません。
mac access-list extended name
no mac access-list extended name
構文の説明
name |
MAC 拡張アクセス リストに名前を割り当てます。 |
デフォルト
デフォルトでは、MAC アクセス リストは作成されません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC 名前付き拡張リストは、VLAN マップおよびクラス マップとともに使用されます。
VLAN マップまたはレイヤ 2 インターフェイスに、名前付き MAC 拡張 ACL を適用できます。
レイヤ 3 インターフェイスには、名前付き MAC 拡張 ACL を適用できません。
mac access-list extended コマンドを入力すると、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードがイネーブルになります。使用できるコンフィギュレーション コマンドは、次のとおりです。
• default :コマンドをそのデフォルトに設定します。
• deny :パケットを拒否するように指定します。詳細については、 deny(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション)MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
• exit :MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト値を設定します。
• permit :パケットを転送するように指定します。詳細については、 permit(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。
(注) MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リスト mac1 を作成し、拡張 MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
Switch(config)# mac access-list extended mac1
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リスト mac1 を削除する方法を示します。
Switch(config)# no mac access-list extended mac1
設定を確認するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table aging-time
ダイナミック エントリが使用または更新された後、MAC アドレス テーブル内に維持される時間を設定するには、 mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。エージング タイムはすべての VLAN、または指定の VLAN に対して適用されます。
mac address-table aging-time { 0 | 10-1000000 } [ vlan vlan-id ]
no mac address-table aging-time { 0 | 10-1000000 } [ vlan vlan-id ]
構文の説明
0 |
この値はエージングをディセーブルにします。スタティック アドレスは、期限切れになることもテーブルから削除されることもありません。 |
10-1000000 |
エージング タイム(秒)。指定できる範囲は 10 ~ 1000000 秒です。 |
vlan vlan-id |
(任意)エージング タイムを適用する VLAN ID を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ホストが継続して送信しない場合、エージング タイムを長くして、より長い時間ダイナミック エントリを記録してください。時間を長くすることで、ホストが再送信した場合にフラッディングが起こりにくくなります。
特定の VLAN を指定しない場合、このコマンドはすべての VLAN に対してエージング タイムを設定します。
例
次の例では、すべての VLAN にエージング タイムを 200 秒に設定する方法を示します。
Switch(config)# mac address-table aging-time 200
show mac address-table aging-time 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
mac address-table learning vlan
VLAN で MAC アドレス学習をイネーブルにするには、 mac address-table learning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。これがデフォルトの状態になります。VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにして、MAC アドレスを学習できる VLAN を制御するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table learning vlan vlan-id
no mac address-table learning vlan vlan-id
構文の説明
vlan-id |
1 つの VLAN ID、またはハイフンあるいはカンマで区切った VLAN ID の範囲を指定します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。内部 VLAN は指定できません。 |
デフォルト
デフォルトでは、MAC アドレス学習はすべての VLAN でイネーブルです。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
サービス プロバイダー ネットワーク内のカスタマーは、ネットワーク経由で多数の MAC アドレスをトンネリングし、使用可能な MAC アドレス テーブル スペースに入力できます。VLAN で MAC アドレス学習を制御する場合、MAC アドレスを学習できる VLAN、さらにポートを制御することで、利用可能な MAC アドレス テーブル スペースを管理できます。
MAC アドレス学習は、1 つの VLAN(例: no mac address-table learning vlan 223 )または一連の VLAN(例: mac address-table learning vlan 1-10, 15 )でディセーブルにすることができます。
MAC アドレス学習をディセーブルにする前に、ネットワーク トポロジとスイッチ システム設定に詳しいことを確認してください。VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにすると、ネットワークでフラッディングを引き起こす可能性があります。たとえば、Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)を設定済みの VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにした場合、スイッチはレイヤ 2 ドメインにすべての IP パケットをフラッディングします。3 つ以上のポートを含む VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにした場合、スイッチに着信するすべてのパケットは、その VLAN ドメインでフラッディングします。MAC アドレス学習のディセーブル化はポートを 2 つ含む VLAN だけで行い、SVI のある VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合は十分注意してください。
スイッチが内部的に使用する VLAN で MAC アドレス学習はディセーブルにできません。 no mac address-table learning vlan vlan-id コマンドに入力する VLAN ID が内部 VLAN である場合、スイッチはエラーメッセージを生成してコマンドを拒否します。使用している内部 VLAN を表示するには、 show vlan internal usage 特権 EXEC コマンドを入力します。
プライベート VLAN のプライマリまたはセカンダリ VLAN として設定された VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合、MAC アドレスは、そのプライベート VLAN に属する別の VLAN(プライマリまたはセカンダリ)上で引き続き学習されます。
RSPAN VLAN で MAC アドレス学習はディセーブルにできません。設定すること自体できません。
セキュア ポートを含む VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合、セキュア ポートで MAC アドレス学習はディセーブルになりません。後でインターフェイスのポート セキュリティをディセーブルにすると、ディセーブルになった MAC アドレス学習の状態がイネーブルになります。
すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス学習のステータスを表示するには、 show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] コマンドを入力します。
例
次の例では、VLAN 2003 で MAC アドレス学習をディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no mac address-table learning vlan 2003
すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス学習のステータスを表示するには、 show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] コマンドを入力します。
mac address-table move update
MAC アドレス テーブル移行更新機能をイネーブルにするには、 mac address-table move update グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table move update { receive | transmit }
no mac address-table move update { receive | transmit }
構文の説明
receive |
スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを処理するよう指定します。 |
transmit |
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクが起動した場合、スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージをネットワークの他のスイッチに送信するよう指定します。 |
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
デフォルト
デフォルトでは、MAC アドレステーブル移行更新機能はディセーブルです。
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC アドレステーブル移行更新機能により、プライマリ(フォワーディング)リンクがダウンし、スタンバイ リンクがトラフィックのフォワーディングを開始した場合、スイッチは高速双方向コンバージェンスを提供できます。
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクが起動した場合、アクセス スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを送信するように設定できます。アップリンク スイッチが、MAC アドレステーブル移行更新メッセージを受信および処理するように設定できます。
例
次の例では、アクセス スイッチが MAC アドレス テーブル移行更新メッセージを送信するように設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(conf)# mac address-table move update transmit
次の例では、アップリンク スイッチが MAC アドレス テーブル移行更新メッセージを取得および処理するように設定する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(conf)# mac address-table move update receive
設定を確認するには、 show mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table notification
スイッチで MAC アドレス通知機能をイネーブルにするには、 mac address-table notification グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table notification { change [ history-size value | interval value ] | mac-move | threshold [[ limit percentage ] interval time ]}
no mac address-table notification { change [ history-size value | interval value ] | mac-move | threshold [[ limit percentage ] interval time ]}
構文の説明
change |
スイッチ上で MAC 通知をイネーブルまたはディセーブルにします。 |
history-size value |
(任意)MAC 通知履歴テーブルのエントリの最大数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 500 エントリです。デフォルトは 1 です。 |
interval value |
(任意)通知トラップ間隔を設定します。この時間量が過ぎると、スイッチは通知トラップを送信します。指定できる範囲は 0 ~ 2147483647 秒です。デフォルトは 1 秒です。 |
mac-move |
MAC 移動通知をイネーブルにします。 |
threshold |
MAC しきい値通知をイネーブルにします。 |
limit percentage |
(任意)MAC 利用率しきい値を入力します。指定できる範囲は 1 ~ 100% です。デフォルト値は 50% です。 |
interval time |
(任意)MAC しきい値通知の間の時間を入力します。指定できる範囲は 120 ~ 1000000 秒です。デフォルト値は 120 秒です。 |
デフォルト
デフォルトでは、MAC アドレス通知、MAC 移動、および MAC しきい値モニタリングがディセーブルです。
デフォルトの MAC 変更トラップ間隔は 1 秒です。
履歴テーブルのデフォルトのエントリ数は 1 です。
デフォルトの MAC 利用率しきい値は 50% です。
MAC しきい値通知間のデフォルトの時間は 120 秒です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MAC アドレス通知変更機能は、新しい MAC アドレスが転送テーブルに追加されたり、古いアドレスがそこから削除されたりするたびに、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップを Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)に送信します。MAC 変更通知はダイナミックおよびセキュア MAC アドレスだけに生成され、セルフ アドレス、マルチキャスト アドレス、または他のスタティック アドレスには生成されません。
history-size オプションを設定している場合、既存の MAC アドレス履歴テーブルが削除され、新しいテーブルが作成されます。
mac address-table notification change コマンドを使用すれば、MAC アドレス通知変更機能がイネーブルになります。また、 snmp trap mac-notification change インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでインターフェイス上の MAC アドレス通知トラップをイネーブルにし、 snmp-server enable traps mac-notification change グローバル コンフィギュレーション コマンドでスイッチが MAC アドレス トラップを NMS に送信するよう設定する必要があります。
また、 mac address-table notification mac-move コマンドおよび snmp-server enable traps mac-notification move グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力することにより、MAC アドレスが 1 つのポートから同じ VLAN の別のポートに移動した場合、常にトラップをイネーブルにできます。
MAC アドレス テーブルのしきい値制限に達するかそれを超えた場合に常にトラップを生成するには、 mac address-table notification threshold [ limit percentage ] | [ interval time ] コマンドおよび snmp-server enable traps mac-notification threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
例
次の例では、MAC アドレス テーブル変更通知機能をイネーブルにし、通知トラップの間隔を 60 秒、履歴テーブルのサイズを 100 エントリに設定する方法を示します。
Switch(config)# mac address-table notification change
Switch(config)# mac address-table notification change interval 60
Switch(config)# mac address-table notification change history-size 100
show mac address-table notification 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
mac address-table static
MAC アドレス テーブルにスタティック アドレスを追加するには、 mac address-table static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティック エントリをテーブルから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id
no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id [ interface interface-id ]
構文の説明
mac-addr |
アドレス テーブルに追加する宛先 MAC アドレス(ユニキャストまたはマルチキャスト)。この宛先アドレスを持つパケットが指定した VLAN に着信すると、指定したインターフェイスに転送されます。 |
vlan vlan-id |
指定した MAC アドレスを持つパケットを受信する VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
interface interface-id |
受信されたパケットを転送するインターフェイス。有効なインターフェイスには、物理ポートとポート チャネルが含まれます。 |
デフォルト
スタティック アドレスは設定されていません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
例
次の例では、MAC アドレス テーブルにスタティック アドレス c2f3.220a.12f4 を追加する方法を示します。VLAN 4 でこの MAC アドレスを宛先としてパケットを受信すると、パケットは指定されたインターフェイスに転送されます。
Switch(config)# mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4 interface gigabitethernet0/1
設定を確認するには、 show mac address-table 特権 EXEC コマンドを入力します。
mac address-table static drop
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにして、特定の送信元または宛先 MAC アドレスのトラフィックをドロップするようにスイッチを設定するには mac address-table static drop グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop
no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id
構文の説明
mac-addr |
ユニキャスト送信元または宛先 MAC アドレス。この MAC アドレスを持つパケットはドロップされます。 |
vlan vlan-id |
指定した MAC アドレスを持つパケットを受信する VLAN を指定します。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。 |
デフォルト
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングはディセーブルです。スイッチは、特定の送信元または宛先 MAC アドレスのトラフィックをドロップしません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
この機能を使用する場合は、次の注意事項に従ってください。
• マルチキャスト MAC アドレス、ブロードキャスト MAC アドレス、およびルータ MAC アドレスはサポートされません。CPU に転送されるパケットもサポートされません。
• ユニキャスト MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加し、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングを設定する場合は、最後に入力されたコマンドに応じて、スイッチは MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加するか、またはその MAC アドレスを持つパケットをドロップします。2 番めに入力したコマンドは、最初のコマンドを上書きします。
たとえば、 mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop コマンドを入力した場合は、スイッチは送信元または宛先として指定された MAC アドレスを持つパケットをドロップします。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id コマンドを入力した場合は、スイッチがその MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加します。
例
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにし、c2f3.220a.12f4 の送信元または宛先アドレスを持つパケットをドロップするようにスイッチを設定する方法を示します。送信元または宛先としてこの MAC アドレスを持つパケットが VLAN4 上で受信された場合、パケットがドロップされます。
Switch(config)# mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4 drop
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
Switch(config)# no mac address-table static c2f3.220a.12f4 vlan 4
show mac address-table static 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
macro apply
インターフェイスにマクロを適用するか、またはインターフェイスにマクロ設定を適用してこれを追跡するには、 macro apply インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
macro { apply | trace } macro-name [ parameter { value }] [ parameter { value }]
[ parameter { value }]
構文の説明
apply |
指定したインターフェイスにマクロを適用します。 |
trace |
インターフェイスにマクロを適用し、そのマクロをデバッグするには、 trace キーワードを使用します。 |
macro - name |
マクロ名を指定します。 |
parameter value |
(任意)インターフェイスに固有の一意のパラメータ値を指定します。最高 3 つのキーワードと値の組み合わせを入力できます。パラメータ キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
macro trace macro-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイス上で実行されているマクロを適用および表示、あるいは構文または設定エラーを判別するためにマクロをデバッグできます。
マクロを適用したとき、構文エラーまたは設定エラーのためにコマンドが失敗した場合、マクロは引き続き残りのコマンドをインターフェイスに適用します。
一意の値の割り当てを必要とするマクロを作成する場合、 parameter value キーワードを使用して、そのインターフェイスに固有の値を指定します。
キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。キーワードが完全に一致すると、それが長い文字列の一部であったとしても一致と見なされて、対応する値に置き換えられます。
一部のマクロには、パラメータ値が必要なキーワードが含まれます。 macro apply macro-name ? コマンドを使用すると、マクロで必要な値を一覧表示できます。キーワード値を入力せずにマクロを適用した場合、コマンドは無効となり、マクロは適用されません。
マクロをインターフェイスに適用する場合、マクロ名が自動的にインターフェイスに追加されます。 show running-configuration interface interface-id ユーザ EXEC コマンドを使用すると、適用されたコマンドおよびマクロ名を表示できます。
インターフェイスの範囲に適用されたマクロは、単一インターフェイスに適用されたマクロと同じ動作をします。インターフェイスの範囲を使用する場合、マクロはその範囲内の各インターフェイスに順番に適用されます。1 つのインターフェイスでマクロ コマンドの実行に失敗しても、マクロは残りのインターフェイス上に適用されます。
default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、インターフェイスで適用されたマクロの設定を削除できます。
例
macro name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してマクロを作成したあとは、そのマクロをインターフェイスに適用できます。次の例では、 duplex という名前のユーザ作成マクロをインターフェイスに適用する方法を示します。
Switch(config-if)# macro apply duplex
マクロをデバッグするには、 macro trace インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、マクロがインターフェイスに適用されたときのマクロの構文または設定エラーを判別できます。次の例では、インターフェイス上の duplex という名前のユーザ作成マクロをトラブルシューティングする方法を示します。
Switch(config-if)# macro trace duplex
Applying command...‘duplex auto’
Applying command...‘speed nonegotiate’
macro description
インターフェイスに適用されるマクロの説明を入力するには、 macro description インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。説明を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
macro description text
no macro description text
構文の説明
description text |
指定したインターフェイスに適用されたマクロについての説明を入力します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
インターフェイスにコメント テキストまたはマクロ名を関連付けるには、 description キーワードを使用します。単一インターフェイスに複数のマクロを適用する場合、説明テキストは最後に適用したマクロのものになります。
次の例では、インターフェイスに説明を追加する方法を示します。
Switch(config-if)# macro description duplex settings
設定を確認するには、 show parser macro description 特権 EXEC コマンドを入力します。
macro global
スイッチにマクロを適用するか、またはスイッチにマクロ設定を適用してこれを追跡するには、 macro global グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
macro global { apply | trace } macro-name [ parameter { value }] [ parameter { value }]
[ parameter { value }]
構文の説明
apply |
スイッチにマクロを適用します。 |
trace |
スイッチにマクロを適用してマクロをデバッグします。 |
macro - name |
マクロ名を指定します。 |
parameter value |
(任意)スイッチに固有の一意のパラメータ値を指定します。最高 3 つのキーワードと値の組み合わせを入力できます。パラメータ キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
macro trace macro-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチ上で実行されているマクロを適用および表示、あるいは構文または設定エラーを判別するためにマクロをデバッグできます。
マクロを適用したとき、構文エラーまたは設定エラーのためにコマンドが失敗した場合、マクロは引き続き残りのコマンドをスイッチに適用します。
一意の値の割り当てを必要とするマクロを作成する場合、 parameter value キーワードを使用して、そのスイッチに固有の値を指定します。
キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。キーワードが完全に一致すると、それが長い文字列の一部であったとしても一致と見なされて、対応する値に置き換えられます。
一部のマクロには、パラメータ値が必要なキーワードが含まれます。 macro global apply macro-name ? コマンドを使用すると、マクロで必要な値を一覧表示できます。キーワード値を入力せずにマクロを適用した場合、コマンドは無効となり、マクロは適用されません。
マクロをスイッチに適用する場合、マクロ名が自動的にスイッチに追加されます。 show running-configuration ユーザ EXEC コマンドを使用すると、適用されたコマンドおよびマクロ名を表示できます。
マクロに含まれる各コマンドの no バージョンを入力したときにだけ、スイッチで適用されたグローバル マクロ設定を削除できます。
例
macro name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してマクロを作成したあとは、そのマクロをスイッチに適用できます。次の例では、 snmp マクロを表示する方法、およびそのマクロを適用してホスト名をテスト サーバに設定し、IP precedence 値を 7 に設定する方法を示します。
Switch# show parser macro name snmp
Macro type : customizable
#enable port security, linkup, and linkdown traps
snmp-server enable traps port-security
snmp-server enable traps linkup
snmp-server enable traps linkdown
#set SNMP trap notifications precedence
snmp-server ip precedence VALUE
--------------------------------------------------
Switch(config)# macro global apply snmp ADDRESS test-server VALUE 7
マクロをデバッグするには、 macro global trace グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、マクロがスイッチに適用されたときのマクロの構文または設定エラーを判別できます。次の例では、 ADDRESS パラメータ値が入力されなかったために snmp-server host
コマンドが失敗した一方で、残りのマクロがスイッチに適用されていることを示します。
Switch(config)# macro global trace snmp VALUE 7
Applying command...‘snmp-server enable traps port-security’
Applying command...‘snmp-server enable traps linkup’
Applying command...‘snmp-server enable traps linkdown’
Applying command...‘snmp-server host’
Applying command...‘snmp-server ip precedence 7’
macro global description
スイッチに適用されるマクロの説明を入力するには、 macro global description グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。説明を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
macro global description text
no macro global description text
構文の説明
description text |
スイッチに適用されたマクロについての説明を入力します。 |
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチにコメント テキストまたはマクロ名を関連付けるには、 description キーワードを使用します。複数のマクロがスイッチに適用されている場合、説明テキストは最後に適用されたマクロの説明になります。
次の例では、スイッチに説明を追加する方法を示します。
Switch(config)# macro global description udld aggressive mode enabled
設定を確認するには、 show parser macro description 特権 EXEC コマンドを入力します。
macro name
設定マクロを作成するには、 macro name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。マクロ定義を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
macro name macro-name
no macro name macro-name
デフォルト
このコマンドにはデフォルト設定はありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
マクロには、最大 3000 文字を含めることができます。1 行に 1 つのマクロ コマンドを入力します。マクロを終了するには @ 文字を使用します。マクロ内にコメント テキストを入力するには、行の先頭に # 文字を使用します。
ヘルプ文字列を使用してキーワードを指定し、マクロ内で必須キーワードを定義できます。 #macro keywords word を入力してマクロで使用できるキーワードを定義します。スペースで分離することにより最大で 3 つのヘルプ ストリングを入力できます。4 つのキーワードを入力した場合、最初の 3 つのみが表示されます。
マクロ名では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、コマンド macro name Sample-Macro と macro name sample-macro は、2 つの別個のマクロとなります。
マクロを作成する際に、 exit や end コマンド、または interface interface-id コマンドを使用してコマンド モードを変更しないでください。これらのコマンドを使用すると、 exit 、 end 、または interface interface-id に続くコマンドが異なるコマンド モードで実行されることがあります。
このコマンドの no 形式によって、マクロ定義のみが削除されます。マクロがすでに適用されているインターフェイスの設定には、影響はありません。 default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、インターフェイスで適用されたマクロの設定を削除できます。また、元のマクロの対応するコマンドすべての no 形式を含む既存のマクロの anti-macro を作成できます。次に anti-macro をインターフェイスに適用します。
既存のマクロと同じ名前の新しいマクロを作成して、マクロを変更することができます。新規作成されたマクロは既存のマクロを上書きしますが、元のマクロが適用されたインターフェイスの設定には影響を与えません。
例
次の例では、デュプレックス モードおよび速度を定義するマクロを作成する方法を示します。
Switch(config)# macro name duplex
Enter macro commands one per line. End with the character ‘@’.
次の例では、 # macro keyword でマクロを作成する方法を示します。
Switch(config)# macro name test
switchport access vlan $VLANID
switchport port-security maximum $MAX
#macro keywords $VLANID $MAX
次の例では、インターフェイスにマクロを適用する前に、必須キーワード値を表示する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# macro apply test ?
WORD keyword to replace with a value e.g $VLANID,$MAX
Switch(config-if)# macro apply test $VLANID ?
WORD Value of first keyword to replace
Switch(config-if)# macro apply test $VLANID 2
WORD keyword to replace with a value e.g $VLANID,$MAX
Switch(config-if)# macro apply test $VLANID 2 $MAX ?
