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この章では、Cisco CMTS ルータ上の各 MIB(Management Information Base; 管理情報ベース)について説明します。各 MIB またはその Object Identifier(OID; オブジェクト ID)のルータ上での実装について制約がある場合は、その制約事項を示します。
特に明記しないかぎり、Cisco CMTS での MIB の実装は、定義済みの標準 MIB に従います。表に示されていない MIB テーブルまたはオブジェクトは、標準 MIB 定義での定義に従って実装されます。
(注) Cisco IOS ソフトウェア リリースに含まれるすべての MIB がルータで完全にサポートされるわけではありません。一部の MIB はまったくサポートされません。その他の MIB は機能すると考えられますが、ルータ上でテストされていません。また、一部の MIB は廃止されていますが、ソフトウェアから削除することはできません。MIB がイメージに含まれていても、必ずしも Cisco CMTS プラットフォームでサポートされているとは限りません。
(注) SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用してルータのルーティング テーブル エントリをポーリングするときのパフォーマンス問題を防ぐ方法については、「ルーティング ARP テーブルをポーリングする場合の高 CPU 使用率」を参照してください。
Cisco IOS ソフトウェア リリースには、特定の MIB のサポートが組み込まれています。Cisco IOS ソフトウェアの各バージョンには、その特定のソフトウェア イメージの特定のリリースでサポートされている MIB 内のオブジェクトへの SNMP 要求に応答するためのコードが含まれています。
通常、Cisco IOS ソフトウェアのリリースごとに、ある程度までサポートが変更されます。変更の内容としては、一般に次のものがあります。
• MIB の適正な使用を妨げていた問題点やソフトウェアの不具合の修正
• MIB の最新バージョン、または以前はサポートされていなかったオプションのオブジェクトをサポートするためのソフトウェアのアップデート
• 新しく導入された機能の一部分である新しい MIB のサポートの追加
特定の Cisco IOS ソフトウェア リリースに特定の MIB が含まれていても、その MIB がルータ上で完全にサポートされているとは限りません。同様に、MIB の特定のオブジェクトにアクセスできるとしても、そのオブジェクトが完全にサポートされているとは限りません。
(注) 原則として、廃止されたオブジェクトおよび MIB は使用しないでください。これらは、より機能性に優れた別のオブジェクトおよび MIB に置き換えられています。また、廃止されたオブジェクトおよび MIB は、今後のリリースで予告なく削除される可能性があります。
(注) MIB の正確なサポート内容は、使用する Cisco IOS ソフトウェア イメージおよび Cisco IOS ソフトウェア リリースによって異なります。他のリリースおよびソフトウェア イメージにどの MIB が含まれているかを調べるには、「Cisco IOS リリースに対応する MIB サポートの確認」を参照してください。
表3-1 に、Cisco CMTS ルータ用の Cisco IOS Release 12.3BC から Cisco IOS Release 12.3(23)BC に含まれている MIB の一覧を示します。灰色の欄は、そのMIBが該当するプラットフォームおよびソフトウェア リリースに含まれていないことを意味します。特に明記しないかぎり、記載されたリリースのすべてのソフトウェア イメージに各 MIB が含まれています。ソフトウェア イメージに含まれている MIB が、実際にはサポートされていないか、または部分的にしかサポートされていない場合があります。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC |
Cisco IOS Release 12.3(23)BC |
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BRIDGE-MIB |
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CISCO-BULK-FILE-MIB |
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CISCO-BUS-MIB |
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CISCO-CASA-FA-MIB |
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CISCO-CASA-MIB |
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CISCO-FTP-CLIENT-MIB |
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CISCO-IETF-NAT-MIB |
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CISCO-IPSEC-FLOW-MONITOR-MIB |
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CISCO-IPSEC-MIB |
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CISCO-IPSEC-POLICY-MAP-MIB |
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CISCO-LEC-DATA-VCC-MIB |
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CISCO-LEC-EXT-MIB |
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CISCO-LECS-MIB |
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CISCO-LES-MIB |
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CISCO-VPDN-MGMT-MIB |
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CISCO-VPDN-MGMT-EXT-MIB |
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DOCS-BPI-MIB |
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DOCS-BPI-PLUS-MIB |
Cisco IOS Release 12.3(23)BC 以降でサポートされるナローバンド ファイバ ノードおよびマルチキャスト |
EVENT-MIB(-is- ソフトウェア イメージのみ) |
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EXPRESSION-MIB(-is- ソフトウェア イメージのみ) |
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LAN-EMULATION-CLIENT-MIB |
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NOTIFICATION-LOG-MIB |
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表3-2 に、ケーブル固有の MIB を示します。
ここでは各 MIB について簡単に説明するとともに、MODULE-IDENTITY、および SNMP マネージャの使用時に MIB へアクセスするために使用する上位レベルの OID を示します。
ATM-MIB には、 RFC 1695 の定義に従って、Asynchronous Transfer Mode(ATM; 非同期転送モード)インターフェイス、仮想リンク、クロスコネクト、ATM Adaptation Layer 5(AAL5; ATM アダプテーション レイヤ 5)のエンティティおよび接続の管理に使用する ATM および AAL5 オブジェクトが含まれています。
ATM-MIB の MODULE-IDENTITY は atmMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.37(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.atmMIB)です。
BGP4-MIB は、 RFC 1657 の定義に従って、Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)の実装に関連する情報へのアクセスを提供します。この MIB は、以下を提供します。
• BGP ピアに関する情報およびピアとの間で交換されるメッセージ
BGP4-MIB の MODULE-IDENTITY は bgp であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.15(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.bgp)です。
BRIDGE-MIB は、 RFC 1493 の定義に従って、MAC アドレスに基づくレイヤ 2 ブリッジングに関連する情報へのアクセスを提供します。
BRIDGE-MIB の MODULE-IDENTITY は dot1dBridge であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.17(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.dot1dBridge)です。
この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズ ルータで Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する場合にのみサポートされます。Cisco uBR7200 シリーズおよび Cisco uBR10012 ルータ(ケーブル インターフェイス間のブリッジングをサポートしない)では、この MIB はサポートされません。
CISCO-AAA-SERVER-MIB には、ルータ内およびルータ外の Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)サーバに関する情報が含まれています。この MIB は、以下を提供します。
casConfigTable の設定オブジェクトは読み取り専用として実装されています。
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CISCO-AAL5-MIB には、AAL5 Virtual Channel Connection(VCC; 仮想チャネル接続)のパフォーマンス統計情報が含まれています。この MIB は、VCC 上で送受信されたパケット数およびオクテット数など、 ATM-MIB ( RFC 1695 )の aal5VccTable に保管される情報を補足する追加の統計情報を提供します。
CISCO-AAL5-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoAal5MIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.66(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoAal5MIB)です。
CISCO-ACCESS-ENVMON-MIB は、CISCO-ENVMON-MIBの ciscoEnvMonSupplyStatusTable テーブルを補足し、電源障害に関する追加情報を提供します。この MIB はさらに、CISCO-ENVMON-MIB の新しい温度および電圧の通知を定義します。
CISCO-ACCESS-ENVMON-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoAccessEnvMonMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.61(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoAccessEnvMonMIB)です。
CISCO-ATM-EXT-MIB には、ATM エンティティの管理に使用する Cisco ATM モジュールの拡張機能が含まれています。この MIB は CISCO-AAL5-MIBを補足し、ATM インターフェイス上の VCC に関する AAL5 パフォーマンスの追加の統計情報を提供します。
CISCO-ATM-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoAtmExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.88(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoAtmExtMIB)です。
CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB は、ATM-MIB の拡張機能を含み、Cisco CMTS の Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)のステータスに関する追加の通知およびトラップを提供します。
CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoAtmPvcTrapExtnMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.97(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoAtmPvcTrapExtnMIB)です。
CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB には次の制約事項があります。
CISCO-BGP4-MIB には、BGP ルーティング テーブルのエントリに関する追加情報など、BGP4-MIBのシスコシステムズ独自の拡張機能が含まれています。
CISCO-BGP4-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoBgp4MIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.187(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoBgp4MIB)です。
CISCO-BGP-POLICY-ACCOUNTING-MIB には、シスコ製プラットフォーム独自の BGP ポリシー ベース アカウンティング用のオブジェクトが含まれています。
CISCO-BGP-POLICY-ACCOUNTING-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoBgpPolAcctMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.148(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoBgpPolAcctMIB)です。
• この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。
CISCO-BULK-FILE-MIB には、バルク ファイル転送のために、各種ファイル形式(ASN.1/BER、バイナリ、および ASCII)の SNMP データのファイルを作成および削除するオブジェクトが含まれています。
CISCO-BULK-FILE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoBulkFileMIB であり、上位レベルの OID は1.3.6.1.4.1.9.9.81(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoBulkFileMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-BUS-MIB には、LAN Emulation(LANE; LANエミュレーション)タギングを使用する ATM VLAN(仮想 LAN)上で稼働中の各 Broadcast and Unknown Server(BUS)の動作に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-BUS-MIBのMODULE-IDENTITY は ciscoBusMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.40(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoBusMIB)です。
• この MIB は、Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-CABLE-ADMISSION-CTRL-MIB には、CMTS アドミッション コントロールの管理をイネーブルにするオブジェクトが含まれています。アドミッション コントロールとは、次のようなイベントのリソースを割り当てたり管理したりするときに、Cisco CMTS が従うべき規則のことです。
• CPU およびメモリの使用率 ― 発生するイベントを監視する際の、メイン プロセッサ、ラインカード、Broadband Processing Engine(BPE)などの物理エンティティ上のデータおよびしきい値設定。
• しきい値およびチャネル帯域利用率(アップストリームおよびダウンストリーム)の設定は、用途によって異なります。
Cisco CMTS でアドミッション コントロールのために監視されるイベントには、次のものがあります。
• ダイナミック サービス フローの作成要求 ― ダイナミック サービス フローでは、レイヤ 2 帯域幅リソースのオンデマンド予約が可能です。CMTS は、音声コールまたはビデオ セッション中に Cable Modem(CM; ケーブル モデム)に特別な QoS をダイナミックに提供するため、帯域幅が効率的に利用できます。
• CM 登録中のリソース要求 ― CM 登録時には、CMTS リソースが必要です。CMTS リソースは、CM が登録要求を受信したときに確認されます。
(注) Cisco CMTS のアドミッション コントロールの詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_feature_guide_chapter09186a00804d2537.html
CISCO-CABLE-AVAILABILITY-MIB には、Cisco CMTS 上の Hot Standby Connection to Connection Protocol(HCCP)N+1 冗長性の動作に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-CABLE-AVAILABILITY-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCableAvailabilityMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.242(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCableAvailabilityMIB)です。
• この MIB は、Cisco IOS Release 12.1EC ソフトウェア イメージではサポートされません。
• この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズ ルータではサポートされません。
• この MIB は、Cisco IOS Release 12.2(8)BC1 以降を使用する Cisco uBR10012 ルータでサポートされます。
CISCO-CABLE-METERING-MIB には、Subscriber Account Management Interface Specification(SAMIS)フォーマット(Cisco CMTS の従量制課金)で加入者のアカウントおよび課金情報を提供するオブジェクトが含まれています。このフォーマットは、Data-over-Cable Service Interface Specifications(DOCSIS; データオーバーケーブル サービス インターフェイス仕様)Operations Support System Interface(OSSI)仕様によって規定されています。
CISCO-CABLE-METERING-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCableMeteringMIB であり、上位レベルの OID は1.3.6.1.4.1.9.9.424(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCableMeteringMIB)です。
(注) Cisco CMTS の従量制課金機能の使用方法の詳細については、次の URL を参照してください。
http://lbj.cisco.com/targets/ucdit/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122limit/122bc/122bc_15/ubrsamis.htm
• Cisco CMTS ルータをリブートすると、CLI コマンドによって表示されるパケット カウンタは 0 にリセットされます。SNMP コマンドによって表示されるパケット カンタは、ルータをリセットしても保持されます。これらのカウンタは 64 ビット値で、高使用率の状況では 0 にロールオーバーされることがあります。
CISCO-CABLE-QOS-MONITOR-MIB は、Subscriber Traffic Management(STM; 加入者トラフィック管理)機能のための SNMP サポートを提供します。この機能により、ネットワーク管理者は、許容される帯域幅を超過してリソースを使用することで Service-level agreement(SLA; サービス レベル契約)に違反したユーザを識別できます。
この MIB は、 cable qos enforce-rule コマンドと同様の設定オプションを提供します。また、 show cable qos enforce-rule コマンドおよび show cable subscriber-usage コマンドによって表示される属性へのアクセスも提供します。
CISCO-CABLE-QOS-MONITOR-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCableQosMonitorMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.341(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCableQosMonitorMIB)です。
CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB は、Cisco CMTS のスペクトル管理およびフラップリスト動作のサポートを提供します。
