インターフェイス特性の設定の制約事項
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Flex Link はサポートされていません。
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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Flex Link はサポートされていません。
ここでは、スイッチでサポートされているインターフェイスの異なるタイプについて説明します。また、インターフェイスの物理特性に応じた設定手順についても説明します。
VLAN は、ユーザの物理的な位置に関係なく、機能、チーム、またはアプリケーションなどで論理的に分割された、スイッチによるネットワークです。ポートで受信したパケットが転送されるのは、その受信ポートと同じ VLAN に属するポートに限られます。異なる VLAN 上のネットワーク デバイスは、VLAN 間でトラフィックをルーティングするレイヤ 3 デバイスがなければ、互いに通信できません。
VLAN に分割することにより、VLAN 内でトラフィック用の堅固なファイアウォールを実現します。また、各 VLAN には固有の MAC アドレス テーブルがあります。VLAN が認識されるのは、ローカル ポートが VLAN に対応するように設定されたとき、VLAN Trunking Protocol(VTP)トランク上のネイバーからその存在を学習したとき、またはユーザが VLAN を作成したときです。
VLAN を設定するには、vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。標準範囲 VLAN(VLAN ID 1 ~ 1005)の VLAN 設定は、VLAN データベースに保存されます。VTP がバージョン 1 または 2 の場合に、拡張範囲 VLAN(VLAN ID が 1006 ~ 4094)を設定するには、最初に VTP モードをトランスペアレントに設定する必要があります。トランスペアレント モードで作成された拡張範囲 VLAN は、VLAN データベースには追加されませんが、スイッチの実行コンフィギュレーションに保存されます。VTP バージョン 3 では、クライアントまたはサーバ モードで拡張範囲 VLAN を作成できます。これらの VLAN は VLAN データベースに格納されます。
switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、VLAN にポートが追加されます。
インターフェイスを特定します。
トランク ポートには、トランク特性を設定し、必要に応じて所属できる VLAN を定義します。
アクセス ポートには、所属する VLAN を設定して定義します。
スイッチ ポートは、物理ポートに対応付けられたレイヤ 2 専用インターフェイスです。スイッチ ポートは 1 つまたは複数の VLAN に所属します。スイッチ ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートにも使用できます。ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートに設定できます。また、ポート単位で Dynamic Trunking Protocol(DTP)を稼働させ、リンクのもう一端のポートとネゴシエートすることで、スイッチ ポート モードも設定できます。スイッチ ポートは物理インターフェイスおよび対応レイヤ 2 プロトコルの管理に使用します。ルーティングやブリッジングは処理しません。
スイッチポートの設定には、switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
アクセス ポートは(音声 VLAN ポートとして設定されている場合を除き)1 つの VLAN だけに所属し、その VLAN のトラフィックだけを伝送します。トラフィックは、VLAN タグが付いていないネイティブ形式で送受信されます。アクセス ポートに着信したトラフィックは、ポートに割り当てられている VLAN に所属すると見なされます。
サポートされているアクセス ポートのタイプは、次のとおりです。
スタティック アクセス ポート。このポートは、手動で VLAN に割り当てます(IEEE 802.1x で使用する場合は RADIUS サーバを使用します)。
ダイナミック アクセス ポートの VLAN メンバーシップは、着信パケットを通じて学習されます。デフォルトでは、ダイナミック アクセス ポートはどの VLAN のメンバーでもなく、ポートとの伝送はポートの VLAN メンバーシップが検出されたときにだけイネーブルになります。
また、Cisco IP Phone と接続するアクセス ポートを、1 つの VLAN は音声トラフィック用に、もう 1 つの VLAN は Cisco IP Phone に接続しているデバイスからのデータ トラフィック用に使用するように設定できます。
トランク ポートは複数の VLAN のトラフィックを伝送し、デフォルトで VLAN データベース内のすべての VLAN のメンバとなります。
スイッチは IEEE 802.1Q トランク ポートだけをサポートします。IEEE 802.1Q トランク ポートは、タグ付きとタグなしの両方のトラフィックを同時にサポートします。IEEE 802.1Q トランク ポートは、デフォルトのポート VLAN ID(PVID)に割り当てられ、すべてのタグなしトラフィックはポートのデフォルト PVID 上を流れます。NULL VLAN ID を備えたすべてのタグなしおよびタグ付きトラフィックは、ポートのデフォルト PVID に所属するものと見なされます。発信ポートのデフォルト PVID と等しい VLAN ID を持つパケットは、タグなしで送信されます。残りのトラフィックはすべて、VLAN タグ付きで送信されます。
