ヒントおよび注意事項
SNMP を使用して Cisco CMTS ルータを管理する場合の注意事項は、次のとおりです。
IF-MIB キャッシング
Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 以降のリリースでは、Cisco CMTS ルータはキャッシュを実装し、CPU 使用率の急増を引き起こすことなく、ifTable インターフェイス カウンタの連続ポーリングを実行できるようになっています。このようなカウンタに対する SNMP 要求には、カウンタの最新の実行値ではなく、カウンタ キャッシュ メモリに最後に格納された値が返されます。この方式では SNMP 要求が行われたときに、Cisco IOS ソフトウェアで各ラインカードにポーリングを実行してカウンタを取得する必要がないので、パフォーマンスが向上します。
ifTable カウンタ キャッシュは約 10 秒間隔で更新されます。したがって、10 秒より短い間隔で ifTable インターフェイス カウンタを読み取るような SNMP 要求では、新しい値が返されない可能性があります。実行カウンタはインターフェイス上で発生した実際のトラフィックに応じて増分を続けますが、次の SNMP 要求が 10 秒以内に行われた場合、新しい値は反映されません。
SNMP ベースのカウンタおよび CLI ベースのカウンタ
SNMP 仕様では通常、システムの初期化時を除き、SNMP ベース カウンタについて消去が認められません。正常に稼働している間、カウンタは最大値に到達するまで増分を続け、最大値に達するとゼロから再び増分します。
SNMP コマンドを使用してルータを管理する場合は、次の点でこの動作を考慮する必要があります。
• 32 ビット カウンタ ― 32 ビット カウンタは約 42 億に到達すると、ゼロに戻ります。したがって、フル稼働しているルータの場合、わずか数日でバイト カウンタやパケット カウンタがゼロに戻る可能性があります。パケットまたはその他のオブジェクトについて、正しいカウントを確実に維持するには、該当するカウンタのポーリングを定期的に実行し、必ず直前の値を保存してください。現在の値から直前の値を差し引いて、2 つのカウンタの差がマイナスになった場合は、いったんゼロに戻ったということです。
数週間または数ヵ月単位でカウンタの合計を正確に算出するには、この期間にカウンタがゼロに戻った回数を追跡することも必要です。ゼロへの折り返しが検出されないということが 1 回以上にならないように、頻繁にカウンタのポーリングを実行してください。
ヒント 一部の SNMPv3 MIB は、同じオブジェクトの多くについて、32 ビット カウンタとともに 64 ビット カウンタが含まれるようになりました。選択する場合は、64 ビット カウンタを使用してください。64 ビット カウンタであれば通常、何ヵ月または何年も、あるいはさらに長期にわたってゼロに戻らないからです。
• 指定したイベントからカウントする場合または期間限定でカウントする場合 ― SNMP ベース カウンタは、ルータの電源がオンになったときにゼロからカウントを始め、折り返すまで増分を続けます。特定のイベント以後のパケットまたはその他のオブジェクトの数を追跡するには、イベント発生時点でカウンタの値を保存する必要があります。その後、新しいパケット カウントを取得するときに、カウンタの現在値と保存した値を比較します。
• CLI(コマンドライン インターフェイス)値との比較 ― show コマンドの多くには、カウンタをゼロにリセットする clear コマンドが対応付けられています。ただし、 clear コマンドが作用するのは、CLI によって表示されるカウンタだけです。SNMP ベースのカウンタには無効です。また、多くの CLI ベース カウンタは、インターフェイスのリセットなど、特定の機能が実行されるたびに自動的にリセットされます。したがって、CLI コマンドを使用して表示したカウンタと SNMP コマンドで表示したカウンタとは、通常、一致しません。CLI ベースのカウンタと SNMP ベースのカウンタを比較する場合は、この相違に注意してください。
Cisco uBR10012 ルータ上の冗長 PRE モジュール
Cisco IOS Release 12.2BC が稼働している Cisco uBR10012 ルータでは、SNMP コンフィギュレーション コマンドは CLI コマンドの場合と同様、スタンバイの冗長 Performance Routing Engine(PRE)モジュールに同期しません。したがって、切り替えが発生し、スタンバイ PRE モジュールがアクティブになっても、SNMP コマンドによる設定はアクティブになりません。ルータが最初の PRE モジュールに切り替えると、元の設定が復元されます。
重要な設定には CLI コマンドを使用し、スタートアップ コンフィギュレーションに保存して、切り替え時に確実にアクティブになるようにしてください。
基本的なルータ情報の取得
Cisco CMTS ルータの基本情報は、次の MIB オブジェクトから取得できます。
• 「OLD-CISCO-CHASSIS-MIB」
• 「SNMPv2-MIB」
• 「ENTITY-MIB」
OLD-CISCO-CHASSIS-MIB
OLD-CISCO-CHASSIS-MIB の次のオブジェクトは、ルータ シャーシのシリアル番号を保管するのに適切な場所です。テクニカル サポートに連絡するときに、ここから番号を簡単に取り出すことができます。
• shassisId ― snmp-server chassis-id コマンドの定義に従って、シャーシのシリアル番号または ID 番号を提供します。通常、購入したサービス契約およびサービス レベルを調べる場合に使用します。このオブジェクトのデフォルトは空の文字列なので、 snmp-server chassis-id コマンドを使用してオブジェクトの値を設定してからでなければ、値を取り出すことはできません。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public chassisId
chassisId.0 = TBA06500113
SNMPv2-MIB
SNMPv2-MIB の次のオブジェクトは、ルータの基本情報、ソフトウェア情報、およびその他の実行情報を提供します。