スペクトル管理は、CMTS でダウンストリームおよびアップストリームのプラント障害を識別し、管理エンティティにレポートし、自動的に最小限に抑えるために、CMTS に備わった機能です。
• ケーブル プラントでのアップストリーム ノイズ イベントによって発生する長時間のサービス中断を防止すること。
• ケーブル ネットワークの障害管理とトラブルシューティングを提供すること。この MIB では、次の新しいテーブルとオブジェクトがサポートされています。
CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCableSpectrumMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.114(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCableSpectrumMIB)です。
表3-7 に、CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB に追加されたグループとオブジェクトを示します。
Cisco IOS 12.3(21)BC の CISCO-BABLE-WIDEBAND-MIB
CISCO-CABLE-WIDEBAND-MIB には、CMTS 用のチャネル ボンディング プロトコルをサポートするオブジェクトが含まれています。CISCO-CABLE-WIDEBAND-MIB は、CMTS 上でのワイドバンド DOCSIS をサポートしています。ワイドバンド DOCSIS は、単一の 256QAM ダウンストリーム チャネルの帯域幅を超える、ケーブル モデムあたりのデータ レートを向上させます。
DOCS-CABLE-WIDEBAND-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCableWidebandMIBObjects であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.479 です。
ワイドバンド チャネルや接合グループは、MPEG-TS パケットを送信するための、1 つ以上の物理 RF チャネルの論理グループです。ワイドバンド チャネルは、MPEG-TS パケットにカプセル化された DOCSIS 接合パケットを、ワイドバンド Cisco CMTS から 1 つ以上のワイドバンド ケーブル モデムに送信します。
Cisco IOS 12.3(23)BC の ナローバンドおよびワイドバンド チャネル
Cisco IOS Release 12.3(23)BC 以降のリリースでは、Cisco CMTS は、RF チャネルが 1 つだけの標準 DOCSIS ダウンストリーム チャネルでナローバンド チャネルをサポートします。ナローバンド チャネルのファイバ ノードは、ファイバ ベースのダウンストリーム信号を電気信号として同軸 RF ケーブルで終端させる光ノードです。このタイプのナローバンド チャネルは、Shared Port Adaptor(SPA; 共有ポート アダプタ)ダウンストリーム チャネルに適用される新しいナローバンド チャネルとは区別されます。
Cisco IOS 12.3(23)BC のナローバンドは、CISCO-CABLE-WIDEBAND-MIB の次の 2 つのテーブルをサポートするため、拡張されています。
これらの MIB オブジェクトは、次の特権 EXEC コマンドに対応しています。
CISCO-CABLE-WIDEBAND-MIB には次の制約事項があります。
CISCO-CALL-HISTORY-MIB には、発信されたコールの記録を維持するルータ上のコール履歴テーブルに保管された情報に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-CALL-HISTORY-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCallHistoryMib であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.27(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCallHistoryMib)です。
CISCO-CAR-MIB には、Committed Access Rate(CAR; 専用アクセス レート)と呼ばれる重み付き速度制限を使用するインターフェイス上のパケット フィルタリング動作に関する情報を提供するオブジェクトが含まれています。
CISCO-CAR-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCarMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.113(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCarMIB)です。
CISCO-CASA-FA-MIB は、CISCO-CASA-MIBを補足し、Cisco Appliance Services Architecture(CASA)Forwarding Agent(FA)を管理するための追加のオブジェクトを含んでいます。
CISCO-CASA-FA-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCasaFaMIB であり、上位レベルの OID は1.3.6.1.4.1.9.9.115(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCasaFaMIB)です。
• この MIB は、Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-CASA-MIB には、Cisco Appliance Services Architecture(CASA)エンティティ(マネージャ エージェントまたはフォワーディング エージェントのいずれか)の管理に必要なオブジェクトが含まれています。
CISCO-CASA-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCasaMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.122(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCasaMIB)です。
• この MIB は、Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-CDP-MIB には、ルータ上で Cisco Discovery Protocol(CDP)を管理し、CDP ネイバ テーブルを表示するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-CDP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCdpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.23(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCdpMIB)です。
CISCO-CIRCUIT-INTERFACE-MIB には、ATM やフレーム リレーなど、回線ベース インターフェイス上の回線を管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-CIRCUIT-INTERFACE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCircuitInterfaceMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.160(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCircuitInterfaceMIB)です。
CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB は、QoS(Quality of Service)の設定情報および統計情報へのアクセスを提供します。この MIB は、いくつかのインデックスを使用して QoS 機能を識別し、これらの機能のインスタンスを区別します。
• cbQosPolicyIndex ― 論理インターフェイスに適用されたサービス ポリシーを識別します。
• cbQosObjectsIndex ― Cisco uBR7200 および uBR10k ルータ上の各 QoS 機能を識別します。
• cbQosConfigIndex ― QoS 設定のタイプを識別します。このインデックスは、同じ設定を持つ複数の QoS オブジェクトによって共有されます。
インデックス cbQosPolicyIndex および cbQosObjectsIndex はシステムによって割り当てられ、QoS 機能の各インスタンスを一意に識別します。
(注) これらのインデックスは、QoS 設定が変更された場合でも、ルータの再起動時に再使用しないでください。
• コンフィギュレーション オブジェクト ― 同じインスタンスが複数存在する場合があります。同じ QoS 機能の複数のインスタンスは、cbQosConfigIndex で識別される 1 つのコンフィギュレーション オブジェクトを共有します。
• 統計オブジェクト ― それぞれに一意の実行時インスタンスがあります。QoS 機能の複数のインスタンスには、個別の統計オブジェクトがあります。QoS オブジェクトの実行時インスタンスごとに一意の識別子(cbQosObjectsIndex)が割り当てられ、同じ設定を持つ複数のオブジェクトを区別します。
CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCBQosMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.166(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCBQosMIB)です。
表3-9 に、Cisco uBR7200 シリーズ ルータにおける、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB のオブジェクトの制約事項を示します。各 MIB オブジェクトの詳細な定義は、標準 MIB ファイルを参照してください。この表に示されていない MIB テーブルオブジェクトは、MIB の定義に従って実装されます。
CISCO-COMPRESSION-SERVICE-ADAPTER-MIB には、ルータにインストールされたハードウェア ベースの圧縮サービス アダプタの統計情報およびステータス情報のあるオブジェクトが含まれています。
CISCO-COMPRESSION-SERVICE-ADAPTER-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoCompressionServiceAdapterMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.57(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoCompressionServiceAdapterMIB)です。
• この MIB は Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータに存在しますが、これらのルータは圧縮サービス アダプタ ラインカードをサポートしていないので、この MIB はサポートされません。
CISCO-CONFIG-COPY-MIB には、ルータ上のコンフィギュレーション ファイルをコピーするためのオブジェクトが含まれています。たとえば、この MIB によって SNMP エージェントは次の処理を実行できます。
• ネットワークとの間でのコンフィギュレーション ファイルのコピー
• 実行コンフィギュレーションからスタートアップ コンフィギュレーションへのコピーおよびスタートアップ コンフィギュレーションから実行コンフィギュレーションへのコピー
• ローカル Cisco IOS ファイル システムとの間でのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルまたは実行コンフィギュレーション ファイルのコピー
CISCO-CONFIG-COPY-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoConfigCopyMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.96(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoConfigCopyMIB)です。
CISCO-CONFIG-MAN-MIB には、ルータの設定をトラッキングして変更を保存するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、ルータの別の場所および周辺装置に存在するコンフィギュレーション データのモデルを表します。この MIB の主な目的は、SNMP 通知 ciscoConfigManEvent によって実行コンフィギュレーションの変更を報告することです。
CISCO-CONFIG-MAN-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoConfigManMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.43(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoConfigManMIB)です。
CISCO-DOCS-EXT-MIB には、Data-over-Cable Service Interface Specifications(DOCSIS)インターフェイス MIB である DOCS-IF-MIBの拡張機能をサポートするオブジェクトが含まれています。また、この MIB には次のような機能があります。
• ダイナミックな共有秘密機能(DMIC)を設定するための属性が含まれます。
• ケーブル モデムが共有ヒミツのセキュリティ チェックに失敗した場合にトラップを生成します。
• CMTS により、すべてのオンライン CM で割り当てられた DOCSIS コンフィギュレーション ファイルが使用できるようにします。
このサポートにより、加入者によるサービス盗難に対する保護と、コンフィギュレーション ファイルの盗難や不正ダウンロードに対する保護が行われます。コンフィギュレーション ファイルは、CM と CMTS の接続時に確認される共有秘密によって署名されます。
この MIB には、Cisco CMTS を管理するオブジェクトのほかに、次のものを管理するためのオブジェクトがあります。
• 各インターフェイス上の CM 数のカウンタなど、DOCSIS 1.0 CM および Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)デバイス
• アップストリーム チャネルのスペクトル管理 ― インターフェイスおよび各アップストリーム上の、モデム総数、登録モデム数、アクティブなモデム数のカウントを保持するオブジェクト。
• CM CPE 情報 ― CPE 情報を照会するための新しい 2 つのテーブルが CISCO-DOCS-EXT-MIB に追加されました。
–cdxCmToCpeTable には、CM の背後に接続された CPE に関するオブジェクトが含まれます。ここでは、CM に接続された各 CPE の IP アドレスと IP アドレス タイプの情報が提供されます。
–cdxCpeToCmTable には、CPE が接続された CM に関する情報を照会するオブジェクトが含まれます。
(注) この MIB は、DOCSIS 1.0 CM の情報を提供します。DOCSIS 1.1 CM については、DOCS-QOS-MIBを参照してください。
CISCO-DOCS-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoDocsExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.116.1.3.7(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoDocsExtMIB)です。最もよく使用される OID は、ccsFlapObjects.ccsFlapTable.ccsFlapEntry.ccsFlapInsertionFails
(1.3.6.1.4.1.9.9.114.1.1.5.1.4)です。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC でのワイドバンド サポート
この MIB モジュールには、MCNS/DOCSIS 準拠の Radio Frequency(RF; 無線周波数)インターフェイスの QoS をサポートするスケジューラのためのオブジェクトが含まれます。また、この MIB ではスケジューラの各種ステータスが表示されるため、スケジューラの現在のステータスが監視できます。
• RateLimit:MC インターフェイス レイヤはサポートされていません。
• Bandwidth Queue:MC インターフェイスでは、ケーブル インターフェイスのアップストリームでのみサポートされており、ダウンストリームではサポートされていません。
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GET-NEXT 要求を使用してこのテーブルの行を検索すると、MAC アドレスの検索に長い時間がかかり、テーブルが大容量の場合は CPU プロセッサ時間が大量に消費される可能性があります。 GET 要求で装置の MAC アドレスをテーブル インデックスとして使用し、個々の行を検索してください。そうすればパフォーマンスの問題を防ぐことができ、また、検索された行に装置の最新のリアルタイム データが含まれることが保証されます。 |
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Cisco uBR10012 ルータは、cdxCmCpeAccessGroup のオブジェクト( cable host access-group コマンドに相当)をサポートしていません。Cisco uBR10012 ルータでは、DOCS-SUBMGT-MIB の同様の機能を使用してください。 |
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• cdxIfUpChannelNumActiveUGS cdxIfUpChannelMaxUGSLastOneHour cdxIfUpChannelMinUGSLastOneHour cdxIfUpChannelAvgUGSLastOneHour cdxIfUpChannelMaxUGSLastFiveMins cdxIfUpChannelMinUGSLastFiveMins |
Unsolicited Grant Service(UGS)フローに関連するオブジェクトは、Cisco IOS Release 12.1(8)EC および Cisco IOS Release 12.2(15)BC1a 以降のリリースでのみサポートされます。 |
正確な値を表示するのは、Cisco IOS Release 12.1(8)EC および Cisco IOS Release 12.2(15)BC1a 以降のリリースに限られます。 |
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DOCSIS 1.0 動作用にプロビジョニングされた CM に関してのみ、ダウンストリーム トラフィック カウンタを報告します。DOCSI 1.1 および DOCSIS 2.0 CM については、DOCS-QOS-MIBの |
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CM と QoS プロファイルの関連付けは、Cisco IOS Release 12.1(19)EC および Release 12.2(11)BC2 以降のリリースでのみサポートされます。 |
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Cisco uBR7100 シリーズ ルータがブリッジング モードで動作している場合、cdxCmCpeEntry の行で、異なる MAC アドレスに同じ IP アドレスが表示される可能性があります。この状況は、最初の装置がオフラインになり、その IP アドレスが 2 番めの装置に割り当てられた場合に発生します。 ルータはブリッジング モードなので、DHCP 要求から IP アドレスを抽出することができず、そのためすべての IP アドレスがスタティックであると想定されます。これはブリッジング モードにあるときに予測される動作であり、ルータがデフォルトであるルーティング モードで動作しているときには発生しません。 • cdxCmCpeEntry に関する GET 要求では、ルータがすでにこのテーブルへの別の要求(SNMP GET または CLI の show コマンドによる)を処理している場合には NULL が返されます。 • ルータが CM または CPE の MAC アドレスによってインデックスされる他のテーブル |
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このテーブルには、CMTS Dynamic Message Integrity Check(DMIC)に失敗したモデムのリストが含まれます。 |
DMIC 機能は、CMTS DMIC の妥当性チェックに失敗した CM が実行すべき処置に応じて、次のモードで動作します。 • notConfigured(1) ― このケーブル インターフェイスに対して DMIC が設定されていません。 • mark(2) ― デフォルトでは、マーク オプションを使用するすべてのケーブル インターフェイス上で DMIC 機能がイネーブルになっています。このモードでは、CM が CMTS DMIC の妥当性チェックに失敗した場合でも、CM はオンラインになります。 • lock(3) ― ロック オプションを使用すると、DMIC の妥当性チェックに続けて 2 回失敗した CM に制限付きの QoS 設定が割り当てられます。 ロックされた CM には特別な QoS プロファイルが使用され、cdxCmtsCmDMICLockQos の設定により指定されます。カスタマーが CM をリセットすると、その CM は再登録されますが、その後も制限付きの QoS プロファイルを使用します。ロックされた CM で制限つきの QoS プロファイルを使用するという制限を解除するには、オフラインに切り替え、24 時間以上オフラインのままにしておく必要があります。その時点で、有効な DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを使用した再登録が可能になります。システム オペレータは、cdxCmtsCmStatusDMICUnLock オブジェクトを設定することにより、CM のロックを手動で解除することができます。 • reject(4) ― リジェクト モードでは、CMTS DMIC 妥当性チェックに失敗した CM はオンラインにできません。 |
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cdxCmtsCmDMICMode が lockingMode(3) に設定されている場合、このオブジェクトには、 cdxCmtsCmDMICMode が lockingMode(3) に設定されていてこのオブジェクトが定義されていない場合、CMTS のデフォルトとして、ダウンストリームおよびアップストリーム サービスの最大フロー レートを 10 kbps に制限する特殊な QoS プロファイルが使用されます。ただし、このためには、モデムで QoS プロファイルの作成を許可する必要があります。 |