デフォルトでは、トランク ポートは、VTP に認識されているすべての VLAN のメンバですが、トランク ポートごとに VLAN の許可リストを設定して、VLAN メンバーシップを制限できます。許可 VLAN のリストは、その他のポートには影響を与えませんが、対応トランク ポートには影響を与えます。デフォルトでは、使用可能なすべての VLAN(VLAN ID 1 ~ 4094)が許可リストに含まれます。トランクポートは、VTP が VLAN を認識し、VLAN が有効な状態にある場合に限り、VLAN のメンバーになることができます。VTP が新しい有効になっている VLAN を認識し、その VLAN がトランクポートの許可リストに登録されている場合、トランクポートは自動的にその VLAN のメンバになり、トラフィックはその VLAN のトランク ポート間で転送されます。VTP が、VLAN のトランクポートの許可リストに登録されていない、新しい有効な VLAN を認識した場合、ポートはその VLAN のメンバーにはならず、その VLAN のトラフィックはそのポート間で転送されません。
スイッチ仮想インターフェイス(SVI)は、スイッチ ポートの VLAN を、システムのルーティング機能またはブリッジング機能に対する 1 つのインターフェイスとして表します。1 つの VLAN に関連付けることができる SVI は 1 つだけです。VLAN に対して SVI を設定するのは、VLAN 間でルーティングするため、またはスイッチに IP ホスト接続を提供するためだけです。デフォルトでは、SVI はデフォルト VLAN(VLAN 1)用に作成され、リモート スイッチの管理を可能にします。追加の SVI は明示的に設定する必要があります。
(注) |
インターフェイス VLAN 1 は削除できません。 |
SVI はシステムにしか IP ホスト接続を行いません。SVI は、VLAN インターフェイスに対して vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行した際に初めて作成されます。VLAN は、IEEE 802.1Q カプセル化トランク上のデータフレームに関連付けられた VLAN タグ、あるいはアクセスポート用に設定された VLAN ID に対応します。トラフィックをルーティングするそれぞれの VLAN に対して VLAN インターフェイスを設定し、IP アドレスを割り当ててください。
interface range コマンドを使用して、範囲内の既存の VLAN SVI を設定できます。interface range コマンド下で入力したコマンドは、範囲内の既存の VLAN SVI すべてに適用されます。VLAN インターフェイスが作成されると、interface range vlan idを使用して VLAN インターフェイスを設定できます。
物理ポートと関連付けられていない場合、SVI を作成してもアクティブにはなりません。
EtherChannel ポートグループは、複数のスイッチポートを 1 つのスイッチポートとして扱います。このようなポート グループは、スイッチ間、またはスイッチおよびサーバ間で高帯域接続を行う単一論理ポートとして動作します。EtherChannel は、チャネルのリンク全体でトラフィックの負荷を分散させます。EtherChannel 内のリンクで障害が発生すると、それまでその障害リンクで伝送されていたトラフィックが残りのリンクに切り替えられます。複数のトランク ポートを 1 つの論理トランク ポートに、または複数のアクセス ポートを 1 つの論理アクセス ポートにまとめることができます。ほとんどのプロトコルは単一のまたは集約スイッチ ポートで動作し、ポート グループ内の物理ポートを認識しません。例外は、DTP、Cisco Discovery Protocol、およびポート集約プロトコル(PAgP)で、物理ポート上でしか動作しません。
EtherChannel を設定するとき、ポートチャネル論理インターフェイスを作成し、EtherChannel にインターフェイスを割り当てます。レイヤ 2 インターフェイスの場合は、channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポートチャネル論理インターフェイスを動的に作成します。このコマンドは物理および論理ポートをバインドします。
Catalyst スイッチでは、デュアルパーパス アップリンク ポートがサポートされています。各アップリンク ポートはデュアル フロント エンド(RJ-45 コネクタおよび Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュール コネクタ)を持つ 1 つのインターフェイスと見なされます。デュアル フロント エンドは冗長インターフェイスではありません。スイッチはペアのうちの 1 つのコネクタのみをアクティブにします。
デフォルトでは、RJ-45 コネクタがインターフェイスタイプとして自動的に選択されます。ただし、media-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動で SFP モジュールコネクタを選択できます。デュアルパーパス アップリンクのデュプレックス設定および速度設定については、インターフェイス速度およびデュプレックス パラメータの設定を参照してください。
各アップリンクポートには、SFP モジュールコネクタの下に 1 つの LED があります。ポート LED は、いずれかのアップリンクポートがアクティブの際に点灯します。LED の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。
Power over Ethernet(PoE)対応スイッチ ポートでは、回路に電力が供給されていないことをスイッチが検出した場合、接続している次のデバイスに電力が自動的に供給されます。
シスコ先行標準受電デバイス(Cisco IP 電話、Cisco Aironet アクセスポイント、Cisco Catalyst アクセスポイントなど)
IEEE 802.3af および IEEE 802.3at 準拠の受電デバイス
受電デバイスが PoE スイッチポートおよび AC 電源に接続されている場合、冗長電力として利用できます。受電デバイスが PoE ポートにだけ接続されている場合、受電デバイスには冗長電力は供給されません。
