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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報および警告については、使用するプラットフォームおよびソフトウェア リリースの Bug Search Tool およびリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよび Cisco ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
スイッチ スタック内のすべてのスイッチがアクティブ スイッチと同じライセンス レベルを実行している必要があります。ライセンス レベルについては、このガイドの「システム管理」の項を参照してください。
スイッチ スタック内のすべてのスイッチが互換性のあるソフトウェア バージョンを実行している必要があります。
スイッチ スタック設定の制約事項を以下に示します。
スイッチ スタックは、StackWise-480 ポート経由で接続された最大 8 つのスタック対応スイッチで構成できます。
同種によるスタック構成のみがサポートされています。つまり、Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチと Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチとのスタックのみがスタック メンバとしてサポートされます。
スイッチ スタックには、異なるライセンス レベルの組み合わせを含めることはできません。
スイッチ スタックは、StackWise-480 ポート経由で接続された最大 8 つのスタック対応スイッチで構成できます。スタック メンバーは 1 つの統合システムとして連携します。レイヤ 2 プロトコルとレイヤ 3 プロトコルが、スイッチ スタック全体を単一のエンティティとしてネットワークに提示します。
スイッチ スタックには、必ず 1 個のアクティブ スイッチおよび 1 個のスタンバイ スイッチがあります。アクティブ スイッチが使用不可能になった場合、スタンバイ スイッチがアクティブ スイッチの役割を担い、スタックは継続して動作します。
アクティブ スイッチがスイッチ スタックの動作を制御し、スタック全体の単一管理点になります。アクティブ スイッチから、以下を設定します。
アクティブ スイッチには、スイッチ スタックの保存済みの実行コンフィギュレーション ファイルが格納されています。コンフィギュレーション ファイルには、スイッチ スタックのシステム レベルの設定と、スタック メンバーごとのインターフェイス レベルの設定が含まれます。各スタック メンバーは、バックアップ目的で、これらのファイルの現在のコピーを保持します。
スタンドアロン デバイスは、アクティブ スイッチとしても動作するスタック メンバーを 1 つだけ持つデバイス スタックです。スタンドアロン デバイスを別のデバイスと接続して、2 つのスタック メンバーで構成され、一方がアクティブ スイッチであるスイッチ スタックを構築できます。スタンドアロン デバイスを既存のデバイス スタックに接続して、スタック メンバーシップを増やすことができます。
スタック メンバを同一のモデルと交換した場合、新たなスイッチ(プロビジョニングされるスイッチとも呼びます)は交換されたスイッチと同じメンバ番号を使用すると、交換されたスイッチとまったく同じ設定で機能します。
アクティブ スイッチを削除したり、電源の入ったスタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックを追加したりしないかぎり、メンバーシップの変更中も、スイッチ スタックの動作は間断なく継続されます。
電源の入ったスイッチの追加(マージ)により、すべてのスイッチはリロードし、その中から新しいアクティブ スイッチを選定します。新しく選定されたアクティブ スイッチは、その役割と設定を保持します。他のすべてのスイッチは、個別のスタック メンバー番号を保持し、新しく選択されたアクティブ スイッチのスタック設定を使用します。
電源が入った状態のスタック メンバを取り外すと、スイッチ スタックが、それぞれ同じ設定を持つ 2 つ以上のスイッチ スタックに分割(パーティション化)されます。これにより、以下の現象が発生する可能性があります。
新しく作成されたスイッチ スタックにアクティブ スイッチまたはスタンバイ スイッチがない場合、スイッチ スタックはリロードし、新しいアクティブ スイッチを選定します。
(注) | スイッチ スタックに追加または削除するスイッチの電源がオフであることを確認します。 スタック メンバを追加または削除した後には、スイッチ スタックが全帯域幅(480 Gbps)で稼働していることを確認してください。スタック モード LED が点灯するまで、スタック メンバの Mode ボタンを押します。スタック内のすべてのスイッチでは、右側の最後の 2 つのポート LED がグリーンに点灯します。スイッチ モデルに応じて、右側の最後の 2 つのポートは 10 ギガビット イーサネット ポートまたは Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュール ポート(10/100/1000 ポート)になります。スイッチの一方または両方の LED がグリーンでない場合、スタックは全帯域幅で稼働していません。 |
