次世代高密度 PVDM3 モジュールの設定
次世代の Packet Voice Digital Signal Processor Module(PVDM3)デジタル シグナル プロセッサ(DSP)モジュールは、Cisco 音声ゲートウェイ ルータ上で既存オーディオ アプリケーションの最大 4 倍(スロットあたり)までの記録密度を実現します。この DSP モジュールのユニバーサル DSP イメージにより、デジタル インターフェイスとアナログ インターフェイス、音声変換、およびオーディオ会議用の Time-Division Multiplexing-to-Internet Protocol(TDM-to-IP)ゲートウェイ機能にリソースが提供されます。
この拡張 DSP アーキテクチャでは、リッチ メディア音声アプリケーション用に新しいパケット処理エンジンを採用し、PVDM3 モジュールで使用される TDM 音声フレームワークをサポートします。PVDM3 は、IP スループットを向上させるために MultiGigabit ファブリックとのギガビット イーサネット インターフェイスを備えています。また、DSP ハードウェアベースのヘルス モニタにより、DSP 障害の検知速度が既存のテクノロジーよりも 10 倍速くなりました。
DSP リソース マネージャが拡張され、PVDM3 モジュールで DSP リソースをプールして、音声サービス モジュール全体で DSP リソースを共有できるようになりました。
警告 次世代高密度 PVDM3 モジュールを設定できるのは、Cisco VG310 および Cisco VG320 プラットフォームのみです。
Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定に関する前提条件
Cisco VG310 シリーズまたは Cisco VG320 シリーズの音声ゲートウェイ ルータに PVDM3 モジュールを設定するには、Cisco IOS Release 15.4(3)M 以降のリリースがインストールされている必要があります。イメージは音声対応のフィーチャ セットを提供する必要があります。
Cisco ゲートウェイに PVDM3 カードを取り付けている場合は、必ず『 Cisco VG310 and Cisco VG320 Voice Gateways Hardware Installation Guide』のハードウェア取り付け指示に従ってください。
Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定に関する制限事項
PVDM3 カードは、Cisco VG310 または Cisco VG320 音声ゲートウェイ ルータに取り付けて使用できます。
PVDM2 でサポートされるすべてのコーデックは PVDM3 でサポートされますが、例外として PVDM3 では G.723(G.723.1 および G.723.1A)コーデックはサポートされていません。PVDM2 は G.723 コーデックをサポートするために使用することも可能で、G.729 コーデックは PVDM3 の代替として指定できます。
Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定に関する情報
Cisco 音声ゲートウェイ ルータに搭載された PVDM3 カードがメリットを最大限発揮できるようにするには、次の概念を理解しておく必要があります。
• DSP リソース マネージャの拡張機能および DSP の付番
• PVDM3 用 DSP イメージ
• DSP 加入過多のファスト ビジー トーンのブロードキャスト
• DSP 加入過多のファスト ビジー トーンのブロードキャスト
DSP リソース マネージャの拡張機能および DSP の付番
各 PVDM3 DSP カードは、最大 2 台までの装置を保持でき、各装置は最大 3 つまでの DSP コアを保持できます。ホストは各 DSP カードを 1 つの単体 DSP として認識し、各物理 DSP を 1 台の装置として認識します。この仮想 DSP の概念では PVDM3 あたり最大 6 つの DSP を備えます。5510 DSP に対する下位互換性を確保するため、既存の付番方式( 表 4-1 を参照)が維持され、PVDM3 DSP には、新しい付番方式( 表 4-1 を参照)が適用されます。
(注) 表 4-1 に示す付番方式はあくまでも例であり、DSP カードを、これらのサンプル付番方式に示すように、PVDM スロットに正しく取り付けてください。DSP および装置の付番の詳細については、「その他の関連資料」に示すマニュアルを参照してください。
表 4-1 PVDM3 用 DSP 付番方式の例
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DSP ID |
1、2、3、4、5、6 |
デバイス ID |
0、0、0、1、1、1 |
PVDM3 用 DSP イメージ