スイッチには、USB マイクロタイプ B コンソールポートと USB タイプ C ポートの 2 つの USB ポートが前面パネルにあります。
デバイスでは、コンソールポート用の USB マイクロタイプ B コネクタがサポートされているため、USB タイプ A ポート(通常はパーソナルコンピュータに搭載)をスイッチのコンソール管理ポートに直接接続できます。接続には USB タイプ A から USB マイクロタイプ B へのケーブルを使用します。
デバイスには、電源機能を備えた 2 つの USB タイプ C ポートがあります。
USB タイプ C ポートは独立した電源供給ポートであり、データ転送用ではありません。このポートは、ラップトップ、モニタ、タブレット、スマートフォンなどの使用頻度が高い周辺機器に十分な電力を供給します。
ポートの配電については、「電源スロット」を参照してください。
単一 VLAN 内のデバイスは、スイッチを通じて直接通信できます。異なる VLAN に属すポート間では、ルーティングデバイスを介さなければデータを交換できません。
次の設定例では、VLAN 20 のホスト A が VLAN 30 のホスト B にデータを送信する場合、データはホスト A からスイッチを経由してルータへ送られた後、再びスイッチに戻ってからホスト B へ送られる必要があります。
標準のレイヤ 2 スイッチを使用すると、異なる VLAN のポートは、ルータを通じて情報を交換する必要があります。
スイッチは、次のインターフェイス タイプをサポートします。
物理ポート:スイッチポートおよびルーテッドポート
VLAN:スイッチ仮想インターフェイス
ポートチャネル:EtherChannel インターフェイス
インターフェイス範囲も設定できます。
物理インターフェイス(ポート)を設定するには、インターフェイスタイプ、モジュール番号、およびポート番号を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
タイプ:10/100/1000 Mb/s イーサネットポート対応のギガビットイーサネット(gigabitethernet または gi)、または Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュール ギガビット イーサネット インターフェイス(gigabitethernet または gi)。
モジュール番号:スイッチのモジュールまたはスロット番号(常に 0)。
ポート番号:スイッチ上のインターフェイス番号。10/100/1000 ポート番号は常に 1 から始まり、スイッチに向かって左のポートから順番に付けられています。たとえば、gigabitethernet1/0/1 またはr gigabitethernet1/0/8 のようになります。10/100/1000 ポートと SFP モジュール ポートのあるスイッチの場合、SFP モジュール ポートの番号は 10/100/1000 ポートの後に連続して付けられます。
スイッチ上のインターフェイスの位置を物理的に確認することで、物理インターフェイスを識別できます。show 特権 EXEC コマンドを使用して、スイッチ上の特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する情報を表示することもできます。以降、この章では、主に物理インターフェイスの設定手順について説明します。
次の表は、レイヤ 2 インターフェイスにのみ適用される一部の機能を含む、イーサネット インターフェイスのデフォルト設定を示しています。
機能 |
デフォルト設定 |
||
---|---|---|---|
動作モード |
レイヤ 2 またはスイッチングモード(switchport コマンド)。 |
||
VLAN 許容範囲 |
VLAN 1 ~ 4094。 |
||
デフォルト VLAN(アクセス ポート用) |
VLAN 1。 |
||
ネイティブ VLAN(IEEE 802.1Q トランク用) |
VLAN 1。 |
||
802.1p プライオリティ タグ付きトラフィック |
VLAN 0 のタグが付いたパケットをすべてドロップ。 |
||
VLAN トランキング |
Switchport mode dynamic auto(DTP をサポート)。 |
||
ポート イネーブル ステート |
すべてのポートが有効。 |
||
ポート記述 |
未定義。 |
||
速度 |
自動ネゴシエーション(10 ギガビット インターフェイス上では未サポート)。 |
||
デュプレックス モード |
自動ネゴシエーション(10 ギガビット インターフェイス上では未サポート)。 |
||
フロー制御 |
フロー制御は receive: off に設定されます。送信パケットでは常にオフです。 |
||
EtherChannel(PAgP) |
すべてのイーサネット ポートで無効。 |
||
ポート ブロッキング(不明マルチキャストおよび不明ユニキャスト トラフィック) |
ディセーブル(ブロッキングされない)。 |
||
ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャスト ストーム制御 |
無効。 |
||
保護ポート |
ディセーブル。 |
||
ポート セキュリティ |
ディセーブル。 |
||
PortFast |
無効。 |
||
Auto-MDIX |
有効。
|
||
Power over Ethernet(PoE) |
有効(auto)。 |
||
キープアライブ メッセージ |
SFP モジュールでディセーブル。他のすべてのポートでイネーブル。 |
スイッチのイーサネット インターフェイスは、10、100、または 1000 Mb/s、かつ全二重または半二重モードのいずれかで動作します。全二重モードの場合、2 つのステーションが同時にトラフィックを送受信できます。通常、10 Mbps ポートは半二重モードで動作します。これは、各ステーションがトラフィックを受信するか、送信するかのどちらか一方しかできないことを意味します。