スタックを分割しないで、電源が入ったスタック メンバを取り外す場合、次の手順を実行します。
スイッチ スタックに影響するケーブル配線と電源の考慮事項については、Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチ ハードウェア設置ガイドを参照してください。
スタック メンバー番号(1 ~ 8)は、スイッチ スタック内の各メンバーを識別します。また、メンバー番号によって、スタック メンバーが使用するインターフェイス レベルの設定が決定します。show switch EXEC コマンドを使用すると、スタック メンバー番号を表示できます。
新しい(つまり、スイッチ スタックに参加していない、またはスタック メンバー番号が手動で割り当てられていない)スイッチには、デフォルト スタック メンバー番号(1)が割り当てられた状態で出荷されます。このスイッチがスイッチ スタックに参加すると、デフォルト スタック メンバー番号は、スタック内で使用可能な、一番小さいメンバー番号に変更されます。
同じスイッチ スタック内のスタック メンバーは、同じスタック メンバー番号を持つことはできません。スタンドアロン スイッチを含む各スタック メンバーは、番号を手動で変更するか、番号がスタック内の別のメンバーによってすでに使用されていないかぎり、自分のメンバー番号を保持します。
switch current-stack-member-numberrenumber new-stack-member-number EXEC コマンドを使用してスタック メンバ番号を手動で変更した場合は、そのスタック メンバのリセット後(または reload slot stack-member-number 特権 EXEC コマンドを使用した後)に、その番号がスタック内の他のどのメンバにも割り当てられていない場合に限って、新しい番号が有効になります。スタック メンバ番号を変更するもう 1 つの方法は、SWITCH_NUMBER 環境変数を変更することです。
番号がスタック内の別のメンバによって使用されている場合、スイッチはスタック内で使用可能な最小の番号を選択します。
手動でスタック メンバーの番号を変更し、新たなメンバー番号にインターフェイス レベルの設定が関連付けられていない場合は、スタック メンバーをデフォルト設定にリセットします。
switch current-stack-member-numberrenumber new-stack-member-number EXEC コマンドは、プロビジョニングされたスイッチでは使用できません。使用すると、コマンドは拒否されます。
スタック メンバーを別のスイッチ スタックへ移動した場合、スタック メンバーは、自分の番号がスタック内の別のメンバーによって使用されていないときにだけ、その番号を保持します。この番号が使用されている場合、スイッチはスタック内で使用可能な最小の番号を選択します。
スイッチ スタックをマージした場合、新たな アクティブ スイッチ のスイッチ スタックに参加したスイッチは、スタック内で使用可能な最小の番号を選択します。
ハードウェア インストレーション ガイドに記載されているとおり、Stack モードのスイッチ ポート LED を使用して、各スタック メンバーのスタック メンバー番号を目で見て確認できます。
Mode ボタンを押すと、これらのいずれかのスイッチ上でスタック モードに移行できます。各スイッチに設定されたスイッチ番号に基づいて、対応するポート LED が緑色に点滅します。たとえば、特定のスイッチに設定されたスイッチ番号が 3 の場合、Mode ボタンをスタックに設定するとポート LED 3 が緑色に点滅します。
スタック メンバのプライオリティ値が高いほど、アクティブ スイッチ として選択され、自分のスタック メンバ番号を保持できる可能性が高くなります。プライオリティ値は 1 ~ 15 の範囲で指定できます。デフォルトのプライオリティ値は 1 です。show switch EXEC コマンドを使用すると、スタック メンバーのプライオリティ値を表示できます。
(注) | アクティブ スイッチにするデバイスには、最大プライオリティ値を割り当てることをお勧めします。これにより、再選択が実施されたときにそのデバイスがアクティブ スイッチとして再選択されることが保証されます。 |
スタック メンバーのプライオリティ値を変更するには、switch stack-member-numberpriority new priority-value EXEC コマンドを使用します。詳細については、「スタック メンバー プライオリティ値の設定」のセクションを参照してください。
新しいプライオリティ値はすぐに有効となりますが、現在の アクティブ スイッチ には影響しません。新たなプライオリティ値は、現在の アクティブ スイッチ またはスイッチ スタックのリセット時に、どのスタック メンバが新たな アクティブ スイッチ として選択されるかを決定する場合に影響を及ぼします。
スイッチ スタックは、そのブリッジ ID によって、または、レイヤ 3 デバイスとして動作している場合はそのルータ MAC アドレスによって、ネットワーク内で識別されます。ブリッジ ID とルータ MAC アドレスは、アクティブ スイッチの MAC アドレスによって決定されます。
アクティブ スイッチが変わった場合は、新しいアクティブ スイッチの MAC アドレスによって、新しいブリッジ ID とルータ MAC アドレスが決定されます。
