この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco IOS XE Everest 16.6.1 では、レイヤ 2 インターフェイスのシャットダウンと ISIS ルーティング プロトコルで GIR がサポートされます。これは、カスタマイズされたテンプレートを作成するか、またはテンプレートなしで設定します。
デバッグやアップグレードを実行するために、グレースフル挿入と削除(GIR)はスイッチをネットワークから分離します。スイッチのメンテナンスが完了すると、そのスイッチは設定されたメンテナンス タイムアウトに到達した時点で、または stop maintenance コマンドを有効にすることによって、通常モードに戻ります。
スイッチは、デフォルトのテンプレートまたはカスタム テンプレートを使用してメンテナンス モードに移行させることができます。デフォルトのテンプレートには、ISIS のすべてのインスタンスとともに shut down l2 が含まれています。カスタム テンプレートでは、必要な ISIS インスタンスと shutdown l2 オプションを設定できます。メンテナンス モードを開始すると、すべての参加プロトコルが分離され、L2 ポートがシャットダウンされます。通常モードに戻すと、すべてのプロトコルおよび L2 ポートが起動状態に戻ります。
スイッチをメンテナンス モードに移行する前のメンテナンス モード テンプレートの作成は任意です。デバイスのメンテナンス モードの目的は、ネットワークからの削除時および挿入時のトラフィックの中断を最小限に抑えることです。3 つの主要段階があります。
ネットワークからのグレースフル削除。
デバイスでのメンテナンスの実行。
ネットワークへのグレースフル挿入。
メンテナンス モードへの移行中と終了中にスナップショットが自動的に作成されます。snapshot create snapshot-name snapshot-description コマンドを使用して、事前に選択した機能のスナップショットをキャプチャし、保存することができます。スナップショットは、メンテナンス モードになる前と通常モードに戻った後に、スイッチの状態を比較するのに便利です。スナップショット プロセスは、次の 3 つの部分で構成されます。
事前に選択したスイッチの一部機能の状態のスナップショットを作成し、永続ストレージ メディアに保存する。
さまざまな時間間隔で取得したスナップショットを一覧にして、管理する。
スナップショットを比較し、各機能の概要と詳細を表示する。
スイッチに保存できるスナップショットの最大数は 10 です。snapshot delete snapshot-name コマンドを使用して、特定のスナップショットをデバイスから削除できます。
レイヤ 2 インターフェイスは、システムがメンテナンス モードに移行するときにシャットダウンされます。カスタム テンプレートに shutdown l2 コマンドを使用することで、レイヤ 2 インターフェイスがシャットダウンされます。
ネットワーク管理者は、システムがメンテナンス モードに移行するときに適用するテンプレートを作成できます。これによって、管理者は特定のプロトコルを分離できます。分離する必要があるすべてのインスタンスを明示的に指定する必要があります。
管理者は異なる設定で複数のテンプレートを作成できます。ただし、メンテナンス モード CLI に適用されるのは、単一のテンプレートのみです。適用すると、そのテンプレートは更新できません。テンプレートを更新する必要がある場合は、そのテンプレートを削除し、変更を加えてから、もう一度適用する必要があります。
1.
enable
2.
configure terminal
3.
maintenance-template template_name
4.
router routing_protocol instance_id | shutdown l2
1.
enable
2.
configure terminal
3.
system mode maintenance
4.
timeout timeout-value | template template-name | failsafe failsafe-timeout-value | on-reload reset-reason MAINTENANCE
1.
enable
2.
start maintenance
3.
stop maintenance
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | enable 例: Device> enable
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 | start maintenance 例: Device# start maintenance
|
システムをメンテナンス モードに移行させます。 |
ステップ 3 | stop maintenance 例: Device# stop maintenance
|
システムを通常モードに戻します。 |
次に、メンテナンス時に GIR を有効にするために実行した手順の例を示します。
次に、ISIS ルーティング プロトコル インスタンスを使用してメンテナンス テンプレート t1 を設定する例を示します。
Device# config terminal Device (config)# maintenance-template t1 Device (config-maintenance-templ)# router isis 1
次に、shutdown l2 を使用してメンテナンス テンプレート t1 を設定する例を示します。
Device# config terminal Device (config)# maintenance-template t1 Device (config-maintenance-templ)# shutdown l2
次に、メンテナンス テンプレートを作成し、メンテナンス モード パラメータを設定する例を示します。
Device# config terminal Device(config)# system mode maintenance Device(config-maintenance)#timeout 20 Device(config-maintenance)#failsafe 30 Device(config-maintenance)#on-reload reset-reason MAINTENANCE Device(config-maintenance)#template t1 Device(config-maintenance)#exit
次に、システムをメンテナンス モードに移行する例を示します。
Device# start maintenance
アクティビティが完了したら、システムをメンテナンス モードから戻すことができます。
次に、システムをメンテナンス モードから戻す例を示します。
Device# stop maintenance
次に、さまざまなオプションを使用して、システム モード設定を表示する例を示します。
Device#show system mode System Mode: Normal
Device#show system mode maintenance System Mode: Normal Current Maintenance Parameters: Maintenance Duration: 15(mins) Failsafe Timeout: 30(mins) Maintenance Template: t1 Reload in Maintenance: False
Device#show system mode maintenance clients System Mode: Normal Maintenance Clients: CLASS-EGP CLASS-IGP router isis 1: Transition None CLASS-MCAST CLASS-L2
Device#show system mode maintenance template default System Mode: Normal default maintenance-template details: router isis 1 router isis 2
Device#show system mode maintenance template t1 System Mode: Normal Maintenance Template t1 details: router isis 1
コマンド |
目的 |
---|---|
show system mode [maintenance [clients | template template-name]] |
システム モードに関する情報を表示します。 |
show system snapshots [dump <snapshot-file-name>] |
デバイスに存在するすべてのスナップショットを表示します。キーワードに dump を使用して、すべてのスナップショットを XML 形式で表示します。 |
show system snapshots compare snapshot-name1 snapshot-name2 |
メンテナンス モードに移行する前とメンテナンス モードを終了した後に作成したスナップショット間の相違を表示します。 |
コマンド |
目的 |
---|---|
debug system mode maintenance |
GIR 機能をトラブルシューティングするための情報を表示します。 |
関連項目 | 参照先 |
---|---|
この章で使用するコマンドの完全な構文および使用方法の詳細。 |
『High Availability Command Reference, Cisco IOS XE Everest 16.6.1.』 |
MIB | MIB リンク |
---|---|
本リリースでサポートするすべての MIB。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
説明 | リンク |
---|---|
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