スイッチモジュールには、ギガビットイーサネット(10/100/1000-Mb/s)ポート、および SFP モジュールをサポートする Small Form-Factor Pluggable(SFP)モジュールスロットがあります。
インターフェイス速度とデュプレックス モードを設定する際には、次のガイドラインに注意してください。
PoE スイッチで自動ネゴシエーションを無効にしないでください。
ギガビットイーサネット(10/100/1000 Mbps)ポートは、すべての速度オプションとデュプレックスオプション(自動、半二重、全二重)をサポートします。ただし、1000 Mbps で稼働させているギガビット イーサネット ポートは、半二重モードをサポートしません。
SFP モジュールポートの場合、次の SFP モジュールタイプによってデュプレックスの CLI(コマンドライン インターフェイス)オプションが変わります。10/100 Mb/s の速度はサポートされていません。
回線の両側で自動ネゴシエーションがサポートされる場合は、デフォルト設定の auto ネゴシエーションの使用を強くお勧めします。
一方のインターフェイスが自動ネゴシエーションをサポートし、もう一方がサポートしない場合は、両方のインターフェイス上でデュプレックスと速度を設定します。サポートする側で auto 設定を使用しないでください。
STP がイネーブルの場合にポートを再設定すると、スイッチがループの有無を調べるために最大で 30 秒かかる可能性があります。STP の再設定が行われている間、ポート LED はオレンジに点灯します。
ベスト プラクティスとして、速度とデュプレックスのオプションをリンク上で自動に設定するか、リンク終端の両側で固定に設定することを推奨します。リンクのいずれかの終端が自動に設定され、もう一方が固定に設定されていると、正常な動作として、リンクはアップしません。
注意 |
インターフェイス速度とデュプレックス モードの設定を変更すると、再設定中にインターフェイスがシャットダウンし、再び有効になる場合があります。 |
フロー制御により、接続しているイーサネット ポートは、輻輳しているノードがリンク動作をもう一方の端で一時停止できるようにすることによって、輻輳時のトラフィック レートを制御できます。あるポートで輻輳が生じ、それ以上はトラフィックを受信できなくなった場合、ポーズ フレームを送信することによって、その状態が解消されるまで送信を中止するように、そのポートから相手ポートに通知します。ポーズ フレームを受信すると、送信側デバイスはデータ パケットの送信を中止するので、輻輳時のデータ パケット損失が防止されます。
(注) |
スイッチ ポートは、ポーズ フレームを受信できますが、送信はできません。 |
flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスのポーズフレームを receive する機能を on 、off 、または desired に設定します。デフォルトの状態は on です。
desired に設定した場合、インターフェイスはフロー制御パケットの送信を必要とする接続デバイス、または必要ではないがフロー制御パケットを送信できる接続デバイスに対して動作できます。
デバイスのフロー制御設定には、次のルールが適用されます。
receive on (または desired ):ポートはポーズフレームを送信できませんが、ポーズフレームを送信する必要のある、または送信できる接続デバイスと組み合わせて使用できます。ポーズフレームの受信は可能です。
receive off :フロー制御はどちらの方向にも動作しません。輻輳が生じても、リンクの相手側に通知はなく、どちら側の装置も休止フレームの送受信を行いません。
(注) |
コマンドの設定と、その結果生じるローカルおよびリモートポートでのフロー制御解決の詳細については、このリリースのコマンドリファレンスに記載された flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを参照してください。 |
次の一般的な手順は、すべてのインターフェイス設定プロセスに当てはまります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface 例:
|
インターフェイスのタイプおよびコネクタ番号を特定します。
|
||
ステップ 4 |
各 interface コマンドの後ろに、インターフェイスに必要なインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを続けて入力します。 |
インターフェイス上で実行するプロトコルとアプリケーションを定義します。別のインターフェイス コマンドまたは end を入力して特権 EXEC モードに戻ると、コマンドが収集されてインターフェイスに適用されます。 |
||
ステップ 5 |
interface range または interface range macro |
(任意)インターフェイスの範囲を設定します。
|
||
ステップ 6 |
show interfaces |
スイッチ上のまたはスイッチに対して設定されたすべてのインターフェイスのリストを表示します。デバイスがサポートする各インターフェイスまたは指定したインターフェイスのレポートが出力されます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface interface-id 例:
|
記述を追加するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
description string 例:
|
インターフェイスに関する説明を追加します(最大 240 文字)。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show interfaces interface-id description |
入力を確認します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