スイッチ スタック全体がリロードした場合は、スイッチ スタックがアクティブ スイッチの MAC アドレスを使用します。
永続的 MAC アドレス機能を使用すれば、スタック MAC アドレスが変更されるまでの時間遅延を設定できます。この期間に、前のアクティブ スイッチがスタックに再参加すると、スイッチが現在はスタック メンバーで、アクティブ スイッチではない場合でも、スタックはその MAC アドレスをスタック MAC アドレスとして使用し続けます。この期間に前のアクティブ スイッチがスタックに再参加しなかった場合は、スイッチ スタックが新しいアクティブ スイッチの MAC アドレスをスタック MAC アドレスとして取得します。デフォルトでは、新しいアクティブ スイッチが引き継ぐ場合でも、スタック MAC アドレスは最初のアクティブ スイッチの MAC アドレスになります。
また、スタック MAC アドレスが新しいアクティブ スイッチ MAC アドレスに変更されないように、スタック MAC の永続性を設定することもできます。
すべてのスタック メンバは、アクティブ スイッチまたはスタンバイ スイッチにすることができます。アクティブ スイッチが使用できなくなった場合、スタンバイ スイッチがアクティブ スイッチになります。
アクティブ スイッチは、次のイベントのいずれかが発生しないかぎり、役割を維持します。
アクティブ スイッチ は、次にリストした順番で、いずれかのファクタに基づいて選択または再選択されます。
(注) | 新しいスタンバイ スイッチを選択または再選択する場合の要素は、アクティブ スイッチの選択または再選択の場合と同様で、アクティブ スイッチを除くすべての参加スイッチに適用されます。 |
選択後、新しいアクティブ スイッチは数秒後に使用可能になります。その間、スイッチ スタックはメモリ内の転送テーブルを使用してネットワークの中断を最小限に抑えます。新たなアクティブ スイッチが選択され、リセットされている間、他の使用可能なスタック メンバーの物理インターフェイスには何も影響はありません。
以前のアクティブ スイッチが使用可能になっても、アクティブ スイッチとしての役割を継続することはありません。
スイッチ スタック全体の電源を入れるかリセットした場合、一部のスタック メンバがアクティブ スイッチ選択に参加しない場合があります。同じ 2 分の間に電源が投入されたスタック メンバは、アクティブ スイッチの選択に参加し、アクティブ スイッチとして選択される可能性があります。120 秒間経過後に電源が投入されたスタック メンバは、この初回の選択には参加しないで、スタック メンバになります。アクティブ スイッチの選択に影響する電源の注意事項については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。
ハードウェア インストレーション ガイドに記載されているとおり、スイッチの ACTV LED を使用して、そのスイッチがアクティブ スイッチかどうかを確認できます。
アクティブ スイッチは、スイッチ スタックの保存された実行コンフィギュレーション ファイルを保持します。スタンバイ スイッチは、自動的に、同期された実行コンフィギュレーション ファイルを受け取ります。スタック メンバーは、実行コンフィギュレーション ファイルがスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存された時点で同期されたコピーを受け取ります。アクティブ スイッチが使用できなくなると、スタンバイ スイッチが現行の実行コンフィギュレーションを引き継ぎます。
コンフィギュレーション ファイルには、次の設定情報が格納されています。
すべてのスタック メンバーに適用される IP 設定、STP 設定、VLAN 設定、SNMP 設定などのシステム レベル(グローバル)のコンフィギュレーション設定
スタック メンバーのインターフェイス固有のコンフィギュレーション設定:各スタック メンバーに固有
(注) | 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存せずにアクティブ スイッチを交換した場合は、アクティブ スイッチのインターフェイス固有の設定が保存されます。 |
スイッチ スタックに参加している新しい初期設定のままの デバイスは、そのスイッチ スタックのシステム レベルの設定を使用します。デバイスが電源をオンにする前に別のスイッチ スタックに移動された場合、そのデバイスは保存されたコンフィギュレーション ファイルを失って、新しいスイッチ スタックのシステム レベルの設定を使用します。デバイスが新しいスイッチ スタックに参加する前にスタンドアロン デバイスとして電源をオンにされた場合は、スタックがリロードされます。スタックがリロードすると、新しいデバイスがアクティブ スイッチになって、そのコンフィグレーションを保持し、他のスタック メンバーのコンフィギュレーション ファイルを上書きする可能性があります。
各スタック メンバーのインターフェイス固有のコンフィギュレーションには、スタック メンバー番号が関連付けられます。スタック メンバーは、番号が手動で変更された場合、または同じスイッチ スタック内の他のメンバーによってすでに使用されている場合以外は、自分の番号を保持します。スタック メンバーの番号を変更した場合は、そのスタック メンバーのリセット後に新しい番号が有効になります。