• sysDescr ― モデル番号、稼働している Cisco IOS ソフトウェアのバージョンなど、ルータに関する総合的な説明を提供します。次に例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public sysDescr
sysDescr.0 = Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 10000 Software (UBR10K-K8P6-M), Released Version 12.2(15)BC1
Copyright (c) 1986-2004 by cisco Systems, Inc.
Compiled Fri 23-Jan-04 23:56 by atifg
• sysObjectID ― CISCO-PRODUCTS-MIB で定義されている、特定のモデル番号を提供します。次に例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public sysObjectId
sysObjectID.0 = ciscoProducts.ciscoUBR10012
• sysName ― hostname コマンドで割り当てられたホスト名を提供します。次に例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public sysName
sysName.0 = UBR10012-Router
• sysUpTime ― ルータが前回初期化されてからの経過時間を 100 分の 1 秒単位で提供します。次に例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public sysUpTime
• sysContact ― snmp-server contact コマンドで入力された情報に従って、このルータの担当者または担当部門の名前、電話番号、またはその他の識別情報を提供します。次に例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public sysContact
sysContact.0 = IT Support at 408-555-1212 or epage it-support
• sysLocation ― snmp-server location コマンドで入力された情報に従って、ルータの位置情報を提供します。次に例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public sysLocation
ENTITY-MIB
ENTITIY-MIB の次のオブジェクトは、基本的なルータ ハードウェア情報を提供します。
• entPhysicalDescr ― ルータを構成する個々のハードウェア コンポーネントに関する記述を提供します。次に、Cisco uBR7246VXR シャーシの一般的な記述例を示します。
csh% getnext -v2c 10.10.11.12 public entPhysicalDescr
entPhysicalDescr.1 = uBR7246VXR chassis, Hw Serial#: 65100, Hw Revision: A
• entPhysicalHardwareRev ― 各コンポーネントにハードウェア リビジョンが存在し、なおかつそのコンポーネントでサポートされている場合に、そのリビジョン情報を提供します。次に例を示します。
csh% getnext -v2c 10.10.11.12 public entPhysicalHardwareRev
entPhysicalHardwareRev.1 = 1.1
• entPhysicalSerialNum ― 各コンポーネントにシリアル番号が存在し、なおかつそのコンポーネントでサポートされている場合に、そのシリアル番号を提供します。次に例を示します。
csh% getnext -v2c 10.10.11.12 public entPhysicalSerialNum
entPhysicalSerialNum.1 = TBC06481339
• entPhysicalModelName ― 各コンポーネントにモデル名が存在し、なおかつそのコンポーネントでサポートされている場合に、そのモデル名を提供します。次に例を示します。
csh% getnext -v2c 10.10.11.12 public entPhysicalModelName
entPhysicalModelName.1 = uBR7246VXR
ヒント ENTITY-MIB の詳細および使用方法については、次の項を参照してください。
物理コンポーネントの管理
Cisco CMTS ルータは、ルータの物理コンポーネントを管理するため複数の MIB をサポートします。これらの MIB は次の機能を提供します。
• シャーシ内の物理エンティティを、各エンティティと他のすべてのエンティティとの関係について記述する包含ツリーに編成します。
• Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)のステータスをモニタおよび設定します。
• 物理ポートをそれぞれ対応するインターフェイスにマッピングします。
• 資産タギングのための資産情報を提供します。
• シャーシ コンポーネントに関するファームウェアおよびソフトウェア情報を提供します。
以下では、各 MIB について説明するとともに、MIB を使用してルータ内のコンポーネントを追跡する手順について説明します。
• 「ENTITY-MIB」
• 「シスコ固有の MIB」
• 「インベントリ管理の実行」
ヒント ルータ シャーシのシリアル番号を調べるには、OLD-CISCO-CHASSIS-MIB から chassisId オブジェクトを取り出します。このオブジェクトのデフォルトは空の文字列なので、snmp-server chassis-id コマンドを使用してオブジェクトの値を設定してからでなければ、値を取り出すことはできません。
ENTITY-MIB
Cisco CMTS ルータは、標準である RFC 2737 で定義されている ENTITY-MIB を使用して、ルータの物理コンポーネント(エンティティ)を管理します。エンティティには、カード、カード上のポート、カード上の主要サブシステム、シャーシ スロット、FRU、またはルータに搭載されている他のあらゆる機器があります。