CISCO-DOCS-REMOTE-QUERY-MIB には、リモート クエリー機能によってモニタおよび収集されるオブジェクトが含まれています。この機能は、Cisco CMTS 上で cable modem remote-query コマンドを使用してイネーブルにします。
CISCO-DOCS-REMOTE-QUERY-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoDocsRemoteQueryMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.59(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoDocsRemoteQueryMIB)です。通常、頻繁に使用されている OID は、cdrqCmtsCmSignalNoise(1.3.6.1.4.1.9.10.59.1.2.1.1.4)です。
• この MIB は、Cisco IOS Release 12.2(4)BC1 以降のリリースでのみサポートされます。
• この MIB は、Cisco uBR10012 ルータではサポートされません。
CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB には、システム内のすべての物理エンティティのメモリ プールのステータスを監視するためのオブジェクトが含まれます。専用のオンボード プロセッサおよびメモリを搭載したラインカードもこの対象となります。
CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB を使用すると、Cisco uBR10012 ルータのケーブル ラインカードおよび Broadband Processing Engine(BPE)に関して、CPE およびメモリの使用状況を監視することができます。ここには、Cisco MC16X および MC28X シリーズのラインカードが含まれます。
CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoEnhancedMemPoolMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.221(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoEnhancedMemPoolMIB)です。
CISCO-ENTITY-ALARM-MIB を使用すると、シャーシ、スロット、モジュール、電源装置、ファン、モジュール ポートなどのシステム コンポーネントによって生成されるアラームをルータで監視することができます。
(注) CISCO-ENTITY-ALARM-MIB は、物理エンティティのアラームを監視します。
表3-13 に、ルータにおける、CISCO-ENTITY-ALARM-MIB のオブジェクトの制約事項を示します。各 MIB オブジェクトの詳細な定義は、該当する MIB を参照してください。
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CISCO-ENTITY-ASSET-MIB は、ENTITY-MIB の entPhysicalTable の物理コンポーネントに関する資産トラッキング情報を提供します。スロットでラインカードを着脱したり、ラインカードの動作に影響するコマンドを CLI プロンプトに入力したりすると、ceAssetTable オブジェクトが自動的に更新されます。
CISCO-ENTITY-ASSET-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoEntityAssetMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.92(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoEntityAssetMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-ENTITY-EXT-MIB には、ENTITY-MIB( RFC 2737 )の entityPhysicalTable を補足するオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトは、entityPhysicalTable のエントリ(CPU またはその他のタイプのオンボード プロセッサ)に関する情報を提供します。
CISCO-ENTITY-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は EntityExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.195(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoEntityExtMIB)です。
• この MIB は、アクティブまたはスタンバイ プロセッサである物理エンティティに対してのみサポートされます。
• ceExtConfigRegNext と ceExtSysBootImageList のセット動作は、アクティブ Route Processor(RP; ルート プロセッサ)である物理エンティティでのみサポートされます。
• セカンダリ RP の ceExtSysBootImageList はブートバーから返される(BOOT 環境変数に関する情報を表示するために)ため、セカンダリ RP の ceExtSysBootImageList は、設定がアクティブ RP から同期される場合のみ、アクティブ RP からアップデートされます。強制的に同期処理を実行するには、 write memory コマンドを使用します。
CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB には、ENTITY-MIB( RFC 2737 )の entityPhysicalTable を補足するオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトは、Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)である entityPhysicalTable エントリの設定および動作ステータスに関する情報を提供します。
スロットでラインカードを着脱したり、ラインカードの動作に影響するコマンドを CLI プロンプトに入力したりすると、cefcModuleTable オブジェクトが自動的に更新されます。
CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoEntityFRUControlMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.117(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoEntityFRUControlMIB)です。
表3-14 に、ルータにおける、CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB のオブジェクトの制約事項を示します。各 MIB オブジェクトの詳細な定義は、該当する MIB を参照してください。
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CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB には、ENTITY-MIB( RFC 2737 )の entityPhysicalTable を補足するオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトは、センサ(温度センサなど)である entityPhysicalTable エントリに関する情報を提供します。
CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB の MODULE-IDENTITY は entitySensorMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.91(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.entitySensorMIB)です。
• この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。
• この MIB は、Cisco IOS Release 12.2BC を使用する Cisco CMTS ルータではサポートされません。温度のレポートには、CISCO-ENVMON-MIB を使用してください。
CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB は、Cisco CMTS ルータのコンポーネントに割り当てられた OID を定義します。この MIB の OID は、ENTITY-MIB において、entPhysicalTable 内の entPhysicalVendorType フィールド値として使用されます。各 OID は、物理エンティティのタイプ(ファン トレイ、電源装置、カードなど)を一意に識別します。
(注) この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア リリースで新しいコンポーネントのサポートが導入されると、それらのコンポーネントの OID を反映してアップデートされます。
CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoEntityVendortypeOIDMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.12.3(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoModules.ciscoEntityVendortypeOIDMIB)です。
表3-15 に、ルータのエンティティを記述する CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB のオブジェクトおよび OID を示します。各 MIB オブジェクトの詳細な定義は、該当する MIB を参照してください。
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CISCO-ENVMON-MIB には、環境センサ(電圧、温度、ファン、および電源装置)のステータス情報が含まれています。また、これらのセンサのステータスが変化した場合の通知をイネーブルおよびディセーブルにするための MIB オブジェクトも含まれています。Cisco IOS Release 12.2BC 以降では、温度モニタリングには CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB の代わりにこの MIB を使用してください。
ルータの温度テスト ポイントがクリティカルな状態になると、環境モニタ機能によってシャットダウンが実行され、ciscoEnvMonShutdownNotification(設定されている場合)が送信されます( 通知のイネーブル化を参照)。
CISCO-ENVMON-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoEnvMonMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.13(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoEnvMonMIB)です。
表3-16 に、ルータにおける、CISCO-ENVMON-MIB のオブジェクトの制約事項を示します。
• Cisco IOS Release 12.1(11)EC および Cisco IOS Release 12.2(4)BC1 以降のリリースを使用する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ
• Cisco IOS Release 12.2(8)BC2 以降のリリースを使用する Cisco uBR10012 ルータ
各 MIB オブジェクトの詳細な定義は、該当する MIB を参照してください。
CISCO-FLASH-MIB には、フラッシュ カードおよびフラッシュ カードの動作を管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-FLASH-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoFlashMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.10(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoFlashMIB)です。
CISCO-FRAME-RELAY-MIB には、シスコ製品固有のフレーム リレー情報、または RFC 1315 に記述されていないフレーム リレー情報が含まれています。
CISCO-FRAME-RELAY-MIB の MODULE-IDENTITY は FrameRelayMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.49(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoFrameRelayMIB)です。
CISCO-FTP-CLIENT-MIB には、ネットワーク管理用に File Transfer Protocol(FTP; ファイル転送プロトコル)操作を起動するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-FTP-CLIENT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoFtpClientMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.80(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoFtpClientMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-HSRP-EXT-MIB は、CISCO-HSRP-MIB の拡張版です。セカンダリ Hot Standby Router Protocol(HSRP)IP アドレスの割り当て、インターフェイスの動作ステータスのモニタ、HSRP グループのプライオリティ変更などの機能を実行するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-HSRP-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoHsrpExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.107(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoHsrpExtMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-HSRP-MIB には、 RFC 2281 に定義されている Cisco Hot Standby Router Protocol(HSRP)を設定および管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-HSRP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoHsrpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.106(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoHsrpMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB は、ATM-MIB を補足します。この MIB は、次の URL にある IETF ドラフト『 Definitions of Supplemental Managed Objects for ATM Interface 』の Section 9「ATM Related Trap Support」の Virtual Channel Link(VCL)セクションを実装します。
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-atommib-atm2-19.txt
CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIetfAtm2PvctrapMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.29(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIetfAtm2PvctrapMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-IETF-IP-FORWARD-MIB には、異なるバージョンの IP(IPv4 および IPv6)を使用している可能性のあるネットワーク間でのIPトラフィックの転送を管理および記述するためのオブジェクトが含まれています。
この MIB は、 RFC 2096 『 IP Forwarding Table MIB 』で定義されている、現在の IP-FORWARD-MIB に代わるものとして提案されたインターネット ドラフトの最初のバージョンに準拠しています。シスコシステムズでは、上記のインターネット ドラフトが確定され、 RFC 2096 に代わる新しい RFC がリリースされるまでの間、この一時的な MIB を実装して、機能を提供しています。
CISCO-IETF-IP-FORWARD-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIetfIpForward であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.85(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIetfIpForward)です。
CISCO-IETF-IP-MIB には、異なるバージョンの IP(IPv4 および IPv6)を使用している可能性のあるネットワーク間で IP および ICMP プロトコルを管理するためのオブジェクトが含まれています。
この MIB は、 RFC 2011 『 SNMPv2 Management Information Base for the Internet Protocol using SMIv2 』に定義されている、現在の IP-MIB に代わるものとして提案されたインターネット ドラフトの最初のバージョンに準拠しています。シスコシステムズでは、上記のインターネット ドラフトが確定され、 RFC 2011 に代わる新しい RFC がリリースされるまでの間、この一時的な MIB を実装して、機能を提供しています。
CISCO-IETF-IP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIetfIpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.86(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIetfIpMIB)です。
CISCO-IETF-NAT-MIB には、 RFC 3022 に定義されているルータの Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)の動作に関するオブジェクトが含まれています。NAT 設定、NAT バインディング、および実行時統計に関するオブジェクトがあります。
この MIB は、このサポートを提供する目的で提案されているインターネット ドラフトの最初のバージョンに準拠しています。シスコシステムズでは、上記のインターネット ドラフトが確定され、新しい RFC がリリースされるまでの間にこの機能を提供する目的で、この一時的な MIB を実装しました。
CISCO-IETF-NAT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIetfNatMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.77(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIetfNatMIB)です。
• Cisco IOS Release 12.2BC の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-IMAGE-MIB は、ルータ上で稼働している Cisco IOS ソフトウェア イメージの特性および機能を識別します。
CISCO-IMAGE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoImageMIB であり、トップレベル OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.25(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoImageMIB)です。
CISCO-IP-ENCRYPTION-MIB には、ルータ上の暗号化 IP トラフィックおよび使用されているクリプトマップに関する情報を提供するオブジェクトが含まれています。
CISCO-IP-ENCRYPTION-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIpEncryptionMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.52(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoIpEncryptionMIB)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。
CISCO-IPMROUTE-MIB には、ルータ上で IP マルチキャスト ルーティングを管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-IPMROUTE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIpMRouteMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.2(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIpMRouteMIB)です。
CISCO-IP-STAT-MIB には、IP 統計情報(IP パケットに関連付けられた IP precedence および MAC [メディア アクセス制御]アドレス別)の収集および表示を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB を使用してその他の IP 統計情報にアクセスするには、CLI で ip accounting mac-address コマンドおよび ip accounting precedence コマンドを発行します。