そのメンバー番号に対応するインターフェイス固有のコンフィギュレーションが存在しない場合は、スタック メンバーはデフォルトのインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。
そのメンバー番号に対応するインターフェイス固有のコンフィギュレーションが存在する場合は、スタック メンバーはそのメンバー番号に関連付けられたインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。
故障したメンバーを同一のモデルに交換すると、交換後のメンバーが、自動的に、故障したデバイスと同じインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。インターフェイス設定を再設定する必要はありません。交換後のデバイス(プロビジョニングされたデバイスとも呼ばれる)には、故障したデバイスと同じスタック メンバー番号を割り当てる必要があります。
スタンドアロン デバイスのコンフィギュレーションの場合と同様に、スタック コンフィギュレーションをバックアップして復元します。
オフライン設定機能を使用すると、新しいスイッチがスイッチ スタックに参加する前に、スイッチに割り当て(設定を割り当て)できます。現在スタックに属していないスイッチに関連付けられたスタック メンバー番号、スイッチ タイプ、およびインターフェイスを設定できます。スイッチ スタックで作成した設定を割り当てられた設定と呼びます。スイッチ スタックに追加され、この設定を受信するスイッチを割り当てられたスイッチと呼びます。
switch stack-member-number provision type グローバル コンフィギュレーション コマンドにより、手動で設定を作成しプロビジョニングします。stack-member-number は、スタックに追加する前に、プロビジョニングされたスイッチ上で変更する必要があり、スイッチ スタック上の新しいスイッチ用に作成したスタック メンバー番号と一致する必要があります。割り当てられた設定内のスイッチ タイプは新しく追加したスイッチのスイッチ タイプと一致する必要があります。スイッチ スタックにスイッチを追加する場合に、割り当てられた設定が存在しないときは、割り当てられる設定が自動的に作成されます。
プロビジョニングされたスイッチに関連付けられているインターフェイスを設定すると、スイッチ スタックがその設定を受け入れ、実行コンフィギュレーションにその情報が表示されます。ただし、スイッチがアクティブでないため、インターフェイス上の設定が機能しないうえ、割り当てられたスイッチに関連付けられたインターフェイスが特定の機能の表示には現れません。たとえば、プロビジョニングされたスイッチに関連付けられている VLAN 設定情報は、スイッチ スタック上の show vlan ユーザ EXEC コマンド出力に表示されません。
スイッチ スタックは、割り当てられたスイッチがスタックに属するかどうかに関係なく、実行コンフィギュレーションに割り当てられた設定を保持します。copy running-config startup-config 特権 EXEC コマンドを入力すると、プロビジョニングされた設定をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存できます。スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでは、割り当てられたスイッチがスタックに属するかどうかに関係なく、スイッチ スタックは保存した情報をリロードして使用できます。
自動アップグレード機能と自動アドバイス機能を使用すれば、スイッチ スタックと互換性のないソフトウェア パッケージがインストールされたスイッチを互換性のあるバージョンのソフトウェアにアップグレードしてスイッチ スタックに参加できるようにすることができます。
スイッチ スタックおよびスタック メンバ インターフェイスは、アクティブ スイッチを経由して管理します。CLI、SNMP、およびサポートされているネットワーク管理アプリケーション(CiscoWorks など)を使用できます。個別の デバイス ごとにスタック メンバーを管理することはできません。
(注) | SNMP を使用して、サポートされる MIB によって定義されるスタック全体のネットワーク機能を管理します。スイッチは、スタックのメンバーシップや選択などのスタック構成固有の機能を管理するための MIB をサポートしません。 |
スタック ポートにフラッピングが発生し、そのためにスタック リングが不安定になっている場合にポートを無効にするには、switch stack-member-numberstack port port-numberdisable 特権 EXEC コマンドを入力します。ポートを再度有効にするには、switch stack-member-numberstack port port-numberenable コマンドを入力します。
(注) | switchstack portdisable コマンドを使用する際には注意が必要です。スタック ポートをディセーブルにすると、スタックは半分の帯域幅で稼働します。 |
スタック ポートを通じてすべてのメンバーが接続されており、準備完了状態であれば、スタックはフルリング状態です。
次の現象が発生すると、スタックが部分リング状態になります。
1.