ENTITY-MIB では、個々のエンティティ間の関係を示す階層構造の包含ツリーを使用して、ルータの各エンティティを固有のものとして識別する 1 組のオブジェクトを定義します。他の MIB は ENTITY-MIB によって定義されたオブジェクトを使用し、各エンティティについて追加情報を提供できます。
ルータの物理エンティティを管理する場合、ENTITY-MIB で最も重要なオブジェクトは次のとおりです。
• entPhysicalTable ― ルータ上の各物理コンポーネント(エンティティ)を記述します。このテーブルには、最上位エンティティ(シャーシ)の行エントリがあり、さらにシャーシ内のエンティティごとにエントリがあります。各エントリは、そのエントリの名前および説明、タイプおよびベンダー、さらにエンティティが包含ツリーのどこに収まるかという説明を示します。
• entPhysicalIndex ― 各エントリを固有のものとして識別します。この値は、そのシャーシ内の全機器にわたって、またすべての MIB にわたって固有であることが保証されるので、複数の MIB からのデータを特定のエントリに関連付けることができます。
• entAliasMappingTable ― 各物理ポートの entPhysicalIndex 値を IF-MIB の ifTable にある対応する ifIndex 値にマッピングします。これにより、特定のインターフェイスで特定のポートを速やかに識別できます。
Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 以降のリリースでは、Cisco uBR-MC5X20S および Cisco uBR-MC5X20U ケーブル インターフェイス ラインカード上で仮想インターフェイスが設定されている場合、entAliasMappingTable は論理アップストリーム インターフェイスに対する物理アップストリーム コネクタのマッピングも示します。このサポートにより、ケーブル インターフェイス ラインカードとそのポート間の親子関係も変更されました。詳細については、「仮想インターフェイスのサポートの変更」を参照してください。
• entPhysicalContainsTable ― 物理エンティティごとに、そのエンティティの子オブジェクトに対応する entPhysicalIndex 値を示します。これにより、ルータのコンテナ ツリーを簡単に作成できます。包含ツリーは、シャーシ上の物理エンティティ間の関係を示します。
通常、コンテナ ツリーは次のように編成されます。
–シャーシは最上位レベルであり、プロセッサ カードおよびシャーシ スロットが含まれます。
–シャーシ スロットには個々のカードおよび入出力コントローラ(搭載されている場合)が含まれます。
–ラインカードにはポート(インターフェイス)が含まれます。
–ケーブル インターフェイス ラインカードには、ダウンストリーム ポート(通称、CLC[ケーブル ラインカード])が含まれます。Cisco IOS Release 12.2(15)BC1 およびそれ以前のリリースでは、各ダウンストリーム ポートに対応するアップストリーム ポートが含まれます。Cisco IOS Release 12.2(15)BC2 およびそれ以降のリリースでは、ダウンストリーム ポートおよびアップストリームはすべて、ケーブル インターフェイス ラインカードの子になります。
シスコ固有の MIB
Cisco CMTS ルータは、ENTITY-MIB 以外に次の MIB を使用して、ルータに搭載されている物理コンポーネントの補足情報を提供します。
• CISCO-ENTITY-ASSET-MIB ― ENTITY-MIB の entPhysicalTable に示された物理エンティティに関する資産トラッキング情報(ID PROM コンテンツ)が含まれています。この MIB は、物理エンティティに関するデバイス固有の情報(発注時に使用する部品番号、シリアル番号、製造番号、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア情報など)を提供します。
• CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB ― ENTITY-MIB の entPhysicalTable に示された FRU(電源装置、ラインカードなど)の管理ステータスおよび動作ステータスをモニタしたり設定したりするために使用するオブジェクトが含まれています。
(注) 現在のところ、CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB はラインカードのみをサポートしています。
• CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB ― ルータ上のすべての物理エンティティに関する Object Identifier(OID; オブジェクト ID)が含まれています。
• CISCO-ENVMON-MIB ― 環境センサ(電圧、温度、ファン、および電源装置)のステータス情報が含まれています。たとえば、この MIB はシャーシの内部および吸気口の温度を報告します。
インベントリ管理の実行
ENTITY-MIB は、ルータの物理コンポーネントに関するインベントリを収集するために必要なあらゆる情報を提供します。Cisco uBR7246VXR ルータを使用してこれを行う 1 つの方法を次の手順で説明します。この例では、ルータに次のカードが搭載されています。
• 入出力スロット:デュアル ファスト イーサネット入出力コントローラ(FastEthernet0/0 および FastEthernet0/1)
• スロット 1:ファスト イーサネット ラインカード(FastEthernet1/0 および FastEthernet1/1)
• スロット 4:Cisco uBR-MC28U
• スロット 6:Cisco uBR-MC16E
ENTITY-MIB の情報を集めて編成する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 すべての entPhysicalDescr オブジェクトを表示することによって、物理エンティティのリストを収集します。次に例を示します。