WORD Value of second keyword to replace
match(アクセス マップ コンフィギュレーション)
VLAN マップを設定して、パケットを 1 つまたは複数のアクセス リストと照合するには、match アクセスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。一致パラメータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match { ip address { name | number } [ name | number ] [ name | number ]...} | { mac address { name } [ name ] [ name ]...}
no match { ip address { name | number } [ name | number ] [ name | number ]...} | { mac address { name } [ name ] [ name ]...}
構文の説明
ip address |
パケットを IP アドレス アクセス リストと照合するようにアクセス マップを設定します。 |
mac address |
パケットを MAC アドレス アクセス リストと照合するようにアクセス マップを設定します。 |
name |
パケットを照合するアクセス リストの名前です。 |
number |
パケットを照合するアクセス リストの番号です。このオプションは、MAC アクセス リストに対しては無効です。 |
デフォルト
デフォルトのアクションでは、一致パラメータは VLAN マップに適用されません。
コマンド モード
アクセス マップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
vlan access-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、アクセスマップ コンフィギュレーション モードを開始します。
1 つのアクセス リストの名前または番号を入力する必要があります。その他は任意です。パケットは、1 つまたは複数のアクセス リストに対して照合できます。いずれかのリストに一致すると、エントリの一致としてカウントされます。
アクセス マップ コンフィギュレーション モードでは、 match コマンドを使用して、VLAN に適用される VLAN マップの一致条件を定義できます。 action コマンドを使用すると、パケットが条件に一致したときに実行するアクションを設定できます。
パケットは、同じプロトコル タイプのアクセス リストに対してだけ照合されます。IP パケットは、IP アクセス リストに対して照合され、その他のパケットはすべて MAC アクセス リストに対して照合されます。
同じマップ エントリに、IP アドレスと MAC アドレスの両方を指定できます。
例
次の例では、VLAN アクセス マップ vmap4 を定義し VLAN 5 と VLAN 6 に適用する方法を示します。このアクセス マップでは、パケットがアクセス リスト al2 に定義された条件に一致すると、インターフェイスは IP パケットをドロップします。
Switch(config)# vlan access-map vmap4
Switch(config-access-map)# match ip address al2
Switch(config-access-map)# action drop
Switch(config-access-map)# exit
Switch(config)# vlan filter vmap4 vlan-list 5-6
設定を確認するには、 show vlan access-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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access-list |
番号付き標準 ACL を設定します。構文情報については、「Cisco IOS IP Command Reference, Volume 1 of 3:Addressing and Services, Release 12.2」 > 「IP Services Commands」を選択してください。 |
action |
パケットがアクセス コントロール リスト(ACL)のエントリに一致した場合に、実行されるアクションを指定します。 |
ip access-list |
名前付きアクセス リストを作成します。構文情報については、「Cisco IOS IP Command Reference, Volume 1 of 3:Addressing and Services, Release 12.2」 > 「IP Services Commands」を選択してください。 |
mac access-list extended |
名前付き MAC アドレス アクセス リストを作成します。 |
show vlan access-map |
スイッチで作成された VLAN アクセス マップを表示します。 |
vlan access-map |
VLAN アクセス マップを作成します。 |
match access-group
指定したアクセス コントロール リスト(ACL)に基づいてクラス マップの一致基準を設定するには、match access-group クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ACL 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match access-group acl-index-or-name
no match access-group acl-index-or-name
構文の説明
acl-index-or-name |
IP 標準または拡張 Access Control List(ACL)または MAC(メディア アクセス コントロール)ACL の番号または名前です。IP 標準 ACL の場合、ACL インデックス範囲は 1 ~ 99 および 1300 ~ 1999 です。IP 拡張 ACL の場合、ACL インデックス範囲は 100 ~ 199 および 2000 ~ 2699 です。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
match access-group コマンドは、パケットがクラス マップで指定されたクラスに属しているかどうかを確認するための一致基準として使用する番号付きまたは名前付き ACL を指定します。
match access-group コマンドを使用する前に、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。
match access-group 分類は、入力ポリシー マップ上でのみ使用できます。
例
次に、一致基準としてアクセス コントロール リスト acl1 を使用するクラス マップ class を作成する例を示します。
Switch(config)# class-map match-any inclass
Switch(config-cmap)# match access-group acl1
Switch(config-cmap)# exit
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
match cos
レイヤ 2 サービス クラス(CoS)マーキングに基づいてパケットと一致するには、match cos クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。CoS 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match cos [ inner ] cos-list
no match cos inner cos-list
構文の説明
inner |
(任意)802.1Q トンネルの内部(カスタマー)CoS 値(C-CoS)に基づいてパケットと一致します 。 inner キーワードを入力しない場合、パケットは、 サービス プロバイダー CoS 値(S-CoS)に基づいて一致します。 |
cos-list |
着信パケットに対して一致する 4 つまでの CoS 値からなるリストです。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(53)SE |
inner キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
match cos コマンドでは、一致基準として使用する CoS 値を指定します。この一致基準により、クラス マップによって指定されるクラスにパケットが属しているかどうかが判別されます。
match cos コマンドを使用する前に、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。
• サービス プロバイダー CoS 値(S-CoS)に基づいてパケットと一致するには、 cos cos-list を入力します。QinQ では、着信パケットが S タグにトンネリングされるため、これは付加された S タグ内の CoS 値です。それ以外の場合では、これは着信パケット内の CoS 値です。
• C-CoS(802.1Q トンネルの内部(カスタマー)CoS 値)に基づいてパケットと一致するには、 cos inner cos-list を入力します 。 QinQ では、着信パケットが S タグにトンネリングされるため、これは着信カスタマー パケット内の CoS 値です。それ以外の場合では、このコマンドは効果がありません。
パケットに対して一致するレイヤ 2 CoS 値は 4 つまで 指定 できます 。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。
CoS 値との一致は、レイヤ 2 VLAN タグ付きトラフィックを伝送するポート上でだけサポートされます。つまり、 cos 分類は、IEEE 802.1Q トランク ポート上でだけ使用できます。
match cos 分類は、入力および出力のポリシー マップ内で使用できます。
例
次の例では、クラス マップ inclass を作成する方法を示します。このマップでは、サービス プロバイダー CoS 値として 1 および 4 を持つすべての着信トラフィックと一致します。
Switch(config)# class-map match-any in-class
Switch(config-cmap)# match cos 1 4
Switch(config-cmap)# exit
次の例では、クラス マップ video-L2 を作成する方法を示します。このマップでは、カスタマー CoS 値として 3 を持つすべての着信トラフィックと一致します。
Switch(config)# class-map match-any video-L2
Switch(config-cmap)# match cos inner 3
Switch(config-cmap)# exit
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
match dot1ad dei
IEEE 802.1ad フレームの廃棄適格インジケータ(DEI)に基づいてパケットを照合するには、match dot1ad dei クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。DEI 一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match dot1ad dei dei_value
no match dot1ad dei
構文の説明
dei-value |
802.1ad パケットの DEI ビットに基づいてパケットを照合します。指定できる範囲は 0 ~ 1 です。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
inner キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
match dot1ad dei コマンドでは、一致基準として着信パケットの DEI ビットを使用することを指定します。この一致基準により、クラス マップによって指定されるクラスにパケットが属しているかどうかが判別されます。
このコマンドは match-any または match-all オプションとともに使用できます。
この一致基準は、ポート単位、子ポリシー マップ内のポートごとの VLAN ポリシー単位で使用できます。
DEI ビットの照合は入力および出力分類の両方でサポートされますが、802.1ad S-NNI ポートだけが DEI ビットを照合できます。
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
例
次に、トラフィックを DEI ビットおよび CoS 値と照合する class1 というクラス マップを作成する例を示します。
Switch(config)# class-map match-any class1
Switch(config-cmap)# match dot1ad dei 0
Switch(config-cmap)# match cos 0
Switch(config-cmap)# exit
関連コマンド
|
|
class-map |
名前を指定したクラスとパケットとの照合に使用されるクラス マップを作成します。 |
ethernet dot1ad |
インターフェイスを 802.1ad C ポートまたは S ポートとして設定します。 |
set dot1ad dei |
ポリシー マップの設定基準として DEI ビットを使用することを定義します。 |
show class-map |
Quality of Service(QoS)クラス マップを表示します。 |
match ip dscp
クラスの一致基準として特定の IPv4 DiffServ コード ポイント(DSCP)値を識別するには、match ip dscp クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match ip dscp dscp-list
no match ip dscp dscp-list
構文の説明
ip-dscp-list |
着信パケットとの照合を行うための、最大 8 つの IPv4 DSCP 値のリストです。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。また、よく使用される値にはニーモニック名を入力できます。 DSCP 値を指定するための他のオプションについては、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring QoS」の章を参照してください。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
match ip dscp コマンドでは、一致基準として使用する DSCP 値を指定します。この一致基準により、クラス マップによって指定されるクラスにパケットが属しているかどうかが判別されます。
このコマンドはクラス マップで使用され、パケット上の特定の DSCP 値マーキングを識別します。この場合、DSCP 値はマーキングとしてだけ使用され、数学的な意味はありません。たとえば、DSCP 値 2 は 1 よりも大きくありませんが、単に値 2 でマーキングされたパケットが値 1 でマーキングされたパケットとは異なることを示しています。これらのマーキングされたパケットの扱いを定義するには、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードで QoS ポリシーを設定します。
match ip dscp コマンドを使用する前に、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。
1 つの match 文に DSCP 値を最大 8 つ入力できます。たとえば、DSCP 値を 0、1、2、3、4、5、6、または 7 にする場合、 match ip dscp 0 1 2 3 4 5 6 7 コマンドを入力します。パケットがクラスに属するには、指定した IPv4 DSCP 値の 1 つだけ(すべてではない)に一致する必要があります。
match ip dscp 分類は、入力および出力のポリシー マップ内で使用できます。
例
次に、DSCP 値が 10、11、および 12 のすべての着信トラフィックに一致するクラス マップ inclass を作成する例を示します。
Switch(config)# class-map match-any in-class
Switch(config-cmap)# match ip dscp 10 11 12
Switch(config-cmap)# exit
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
match ip precedence
クラスの一致基準として IPv4 precedence 値を指定するには、match ip precedence クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match ip precedence ip-precedence-list
no match ip precedence ip-precedence-list
構文の説明
ip precedence ip-precedence-list |
着信パケットに対して一致する 4 つまでの IPv4 precedence 値からなるリストです。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
match ip precedence コマンドでは、一致基準として使用する IPv4 precedence 値を指定します。この一致基準により、クラス マップによって指定されるクラスにパケットが属しているかどうかが判別されます。
precedence 値はマークだけに使用されます。この場合、IP precedence 値に数学的な意味はありません。たとえば、precedence 値 2 は 1 よりも大きくなく、単に値 2 でマーキングされたパケットが値 1 でマーキングされたパケットとは異なることを示しています。これらのマーキングされたパケットの扱いを定義するには、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードで QoS ポリシーを設定します。
match ip precedence コマンドを使用する前に、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。
1 つの match 文に IPv4 precedence 値を最大 4 つ入力できます。たとえば、IP precedence 値を 0、1、2、または 7 にする場合、 match ip precedence 0 1 2 7 コマンドを入力します。パケットがクラスに属するには、指定した IP precedence 値の 1 つだけ(すべてではない)に一致する必要があります。
match ip precedence 分類は、入力および出力のポリシー マップ内で使用できます。
例
次に、IP-precedence 値が 5、6、および 7 のすべての着信トラフィックに一致するクラス マップ class を作成する例を示します。
Switch(config)# class-map match-any in-class
Switch(config-cmap)# match ip precedence 5 6 7
Switch(config-cmap)# exit
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
match qos-group
クラスの一致基準として特定の Quality of Service(QoS)グループ値を識別するには、match qos-group クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match qos-group value
no match qos-group value
構文の説明
qos-group value |
Quality of Service グループ値。指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
match qos-group コマンドでは、一致基準として使用する QoS グループ値を指定します。この一致基準により、クラス マップによって指定されるクラスにパケットが属しているかどうかが判別されます。
QoS グループ値はマーキングとしてだけ使用され、数学的な意味はありません。たとえば、precedence 値 2 は 1 よりも大きくなく、単に値 2 でマーキングされたパケットが値 1 でマーキングされたパケットとは異なることを示しています。これらのマーキングされたパケットの扱いを定義するには、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードで QoS ポリシーを設定します。
QoS グループ値は、スイッチにローカルです。つまり、パケットにマーキングされている QoS グループ値は、パケットがそのスイッチを離れてもスイッチから離れません。パケットとともに残るマーキングが必要な場合は、IP DiffServ コード ポイント(DSCP)値、IP precedence 値、またはパケット マーキングの別の方法を使用します。
match qos-group コマンドを使用する前に、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。
match qos-group 分類は、出力ポリシー マップ上でのみ使用できます。
スイッチ(0 ~ 99)には、100 を超える QoS グループを指定することはできません。
例
次に、一致基準として QoS グループ 13 を使用してトラフィックを分類する例を示します。
Switch(config)# class-map match-any inclass
Switch(config-cmap)# match qos-group 13
Switch(config-cmap)# exit
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
match vlan
所定のインターフェイスにユーザが指定した VLAN 上で伝送されるフレームに QoS ポリシーを適用するには、階層型ポリシー マップの親ポリシー内で match vlan クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。トランク ポートでの VLAN 単位の分類に階層型ポリシー マップを使用できます。一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match vlan [ inner ] vlan-list
no match vlan [ inner ] vlan-list
構文の説明
inner |
(任意)C-VLAN(802.1Q トンネルの内部カスタマー VLAN ID)に基づいてパケットと一致します。 inner キーワードを入力しなければ、パケットは、 サービス プロバイダー VLAN ID(S-VLAN)に基づいて一致します。 |
vlan-list |
着信パケットに対して一致する VLAN ID または VLAN 範囲を、トランク ポート上のポート単位、VLAN 単位 QoS 用の親ポリシー マップ内で指定します。VLAN ID は、30 個まで入力できます。VLAN の範囲を指定するには、ハイフンを使用します。1 つの VLAN 範囲は、2 つの VLAN ID として数えられます。個々の VLAN は、スペースを使用して区切ります。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
コマンド モード
クラスマップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(53)SE |
この inner キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
この機能は、2 レベルの階層型入力ポリシー マップを使用する場合に限り、サポートされます。このポリシー マップは、親レベルで VLAN ベースの分類を定義し、子レベルで 1 つまたは複数の該当する VLAN に適用される QoS ポリシーを定義します。
親レベルで複数のサービス クラスを設定することにより、各種 VLAN の組み合わせを照合できます。また、子ポリシー マップを使用することにより、親サービス クラスごとに個別の QoS ポリシーを適用できます。
子ポリシー マップに関連付けられた 1 つまたは複数のクラスがあるポリシーは、親ポリシー マップと見なされます。親ポリシー マップ内の各クラスは、親クラスと呼ばれます。親クラスでは、 match vlan コマンドだけを設定できます。子ポリシー マップ内のクラスでは、 match vlan コマンドを設定できません。
• サービス プロバイダー VLAN ID(S-VLAN)に基づいてパケットと一致するには、vlan vlan-id を入力します。QinQ では、着信カスタマー パケットが S タグにトンネリングされるため、これは付加された S タグ内の VLAN 値です。それ以外の場合では、これは着信パケット内の VLAN 値です。
• C-VLAN(802.1Q トンネルの内部カスタマー VLAN ID)に基づいてパケットと一致するには、vlan inner vlan-id を入力します。QinQ では、着信カスタマー パケットが S タグにトンネリングされるため、これは着信カスタマー パケット内の VLAN 値です。それ以外の場合では、このコマンドは効果がありません。
ポート単位、VLAN 単位の親レベルのクラス マップでは、子ポリシー アソシエーションだけをサポートします。いずれのアクションも設定できません。さらに、親レベルのクラス マップでは、クラスの class-default のアクションまたは子ポリシー アソシエーションを設定できません。
子ポリシー マップ内では、レイヤ 2 とレイヤ 3 が混在するクラス マップを設定できません。このような子ポリシー マップを親ポリシーに関連付けようとすると、設定は拒否されます。ただし、レイヤ 2 とレイヤ 3 の子ポリシーを異なる親レベルのクラス マップに関連付けることはできます。
ポート単位、VLAN 単位 QoS は、IEEE 802.1Q トランク ポート上でだけサポートされます。
ポート単位、VLAN 単位の階層型ポリシーマップをインターフェイスに付加した後は、VLAN ベースの分類が含まれる親クラスを動的に追加または削除できません。そのような設定変更を行う前に、サービス ポリシーをインターフェイスから消去する必要があります。
VLAN または VLAN のセットに付加されている子ポリシー マップに、レイヤ 3 分類( match ip dscp 、 match ip precedence 、 match IP ACL )だけが含まれる場合、これらの VLAN は、必ずポート単位、VLAN 単位ポリシーが付加されているポート上でだけ実行されることに注意する必要があります。この制限事項に従わない場合は、これらの VLAN 上のスイッチに着信するトラフィックの QoS 動作が不適切になる場合があります。
また、ポート単位 VLAN 単位が適用されるトランク ポート上で、 switchport trunk allowed vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、VLAN メンバーシップを制限することも推奨します。レイヤ 3 分類が設定されたポート単位、VLAN 単位のポリシーが含まれるトランク ポート間で VLAN メンバーシップが重複した場合も、予期せぬ QoS 動作が発生する可能性があります。
match vlan コマンドを使用する前に、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、一致基準を設定するクラスの名前を指定する必要があります。
例
次の例では、子レベルのポリシー マップのクラス マップが音声およびビデオ トラフィックの一致基準を指定して、子ポリシー マップが各トラフィック タイプの入力ポリシングに対するアクションを設定します。親レベルのポリシー マップは、指定されたポート上の子ポリシー マップが適用される VLAN を指定します。
Switch(config)# class-map match-any dscp-23 video
Switch(config-cmap)# match ip dscp 23
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any dscp-63 voice
Switch(config-cmap)# match ip dscp-63
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-any customer-1-vlan
Switch(config-cmap)# match vlan 100
Switch(config-cmap)# match vlan 200
Switch(config-cmap)# match vlan 300
Switch(config-cmap)# exit
(注) また、一致基準を match vlan 100 200 300 と入力した場合でも、同じ結果になります。
Switch(config)# policy-map child policy-1
Switch(config-pmap)# class dscp-63 voice
Switch(config-pmap-c)# police cir 10000000 bc 50000
Switch(config-pmap-c)# conform-action set-cos-transmit 5
Switch(config-pmap-c)# exceed-action drop
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class dscp-23 video
Switch(config-pmap-c)# set cos 4
Switch(config-pmap-c)# set ip precedence 4
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config)# policy-map parent-customer-1
Switch(config-pmap)# class customer-1-vlan
Switch(config-pmap-c)# service-policy ingress-policy-1
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例では、S-VLAN が 100 で、 なおかつ C-VLAN が 200 のすべてのパケット(S-VLAN 100 にトンネリングされた C-VLAN 200 のパケット)がクラス L2-vpn によって分類され、S-VLAN が 110 で、 なおかつ C-VLAN が 210 ~ 220 の範囲にあるパケット(S-VLAN 110 にトンネリングされた C-VLAN 210 ~ 220 のパケット)がクラス voice-gateway によって分類されます。
Switch(config)# class-map match-all L2-vpn
Switch(config-cmap)# match vlan 100
Switch(config-cmap)# match vlan inner 200
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map match-all voice-gateway
Switch(config-cmap)# match vlan 110
Switch(config-cmap)# match vlan inner 210-220
Switch(config-cmap)# exit
show class-map 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
mdix auto
インターフェイスで Automatic Medium-Dependent Interface crossover(Auto-MDIX)機能をイネーブルにするには、 mdix auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。Auto MDIX がイネーブルな場合、インターフェイスは自動的に必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス)を検出し、接続を適切に設定します。Auto MDIX をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
mdix auto
no mdix auto
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
Auto MDIX は、イネーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
また、インターフェイスで Auto MDIX をイネーブルにする場合は、この機能を正常に動作させるために、インターフェイスの速度とデュプレックス モードを auto に設定する必要があります。ポートがユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)または拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)の場合、mdix auto コマンドを使用する前に、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートをイネーブルにする必要があります。UNI と ENI は、デフォルトでディセーブルに設定されています。ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)はデフォルトでイネーブルです。
接続された一方または両方のインターフェイスで Auto-MDIX を(速度とデュプレックスの自動ネゴシエーションとともに)イネーブルにすると、必要なケーブル タイプ(ストレートまたはクロス)が間違っていてもリンクアップが発生します。
Auto MDIX は、すべての 10/100-Mbps インターフェイス上および 10/100/1000BASE-T/BASE-TX 小型フォーム ファクタ(SFP)モジュール インターフェイス上でサポートされます。1000BASE-SX または 1000BASE-LX SFP モジュール インターフェイスではサポートされません。
例
次の例では、ポートの Auto MDIX をイネーブルにする方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# speed auto
Switch(config-if)# duplex auto
Switch(config-if)# mdix auto
インターフェイスの auto-MDIX の動作ステートを確認するには show controllers ethernet-controller interface-id phy 特権 EXEC コマンドを入力します。
media-type
デュアルパーパス ポートのインターフェイスとタイプを手動で選択したり、最初にリンクが確立されたタイプをスイッチで動的に選択するように設定したりするには、 media-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
media-type { auto-select | rj45 | sfp }
no media-type
構文の説明
auto-select |
最初に確立されたリンクに基づいてタイプをスイッチで動的に選択できるようにします。 |
rj45 |
RJ-45 インターフェイスを選択します。 |
sfp |
Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュール インターフェイスを選択します。 |
