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この章は、次の項で構成されています。
正しい手順に従って、正しい順序でアップグレードを適用すれば、エンドポイントの直接のファームウェア アップグレードと新しいファームウェア バージョンのアクティブ化による、Cisco UCS ドメインのトラフィックの中断を最小限に留めることができます。
次のエンドポイントのファームウェアを直接アップグレードできます。
アダプタおよびボード コントローラ ファームウェアも、サービス プロファイル内のホスト ファームウェア パッケージによってアップグレードできます。ホスト ファームウェア パッケージを使用して、このファームウェアをアップグレードする場合、ファームウェアのアップグレード プロセス中に、サーバをリブートする必要がある回数を削減できます。
(注) | 管理ファームウェア パッケージによる CIMC のアップグレードまたは、サーバに関連付けられたサービス プロファイル内のファームウェア パッケージによるアダプタのアップグレードは、直接のファームウェア アップグレードより優先されます。サーバに関連付けられたサービス プロファイルにファームウェア パッケージが含まれる場合、エンドポイントを直接アップグレードすることはできません。直接のアップグレードを実行するには、サービス プロファイルからファームウェア パッケージを削除する必要があります。 |
Cisco UCS Manager は直接アップグレードのプロセスを 2 つのステージに分け、サーバやその他のエンドポイントのアップタイムに影響を与えずに、システムの実行中にエンドポイントにファームウェアをプッシュできるようにします。
このステージでは、選択したファームウェア バージョンがプライマリ ファブリック インターコネクトから、エンドポイントのバックアップ パーティションにコピーされ、ファームウェア イメージが破損していないことが確認されます。アップデート プロセスでは、常にバックアップ スロットのファームウェアが上書きされます。
アップデート ステージは、次のエンドポイントにのみ適用されます。
このステージでは、指定したイメージ バージョン(通常はバックアップ バージョン)がスタートアップ バージョンとして設定され、[Set Startup Version Only] を指定していない場合、エンドポイントがただちにリブートされます。エンドポイントがリブートされると、バックアップ パーティションがアクティブなパーティションになり、アクティブなパーティションがバックアップ パーティションになります。新しいアクティブなパーティションのファームウェアはスタートアップ バージョンおよび実行されているバージョンになります。
指定したファームウェア イメージがすでにエンドポイントに存在するため、次のエンドポイントのみアクティベーションが必要です。
ファームウェアをアクティブにすると、エンドポイントがリブートされ、新しいファームウェアがアクティブなカーネル バージョンおよびシステム バージョンになります。スタートアップ ファームウェアからエンドポイントをブートできない場合、デフォルトがバックアップ バージョンに設定され、エラーが生成されます。
注意 | I/O モジュールに対して [Set Startup Version Only] を設定した場合、そのデータ パス内のファブリック インターコネクトがリブートされると、I/O モジュールがリブートされます。I/O モジュールに対して、[Set Startup Version Only] を設定しない場合、I/O モジュールがリブートし、トラフィックが中断します。また、Cisco UCS Manager がファブリック インターコネクトと I/O モジュールの間のプロトコルとファームウェア バージョンの不一致を検出した場合、Cisco UCS Manager は、ファブリック インターコネクトのファームウェアに一致するファームウェア バージョンを使用して I/O モジュールを自動的に更新し、ファームウェアをアクティブ化して、I/O モジュールを再度リブートします。 |
エンドポイントで、直接のファームウェア アップグレードを実行する場合、Cisco UCS ドメインで、1 つ以上のエンドポイントでトラフィックの中断や、停止が発生することがあります。
ファブリック インターコネクトのファームウェアをアップグレードする場合、次の停止の影響や中断が発生します。
Cisco UCS Manager へのファームウェア アップグレードにより、次の中断が発生します。
I/O モジュールのファームウェアをアップグレードする場合、次の停止の影響と中断が発生します。
単一のファブリック インターコネクトのスタンドアロン設定の場合、I/O モジュールのリブート時にデータ トラフィックが中断されます。2 つのファブリック インターコネクトのクラスタ設定の場合、データ トラフィックは他方の I/O モジュールおよびそのデータ パス内のファブリック インターコネクトにフェールオーバーします。