switch stack-member-numberstack port port-numberdisable
2.
switch stack-member-numberstack port port-numberenable
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
スタックがフルリング状態のときにスタック ポートをディセーブルにしようとする場合は、1 つのスタック ポートしかディセーブルにすることができません。次のメッセージが表示されます。
Enabling/disabling a stack port may cause undesired stack changes. Continue?[confirm]
スタックが部分リング状態のときにスタック ポートをディセーブルにしようとしても、そのポートをディセーブルにすることができません。次のメッセージが表示されます。
Disabling stack port not allowed with current stack configuration.
スイッチ 1 のポート 1 がスイッチ 4 のポート 2 に接続されています。ポート 1 でフラッピングが発生した場合は、switch 1 stack port 1 disable 特権 EXEC コマンドを使用してポート 1 をディセーブルにすることができます。スイッチ 1 のポート 1 がディセーブルになっており、スイッチ 1 の電源がまだオンになっている状態でスタック ポートを再びイネーブルにするには、次の手順を実行します。
注意 | スイッチ 1 のポート 1 をイネーブルにする前にスイッチ 4 の電源を入れると、スイッチのいずれかがリロードされる場合があります。 最初にスイッチ 4 の電源を入れると、リンクを起動するために switch 1 stack port 1 enable および switch 4 stack port 2 enable 特権 EXEC コマンドを入力する必要がある場合があります。 |
コマンド |
説明 |
---|---|
show switch |
割り当てられたスイッチやバージョン不一致モードのスイッチのステータスなど、スタックに関するサマリー情報を表示します。 |
show switch stack-member-number |
特定のメンバーに関する情報を表示します。 |
show switch detail |
スタックに関する詳細情報を表示します。 |
show switch neighbors |
スタック ネイバーを表示します。 |
show switch stack-ports [summary] |
スタックのポート情報を表示します。スタックのケーブル長、スタックのリンク ステータス、およびループバック ステータスを表示するには、summary キーワードを使用します。 |
show redundancy |
冗長システムと現在のプロセッサ情報を表示します。冗長システムの情報にはシステム稼働時間、スタンバイ失敗、スイッチオーバー理由、ハードウェア、設定冗長モードおよび動作冗長モードが含まれます。表示される現在のプロセッサ情報にはアクティブ位置、ソフトウェアの状態、現在の状態での稼働時間などが含まれます。 |
show redundancy state |
アクティブおよびスタンバイ デバイスの冗長状態をすべて表示します。 |
シナリオ |
結果 |
|
---|---|---|
既存のアクティブ スイッチによって明確に決定されるアクティブ スイッチ選択 |
StackWise-480 ポート経由で 2 つの電源の入ったスイッチ スタックを接続します。 |
2 つのアクティブ スイッチのうち 1 つだけが新しいアクティブ スイッチになります。 |
スタック メンバーのプライオリティ値によって明確に決定されるアクティブ スイッチ選択 |
より高いプライオリティ値を持つスタック メンバーがアクティブ スイッチに選択されます。 |
|
コンフィギュレーション ファイルによって明確に決定されるアクティブ スイッチ選択 |
両方のスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。 |
保存済みのコンフィギュレーション ファイルを持つスタック メンバーがアクティブ スイッチに選択されます。 |
MAC アドレスによって明確に決定されるアクティブ スイッチ選択 |
両方のスタック メンバが同じプライオリティ値、コンフィギュレーション ファイル、およびライセンス レベルを持つと仮定して、両方のスタック メンバを同時に再起動します。 |
MAC アドレスが小さい方のスタック メンバーがアクティブ スイッチに選択されます。 |
スタック メンバー番号の競合 |
一方のスタック メンバーが他方のスタック メンバーより高いプライオリティ値を持つものと仮定します。 |
より高いプライオリティ値を持つスタック メンバーが、自分のスタック メンバー番号を保持します。もう一方のスタック メンバーは、新たなスタック メンバー番号を持ちます。 |
スタック メンバーの追加 |
アクティブ スイッチが保持されます。新たなスイッチがスイッチ スタックに追加されます。 |
|
アクティブ スイッチの障害 |
アクティブ スイッチを取り外します(または電源をオフにします)。 |
スタンバイ スイッチが新しいアクティブ スイッチになります。スタック内の他のすべてのスタック メンバーは、スタック メンバーのままで、再起動はされません。 |
8 つのスタック メンバーの追加 |
2 台のデバイスがアクティブ スイッチになります。1 台のアクティブ スイッチが 8 台のスタック メンバーで構成されます。その他のアクティブ スイッチはスタンドアロン デバイスとして残ります。 アクティブ スイッチのデバイスとそれぞれのアクティブ スイッチに属しているデバイスを識別するには、デバイス上の Mode ボタンとポート LED を使用します。 |
次に、永続的 MAC アドレス機能に 7 分の遅延時間を設定し、設定を確認する例を示します。