entPhysicalDescr.1 = uBR7246VXR chassis, Hw Serial#: 65100, Hw Revision: A
entPhysicalDescr.2 = NPE 400 Card
entPhysicalDescr.3 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.4 = I/O Dual Fast Ethernet Controller
entPhysicalDescr.5 = i82543 (Livengood)
entPhysicalDescr.6 = i82543 (Livengood)
entPhysicalDescr.7 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.8 = Dual Port Fast Ethernet (RJ45)
entPhysicalDescr.9 = i82543 (Livengood)
entPhysicalDescr.10 = i82543 (Livengood)
entPhysicalDescr.11 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.12 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.13 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.14 = MC28U_F_connector
entPhysicalDescr.15 = UBR7200 CLC
entPhysicalDescr.16 = UBR7200 CLC
entPhysicalDescr.17 = BCM3138 PHY
|
entPhysicalDescr.18 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.19 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.20 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.21 = BCM3034 PHY
entPhysicalDescr.22 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.23 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.24 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.25 = BCM3138 PHY
entPhysicalDescr.26 = BCM3034 PHY
entPhysicalDescr.27 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.28 = Chassis Slot
entPhysicalDescr.29 = MC16E
entPhysicalDescr.30 = BCM3210 ASIC
entPhysicalDescr.31 = BCM3137 PHY
entPhysicalDescr.32 = BCM3137 PHY
entPhysicalDescr.33 = BCM3137 PHY
entPhysicalDescr.34 = BCM3137 PHY
entPhysicalDescr.35 = BCM3137 PHY
entPhysicalDescr.36 = BCM3137 PHY
entPhysicalDescr.37 = BCM3033 PHY
|
ステップ 2 entPhysicalVendorType、entPhysicalName、および entPhysicalClass オブジェクトを収集することによって、各 entPhysicalDescr オブジェクトの詳細情報を取得します。インデックス値を使用して、オブジェクトと対応する entPhysicalDescr オブジェクトを突き合わせます。 表A-1 に、この例で使用するオブジェクトの一般的な記述を示します。
表A-1 entPhysicalDescr オブジェクトおよび記述例
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|
|
|
|
1 |
uBR7246VXR chassis, Hw Serial#: 012345, Hw Revision: A |
cevChassisUbr7246Vxr |
|
chassis(3) |
2 |
NPE 400 Card |
cevCpu7200Npe400 |
|
module(9) |
3 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
4 |
I/O Dual Fast Ethernet Controller |
cevC7xxxIo2FE |
|
module(9) |
5 |
i82543 (Livengood) |
cevPortFEIP |
FastEthernet0/0 |
port(10) |
6 |
i82543 (Livengood) |
cevPortFEIP |
FastEthernet0/1 |
port(10) |
7 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
8 |
Dual Port Fast Ethernet(RJ45) |
cevPa2feTxI82543 |
|
module(9) |
9 |
i82543 (Livengood) |
cevPortFEIP |
FastEthernet1/0 |
port(10) |
10 |
i82543 (Livengood) |
cevPortFEIP |
FastEthernet1/1 |
port(10) |
11 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
12 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
13 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