新しいファームウェアをスタートアップ バージョンとしてのみアクティブにした場合、対応するファブリック インターコネクトがリブートされると、I/O モジュールがリブートします。
新しいファームウェアを実行されているバージョンおよびスタートアップ バージョンとしてアクティブにした場合、I/O モジュールがただちにリブートします。
ファームウェアのアップグレード後に、I/O モジュールを使用できるようになるまで最大 10 分かかります。
サーバの CIMC のファームウェアをアップグレードした場合、CIMC と内部プロセスのみが影響を受けます。サーバ トラフィックは中断しません。このファームウェア アップグレードにより、CIMC に次の停止の影響と中断が発生します。
アダプタのファームウェアをアクティブにし、[Set Startup Version Only] オプションを設定していない場合、次の停止の影響と中断が発生します。
この手順は、次のエンドポイント上のファームウェアをアップデートする場合に使用できます。
アダプタ ファームウェア
BIOS ファームウェア
CIMC ファームウェア
CIMC のファームウェアのアクティベーションによって、データ トラフィックは中断しません。ただし、すべての KVM セッションに割り込み、サーバに接続しているすべての vMedia が切断されます。
IOM ファームウェア
この手順により、これらのエンドポイントのファームウェアのアクティベーションで、データ トラフィックの中断を最小限に抑えることができます。正しいオプションを設定した次の順序でエンドポイントをアクティブにしないと、エンドポイントがリブートし、データ トラフィックが一時中断する可能性があります。
注意 |
ボード コントローラは、すべての B シリーズ ブレード サーバと C シリーズ ラック サーバ用のさまざまなプログラマブル ロジックおよび電源コントローラを管理します。ボード コントローラ更新ユーティリティを使用すると、重要なハードウェアを更新することができます。
Cisco UCS Managerリリース 2.1(2a) で導入されたボード コントローラを使用すると、ボード コントローラ更新ユーティリティを使用してデジタル コントローラ コンフィギュレーション ファイルを更新することにより、電圧レギュレータなどのコンポーネントを最適化できます。これより前のリリースでは、電圧レギュレータを更新するには物理コンポーネントを変更する必要がありました。これらの更新はハードウェア レベルであり、下位互換性を保つように設計されています。したがって、ボード コントローラのバージョンを最新に保つことが常に望まれます。
次の注意事項は、Cisco UCS B シリーズ M3 および M4 ブレード サーバのボード コントローラ ファームウェアに適用されます。
ボード コントローラ ファームウェアをダウングレードする必要はありません。
ブレード サーバのボード コントローラ ファームウェア バージョンは、インストール済みソフトウェア バンドルと同じか、または新しいバージョンである必要があります。ボード コントローラ ファームウェアのバージョンが、既存の Cisco UCS 環境で実行されているバージョンよりも新しい場合でも、ソフトウェア マトリックスまたは TAC のサポート範囲には違反しません。
ボード コントローラ ファームウェアの更新は、他のコンポーネントのファームウェアと下位互換性があります。
リリース 2.2(4b) より前のリリースで実行されている一部の Cisco UCS B200 M4 ブレード サーバは、CSCuu15465 に掲載されている誤った Cisco UCS Manager アラートを生成する場合があります。この誤ったボード コントローラ不一致アラートは、Cisco UCS Manager 機能カタログ 2.2(4c)T および 2.2(5b)T で解決されました。機能カタログ 2.2(4c)T または 2.2(5b)T のいずれかを使用する場合、このアラートは表示されなくなります。
(注) | 詳細については、https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuu15465 を参照してください。 |
機能カタログの更新は、次の手順で適用できます。
2.2(4c) Infra/Catalog または 2.2(5b) Infra/Catalog ソフトウェア バンドルをダウンロードします。 Cisco UCS Manager でのファームウェアのダウンロードと管理 には、ソフトウェア バンドルのダウンロードに関する詳細情報が掲載されています。
カタログ バージョン 2.2(4c)T または 2.2(5b)T(または含まれているカタログ バージョン)をロードしてカタログをアクティブにします。「機能カタログ更新のアクティブ化」には、Cisco UCS Manager で機能カタログをアクティブ化する方法の詳細が掲載されています。
新しく挿入されたブレード サーバを停止します。