デフォルト
デフォルトでは、スイッチは動的にリンクを選択します( auto-select )
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
デュアルパーパス ポートの RJ-45 インターフェイスおよび SFP インターフェイスを同時に使用して、冗長リンクを提供することはできません。
auto-select を選択した場合、スイッチは最初にリンクが確立されたタイプを動的に選択します。これは、デフォルトのモードです。スイッチはアクティブなリンクがダウンの状態になるまで、他のメディア タイプをディセーブルにします。アクティブなリンクがダウンの状態になると、いずれかのリンクがアップの状態になるまで、スイッチにより両方のタイプがイネーブル化されます。両方のメディアにアクティブ リンクがある場合、SFP リンクが優先されます。auto-select モードでは、スイッチにより両方のタイプが速度およびデュプレックスの自動ネゴシエーションに設定されます(デフォルト)。
rj45 を選択した場合、スイッチは SFP モジュール インターフェイスをディセーブルにします。ケーブルを SFP ポートに接続した場合、RJ-45 がダウンしているか切断されている場合でも、リンクを確立できません。このモードでは、デュアルパーパス ポートは 10/100/1000BASE-TX インターフェイスと同様の動作をします。このインターフェイス タイプに対応した速度およびデュプレックスの設定が可能です。
sfp を選択した場合、スイッチは RJ-45 インターフェイスをディセーブルにします。このポートにケーブルを接続した場合、SFP モジュール側がダウンしている場合または SFP モジュールが存在しない場合であっても、リンクを確立できません。インストールされている SFP モジュールのタイプに基づいて、このインターフェイス タイプに対応した速度およびデュプレックスの設定が可能です。
デュアルパーパス ポートの速度とデュプレックスを設定するには、まずメディア タイプを選択する必要があります。 auto-select を設定した場合、 speed および duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによる設定は行えません。インターフェイス タイプを変更すると、速度およびデュプレックス設定は削除されます。スイッチにより両方のタイプが速度およびデュプレックスの自動ネゴシエーションに設定されます(デフォルト)。
メディア タイプが auto-select の場合、スイッチは次の基準を使用してメディア タイプを選択します。
(注) SFP は、光ファイバ ケーブルまたは銅線ケーブルを SFP モジュールに差し込むまでインストールされません。
• インストールされているメディア タイプがただ 1 つの場合、このインターフェイスはアクティブとなり、メディアが削除されるかスイッチがリロードされるまではアクティブのままです。
• イネーブルなデュアルパーパス ポートに両方のメディア タイプがインストールされている場合、スイッチは最初にインストールされたタイプに基づいてアクティブ リンクを選択します。
• 接続されている両方のケーブルでスイッチの電源を投入した場合、または shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでデュアルパーパス アップリンク ポートをイネーブル化した場合、SFP モジュール インターフェイスが選択されます。これ以外の場合、最初にアップの状態になったリンクのタイプに基づいて、アクティブなリンクが選択されます。
例
次の例では、SFP インターフェイスを選択するよう設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# media-type sfp
設定を確認するには、 show interfaces interface-id capabilities または show interfaces interface-id transceiver properties 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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|
show interfaces capabilities |
すべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスの機能を表示します。 |
show interfaces transceiver properties |
すべてのインターフェイスまたは指定したインターフェイスの速度、デュプレックス、メディアタイプの設定を表示します。 |
monitor session
新規のスイッチド ポート アナライザ(SPAN)セッションまたはリモート SPAN(RSPAN)送信元/宛先セッションを開始し、ネットワーク セキュリティ デバイス(Cisco IDS センサー アプライアンスなど)の宛先ポート上で着信トラフィックをイネーブルにし、既存の SPAN または RSPAN セッションでインターフェイスや VLAN を追加/削除し、SPAN 送信元トラフィックを特定の VLAN に制限(フィルタリング)するには、 monitor session グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。SPAN または RSPAN セッションを削除したり、SPAN または RSPAN セッションから送信元/宛先インターフェイスまたはフィルタを削除したりするには、このコマンドの no 形式を使用します。宛先インターフェイスの場合、 encapsulation dot1q または encapsulation replicate キーワードは、このコマンドの no 形式では無視されます。
monitor session session_number destination { interface interface-id [, | -] [ encapsulation { dot1q | replicate }] [ ingress {[ dot1q | untagged ] vlan vlan-id }] | { remote vlan vlan-id }
monitor session session_number filter vlan vlan-id [, | -]
monitor session session_number source { interface interface-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { vlan vlan-id [, | -] [ both | rx | tx ]}| { remote vlan vlan-id }
no monitor session { session_number | all | local | remote }
no monitor session session_number destination { interface interface-id [, | -] [ encapsulation { dot1q | replicate} ] [ ingress {[ dot1q | untagged] vlan vlan-id }] | { remote vlan vlan-id }
no monitor session session_number filter vlan vlan-id [, | -]
no monitor session session_number source { interface interface-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { vlan vlan-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { remote vlan vlan-id }
構文の説明
session_number |
SPAN または RSPAN セッションで識別されるセッション番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 66 です。 |
interface interface-id |
SPAN または RSPAN セッションの宛先または送信元インターフェイスを指定します。有効なインターフェイスは物理ポート(タイプおよびポート番号を含む)です。 送信元インターフェイス の場合は、 ポート チャネル も有効なインターフェイス タイプであり、指定できる範囲は 1 ~ 48 です。 |
destination |
SPAN または RSPAN の宛先を指定します。宛先は物理ポートである必要があります。 |
encapsulation replicate |
(任意)カプセル化方式を指定します。選択しない場合のデフォルトは、ネイティブ形式(タグなし)でのパケットの送信です。 • dot1q :IEEE 802.1Q カプセル化を指定します。 • replicate :宛先インターフェイスが送信元インターフェイスのカプセル化方式を複製することを指定します。 (注) 入力したこれらのキーワードは、ローカル SPAN にだけ有効です。RSPAN に対しては、RSPAN VLAN ID が元の VLAN ID を上書きするため、パケットは常にタグなしで送信されます。 |
ingress |
(任意)入力トラフィック転送をイネーブルにします。 |
dot1q vlan vlan-id |
入力トラフィックのデフォルト VLAN として指定されている VLAN で IEEE 802.1Q カプセル化を使用して入力トラフィックを転送するように指定します。 |
untagged vlan vlan-id |
入力トラフィックのデフォルト VLAN として指定されている VLAN でタグなしカプセル化を使用して入力トラフィックを転送するように指定します。 |
vlan vlan-id |
ingress キーワードだけで使用された場合、入力トラフィックにデフォルトの VLAN を設定します。 |
remote vlan vlan-id |
RSPAN 送信元または宛先セッションのリモート VLAN を指定します。指定できる範囲は 2 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 (注) RSPAN VLAN は VLAN 1(デフォルトの VLAN)、または VLAN ID 1002 ~ 1005(トークンリングおよび FDDI VLAN に予約済)になることはできません。 |
, |
(任意)一連のインターフェイスまたは VLAN を指定します。または、以前の範囲からインターフェイスまたは VLAN の範囲を分離します。カンマの前後にスペースを入れます。 |
- |
(任意)インターフェイスまたは VLAN の範囲を指定します。ハイフンの前後にスペースを入れます。 |
filter vlan vlan-id |
SPAN 送信元トラフィックを特定の VLAN に制限するため、トランクの送信元ポート上のフィルタとして VLAN のリストを指定します。 vlan-id で指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
source |
SPAN または RSPAN の送信元を指定します。物理ポート、ポート チャネル、VLAN が送信元になることができます。 |
both、rx、tx |
(任意)モニタリングするトラフィックの方向を指定します。トラフィックの方向を指定しない場合、送信元インターフェイスは送受信のトラフィックを送信します。 |
source vlan vlan-id |
VLAN ID として SPAN の送信元インターフェイスを指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
all 、 local 、 remote |
すべての SPAN および RSPAN、すべてのローカル SPAN、すべての RSPAN セッションをクリアするため、 no monitor session コマンドに all 、 local 、 remote を指定します。 |
デフォルト
モニタ セッションは設定されていません。
送信元インターフェイスのデフォルトでは、受信トラフィックと送信トラフィックの両方をモニタリングします。
送信元ポートとして使用されるトランク インターフェイス上では、すべての VLAN がモニタリングされます。
ローカル SPAN の宛先ポートで encapsulation dot1q または encapsulation replicate が指定されなかった場合、パケットはカプセル化のタグなしのネイティブ形式で送信されます。
入力転送は宛先ポートではディセーブルになっています。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
送信元ポートまたは送信元 VLAN を出入りするトラフィックは、SPAN または RSPAN を使用してモニタできます。送信元ポートまたは送信元 VLAN にルーティングされるトラフィックはモニタできません。
2 つのローカル SPAN セッションおよび RSPAN 送信元セッションを組み合わせた最大値を設定することができます。スイッチ上で、合計 66 の SPAN および RSPAN セッションを保有できます。
スイッチ上で、最大 64 の宛先ポートを保有できます。
各セッションには複数の入力または出力の送信元ポートまたは VLAN を含めることができますが、1 つのセッション内で送信元ポートと送信元 VLAN を組み合わせることはできません。各セッションは複数の宛先ポートを保有できます。
VLAN-based SPAN(VSPAN)を使用して、VLAN または一連の VLAN 内のネットワーク トラフィックを解析する場合、送信元 VLAN のすべてのアクティブ ポートが SPAN または RSPAN セッションの送信元ポートになります。トランク ポートは VSPAN の送信元ポートとして含まれ、モニタリングされた VLAN ID のパケットだけが宛先ポートに送信されます。
1 つのポート、1 つの VLAN、一連のポート、一連の VLAN、ポート範囲、VLAN 範囲でトラフィックをモニタできます。[ , | - ] オプションを使用することにより、一連のインターフェイスまたはインターフェイス範囲、一連の VLAN または VLAN 範囲を指定します。
一連の VLAN またはインターフェイスを指定するときは、カンマ(,)の前後にスペースが必要です。VLAN またはインターフェイスの範囲を指定するときは、ハイフン( - )の前後にスペースが必要です。
EtherChannel ポートは、SPAN または RSPAN 宛先ポートとして設定することはできません。EtherChannel グループのメンバである物理ポートは、宛先ポートとして使用できます。ただし、SPAN の宛先として機能する間は、EtherChannel グループに参加できません。
プライベート VLAN ポートは、SPAN 宛先ポートには設定できません。
個々のポートはそれらが EtherChannel に参加している間もモニタリングすることができます。また、RSPAN 送信元インターフェイスとして port-channel 番号を指定することで EtherChannel バンドル全体をモニタリングすることができます。
宛先ポートとして使用しているポートは、SPAN または RSPAN 送信元ポートにすることはできません。また、同時に複数のセッションの宛先ポートにすることはできません。
SPAN または RSPAN 宛先ポート上で IEEE 802.1x をイネーブルにできますが、SPAN 宛先としてこのポートを削除するまで、IEEE 802.1x はディセーブルに設定されます。(802.1x をポート上で使用できない場合、スイッチはエラー メッセージを返します)。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x をイネーブルにできます。
VLAN のフィルタリングは、トランクの送信元ポート上で選択された一連の VLAN のネットワーク トラフィック解析を参照します。デフォルトでは、すべての VLAN がトランクの送信元ポートでモニタリングされます。 monitor session session_number filter vlan vlan-id コマンドを使用すると、トランク送信元ポートの SPAN トラフィックを指定された VLAN だけに限定できます。
VLAN のモニタリングおよび VLAN のフィルタリングは相互に排他的な関係です。VLAN が送信元の場合、VLAN のフィルタリングはイネーブルにできません。VLAN のフィルタリングが設定されている場合、VLAN は送信元になることができません。
入力トラフィック転送がネットワーク セキュリティ デバイスでイネーブルの場合、宛先ポートはレイヤ 2 でトラフィックを転送します。
宛先ポートは次のような動作を設定できます。
• 他のキーワードなしで、 monitor session session_number destination interface interface-id を入力した場合、出力のカプセル化はタグなしとなり、入力転送はイネーブルになりません。
• その他のキーワードを指定せずに、 monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation replicate を入力した場合は、出力カプセル化は送信元インターフェイス カプセル化を複製し、入力トラフィック転送はイネーブルにはなりません。(これはローカル SPAN だけに適用します。RSPAN はカプセル化の複製をサポートしていません)。
• monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation replicate ingress を入力した場合は、出力カプセル化は送信元インターフェイスのカプセル化を複製し、入力カプセル化はその後に続くキーワードが、 dot1q 、 untagged のいずれであるかによって決まります。(これはローカル SPAN だけに適用します。RSPAN はカプセル化の複製をサポートしていません)。
• monitor session session_number destination interface interface-id ingress を入力した場合は、出力カプセル化はタグなしで、入力カプセル化はその後に続くキーワードが dot1q 、 untagged のいずれであるかによって決まります。
例
次の例では、ローカル SPAN セッション 1 を作成し、送信元ポート 1 から宛先ポート 2 に送受信するトラフィックをモニタする方法を示します。
Switch(config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet0/1 both
Switch(config)# monitor session 1 destination interface gigabitethernet0/2
次の例では、宛先ポートを既存のローカル SPAN セッションから削除する方法を示します。
Switch(config)# no monitor session 2 destination gigabitethernet0/2
次の例では、既存のセッションの SPAN トラフィックを指定の VLAN だけに制限する方法を示します。
Switch(config)# monitor session 1 filter vlan 100 - 110
次の例では、複数の送信元インターフェイスをモニタリングする RSPAN 送信元セッション 1 を設定し、さらに宛先 RSPAN VLAN 900 を設定する方法を示します。
Switch(config)# monitor session 1 source interface gigabitethernet0/1
Switch(config)# monitor session 1 source interface port-channel 2 tx
Switch(config)# monitor session 1 destination remote vlan 900
次の例では、モニタリングされたトラフィックを受信するスイッチに、RSPAN 宛先セッション 10 を設定する方法を示します。
Switch(config)# monitor session 10 source remote vlan 900
Switch(config)# monitor session 10 destination interface gigabitethernet0/2
次の例では、IEEE 802.1Q カプセル化をサポートするセキュリティ装置を使用して、VLAN 5 の入力トラフィックに対応する宛先ポートを設定する方法を示します。出力トラフィックは送信元のカプセル化を複製します。入力トラフィックは IEEE 802.1Q カプセル化を使用します。
Switch(config)# monitor session 2 destination interface gigabitethernet0/2 encapsulation replicate ingress dot1q vlan 5
次の例では、カプセル化をサポートしないセキュリティ デバイスを使用して、VLAN 5 上の入力トラフィックの宛先ポートを設定する方法を示します。出力トラフィックおよび入力トラフィックはタグなしです。
Switch(config)# monitor session 2 destination interface gigabitethernet0/2 ingress untagged vlan 5
設定を確認するには、 show monitor 特権 EXEC コマンドを入力します。 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力すると、スイッチの SPAN および RSPAN 設定を表示できます。SPAN 情報は出力の最後付近に表示されます。
mvr(グローバル コンフィギュレーション)
スイッチ上のマルチキャスト VLAN レジストレーション(MVR)機能をイネーブルにするには、キーワードを指定せずに mvr グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをキーワードとともに使用すると、スイッチの MVR モードの設定、MVR IP マルチキャスト アドレスの設定、またはグループ メンバーシップからのポートの削除を行う前に、クエリーの返答を待つ最大時間の設定、または MVR マルチキャスト VLAN の指定が行われます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ group ip-address [ count ] | mode [ compatible | dynamic ] | querytime value | ringmode flood | vlan vlan-id ]
no mvr [ group ip-address | mode [ compatible | dynamic ] | querytime | ringmode flood | vlan vlan-id ]
構文の説明
group ip-address |
スイッチの MVR グループ IP マルチキャスト アドレスをスタティックに設定します。 スタティックに設定した IP マルチキャスト アドレスまたは連続アドレスを削除したり、IP アドレスが入力されない場合にすべてのスタティックに設定された MVR IP マルチキャスト アドレスを削除したりする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
count |
(任意)複数の連続 MVR グループ アドレスを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 2000 です。ただし、モードが compatible の場合、512 より大きい値を入力しても、スイッチで許可されるグループは 512 だけです。ダイナミック モードは、2000 のグループをサポートします。デフォルトは 1 です。 |
mode |
(任意)MVR の動作モードを指定します。 デフォルトは compatible モードです。 |
compatible |
MVR モードを設定して、Catalyst 2900 XL および Catalyst 3500 XL スイッチと互換性を持つようにします。このモードでは、送信元ポートでのダイナミック メンバシップ加入は使用できません。 |
dynamic |
MVR モードを設定して、送信元ポートでダイナミック MVR メンバシップを使用できるようにします。 |
querytime value |
(任意)レシーバ ポートで IGMP レポート メンバシップを待機する最大時間を設定します。この時間は、レシーバ ポート脱退処理にだけ適用されます。IGMP クエリーがレシーバ ポートから送信された場合、スイッチは、デフォルトまたは設定された MVR クエリー時間が経過するまで IGMP グループ メンバシップ レポートを待ってから、ポートをマルチキャスト グループ メンバシップから削除します。 この値は 10 分の 1 秒単位の応答時間です。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。デフォルトは 5/10 秒(1/2 秒)です。 デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
ringmode flood |
(任意)アクセス リングの MVR リングモード フラッディングをイネーブルにします。このコマンドを入力して、リング環境で出力ポートのトラフィック フローを制御し、ユニキャスト トラフィックのドロップを防ぎます。 |
vlan vlan-id |
(任意)MVR マルチキャスト データを受信する VLAN を指定します。これは、すべての送信元ポートが属する VLAN でもあります。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。デフォルトは VLAN 1 です。 |
デフォルト
MVR はデフォルトでディセーブルです。
デフォルトの MVR モードは、compatible モードです。
IP マルチキャスト アドレスは、デフォルトではスイッチで設定されます。
デフォルトのグループ IP アドレス カウントは 0 です。
デフォルトのクエリー応答時間は 5/10(1/2)秒です。
デフォルトの MVR 用マルチキャスト VLAN は VLAN 1 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(52)SE |
ringmode flood キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
MVR に属するすべての IP マルチキャスト アドレスをスタティックに設定する場合は、 mvr group コマンドを使用します。設定したマルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト データは、スイッチのすべての送信元ポートおよびその IP マルチキャスト アドレスでデータを受信するよう登録されたすべてのレシーバ ポートに送信されます。
MVR モードが互換(デフォルト)の場合は、512 個のマルチキャスト エントリ(MVR グループ アドレス)を設定できます。範囲は 1~2000 としてコマンド ラインのヘルプに表示されますが、スイッチは 512 個のグループのみを許可します。
MVR モードがダイナミックの場合、スイッチに最大 2000 の MVR グループ アドレスを設定できます。同時にアクティブなマルチキャスト ストリームの最大数(受信できるテレビ チャネルの最大数)は 512 です。この上限に達すると、 グループの最大ハードウェアの上限に達しました 、というメッセージが生成されます。IGMP 加入がポートにある場合や、 mvr vlan vlan-id group ip-address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、ポートをグループに加入するように設定する場合、ハードウェア エントリが発生することに注意してください。
MVR はスイッチのエイリアス IP マルチキャスト アドレスをサポートします。ただし、スイッチが Catalyst 3550 または 3500 XL スイッチと連携動作している場合は、それらの間でエイリアスとして使用される IP アドレスや予約済みの IP マルチキャスト アドレス(224.0.0.xxx 範囲内)を設定する必要はありません。
mvr querytime コマンドはレシーバ ポートだけに適用されます。
スイッチ MVR が Catalyst 2900 XL または 3500 XL スイッチと相互動作している場合は、マルチキャスト モードを compatible に設定してください。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
MVR はスイッチで IGMP スヌーピングと共存できます。
マルチキャスト ルーティングおよび MVR はスイッチ上で共存できません。MVR がイネーブルになっている状態で、マルチキャスト ルーティングおよびマルチキャスト ルーティング プロトコルをイネーブルにした場合、MVR はディセーブルになり、警告メッセージが表示されます。マルチキャスト ルーティングおよびマルチキャスト ルーティング プロトコルがイネーブルの状態で、MVR をイネーブルにしようとすると、MVR をイネーブルにする操作はキャンセルされ、エラー メッセージが表示されます。
Cisco IOS Release 12.2(52)SE 以降、 mvr ringmode flood グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、リング トポロジでのデータ転送がメンバとして検出されたポートに制限され、マルチキャスト ルータ ポートへの転送が除外されるようにすることができます。これにより、MVR マルチキャスト トラフィックが一方向に流れており、ユニキャスト トラフィックが逆方向に流れている場合に、ユニキャスト トラフィックがリング環境でドロップされません。
例
次の例では、MVR をイネーブルにする方法を示します。
show mvr 特権 EXEC コマンドを使用すると、最大のマルチキャスト グループの現在の設定を表示できます。
次の例では、228.1.23.4 を IP マルチキャスト アドレスとして設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr group 228.1.23.4
次の例では、228.1.23.1 ~ 228.1.23.10 のマルチキャスト アドレスとともに 10 の連続 IP マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr group 228.1.23.1 10
設定された IP マルチキャスト グループ アドレスを表示する場合は、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、最大クエリー応答時間を 1 秒(10/10)に設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr querytime 10
次の例では、VLAN 2 をマルチキャスト VLAN として設定する方法を示します。
Switch(config)# mvr vlan 2
設定を確認するには、 show mvr 特権 EXEC コマンドを入力します。
mvr(インターフェイス コンフィギュレーション)
レイヤ 2 のポートをマルチキャスト VLAN レジストレーション(MVR)のレシーバまたは送信元ポートとして設定することで、即時脱退機能を設定し、IP マルチキャスト VLAN と IP アドレスにポートをスタティックに割り当てるには、 mvr インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr {immediate | type {receiver | source} | vlan vlan-id {[group ip-address] [receiver vlan vlan-id]}}
no mvr {immediate | type {receiver | source} | vlan vlan-id {[group ip-address] [receiver vlan vlan-id]}}
構文の説明
immediate |
(任意)ポートの MVR の即時脱退機能をイネーブルにします。この機能をディセーブルにするには、no mvr immediate コマンドを使用します。 |
type |
(任意)ポートを MVR レシーバ ポートまたは送信元ポートとして設定します。 デフォルト ポート タイプは、MVR 送信元ポートおよびレシーバ ポートのどちらでもありません。 no mvr type コマンドは、送信元ポートおよびレシーバ ポートのどちらでもないポートとしてポートをリセットします。 |
receiver |
ポートを、マルチキャスト データの受信だけが可能な加入者ポートとして設定します。レシーバ ポートはマルチキャスト VLAN に属することはできません。 |
source |
ポートを、設定済みのマルチキャスト グループとのマルチキャスト データの送受信が可能なアップリンク ポートとして設定します。スイッチの送信元ポートはすべて単一のマルチキャスト VLAN に属します。 (注) トランク ポートを MVR レシーバ ポートとして設定する場合、送信元ポートは NNI として設定し、MVR トランク レシーバ ポートは UNI または ENI として設定することを推奨します。 |
vlan vlan-id |
システムの mvr vlan を指定します。 |
group ip-address |
(任意)指定されたマルチキャスト VLAN ID の指定された MVR IP マルチキャスト グループ アドレスをスタティックに設定します。これは、ポートまたは VLAN が加入しているマルチキャスト グループの IP アドレスです。 |
receiver vlan vlan-id |
(任意)レシーバ VLAN を指定します。 |
デフォルト
ポートはレシーバとしても送信元としても設定されません。
即時脱退機能はすべてのポートでディセーブルです。
レシーバ ポートはどの設定済みマルチキャスト グループにも属していません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ポートが設定されたマルチキャスト グループ向けマルチキャスト データを送受信できるようにする場合は、ポートを送信元ポートとして設定します。マルチキャスト データは送信元ポートとして設定されているすべてのポートで受信されます。
スイッチのレシーバー ポートは異なる VLAN に属していてもかまいませんが、マルチキャスト VLAN に属することはできません。
MVR に参加していないポートは、MVR レシーバ ポートまたは送信元ポートとして設定しないでください。非 MVR ポートは通常のスイッチ ポートであり、通常のスイッチ動作でマルチキャスト データを送受信することができます。
即時脱退機能がイネーブルの場合、レシーバ ポートはより短時間でマルチキャスト グループから脱退します。即時脱退機能がなく、スイッチがレシーバ ポートのグループから IGMP Leave メッセージを受信した場合、スイッチは、そのポートに IGMP MAC(メディア アクセス コントロール)ベースのクエリーを送信し、IGMP グループ メンバシップ レポートを待ちます。設定された時間内にレポートを受信しなかった場合は、受信ポートがマルチキャスト グループ メンバーシップから削除されます。即時脱退機能では、IGMP Leave を受信したレシーバ ポートから IGMP MAC ベースのクエリーは送信されません。Leave メッセージの受信後ただちに、マルチキャスト グループ メンバシップからレシーバ ポートが削除されるので、脱退のための待ち時間が短縮されます。
即時脱退機能をイネーブルにするのは、レシーバ装置が 1 つだけ接続されているレシーバ ポートに限定してください。