14 |
MC28U_F_connector |
cevModuleUbrType |
|
module(9) |
15 |
UBR7200 CLC |
cevPortRfMac |
Cable4/0 |
port(10) |
16 |
UBR7200 CLC |
cevPortRfMac |
Cable4/1 |
port(10) |
17 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/0-upstream0 |
port(10) |
18 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/0-upstream1 |
port(10) |
19 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/0-upstream2 |
port(10) |
20 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/0-upstream3 |
port(10) |
21 |
BCM3034 PHY |
cevPortRfDs |
Cable4/0-downstream |
port(10) |
22 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/1-upstream0 |
port(10) |
23 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/1-upstream1 |
port(10) |
24 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/1-upstream2 |
port(10) |
25 |
BCM3138 PHY |
cevPortRfUs |
Cable4/1-upstream3 |
port(10) |
26 |
BCM3034 PHY |
cevPortRfDs |
Cable4/1-downstream |
port(10) |
27 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
28 |
Chassis Slot |
cevContainerSlot |
|
container(5) |
29 |
MC16E |
cevUbrMc16e |
|
module(9) |
30 |
BCM3210 ASIC |
cevPortRfMac |
Cable6/0 |
port(10) |
31 |
BCM3137 PHY |
cevPortRfUs |
Cable6/0-upstream0 |
port(10) |
32 |
BCM3137 PHY |
cevPortRfUs |
Cable6/0-upstream1 |
port(10) |
33 |
BCM3137 PHY |
cevPortRfUs |
Cable6/0-upstream2 |
port(10) |
34 |
BCM3137 PHY |
cevPortRfUs |
Cable6/0-upstream3 |
port(10) |
35 |
BCM3137 PHY |
cevPortRfUs |
Cable6/0-upstream4 |
port(10) |
36 |
BCM3137 PHY |
cevPortRfUs |
Cable6/0-upstream5 |
port(10) |
37 |
BCM3033 PHY |
cevPortRfDs |
Cable6/0-downstream |
port(10) |
ステップ 3 ルータの包含ツリーを作成するには、entPhysicalDescr オブジェクトごとに EntPhysicalContainedIn オブジェクトを収集します。EntPhysicalContainedIn の値は、対応する entPhysicalDescr デバイスの親(または「コンテナ」)のインデックス番号です。
次に、この例で使用しているオブジェクトの entPhysicalContainedIn 値を示します。
entPhysicalContainedIn.1 = 0
entPhysicalContainedIn.2 = 1
entPhysicalContainedIn.3 = 1
entPhysicalContainedIn.4 = 3
entPhysicalContainedIn.5 = 4
entPhysicalContainedIn.6 = 4
entPhysicalContainedIn.7 = 1
entPhysicalContainedIn.8 = 7
entPhysicalContainedIn.9 = 8
entPhysicalContainedIn.10 = 8
entPhysicalContainedIn.11 = 1
entPhysicalContainedIn.12 = 1
entPhysicalContainedIn.13 = 1
entPhysicalContainedIn.14 = 13
entPhysicalContainedIn.15 = 14
entPhysicalContainedIn.16 = 14
entPhysicalContainedIn.17 = 15
entPhysicalContainedIn.18 = 15
entPhysicalContainedIn.19 = 15
|
entPhysicalContainedIn.20 = 15
entPhysicalContainedIn.21 = 15
entPhysicalContainedIn.22 = 16
entPhysicalContainedIn.23 = 16
entPhysicalContainedIn.24 = 16
entPhysicalContainedIn.25 = 16
entPhysicalContainedIn.26 = 16
entPhysicalContainedIn.27 = 1
entPhysicalContainedIn.28 = 1
entPhysicalContainedIn.29 = 28
entPhysicalContainedIn.30 = 29
entPhysicalContainedIn.31 = 30
entPhysicalContainedIn.32 = 30