PVDM3 用の DSP イメージは、Cisco Fax Relay 以外の PVDM2 上でサポートされるすべての機能をサポートします。DSP イメージには、TDM-to-IP ゲートウェイのシグナル処理レイヤを実装するための次の機能が備わっています。
• 音声テレフォニー用の TDM-to-IP ゲートウェイ。単一の TDM ポートから送出される複数の IP ストリームを混合することによるマルチキャスト会議のサポートを含む。
• T1/E1 インターフェイスからデジタル シグナリング チャネルを使用した CAS 低レベル処理。
• Cisco の音声インターフェイス カード(VIC)ハードウェア上に実装されるアナログ テレフォニー インターフェイス用のシグナリングの制御および低レベル処理。
• アップスピード チャンネルを使用した Voice Band Data(VBD; 音声帯域データ)のサポート。
• T.38 ファクス リレー テクノロジーを使用したファクシミリのサポート。
• モデム リレー テクノロジーを使用した高速モデム(V.32 および V.34)のサポート。
• Secure Telephony over IP 標準テクノロジーを使用したセキュア テレフォニー(STU)フォンとのインターフェイス。
• Land Mobile Radio(LMR; 陸上移動無線)ネットワークに対するインターフェイス用 VoIP チャネルのサポート。
• RTP パケットの暗号化と認証の両方に使用する SRTP の実装によるセキュア VoIP のサポート。
• テキスト リレー テクノロジーを使用したテキスト テレフォニー(ボドー)のサポート。
PVDM3 用の DSP イメージは、IP-to-IP ゲートウェイおよび IP ベースの会議サーバのシグナル処理レイヤを実装するための一連の機能も備えています。この機能の主眼は、次のとおりです。
• LAN-WAN ゲートウェイを実装するための G.711 コード変換。
• 2 つの音声コーデック間のユニバーサル コード変換(狭帯域または広帯域)。
• SRTP 設定間、あるいは保護されたネットワークと保護されていないネットワーク間の変換用のスクリプト変換サービス。
• 狭帯域の参加者と広帯域の参加者を含む IP ベースの音声会議。
(注) トランスコーディング、LMR および会議の機能は、Cisco VG310 および Cisco VG320 音声ゲートウェイではサポートされていません。
DSP 加入過多のファスト ビジー トーンのブロードキャスト
受話器を持ち上げたときに、必ずダイヤル トーンが聞こえなくてはなりませんが、 DSP 加入過多が発生すると、caller goes off-hook dead-air(発信者がオフフックで無音状態)を受信します。この機能により、発信者には無音状態ではなく、ファスト ビジー トーンが聞こえます。この機能は、アプリケーション制御エンドポイント、Foreign Exchange Office(FXO)シグナリング エンドポイント、基本速度インターフェイス(BRI)、および Primary Rate Interface(PRI; 一次群速度インターフェイス)エンドポイントをサポートしていません。
次に、PVDM タイプごとにサポート可能な各種ファスト ビジー トーン(国に固有)の最大数を示します。
• PVDM3-16 1
• PVDM3-32 1
• PVDM3-64 2
• PVDM3-128 3
• PVDM3-192 3
• PVDM3-256 3
Cisco IOS Release 15.4(3)M 以前では、DSP が加入過多になった場合に新規コール試行が失敗すると、無音状態が発生していました。PVDM3 が搭載されている場合、PRI と BRI を除くアナログ ポートとデジタル ポートの両方で DSP 加入過多が発生すると、速いビジー音がセッション アプリケーションのエンド ポイントにブロードキャストされます。FXO シグナリングおよびアプリケーション コントロール エンド ポイントはサポートされていません。この機能は、通話中のコーデック変更(コールがすでに確立されている間)による DSP クレジット不足には適用されません。
ホットスワップ(OIR)
Cisco VG350 は管理された活性挿抜のみをサポートします。すべての音声ポート、コントローラをシャット ダウンする必要があります。コントローラおよび音声ポートのシャット ダウンに加えて、トランスコーディング、会議、および MTP DSPfarm プロファイルをシャット ダウンする必要があります。また、DSP の共有(つまり、DS0-group および DSPfarm の共有)を取り外します。
電力効率管理がモジュールで設定されている場合、 EnergyWise レベルが 10 に設定されている必要があり、活性挿抜は許可されません。
Cisco VG350 で管理された活性挿抜に対して次のタスクを行います。
1. コントローラ、および音声ポートのシャット ダウン.
2. 活性挿抜の実行.
3. コントローラと音声ポートの再起動.