mvr vlan group コマンドは、IP マルチキャスト アドレスへ送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するようにポートをスタティックに設定します。グループのメンバとしてスタティックに設定されたポートは、スタティックに削除されるまではそのグループのメンバのままです。compatible モードでは、このコマンドはレシーバ ポートだけに適用されます。dynamic モードでは送信元ポートにも適用されます。レシーバ ポートは、IGMP Join メッセージを使用してダイナミックにマルチキャスト グループに加入することもできます。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
MVR ポートはプライベート VLAN ポートにはなれません。
例
次の例では、MVR レシーバ ポートとしてポートを設定する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mvr type receiver
設定されたレシーバ ポートおよび送信元ポートを表示するには、 show mvr interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、ポートの即時脱退機能をイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/1
Switch(config-if)# mvr immediate
次の例では、VLAN 1 のポートを IP マルチキャスト グループ 228.1.23.4 のスタティック メンバとして追加する方法を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# mvr vlan1 group 230.1.23.4
次の例では、VLAN 100 のポート 2 を IP マルチキャスト グループ 228.1.23.4 のスタティック メンバとして追加する方法を示します。この例では、受信ポートがアクセス ポートです。
Switch(config)# interface gigabitethernet0/2
Switch(config-if)# mvr vlan 100 group 228.1.23.4
次の例では、ポート 5 上で、レシーバ VLAN 201 を MVR VLAN 100 に追加する方法を示します。
Switch(config)# interface fastethernet0/5
Switch(config-if)# mvr vlan 100 receiver vlan 201
次に、100 の MVR VLAN の IP マルチキャスト グループ 239.1.1.1 のスタティック メンバとしてポート 5 でレシーバ VLAN 201 を追加する例を示します。
Switch(config)# interface fastethernet0/5
Switch(config-if)# mvr vlan 100 group 239.1.1.1 receiver vlan 201
設定を確認するには、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを入力します。
no authentication logging verbose
認証システム メッセージから詳細な情報をフィルタリングするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチ上で no authentication logging verbose グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
no authentication logging verbose
デフォルト
すべての詳細情報はシステム メッセージに表示されます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにより、認証システム メッセージから、予測される成功などの詳細情報がフィルタリングされます。
例
verbose 認証システム メッセージをフィルタリングするには、次の手順に従います。
Switch(config)# no authentication logging verbose
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
no authentication logging verbose |
認証システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose |
802.1x システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose |
MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose
802.1x システム メッセージから詳細な情報をフィルタリングするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチ上で no dot1x logging verbose グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
no dot1x logging verbose
デフォルト
すべての詳細情報はシステム メッセージに表示されます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにより、802.1x システム メッセージから、予測される成功などの詳細情報がフィルタリングされます。
例
verbose 802.1x システム メッセージをフィルタリングするには、次の手順に従います。
Switch(config)# no dot1x logging verbose
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
no authentication logging verbose |
認証システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose |
802.1x システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose |
MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose
MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)システム メッセージから詳細な情報をフィルタリングするには、スイッチ スタックまたはスタンドアロン スイッチ上で no mab logging verbose グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
no mab logging verbose
デフォルト
すべての詳細情報はシステム メッセージに表示されます。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(55)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにより、MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)システム メッセージから、予測される成功などの詳細情報がフィルタリングされます。
例
verbose MAB システム メッセージをフィルタリングするには、次の手順に従います。
Switch(config)# no mab logging verbose
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
no authentication logging verbose |
認証システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no dot1x logging verbose |
802.1x システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
no mab logging verbose |
MAC Authentication Bypass(MAB; MAC 認証バイパス)システム メッセージから詳細情報をフィルタリングします。 |
oam protocol cfm svlan
イーサネット仮想接続(EVC)運用管理および保守(OAM)プロトコルを IEEE 801.2ag 接続障害管理(CFM)として設定し、CFM ドメイン レベルのサービス プロバイダー VLAN-ID を識別するには、 oam protocol cfm svlan EVC コンフィギュレーション コマンドを使用します。EVC の OAM プロトコル設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
oam protocol cfm svlan vlan-id domain domain-name
no oam protocol
構文の説明
vlan-id |
CFM のサービス プロバイダー VLAN ID。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
domain domain-name |
サービス プロバイダー VLAN ID の CFM ドメインを識別します。CFM ドメインが存在しない場合は、コマンドが拒否され、エラー メッセージが表示されます。 |
デフォルト
EVC に識別されるサービス プロバイダー VLAN はありません。
コマンド モード
EVC コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
domain domain-name を入力する場合は、 ethernet cfm domain domain-name level level-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、CFM ドメインを事前に作成する必要があります。CFM ドメインが存在しない場合は、コマンドが拒否され、エラー メッセージが表示されます。
例
次の例では、EVC コンフィギュレーション モードを開始して、OAM プロトコルを CFM として設定する方法を示します。
Switch(config)# ethernet evc test1
Switch(config-evc)# oam protocol cfm svlan 22 domain Operator
関連コマンド
|
|
ethernet evc evc-id |
EVC を定義し、EVC コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ethernet cfm domain |
CFM ドメインを定義し、ドメイン レベルを設定します。 |
pagp learn-method
EtherChannel ポートから受信する着信パケットの送信元アドレスを学習するには、 pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp learn-method { aggregation-port | physical-port }
no pagp learn-method
(注) PAgP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
構文の説明
aggregation-port |
論理ポート チャネルで学習するアドレスを指定します。スイッチは、EtherChannel のいずれかのポートを使用することによって、送信元にパケットを送信します。この設定は、デフォルトです。集約ポート ラーナーの場合、どの物理ポートにパケットが届くかは重要ではありません。 |
physical-port |
EtherChannel 内の物理ポートで学習するアドレスを指定します。スイッチは、送信元アドレスを学習したものと同じ EtherChannel 内のポートを使用して送信元へパケットを送信します。チャネルの一方の終端は、特定の宛先 MAC または IP アドレスのチャネルのポートと同一のポートを使用します。 |
デフォルト
デフォルトは aggregation-port(論理ポート チャネル)です。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
インターフェイスがユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)の場合、pagp learn-method を設定する前に、 port-type nni または port-type eni インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。学習は、リンクの両端で同一の方式に設定する必要があります。
(注) コマンドライン インターフェイス(CLI)で physical-port キーワードを指定しても、Cisco ME スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレス ラーニングのみです。pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはスイッチ ハードウェアに影響を及ぼしませんが、物理ポートによるアドレス ラーニングだけをサポートしているデバイスとの PAgP の相互運用性のために必要です。
(注) Cisco ME スイッチへのリンク パートナーが物理ラーナーの場合、物理ポート ラーナーとしてスイッチを設定することを推奨します。pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用し、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して送信元 MAC アドレスに基づいた負荷分散方式を設定してください。この状況でだけ、pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、学習方式を設定し、EtherChannel 内の物理ポート上のアドレスを学習する方法を示します。
Switch(config-if)# pagp learn-method physical-port
次の例では、学習方式を設定し、EtherChannel 内のポート チャネル上のアドレスを学習する方法を示します。
Switch(config-if)# pagp learn-method aggregation-port
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
pagp port-priority
EtherChannel を経由するすべての Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)トラフィックが送信されるポートを選択するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。EtherChannel で使用されていないすべてのポートがホットスタンバイ モードにあり、現在選択されているポートやリンクに障害が発生した場合、これらのポートは稼動状態にできます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp port-priority priority
no pagp port-priority
(注) PAgP を使用できるのは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)上だけです。
構文の説明
priority |
プライオリティ番号は 0 ~ 255 です。 |
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
インターフェイスがユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)の場合、pagp port-priority を設定する前に、 port-type nni または port-type eni インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
同じ EtherChannel 内で動作可能な最も高いプライオリティを持ち、メンバーシップを持つ物理ポートが、PAgP 送信用として選択されます。
(注) コマンドライン インターフェイス(CLI)で physical-port キーワードを指定しても、Cisco ME スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレス ラーニングのみです。pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはスイッチ ハードウェアに影響を及ぼしませんが、物理ポートによるアドレス ラーニングだけをサポートしているデバイスとの PAgP の相互運用性のために必要です。
Cisco ME スイッチへのリンク パートナーが物理ラーナーである場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して送信元 MAC アドレスに基づいた負荷分散方式を設定することを推奨します。この状況でだけ、pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
例
次の例では、ポート プライオリティを 200 に設定する方法を示します。
Switch(config-if)# pagp port-priority 200
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
permit(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)バインディングとの照合に基づいて Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットを許可するには、 permit ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。アクセス コントロール リストから指定された Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
permit {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
no permit {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
構文の説明
request |
(任意)ARP 要求の照合を要求します。request を指定しない場合は、すべての ARP パケットに対して照合が行われます。 |
ip |
送信側 IP アドレスを指定します。 |
any |
すべての IP アドレスまたは MAC アドレスを許可します。 |
host sender-ip |
指定された送信側 IP アドレスを許可します。 |
sender-ip sender-ip-mask |
指定された範囲の送信側 IP アドレスを許可します。 |
mac |
送信側 MAC アドレスを指定します。 |
host sender-mac |
指定された送信側 MAC アドレスを許可します。 |
sender-mac sender-mac-mask |
指定された範囲の送信側 MAC アドレスを許可します。 |
response ip |
ARP 応答の IP アドレス値を定義します。 |
host target-ip |
(任意)指定されたターゲット IP アドレスを許可します。 |
target-ip target-ip-mask |
(任意)指定された範囲のターゲット IP アドレスを許可します。 |
mac |
ARP 応答の MAC アドレス値を指定します。 |
host target-mac |
(任意)指定されたターゲット MAC アドレスを許可します。 |
target-mac target-mac-mask |
(任意)指定された範囲のターゲット MAC アドレスを許可します。 |
log |
(任意)ACE と一致するパケットを記録します。 ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドで matchlog キーワードも設定している場合は、一致するパケットはロギングされます。 |
コマンド モード
ARP アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
permit 句を追加すると、一部の一致条件に基づいて ARP パケットを転送できます。
例
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレスが 1.1.1.1 で MAC アドレスが 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答の両方を許可する方法を示します。
Switch(config)# arp access-list static-hosts
Switch(config-arp-nacl)# permit ip host 1.1.1.1 mac host 0000.0000.abcd
Switch(config-arp-nacl)# end
設定を確認するには、 show arp access-list 特権 EXEC コマンドを入力します。
permit(IPv6 アクセスリスト コンフィギュレーション)
IPv6 アクセス リストの許可条件を設定するには、 permit IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。許可条件を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
permit { protocol } { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ fragments ] [ log ] [ log-input ] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
no permit { protocol } { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ fragments ] [ log ] [ log-input ] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
(注) flow-label キーワードおよび reflect キーワードはコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされていません。
インターネット制御メッセージ プロトコル
permit icmp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ icmp-type [ icmp-code ] | icmp-message ] [ dscp value ] [ log ] [ log-input ] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
伝送制御プロトコル
permit tcp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ ack ] [ dscp value ] [ established ] [ fin ] [ log ] [ log-input ] [ neq { port | protocol }] [ psh ] [ range { port | protocol }] [ rst ] [ routing ] [ sequence value ] [ syn ] [ time-range name ] [ urg ]
ユーザ データグラム プロトコル
permit udp { source-ipv6-prefix / prefix-length | any | host source-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] { destination-ipv6-prefix/prefix-length | any | host destination-ipv6-address } [ operator [ port-number ]] [ dscp value ] [ log ] [ log-input ] [ neq { port | protocol }] [ range { port | protocol }] [ routing ] [ sequence value ] [ time-range name ]
(注) flow-label キーワードおよび reflect キーワードはコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされていません。
このコマンドは、スイッチでデュアル IPv4/IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている場合に限り使用可能です。
構文の説明
protocol |
インターネット プロトコルの名前または番号。これは、キーワード ahp 、 esp 、 icmp 、 ipv6 、 pcp 、 sctp 、 tcp 、または udp にするか、IPv6 プロトコル番号を表す 0 ~ 255 の整数にすることができます。 |
source-ipv6-prefix / prefix-length |
許可条件を設定する送信元 IPv6 ネットワークまたはネットワークのクラス。 この引数は、RFC 2373 に記述されている形式にする必要があります。コロン区切りの 16 ビット値を使用して、アドレスを 16 進数で指定します。 |
any |
IPv6 プレフィクス ::/0 の省略形。 |
host source-ipv6-address |
許可条件の設定先である送信元 IPv6 ホスト アドレス。 この source-ipv6-address 引数には RFC 2373 に記載のように、コロンで区切られた 16 ビット値を使用した 16 進数形式でアドレスを指定する必要があります。 |
operator [ port-number ] |
(任意)指定のプロトコルの送信元または宛先ポートを比較する演算子を指定します。演算子は、 lt (less than:未満)、 gt (greater than:より大きい)、 eq (equal:一致)、 neq (not equal:不一致)、 range (inclusive range:包含範囲)です。 source-ipv6-prefix / prefix-length 引数の後ろに演算子が置かれた場合、送信元ポートと一致する必要があります。 destination-ipv6-prefix/prefix-length 引数の後ろに演算子が置かれた場合、宛先ポートと一致する必要があります。 range 演算子には 2 つのポート番号が必要です。他のすべての演算子は 1 つのポート番号が必要です。 任意の port-number 引数は 10 進数、または TCP あるいは UDP ポートの名前です。ポート番号の範囲は 0 ~ 65535 です。TCP ポート名は TCP をフィルタリングする場合に限り使用できます。UDP ポート名は UDP をフィルタリングする場合に限り使用できます。 |
destination-ipv6-prefix / prefix-length |
許可条件を設定する宛先 IPv6 ネットワーク、またはネットワークのクラス。 この引数は、RFC 2373 に記述されている形式にする必要があります。コロン区切りの 16 ビット値を使用して、アドレスを 16 進数で指定します。 |
host destination-ipv6-address |
許可条件の設定先である宛先 IPv6 ホスト アドレス。 この destination-ipv6-address 引数には RFC 2373 に記載のように、コロンで区切られた 16 ビット値を使用した 16 進数形式でアドレスを指定する必要があります。 |
dscp value |
(任意)各 IPv6 パケット ヘッダーのトラフィック クラス フィールドのトラフィック クラス値と DiffServ コード ポイント値を照合します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
fragments |
(任意)フラグメント拡張ヘッダーに 0 以外のフラグメント オフセットが含まれる場合、初期状態でないフラグメント パケットを照合します。 fragments キーワードは、プロトコルが ipv6 で operator [ port-number ] 引数が指定されていない場合に限り、指定できるオプションです。 |
log |
(任意)エントリと一致するパケットに関する情報ロギング メッセージをコンソールに送信します (コンソールに記憶されるメッセージのレベルは logging console コマンドで制御します)。 メッセージには、アクセス リスト名、シーケンス番号、パケットが許可されたかどうか、プロトコル(TCP、UDP、ICMP または番号のいずれか)、適正な場合には送信元/宛先アドレス、送信元/宛先ポート番号が含まれます。メッセージは、一致した最初のパケットに対して生成され、その後、5 分間隔で許可されたパケット数を含めて生成されます。 |
log-input |
(任意) log キーワードと同じ機能を提供しますが、ロギング メッセージには受信インターフェイスも表示されます。 |
routing |
(任意)ルーティング拡張ヘッダーを持つパケットをマッチングします。 |
sequence value |
(任意)アクセス リスト ステートメントのシーケンス番号を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
time-range name |
(任意)許可ステートメントに適用する時間範囲を指定します。時間範囲の名前と制限事項は、 time-range コマンドと、 absolute または periodic コマンドによってそれぞれ指定します。 |
icmp-type |
(任意)ICMP パケットのフィルタリングに ICMP メッセージ タイプを指定します。ICMP パケットは ICMP メッセージ タイプによってフィルタリングできます。メッセージ タイプの番号は 0 ~ 255 です。 |
icmp-code |
(任意)ICMP パケットのフィルタリングに ICMP メッセージ コードを指定します。ICMP メッセージ タイプによってフィルタリングされる ICMP パケットは、ICMP メッセージ コードによってフィルタリングできます。メッセージ コードの番号は 0 ~ 255 です。 |
icmp-message |
(任意)ICMP パケットのフィルタリングに ICMP メッセージ名を指定します。ICMP パケットは、ICMP メッセージ名、または ICMP メッセージ タイプおよびコードによってフィルタリングできます。使用可能な名前については、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 |
ack |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り ACK ビットを設定します。 |
established |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り、接続が確立済みであることを意味します。TCP データグラムに ACK または RST ビットが設定されている場合、照合が行われます。接続するための初期 TCP データグラムの場合は照合しません。 |
fin |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り、FIN ビットを設定します。送信元からのデータはこれ以上ありません。 |
neq { port | protocol } |
(任意)指定のポート番号上にないパケットだけを照合します。 |
psh |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り、PSH ビットを設定します。 |
range { port | protocol } |
(任意)ポート番号範囲のパケットだけを照合します。 |
rst |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り RST ビットを設定します。 |
syn |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り SYN ビットを設定します。 |
urg |
(任意)TCP プロトコルの場合に限り URG ビットを設定します。 |
デフォルト
IPv6 アクセス リストは定義されていません。
コマンド モード
IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
permit (IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モード)コマンドは、 permit (IPv4 アクセス リスト コンフィギュレーション モード)コマンドと類似していますが、IPv6 専用です。
IPv6 アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始し、パケットがアクセス リストを通過する条件を定義するには、 ipv6 access-list コマンドの後ろに permit (IPv6)コマンドを使用します。
protocol 引数に IPv6 を指定すると、パケットの IPv6 ヘッダーに対して照合を行います。
デフォルトでは、アクセス リストの最初のステートメントは 10 で、その次のステートメントからは 10 ずつ増加します。
リスト全体を再入力しないで、 permit 、 deny 、または remark ステートメントを既存のアクセス リストに追加できます。リストの最後以外の場所に新しいステートメントを追加するには、挿入する場所を示す、既存の 2 つのエントリ番号の間にある適切なエントリ番号を持った新しいステートメントを作成します。
IPv6 ACL の定義の詳細については、 ipv6 access-list コマンドを参照してください。
すべての IPv6 ACL には最後の一致条件として、暗黙の permit icmp any any nd-na 、 permit icmp any any nd-ns 、および deny ipv6 any any ステートメントがあります。このうち 2 つの permit 条件は、ICMPv6 ネイバー探索を許可します。ICMPv6 ネイバー探索を許可しないで icmp any any nd-na または icmp any any nd-ns を拒否するには、明示的な 拒否 エントリが ACL 内にある必要があります。3 つの暗黙的なステートメントを有効にするには、IPv6 ACL に 1 つ以上のエントリを含める必要があります。
IPv6 ネイバー探索プロセスでは、IPv6 ネットワーク層サービスを使用します。したがって、デフォルトでは IPv6 ACL により、IPv6 ネイバー探索パケットのインターフェイス上での送受信が暗黙的に許可されます。IPv4 では、IPv6 ネイバー探索プロセスと同等の Address Resolution Protocol(ARP)は、別のデータリンク層プロトコルを使用します。したがってデフォルトでは、IPv4 ACL により、ARP パケットのインターフェイス上での送受信が暗黙的に許可されます。
source-ipv6-prefix / prefix-length および destination-ipv6-prefix / prefix-length の両方の引数をトラフィックのフィルタリングに使用します( 送信元 プレフィクスはトラフィックの送信元に基づいてトラフィックをフィルタリングし、 送信先 プレフィクスはトラフィックの送信先に基づいてトラフィックをフィルタリングします)。
このスイッチは、すべての範囲のプレフィクス長で IPv6 アドレス マッチングをサポートしています。
fragments キーワードは、 operator [ port-number ] 引数が指定されていない場合に限り指定できるオプションです。
次に、ICMP メッセージ名を表示します。