同じ設定パラメータを持つ複数のインターフェイスを設定するには、interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始すると、このモードを終了するまで、入力されたすべてのコマンド パラメータはその範囲内のすべてのインターフェイスに対するものと見なされます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface range {port-range | macro macro_name} 例:
|
設定するインターフェイス範囲(VLAN または物理ポート)を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 5 |
show interfaces [interface-id] 例:
|
指定した範囲内のインターフェイスの設定を確認します。 |
||
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
インターフェイス レンジ マクロを作成すると、設定するインターフェイスの範囲を自動的に選択できます。interface range macro グローバル コンフィギュレーション コマンド文字列で macro キーワードを使用する前に、define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してマクロを定義する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
define interface-range macro_name interface-range 例:
|
インターフェイス範囲マクロを定義して、NVRAM に保存します。
|
||
ステップ 4 |
interface range macro macro_name 例:
|
macro_name の名前でインターフェイス範囲マクロに保存された値を使用することによって、設定するインターフェイスの範囲を選択します。 ここで、通常のコンフィギュレーション コマンドを使用して、定義したマクロ内のすべてのインターフェイスに設定を適用できます。 |
||
ステップ 5 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 6 |
show running-config | include define 例:
|
定義済みのインターフェイス範囲マクロの設定を表示します。 |
||
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface interface-id 例:
|
記述を追加するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
speed {10 | 100 | 1000} 例:
|
インターフェイスに対する適切な速度パラメータを入力します。
|
ステップ 5 |
duplex {auto | full | half} 例:
|
このコマンドは、10 ギガビット イーサネット インターフェイスでは使用できません。 インターフェイスのデュプレックス パラメータを入力します。 半二重モードをイネーブルにします(10 または 100 Mbps のみで動作するインターフェイスの場合)。1000 Mbps で動作するインターフェイスには半二重モードを設定できません。 デュプレックス設定を行うことができるのは、速度が auto に設定されている場合です。 |
ステップ 6 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
show interfaces interface-id 例:
|
インターフェイス速度およびデュプレックス モードの設定を表示します。 |
ステップ 8 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface interface-id 例:
|
記述を追加するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
flowcontrol {receive} {on | off | desired} 例:
|
ポートのフロー制御モードを設定します。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show interfaces interface-id 例:
|
インターフェイス フロー制御の設定を確認します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
インターフェイスをシャットダウンすると、指定されたインターフェイスのすべての機能が無効になり、使用不可能であることがすべてのモニタ コマンドの出力に表示されます。この情報は、すべてのダイナミック ルーティング プロトコルを通じて、他のネットワーク サーバに伝達されます。ルーティング アップデートには、インターフェイス情報は含まれません。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface { vlan vlan-id} | { gigabitethernet interface-id} | { port-channel port-channel-number} 例:
|
設定するインターフェイスを選択します。 |
ステップ 4 |
shutdown 例:
|
インターフェイスをシャットダウンします。 |
ステップ 5 |
no shutdown 例:
|
インターフェイスを再起動します。 |
ステップ 6 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
show running-config 例:
|
入力を確認します。 |
コンソール メディア タイプを RJ-45 に設定するには、次の手順を実行します。RJ-45 としてコンソールを設定すると、USB コンソールの動作は無効になり、入力は RJ-45 コネクタからのみ供給されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
line console 0 例:
|