entPhysicalContainedIn.33 = 30
entPhysicalContainedIn.34 = 30
entPhysicalContainedIn.35 = 30
entPhysicalContainedIn.36 = 30
entPhysicalContainedIn.37 = 30
|
表A-2 に、この例で使用している entPhysicalDescr オブジェクトの親コンテナを示します。
表A-2 EntPhysicalContainedIn および entPhysicalDescr の関係
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|
|
entPhysicalContainedInValue
および親コンテナ
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1 |
uBR7246VXR chassis, Hw Serial#: 65100, Hw Revision: A |
|
0、最上位レベル、親コンテナなし |
2 |
NPE 400 Card |
|
1、Chassis |
3 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
4 |
I/O Dual Fast Ethernet Controller |
|
3、Chassis Slot |
5 |
i82543 (Livengood) |
|
4、I/O Dual Fast Ethernet |
6 |
i82543 (Livengood) |
|
4、I/O Dual Fast Ethernet |
7 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
8 |
Dual Port Fast Ethernet(RJ45) |
|
7、Chassis Slot |
9 |
i82543 (Livengood) |
|
8、Dual Port Fast Ethernet |
10 |
i82543 (Livengood) |
|
8、Dual Port Fast Ethernet |
11 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
12 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
13 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
14 |
MC28U_F_connector |
|
13、Chassis Slot |
15 |
UBR7200 CLC |
|
14、MC28U_F connector |
16 |
UBR7200 CLC |
|
14、MC28U_F connector |
17 |
BCM3138 PHY |
|
15、UBR7200 CLC |
18 |
BCM3138 PHY |
|
15、UBR7200 CLC |
19 |
BCM3138 PHY |
|
15、UBR7200 CLC |
20 |
BCM3138 PHY |
|
15、UBR7200 CLC |
21 |
BCM3034 PHY |
|
15、UBR7200 CLC |
22 |
BCM3138 PHY |
|
16、UBR7200 CLC |
23 |
BCM3138 PHY |
|
16、UBR7200 CLC |
24 |
BCM3138 PHY |
|
16、UBR7200 CLC |
25 |
BCM3138 PHY |
|
16、UBR7200 CLC |
26 |
BCM3034 PHY |
|
16、UBR7200 CLC |
27 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
28 |
Chassis Slot |
|
1、Chassis |
29 |
MC16E |
|
28、Chassis Slot |
30 |
BCM3210 ASIC |
|
29、MC16E |
31 |
BCM3137 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
32 |
BCM3137 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
33 |
BCM3137 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
34 |
BCM3137 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
35 |
BCM3137 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
36 |
BCM3137 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
37 |
BCM3033 PHY |
|
30、BCM3210 ASIC |
ステップ 4 (任意)複数のラインカード スロット(シャーシ スロット)が含まれるルータのように、親オブジェクトにオブジェクト タイプが同じ子が複数含まれている場合は、entPhysicalParentRelPos オブジェクトを使用して、子オブジェクトを正しい順序に並べます。entPhysicalParentRelPos オブジェクトには、子オブジェクトの順番を示す整数が含まれます。この整数は通常、0 から始まるので、物理オブジェクトの実際の番号と一致します(スロット 0 には 0 の entPhysicalParentRelPos 値、スロット 1 には 1 の entPhysicalParentRelPos 値、以下同様)。
(注) entPhysicalParentRelPos に -1 が含まれている場合、そのオブジェクトは他のオブジェクトの間に識別可能な関係はありません。
表A-3 に、対応する entPhysicalParentRelPos 値を使用することによって、シャーシ スロットを参照する entPhysicalDescr オブジェクトを物理順序に合わせて並べる方法を示します。たとえば、entPhysicalDescr.13 の entPhysicalParentRelPos 値である 4 は、このスロットがルータ シャーシのスロット 4/0 であることを意味します。
