この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この付録では、Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 Analog Voice Gateway でサポートされるソフトウェア、機能、プラットフォームについて説明します。次の項で構成されています。
• 「T1/E1 および BRI モジュールでの DS0 ダンプのサポート」
• 「アナログ FXS および FXO 間を接続するケーブルの検出」
• 「シスコ ユニファイド コミュニケーション(CUOM、CUPM、CUSSM、CUSM)」
• 「ROMMON」
この機能では、ISR G2 マザーボード TDM スイッチから、PCM のデータ フローをキャプチャできます。
次の URL で、この機能に関する追加情報を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/docs/ios-xml/ios/fundamentals/command/monitor_event-trace_
through_Q.html
この機能は、アナログ FXS VIC(音声インターフェイス カード)と FXO VIC 間を接続するケーブルを検出します。
この機能は、次の VIC/EM のみをサポートします。
• アナログ FXOLS:si3050 チップ セットを使用する VIC/EM。これには、VIC2-2FXO、VIC2-4FXO、EM-HDA-6FXO、EM-HDA-3FXS/4FXO、および EM-HDA4FXO が含まれます。
• アナログ FXOGS:すべてのアナログ FXO VIC/EM
• アナログ FXSLS および FXSGS:si3241 チップ セットを使用する VIC/EM。これには、VIC3-2FXS/DID、VIC3-2FXS-E/DID、VIC3-4FXS/DID、EM3-HDA-8FXS/DID、SM-D-72-FXS、SM-D-48FXS-E が含まれます。また、VG202、VG204、Cisco 2435 および Cisco 880 上のオンボード アナログ FXS も含まれます。
(注) この機能は、Cisco VG350、Cisco VG310、および VG320 のプラットフォームで利用できます。ただし、Direct-Inward-Dial(DID-IN)および E/M の音声ポートではサポートされません。
次の URL で、この機能に関する追加情報を参照してください。
• http://www.cisco.com/en/US/docs/ios-xml/ios/voice/vcr1/vcr-c1.html
• http://www.cisco.com/en/US/docs/ios-xml/ios/voice/vcr4/vcr-s9.html#GUID-DDA37612-EDAE-42A4-B84E-1D1D345183B5
Cisco VG350 Voice Gateway はイメージ(vg350-universalk9_npe-mz)、Cisco VG310 および Cisco VG320 はイメージ(vg3xx-universalk9_npe-mz)でロードされます。
これらのイメージは、非ペイロード暗号化機能(非 VPN、非 SRTP、非 TLS、非 crypto 機能)を有効にします。
Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 Analog Voice Gateway は、CiscoWorks、CiscoView、Cisco Security Manager、およびその他の企業やサービス プロバイダーの管理プラットフォームを管理できるように設計されています。
プラットフォームについては、次の MIB が Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 Analog Voice Gateway でサポートされます。
Cisco VG350 は、次の MIB もサポートします。
Cisco VG310 および Cisco VG320 は、新しいシャーシ タイプ、CPU タイプ、新しいオンボード アナログ音声ポート、AC/DC 電源に対して、Cisco Active Network Abstraction(CANA)から次の OID を使用します。
Cisco VG310 および Cisco VG320 は、CUCM リリース 10.5 および CUCM リリース 9.1.2SU2 バージョン以降でサポートされます。既存の Cisco IOS CUCM は、Cisco ISR G2 プラットフォームに実装するためにコードが変更されており、これを利用することで、Cisco VG310 および Cisco VG320 プラットフォームの音声ゲートウェイの自動設定要件をサポートします。CUCM は、Cisco VG310 および Cisco VG320 プラットフォームに対して、Media Gateway Control Protocol(MGCP)と Skinny Client Control Protocol(SCCP)の両方のプロトコルをサポートしています。Cisco VG310 および Cisco VG320 の両方で CUCM を設定する必要があります。MGCP プロトコルについては、CUCM がプラットフォーム設定をダウンロードするように、Cisco VG310 および Cisco VG320 で ccm-manager config コマンドを設定できます。
Cisco IOS CUCM は次の情報に従って、新しいプラットフォームをサポートするための XML コンフィギュレーション ファイルを生成します。
デバイスの認定と評価のサポートは、新しいプラットフォームで CUCM 管理グラフィカル ユーザ インターフェイス Web インターフェイスから SCCP および MGCP 音声ゲートウェイの設定を実行するために必要です。
Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 アナログ プラットフォームでの QED 変更は、次の設定オプションをサポートします。
CUCM 一括管理ツール(BAT)は、Cisco VG350、Cisco VG310、Cisco VG320、および、その他の Cisco Catalyst FXS アナログ インターフェイス モジュールの CUCM データベースで、多数の電話機、ユーザ、ポートの追加、更新、削除を管理者が実行して一括トランザクションを自動化できるようにする Web ベースのアプリケーションです。
BAT は Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 Analog Voice Gateway でサポートされますが、Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 に関連付けられた新しいプラットフォーム用のデバイス テンプレートとデフォルトの Excel bat.xls スプレッドシートを更新するには、これをサポートしている CUCM リリースに更新を要求する必要があります。
BAT を Cisco VG310 および Cisco VG320 でサポートするには、CUCME リリース 10.5 および CUCM リリース 9.1.2.SU2 以降のリリースが必要です。
(注) BAT は QED のサポートには含まれないので、別途、リクエストする必要があります。
既存の Cisco IOS CUCME は、Cisco ISR G2 プラットフォームに実装するためにコードが変更されており、これを利用することで、Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 アナログ プラットフォームの音声ゲートウェイの自動設定要件をサポートします。
Cisco IOS CUCME は次の情報に従って、新しいプラットフォームをサポートするための XML コンフィギュレーション ファイルを生成します。
次に示す例は、Cisco VG310 および Cisco VG320 の場合に、音声ゲートウェイ システムで CUCME コマンドを実行する方法です。
Cisco VG310 および Cisco VG320 プラットフォームでのハント グループ機能により、アナログ電話ユーザは、あらかじめ定義されたアクセス コードを入力して、ハント グループにログインし、ハント グループからの電話を受けたり、ハント グループからログアウトしてハント グループから電話を受け取らないようにすることができます。ハント グループのログイン/ログアウトのデフォルトの強制承認コード(FAC)は 9 です。特定のハント グループに接続するには、ユーザは ** 9 に電話をかける必要があります。
Cisco VG310 および Cisco VG320 プラットフォームは、1 つの HWIC スロットをサポートします。この HWIC スロットは、TDM PBX(T1/PRI 経由)や主要なレガシー キー システム(FXO ポート経由)への接続用に、TDM 回線側を拡張するためのものです。
(注) この機能は、Cisco VG350 ではサポートされていません。
HWIC スロットは、T1/E1 PRI、BRI、FXS、FXS-E、E/M、FXO などの音声カードをサポートする柔軟性を備えています。VG310 と VG320 はどちらも、既存のアナログ VIC とデジタル T1/E1/BRI VWIC をサポートしており、これらの音声ポート番号は 0/2/0-x です。音声カードの一覧は以下のとおりです。
VWIC3-1MFT-T1/E1、VIWC3-2MFT-T1E1、および VIC2-2BRI-NT/TE ではデータ機能がサポートされていないため、T1/E1 データ リンクはサポートされていません。
シスコ ユニファイド コミュニケーション管理スイート(CUCMS)は企業および官公庁のお客様が自社の集約された通信ネットワークを設定、導入、および管理するために役立つように開発されたアプリケーション スイートです。
CUOM および CUPM は Cisco VG350 の IOS イメージに内に特定の MIB が必要です。CUOM および CUPM の MIB サポートに関する追加情報については、「MIB のサポート」を参照してください。
SM-D-72FXS および SM-D-48FXS-E サービス モジュールは、72 個および 48 個の標準または OPX lite アナログ FXS 音声ポートをサポートします。これらは、ループ スタートおよびグラウンド スタート シグナリング タイプとして設定できます。
(注) Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 アナログ プラットフォームは、ループ スタートおよびグラウンド スタートのシグナリング タイプとして設定できます。ただし、これらのプラットフォームでは、DID シグナリング タイプはサポートされていません。
1 つの REN 設定をデフォルトにする FXS 音声ポート上の REN 設定は、既存 CLI の ren <1-5> under FXS voice port で実行できます。ロング ループ FXS には、2 つまで REN を設定できます。ショート ループ FXS には、5 つまで REN を設定できます。
SM-D-72FXS の FXS ポート 4 ~ 71 はショート ループ長に固定されます。
SM-D-72FXS の最初の 4 個(ポート 0 ~ 3)の FXS ポートおよび SM-D-48FXS-E の 48 個すべての FXS ポートはすべてショートまたはロング ループ長に設定できます。これらのアナログ FXS 音声ポートでループ長を設定するために CLI を使用します。