Device(config)# stack-mac persistent timer 7 WARNING: The stack continues to use the base MAC of the old Master WARNING: as the stack MAC after a master switchover until the MAC WARNING: persistency timer expires. During this time the Network WARNING: Administrators must make sure that the old stack-mac does WARNING: not appear elsewhere in this network domain. If it does, WARNING: user traffic may be blackholed. Device(config)# end Device# show switch Switch/Stack Mac Address : 0016.4727.a900 Mac persistency wait time: 7 mins H/W Current Switch# Role Mac Address Priority Version State ---------------------------------------------------------- *1 0016.4727.a900 1 P2B Ready
show running-config コマンドの出力は、プロビジョニングされたスイッチに関連付けられたインターフェイスを示します。
Device(config)# switch 2 provision switch_PID Device(config)# end Device# show running-config | include switch 2 ! interface GigabitEthernet2/0/1 ! interface GigabitEthernet2/0/2 ! interface GigabitEthernet2/0/3 <output truncated>
スタック メンバ 2 のポート 1 だけがディセーブルです。
Device# show switch stack-ports summary Device#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback Status To LinkOK -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No 1/2 Down None 3 m Yes No Yes 1 No 2/1 Down None 3 m Yes No Yes 1 No 2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
フィールド |
説明 |
---|---|
Switch#/Port# |
メンバー番号と、そのスタック ポート番号 |
Stack Port Status |
スタック ポートのステータス。 |
Neighbor |
スタック ケーブルの接続先の、アクティブなメンバーのスイッチの数。 |
Cable Length |
有効な長さは 50 cm、1 m、または 3 m です。 スイッチがケーブルの長さを検出できない場合は、値は no cable になります。ケーブルが接続されていないか、リンクが信頼できない可能性があります。 |
Link OK |
スタック ケーブルが接続され機能しているかどうか。相手側には、接続されたネイバーが存在する場合も、そうでない場合もあります。 リンク パートナーは、ネイバー スイッチ上のスタック ポートのことです。 |
Link Active |
スタック ケーブル相手側にネイバーが接続されているかどうか。 |
Sync OK |
リンク パートナーが、スタック ポートに有効なプロトコル メッセージを送信するかどうか。 |
# Changes to LinkOK |
リンクの相対的安定性。 短期間で多数の変更が行われた場合は、リンクのフラップが発生することがあります。 |
In Loopback |
スタック ケーブルがメンバのスタック ポートに接続されているかどうか。 |
メンバーが 3 つのスタックでは、スタック ケーブルですべてのメンバーが接続されます。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No 1/2 OK 2 3 m Yes Yes Yes 1 No 2/1 OK 1 3 m Yes Yes Yes 1 No 2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
スイッチ 1 のポート 1 からスタック ケーブルを切断すると、次のメッセージが表示されます。
01:09:55: %STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 3 has changed to state DOWN 01:09:56: %STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 1 has changed to state DOWN Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 Absent None No cable No No No 1 No 1/2 OK 2 3 m Yes Yes Yes 1 No 2/1 OK 1 3 m Yes Yes Yes 1 No 2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/2 Down None 50 cm No No No 1 No
スイッチ 1 のポート 2 からスタック ケーブルを切断すると、スタックが分割されます。
スイッチ 2 とスイッチ 3 がスタック ケーブルで接続された 2 メンバー スタックのメンバーになります。
Device# show sw stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 2/1 Down None 3 m No No No 1 No 2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 3/2 Down None 50 cm No No No 1 No
スイッチ 1 はスタンドアロン スイッチです。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 Absent None No cable No No No 1 Yes 1/2 Absent None No cable No No No 1 Yes