表A-3 entPhysicalParentRelPos を使用して entPhysicalDescr オブジェクトを順序付ける方法
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|
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1 |
uBR7246VXR chassis |
0 = TopLevel |
-1 |
該当しない |
2 |
NPE 400 Card |
1 = Chassis |
-1 |
なし |
3 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
0 |
スロット 0/0 |
7 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
1 |
スロット 1/0 |
11 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
2 |
スロット 2/0 |
12 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
3 |
スロット 3/0 |
13 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
4 |
スロット 4/0 |
27 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
5 |
スロット 5/0 |
28 |
Chassis Slot |
1 = Chassis |
6 |
スロット 6/0 |
ステップ 5 (任意)IF-MIB で定義され、他の MIB で使用される ifIndex に物理インターフェイスをマッピングし、論理インターフェイスを固有のものとして識別するには、entAliasMappingIdentifier オブジェクトを使用します。ケーブル インターフェイス ラインカード上で仮想インターフェイスも設定されている場合、このテーブルにアップストリームの物理コネクタとその論理インターフェイス間のマッピングが示されます。
次に、この例で使用しているルータの entAliasMappingIdentifier 値を示します。この例では、entPhysicalDescr.5( 表A-1 では FastEthernet0/0 インターフェイスとして識別)が 1 という ifIndex 値に対応しています。
entAliasMappingIdentifier.5.0 = ifIndex.1
entAliasMappingIdentifier.6.0 = ifIndex.2
entAliasMappingIdentifier.9.0 = ifIndex.3
entAliasMappingIdentifier.10.0 = ifIndex.4
entAliasMappingIdentifier.15.0 = ifIndex.5
entAliasMappingIdentifier.16.0 = ifIndex.6
entAliasMappingIdentifier.17.0 = ifIndex.8
entAliasMappingIdentifier.18.0 = ifIndex.9
entAliasMappingIdentifier.19.0 = ifIndex.10
entAliasMappingIdentifier.20.0 = ifIndex.11
entAliasMappingIdentifier.21.0 = ifIndex.12
entAliasMappingIdentifier.22.0 = ifIndex.13
entAliasMappingIdentifier.23.0 = ifIndex.14
entAliasMappingIdentifier.24.0 = ifIndex.15
entAliasMappingIdentifier.25.0 = ifIndex.16
entAliasMappingIdentifier.26.0 = ifIndex.17
entAliasMappingIdentifier.30.0 = ifIndex.7
entAliasMappingIdentifier.31.0 = ifIndex.18
entAliasMappingIdentifier.32.0 = ifIndex.19
entAliasMappingIdentifier.33.0 = ifIndex.20
entAliasMappingIdentifier.34.0 = ifIndex.21
entAliasMappingIdentifier.35.0 = ifIndex.22
entAliasMappingIdentifier.36.0 = ifIndex.23
entAliasMappingIdentifier.37.0 = ifIndex.24
SNMP トラップの生成
ここでは、ルータ上で特定のイベントまたは条件が発生すると SNMP トラップが生成されるように、Cisco CMTS ルータを設定する方法について説明します。SNMP コマンドを使用して SNMP トラップを生成するようにルータを設定するには、次の手順で、トラップを受信するターゲット ホストを 1 つ以上定義する必要があります。
ヒント CLIを使用して、ルータ上でのトラップ生成をイネーブルにして設定することもできます。CLI の使用方法については、「通知のイネーブル化」を参照してください。
ステップ 1 SNMP-TARGET-MIB で定義された snmpTargetAddrTable に、トラップを受信するホストごとに 1 つエントリを作成します。各エントリには次のオブジェクトを含めます。
• snmpTargetAddrName ― このホストを識別するための固有の文字列(最大32文字)
• snmpTargetAddrTDomain ― このホストにトラップを配信するときに使用する TCP/IP トランスポート サービス。通常は snmpUDPDomain
• snmpTargetAddrTAddress ― ホストのトランスポート アドレス。通常、ホストの 4 バイト IP アドレスにトラップの送信先となる 2 バイトの UDP ポート番号を加えて形成された、6 オクテット値