コントローラ、および音声ポートのシャット ダウン
コントローラと音声ポートをシャット ダウンするには、この項で説明する手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. controller e1 slot/port
4. シャットダウン
5. exit
6. voice-port slot number/port
7. シャットダウン
8. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
controller e1 slot/port
Router(config)# controller e1 0/2/0 |
config-controller モードを開始します。 |
ステップ 4 |
シャットダウン
Router(config-controller)# shutdown |
コントローラ ポートを管理シャットダウンします。 |
ステップ 5 |
exit
Router(config-controller)# exit |
config-controller モードを終了します。 |
ステップ 6 |
voice-port slot number/port
Router(config)# voice-port 0/0/0:1 |
config-voiceport モードを開始します。 |
ステップ 7 |
シャットダウン
Router(config-voiceport)# shutdown |
音声ポートを管理シャットダウンします。 |
ステップ 8 |
exit
Router(config-voiceport)# exit |
config-voiceport モードを終了します。 特権 EXEC モードになるまで exit コマンドを使用します。 |
活性挿抜の実行
(注) この機能は、Cisco VG350 でのみ使用できます。
手順の概要
1. hw-module sm slot oir-stop
2. ボードが取り外しを行う準備ができていることを確認します。LED は 3 秒点滅して、消灯します。LED が消灯すると、ボードは取り外しの準備が整います。
3. 同じスロットまたは空のスロットに置換するボードを挿入します。
4. hw-module sm slot oir-start
手順の詳細
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ステップ 1 |
hw-module sm slot oir-stop
Router# hw-module sm 2 oir-stop |
指定されたモジュールの取り外しを準備するためにシャットダウンします。 |
ステップ 2 |
ボードの着脱の準備ができる LED の信号が送信されるまで待機します。LED は 3 秒点滅して、消灯します。LED が消灯すると、ボードは取り外しの準備が整います。 |
ステップ 3 |
同じスロットまたは空のスロットに置換するボードを挿入します。 |
ステップ 4 |
hw-module sm slot oir-start
Router# hw-module sm 2 oir-start |
モジュールへの電源を再投入します。 |
コントローラと音声ポートの再起動
手順の概要
1. configure terminal
2. controller e1 slot/port
3. no shutdown
4. exit
5. voice-port slot number/port
6. no shutdown
7. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller e1 slot/port
Router(config)# controller e1 0/0/0 |
config-controller モードを開始します。 |
ステップ 3 |
no shutdown
Router(config-controller)# no shutdown |
コントローラ ポートを再起動します。 |
ステップ 4 |
exit
Router(config-controller)# exit |
config-controller モードを終了します。 |
ステップ 5 |
voice-port slot number/port
Router(config)# voice-port 0/0/0:1 |
config-voiceport モードを開始します。 |
ステップ 6 |
no shutdown
Router(config-voiceport)# no shutdown |
音声ポートを再起動します。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-voiceport)# exit |
config-voiceport モードを終了します。 |
Cisco 音声ゲートウェイ上の PVDM3 カード機能の確認およびトラブルシューティング方法
Cisco 音声ゲートウェイの PVDM3 モジュールの機能を確認およびトラブルシューティングするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
手順の概要
1. show platform hw-module-power
1. show voice call slot / port
2. show voice dsp group all
3. show voice dsp sorted-list
4. show voice dsp capabilities slot number dsp number
5. show voice dsp group slot number
6. show voice dsp statistics device
7. show voice dsp statistics tx-rx
8. show voice dsp statistics ack
9. debug voice dsp crash-dump
手順の詳細
ステップ 1 show platform hw-module-power
(注) Cisco VG350 でのみ、Cisco IOS Release 15.1(1)T および 15.0.1M(2) 以降で有効な hw-module energywise level コマンドは、Cisco IOS ソフトウェアでは使用できません。詳細については、『Cisco 3900 Series, 2900 Series, and 1900 Series Software Configuration Guide』を参照してください。
PVDM3 サービス モジュールの電源設定を表示するには、次のコマンドを使用します。次に、使用例を示します。
Router# show platform hw-module-power
Levels supported 0x441 : SHUT FRUGAL FULL
CURRENT level : 10 (FULL)
Previous level : 10 (FULL)
Transitions : Successful Unsuccessful
Levels supported 0x441 : SHUT FRUGAL FULL
CURRENT level : 10 (FULL)
Previous level : 0 (SHUT)
Transitions : Successful Unsuccessful
Levels supported 0x441 : SHUT FRUGAL FULL
CURRENT level : 10 (FULL)
Previous level : 10 (FULL)
Transitions : Successful Unsuccessful
ステップ 2 show voice call slot / port
(注) Telnet セッションを使って接続する場合は、terminal monitor コマンドを入力して、コンソール メッセージを確認してから、show voice call コマンドを実行してください。コンソール ポートに接続する場合、このステップは不要です。
特定のスロットおよびポート上の音声コールの統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。たとえば、次のように入力します。
Router# show voice call 0/1/1:23
vtsp level 0 state = S_CONNECT
callid 0x0011 B01 state S_TSP_CONNECT clld 4085001112 cllg 4085001112
vtsp level 0 state = S_CONNECT
callid 0x0012 B02 state S_TSP_CONNECT clld 4085001112 cllg 4085001112
ステップ 3 show voice dsp group all
各 DSP グループの情報を表示するには、次のコマンドを使用します。たとえば、次のように入力します。
Router# show voice dsp group all