スイッチ 1 のポート 1 のポート ステータスが Down で、ケーブルが接続されています。
スイッチ 1 のポート 2 のポート ステータスが Absent で、ケーブルが接続されていません。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 Down None 50 Cm No No No 1 No 1/2 Absent None No cable No No No 1 No
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 2/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 2/2 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
ポート ステータスを見ると、次のことがわかります。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 Absent None No cable No No No 1 Yes 1/2 Absent None No cable No No No 1 Yes
すべてのスタック メンバーは、スタック ケーブルで接続されます。スイッチ 1 のポート 2 と、スイッチ 2 のポート 1 が接続されます。
次に、メンバーのポート ステータスを示します。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 0 No 1/2 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 0 No 2/1 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 0 No 2/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 0 No
スイッチ 1 のポート 2 からケーブルを切断すると、次のメッセージが表示されます。
%STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 2 has changed to state DOWN %STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 1 has changed to state DOWN
ポート ステータスは次のようになります。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 1/2 Absent None No cable No No No 2 No 2/1 Down None 50 cm No No No 2 No 2/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
ケーブルの片方だけが、スタック ポート(スイッチ 2 のポート 1)に接続されます。
スイッチ 1 のポート 2 の Stack Port Status 値は Absent で、スイッチ 2 のポート 1 の値は Down です。
Cable Length 値は No cable です。
問題の診断
すべてのメンバーは、スタック ケーブルで接続されます。スイッチ 1 のポート 2 と、スイッチ 2 のポート 1 が接続されます。
ポート ステータスは次のとおりです。
Device# show switch stack-ports summary Device# Sw#/Port# Port Neighbor Cable Link Link Sync #Changes In Status Length OK Active OK To LinkOK Loopback -------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- -------- 1/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No 1/2 Down None 50 cm No No No 2 No 2/1 Down None 50 cm No No No 2 No 2/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
問題の診断
Stack Port Status の値が Down になっています。
Link OK、Link Active、および Sync OK の値が No になっています。
Cable Length の値が 50 cm になっています。スイッチがケーブルを検出し、正しく識別しています。
スイッチ 1 のポート 2 と、スイッチ 2 のポート 1 との接続は、少なくとも 1 つのコネクタ ピンで不安定になっています。
関連項目 | 参照先 |
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スイッチ スタックのケーブル配線と電源供給。 |
Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチ ハードウェア設置ガイド |
SGACL ハイ アベイラビリティ |
『Cisco TrustSec Switch Configuration Guide』の「Cisco TrustSec SGACL High Availability」モジュール |
説明 | リンク |
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このリリースのシステム エラー メッセージを調査し解決するために、エラー メッセージ デコーダ ツールを使用します。 |
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/index.cgi |
標準/RFC | タイトル |
---|---|
なし |
— |
MIB | MIB リンク |
---|---|
本リリースでサポートするすべての MIB。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
説明 | リンク |
---|---|
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