CISCO-IP-STAT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIpStatMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.84(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoIpStatMIB)です。
CISCO-IPSEC-FLOW-MONITOR-MIB には、IPSec ベースの Virtual Private Networks(VPN; 仮想私設網)を管理するためのオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトには、Internet Key Exchange(IKE)ネゴシエーションおよびトンネル、データ トンネル、履歴トレンド分析、およびパケット カウンタに関する情報が含まれます。この MIB は、ネットワーク上の障害および侵入試行に関する通知も定義します。
CISCO-IPSEC-FLOW-MONITOR-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIpSecFlowMonitorMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.171(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoIpSecFlowMonitorMIB)です。
CISCO-IPSEC-MIB には、IPSec ベースの VPN を設定および管理するための機能に関連するオブジェクトが含まれています。
CISCO-IPSEC-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIPsecMIB であり、トップレベル OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.62(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIPsecMIB)です。
この MIB は、DES 暗号化をサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージ(-k8- または -k9-)でのみサポートされます。
CISCO-IPSEC-POLICY-MAP-MIB には、IPSec VPN に関する IETF 規格案を実装するオブジェクトが含まれています。具体的には、この MIB はダイナミックにインスタンシエートされた IPSec プロトコル構造(トンネル、セキュリティ アソシエーションなど)を、それらの作成元ポリシー エンティティ(ポリシー定義、クリプトマップ、トランスフォームなど)にマッピングします。
CISCO-IPSEC-POLICY-MAP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIpSecPolMapMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.172(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoIpSecPolMapMIB)です。
この MIB は、DES 暗号化をサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージ(-k8- または -k9-)でのみサポートされます。
CISCO-ISDN-MIB には、ルータ上の ISDN インターフェイスのステータスを記述するオブジェクトが含まれています。
CISCO-ISDN-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIsdnMib であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.26(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoIsdnMib)です。
CISCO-LEC-DATA-VCC-MIB は、シスコシステムズによる標準 ATM-MIB の拡張版です。この MIB には、ATM インターフェイスを介して LANE VLAN に送信されるパケットを送信する VCC を識別するオブジェクトが含まれています。
CISCO-LEC-DATA-VCC-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoLecDataVccMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.69(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoLecDataVccMIB)です。
• Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-LEC-EXT-MIB は、シスコシステムズによる標準 ATM-MIB の拡張版です。この MIB には、LAN Emulation Client(LEC; LANE クライアント)をその VLAN にマッピングするオブジェクトが含まれています。
CISCO-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoLecExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.77(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoLecExtMIB)です。
• Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-LECS-MIB は、シスコシステムズによる標準 ATM-MIB の拡張版です。この MIB には、シスコ製ルータ上の LANE VLAN の設定に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-LECS-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoLecsMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.38(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoLecsMIB)です。
• Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-LES-MIB は、シスコシステムズによる標準 ATM-MIB の拡張版です。この MIB は、ルータ上の LAN Emulation Service(LES; LAN エミュレーション サービス)を管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-LES-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoLesMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.39(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoLesMIB)です。
• Cisco IOS の「-is-」ソフトウェア イメージを実行する Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータでのみサポートされます。
CISCO-MEMORY-POOL-MIB には、ルータ上のメモリ プールを監視するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-MEMORY-POOL-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoMemoryPoolMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.48(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoMemoryPoolMIB)です。
CISCO-NBAR-PROTOCOL-DISCOVERY-MIB は、Network-Based Application Recognition(NBAR)の SNMP サポートを提供します。これには、インターフェイス単位でのプロトコル検出のイネーブル化およびディセーブル化、および特定のイベント発生時に生成されるトラップの設定が含まれます。現在の NBAR 設定および実行時の統計情報も表示することができます。
CISCO-NBAR-PROTOCOL-DISCOVERY-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoNbarProtocolDiscoveryMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.244(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoNbarProtocolDiscoveryMIB)です。
• Cisco uBR7246VXR ユニバーサル ブロードバンド ルータでのみサポートされます。
CISCO-NDE-MIB には、NetFlow Data Export(NDE; NetFlowデータ エクスポート)機能の設定および動作に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-NDE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoNDEMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.226(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoNDEMIB)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。
CISCO-NTP-MIB には、ルータ上で動作している Network Time Protocol(NTP)クライアントおよびサーバを監視するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-NTP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoNtpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.168(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoNtpMIB)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.2BC でのみサポートされます。
CISCO-PIM-MIB は、ルータ上の Protocol Independent Multicast(PIM)を管理するためのオブジェクトおよび変数を定義します。これらの MIB 定義は、RFC 2934(IETF PIM MIB)の拡張版です。
CISCO-PIM-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoPimMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.184(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoPimMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS Release 12.2BC ソフトウェア イメージでのみサポートされます。Cisco IOS Release 12.1EC ソフトウェア イメージではサポートされません。
CISCO-PING-MIB には、ルータ上で ICMP エコー(ping)要求を管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-PING-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoPingMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.16(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoPingMIB)です。
CISCO-PPPOE-MIB には、Point-to-Point Protocol over Ethernet(PPPoE)セッションを管理するためのオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトは、PPPoE セッションをシステム レベルおよび Virtual Channel(VC; 仮想チャネル)レベルで表記します。
CISCO-PPPOE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoPppoeMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.194(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoPppoeMIB)です。
CISCO-PROCESS-MIB は、ルータ上のメモリおよび CPU の使用状況を表示し、アクティブなシステム プロセスを記述します。CISCO-PROCESS-MIB を使用すると、Cisco uBR10012 または uBR7246VXR ルータのラインカード、ケーブル インターフェイス ラインカード、および Broadband Processing Engine(BPE)に関して、CPE およびメモリの使用状況を監視することができます。
CISCO-PROCESS-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoProcessMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.109(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoProcessMIB)です。
• Cisco IOS Release 12.3(9a)BC 以降の BC リリースを使用する Cisco uBR10012 ルータの PRE2 モジュール
• Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降の BC リリースを使用する Cisco uBR7246VXR ルータおよび Cisco uBR10012 ルータの PRE1 モジュール
• ラインカードが分散したプロセッサ(BPE など)の CPU 統計情報は、Cisco IOS Release 12.3(9a)BC 以降のリリースでサポートされます。
表3-17 に、CISCO-PROCESS-MIB の制約事項をまとめます。
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Cisco uBR10012 ルータのアクティブ Performance Routing Engine(PRE)についてのみ維持されます。スタンバイ PRE やラインカードの統計情報は維持されません。つまり、cpmCPUTotalPhysicalIndex は必ずアクティブ PRE のインデックスになります。 |
CISCO-PRODUCTS-MIB は、シスコ製ハードウェア プラットフォームに割り当てられた OID を表示します。
CISCO-PRODUCTS-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoProductsMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.12.2(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoModules.ciscoProductsMIB)です。
表3-18 に、Cisco CMTS ルータに関連する OID を示します。
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CISCO-QUEUE-MIB には、ルータ上でインターフェイス キューを管理するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-QUEUE-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoQueueMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.37(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoQueueMIB)です。
CISCO-RMON-SAMPLING-MIB には、RMON-MIB および RMON2-MIB を補足するオブジェクトが含まれ、これらの MIB の推定カウンタ値の統計的な信頼性に関する追加の情報を提供します。
CISCO-RMON-SAMPLING-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoRmonSamplingMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.104(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoRmonSamplingMIB)です。
CISCO-RTTMON-MIB には、ネットワーク パフォーマンスを監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、ネットワーク リソースおよびアプリケーションの応答時間に関する情報を提供します。この MIB の概念上の Round-Trip Time(RTT)制御行はそれぞれ 1 つのプローブを表し、これによってエンティティの応答時間を判別できます。このプローブは、実行する 1 つの RTT 動作(たとえば、FTP または HTTP の GET 要求)を定義し、その結果から、動作の成功または失敗、および完了までの所要時間がわかります。
CISCO-RTTMON-MIB の MODULE-IDENTITY は RttMonMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.42(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoRttMonMIB)です。
(注) ルータのレスポンダ アプリケーションが稼働していないために宛先ルータへの RTT 接続を確立できない場合、rttMonCtrlOperConnectionLostOccurred トラップが生成されます。ただし、ルータへの物理接続が切断された場合には、このトラップは生成されません。
CISCO-SLB-EXT-MIB には、CISCO-SLB-MIB を補足するオブジェクトが含まれ、ルータ上の Server Load Balancing(SLB)動作に関する追加の情報を提供します。具体的には、この MIB には Dynamic Feedback Protocol(DFP)マネージャおよびレイヤ 7 ポリシー ロードバランシング機能に関するオブジェクトが含まれます。
CCISCO-SLB-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoSlbExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.254(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoSlbExtMIB)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC の「-is-」ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
CISCO-SLB-MIB には、ルータ上の Server Load Balancing(SLB)および Dynamic Feedback Protocol(DFP)に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-SLB-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoSlbMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.161(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoSlbMIB)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC の「-is-」ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
CISCO-SNAPSHOT-MIB には、スナップショット ルーティングを管理するためのオブジェクトが含まれています。スナップショット ルーティングは、スタティック ルーティングおよび専用シリアル回線でのルーティングでシステム リソースを効率的に使用するのに役立ちます。
CISCO-SNAPSHOT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoSnapshotMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.19(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoSnapshotMIB)です。
CISCO-SRP-MIB には、Spatial Reuse Protocol(SRP)インターフェイスおよびリングをモニタおよび設定するためのオブジェクトが含まれています。
CISCO-SRP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscosrpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.60(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscosrpMIB)です。
この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータではサポートされません。
CISCO-SYSLOG-MIB には、Cisco IOS ソフトウェアによって生成されるすべてのシステム ログ メッセージが含まれています。この MIB は、SNMP を通じてこれらの Syslog メッセージにアクセスするための手段を提供します。Cisco IOS のすべての Syslog メッセージに、メッセージ名および重大度、メッセージ テキスト、メッセージを生成したエンティティ名、および省略可能なタイムスタンプが含まれます。この MIB には、Syslog メッセージの履歴と、Syslog メッセージに関連する各種のカウントも含まれています。
CISCO-SYSLOG-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoSyslogMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.41(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoSyslogMIB)です。
この MIB では、CLI から入力された debug コマンドで生成されたメッセージはトラッキングされません。
(注) Syslog イベントのトラップをイネーブルにするときは、snmp-server queue-length コマンドを使用して、トラップ キュー サイズをデフォルトの 10 より大きく設定してください。キュー サイズは 1 ~ 1000 トラップの範囲で設定できます。