コンソールを設定し、ライン コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
media-type rj45 例:
|
コンソール メディア タイプが RJ-45 ポート以外に設定されないようにします。このコマンドを入力せず、両方のタイプが接続された場合は、デフォルトで USB ポートが使用されます。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
無活動タイムアウトを設定している場合、USB コンソール ポートがアクティブ化されているものの、指定された時間内にポートで入力アクティビティがないときに、RJ-45 コンソール ポートが再度アクティブになります。タイムアウトのために USB コンソール ポートは非アクティブ化された場合、USB ポートを切断し、再接続すると、動作を回復できます。
(注) |
この手順は、Cisco Catalyst 1000 ファスト イーサネット シリーズ スイッチには当てはまりません。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
line console 0 例:
|
コンソールを設定し、ライン コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
usb-inactivity-timeout timeout-minutes 例:
|
コンソール ポートの無活動タイムアウトを指定します。指定できる範囲は 1 ~ 240 分です。デフォルトでは、タイムアウトが設定されていません。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
特権 EXEC プロンプトにコマンドを入力することによって、ソフトウェアおよびハードウェアのバージョン、コンフィギュレーション、インターフェイスに関する統計情報などのインターフェイス情報を表示できます。
コマンド |
目的 |
---|---|
show interfaces interface-number downshift modulemodule-number |
指定したインターフェイスとモジュールのダウンシフト ステータスの詳細を表示します。 |
show interfaces interface-id status [err-disabled] |
インターフェイスのステータスまたは error-disabled ステートにあるインターフェイスのリストを表示します。 |
show interfaces [interface-id] switchport |
スイッチング(非ルーティング)ポートの管理上および動作上のステータスを表示します。このコマンドを使用すると、ポートがルーティングまたはスイッチングのどちらのモードにあるかが判別できます。 |
show interfaces [interface-id] description |
1 つのインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する記述とインターフェイスのステータスを表示します。 |
show ip interface [interface-id] |
IP ルーティング用に設定されたすべてのインターフェイスまたは特定のインターフェイスについて、使用できるかどうかを表示します。 |
show interface [interface-id] stats |
インターフェイスのパスごとに入出力パケットを表示します。 |
show interfaces interface-id |
(任意)インターフェイスの速度およびデュプレックスを表示します。 |
show interfaces transceiver dom-supported-list |
(任意)接続 SFP モジュールの Digital Optical Monitoring(DOM)ステータスを表示します。 |
show interfaces transceiver properties |
(任意)インターフェイスの温度、電圧、電流量を表示します。 |
show interfaces [interface-id] [{transceiver properties | detail}] module number] |
SFP モジュールに関する物理および動作ステータスを表示します。 |
show running-config interface [interface-id] |
インターフェイスに対応する RAM 上の実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show version |
ハードウェア設定、ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前と送信元、およびブート イメージを表示します。 |
show controllers ethernet-controller interface-id phy |
インターフェイスの Auto-MDIX 動作ステートを表示します。 |
コマンド |
目的 |
---|---|
clear counters [interface-id] |
インターフェイス カウンタをクリアします。 |
clear interface interface-id |
インターフェイスのハードウェア ロジックをリセットします。 |
clear line [number | console 0 | vty number] |
非同期シリアル回線に関するハードウェア ロジックをリセットします。 |
(注) |
clear counters 特権 EXEC コマンドは、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を使用して取得されたカウンタをクリアしません。show interface 特権 EXEC コマンドで表示されるカウンタのみをクリアします。 |