beyond-scope |
destination-unreachable |
echo-reply |
echo-request |
header |
hop-limit |
mld-query |
mld-reduction |
mld-report |
nd-na |
nd-ns |
next-header |
no-admin |
no-route |
packet-too-big |
parameter-option |
parameter-problem |
port-unreachable |
reassembly-timeout |
renum-command |
renum-result |
renum-seq-number |
router-advertisement |
router-renumbering |
router-solicitation |
time-exceeded |
unreachable |
|
例
次の例では、OUTBOUND および INBOUND という名の IPv6 アクセス リスト 2 つを設定し、そのアクセス リストをレイヤ 3 インターフェイス上の発信および着信トラフィックに適用する方法を示します。OUTBOUND リストの最初と 2 番めの許可エントリは、ネットワーク 2001:ODB8:0300:0201::/64 からの TCP および UDP パケットすべてがインターフェイスで送信されるのを許可します。OUTBOUND リストの拒否エントリは、ネットワーク FE80:0:0:0201::/64 でのすべてのパケット(送信元 IPv6 アドレスの最初の 64 ビットとして、リンクローカル プレフィクス FE80:0:0:0201 のあるパケット)がインターフェイスで送信されるのを防ぎます。OUTBOUND リストの 3 番めの許可エントリは、すべての ICMP パケットがインターフェイスで送信されるのを許可します。
INBOUND リストの許可エントリは、すべての ICMP パケットをインターフェイスで受信するのを許可します。
Switch(config)#ipv6 access-list OUTBOUND
Switch(config-ipv6-acl)# permit tcp 2001:0DB8:0300:0201::/64 any
Switch(config-ipv6-acl)# permit udp 2001:0DB8:0300:0201::/64 any
Switch(config-ipv6-acl)# deny FE80:0:0:0201::/64 any
Switch(config-ipv6-acl)# permit icmp any any
Switch(config-ipv6-acl)# exit
Switch(config)#ipv6 access-list INBOUND
Switch(config-ipv6-acl)# permit icmp any any
Switch(config-ipv6-acl)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet0/3
Switch(config-if)# no switchport
Switch(config-if)# ipv6 address 2001::/64 eui-64
Switch(config-if)# ipv6 traffic-filter OUTBOUND out
Switch(config-if)# ipv6 traffic-filter INBOUND in
(注) permit any any ステートメントが OUTBOUND または INBOUND アクセス リストの最後のエントリとして含まれていない場合、TCP、UDP、および ICMP パケットだけがインターフェイスの双方向(受信および送信)で許可されます(アクセス リストの末尾にある、暗黙の条件によりインターフェイス上のその他のパケット タイプはすべて拒否されます)。
permit(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション)
条件が一致した場合に転送される非 IP トラフィックを許可するには、 permit MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。許可条件を拡張 MAC アクセス リストから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
{ permit | deny } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | cos cos | aarp | amber | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
no { permit | deny } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | cos cos | aarp | amber | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo |vines-ip | xns-idp ]
(注) appletalk は、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されますが、一致条件としてはサポートされていません。
構文の説明
any |
あらゆる送信元または宛先 MAC アドレスを拒否するために指定するキーワードです。 |
host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask |
ホスト MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの送信元アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスからの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask |
宛先 MAC アドレスと任意のサブネット マスクを定義します。パケットの宛先アドレスが定義されたアドレスに一致する場合、そのアドレスへの非 IP トラフィックは拒否されます。 |
type mask |
(任意)パケットの Ethertype 番号と、Ethernet II または SNAP カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 • type には、0 ~ 65535 の 16 進数を指定できます。 • mask は、照合を行う前に Ethertype に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
aarp |
(任意)データリンク アドレスをネットワーク アドレスにマッピングする Ethertype AppleTalk Address Resolution Protocol を選択します。 |
amber |
(任意)EtherType DEC-Amber を選択します。 |
cos cos |
(任意)プライオリティを設定するため、0 ~ 7 までの任意の Class of Service(CoS)値を選択します。CoS に基づくフィルタリングは、ハードウェアでだけ実行可能です。 cos オプションが設定されているかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。 |
dec-spanning |
(任意)EtherType Digital Equipment Corporation(DEC)スパニング ツリーを選択します。 |
decnet-iv |
(任意)EtherType DECnet Phase IV プロトコルを選択します。 |
diagnostic |
(任意)EtherType DEC-Diagnostic を選択します。 |
dsm |
(任意)EtherType DEC-DSM を選択します。 |
etype-6000 |
(任意)EtherType 0x6000 を選択します。 |
etype-8042 |
(任意)EtherType 0x8042 を選択します。 |
lat |
(任意)EtherType DEC-LAT を選択します。 |
lavc-sca |
(任意)EtherType DEC-LAVC-SCA を選択します。 |
lsap lsap-number mask |
(任意)パケットの LSAP 番号(0 ~ 65535)と 802.2 カプセル化を使用して、パケットのプロトコルを識別します。 mask は、照合を行う前に LSAP 番号に適用される don’t care ビットのマスクです。 |
mop-console |
(任意)EtherType DEC-MOP Remote Console を選択します。 |
mop-dump |
(任意)EtherType DEC-MOP Dump を選択します。 |
msdos |
(任意)EtherType DEC-MSDOS を選択します。 |
mumps |
(任意)EtherType DEC-MUMPS を選択します。 |
netbios |
(任意)EtherType DEC-Network Basic Input/Output System(NETBIOS)を選択します。 |
vines-echo |
(任意)Banyan Systems による EtherType Virtual Integrated Network Service(VINES)Echo を選択します。 |
vines-ip |
(任意)EtherType VINES IP を選択します。 |
xns-idp |
(任意)EtherType Xerox Network Systems(XNS)プロトコル スイートを選択します。 |
IPX トラフィックをフィルタリングするには、使用されている IPX カプセル化のタイプに応じて、 type mask または lsap lsap mask キーワードを使用します。 表 2-3 に、Novell 用語と Cisco IOS 用語での IPX カプセル化タイプに対応するフィルタ条件を一覧表示します。
表 2-3 IPX フィルタ基準
|
|
|
|
arpa |
Ethernet II |
Ethertype 0x8137 |
snap |
Ethernet-snap |
Ethertype 0x8137 |
sap |
Ethernet 802.2 |
LSAP 0xE0E0 |
novell-ether |
Ethernet 802.3 |
LSAP 0xFFFF |
デフォルト
このコマンドには、デフォルトはありません。ただし、名前付き MAC ACL のデフォルト アクションは拒否です。
コマンド モード
MAC アクセス リスト コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
host キーワードを使用した場合、アドレス マスクは入力できません。 any キーワードまたは host キーワードを使用しない場合は、アドレス マスクを入力する必要があります。
Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)が ACL に追加された場合、リストの最後には暗黙の deny - any - any 条件が存在します。つまり、一致がない場合にはパケットは拒否されます。ただし、最初の ACE が追加される前に、リストはすべてのパケットを許可します。
(注) 名前付き MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、あらゆる送信元から MAC アドレス 00c0.00a0.03fa への NETBIOS トラフィックを許可する名前付き MAC 拡張アクセス リストを定義する方法を示します。このリストに一致するトラフィックは許可されます。
Switch(config-ext-macl)# permit any host 00c0.00a0.03fa netbios
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リストから許可条件を削除する方法を示します。
Switch(config-ext-macl)# no permit any 00c0.00a0.03fa 0000.0000.0000 netbios
次の例では、Ethertype 0x4321 のすべてのパケットを許可します。
Switch(config-ext-macl)# permit any any 0x4321 0
設定を確認するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
police
分類したトラフィックにそれぞれポリサーを定義し、ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードを開始するには、police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、超過バースト伝送サイズ、および最大値を超過した場合の対処法を定義します。ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードでは、1 つのパケットに複数のアクションを指定できます。ポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) コマンドラインのヘルプには記載されていますが、police rate および percent キーワードはサポートされていません。
police { cir cir-bps | rate-bps } [ burst-bytes ] | bc [ burst-value ] | pir pir-bps [ be burst-bytes ] [ conform-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ] [ exceed action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ] [ violate-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]]
no police { cir cir-bps | rate-bps } [ burst-bytes ] | bc [ burst-value ] | pir pir-bps [ be burst-bytes ] [ conform-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ] [ exceed action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ] [ violate-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]]
(注) police を priority ポリシーマップ クラス コマンドとともに使用してプライオリティ キューを無条件でレート制限する場合、バースト サイズの値はサポートされず、rate-bps の範囲はより小さくなります。デフォルトの適合アクション transmit とデフォルトの超過アクション drop だけがサポートされます。
構文の説明
cir |
トラフィック ポリシングに使用される認定情報レート(CIR)。 |
cir-bps |
bps 単位の CIR レート。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 bps です。 の範囲は 64000 ~ 1000000000 です。 |
rate-bps |
平均トラフィック伝送速度を b/s で指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 です。 (注) 出力サービス ポリシーの priority コマンドで police の範囲は 64000 ~ 1000000000 です。 |
burst-bytes |
(任意)通常のバースト サイズ(バイト単位)を指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 です |
bc [ burst- value ] |
(任意)適合バースト。許容バースト バイト数。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 バイトです。 バースト値を入力しない場合は、CIR レートで 250 ミリ秒(ms)で送信できるバイト数と等しいバースト値が計算されます。通常、自動的に計算された値は適切です。すべての影響を理解している場合にのみ、新しい値を入力してください。 |
pir pir-bps |
(任意)トラフィックのポリシングに使用される最大情報レート(PIR)。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 b/s です。 |
be burst-bytes |
(任意)拡張バースト。許容拡張バースト バイト数。 指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 バイトです。 |
conform-action |
(任意)CIR を満たす(CIR 以下の)パケットに実行するアクション。 |
drop |
(任意)パケットをドロップします。 に設定されます。 |
set-cos-transmit new-cos-value |
パケットの新しいサービス クラス(CoS)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 CoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-dot1ad-dei-transmit new-dei-value |
パケットの IEEE 802.1ad フレームの新しい廃棄適格インジケータ(DEI)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 DEI 値に指定できる範囲は 0 ~ 1 です。DEI 値は 802.1ad ポートにだけ適用されます。 |
set-dscp-transmit new-dscp-value |
パケットの新しい DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 DSCP 値に指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
set-prec-transmit new-precedence-value |
パケットの新しい IP precedence 値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 IP precedence 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-qos-transmit qos-group-value |
パケットの新しい Quality of Service(QoS)グループ値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 QoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
cos |
(任意)着信パケットの CoS 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
dscp |
(任意)着信パケットの DSCP 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
precedence |
(任意)着信パケットの IP precedence 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
table table-map name |
(任意)上記の from-type キーワードとともに使用します。拡張パケット マーキングに使用するテーブル マップを指定します。このテーブル マップを使用して、アクションの from-type パラメータに基づき、アクションの to-type がマーキングされます。 |
transmit |
(任意)パケットを変更せずに送信します。 |
exceed-action |
(任意)CIR を超過し、PIR 以下のパケットに実行するアクションです。 |
violate-action |
(任意)PIR を超過するパケットに対して実行するアクション。 |
デフォルト
ポリサーは定義されません。適合バースト( bc )は、設定されている CIR で自動的に 250 ミリ秒に設定されます。
コマンド モード
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
set-dot1ad-dei-transmit キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
適合アクション マーキングを設定するには、拡張パケット マーキングを使用し、変更されていないパケットを送信する超過アクションを設定し、明示的な値を使用してマーキングして、拡張パケット マーキングのすべての組み合わせを使用します。拡張パケット マーキングによって、あらゆる着信 QoS マーキングおよびテーブル マップに基づく QoS マーキングが変更されます。また、スイッチは、同じクラスの複数の QoS パラメータのマーキングと適合アクション、超過アクション、および違反アクション マーキングの同時設定をサポートします。
適合アクションが drop に設定されている場合、超過アクションおよび違反アクションは自動的に drop に設定されます。超過アクションが drop に設定されている場合、違反アクションは自動的に drop に設定されます。
スイッチは、最大 254 のポリサー プロファイルをサポートします。サポートされているポリサー インスタンスの数は 1024 - 1 で、スイッチ上の合計インターフェイス数より多い数です。複数インスタンスで同じプロファイルを適用できます。
• スイッチのすべてのポートに、256 のポート単位、VLAN 単位ポリシー マップ内の固有の VLAN 分類基準を指定できます。この制限を超える原因となるような任意のポリシーへ付加や変更を行うと失敗となり、 VLAN label resources exceeded
というエラー メッセージが返されます。
• QoS ACE 分類リソース制限に達するまで、ポート単位およびポート単位、VLAN 単位のポリシー マップをスイッチのすべてのポートに付加できます。この制限を超える原因となるような任意のポリシーへ付加や変更を行うと失敗となり、 TCAM resources exceeded
というエラー メッセージが返されます。
• CPU 保護がイネーブルになっている場合、ポートごとに設定できるポリサーは 45 だけです。 no policer cpu uni all グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してスイッチをリロードし、CPU 保護をディセーブつにすることで、最大 64 のポリサーを設定できます。show policer cpu uni-eni {drop | rate} 特権 EXEC コマンドを入力し、CPU 保護がイネーブルになっているかどうか確認できます。詳細については、 policer cpu uni コマンドを参照してください。
• CPU 保護をディセーブルにする際はこれらの制限事項について注意してください。
– CPU 保護をディセーブルにすると、ユーザ定義クラスに対してポートごとに最大 63 のポリサー(すべての 4 番目のポート上で 62)を、すべてのスイッチの class-default に対して 1 つのポリサーを設定できます。この制限を超える原因となるような任意のポリシーへ付加や変更を行うと失敗となり、 policer resources exceeded というエラー メッセージが返されます。
– CPU 保護をディセーブルにすると、プラットフォームでスイッチに 255 のポリサーを設定できます。この制限を超える原因となるような任意のポリシーへ付加や変更を行うと失敗となり、policer resources exceeded というエラー メッセージが返されます。
– CPU 保護をディセーブルにして、45 を超えるポリサーを持つポリシー マップを付加してから、CPU 保護を再度イネーブルにして、リロードした場合、CPU 保護には、ポートごとに 19 のポリサーが再度必要となります。リロード中、ポリサー 46 以降は、 policer resources exceeded のエラー条件を満たすことになるので、これらのクラスに付加されるポリサーはありません。
ポリシングは、 priority ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドでプライオリティ キューの帯域幅を削減するように設定された入力ポリシーまたは出力ポリシーだけでサポートされます。
(注) 出力ポリシーで priority コマンドを併用する場合に、コマンドライン インターフェイス ヘルプで表示される範囲が 8000 ~ 1000000000 bps であっても、ポリシング レートの範囲は 64000 ~ 1000000000 bps です。範囲外のレートでは、出力サービス ポリシーを付加できません。
出力ポリシー マップは、元の値ではなく、アウトオブプロファイル トラフィックの変更された値にのみ一致する必要があります。
802.1ad S-UNI および S-NNI ポートのみが DEI ビットをマークするポリサーを使用できます。
複数の適合アクションまたは超過アクションを設定するには、ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードを開始し、 conform-action 、 exceed-action 、および violate-action ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション コマンドを使用します。
violate-action を設定しない場合、デフォルトで違反クラスが超過アクションと同じアクションに割り当てられます。
ポリサーを定義し、Enter キーを押すと、複数のポリシング アクションを設定できるポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードが開始されます。
• conform-action :CIR に適合する(CIR 以下の)パケットで実行するアクション。デフォルトのアクションは、パケットの 送信 です。 詳細については、 conform-action ポリシーマップ クラス police コマンド を参照してください。
• exceed-action :CIR を超過し、PIR 以下のパケットに実行するアクションです。デフォルトのアクションは、パケットの ドロップ です。 詳細については、 exceed-action ポリシーマップ クラス police コマンド を参照してください。
• violate-action :PIR を超過するパケットで実行するアクション。デフォルトのアクションは、 パケットのドロップ です。 詳細については、 violate-action ポリシーマップ クラス police コマンド を参照してください。
• exit : QoS ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードを終了します。複数のアクションを設定しない場合、 他のポリシーマップ クラス police コマンドを入力しないで exit を入力できます。
• no: コマンドを無効にするか、デフォルトに設定します。
例
次に、バースト サイズが 20 KB の 1-Mb/s 平均レートでポリサーを設定する例を示します。ポリサーは、パケットがレートに準拠している場合は新しい DSCP precedence 値を設定し、トラフィックがレートを超過した場合はパケットをドロップします。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class inclass1
Switch(config-pmap-c)# police cir 1000000 20000 conform-action set-dscp-transmit 46 exceed-action drop
Switch(config-pmap-c)# exit
次に、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを使用して 2-rate、3-color ポリシングを設定する例を示します。
Switch(config)# class-map cos-4
Switch(config-cmap)# match cos 4
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# policy-map in-policy
Switch(config-pmap)# class cos-4
Switch(config-pmap-c)# police cir 5000000 pir 8000000 conform-action transmit exceed-action set-dscp-transmit 24 violate-action drop
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy input in-policy
次に、ポリシーマップ クラス ポリシング コンフィギュレーション モードで同じ設定を作成する例を示します。
Switch(config)# class-map cos-4
Switch(config-cmap)# match cos 4
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# policy-map in-policy
Switch(config-pmap)# class cos-4
Switch(config-pmap-c)# police cir 5000000 pir 8000000
Switch(config-pmap-c-police)# conform-action transmit
Switch(config-pmap-c-police)# exceed-action set-dscp-transmit 24
Switch(config-pmap-c-police)# violate-action drop
Switch(config-pmap-c-police)# end
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
|
|
class |
指定したクラスマップ名のトラフィック分類一致基準を定義します。 |
conform-action |
CIR または PIR を満たし、レートが適合バーストよりも低いパケットのポリシーマップ クラスに対して複数のアクションを定義します。 |
exceed-action |
CIR または PIR を超過し、適合値と超過バーストの間のレートを持つパケットのポリシーマップ クラスに対して複数のアクションを定義します。 |
policy-map |
複数のポートに接続可能なポリシー マップを作成または変更して、サービス ポリシーを指定します。 |
violate-action |
CIR および PIR を超過し、適合レートに超過バーストを加えた値を超えるレートを持つパケットのポリシーマップ クラスに対して複数のアクションを定義します。 |
show policy-map |
QoS ポリシー マップを表示します。 |
policer aggregate(グローバル コンフィギュレーション)
集約ポリサーを作成して、入力ポリシー マップ内の複数のクラスにおけるすべてのトラフィックのポリシングを行うには、policer aggregate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。集約ポリサーは、同一ポリシー マップ内の複数のクラスで共有できます。ポリサーは、最大許容伝送速度または認定情報レート、最大バースト伝送サイズ、および最大値に達するか超過した場合の対処法を定義します。指定されたポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
policer aggregate aggregate-policer-name { rate-bps | cir cir-bps } [ bc burst- value ]| [ pir pir-bps [be burst-bytes ]] [ conform-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ] [ exceed-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit] [violate-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]]
no policer aggregate aggregate-policer-name { rate-bps | cir cir-bps } [ bc burst- value ]| [ pir pir-bps [be burst-bytes ]] [ conform-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ] [ exceed-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit] [violate-action [ drop | set-cos-transmit { new-cos-value | [ cos | dscp | precedence ]} | set-dot1ad-dei-transmit { new-dei-value | [ cos | dscp | precedence ] [ table table-map name ]} | set-dscp-transmit { new-dscp-value | [ cos | dscp | precedence ]} | set-prec-transmit { new-precedence-value | [ cos | dscp | precedence ]} | set-qos-transmit qos-group-value | transmit ]]
構文の説明
aggregate-policer-name |
集約ポリサーの名前です。 |
rate-bps |
平均トラフィック伝送速度をビット/秒(b/s)で指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 です。 |
cir cir-bps |
ビット/秒単位の認定情報レート(CIR)。指定できる範囲は、8000 ~ 1000000000 b/s です。 |
bc burst- value |
(任意)適合バースト。許容バースト バイト数。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 バイトです。 バースト値を入力しない場合は、CIR レートで 250 ミリ秒(ms)で送信できるバイト数と等しいバースト値が計算されます。ほとんどの場合、自動的に計算された値が適切です。すべての意味を認識している場合だけ新しい値を入力します。 |
pir pir-bps |
(任意)トラフィックのポリシングに使用される最大情報レート(PIR)。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000000 b/s です。 |
be burst-bytes |
(任意)拡張バースト。許容拡張バースト バイト数。指定できる範囲は 8000 ~ 1000000 バイトです。 |
conform-action |
(任意)CIR に適合する(CIR 以下の)パケットに実行するアクション。 |
drop |
(任意)パケットをドロップします。 に設定されます。 |
set-cos-transmit cos-value |
パケットの新しいサービス クラス(CoS)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 CoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-dot1ad-dei-transmit new-dei-value |