ループ長 CLI は SM-D-72FXS のポート 0 ~ 3 および SM-D-48FXS-E のすべてのポートにだけ適用されます。
詳細情報および設定例については、「loop-length」を参照してください。
Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 には、次のマザーボード ハードウェア コンポーネントがあります。
表 B-2 Cisco VG350、Cisco VG310、および Cisco VG320 のハードウェア コンポーネントCisco VG350、VG310、および VG320 のハードウェア コンポーネント
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Cisco VG350 プラットフォームでは SM-D-72FXS および SM-D-48FXS-E モジュールをサポートするために EnergyWise サポートを活用します。
新しいモジュールは、モジュールをオン/オフする CLI 設定ができるようにする EnergyWise の環境に対する取り組みをサポートするために統合されます。
(注) この機能は、Cisco VG310 および Cisco VG320 のプラットフォームではサポートされていません。
EnergyWise サポートの詳細情報および設定例については、「EnergyWise の設定」を参照してください。
活性挿抜(OIR)はサポートされますが、一度に実施できるのは 1 つのサービス モジュールだけです。
OIR は同じサービス モジュール タイプのみをサポートしています。したがって、SM-D-72FXS を取り外した場合は、別の SM-D-72FXS のみを挿入できます。
(注) この機能は、Cisco VG310 および Cisco VG320 のプラットフォームではサポートされていません。
AGC :Automatic Gain Control(オートゲイン コントロール)。
BCN :Backward Congestion Notification(後方混雑通知)。
CM :Connection manager(接続マネージャ)(TDM)。
CoS :Class of service(サービス クラス)(802.1p)。
DA :Ethernet Destination Address(イーサネット宛先アドレス)。
DMA :Direct Memory Access(ダイレクト メモリ アクセス)。
DSA :Distributed Switch Architecture(分散スイッチ アーキテクチャ)。
DSP :Digital Signal Processor(デジタル シグナル プロセッサ)。
DSPRM :DSP Resource Manager(DSP リソース マネージャ)。
DTMF :Dual-tone multi-frequency(デュアルトーン マルチフリークエンシ)。
ECAN :Echo Canceller(エコー キャンセラ)。
EVSM :xtended Voice Service Module(拡張音声サービス モジュール)。
FC :Flex Complexity(フレックス コンプレキシティ)。
FPGA :Field-Programmable Gate Array(フィールド プログラマブル ゲート アレイ)。
HC :High Complexity(ハイ コンプレキシティ)。
HDLC :High-level Data Link Control Protocol(ハイレベル データ リンク コントロール プロトコル)。
HPI :Host Port Interface(ホスト ポート インターフェイス)。
LC :Low Complexity(ロー コンプレキシティ)。
MAC :Media Access Control(メディア アクセス コントロール)。
MC :Medium Complexity(ミディアム コンプレキシティ)。
McBSP :Multi-Channel Buffer Serial Port(マルチチャネル バッファ シリアル ポート)。
MTBF :Mean Time Between Failures(平均故障間隔)。
MTP :Media Termination Point(メディア ターミネーション ポイント)。
OIR :Online Insertion and Removal(活性挿抜)。
PCE :Packet Classification Engine(パケット分類エンジン)。
PVDM3 :次世代の Packet Voice Data Module(パケット音声データ モジュール)。
PVDM2 :5510 DSP のホストとして機能する PVDM。
QOS :Quality of Service(サービス品質)。
REA :BOOTP メッセージなどの Ethernet Ready Announcement(イーサネット準備完了アナウンス)。
RI :DSP/装置からの Restart Indication(再起動指示)。
RTP :Real-time Transport Protocol(リアルタイム トランスポート プロトコル)。
SA :Ethernet source address(イーサネット送信元アドレス)。
SGMII :Serial Gigabit Media Independent Interface(シリアル ギガビット メディア独立型インターフェイス)。
SM :Service Module(サービス モジュール)。
SRTP :Secure Real-time Transport Protocol(セキュア リアルタイム トランスポート プロトコル)。
TDM :Time Division Multiplexing(時分割多重)。
UHPI :Universal Host Port Interface(ユニバーサル ホスト ポート インターフェイス)。
VIC :Voice Interface Card(音声インターフェイス カード)。