この例では、interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチ 1 上のポート 1 ~ 4 で速度を 100 Mb/s に設定する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# interface range gigabitethernet 1/0/1 - 4
Device(config-if-range)# speed 100
インターフェイス レンジ モードで複数のコンフィギュレーション コマンドを入力した場合、各コマンドは入力した時点で実行されます。インターフェイス レンジ モードを終了した後で、コマンドがバッチ処理されるわけではありません。コマンドの実行中にインターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを終了すると、一部のコマンドが範囲内のすべてのインターフェイスに対して実行されない場合もあります。コマンド プロンプトが再表示されるのを待ってから、インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを終了してください。
次に、enet_list という名前のインターフェイス範囲マクロを定義してスイッチ 1 上のポート 1 および 2 を含め、マクロ設定を確認する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# define interface-range enet_list gigabitethernet 1/0/1 - 2
Device(config)# end
Device# show running-config | include define
define interface-range enet_list gigabitethernet 1/0/1 - 2
次に、インターフェイス レンジ マクロ enet_list に対するインターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# interface range macro enet_list
Device(config-if-range)#
次に、インターフェイス レンジ マクロ enet_list を削除し、処理を確認する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# no define interface-range enet_list
Device(config)# end
Device# show run | include define
Device#
次に、インターフェイス速度を 100 Mb/s に、10/100/1000 Mbps ポートのデュプレックス モードを半二重に設定する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# interface gigabitethernet 1/0/3
Device(config-if)# speed 10
Device(config-if)# duplex half
次に、10/100/1000 Mbps ポートで、インターフェイスの速度を 100 Mbps に設定する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# interface gigabitethernet 1/0/2
Device(config-if)# speed 100
次に、USB コンソール メディア タイプをディセーブルにし、RJ-45 コンソール メディア タイプをイネーブルにする例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# line console 0
Device(config-line)# media-type rj45
次に、前の設定を逆にして、ただちにすべての接続された USB コンソールをアクティブにする例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# line console 0
Device(config-line)# no media-type rj45
次に、無活動タイムアウトを 30 分に設定する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# line console 0
Device(config-line)# usb-inactivity-timeout 30
設定をディセーブルにするには、次のコマンドを使用します。
Device# configure terminal
Device(config)# line console 0
Device(config-line)# no usb-inactivity-timeout
設定された分数の間に USB コンソール ポートで(入力)アクティビティがなかった場合、無活動タイムアウト設定が RJ-45 ポートに適用され、ログにこの発生が示されます。
*Mar 1 00:47:25.625: %USB_CONSOLE-6-INACTIVITY_DISABLE: Console media-type USB disabled due to inactivity, media-type reverted to RJ45.
この時点で、USB コンソール ポートを再度アクティブ化する唯一の方法は、ケーブルを取り外し、再接続することです。
スイッチの USB ケーブルが取り外され再接続された場合、ログは次のような表示になります。
*Mar 1 00:48:28.640: %USB_CONSOLE-6-MEDIA_USB: Console media-type is USB.
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
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機能 |
リリース |
機能情報 |
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インターフェイス特性の設定 |
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