パケットの IEEE 802.1ad フレームの新しい廃棄適格インジケータ(DEI)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 DEI 値に指定できる範囲は 0 ~ 1 です。DEI 値は 802.1ad ポートにだけ適用されます。 |
set-dscp-transmit dscp-value |
パケットの新しい DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 DSCP 値に指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
set-prec-transmit precedence-value |
パケットの新しい IP precedence 値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 IP precedence 値に指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
set-qos-transmit qos-group-value |
パケットの新しい Quality of Service(QoS)グループ値を設定し、パケットを送信します。これにより、マーキング アクションの to - type が指定されます。新規 QoS 値に指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
cos |
(任意)着信パケットの CoS 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
dscp |
(任意)着信パケットの DSCP 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
precedence |
(任意)着信パケットの IP precedence 値に基づき上記のキーワードに指定されているパケット マーキングを設定し、パケットを送信します。これにより、拡張パケットマーキング アクションの from - type が指定されます。 |
table table-map name |
(任意)上記の from-type キーワードとともに使用します。拡張パケット マーキングに使用するテーブル マップを指定します。このテーブル マップを使用して、アクションの from-type パラメータに基づき、アクションの to-type がマーキングされます。 テーブル マップが違反アクションではサポートされません。 |
transmit |
(任意)パケットを変更せずに送信します。 |
exceed-action |
(任意)CIR を超過し、PIR 以下のパケットに実行するアクションです。 |
violate-action |
(任意)PIR を超過するパケットに対して実行するアクション。 |
デフォルト
集約ポリサーは定義されません。
集約ポリサーを設定すると、適合バースト( bc )は設定された CIR で 250 ms に自動的に設定されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
set-dot1ad-dei-transmit キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
適合アクション マーキングを設定するには、拡張パケット マーキングを使用し、変更されていないパケットを送信する超過アクションと違反アクションを設定し、明示的な値を使用してマーキングして、拡張パケット マーキングのすべての組み合わせを使用します。拡張パケット マーキングによって、あらゆる着信 QoS マーキングおよびテーブル マップに基づく QoS マーキングが変更されます。また、スイッチは、同じクラスの複数の QoS パラメータのマーキングと適合アクション、超過アクション、および違反アクション マーキングの同時設定をサポートします。
適合アクションが drop に設定されている場合、超過アクションおよび違反アクションは自動的に drop に設定されます。超過アクションが drop に設定されている場合、違反アクションは自動的に drop に設定されます。
violate-action を設定しない場合、デフォルトで違反クラスが 超過アクション と同じアクションに割り当てられます。
スイッチでは、最大 254 の一意の集約ポリサーをサポートしています。
集約ポリシングは、入力ポリシー マップでだけサポートされます。
exceed-action のテーブル マップを設定し、違反アクションのアクションが明示的に設定されていない限り、集約ポリシングの violate-action に対するテーブル マップはサポートされません。
複数の適合、超過、違反アクションを集約ポリサーに policer aggregate グローバル コンフィギュレーション コマンドのパラメータとして同時に設定できますが、次の順序でアクションを入力する必要があります。
• drop 、または transmit あるいは set アクションは、 conform-action のあとに次の順序で入力する必要があります。
set-qos-transmit
set-dscp-transmit または set-prec-transmit
set-cos-transmit
• drop、transmit または set アクションは、 exceed-action のあとに次の順序で入力する必要があります。
set-qos-transmit
set-dscp-transmit または set-prec-transmit
set-cos-transmit
• drop 、 transmit または set アクションは、 violate-action のあとに次の順序で入力する必要があります。
set-qos-transmit
set-dscp-transmit または set-prec-transmit
set-cos-transmit
出力ポリシー マップは、元の値ではなく、アウトオブプロファイル トラフィックの変更された値にのみ一致する必要があります。
802.1ad S-UNI および S-NNI ポートのみが DEI ビットをマークするポリサーを使用できます。
集約ポリサーを設定すると、特定のバースト サイズおよび適合アクションと超過アクションを設定できます。バースト サイズ( bc )を指定しない場合は、CIR レートで 250 ミリ秒で送信できるバイト数と等しい適切なバースト サイズ値が計算されます。ほとんどの場合、自動的に計算された値が適切です。すべての意味を認識している場合だけ新しい値を入力します。
例
次に、 agg-pol-1 という名前の集約ポリサーを設定し、ポリシー マップ内の複数のクラスに付加する例を示します。
Switch(config)# policer aggregate agg-pol-1 10900000 80000 exceed-action drop
Switch(config)# class-map test1
Switch(config-cmap)# match access-group 1
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map test2
Switch(config-cmap)# match access-group 2
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# policy map testexample
Switch(config-pmap)# class test1
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg-pol-1
Switch(config-cmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class test2
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg-pol-1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-9map)# exit
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy input testexample
次に、2-rate、3-color 集約ポリサーを作成し、ポリシー マップ内の複数のクラスに付加する例を示します。ポリシー マップは入力ポートに結合されます。
Switch(config)# policer aggregate example cir 10900000 pir 80000000 conform-action transmit exceed-action drop violate-action drop
Switch(config)# class-map testclass1
Switch(config-cmap)# match access-group 1
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# class-map testclass2
Switch(config-cmap)# match access-group 2
Switch(config-cmap)# exit
Switch(config)# policy-map testexample
Switch(config-pmap)# class testclass
Switch(config-pmap-c)# police aggregate example
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class testclass2
Switch(config-pmap-c)# police aggregate example
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy input testexample
設定を確認するには、 show aggregate-policer 特権 EXEC コマンドを入力します。
police aggregate(ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション)
同一のポリシー マップにある複数のクラスに集約ポリサーを適用するには、police aggregate ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。指定されたポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
police aggregate aggregate-policer-name
no police aggregate aggregate-policer-name
構文の説明
aggregate-policer-name |
集約ポリサーの名前です。 |
コマンド モード
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチ上では、ポートに関連付けられた最大 229 のポリサー インスタンスがサポートされます(228 のユーザ設定可能なポリサーと、1 つの内部使用に予約されたポリサー)。CPU 保護がイネーブルになっている場合(デフォルト)、ポート当たり 45 の入力ポリサーを設定できます。 no policer cpu uni all グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードして CPU 保護をディセーブルにすると、ユーザ定義クラスにはポート当たり最大 64 の入力ポリサー(すべての 4 番めのポート上で 63 ポリサー)を設定できます。詳細については、 policer cpu uni コマンドを参照してください。
集約ポリシングは、入力ポリシー マップにだけ適用されます。
集約ポリサーは、個別のポリサーとは異なり、ポリシー マップ内の複数のトラフィック クラスで共有されます。インターフェイスに適用されたポリシー マップ内の複数のクラスにおけるトラフィック ストリームをポリシングするには、集約ポリサーを使用します。集約ポリシングは、複数のインターフェイス上のトラフィック ストリームの集約には使用できません。
1 つのポリシー マップだけが、任意の特定の集約ポリサーを使用できます。
例
次に、集約ポリシングをデフォルトのアクションを使用して設定し、同じポートのすべてのクラスに適用する例を示します。
Switch(config)# policy-map inpolicy
Switch(config-pmap)# class in-class1
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class in-class2
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class in-class3
Switch(config-pmap-c)# police aggregate agg_policer1
Switch(config-pmap-c)# exit
設定を確認するには、 show aggregate policer 特権 EXEC コマンドを入力します。
policer cpu uni
CPU 保護をイネーブルまたはディセーブルにし、スイッチのすべてのユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)および拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)の CPU ポリシングしきい値を設定するには、policer cpu uni グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト レートに戻す場合、または CPU 保護をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
policer cpu uni {all | rate-bps }
no policer cpu uni {all | rate-bps }
構文の説明
all |
CPU 保護をイネーブルまたはディセーブルにするには、このキーワードを入力します。CPU 保護をディセーブルにすると、ポートごとに 45 ではなく 64 のポリサーを設定できます。 |
rate-bps |
CPU ポリシングしきい値をビット/秒(b/s)で指定します。指定できる範囲は 8000 ~ 409500 です。 |
デフォルト
CPU 保護がイネーブルになります。デフォルトのポリシングしきい値は 160000 b/s です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(50)SE |
all キーワードが CPU 保護をディセーブルまたはイネーブルにするために追加されました。 |
使用上のガイドライン
偶発的または意図的な CPU 過負荷から保護するために、スイッチでは UNI および ENI の事前定義された 1 組のレイヤ 2 制御パケットおよび一部のレイヤ 3 制御パケットをドロップまたはレート制限することにより、自動的に CPU 保護またはコントロール プレーン セキュリティを実現します。スイッチは、CPU 保護のため、0 ~ 26 の番号が指定された 27 のコントロール プレーンのセキュリティ ポリサーを事前に割り当てます。ポリサー 26 は、廃棄ポリサーを意味します。ポリサー 0 ~ 25 は、ポートが制御プロトコルのレート制限ポリサーを使用することを意味します。
CPU ポリサーは事前に割り当てられています。policer cpu uni rate-bps コマンドを使用してレート制限しきい値だけを設定できます。設定されたしきい値は、すべての制御プロトコルおよびすべての UNI と ENI 適用されます。
CPU 保護ポリシングは、ポートごとに 19 のポリサーを使用します。これにより、ポートに最大 45 の入力ポリサーを付加することができます。ポートで 45 を超えるポリサーが必要な場合、45 を超えるポリサーを持つポリシー マップを付加する前に、 no cpu policer uni all グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、CPU 保護をディセーブルにできます。CPU 保護をディセーブルにすると、ポートに最大 64 の入力ポリサーを付加できます。
CPU 保護をディセーブルにする際はこれらの制限事項について注意してください。
• CPU 保護をディセーブルにすると、ユーザ定義クラスに対してポートごとに最大 63 のポリサー(すべての 4 番目のポート上で 62)を、すべてのスイッチの class-default に対して 1 つのポリサーを設定できます。この制限を超える原因となるような任意のポリシーへ付加や変更を行うと失敗となり、 policer resources exceeded というエラー メッセージが返されます。
• CPU 保護をディセーブルにすると、ME3400E-24TS スイッチで最大 255 個のポリサーを設定できます。この制限を超える原因となるような任意のポリシーへ付加や変更を行うと失敗となり、policer resources exceeded というエラー メッセージが返されます。
• CPU 保護をディセーブルにして、45 を超えるポリサーを持つポリシー マップを付加してから、CPU 保護を再度イネーブルにして、リロードした場合、CPU 保護には、ポートごとに 19 のポリサーが再度必要となります。リロード中、ポリサー 46 以降は、 policer resources exceeded のエラー条件を満たすことになるので、これらのクラスに付加されるポリサーはありません。
(注) スイッチの各 4 ポート(ポート 1 ~ 4、5 ~ 8 など)では、最初の 3 ポートは、64 のポリサーをサポートしますが、4 番めのポートは、63 のポリサーだけをサポートできます。
CPU 保護機能をディセーブルまたはイネーブルにする場合、設定が反映される前に reload 特権 EXEC コマンドを入力することによって、スイッチをリロードする必要があります。
(注) CPU 保護をオフにするとプロトコル パケットが CPU に到達可能となり、これが、CPU 処理の過負荷や、ソフトウェアによるストーム制御の原因となる可能性があります。
show policer cpu uni-eni {drop | rate} 特権 EXEC コマンドを入力し、CPU 保護がイネーブルになっているかどうか確認できます。
コントロールプレーン セキュリティの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次に、CPU 保護しきい値を 10000 b/s に設定し、その設定を確認する例を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# policer cpu uni 10000
show policer cpu uni-eni rate 特権 EXEC コマンドを入力して、設定を確認できます。
次に、CPU 保護をディセーブルにしてスイッチをリロードする例を示します。
Switch(config)# no policer cpu uni all
Proceed with reload? [confirm]
次に、CPU 保護がディセーブルの場合の show policer cpu uni-eni rate 特権 EXEC コマンドの出力例を示します。
Switch# show policer cpu uni-eni rate
CPU Protection feature is not enabled
policy-map
複数の物理ポートに適用できるポリシーマップを作成または変更し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始するには、policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のポリシー マップを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
policy-map policy-map-name
no policy-map policy-map-name
構文の説明
policy-map-name |
ポリシー マップ名です。 |
デフォルト
ポリシー マップは定義されません。デフォルトでは、パケットは変更せずに送信されます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
スイッチでは、最大 256 の一意のポリシー マップをサポートしています。
一致基準がクラス マップに定義されているクラスのポリシーを設定する前に、 policy-map コマンドを使用して、作成または変更するポリシー マップの名前を指定します。 policy-map コマンドを入力した場合も、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードがイネーブルになり、このモードでポリシー マップのクラス ポリシーを設定または変更することができます。
policy-map コマンドを入力すると、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードになり、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• class :ポリシーのアクションが適用される指定トラフィック分類。分類は、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドで定義されます。詳細については、 class-map コマンドを参照してください。
• description :ポリシー マップを説明します(最大 200 文字)。
• exit :ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• no :以前定義したポリシー マップを削除します。
(注) no policy-map コンフィギュレーション コマンドまたは no policy-map policy-map-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、インターフェイスに付加されたポリシー マップを削除する場合、ポリシー マップが消去されているインターフェイスの一覧を示す警告メッセージが表示されます。ポリシー マップは消去および削除されます。次に例を示します。
Warning: Detaching Policy test1 from Interface GigabitEthernet0/1
クラス ポリシーをポリシー マップ内で設定できるのは、クラスに一致基準が定義されている場合だけです。クラスの一致基準を設定するには、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドおよび match クラス マップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。物理ポート単位でパケット分類を定義します。
入力ポリシー マップおよび出力ポリシー マップを作成し、ポートに、入力ポリシー マップおよび出力ポリシー マップを 1 つずつ割り当てることができます。入力ポリシー マップは、ポート上の着信トラフィックに作用します。出力ポリシー マップは、発信トラフィックに作用します。
複数の物理ポートに対して、同一のポリシーマップを適用することができます。
入力ポリシー マップの設定を行うときは、次の注意事項に従ってください。
• スイッチのインターフェイスに付加できる入力ポリシー マップの合計数は、ハードウェア リソースのアベイラビリティにより制限されます。いずれかのハードウェア リソースの制限を超過する入力ポリシー マップを付加しようとすると、設定エラーになります。
• 入力ポリシー マップの最大クラス マップ数は 64 + class-default です。
• 1 つのポリシー マップ内の IP(IP 標準および拡張 ACL、DSCP または IP precedence)と非 IP(MAC ACL または CoS)分類を 1 つのクラス マップ内、またはポリシー マップ内のクラス マップにわたって設定することはできません。
• service-policy input ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドを使用してインターフェイスに入力ポリシー マップを付加した後に、入力ポリシー マップをインターフェイスから取り外さないでポリシーを変更できます。分類基準、クラス、またはアクションの追加または削除、もしくは設定されたアクション(ポリサー、レート、マッピング、マーキングなど)のパラメータの変更を行うことができます。
• match qos-group コマンド、クラスベース均等化キューイング(CBWFQ)の bandwidth コマンド、クラスベース プライオリティ キューイングの priority コマンド、重み付きテール ドロップ(WTD)の queue-limit コマンド、ポート シェーピングの shape average コマンド、クラスベース トラフィック シェーピングは、入力ポリシー マップでサポートされていません。
出力ポリシー マップの設定を行うときは、次の注意事項に従ってください。
• 出力ポリシー マップには、最大 4 つのクラス(1 つは class-default )を含めることができます。
• スイッチは、スイッチ上の各ポートに固有の出力ポリシー マップの設定および付加をサポートしています。ただし、これらの出力ポリシー マップには、それぞれキュー制限を 3 つしか設定できません。これら 3 つの固有のキュー制限設定は、スイッチ ポート数に応じた数の出力ポリシー マップに含まれます。4 つ目のキュー制限設定を含む出力ポリシー マップを付加しようとすると、エラー メッセージが表示され、付加は許可されません。帯域幅、プライオリティ、またはシェーピングの設定には制限はありません。
• すべての出力ポリシー マップには、同じ数のクラス マップ(1 ~ 3)と同じ分類(つまり、同じクラス マップ)を含める必要があります。
• service-policy output インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してインターフェイスに出力ポリシー マップを付加した後は、設定済みアクションのパラメータ(レート、パーセンテージなど)を変更すること、または、インターフェイスにポリシー マップが付加されている場合にクラス マップの分類基準を追加または削除することのみができます。クラスまたはアクションを追加、削除するには、すべてのインターフェイスからポリシー マップを消去して、変更し、再度インターフェイスに付加する必要があります。
• match access-group コマンド、マーキングの set コマンド、および priority コマンドを含まないポリシングの police コマンドは、出力ポリシー マップでサポートされていません。
ポリシー マップの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次に、3 つのクラスの入力ポリシー マップを作成する例を示します。
Switch(config)# policy-map input-all
Switch(config-pmap)# class gold
Switch(config-pmap-c)# set dscp af43
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class silver
Switch(config-pmap-c)# police 50000000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class bronze
Switch(config-pmap-c)# police 20000000
Switch(config-pmap-c)# exit
次に、レート制限が gold クラスのプライオリティを指定し、残りの帯域幅の少なくとも 20% を silver クラスに、10% を bronze クラスに保証する出力ポリシー マップを設定する示します。
Switch(config)# policy-map output-2
Switch(config-pmap)# class gold-out
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# police 50000000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class silver-out
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class bronze-out
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# exit
次の例では、ポリシー マップ output-2 を削除する方法を示します。
Switch(config)# no policy-map output-2
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
port-channel load-balance
EtherChannel のポート間で負荷分散方式を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | src-dst-ip | src-dst-mac | src-ip | src-mac }
no port-channel load-balance
構文の説明
dst-ip |
宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散。 |
dst-mac |
宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散。同一の宛先に対するパケットは同一のポートに送信され、異なる宛先のパケットはチャネルの異なるポートに送信されます。 |
src-dst-ip |
送信元および宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散。 |
src-dst-mac |
送信元および宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散。 |
src-ip |
送信元ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散。 |
src-mac |
送信元 MAC アドレスに基づいた負荷分散。異なるホストからのパケットは、チャネルで異なるポートを使用し、同一のホストからのパケットは同一のポートを使用します。 |
デフォルト
デフォルトは、 src-mac です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
これらの転送方式をどのような場合に使用するかについての詳細は、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
例
次の例では、負荷分散方式を dst-mac に設定する方法を示します。
Switch(config)# port-channel load-balance dst-mac
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel load-balance 特権 EXEC コマンドを入力します。
port-type
既存のポートタイプからネットワーク ノード インターフェイス(NNI)、ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)、または拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)に Cisco ME スイッチのポート タイプを変更するには、port-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルト値設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-type { eni | nni | uni }
no port-type
構文の説明
eni |
拡張ネットワーク インターフェイス。ENI は、デフォルト設定が UNI と同じですが、設定により Cisco Discovery Protocol(CDP)、スパニング ツリー プロトコル(STP)、リンク層検出プロトコル(LLDP)、および EtherChannel のリンク集約制御プロトコル(LACP)またはポート集約プロトコル(PAgP)用のプロトコル制御パケットをサポートできます。 |
nni |
ネットワーク ノード インターフェイス。 |
uni |
ユーザ ネットワーク インターフェイス。 |
デフォルト
コンフィギュレーション ファイルがない場合、Cisco ME スイッチのすべての 10/100 ポートは UNI で、Cisco ME スイッチの Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュール スロットは NNI です。ポートは、ENI ポートとなるように設定します。
ENI として設定されたポートに UNI ポートと同じデフォルトがあっても、ENI の制御プロトコル(CDP、STP、LLDP、LACP と PAgP)を設定できます。これらのプロトコルは、UNI ではサポートされていません。
UNI または ENI のデフォルト ステータスは、スイッチを設定する場合に無許可のユーザが他のポートにアクセスするのを防止するため、管理上のダウンとなっています。これを設定する前に、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、UNI または ENI をイネーブルする必要があります。
NNI のデフォルト ステータスは管理上アップであり、サービス プロバイダーは初期設定時にリモート スイッチへのアクセスを許可されます。
ポートを ENI として設定すると、ポートの管理ステートは変わりません。ポートタイプの変更前にポート ステートが シャットダウン の場合は、 シャットダウン ステートのままとなります。ステートが シャットダウン以外 の場合は シャットダウン以外の ステートのままとなります。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
ポートが別のポート タイプに再設定できます。別のインターフェイス タイプとして再設定されるポートは、現在のインターフェイス タイプの特性をすべて継承します。デフォルトでは、スイッチのすべてのポートは、UNI または NNI です。Cisco ME スイッチ上の各ポートは常に、UNI、NNI、または ENI になります。
一部の機能は、すべてのポート タイプでだけサポートされされていません。制御プロトコル(CDP、STP、LLDP、EtherChannel LACP および PAgP)のサポートは、ポート タイプによって異なります。
• NNI では、これらの機能はデフォルトでイネーブルになっています。
• ENI 上では、これらの機能はデフォルトでディセーブルになっていますが、コマンドライン インターフェイスを使用して、イネーブルにできます。
• これらの機能は、UNI ではサポートされていません。
特定の機能のサポートについては、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。1 つのタイプから別のタイプにポートを変更する場合、特定のインターフェイスの設定オプションの矛盾を防ぐために、ポート タイプに特化した機能が設定から削除されます。
スイッチのすべてのポートは UNI または ENI にすることができますが、スイッチでメトロ アクセス イメージが稼動している場合、4 つのポートを同時に NNI にすることができます。スイッチでメトロ IP アクセス イメージが稼動している場合、すべてのポートを NNI として設定できます。