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 43/43
num_of_sig_chnls_allocated: 35
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 630, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 35
Voice channels allocated: 1
Credits used (rounded-up): 15
Ch01: voice port: 0/1/1:23.2, codec: g711alaw, credits allocated: 15
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 43/43
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 645, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 42/43
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 645, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 43/43
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 645, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 43/43
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 645, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 42/43
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 645, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.135
Max signal/voice channel: 32/32
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 465, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 1
Credits used (rounded-up): 15
Ch01: voice port: 0/1/1:23.1, codec: g711alaw, credits allocated: 15
State: UP, firmware: 26.0.133
Max signal/voice channel: 16/16
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 240, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.133
Max signal/voice channel: 16/16
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 240, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.133
Max signal/voice channel: 16/16
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 240, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
State: UP, firmware: 26.0.133
Max signal/voice channel: 16/16
num_of_sig_chnls_allocated: 0
Transcoding channels allocated: 0
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 240, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Credits used (rounded-up): 0
This command is not applicable to slot 3
This command is not applicable to slot 4
2 DSP resource allocation failure
ステップ 4 show voice dsp sorted-list
特定のサービスに DSP が使用されるハント順を表示するには、次のコマンドを使用します(次の例では、スロット 0 の音声、会議、およびコード変換が表示されています)。
Router# show voice dsp sorted-list slot 0
DSP id selection list for different service for Card 0:
========================================================
Voice :01,02,03,04,05,06,07
Conf :07,06,05,04,03,02,01
Xcode :01,02,03,04,05,06,07
ステップ 5 show voice dsp capabilities slot number dsp number
特定のスロット上の特定の DSP(次の例では、スロット 0 の DSP2)に関する機能データを表示するには、次のコマンドを使用します。
Router# show voice dsp capabilities slot 0 dsp 2
Card 0 DSP id 2 Capabilities:
Credits 645 , G711Credits 15, HC Credits 32, MC Credits 20,
FC Channel 43, HC Channel 20, MC Channel 32,
Conference 8-party credits:
G711 58 , G729 107, G722 129, ILBC 215
Sec LC Xcode 24, Sec HC Xcode 64,
Sec MC Xcode 35, Sec G729 conf 161,
Sec G722 conf 215, Sec ILBC conf 322,
Max Conference Parties per DSP:
G711 88, G729 48, G722 40, ILBC 24,
Sec G711 56, Sec G729 32,
g711perdsp = 43, g726perdsp = 32, g729perdsp = 20, g729aperdsp = 32,
g723perdsp = 20, g728perdsp = 20, g723perdsp = 20, gsmperdsp = 32,
gsmefrperdsp = 20, gsmamrnbperdsp = 20,
ilbcperdsp = 20, modemrelayperdsp = 20
g72264Perdsp = 32, h324perdsp = 20,
m_f_thruperdsp = 43, faxrelayperdsp = 32,
maxchperdsp = 43, minchperdsp = 20,
srtp_maxchperdsp = 27, srtp_minchperdsp = 14, faxrelay_srtp_perdsp = 14,
g711_srtp_perdsp = 27, g729_srtp_perdsp = 14, g729a_srtp_perdsp = 24,
ステップ 6 show voice dsp group slot number
特定の DSP グループの DSP 音声チャネルの現在の状態または統計情報を選択的に表示するには、次のコマンドを使用します。次に例を示します。
Router# show voice dsp group slot 0
State: UP, firmware: 8.4.0
Max signal/voice channel: 16/16
Group: FLEX_GROUP_VOICE, complexity: FLEX
Shared credits: 240, reserved credits: 0
Signaling channels allocated: 0
Voice channels allocated: 0
Oversubscription: can either be an indicator or a counter
ステップ 7 show voice dsp statistics device
装置の DSP 音声統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
Router# show voice dsp statistics device