CISCO-TCP-MIB には、ルータ上で Transmission Control Protocol(TCP)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、TCP-MIB の拡張版です。
CISCO-TCP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoTcpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.6(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoTcpMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-VLAN-IFTABLE-RELATIONSHIP-MIB は、VLAN(仮想 LAN)グループ ID を、ルーテッド VLAN インターフェイスのインターフェイス インデックスにマッピングします。
CISCO-VLAN-IFTABLE-RELATIONSHIP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoVlanIfTableRelationshipMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.128(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoVlanIfTableRelationshipMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれていても、Cisco CMTS プラットフォームではサポートされません。
CISCO-VPDN-MGMT-EXT-MIB は、CISCO-VPDN-MGMT-MIB を補足し、Virtual Private Dial-up Network(VPDN; 仮想私設ダイヤルアップ網)トンネルおよびセッションに関する追加の情報を提供します。この MIB には次のテーブルが含まれ、CISCO-VPDN-MGMT-MIB には存在しない読み取り専用の情報を提供します。
• cvpdnTunnelExtTable ― Layer 2 Tunnel Protocol(L2TP; レイヤ 2 トンネル プロトコル)トンネルに関する情報(トンネル統計情報、UDP ポート番号など)を提供します。
• cvpdnSessionExtTable ― L2TP セッションに関する情報のほかに、セッション パケット カウント、パケット シーケンス情報、ウィンドウ サイズ、および動作特性に関する情報を提供します。
CISCO-VPDN-MGMT-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoVpdnMgmtExtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.51(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoVpdnMgmtExtMIB)です。
• 読み取り専用です。この MIB を使用してルータに VPDN を設定することはできません。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS 「-is-」ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
CISCO-VPDN-MGMT-MIB は、ルータの Virtual Private Dialup Network(VPDN; 仮想私設ダイヤルアップ網)機能に関する動作情報を提供します。この MIB ではルータ上の VPDN トンネル情報をモニタできますが、VPDN を設定することはできません。
VPDN を使用すると、ルータはインターネット サービス プロバイダー(ISP)とホーム ゲートウェイの間で PPP(ポイントツーポイント プロトコル)トラフィックを転送することができます。CISCO-VPDN-MGMT-MIB には、VPDN トンネリング情報を含むいくつかのテーブルがあります。
• cvpdnSystemTable ― システム全体の VPDN 情報を提供します。
• cvpdnTunnelAttrTable ― 各アクティブ トンネルに関する情報を提供します。
• cvpdnSessionAttrTable ― 各トンネル内の各アクティブ セッションに関する情報を提供します。
• cvpdnUserToFailHistInfoTable ― 最新の障害に関する情報をトンネル ユーザ別に提供します。
• cvpdnTemplateTable ― 各 VPDN テンプレートを識別し、そのテンプレートに対応付けられたアクティブ セッション数を示します。テンプレート名の制約事項および SNMP に対する影響については、 表3-19 を参照してください。
CCISCO-VPDN-MGMT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoVpdnMgmtMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.24(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoVpdnMgmtMIB)です。
• 読み取り専用です。この MIB を使用してルータに VPDN を設定することはできません。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.2BC「-is-」ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
• Cisco uBR10012 ルータではサポートされません。
表3-19 に示す MIB オブジェクトは、廃止予定です。これらは現時点ではサポートされていますが、今後は段階的に使用不能になるので、後継のオブジェクトを使用することを推奨します。各 MIB オブジェクトの詳細な定義は、該当する MIB を参照してください。
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SNMP では、VPDN テンプレート名の長さが 128 文字以内に制限されています。cvpdnTemplateTable のテンプレート名の中にこの長さを超えたものがある場合、128 文字を超えないテンプレート名(cvpdnTemplateName)のテーブル エントリを取得するには、個々に GET 要求を使用する必要があります。 |
CISCO-VSIMASTER-MIB には、ATM インターフェイスを制御する Virtual Switch Interface(VSI)プロトコルのマスター側に関するオブジェクトが含まれています。
CISCO-VSIMASTER-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoVsiMasterMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.162(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoVsiMasterMIB)です。
• Cisco IOS Release 12.2BC ソフトウェア イメージでのみサポートされます。Cisco IOS Release 12.1EC ソフトウェア イメージではサポートされません。
DOCS-BPI-MIB には、DOCSIS 1.0 Baseline Privacy Interface(BPI)機能を設定、運用、および監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 3083 『 Baseline Privacy Interface Management Information Base for DOCSIS Compliant Cable Modems and Cable Modem Termination Systems 』としてリリースされています。
DOCS-BPI-MIB の MODULE-IDENTITY は docsBpiMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.127.5(iso.org.dod.internet.mgmt-mib-2.transmission.docsIfMIB.docsBpiMIB)です。
• DES 暗号化をサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージ(-k8- または -k9-)
• DOCSIS 1.0 ソフトウェア イメージ(Cisco IOS Release 12.1EC)。DOCSIS 1.1 ソフトウェア イメージ(Cisco IOS Release 12.2BC 以降のリリース)では、この MIB の代わりに
DOCS-BPI-PLUS-MIB を使用してください。
DOCS-BPI-PLUS-MIB には、DOCSIS 1.1 Baseline Privacy Interface Plus(BPI+)機能を設定、運用、および監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は現在、インターネット ドラフト『 Management Information Base for DOCSIS Cable Modems and Cable Modem Termination Systems for Baseline Privacy Plus 』として検討されています。このドラフトの最新版は
draft-ietf-ipcdn-bpiplus-mib-11.txt ですが、作業が進行中であるため予告なく変更される可能性があります。
DOCS-BPI-PLUS-MIB の MODULE-IDENTITY は docsBpi2MIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.127.6(iso.org.dod.internet.mgmt-mib-2.transmission.docsIfMIB.docsBpi2MIB)です。
• DES 暗号化をサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージ(-k8- または -k9-)
• DOCSIS 1.1 および DOCSIS 2.0 ソフトウェア イメージ(Cisco IOS Release 12.2BC 以降)DOCSIS 1.0 ソフトウェア イメージ(Cisco IOS Release 12.1EC)では、この MIB の代わりに DOCS-BPI-MIB を使用してください。
• ナローバンド ファイバ ノード インターフェイス コンフィギュレーションの DOCSIS BPI+ は、Cisco IOS Release 12.3(23)BC 以降を使用する Cisco uBR10012 ルータでのみサポートされます。ナローバンド ファイバ ノードのこのアプリケーションは、Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)用にサポートされているナローバンド機能とは区別されます。
DOCS-CABLE-DEVICE-MIB には、DOCSIS 準拠の CMTS プラットフォームおよび CM 装置を設定および監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2669 としてリリースされています。
DOCS-CABLE-DEVICE-MIB の MODULE-IDENTITY は docsDev であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.69(iso.org.dod.internet.mgmt-mib-2.docsDev)です。
DOCS-CABLE-DEVICE-TRAP-MIB には、DOCS-CABLE-DEVICE-MIB を補足し、DOCSIS 準拠の CMTS プラットフォームおよび CM に関するトラップと通知を定義および設定するためのオブジェクトが含まれています。
DOCS-CABLE-DEVICE-TRAP-MIB の MODULE-IDENTITY は docsDevTrapMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.69.10(iso.org.dod.internet.mgmt-mib-2.docsDev.docsDevTrapMIB)です。
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DOCS-IF-EXT-MIB には、DOCS-IF-MIB を補足し、オンラインの CM の機能およびステータスに関する情報を提供するオブジェクトが含まれています。
DOCS-IF-EXT-MIB の MODULE-IDENTITY は docsIfExtMib であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.127.21(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.docsIfMIB.docsIfExtMib)です。
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Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 以降のリリースでは、DOCSIS 2.0 仕様をサポートするために、この MIB は廃止されました。この MIB のオブジェクトは、『 DOCSIS 2.0 Operations Support System Interface Specification 』(SP-OSSIv2.0-I04-030730)に記述された要件に準拠するため、DOCS-IF-MIBの新しいオブジェクトおよび提案済みの DOCS-RFI-MIB の新しいオブジェクトで置き換えられました。 |
DOCS-IF-MIB には、DOCSIS 準拠の CMTS プラットフォームおよび CM 上の無線周波数(RF)インターフェイスを設定および監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2670 としてリリースされています。この MIB は、draft-ietf-ipcdn-rfmibv2-05.txt にアップデートされました。
DOCS-IF-MIB の MODULE-IDENTITY は docsIfMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.127(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.docsIfMIB)です。最もよく使用される OID は、docsIfUpChannelWidth(1.3.6.1.2.1.10.127.1.1.2.1.3)です。
(注) docsIfCmtsQosProfilePermissions を使用して CM から「create by modem」権限を削除する場合、CM による今後のアクティビティだけが禁止され、CM によって作成された未使用の QoS プロファイルだけが削除されます。現在使用中の QoS プロファイルには影響がありません。この動作は、no cable qos permission modem コマンド(CM によって作成された QoS プロファイルをただちに削除し、それらのモデムをオフラインにする)とは異なります。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC の制約事項
Cisco IOS Release 12.3(23)BC のテーブル docsIfDownstreamChannelTable および docsIfCmtsDownChannelCounterTable には、ナローバンド SPA ダウンストリーム チャネルのためのエントリがありません。ナローバンド情報は、CISCO-CABLE-WIDEBAND-MIB MIB に含まれています。
ただし、Cisco IOS Release 12.3(23)BC では次の点が変更されています。
• docsIfCmtsCmStatusTable ― 表3-25 を参照してください。このオブジェクトは、対応するナローバンド チャネルの CNMP IF インデックス、またはモジュラ ケーブル インターフェイスの SNMP IF インデックスを指し示します。
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これは、DOCSIS Set-top Gateway(DSG)用の MIB モジュールです。DSG は、ケーブル セットトップ クライアントに対して、Out-Of-Band(OOB; 帯域外)メッセージングのための単方向 IP データグラム送信を提供します。単方向 IP データグラム送信のことを、DSG トンネルと言います。DSG トンネルは、DSG から発信されるブロードキャスト、ユニキャスト、またはマルチキャスト IP データグラム ストリームを送信し、セットトップ クライアントへの OOB メッセージを送信します。これは、1 つ以上のダウンストリーム DOCSIS チャネル上を送信されます。1 つのダウンストリーム DOCSIS チャネル上に複数の DSG トンネルが存在する場合もあります。
このリリースでは、次の MIB テーブルが追加されています。
• dsgIfClassifierTable ― インバウンド パケットをトンネルに分類するための属性と、DSG クライアント用の分類子が含まれます。分類子が適用されるダウンストリーム チャネルで DCD メッセージが符号化されます。
• dsgIfTunnelTable ― トンネルのグループが含まれます。各トンネルは、宛先 MAC アドレスと QoS サービス クラス名に関連付けられます。
• dsgIfTunnelGrpToChannelTable ― トンネルのグループを、1 つまたは複数のダウンストリーム チャネルに関連付けます。
• dsgIfDownstreamChannelTable ― 関連付けられたタイマー、ベンダー固有のパラメータ インデックス、特定のダウンストリームのチャネル リスト インデックスが含まれます。
• dsgIfClientIdTable ― クライアントの識別タイプおよび値が含まれます。ベンダー固有のパラメータ識別も含まれます。
• dsgIfVendorParamTable ― DSG の規則内、または DCD メッセージの DSG 設定ブロック内で、ベンダーが DSG クライアントに特定のパラメータを送信することを許可します。
• dsgIfChannelListTable ― DSG トンネルの 1 つまたは複数のダウンストリーム周波数のリストが含まれます。
• dsgIfTimerTable ― DCD メッセージによって DSG クライアントに送信されるタイマーが含まれます。
(注) DOCS-DSG-IF-MIB では、RPR+ モードはサポートされていません。
(注) DOCS-DSG-IF-MIB では、Cisco uBR7200 シリーズおよび Cisco uBR10012 ルータでの DSG 1.0 機能の動作を設定、制御、監視するためのオブジェクトが定義されています。DSG の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_feature_guide09186a00806ea4f4.html
(注) DOCS-DSG-IF-MIB の上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.4491.2.1.3(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cableLabs.clabProject.clabProjDocsis.dsgIfMIB)です。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC より前のリリースでは、DOCS-DSG-IF-MIB の制約事項はありません(この MIB に示されているすべてのオブジェクトが、MIB 定義の定義通りに実装されています)。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC でのワイドバンド サポート
DOCS-DSG-IF-MIB は、次のように DSG インターフェイスを管理するよう定義されています。
• DSG は MC インターフェイスの CGD マスター インターフェイス上で設定される。
• パケットはマルチキャストによって DSG に送信される。
• Cisco IOS は、IGMP コンフィギュレーション コマンドを使用してパケットを制御する。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC 以降では、Cisco IOS は dsgIfTunnelGrpToChannelTable 内で MC インターフェイスにマッピングされた SNMP に対応していません。このような場合、
INCONSISTENT_VALUE_ERROR システム メッセージがレポートされ、次のような該当するエラー メッセージが表示されます。
DOCS-QOS-MIB には、DOCSIS 1.1 および DOCSIS 2.0 ケーブル ネットワークで使用可能な QoS 機能を設定および監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、インターネット ドラフト『 Data Over Cable System Interface Specification Quality of Service Management Information Base 』として公開されています。
DOCS-QOS-MIB の MODULE-IDENTITY は docsQosMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.127.7(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.docsIfMIB.docsQosMIB)です。
この MIB は、Cisco IOS Release 12.2(4)BC1 ~ Release 12.2(11)BC3 でのみサポートされ、DOCSIS 1.1 動作に対応します。それ以降のリリースでは、DOCSIS 2.0 仕様に準拠するため、この MIB は廃止されています。
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GET-NEXT 要求を使用してこのテーブルの行を検索しようとすると、MAC アドレスの検索に長い時間がかかり、テーブルが大容量の場合は CPU プロセッサ時間が大量に消費される可能性があるため、行わないでください。代わりに、GET 要求で装置の MAC アドレスをテーブル インデックスとして使用し、個々の行を検索してください。そうすればパフォーマンスの問題を防ぐことができ、また、検索された行に装置の最新のリアルタイム データが含まれることが保証されます。 docsQosCmtsMacToSrvFlowTable に関する GET 要求では、ルータがすでにこのテーブルへの別の要求(SNMP GET または CLI の show コマンドによる)を処理している場合には NULL が返されます。ルータが CM または CPE の MAC アドレスによってインデックスされる他のテーブル(cdxCmCpeEntry、cdrqCmtsCmStatusTable、docsIfCmtsMacToCmTableなど)への要求を処理している場合にも、NULL が返されます。 最初の要求が終了するまで待ち、そのあと docsQosCmtsMacToSrvFlowTable に関する要求を再び実行してください。 |