no port-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドまたは default port-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、ポートがデフォルト ステート(ファスト イーサネット ポートの場合は UNI、ギガビット イーサネット ポートの場合は NNI)に戻ります。
トラフィックは UNI または ENI の間ではスイッチングされません。また、UNI または ENI に着信するすべてのトラフィックは、ユーザが別のユーザのプライベート ネットワークにアクセスするのを防止するため、NNI から発信される必要があります。スイッチ内でトラフィックを 2 つ以上の UNI または ENI により交換するのが適切であれば、インターフェイスをコミュニティ VLAN に割り当てることができます。コミュニティ VLAN には、最大 8 つの UNI または ENI を含めることができます。同じコミュニティ VLAN に UNI および ENI を混在させることは推奨しません。
VLAN の設定の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、ポートを NNI に変更する方法を示します。
Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# no shutdown
Switch(config-if)# port-type nni
5d20h: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
Switch# copy running-config startup-config
次の例では、ポート タイプを ENI に変更する方法を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# no shutdown
Switch(config-if)# port-type eni
power-supply dual
電源装置が 1 台だけスイッチに取り付けられている場合、電源アラーム(LED の状態、MIB の状態、および MIB トラップ)をイネーブルにするには、 power-supply dual グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチを 1 台の電源で運転し、2 台目の電源が存在しないことを示すアラームを抑制するには、このコマンドの no 形式を使用します。DC 電源入力が存在しない場合にアラームをイネーブルにするには、 power-supply dual dc-feed コマンドを使用します。
power-supply dual [dc-feed]
no power-supply dual [dc-feed]
構文の説明
dc-feed |
(任意) no power-supply dual dc-feed コマンドは、DC 電源が設置されている場合に、1 つの DC 入力のみが期待されることを指定します。これは、存在しない DC 入力に関するアラームを抑制します。 |
デフォルト
デフォルトでは、電源が 1 台しか取り付けられていない場合でもアラームは発生しません( no power-supply dual )。DC 電源が取り付けられている場合のデフォルトは、両方の DC 入力が電力を供給していることです。そうでない場合、アラームがトリガーされます。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
|
|
12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
no power-supply dual グローバル コンフィギュレーション コマンド(デフォルト)を入力すると、電源は 1 つしか存在していないと見なされるように指定できます。電源が失われてもアラームがスイッチによって生成されなくなります。
このコマンドによって、2 番目の電源の不在、または 2 番目の電源に対する入力の不在に関するメッセージの送信だけを制御できます。ソフトウェアによって、電源が存在しているかどうか、また、入力電圧が存在しているかどうかが検出されます。入力が存在している場合、ソフトウェアによって、出力電圧が存在しているかどうか、また、ファンが動作しているかどうかを検出できます。
• 電源が 1 つしか存在しない場合、アラームは送信されません。ただし、この電源が AC 入力に接続されており、電力を受信または送信していない場合、電源障害メッセージが送信されます。
• 電源が 2 つ存在しており、両方の電源が電力を受信および送信している場合、メッセージは送信されません。
• 電源が 2 つ存在しており、片方が AC 入力に接続されて動作しており、もう片方が接続されていない場合、メッセージは送信されません。
• 電源が 2 つ存在しており、両方の電源が AC 入力に接続されているが、片方の電源だけが電力を受信または送信している場合、電源障害メッセージが送信されます。
(注) AC 入力に接続されている AC 電源が電力を受信または送信していない場合は必ず、スイッチによってエラー メッセージが送信されます。
2 つの電源でスイッチを動作させている場合、 power-supply dual グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、片方の電源が失われたときにメッセージを送信するようにスイッチを設定します。
1 つまたは 2 つの DC 電源が設置されている場合、スイッチによって両方の DC 入力が検出されないと、LED アラーム カラーが生成されシステム メッセージが送信されます。DC 入力を 1 つしか使用したくない場合、 no power-supply dual dc-feed グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、2 番目の DC 入力が存在しない場合のアラーム メッセージをディセーブルにします。このコマンドは、DC 電源がスイッチに設置されている場合にだけ有効です。
例
次に、2 番目の電源が存在しない場合の電源アラームを抑制し設定を確認する例を示します。
Switch(config)# no power-supply dual
次に、DC 電源が取り付けられ、1 つの DC 入力のみが存在する場合の電源アラームを抑制する例を示します。
Switch(config)# no power-supply dual dc-feed
show env all または show env power 特権 EXEC コマンドを入力して、電源アラーム ステータスを表示できます。
関連コマンド
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show env { all | power } |
スイッチの電源アラームの設定を表示します。 |
priority
出力ポリシー マップに属するトラフィックのクラスに対してクラスベース プライオリティ キューイングを設定するには、 priority ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチでは、完全プライオリティ キューイングまたは police ポリシーマップ コマンドと併用されるプライオリティをサポートしています。クラスに指定されているプライオリティを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
priority
no priority
(注) priority ポリシーマップ クラス コマンドで police コマンドを使用してプライオリティ キューを無条件にレート制限すると、police コマンドでバースト サイズの値はサポートされません。
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
単独で使用されている場合( police ポリシーマップ コマンドの前ではなく)、 priority コマンドは低遅延パスにトラフィックを割り当て、クラスに属するパケットの遅延が設定可能な最小遅延になるようにします。完全プライオリティ キューイングを使用すると、プライオリティ キューのパケットはキューが空になるまでスケジューリングされ、送信されます。
(注) policy コマンドなしで priority コマンドを使用する際は注意してください。完全プライオリティ キューイングを過剰に使用すると、他のキューで輻輳が発生する場合があります。
プライオリティ キューで使用される帯域幅を削減するには、 priority を police { rate-bps | cir cir-bps } ポリシーマップ コマンドと併用します。これは、出力ポリシー マップでサポートされる唯一のポリシング形式です。このようにコマンドを組み合わせて、プライオリティ キューの最大レートを設定します。また、他のクラスに bandwidth および shape average の各ポリシーマップ コマンドを使用すると、他のキューのトラフィック レートを割り当てることができます。
(注) 出力ポリシーで police コマンドと priority コマンドを併用する場合に、コマンドライン ヘルプで表示される範囲が 8000 ~ 1000000000 bps であっても、ポリシング レートの範囲は 64000 ~ 1000000000 bps です。出力サービス ポリシーを付加しようとすると、設定済みのバースト サイズは無視されます。
出力ポリシー マップに police コマンドを使用せずにプライオリティを設定する場合に他のキューを設定するには、 bandwidth remaining percent ポリシーマップ コマンドを使用して、共有するしかありません。このコマンドは、割り当てられた帯域幅を保証しませんが、分散レートは保証されます。
出力ポリシー マップに police コマンドを使用してプライオリティを設定する場合に他のキューを設定するには、 bandwidth ポリシーマップ コマンドを使用して共有し、 shape average ポリシーマップ クラス コマンドを使用してシェーピングするしかありません。
priority コマンドは、スイッチ上で付加されたすべての出力ポリシーの単一の一意のクラスにのみ関連付けられます。
priority コマンドは、出力ポリシー マップの class-default に関連付けられません。
同一クラスでは、プライオリティとその他のスケジューリング アクション( shape average または bandwidth )を設定できません。
priority コマンドは、クラスのデフォルト キュー制限を使用します。キュー制限を変更するには、 queue-limit ポリシーマップ クラス コマンドを使用し、 priority コマンドによって設定されたデフォルト設定を上書きします。
例
次に、クラス out-class1 を完全プライオリティ キューとして設定し、このクラスのすべてのパケットが他のトラフィック クラスより先に送信される例を示します。他のトラフィック キューでは、 out-class2 は残りの帯域幅の 50%、 out-class3 は残りの帯域幅の 20% を取得するように設定されます。クラス class-default は、保証なしで、残りの 30% を取得します。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class out-class1
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class out-class2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 50
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class out-class3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 20
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy output policy1
次に、 priority コマンドと police コマンドを併用して、 out-class1 をプライオリティ キューとして設定し、キューに着信するトラフィックを 20000000 ビット/秒(bps)に制限して、プライオリティ キューがそれを超えるレートを使用しないようにする例を示します。このレートを超えるトラフィックは、廃棄されます。その他のトラフィック キューは、前述の例のとおり設定されます。
Switch(config)# policy-map policy1
Switch(config-pmap)# class out-class1
Switch(config-pmap-c)# priority
Switch(config-pmap-c)# police 20000000
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class out-class2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 50
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class out-class3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet0/1
Switch(config-if)# service-policy output policy1
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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class |
指定したクラスマップ名のトラフィック分類一致基準を定義します。 |
police |
分類したトラフィックにポリサーを定義します。 |
policy-map |
複数のポートに接続可能なポリシー マップを作成または変更して、サービス ポリシーを指定します。 |
show policy-map |
Quality of Service(QoS)ポリシー マップを表示します。 |
private-vlan
プライベート VLAN を設定して、プライベート VLAN のプライマリおよびセカンダリ VLAN 間のアソシエーションを設定するには、 private-vlan VLAN コンフィギュレーション コマンドを使用します。通常の VLAN 設定に VLAN を戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
private-vlan { association [ add | remove ] secondary-vlan-list | community | isolated | primary }
no private-vlan { association | community | isolated | primary }
構文の説明
association |
プライマリ VLAN とセカンダリ VLAN とのアソシエーションを作成します。 |
secondary-vlan-list |
プライベート VLAN 内のプライマリ VLAN に関連付ける 1 つまたは複数のセカンダリ VLAN を指定します。 |
add |
セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付けます。 |
remove |
セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN とのアソシエーションをクリアします。 |
community |
VLAN をコミュニティ VLAN として指定します。 |
isolated |
VLAN をコミュニティ VLAN として指定します。 |
primary |
VLAN をコミュニティ VLAN として指定します。 |
デフォルト
デフォルトでは、プライベート VLAN が設定されていません。
コマンド モード
VLAN コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
レイヤ 2 ネットワーク内のすべてのスイッチにプライベート VLAN を手動で設定して、レイヤ 2 データベースを結合し、プライベート VLAN トラフィックのフラッディングを防ぐ必要があります。
プライベート VLAN には、VLAN 1 または VLAN 1002 ~ 1005 を設定できません。拡張 VLAN(VLAN ID 1006 ~ 4094)はプライベート VLAN として設定できます。
セカンダリ(隔離またはコミュニティ)VLAN を 1 つのプライマリ VLAN だけに 関連付ける ことができます。プライマリ VLAN には、1 つの独立 VLAN および複数のコミュニティ VLAN を関連付けることができます。
• セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN として設定できません。
• secondary_vlan_list パラメータには、スペースを含めないでください。複数のカンマ区切りの項目を含めることができます。各項目として入力できるのは、単一のプライベート VLAN ID またはハイフンで連結したプライベート VLAN ID です。リストには、1 つの隔離 VLAN と複数のコミュニティ VLAN を含めることができます。
• プライマリまたはセカンダリ VLAN のいずれかを削除すると、VLAN に関連付けられたポートが非アクティブになります。
コミュニティ VLAN は、コミュニティ ポート間、およびコミュニティ ポートから対応するプライマリ VLAN の混合ポートにトラフィックを伝送します。コミュニティ VLAN には、最大 8 つのユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)を含めることができます。
隔離 VLAN は、混合ポートと通信を行うために隔離ポートによって使用されます。同一のプライマリ VLAN ドメインで他のコミュニティ ポートまたは隔離ポートにトラフィックを伝送しません。
プライマリ VLAN は、ゲートウェイからプライベート ポートのカスタマー エンド ステーションにトラフィックを伝送する VLAN です。
レイヤ 3 VLAN インターフェイス(SVI)はプライマリ VLAN にだけ設定してください。セカンダリ VLAN には、レイヤ 3 VLAN インターフェイスを設定できません。VLAN がセカンダリ VLAN として設定されている間、セカンダリ VLAN の SVI は非アクティブになります。
VLAN コンフィギュレーション モードを終了するまで、 private-vlan コマンドは作用しません。
プライベート VLAN ポートを EtherChannel として設定しないでください。ポートがプライベート VLAN 設定に含まれていると、ポートの EtherChannel 設定が非アクティブになります。
プライベート VLAN は、リモート スイッチド ポート アナライザ(RSPAN)VLAN にすることはできません。
プライベート VLAN は、User Network Interface-Enhanced Network Interface(UNI-ENI)にすることはできません。VLAN が UNI-ENI 隔離 VLAN(デフォルト)の場合、 private-vlan VLAN コンフィギュレーション コマンドを入力して、プライベート VLAN に変更できます。VLAN が UNI-ENI コミュニティ VLAN として設定されている場合、最初に no uni-vlan VLAN コンフィギュレーション コマンドを入力してから、プライベート VLAN として設定する必要があります。
プライベート VLAN には複数の VLAN が含まれますが、プライベート VLAN 全体で実行されるのは 1 つの STP インスタンスだけです。セカンダリ VLAN がプライマリ VLAN に関連付けられている場合、プライマリ VLAN の STP パラメータがセカンダリ VLAN に伝播されます。
ホスト ポートおよび混合ポートの設定の詳細については、 switchport private-vlan コマンドを参照してください。
(注) プライベート VLAN の他の機能との相互作用に関する詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
例
次の例では、VLAN 20 をプライマリ VLAN に、VLAN 501 を隔離 VLAN に、VLAN 502 および 503 をコミュニティ VLAN に設定し、プライベート VLAN に関連付ける方法を示します。この例では、VLAN 502 および VLAN 503 は、事前に UNI-ENI コミュニティ VLAN として設定されていると想定します。
Switch# configure terminal
Switch(config-vlan)# private-vlan primary
Switch(config-vlan)# exit
Switch(config-vlan)# private-vlan isolated
Switch(config-vlan)# exit
Switch(config-vlan)# no uni-vlan
Switch(config-vlan)# private-vlan community
Switch(config-vlan)# exit
Switch(config-vlan)# no uni-vlan
Switch(config-vlan)# private-vlan community
Switch(config-vlan)# exit
Switch(config-vlan)# private-vlan association 501-503
設定を確認するには、 show vlan private-vlan または show interfaces status 特権 EXEC コマンドを入力します。
private-vlan mapping
プライベート VLAN のプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN 間でマッピングを作成して、両方の VLAN で同じプライマリ VLAN インターフェイスを共有できるようにするには、 private-vlan mapping インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからプライベート VLAN のマッピングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
private-vlan mapping {[ add | remove ] secondary-vlan-list }
no private-vlan mapping
構文の説明
secondary-vlan-list |
プライマリ VLAN インターフェイスにマッピングされる 1 つまたは複数のセカンダリ VLAN を指定します。 |
add |
(任意)セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN インターフェイスにマッピングします。 |
remove |
(任意)セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN インターフェイス間のマッピングを削除します。 |
デフォルト
デフォルトでは、プライベート VLAN のマッピングが設定されていません。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
プライマリ VLAN の SVI は、レイヤ 3 で作成されます。
レイヤ 3 VLAN インターフェイス(SVI)はプライマリ VLAN にだけ設定してください。セカンダリ VLAN には、レイヤ 3 VLAN インターフェイスを設定できません。VLAN がセカンダリ VLAN として設定されている間、セカンダリ VLAN の SVI は非アクティブになります。
secondary_vlan_list パラメータには、スペースを含めないでください。複数のカンマ区切りの項目を含めることができます。各項目として入力できるのは、単一のプライベート VLAN ID またはハイフンで連結したプライベート VLAN ID です。リストには、1 つの隔離 VLAN と複数のコミュニティ VLAN を含めることができます。
セカンダリ VLAN で受信されたトラフィックは、プライマリ VLAN のインターフェイスによってルーティングされます。
セカンダリ VLAN は、1 つのプライマリ VLAN だけにマッピングできます。プライマリ VLAN がセカンダリ VLAN として設定されると、このコマンドで指定されたすべての SVI はダウンします。
有効なレイヤ 2 プライベート VLAN のアソシエーションがない 2 つの VLAN 間のマッピングを設定する場合、マッピングの設定は作用しません。
例
次の例では、VLAN 20 のインターフェイスを VLAN 18 の SVI にマッピングする方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch# interface vlan 18
Switch(config-if)# private-vlan mapping 20
次の例では、セカンダリ VLAN 303 ~ 305、および 307 からのセカンダリ VLAN トラフィックのルーティングを VLAN 20 SVI を介して許可する方法を示します。
Switch# configure terminal
Switch# interface vlan 20
Switch(config-if)# private-vlan mapping 303-305, 307
設定を確認するには、 show interfaces private-vlan mapping 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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|
show interfaces private-vlan mapping |
インターフェイスまたは VLAN SVI に対するプライベート VLAN のマッピング情報を表示します。 |
queue-limit
出力ポリシー マップの重み付きテール ドロップ(WTD)のキューの最大しきい値を設定するには、queue-limit ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
queue-limit [ cos value| dot1ad dei value | dscp value | precedence value | qos-group value ] number-of-packets [ packets ]
no queue-limit [ cos value | dot1ad dei value | dscp value | precedence value | qos-group value ] number-of-packets [ packets ]
構文の説明
cos value |
(任意)各サービス コスト(CoS)値のパラメータを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
dot1ad dei value |
(任意)各廃棄適格インジケータ(DEI)値のパラメータを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 1 です。 |
dscp value |
(任意)各 DiffServ コード ポイント(DSCP)値のパラメータを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
precedence value |
(任意)各 IP precedence 値のパラメータを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。 |
qos-group value |
(任意)各 Quality Of Service(QoS)グループ値のパラメータを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 99 です。 |
number-of-packets [ packets ] |
キューのパケット数として WTD の最大しきい値を設定します。指定できる範囲は 16 ~ 544 で、256 バイトのパケットを表します。デフォルトは 160 パケットです。 packets キーワードは任意です。 (注) 最適なネットワーク パフォーマンスを得るには、最大キュー制限を272 以下に設定することを強く推奨します。 |
デフォルト
デフォルトのキュー制限は 160(256 バイト)パケットです。
コマンド モード
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(55)SE |
dot1ad dei キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
出力トラフィックを制御するには、 queue-limit ポリシーマップ クラス コマンドを使用します。キュー制限設定は、入力ポリシー マップでサポートされません。
Cisco IOS Release 12.2(35)SE 以降では、インターフェイスごとに 1 つの出力ポリシー マップがサポートされます。ただし、すべての出力ポリシー マップにおいて 3 つの固有のキュー制限設定は有効なままとなります。複数のポリシー マップで同じキュー制限設定を使用できます。
出力ポリシー マップ内で許容されるキュー(クラス)は 4 つだけです(クラス デフォルトを含む)。各キューには 3 つのしきい値が定義されています(キュー制限)。スイッチに許可されるのは 3 つのキュー制限設定のみですが、複数のポリシー マップで同じキュー制限を共有できます。2 つのポリシー マップがキュー制限の設定を共有する場合、両方のポリシー マップのすべてのクラスで、すべてのしきい値が同じでなければなりません。
4 つ目のキュー制限設定を含む出力ポリシー マップをインターフェイスに付加しようとすると、エラー メッセージが表示され、付加は許可されません。
queue-limit コマンドは、出力ポリシー マップの class-default で queue-limit を設定している場合を除き、 bandwidth 、 shape-average 、または priority などのスケジューリング アクションを最初に設定した後にのみサポートされます。
queue-limit コマンドで、WTD 修飾子( cos 、 dscp 、 precedence 、 qos-group )に 3 つ以上の一意のしきい値を設定できません。ただし、これらのしきい値には、任意の数の修飾子をマッピングできます。修飾子なしの queue-limit コマンドを使用することにより、3 番目の一意のしきい値を設定して、最大キューを設定できます。
queue-limit コマンドを使用して、クラス マップ内のしきい値を設定する場合、WTD しきい値は、キューの最大しきい値以下にする必要があります。これは、修飾子なしで設定されたキュー サイズが修飾子で設定されているキュー サイズ大きい修飾子に設定されているいずれのキュー サイズよりも大きい必要があることを意味します。
例
次に、 out-class1 、 out-class2 、 out-class3 、および class-default がそれぞれ最低 40、20、10、および 10% のトラフィック帯域幅を取得するように、WTD を設定する例を示します。対応するキューサイズは、48、32、16、および 272(256 バイト)パケットに設定されます。
Switch(config)# policy-map out-policy
Switch(config-pmap)# class outclass1
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 40
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 48
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 32
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 16
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class class-default
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 272
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface gigabitethernet 0/1
Switch(config-if)# service-policy output out-policy
次に、 outclass1 、 outclass2 、および outclass3 がそれぞれ最低 50、20、および 10% のトラフィック帯域幅を取得するようにファスト イーサネット ポートの WTD を設定する例を示します。 class-default は、残りの 20% を得します。対応する各キュー サイズは、64、32、および 16(256 バイト)パケットに設定されます。また、この例では、 outclass1 が dscp 46、56、57、58、60、63 に一致する場合、DSCP 値 46 が 32(256 バイト)パケットのキュー サイズ、DSCP 値 56、57、および 58 が 48(256 バイト)パケット、残りの DSCP 値 60 および 63 はデフォルト キュー サイズの 64(256 バイト)パケットを取得することを示します。
Switch(config)# policy-map out-policy
Switch(config-pmap)# class outclass1
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 50
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 64
Switch(config-pmap-c)# queue-limit dscp 46 32
Switch(config-pmap-c)# queue-limit dscp 56 48
Switch(config-pmap-c)# queue-limit dscp 57 48
Switch(config-pmap-c)# queue-limit dscp 58 48
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass2
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 20
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 32
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# class outclass3
Switch(config-pmap-c)# bandwidth percent 10
Switch(config-pmap-c)# queue-limit 16
Switch(config-pmap-c)# exit
Switch(config-pmap)# exit
Switch(config)# interface fastethernet 0/1
Switch(config-if)# service-policy output out-policy
スイッチ上の複数の出力ポリシー マップで同じキュー制限値を使用できます。ただし、クラスのキュー制限値の 1 つを変更すると、新たな固有のキュー制限設定が作成されます。インターフェイスに付加できる出力ポリシー マップの固有のキュー制限設定は、どの時点でも 3 つだけです。4 つ目のキュー制限が設定された出力ポリシー マップを付加しようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。
QoS: Configuration failed. Maximum number of allowable unique queue-limit configurations exceeded.