以前のボード コントローラ バージョンがあるホスト ファームウェア パック ポリシーにサービス プロファイルを関連付けます。
サービス プロファイルが更新されたホスト ファームウェア パック ポリシーに関連付けられると、誤った不一致アラート(CSCuu15465 のバグによるものなど)は発生しなくなります。
[Save(保存)] をクリックします。
ブレード サーバを再検出します。
次の注意事項は、Cisco UCS C シリーズ M3 および M4 ラック サーバのボード コントローラ ファームウェアに適用されます。
ボード コントローラ ファームウェアと CIMC ファームウェアは、同じパッケージ バージョンのものである必要があります。
Cisco UCS C220 M4 または C240 M4 サーバの C シリーズ サーバ ファームウェアを Cisco UCS Manager 2.2(6c) にアップグレードする場合は、次の重大なアラームが表示されます。
Board controller upgraded, manual a/c power cycle required on server x
CSCuv45173 に記載されているとおり、このアラームは誤って重大なアラームとして分類されています。このアラームはサーバの機能に影響を与えないため、無視しても構いません。
このアラームが表示されないようにするには、次のいずれかを行います。
Cisco UCS Manager でカスタム ホスト ファームウェア パッケージを作成して、ボード コントローラ ファームウェアを Cisco UCS Manager 2.2(6c) への更新から除外し、古いバージョンを保持します。
Cisco UCS Manager インフラストラクチャ(A バンドル)をリリース 2.2(6c) にアップグレードし、『Release Notes for Cisco UCS Manager, Release 2.2』の表 2 の混在ファームウェア サポート マトリックスに従って、すべての Cisco UCS C220 M4 または C240 M4 サーバ上でホスト ファームウェア(C バンドル)を引き続き古いバージョンで実行します。
(注) | 詳細については、次を参照してください。 https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuv45173 |
ボード コントローラのアップグレード後に、ボード コントローラのアクティブ化ステータスに [Pending Power Cycle] が表示される場合、手動による電源の再投入が必要です。また、エラーも生成されます。電源の再投入後、エラーはクリアされ、ボード コントローラのアクティブ化ステータスに [Ready] が表示されます。
ボード コントローラ ファームウェアは、eUSB、LED、I/O コネクタなど、サーバの多くの機能を制御します。
ボード コントローラ ファームウェアは、eUSB、LED、I/O コネクタなど、サーバの多くの機能を制御します。
M3 および M4 ボード コントローラ ファームウェアには次のような制限があります。
アップグレード完了後はファームウェアをダウングレードできない。
Cisco UCS Managerリリース 2.1(2a) 以降を使用している必要がある。
ブレード サーバのボード コントローラ ファームウェア バージョンが、インストール済みソフトウェア バンドルと同じ、または新しいバージョンである必要がある。
ボード コントローラ ファームウェアのバージョンが、既存の Cisco UCS 環境で実行されているバージョンよりも新しい場合でも、ソフトウェア マトリックスまたは TAC のサポート範囲には違反しません。
ボード コントローラ ファームウェアの更新は、常に他のコンポーネントのファームウェアと下位互換性があります。ただし、Cisco UCS Manager でボード コントローラのファームウェアをダウングレードすることはできません。
CIMC やアダプタなどのブレード サーバ コンポーネントが、ボード コントローラのファームウェア バージョンより前のファームウェア バージョンを実行している場合、ボード コントローラで実行されているファームウェア バージョンに合わせてブレードのコンポーネントをアップグレードする必要はありません。
(注) | 詳細については、https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCuu15465 を参照してください。 |
2.2(4c) Infra/Catalog または 2.2(5b) Infra/Catalog ソフトウェア バンドルをダウンロードします。 Cisco UCS Manager でのファームウェアのダウンロードと管理 には、ソフトウェア バンドルのダウンロードに関する詳細情報が掲載されています。
カタログ バージョン 2.2(4c)T または 2.2(5b)T(または含まれているカタログ バージョン)をロードしてカタログをアクティブにします。「機能カタログ更新のアクティブ化」には、Cisco UCS Manager で機能カタログをアクティブ化する方法の詳細が掲載されています。