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このオブジェクトは、ベストエフォート、非リアルタイム ポーリング、およびリアルタイム ポーリング バーストに関してのみ有効です。他のバーストに関しては、このオブジェクトは 0 を報告します。 |
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ダウンストリーム サービス クラスを設定する場合、これらのオブジェクトは同じ SET 要求の一部として一緒に設定する必要があります。 |
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DOCSIS 1.1 および DOCSIS 2.0 動作用にプロビジョニングされた CM に関してのみ、ダウンストリーム トラフィック カウンタを報告します。DOCSIS 1.0 CM の場合は、CISCO-DOCS-EXT-MIB の cdxCmtsServiceExtTable を使用してください。 |
サービス フローの統計情報のセットを記述します。テーブルのエントリは、各サービス フロー ID ごとに存在します。ifIndex は、docsCableMaclayer(127) の ifType です。 |
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サービス フローを記述します。テーブルのエントリは、各サービス フロー ID ごとに存在します。ifIndex は、docsCableMaclayer(127) の ifType です。 |
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削除された DOCSIS 1.1 および DOCSIS 2.0 サービス フローを記録しますが、グローバル コンフィギュレーション モードで cable sflog コマンドを使用してロギングをイネーブルにするまでは、このテーブルには情報が含まれません。 |
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読み取り専用。インターフェイスを通過するダイナミック チャネル変更要求メッセージの数。このカウントは、ダウンストリーム方向の行でのみ、0 以外の値となります。 |
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読み取り専用。インターフェイスを通過するダイナミック チャネル変更応答メッセージの数。このカウントは、アップストリーム方向の行でのみ、0 以外の値となります。 |
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読み取り専用。インターフェイスを通過するダイナミック チャネル変更確認応答メッセージの数。このカウントは、ダウンストリーム方向の行でのみ、0 以外の値となります。 |
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読み取り専用。成功したダイナミック チャネル変更トランザクションの数。このカウントは、ダウンストリーム方向の行でのみ、0 以外の値となります。 |
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読み取り専用。失敗したダイナミック チャネル変更トランザクションの数。このカウントは、ダウンストリーム方向の行でのみ、0 以外の値となります。 |
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(注) CMTS のロード バランシングおよびダイナミック チャネル変更の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_feature_guide09186a00801b17f2.html#wp1027177
DOCS-SUBMGT-MIB には、DOCSIS 1.1 および DOCSIS 2.0 ケーブル ネットワークのサブスクライバ管理機能を設定および監視するためのオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトには、パケット フィルタリングおよび CPE 装置の制御が含まれ、サブクライバによる故意または偶発的な悪用からケーブル ネットワークを保護するのに役立ちます。
この MIB は、インターネット ドラフト『 Management Information Base for Data Over Cable Service Interface Specification (DOCSIS) Cable Modem Termination Systems for Subscriber Management 』として公開されています。
DOCS-SUBMGT-MIB の MODULE-IDENTITY は docsSubMgt であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.3.83.4(iso.org.dod.internet.experimental.83.docsSubMgt)です。これは実験的な MIB であるため、仕様が確定した時点で上位レベルの OID が変更される予定です。
• Cisco uBR10012 ルータは、この MIB のパケット フィルタリング オブジェクトをサポートしていません。
• DOCSIS 1.1 および DOCSIS 2.0 動作に対応する Cisco IOS Release 12.2BC 以降のリリースでのみサポートされます。
• Cisco uBR-MC16U/X および Cisco uBR-MC28U/X ケーブル インターフェイス ラインカードは、Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 以降のリリースに限り、この MIB および MIB のオブジェクトをサポートします。
DTI-MIB は、MIB 属性と次の値により、RF ゲートウェイをサポートします。
• dtiProtocolEntityType ― 表3-28 を参照してください。
• dtiPathTraceabilityTable ― 表3-29 を参照してください。
• entPhysicalTable ― 次の表を参照してください。
– 表3-30 ― Cisco DTI カード用の entPhysicalTable エントリ
– 表3-30 ― Cisco DTI ポート用の entPhysicalTable エントリ
– 表3-31 ― DTI インターフェイス用の entAliasMappingTable エントリ
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ENTITY-MIB は、ルータの物理エンティティおよび論理エンティティ(コンポーネント)を表し、これらのエンティティの SNMP 管理を可能にします。この MIB は、 RFC 2737 『 Entity MIB (Version 2) 』としてリリースされています。
MIB テーブル entPhysicalTable は、ルータ上の物理エンティティを識別します。entPhysicalTable には、シャーシに対応する 1 行のほかに、シャーシ上のエンティティごとに 1 行が含まれます。1 つの物理エンティティが別のエンティティを含んでいる場合があります(たとえば、ファン トレイ ベイにはファン トレイ モジュールが収容され、ファン トレイ モジュールには 1 つまたは複数のファンが収容されています)。システム コンポーネントの物理的な階層構造は、実際のルータ構成に基づいて実行時に判別されます。
ENTITY-MIB は、ハードウェア デバイスの情報だけを表示し、仮想デバイスについての情報は表示しません。
ENTITY-MIB の MODULE-IDENTITY は entityMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.47(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.entityMIB)です。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC で導入された MIB オブジェクトとそれに関連する制約事項を、 表3-33 に示します。
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Cisco IOS Release 12.3(23)BC。 |
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このテーブルには、Cisco IOS Release 12.2(8)BC1 より前のリリースでは、Cisco uBR7200 シリーズ ルータ上の NPE が含まれません。 |
一部のカードでのみサポートされます。また、entPhysicalSerialNumber で正しいシリアル番号が表示されるのは、Cisco IOS Release 12.1(20)EC、Release 12.2(15)BC2 以降のリリースに限られます。 |
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• Cisco Unique Device Identifier(UDI)をサポートします。 • ハードウェアの Serial Number(SN; シリアル番号)を含みます。 UDI 非準拠のハードウェアの場合、これらのフィールドが NULL ストリングになることがあります。現在、スタンバイ PRE に対しては、UDI サポートが実装されていません。スタンバイ PRE の場合、entPhysicalHardwareRev と ntPhysicalSerialNumber が NULL ストリングになります。 |
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• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータのすべてのリリースでサポートされます。 • Cisco IOS Release 12.2(11)BC2 以降のリリースを使用する場合に限り、Cisco uBR10012 ルータでサポートされます。 |
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このオブジェクトは、Cisco IOS リリースに応じて、Cisco uBR10012 ルータを「UBR10000」または「UBR10012」のいずれかで記述します。 |
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このオブジェクトが PRE-1 モジュール上の FastEthernet ネットワーク管理ポートの位置を正確に表示するのは、Cisco IOS Release 12.2(4)BC1b 以降のリリースに限られます。 |
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• Cisco uBR10012 ルータでは、このテーブルには TCC+ カードのエントリが含まれません。 • 2 つの冗長 PRE モジュールを搭載した Cisco uBR10012 ルータの場合、entAliasMappingTable の entPhysicalDesc エントリに、各 PRE について「Forwarding Processor」、「Routing Processor」、および「Network Management Ethernet」(PRE モジュールのファスト イーサネット ポート)という同じ参照が 2 セット含まれます。これは、シャーシに 2 つの PRE モジュールが搭載されていて、そのうち一方だけがアクティブなためです。したがって、SNMP エージェントは同じ PRE モジュールに両方のエントリをポイントします。 • entAliasMappingTable が仮想インターフェイスをサポートするのは、Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースに限られます。このテーブルのエントリは、各物理アップストリーム コネクタを使用している論理アップストリーム インターフェイス(IF-MIBの ifIndex で定義される)を示します。また、このサポートによって、ケーブル インターフェイス ラインカード上のポートの親子関係も若干変更されています。詳細は次の「仮想インターフェイスのサポートの変更」を参照してください。 |
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表3-34 に、Cisco uBR100012 CMTS SPA-24XWBD-SFP の物理エンティティと値を示します。
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ENTITY-MIB は、IDPROM に格納される Cisco Unique Device Identifier(UDI)標準への準拠の取り組みをサポートしています。
Cisco UDI を使用すると、シスコ製品が一意に識別できます。UID は、発注用の PID、VID、ハードウェアの SN から構成されます。UDI は、IDPROM に格納されます。PID、VID、SN は、entPhysicalTable に格納する必要があります。
• PID は entPhysicalModelName オブジェクトに格納されます。
• VID は entPhysicalHardwareRev オブジェクトに格納されます。
• SN は entPhysicalSerialNum オブジェクトに格納されます。
(注) IDPROM にバージョン ID フィールドを持たない旧式または既存のカードに対しては、バージョン ID にヌルが返されます。したがって、IDPROM にバージョン ID フィールドを持たないカードの場合、対応する entPhysicalHardwareRev はヌルが返されます。Cisco UDI 機能の詳細については、「Cisco Unique Device Identifier の識別」を参照してください。
MIB をサポートする機能のある製品は、ENTITY-MIB の v2 以降のものに PID、VID、および SN を入力することが必須になります。この準拠性も Consistent Network Element Manageability イニシアチブ要件の 1 つです。ENTITY-MIB および CISCO-ENTITY-ASSET-MIB の両方を使用する製品は、次のフィールドのデータを同じにする必要があります。
ENTITY-MIB v2(RFC-2737)の入力対象フィールドは次のとおりです。
• Entity-MIB.entPhysicalName(製品名)
• Entity-MIB.entPhysicalDescr(製品概要)
• Entity-MIB.entPhysicalModelName (PID)
ルータの物理エンティティを管理する場合、ENTITY-MIB で最も重要なオブジェクトは次のとおりです。
• entPhysicalTable ― ルータ上の各物理コンポーネント(エンティティ)を記述します。このテーブルには、最上位エンティティ(シャーシ)の行エントリがあり、さらにシャーシ内のエンティティごとにエントリがあります。各エントリでは、エンティティの名前と説明、タイプとベンダー、およびそのエンティティをコンテインメント ツリーに最初に入れた理由の説明が示されます。
• entPhysicalIndex ― 各エントリを固有のものとして識別します。この値は、そのシャーシ内の全機器にわたって、またすべての MIB にわたって固有であることが保証されるので、複数の MIB からのデータを特定のエントリに関連付けることができます。
• entAliasMappingTable ― 各物理ポートの entPhysicalIndex 値を IF-MIB の ifTable にある対応する ifIndex 値にマッピングします。これにより、特定のインターフェイスで特定のポートを速やかに識別できます。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースでは、Cisco uBR-MC5X20S および Cisco uBR-MC5X20U ケーブル インターフェイス ラインカード上で仮想インターフェイスが設定されている場合、entAliasMappingTable は論理アップストリーム インターフェイスに対する物理アップストリーム コネクタのマッピングも示します。このサポートにより、ケーブル インターフェイス ラインカードとそのポート間の親子関係も変更されました。詳細については、「仮想インターフェイスのサポートの変更」を参照してください。
• entPhysicalContainsTable ― 物理エンティティごとに、そのエンティティの子オブジェクトに対応する entPhysicalIndex 値を示します。これにより、ルータのコンテナ ツリーを簡単に作成できます。包含ツリーは、シャーシ上の物理エンティティ間の関係を示します。
–シャーシが最上位のレベルであり、プロセッサ カードおよびシャーシ スロットを含みます。
–シャーシ スロットには個々のカードおよび入出力コントローラ(搭載されている場合)が含まれます。
–ケーブル インターフェイス ラインカードには、ダウンストリーム ポート(通称、ケーブル ラインカード)が含まれます。Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 およびそれ以前のリリースでは、各ダウンストリーム ポートに対応するアップストリーム ポートが含まれます。Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 およびそれ以降のリリースでは、ダウンストリーム ポートおよびアップストリームはすべて、ケーブル インターフェイス ラインカードの子になります。
図3-1に、1 枚のファスト イーサネット ラインカードおよび 2 枚のケーブル インターフェイス ラインカードを搭載した Cisco uBR7246VXR ルータにおけるオブジェクトの編成を示します(この図では、ケーブル インターフェイス ラインカードの表記は Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 以前のリリースに従っています)。
図3-1 Cisco uBR7246VXR シャーシの ENTITY-MIB
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 では、仮想インターフェイスに関する SNMP サポートを可能にするため、ENTITY-MIB の entPhysicalTable でのケーブル インターフェイス ラインカード情報の表示方式を変更しています。従来、ケーブル インターフェイス ラインカードは 1 つまたは複数の MAC ドメインの親であり、各 MAC ドメインは 1 つのダウンストリームおよび 1 つまたは複数のアップストリームの親でした。
現在、Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 ではアップストリームを任意の MAC ドメインおよびダウンストリームに対応付けることができるので、ENTITY-MIB ではアップストリームおよびダウンストリームを特定の MAC ドメインに対応付けるのではなく、これらをすべてラインカードの子として表示するようになっています。また、entityPhysicalParentRelPos でも、アップストリームを順に番号付けしたあとでダウンストリームを番号付けするので、Cisco uBR-MC5X20S カードの場合、アップストリームは 0 ~ 19、ダウンストリームは 20 ~ 24 の番号になります。
図3-2 に、従来のリリースと Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 における Cisco uBR-MC5X20S ケーブル インターフェイス ラインカードの ENTITY-MIB の PhysicalTable の編成方法の違いを示します。仮想インターフェイス機能をサポートしていないケーブル インターフェイス ラインカードの場合も、一貫性を保つためにこのアプローチが採用されています。
図3-2 ケーブル インターフェイス ラインカードでの仮想インターフェイス サポートのための ENTITY-MIB の変更
物理アップストリーム コネクタと論理アップストリーム インターフェイスの間のマッピングは、entityAliasMappingTable に示されます。このテーブルの各エントリに(IF-MIB の ifTable で定義される)ifDescr インデックスが含まれ、そのインターフェイスが使用している物理コネクタにマッピングされます。 cable upstream connector コマンドを使用すると、物理アップストリーム コネクタと論理インターフェイスとの間のマッピングを反映して、エンティティ AliasMappingTable が自動的に更新されます。
表3-35 に、Cisco uBR10012 ルータのシャーシ スロットに含まれるエントリに関する情報を示します。
ETHERLIKE-MIB には、イーサネットのようなルータ上のインターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2665 『 Definitions of Managed Objects for the Ethernet-like Interface Types 』としてリリースされています。
ETHERLIKE-MIB の MODULE-IDENTITY は etherMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.35(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.etherMIB)です。
表3-36 に、ETHERLIKE-MIB の制約事項をまとめます。
EVENT-MIB には、ネットワーク管理のためのイベント トリガーおよびアクションを定義するオブジェクトが含まれています。
EVENT-MIB の MODULE-IDENTITY は dismanEventMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.88(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.dismanEventMIB)です。
• Cisco IOS Release 12.1EC ソフトウェア イメージではサポートされません。
• Cisco uBR10012 ルータ用のすべての Cisco IOS Release 12.2BC ソフトウェア イメージでサポートされます。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.2BC「-is-」ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
EXPRESSION-MIB には、ネットワーク管理のための MIB オブジェクトの式を定義するオブジェクトが含まれています。
EXPRESSION-MIB の MODULE-IDENTITY は expressionMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.22(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.expressionMIB)です。
HC-RMON-MIB には、RMON-MIB および RMON2-MIB のリモート モニタリング オブジェクトを補足する High Capacity(HC)情報を提供するオブジェクトが含まれています。
HC-RMON-MIB の MODULE-IDENTITY は hcRMON であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.16.20.8(iso.org.dod.internet.mgmt-mib-2.rmon.rmonConformance.hcRMON)です。