DEVICE DSP CURR AI/RST/WDT ACK MAC TX/RX PACK KEEPALIVE
ID ID STATE COUNT FAIL ADDRESS COUNT TX/RX/SKP
======= === ===== ========= ===== ============= ================= =============
0/0/0 1 1 0/0/0 0 00fa.ce25.0000 51645919/37972871 29875/29875/0
0/0/0 2 1 0/0/0 0 00fa.ce25.0000 51645919/37972871 29875/29875/0
0/0/0 3 1 0/0/0 0 00fa.ce25.0000 51645919/37972871 29875/29875/0
0/0/1 4 1 0/0/0 0 00fa.ce25.0001 28355309/20859980 29875/29875/0
0/0/1 5 1 0/0/0 0 00fa.ce25.0001 28355309/20859980 29875/29875/0
0/0/1 6 1 0/0/0 0 00fa.ce25.0001 28355309/20859980 29875/29875/0
ステップ 8 show voice dsp statistics tx-rx
装置が送受信したパケット数を表示するには、次のコマンドを使用します。
Router# show voice dsp statistics tx-rx
Device and Port Statistics: PVDM-0
------------------------------------
8903 input packets at port, 15374 output packets at port
6853 packets from device, 11793 packets to device
0 Ctrl & 0 Media out of sequence packets, 0 packets drop
0 input error packets, 0 output error packets
0 resource errors packets, 0 gaints
2048 packets from device, 3579 packets to device
0 Ctrl & 0 Media out of sequence packets, 0 packets drop
0 input error packets, 0 output error packets
0 resource errors packets, 0 gaints
Device and Port Statistics: PVDM-1
------------------------------------
29083 input packets at port, 32627 output packets at port
29081 packets from device, 32627 packets to device
0 Ctrl & 0 Media out of sequence packets, 0 packets drop
0 input error packets, 0 output error packets
0 resource errors packets, 0 gaints
BP throttle change count 0, Current throttle flag 0
TX messages at congestion count 0
ステップ 9 show voice dsp statistics ack
装置の ACK 統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
Router# show voice dsp statistics ack
DSP ACK RETRY TOTAL WAITING
ID DEPTH COUNT RETRANSMITTION FOR ACK
=== ===== ====== ============== ========
ステップ 10 debug voice dsp crash-dump
クラッシュ ダンプ機能のデバッグ情報を表示するには、次のコマンドを使用します(詳細については、『 Cisco IOS Voice Troubleshooting and Monitoring Guide 』の「Voice DSP Crash Dump File Analysis」の項を参照してください)。
Router# debug voice dsp crash-dump keepalives
Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定例
この項では、実行コンフィギュレーションの例を示します。次の例はあくまでも参照用であり、この例に記載されている IP アドレスおよび電話番号は実際のものではなく、有効なものでもありません。これらの IP アドレスおよび電話番号は、説明を目的として記載されています。
show running-config:例
Router# show running-config
Building configuration...
Current configuration : 3726 bytes
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
logging message-counter syslog
logging buffered 10000000
no network-clock-participate slot 0
network-clock-participate wic 0
network-clock-select 1 T1 0/0/1
ip host hostname 223.255.254.254 255.255.255.255
multilink bundle-name authenticated
isdn switch-type primary-ni
その他の関連資料
次の項では、Cisco ゲートウェイ ルータ機能の PVDM3 に関連する参考資料について説明します。
MIB
|
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CISCO-DSP-MGMT-MIB |
特定のプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットでの MIB を検索しダウンロードするには、次の場所にある Cisco MIB Locator を使用してください。 http://www.cisco.com/go/mibs |
テクニカル サポート
|
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シスコのサポートならびにドキュメントの Web サイトではリソースをオンラインで提供しており、マニュアル、ソフトウェア、およびツールをダウンロードできます。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。 |
http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html |
Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定に関する機能情報
表 4-2 に、この機能のリリース履歴を示します。
ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。
プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 4-2 に、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの中で特定の機能のサポートが導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけを示します。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連の Cisco IOS ソフトウェア リリースでもサポートされます。
表 4-2 Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定に関する機能情報
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Cisco 音声ゲートウェイ ルータでの PVDM3 モジュールの設定 |
15.4(3)M |
PVDM3 DSP モジュールは、Cisco 音声ゲートウェイ上で高密度の音声アプリケーションをサポートします。この DSP モジュールは、音声終了、音声圧縮アルゴリズム、エコー キャンセレーション、会議、およびコード変換のリソースを提供し、モデムおよびファクス コールをサポートします。 Release 15.4(3)M では、この機能は Cisco VG310 および Cisco VG320 でのみサポートされます。 |