デバイスのインバンド管理について
Cisco Application Policy Infrastructure Controller(Cisco APIC)は、Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)ファブリックを通過する各テナントのインバンド内のデバイスを管理するメカニズムを提供します。この設定オプションでは、インフラ テナントと管理テナント内でのルーティングを可能にするためにデバイスで使用される管理 IP アドレスを必要とすることなく、デバイスの管理接続が実現します。
(注) |
この機能は、Cisco APIC およびファブリック ノードのインバンド管理とは別のものです。デバイスのインバンドを管理するには、ファブリックのインバンド管理は必要ありません。 |
Cisco APIC とデバイス間のインバンド管理通信は、Cisco APIC に一意の IP アドレスを設定することで可能になります。この IP アドレスはコントローラ エンドポイントと呼ばれています。これらの IP アドレスは実際には Cisco APIC インターフェイスに設定するのではなく、代わりにネットワーク アドレス変換(NAT)と共に使用してデバイスとの管理通信を確立します。Cisco APIC が使用する NAT アドレスは Cisco APIC によって自動的に選択され、169.254.0.0/16 のアドレス範囲内に収まります。
また、各デバイス管理 IP アドレスは変換後の IP アドレスとして Cisco APIC に提示されます。この変換後のアドレスを、マップされたホスト アドレスと呼びます。
次の図に、Cisco APIC とデバイス間のアドレス変換を示します。