設定を確認するには、 show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
remote-span
VLAN を Remote Switched Port Analyzer(RSPAN; リモート スイッチド ポート アナライザ)VLAN として設定するには、remote-span VLAN コンフィギュレーション コマンドを使用します。RSPAN 指定を VLAN から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
remote-span
no remote-span
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
RSPAN VLAN は定義されません。
コマンド モード
VLAN コンフィギュレーション(config-VLAN)
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
有効な RSPAN VLAN ID は 2~1001 および 1006~4094 です。RSPAN VLAN は VLAN 1(デフォルトの VLAN)、または VLAN ID 1002 ~ 1005(トークンリングおよび FDDI VLAN に予約済)になることはできません。
RSPAN remote-span コマンドを設定する前に、 vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドで VLAN を作成してください。
• VLAN を User Network Interface-Enhanced Network Interface(UNI-ENI)隔離 VLAN(デフォルト)から RSPAN VLAN に変更するには、 rspan-vlan VLAN コンフィギュレーション コマンドを入力します。
• UNI-ENI コミュニティ VLAN を RSPAN VLAN に変更するには、 no uni-vlan VLAN コンフィギュレーション モード コマンドを入力してまずコミュニティ VLAN を削除する必要があります。
RSPAN VLAN には、次の特性があります。
• MAC アドレス ラーニングは実行されません。
• トランク ポートでは RSPAN VLAN トラフィックだけが流れます。
• Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)は RSPAN VLAN 内では稼動できますが、RSPAN 宛先ポートでは稼動しません。Cisco ME スイッチでは、STP がイネーブルにされているネットワーク ノード インターフェイス(NNI)と拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)だけが STP に参加します。
また、RSPAN VLAN ID を使用して、手動で送信元スイッチ、宛先スイッチ、および中間スイッチを設定する必要があります(送信元スイッチと宛先スイッチの間の RSPAN VLAN 内に設定)。
既存の VLAN が RSPAN VLAN として設定されている場合は、その VLAN が最初に削除され、RSPAN VLAN として再作成されます。アクセス ポートは、RSPAN 機能がディセーブルになるまでは非アクティブです。
例
次の例では、RSPAN VLAN として VLAN を設定する方法を示します。
Switch(config-vlan)# remote-span
次の例では、VLAN から RSPAN 機能を削除する方法を示します。
Switch(config-vlan)# no remote-span
show vlan remote-span ユーザ EXEC コマンドを入力すると、設定を確認することができます。
関連コマンド
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monitor session |
ポートで Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および RSPAN モニタリングをイネーブルにし、ポートを送信元ポートまたは宛先ポートとして設定します。 |
vlan |
VLAN 1 ~ 4094 を設定できる config-vlan モードに変更します。 |
renew ip dhcp snooping database
DHCP スヌーピング バインディング データベースを更新するには、 renew ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを使用します。
renew ip dhcp snooping database [ validation none ] [ { flash:/ filename | ftp:// user:password@host/filename | nvram:/ filename | rcp:// user@host/filename | tftp:// host/filename } ] [ validation none ]
構文の説明
validation none |
(任意)URL によって指定されたバインディング ファイルのエントリに対して、Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)を検証しないようにスイッチに指定します。 |
flash:/ filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルがフラッシュ メモリにあることを指定します。 |
ftp:// user : password @ host / filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが FTP サーバにあることを指定します。 |
nvram:/ filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが NVRAM にあることを指定します。 |
rcp:// user @ host / filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが Remote Control Protocol(RCP; リモート コピー プロトコル)サーバにあることを指定します。 |
tftp:// host / filename |
(任意)データベース エージェントまたはバインディング ファイルが TFTP サーバにあることを指定します。 |
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
URL を指定しない場合は、スイッチは設定された URL からファイルを読み込もうとします。
例
次の例では、CRC 値のチェックを省略して、DHCP スヌーピング バインディング データベースを更新する方法を示します。
Switch#
renew ip dhcp snooping database validation none
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
rep admin vlan
Resilient Ethernet Protocol(REP; レジリエント イーサネット プロトコル)が Hardware Flood Layer(HFL; ハードウェア フラッド レイヤ)メッセージを送信するように REP 管理 VLAN を設定するには、 rep admin vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定(VLAN 1 が管理 VLAN)に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
rep admin vlan vlan-id
no rep admin vlan
構文の説明
vlan-id |
VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。デフォルトは VLAN 1 のため、設定する範囲は 2 ~ 4094 です。 |
デフォルト
管理 VLAN は VLAN 1 です。
コマンド モード
グローバル コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
VLAN がまだ存在していない場合、このコマンドにより VLAN が作成されることはありません。
ロード バランシング時のリンク障害や VLAN ブロッキングの通知のメッセージをソフトウェアでリレーすることによって発生する遅延を回避するために、REP は HFL で通常のマルチキャスト アドレスにパケットをフラッディングします。これらのメッセージは REP セグメントだけではなくネットワーク全体にフラッディングされます。セグメントに属していないスイッチは、これらのメッセージをデータ トラフィックとして扱います。ドメイン全体の管理 VLAN を設定することにより、これらのメッセージのフラッディングを管理できます。
REP 管理 VLAN が設定されていない場合、デフォルトは VLAN 1 になります。
スイッチとセグメントで 1 つの管理 VLAN だけが可能です。
管理 VLAN は RSPAN VLAN になりません。
例
次の例では、VLAN 100 を REP 管理 VLAN として設定する方法を示します。
Switch (config)# rep admin vlan 100
設定を確認するには、 show interface rep detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
rep block port
Resilient Ethernet Protocol(REP)VLAN ロード バランシングを設定するには、REP プライマリ エッジ ポートで rep block port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
rep block port { id port-id | neighbor_offset | preferred } vlan { vlan-list | all }
no rep block port { id port-id | neighbor_offset | preferred }
構文の説明
id port-id |
REP イネーブル時に自動的に生成される一意のポート ID を入力することで、VLAN ブロック代替ポートを識別します。REP ポート ID は、16 文字の 16 進数値です。インターフェイスのポート ID を表示するには、 show interface interface-id rep detail コマンドを入力します。 |
neighbor_offset |
ネイバーのオフセット番号を入力することで、VLAN ブロック代替ポートを識別します。指定できる範囲は -256 ~ +256 で、値 0 は無効です。プライマリ エッジ ポートはオフセット番号 1 です。1 を超える正数はプライマリ エッジ ポートのダウンストリーム ネイバーを識別します。負の番号は、セカンダリ エッジ ポート(オフセット番号 -1)とダウンストリーム ネイバーを識別します。 |
preferred |
VLAN ブロック代替ポートを、 rep segment segment-id preferred インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力したセグメント ポートとして識別します。 キーワードを入力しても確実に代替ポートは指定されませんが、他の類似のポートより優先されます。 |
vlan |
ブロックする VLAN を識別します。 |
vlan-list |
ブロックする VLAN について、1 ~ 4094 の範囲の VLAN ID を入力するか、VLAN ID の範囲または連続番号(1-3、22、41-44 など)を入力します。 |
all |
すべての VLAN をブロックするように入力します。 |
デフォルト
rep preempt segment 特権 EXEC コマンド(手動プリエンプション)を入力した場合のデフォルトのアクションは、プライマリ エッジ ポートで VLAN すべてがブロックされます。この動作は rep block port コマンドを設定するまで継続されます。
プライマリ エッジ ポートで代替ポートを判別できない場合は、デフォルトのアクションはプリエンプションなし、および VLAN ロード バランシングなしです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、REP プライマリ エッジ ポート上に入力する必要があります。
オフセット番号を入力して代替ポートを選択する場合、オフセット番号はエッジポートのダウンストリーム ネイバー ポートを識別します。プライマリ エッジ ポートはオフセット番号 1 です。1 を超える正数はプライマリ エッジ ポートのダウンストリーム ネイバーを識別します。負の番号は、セカンダリ エッジ ポート(オフセット番号 -1)とダウンストリーム ネイバーを識別します。 REP セグメントのネイバー オフセット番号図 2-1 を参照してください。
図 2-1 REP セグメントのネイバー オフセット番号
(注) 番号 1 はプライマリ エッジ ポート自体のオフセット番号なので、オフセット番号 1 は入力しないでください。
rep preempt delay seconds インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力することでプリエンプション遅延時間を設定していて、リンク障害とリカバリが発生した場合、別のリンク障害が発生することなく設定したプリエンプション期間が経過すると、VLAN ロード バランシングが開始されます。ロードバランシング設定で指定された代替ポートは、設定された VLAN をブロックし、その他すべてのセグメント ポートのブロックを解除します。プライマリ エッジ ポートで VLAN バランシングの代替ポートを決定できない場合、デフォルトのアクションはプリエンプションなしになります。
セグメント内のポートごとに、一意のポート ID が割り当てられます。ポート ID の形式は、スパニング ツリー アルゴリズムで使用されるものと同様で、MAC アドレス(ネットワーク内で一意)に関連付けられるポート番号(ブリッジ上で一意)となります。ポートのポート ID を判別するには、 show interface interface-id rep detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
rep block port id port-id vlan vlan-list インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、入力回数の制限はありません。番号、範囲、または連続番号の制限なく、VLAN をブロックできます。
REP プライマリ エッジ ポート上で rep block port id port-id vlan vlan-list インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して VLAN リストをブロックし、その後同じコマンドを使用して同一のポート上で別の VLAN リストをブロックした場合、最初の VLAN リストが 2 番目の VLAN リストに置き換わることはありません。2 番目の VLAN リストは、最初の VLAN リストに追加されます。
REP プライマリ エッジ ポート上で rep block port id port-id vlan vlan-list インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して任意のポートで VLAN リストをブロックし、その後同じコマンドを使用して別のポート上で別の VLAN リストをブロックした場合、最初のポート番号および VLAN リストは上書きされます。
例
次の例では、スイッチ B プライマリ エッジ ポート(ギガビット イーサネット ポート 0/1)の REP VLAN ロード バランシングを設定して、スイッチ A のギガビット イーサネット ポート 0/2 を代替ポートとして設定して VLAN 1 ~ 100 をブロックする方法を示します。代替ポートは、スイッチ A ポートの show interface rep detail コマンドの出力に太字で表示されるポート ID により識別されます。
Switch A# show interface gigabitethernet0/2 rep detail
GigabitEthernet0/2 REP enabled
Operational Link Status: TWO_WAY
Current Key: 007F001647FB17800EEE
Preempt Delay Timer: 35 sec
Load-balancing block port: none
Load-balancing block vlan: none
LSL PDU rx: 107122, tx: 192493
Switch (config)# interface gigabitethernet0/1
Switch (config-if)# rep block port id 0080001647FB1780 vlan 1-100
次の例では、ネイバー オフセット番号を使用して VLAN ロード バランシングを設定する方法と、 show interfaces rep detail 特権 EXEC コマンドを入力して設定を確認する方法について示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/2
Switch (config-if)# rep block port 6 vlan 1-110
Switch# show interface gigabitethernet0/2 rep detail
GigabitEthernet0/2 REP enabled
Operational Link Status: TWO_WAY
Current Key: 007F001647FB178009C3
Preempt Delay Timer: 35 sec
Load-balancing block port: 6
Load-balancing block vlan: 1-110
LSL PDU rx: 1466780, tx: 3056637
BPA TLV rx: 1, tx: 2119695
BPA (STCN, LSL) TLV rx: 0, tx: 0
BPA (STCN, HFL) TLV rx: 0, tx: 0
EPA-ELECTION TLV rx: 757406, tx: 757400
EPA-COMMAND TLV rx: 1, tx: 1
EPA-INFO TLV rx: 178326, tx: 178323
rep lsl-age-timer
REP インターフェイスが REP ネイバーから hello を受信せずに起動し続ける時間の Link Status Layer(LSL)エージング タイマーを設定するには、Resilient Ethernet Protocol(REP)ポートで rep lsl-age-timer インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト時間に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
rep lsl-age timer value
no rep lsl-age timer
構文の説明
value |
エージアウト時間(ミリ秒)。指定できる範囲は 120 ~ 10000 ミリ秒(40 ミリ秒単位)です。デフォルト値は 5000 ミリ秒(5 秒)です。 |
デフォルト
REP リンクは、5000 ミリ秒間ネイバーから hello メッセージを受信しなければ、シャットダウンされます。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(52)SE |
エージアウト タイマーのインターバル範囲を 120 ~ 10000 ms、40 ms ずつ増加に変更しました。 |
使用上のガイドライン
LSL エージング タイマーの間に少なくとも 2 つの LSL hello が送信されるように、LSL Hello タイマーはエージング タイマーの値を 3 で割った値に設定されます。この期間に hello が受信されない場合、REP リンクはシャットダウンします。
Cisco IOS Release 12.2(52)SE では、LSL エージング タイマーの範囲が 3000 ~ 10000 ミリ秒(500 ミリ秒単位)から 120 ~ 10000 ミリ秒(40 ミリ秒単位)に変更されています。REP ネイバー デバイスで Cisco IOS Release 12.2(52)SE 以降が稼動していない場合、デバイスは以前の範囲を逸脱する値を受け付けないため、時間の範囲を短くする必要があります。
EtherChannel ポート チャネル インターフェイスでは、1000 ミリ秒未満の LSL エージング タイマー値はサポートされていません。ポート チャネルで 1000 ミリ秒未満の値を設定しようとすると、エラー メッセージが表示されてコマンドが拒否されます。
例
次の例では、REP リンクの REP LSL エージ タイマーを 7000 ms に設定する方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/2
Switch (config-if)# rep lsl-age-timer 7000
設定されたエージアウト時間を確認するには、 show interfaces rep detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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show interfaces rep [ detail ] |
設定済みの LSL エージアウト タイマー値を含め、すべてのインターフェイスまたは指定したインターフェイスの REP 設定およびステータスを表示します。 |
rep preempt delay
セグメント ポートの障害および回復の発生後 Resilient Ethernet Protocol(REP)VLAN ロード バランシングがトリガーされるまでの待機時間を設定するには、REP プライマリ エッジ ポートで rep preempt delay インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。設定された遅延を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
rep preempt delay seconds
no rep preempt delay
構文の説明
seconds |
REP プリエンプションを遅延させる秒数を設定します。指定できる範囲は 15 ~ 300 です。 |
デフォルト
プリエンプション遅延は設定されていません。 rep preempt delay コマンドを入力しない場合、デフォルトは遅延のない手動プリエンプションとなります。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドは、REP プライマリ エッジ ポート上に入力する必要があります。
リンク障害とリカバリ後に自動的に VLAN ロード バランシングをトリガーする場合、このコマンドを入力してプリエンプション時間遅延を設定する必要があります。
VLAN ロード バランシングが設定されている場合、セグメント ポート障害とリカバリの後、VLAN ロード バランシングが発生する前に REP プライマリ エッジ ポートで遅延タイマーが起動されます。各リンク障害が発生した後にタイマーが再起動することに注意してください。タイマーが満了となると、( rep block port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して設定された)VLAN ロード バランシングを実行するように REP プライマリ エッジが代替ポートに通知し、新規トポロジ用のセグメントが準備されます。設定された VLAN リストは代替ポートでブロックされ、他のすべての VLAN はプライマリ エッジ ポートでブロックされます。
例
次の例では、プライマリ エッジ ポートで REP プリエンプション時間遅延を 100 秒に設定する方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/1
Switch (config-if)# rep preempt delay 100
設定を確認するには、 show interfaces rep 特権 EXEC コマンドを入力します。
rep preempt segment
セグメントで Resilient Ethernet Protocol(REP)VLAN ロード バランシングを手動で開始するには、 rep preempt segment 特権 EXEC コマンドを使用します。
rep preempt segment segment_id
構文の説明
segment-id |
REP セグメントの ID。指定できる範囲は 1 ~ 1024 です。 |
デフォルト
デフォルト動作は手動プリエンプションです。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
rep preempt segment segment-id コマンドを入力すると、プリエンプションによってネットワークが中断する可能性があるため、コマンド実行前に確認メッセージが表示されます。
プライマリ エッジ ポートのあるセグメントのスイッチにこのコマンドを入力します。
VLAN ロード バランシングを設定しない場合、このコマンドを入力するとデフォルトの動作になります(プライマリ エッジ ポートですべての VLAN がブロックされます)。
手動でプリエンプションを開始する前に、REP プライマリ エッジ ポートで rep block port { id port-id | neighbor_offset | preferred } vlan { vlan-list | all } インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、VLAN ロード バランシングを設定します。
このコマンドには、 no バージョンはありません。
例
次の例では、確認メッセージ付きで、セグメント 100 で REP プリエンプションを手動でトリガーする方法を示します。
Switch)# rep preempt segment 100
The command will cause a momentary traffic disruption.
Do you still want to continue? [confirm]
rep segment
インターフェイスで Resilient Ethernet Protocol(REP)をイネーブルにして、セグメント ID を割り当てるには、 rep segment インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスで REP をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
rep segment segment-id [ edge [ no-neighbor ] [ primary ]] [ preferred ]
no rep segment
構文の説明
segment-id |
セグメント ID をインターフェイスに割り当てます。指定できる範囲は 1 ~ 1024 です。 |
edge |
(任意)2 つの REP エッジ ポートの 1 つとしてインターフェイスを識別します。 primary キーワードなしで edge キーワードを入力すると、ポートがセカンダリ エッジ ポートとして設定されます。 |
no-neighbor |
(任意)セグメント エッジを外部 REP ネイバーなしに設定します。 |
primary |
(任意)エッジ ポートで、ポートがプライマリ エッジ ポートであると指定します。1 セグメント内のプライマリ エッジ ポートは 1 つだけです。別のスイッチのポートなど、セグメント内で 2 つのポートをプライマリ エッジ ポートに設定すると、REP がそのうちのいずれかを選択してセグメントのプライマリ エッジ ポートとして機能させます。 |
preferred |
(任意)ポートを優先代替ポートまたは VLAN ロード バランシングの優先ポートに指定します。 (注) ポートを優先に設定しても、代替ポートになるとは限りません。同等に可能性のあるポートよりやや可能性が高くなるだけです。通常、前に障害が発生したポートが、代替ポートとなります。 |
デフォルト
REP はインターフェイスでディセーブルです。
REP がインターフェイスでイネーブルの場合、デフォルトでは通常のセグメント ポートであるポートに対してイネーブルになります。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
12.2(50)SE |
no-neighbor キーワードが追加されました。 |
使用上のガイドライン
REP ポートは、レイヤ 2 トランク ポートである必要があります。
非 ES REP ポートは、IEEE 802.1Q トランク ポートまたは ISL トランク ポートのいずれかになります。
REP ポートは次のいずれかのポート タイプとして設定してはいけません。
• SPAN 宛先ポート
• プライベート VLAN ポート
• トンネル ポート
• アクセス ポート
• REP ポートは、ネットワーク ノード インターフェイス(NNI)である必要があります。ユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)または拡張ネットワーク インターフェイス(ENI)を REP ポートにはできません。
各 REP セグメント上には、プライマリ エッジ ポートと、セカンダリ エッジ ポートとして機能するポートの、2 種類のエッジ ポートを設定しなければいけません。たとえば別のスイッチにあるポートなどの、セグメント内の 2 つのポートをプライマリ エッジ ポートとして指定すると(設定は可能です)、REP によりその内の 1 つがセグメントのプライマリ エッジ ポートとして機能するように選択されます。
• REP ポートは以下の規則に従います。
– スイッチ上の REP ポートの数に制限はありませんが、同じ REP セグメントに属することができるスイッチ上のポートは 2 つだけです。
– セグメント内にスイッチ上の 1 ポートだけが設定されている場合、そのポートがエッジ ポートとなります。
– 同じセグメント内に属するスイッチに 2 つのポートがある場合、両方のポートがエッジ ポートであるか、両方のポートが通常セグメント ポートであるか、一方が通常ポートでもう一方が非ネイバー エッジ ポートである必要があります。スイッチ上のエッジ ポートと通常セグメント ポートが同じセグメントに属することはできません。
– スイッチ上の 2 ポートが同じセグメントに属していて、1 つがエッジ ポートとして設定され、もう 1 つが通常セグメント ポートに設定されている場合(設定ミス)、エッジ ポートは通常セグメント ポートとして扱われます。
別のスイッチのポートなど、セグメント内で 2 つのポートをプライマリ エッジ ポートに設定すると、REP がそのうちのいずれかを選択してセグメントのプライマリ エッジ ポートとして機能させます。いずれのポートがプライマリ エッジ ポートかを確認するには、 show rep topology 特権 EXEC コマンドをセグメント内のポートに入力します。
REP インターフェイスはブロック ステートで起動し、安全にブロック解除可能と通知されるまでブロック ステートのままになります。突然の接続切断を避けるために、これを意識しておく必要があります。
冗長ネットワーク内だけに REP を設定します。冗長性のないネットワークに REP を設定すると、接続が失われます。
近接スイッチ上のポートで REP がサポートされていないネットワークでは、非 REP 側ポートを非ネイバー エッジ ポートとして設定できます。非ネイバー エッジ ポートはエッジ ポートのすべてのプロパティを継承するため、非ネイバー エッジ ポートをその他のいずれのエッジ ポートとしても設定できます。これには、STP または REP トポロジ変更通知をアグリゲーション スイッチに送信することも含まれます。この場合、送信される STP Topology Change Notification(TCN; トポロジ変更通知)は、Multiple Spanning-Tree(MST)STP メッセージです。
例
次の例では、通常の(非エッジ)セグメント ポートで REP をイネーブルにする方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/1
Switch (config-if)# rep segment 100
次の例では、ポートの REP をイネーブルし、REP プライマリ エッジ ポートとして指定にする方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/2
Switch (config-if)# rep segment 100 edge primary
次に、インターフェイスに外部 REP ネイバーがない場合の同じ設定の例を示します。
Switch# configure terminal
Switch (conf)# interface gigabitethernet0/1
Switch (conf-if)# rep segment 100 edge no-neighbor primary
次の例では、ポートの REP をイネーブルし、REP セカンダリ エッジ ポートとして指定にする方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/2
Switch (config-if)# rep segment 100 edge
設定を確認するには、 show interfaces rep 特権 EXEC コマンドを入力します。セグメントのいずれのポートがプライマリ エッジ ポートであるか確認するには、 show rep topology 特権 EXEC コマンドを入力します。
rep stcn
REP Segment Topology Change Notification(STCN; セグメント トポロジ変更通知)を他のインターフェイス、他のセグメントまたは Spanning Tree Protocol(STP)ネットワークに送信する設定を行うには、Resilient Ethernet Protocol(REP)エッジ ポート で rep stcn インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。STCN をインターフェイス、セグメント、または STP ネットワークに送信することをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
rep stcn { interface interface-id | segment id-list | stp }
no rep stcn { interface | segment | stp }
構文の説明
interface interface-id |
STCN を受信するように物理インターフェイスまたはポート チャネルを識別します。 |
segment id-list |
STCN を受信する 1 REP セグメントまたはセグメントのリストを識別します。有効範囲は 1 ~ 1024 です。一連のセグメント(たとえば 3-5、77、100 など)を設定することもできます。 |
stp |
STCN を STP ネットワークに送信します。 |
デフォルト
他のインターフェイス、セグメント、または STP ネットワークへの STCN の送信がディセーブルです。
コマンド モード
インターフェイス コンフィギュレーション
コマンド履歴
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12.2(44)EY |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドをセグメント エッジ ポートに入力します。
このコマンドを使用して、ローカル REP セグメントで発生しているトポロジ変更をレイヤ 2 ネットワークの他の部分に通知します。これにより、ネットワークの他部分にあるレイヤ 2 転送テーブル内の廃止エントリが削除され、より高速なネットワーク コンバージェンスが可能になります。
例
次の例では、REP プライマリ エッジ ポートでセグメント 25 ~ 50 に STCN を送信する設定方法を示します。
Switch (config)# interface gigabitethernet0/2
Switch (config-if)# rep stcn segment 25-50
設定を確認するには、 show interfaces rep detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
reserved-only
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)アドレス プールに予約済みのアドレスだけ割り当てるには、 reserved-only DHCP プール コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
reserved-only
no reserved-only
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
デフォルトでは、プール アドレスは制限されません。
コマンド モード
特権 EXEC
コマンド履歴
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12.2(50)SE |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
reserved-only コマンドを入力すると、DHCP プールから事前設定された予約への割り当てが制限されます。ネットワークまたはプール上の範囲の一部である予約されていないアドレスがクライアントには提供されず、他のクライアントはプールによるサービスを受けられません。
このコマンドの入力により、ユーザは、共通の IP サブネットを共有し、他のスイッチのクライアントからの要求を無視する DHCP プールを持つスイッチのグループを設定できます。
DHCP プール コンフィギュレーション モードにアクセスするには、 ip dhcp pool name グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
例
次の例では、予約済みのアドレスだけを割り当てるように DHCP プールを設定する方法を示します。
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# ip dhcp pool test1
Switch(dhcp-config)# reserved-only
設定を確認するには、 show ip dhcp pool 特権 EXEC コマンドを入力します。
関連コマンド
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show ip dhcp pool |
DHCP アドレス プールを表示します。 |