新しく挿入されたブレード サーバを停止します。
以前のボード コントローラ バージョンがあるホスト ファームウェア パック ポリシーにブレード サーバを関連付けます。
(注) | これはカタログのみの修正です。 |
ボード コントローラ ファームウェアは、eUSB、LED、I/O コネクタなど、サーバの多くの機能を制御します。
M3 および M4 ボード コントローラ ファームウェアには次のような制限があります。
Cisco UCS Manager ソフトウェアでファームウェアをアクティブ化するときには、次のガイドラインとベスト プラクティスを考慮してください。
Cisco UCS Manager は、アップグレードまたはダウングレード プロセスを検証し、すべてのファームウェア アップグレードの検証エラー(非推奨のハードウェアなど)を [Upgrade Validation] タブに表示します。アップグレードの検証エラーがある場合、アップグレードは失敗し、Cisco UCS Manager は以前のリリースにロールバックします。アップグレードを続ける前に、これらの障害を解決する必要があります。
自動インストール メソッドでインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードまたはダウングレードを実行する場合、Cisco UCS Manager でアップグレードまたはダウングレード プロセスの問題を報告する必要がなければ [Skip Validation] チェックボックスをオンにします。逆に、アップグレードまたはダウングレード プロセスの問題を報告するには、[Skip Validation] チェックボックスをオフにします。デフォルトでは、[Skip Validation] チェックボックスはオフになっています。
ファブリック インターコネクトのファームウェア
クラスタの下位ファブリック インターコネクトであるファブリック インターコネクトを特定します。
この手順は、従属ファブリック インターコネクトでのファームウェアのアクティブ化から直接続いており、[Firmware Management] タブが表示されていることを前提としています。
下位のファブリック インターコネクトをアクティブにします。
ステップ 1 | [Installed Firmware] タブの [Activate Firmware] をクリックします。
Cisco UCS Manager GUI によって、[Activate Firmware] ダイアログボックスが開き、Cisco UCS ドメインのすべてのエンドポイントのファームウェア バージョンが確認されます。このステップは、シャーシとサーバの数に基づいて数分かかる場合があります。 | ||||||
ステップ 2 | メニュー バーの [Filter] ドロップダウン リストから、[Fabric Interconnects] を選択します。 | ||||||
ステップ 3 | 下位ファブリック インターコネクトの [Activate Firmware] ダイアログボックスの行で、次の手順を実行します。 | ||||||
ステップ 4 | [Apply] をクリックします。 | ||||||
ステップ 5 | ファブリック インターコネクトの高可用性ステータスを確認します。
ファブリック インターコネクトの [High Availability Details] 領域に次の値が表示されない場合は、シスコのテクニカル サポートに問い合わせてください。
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単一のファブリック インターコネクトのスタンドアロン設定の場合、エンドポイントの直接のファームウェア アップグレードを実行すると、データ トラフィックの中断を最小にできます。ただし、アップグレードを完了するために、ファブリック インターコネクトをリブートする必要があるため、トラフィックの中断は避けられません。
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 | ||||||||||
ステップ 2 | [Equipment] タブの [Equipment] ノードを展開します。 | ||||||||||
ステップ 3 | [Fabric Interconnects] ノードを展開して、スタンドアロン ファブリック インターコネクトをクリックします。 | ||||||||||
ステップ 4 | [General] タブで [Activate Firmware] をクリックします。 | ||||||||||
ステップ 5 | [Activate Firmware] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
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ステップ 6 | [OK] をクリックします。 |