IF-MIB は、物理インターフェイスおよび論理インターフェイスの属性を記述します。ルータはすべてのレイヤについて MIB オブジェクトの ifGeneralGroup をサポートしています(ifIndex、ifDescr、ifType、ifSpeed、ifPhysAddress、ifAdminStatus、ifOperStatus、ifLastChange、ifName、
ifLinkUpDownTrapEnable、ifHighSpeed、および ifConnectorPresent)。この MIB は、 RFC 2233 『 The Interfaces Group MIB Using SMIv2 』としてリリースされています。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 以降のリリースでは、Cisco CMTS ルータはキャッシュを実装し、CPU 使用率の急増を引き起こすことなく、ifTable インターフェイス カウンタの連続ポーリングを実行できるようになっています。このキャッシュは約 10 秒おきに更新されます。つまり、それより早くカウンタを読み取ると、SNMP 要求は新しい値を返さない可能性があります。
ただし、カウンタは引き続き増分され、インターフェイス上で発生している実際のトラフィックが反映されるので、10 秒以内に新しい SNMP 要求を実行すると、新しい値が表示されます。ただし、キャッシュを使用することで、 show interface コマンドで表示されるカウンタが、ifTable インターフェイス カウンタによって返される値と正確に一致しなくなる可能性があります。
また、ケーブル インターフェイスおよび対応するダウンストリームの両方のインターフェイス パケット カウンタが検索できます。ダウンストリームをポイントする ifIndex を使用する場合(ifDescr は「cX/Y/Z-downstream」を示す)、パケット カウンタにはデータ パケットだけでなく、そのダウンストリームで伝送される DOCSIS MAC レイヤ パケットも含まれます。データ パケットだけのカウンタ( show interface コマンドの出力に対応)を検索するには、インターフェイス自身の ifIndex(ifDescr は「cX/Y/Z」を示す)を使用してください。
IF-MIB の MODULE-IDENTITY は ifMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.31(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.ifMIB)です。
(注) IF-MIBには、ケーブル サブインターフェイスに関する情報は含まれません。
(注) show interface コマンドによって表示されるインターフェイス カウンタは、ifTable のインターフェイス カウンタで返される値と正確に一致しないことが予測されます。
表3-37 に、IF-MIB の制約事項と注記をまとめます。
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Cisco IOS Release 12.2(11)BC2 以降を使用する Cisco uBR10012 ルータで、非ケーブル インターフェイスに関してサポートされます。 ケーブル インターフェイスをサポートするのは、Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースに限られます。 |
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Cisco uBR10012 ルータでは通常、最初の ifDescr オブジェクトは「Ethernet0/0/0」です。これは PRE モジュールがラインカードおよび(搭載されている場合)セカンダリ PRE モジュールとの通信に使用する内部バックプレーン イーサネット インターフェイスです。このインターフェイスは設定不可能であり、他の目的で使用することができないので、無視してください。 各ケーブル インターフェイスのアップストリームおよびダウンストリームにそれぞれ別の ifDescr エントリが表示されます。これらのエントリには、「upstream」または「downstream」というサフィックスが付いています。さらに、ケーブル インターフェイス自身の ifDescr エントリが存在します(「upstream」または「downstream」のサフィックスは付きません)。このエントリは、ケーブル インターフェイス上の MAC レイヤ インターフェイスを表します。 ifDescr が仮想インターフェイスをサポートするのは、Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースに限られます。 |
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このオブジェクトは、イーサネット、ファスト イーサネット、およびギガビット イーサネット インターフェイスについては常に 6(イーサネット インターフェイス)の値を報告します。これは RFC 2665 の推奨事項に準拠しており、リモート側とリンク速度をネゴシエートする 10/100/1000 インターフェイスに対応します。 |
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これらのオブジェクトでケーブル インターフェイス上のオクテットを高い信頼性でカウントするには、Cisco IOS Release 12.2(11)BC3 以降のリリースを使用する必要があります。 |
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ケーブル インターフェイスの場合、このオブジェクトの値が有効であるのは、アップストリームおよびダウンストリームの ifDescr エントリに限られます。MAC レイヤ ケーブル インターフェイスのエントリの ifSpeed は常に 0 です。 |
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これらのオブジェクトは、 RFC 2670 に準拠し、アップストリーム上の CM からのデータ パケットおよび MAC レイヤ要求パケットの両方をカウントします。 |
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このオブジェクトは、Cisco IOS Release 12.2(11)BC2 より前のリリースでは、状況によってパケットをダブルカウントする場合があります。 |
Cisco IOS Release 12.3(23)BC を使用すると、 shutdown コマンドによって、SPA のナローバンド ダウンストリーム ポートをシャットダウンすることができます。次のトラップがサポートされています。
インターフェイスがシャットダウンされるか、または no shutdown コマンドでイネーブルになると、個々のチャネルにトラップが送信されます。GigE インターフェイスはこのイベントに含まれず、この GigE ポートのインターフェイスのために利用できる統計情報データはありません。
Cisco IOS Release 12.3(23)BC では、新しいナローバンド仮想インターフェイスと、モジュラ ケーブル インターフェイスのサポートが導入されています。RF チャネルは、外部 QAM を示す論理チャネルです。RF チャネルはインターフェイスを示すものではありませんが、ナローバンド チャネルはケーブル インターフェイスの論理識別を示します。
そのため、IF-MIB では、SPA の 2 つの GigE ポートがサポートされません。ただし、次のテーブルはサポートされます。
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IGMP-MIB には、ルータ上で Internet Group Management Protocol(IGMP)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、IGMP-STD-MIB に先行する実験的インターネット ドラフトとして公開されています。
IGMP-MIB の MODULE-IDENTITY は igmpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.3.59(iso.org.dod.internet.experimental-2.igmpMIB)です。
この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。それ以外のリリースでは、この MIB は廃止され IGMP-STD-MIB( RFC 2933 )に置き換えられています。
IGMP-STD-MIB には、ルータ上で Internet Group Management Protocol(IGMP)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2933 『 Internet Group Management Protocol MIB 』としてリリースされ、旧リリースでサポートされていた IGMP-MIB の後継です。
IGMP-STD-MIB の MODULE-IDENTITY は igmpStdMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.85(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.igmpStdMIB)です。
INT-SERV-MIB は、Integrated Services Protocol(ISP)を記述します。
INT-SERV-MIB の MODULE-IDENTITY は intSrv であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.52(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.intSrv)です。
IP-MIB には、Classless Interdomain Routing(CIDR)マルチパス IP ルートを表示するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、最初は RFC1213-MIB の一部として定義され、その後 RFC 2011 『 SNMPv2 Management Information Base for the Internet Protocol Using SMIv2 』としてリリースされています。
RFC1213-MIB では、IP-MIB の MODULE-IDENTITY は ipMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.4(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.ipMIB)です。 RFC 2011 では、この MIB の上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.48(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.ipMIB)です。
Cisco CMTS ルータは、この MIB の RFC1213-MIB バージョン(1.3.6.1.2.1.4)をサポートしています。
IPMROUTE-MIB には、ルータ上の IP マルチキャスト ルーティングの動作を監視および設定するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、IPMROUTE-STD-MIB に先行する廃止済みの実験的インターネット ドラフトとして公開されています。
IPMROUTE-MIB の MODULE-IDENTITY は ipMRoute であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.3.60(iso.org.dod.internet.experimental.ipMRoute)です。
この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。
IPMROUTE-STD-MIB には、ルータ上の IP マルチキャスト ルーティングの動作を監視および設定するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2932 『 IPv4 Multicast Routing MIB 』としてリリースされ、旧リリースでサポートされていた IPMROUTE-MIB の後継です。
IPMROUTE-STD-MIB の MODULE-IDENTITY は ipMRouteStdMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.83(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.ipMRouteStdMIB)です。
ISDN-MIB には、ルータ上の ISDN インターフェイス(BRI [基本インターフェイス] およびPRI [1 次群速度インターフェイス] の両方)を監視および設定するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2127 『 ISDN Management Information Base using SMIv2 』としてリリースされています。
ISDN-MIB の MODULE-IDENTITY は isdnMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.20(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.isdnMIB)です。
LAN-EMULATION-CLIENT-MIB は、ATM-MIB を補足し、ルータ上の ATM ベース LAN Emulation Client(LEC; LANE クライアント)を管理するためのオブジェクトを提供します。
LAN-EMULATION-CLIENT-MIB の MODULE-IDENTITY は atmfLanEmulation であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.353.5.3(iso.org.dod.internet.private.enterprises.atmForum.atmForumNetworkManagement.atmfLanEmulation)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS 「-is-」ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
MSDP-MIB には、Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)を監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB を SNMPv3 と併用して、リモートから MSDP スピーカを監視できます。この MIB は、IETF ドラフト『Multicast Source Discovery Protocol MIB』(最新版は draft-ietf-msdp-mib-07.txt )として現在作成中です。
この MIB についての詳細は、次の URL にある資料『 MSDP MIB 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/dt5msdp.htm
MSDP-MIB の MODULE-IDENTITY は msdpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.3.92(iso.org.dod.internet.experimental.msdpMIB)です。
• この MIB は、Cisco IOS Release 12.1EC ソフトウェア イメージではサポートされません。
• その他のすべての MIB オブジェクト ― 読み取り専用
表3-41 に、MSDP-MIB の制約事項をまとめます。
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NOTIFICATION-LOG-MIB には、ルータが送信した SNMP 通知を、あとで検索または閲覧できるようにログ テーブルに入れるためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 3014 『 Notification Log MIB 』としてリリースされています。
NOTIFICATION-LOG-MIB の MODULE-IDENTITY は notificationLogMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.92(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.notificationLogMIB)です。
• Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS 「-is-」ソフトウェア イメージ
Cisco RF Switch Firmware Version 3.80 では、Cisco CMTS のキャッシングを制御するための新しい MIB OID が追加されており、AdminState キャッシング フラグに望ましい状態を設定することができます。このようにキャッシングを制御するには、SNMP オブジェクト nruCacheSnmpData を使用します。これは、OID 1.3.6.1.4.1.6804.2.1.1.9 の読み取り/書き込み整数です。
nruCacheSnmpData のオブジェクト情報は、次のとおりです。
nruCacheSnmpData オブジェクトに SNMP を設定すると、キャッシュ フラグの実行時設定は変更されますが、NVRAM(不揮発性 RAM)の設定には影響しません。そのため、必要に応じてキャッシュ フラグの設定をダイナミックに上書きし、設定の状態を確認することができます。
NVRAM 設定の状態は、 show config ファームウェア コマンドに追加されています。現在の実行状態は、 show module ファームウェア コマンドに追加されています。
SNMP MIB の get および set 変数は、AdminState MIB モジュールのキャッシュに保存できます。SNMP キャッシュは、system-level set snmp cache ファームウェア コマンドを使用して、ディセーブルにしたり、再度イネーブルにしたりすることができます。このコマンドの設定は、Cisco RF スイッチの NVRAM に格納されます。
コマンドの詳細については、Cisco.com の次のマニュアルを参照してください。
• 『 Release Notes for Cisco RF Switch Firmware, Version 3.80 』
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2929/prod_release_note09186a00807d75e8.html#wp959631
このオブジェクトおよび関連する機能は、Cisco CMTS の Cisco IOS Release 12.3BC と一緒に使用できるよう、Cisco RF Switch Firmware Version 3.80 以降で完全にサポートされています。
OLD-CISCO-CHASSIS-MIB は、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置のシャーシ オブジェクトを記述します。OLD-CISCO-CHASSIS-MIB は現在でもサポートされていますが、旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があります。
OLD-CISCO-CHASSIS-MIB の代わりに ENTITY-MIB を使用することを推奨します。
(注) この推奨事項の例外として、この MIB の chassisId オブジェクトは、snmp-server chassis-id コマンドを使用して設定することができます。このオブジェクトは、ルータ シャーシのシリアル番号の保管場所として便利であり、一般にこのルータとともに購入しているサービス契約を判別する目的で使用します。
OLD-CISCO-CPU-MIB は、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置の CPU 使用状況およびアクティブなシステム プロセスを記述します。OLD-CISCO-CPU-MIB は現在でもサポートされていますが、旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があります。したがって、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
OLD-CISCO-INTERFACES-MIB には、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置上のインターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。
OLD-CISCO-INTERFACES-MIB は現在でもサポートされていますが、旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があります。したがって、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
OLD-CISCO-IP-MIB には、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置上の IP を管理するためのオブジェクトが含まれています。OLD-CISCO-IP-MIB は現在でもサポートされていますが、旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があります。したがって、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
OLD-CISCO-MEMORY-MIB には、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置上のメモリ プールを記述するオブジェクトが含まれています。この MIB は、
CISCO-MEMORY-POOL-MIB に置き換えられています。OLD-CISCO-MEMORY-MIB は旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があるので、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
OLD-CISCO-SYSTEM-MIB は、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置上のシステム リソースに関する情報を提供します。OLD-CISCO-SYSTEM-MIB は現在でもサポートされていますが、旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があります。したがって、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
OLD-CISCO-TCP-MIB には、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置上の TCP 実装に関する情報が含まれています。この MIB は、CISCO-TCP-MIB に置き換えられています。OLD-CISCO-TCP-MIB は旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があるので、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
OLD-CISCO-TS-MIB には、Cisco IOS オペレーティング システムの旧実装で稼働している装置の端末および端末回線を管理するためのオブジェクトが含まれています。OLD-CISCO-TS-MIB は現在でもサポートされていますが、旧式であり、サポートが予告なく打ち切られる可能性があります。したがって、この MIB を実装する場合は注意が必要です。
PIM-MIB には、ルータ上で Protocol Independent Multicast(PIM)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2934 『 Protocol Independent Multicast MIB for IPv4 』としてリリースされています。
(注) PIM-MIB の MODULE-IDENTITY は pimMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.3.61(iso.org.dod.internet.experimental.pimMIB)です。
RFC1213-MIB は、TCP ベース インターネット上でネットワーク管理プロトコルとともに使用する MIB(管理情報ベース)II を定義します。この MIB は、 RFC 1213 『 Management Information Base for Network Management of TCP/IP-Based Internets:MIB-II 』としてリリースされています。
RFC1213-MIB の MODULE-IDENTITY は mib-2 であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2)です。
表3-42 に、RFC1213-MIB の制約事項をまとめます。
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これらのオブジェクトは、Cisco IOS Release 12.2(11)BC2 より前のリリースでは、不正確なカウントを示す場合があります。 |
RFC1231-MIB には、トークンリング(IEEE 802.5)インターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1231 『 IEEE 802.5 Token Ring MIB 』としてリリースされ、現在では Cisco CMTS ルータではサポートされていない TOKENRING-MIB に置き換えられています。
この MIB は実験的 MIB であり、ソフトウェア イメージには含まれていますが、現在では Cisco CMTS プラットフォームではサポートされていません。
RFC1253-MIB には、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコル バージョン 2 を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1253 『 OSPF Version 2 Management Information Base 』としてリリースされています。
RFC1253-MIB の MODULE-IDENTITY は ospf であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.14(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.ospf)です。
RFC1315-MIB には、フレーム リレーData Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)インターフェイス(他の宛先およびネイバへの仮想接続を多く持つネットワークへの単一の物理接続により構成)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB には、次のものを管理するためのオブジェクトが含まれています。
• Data Link Connection Management Interface(DLCMI)
RFC1315-MIB の MODULE-IDENTITY は frame-relay であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.32(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.frame-relay)です。
RFC1381-MIB には、X.25 インターフェイス用の Link Access Procedure, Balanced(LAPB)リンク レイヤ プロトコルを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1381 『 SNMP MIB Extension for X.25 LAPB 』としてリリースされています。
RFC1381-MIB の MODULE-IDENTITY は lapb であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.16(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.lapb)です。
RFC1382-MIB には、X.25 インターフェイス上の各 Packet Level Entity(PLE)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1382 『 SNMP MIB Extension for the X.25 Packet Layer 』としてリリースされています。
RFC1382-MIB の MODULE-IDENTITYは x25 であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.5(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.x25)です。
RFC1406-MIB には、E1 および DS1(T1)インターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1406 『 Definitions of Managed Objects for the DS1 and E1 Interface Types 』としてリリースされています。
RFC1595-MIB の MODULE-IDENTITY は ds1 であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.18(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.ds1)です。
RFC1407-MIB には、E3 および DS3(T3)インターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1407 『 Definitions of Managed Objects for the DS3/E3 Interface Type 』としてリリースされています。
RFC1407-MIB の MODULE-IDENTITY は ds3 であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.30(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.ds3)です。
RFC1595-MIB には、Synchronous Optical Network/Synchronous Digital Hierarchy(SONET/SDH)インターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1595 『 Definitions of Managed Objects for the SONET/SDH Interface Type 』としてリリースされ、RFC2558-MIB に置き換えられました。
RFC1595-MIB の MODULE-IDENTITY は sonetMIB であり、上位レベルのOID は 1.3.6.1.2.1.10.39(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.sonetMIB)です。
RFC2558-MIB には、Synchronous Optical Network/Synchronous Digital Hierarchy(SONET/SDH)インターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2558 『 Definitions of Managed Objects for the SONET/SDH Interface Type 』としてリリースされ、RFC1595-MIB の後継です。
RFC2558-MIB の MODULE-IDENTITY は sonetMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.39 (iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.sonetMIB)です。
この MIB は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ用の Cisco IOS Release 12.1EC でのみサポートされます。Cisco IOS Release 12.2BC では、この MIB の旧バージョン RFC1595-MIB がサポートされます。
RMON-MIB には、ネットワーク上の装置をリモートから監視するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1757 『 Remote Network Monitoring Management Information Base 』としてリリースされています。
RMON-MIB の MODULE-IDENTITY は rmon であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.16(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.rmon)です。
RMON2-MIB は、RMON-MIB を補足し、ネットワーク上の装置をリモートから監視するための追加のオブジェクトを提供します。
RMON2-MIB の MODULE-IDENTITYは rmon2 であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.16(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.rmon2)です。
RS-232-MIB には、RS-232 のような(EIA/TIA-232)シリアル インターフェイスを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1659 『 Definitions of Managed Objects for RS-232-like Hardware Devices using SMIv2 』に準拠しています。
RS-232-MIB の MODULE-IDENTITY は rs232 であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.10.33(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.transmission.rs232)です。
RSVP-MIB には、Resource Reservation Protocol(RSVP)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2206 『 RSVP Management Information Base Using SMIv2 』に準拠しています。
RSVP-MIB の MODULE-IDENTITY は rsvp であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.51(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.rsvp)です。
SMON-MIB は、RMON-MIB および RMON2-MIB を補足し、スイッチド ネットワークのリモート モニタリングを管理するためのオブジェクトを提供します。この MIB は、 RFC 2613 『 Remote Network Monitoring MIB Extensions for Switched Networks 』に準拠しています。
SMON-MIB の MODULE-IDENTITY は switchRMON であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.16.22(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.rmon.switchRMON)です。
SNMP-COMMUNITY-MIB には、異なる SNMP バージョン(SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3)の併存をサポートするためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2576 『 Coexistence Between Version 1, Version 2, and Version 3 of the Internet-Standard Network Management Framework 』としてリリースされています。
SNMP-COMMUNITY-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpCommunityMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.18(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpCommunityMIB)です。
SNMP-FRAMEWORK-MIB には、SNMP 管理アーキテクチャを記述するオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2571 『 An Architecture for Describing SNMP Management Frameworks 』としてリリースされています。
SNMP-FRAMEWORK-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpFrameworkMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.10(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpFrameworkMIB)です。
SNMP-MPD-MIB には、SNMP エンジンが受信したパケットのうち、参照しているセキュリティ モデルが不明なため、アプリケーションの宛先が不明なため、またはその他の理由により無効だったために廃棄されたパケット数を報告するエージェントの Message Processing and Dispatching(MPD)サーバからのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2572 『 Message Processing and Dispatching for the Simple Network Management Protocol (SNMP) 』としてリリースされています。
SNMP-MPD-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpMPDMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.11(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpMPDMIB)です。
SNMP-NOTIFICATION-MIB には、SNMP v3 通知を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2573 『 SNMP Applications 』としてリリースされています。
この MIB はさらに、特定のエンティティによって生成される通知の個数を制限する一連のフィルタも定義します(snmpNotifyFilterProfileTable および snmpNotifyFilterTable)。snmpNotifyTable のオブジェクトによって、SNMP-TARGET-MIB の snmpTargetAddrTable のエンティティが選択され、それらのエンティティが受信する SNMP 通知のタイプが指定されます。
SNMP-NOTIFICATION-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpNotificationMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.13(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpNotificationMIB)です。
SNMP-PROXY-MIB には、SNMP エンティティがプロキシ転送動作に使用するパラメータをリモートから設定するための管理オブジェクトが含まれています。この MIB に含まれる単一のテーブル snmpProxyTable は、管理ターゲット間でのメッセージ転送に使用する変換を定義します。この MIB は、 RFC 2573 『 SNMP Applications 』の一部として定義されました。
SNMP-PROXY-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpProxyMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.14(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpProxyMIB)です。
SNMP-TARGET-MIB には、エンティティが SNMP 通知の生成に使用するパラメータをリモートから設定するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、SNMP 通知の送信先となるエンティティのアドレスを定義し、これらのエンティティに送信される通知をフィルタするためのタグ値のリストを含みます(SNMP-NOTIFICATION-MIB を参照)。この MIB は、 RFC 2573 『 SNMP Applications 』の一部として定義されました。
SNMP-TARGET-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpTargetMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.12(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpTargetMIB)です。
SNMP-USM-MIB には、SNMP ユーザ ベース セキュリティ モデルを記述するオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2574 『 User-Based Security Model (USM) for Version 3 of the Simple Network Management Protocol (SNMPv3) 』としてリリースされています。
SNMP-USM-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpUsmMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.15(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpUsmMIB)です。
SNMP-VACM-MIB には、SNMP クライアントおよびマネージャ用の View-Based Access Control Model(VACM)を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 2575 『 View-Based Access Control Model (VACM) for the Simple Network Management Protocol (SNMP) 』としてリリースされています。
SNMP-VACM-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpVacmMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.16(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpVacmMIB)です。
SNMPv2-MIB には、ルータ上の SNMPv2 エンティティを管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、 RFC 1907 『 Management Information Base for Version 2 of the Simple Network Management Protocol (SNMPv2) 』としてリリースされています。
SNMPv2-MIB の MODULE-IDENTITY は snmpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.6.3.1(iso.org.dod.internet.snmpv2.snmpModules.snmpMIB)および 1.3.6.1.2.1.1(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.system)です。
TCP-MIB には、ルータ上で TCP を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、
RFC 2012 『 SNMPv2 Management Information Base for the Transmission Control Protocol Using SMIv2 』に準拠しています。
TCP-MIB の MODULE-IDENTITY は tcpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.49
(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.tcpMIB)および 1.3.6.1.2.1.6(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.tcp)です。
UDP-MIB には、ルータ上で UDP を管理するためのオブジェクトが含まれています。この MIB は、
RFC 2013 『 SNMPv2 Management Information Base for the User Datagram Protocol Using SMIv2 』としてリリースされています。
UDP-MIB の MODULE-IDENTITY は udpMIB であり、上位レベルの OID は 1.3.6.1.2.1.50(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.udpMIB)および 1.3.6.1.2.1.7(iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.udp)です。