• snmpTargetAddrTimeout ― Cisco CMTS ルータがホストからの応答(あれば)を待機する最大時間(100 分の 1 秒単位)。デフォルトは 1500(15 秒)です。
• snmpTargetAddrRetryCount ― タイムアウトまでに応答を受信しなかった場合、Cisco CMTS ルータがトラップを再送信するデフォルトの回数。デフォルトの再試行値は 3 です。
• snmpTargetAddrTagList ― 所定のターゲット ホストに対応するタグ(後ろに定義)のリスト。ホストのタグ値が snmpNotifyTag 値と一致しなかった場合、ホストは対応する snmpNotifyType によって定義されたタイプの通知を受信します。
• snmpTargetAddrParams ― トラップの生成に使用するパラメータを定義した、snmpTargetParamsTable のエントリを表す任意の文字列(最大 32 文字)
• snmpTargetAddrStorageType ― この行エントリに使用するストレージのタイプ。volatile(2)、nonVolatile(3)、permanent(4)、または readOnly(5) です。デフォルトは nonVolatile(4) です。
• snmpTargetAddrRowStatus ― この行エントリを作成するには、createAndGo(4) またはcreateAndWait(5) に設定する必要があります。このオブジェクトは、行の他のすべてのエントリを設定したあとで設定しなければなりません。
ステップ 2 SNMP-TARGET-MIB で定義された snmpTargetParamsTable にエントリを作成し、SNMP 通知の生成時にルータに使用させる SNMP パラメータを定義します。各エントリには次のオブジェクトを含めます。
• snmpTargetParamsName ― このエントリを定義する固有の文字列(最大 32 文字)。snmpTargetAddrParams でもこの文字列を使用して、所定のホストにトラップを送信するときに使用するパラメータを定義します。
• snmpTargetParamsMPModel ― このトラップを送信するときに使用する SNMP のバージョン。0=SNMPv1、1=SNMPv2c、および 3=SNMPv3 です。
• snmpTargetParamsSecurityModel ― このトラップを送信するときに使用する SNMP セキュリティのバージョン。0=SNMPv1、1=SNMPv2c、および 3=SNMPv3 です。
• snmpTargetParamsSecurityName ― トラップ送信時に Cisco CMTS ルータを識別するための文字列(最大 32 文字)
• snmpTargetParamsSecurityLevel ― トラップを送信するときに使用するセキュリティのタイプ。noAuthNoPriv(1)、authNoPriv(2)、および authPriv(3) です。
• snmpTargetParamsStorageType ― この行エントリに使用するストレージのタイプ。volatile(2)、nonVolatile(3)、permanent(4)、または readOnly(5) です。デフォルトは nonVolatile(4) です。
• snmpTargetParamsRowStatus ― この行エントリを作成するには、createAndGo(4) または createAndWait(5) に設定する必要があります。このオブジェクトは、行の他のすべてのエントリを設定したあとで設定しなければなりません。
ステップ 3 SNMP-NOTIFICATION-MIB で定義された snmpNotifyTable にエントリを作成します。このテーブルの各行には、次のオブジェクトを含め、トラップを受信する一連のホスト ターゲットを定義します。
• snmpNotifyName ― この行エントリを識別するための固有の文字列(最大 32 文字)
• snmpNotifyTag ― トラップを受信する一連のホストを識別する任意の文字列(最大 255 文字)。このタグ値と snmpTargetAddrTagList オブジェクトを照合することによって、どのホストがどのトラップを受信するかが決定されます。
• snmpNotifyType ― 設定するトラップのタイプを定義します。trap(1) または inform(2) です。デフォルトは trap(1) です。
• snmpNotiryStorageType ― この行エントリに使用するストレージのタイプ。volatile(2)、nonVolatile(3)、permanent(4)、または readOnly(5) です。デフォルトは nonVolatile(4) です。
• snmpNotifyRowStatus ― この行エントリを作成するには、createAndGo(4) または createAndWait(5) に設定する必要があります。このオブジェクトは、行の他のすべてのエントリを設定したあとで設定しなければなりません。
ステップ 4 SNMP-NOTIFICATION-MIB で定義された snmpNotifyFilterProfileTable および snmpNotifyFilterTable に、任意で行を作成します。これらのテーブルでは、ルータが特定のホストに送信する通知のタイプを制限する目的で、通知フィルタを作成します。
ステップ 5 任意で、トラップおよび通知の送信をイネーブルにします。通常、他の MIB には、機能固有のトラップをイネーブルまたはディセーブルにする、独自のオブジェクト NOTIFICATION-TYPE が組み込まれています。このような通知オブジェクトでも、発生したイベント固有の情報を格納し、各トラップとともに送信される変数バインドを定義します。
たとえば、 CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB に組み込まれている ccsHoppingNotification オブジェクトは、周波数ホップが発生したとき、またはチャネル幅や変調プロファイルが変更されたときに送信されるトラップをイネーブルまたはディセーブルにします。このトラップは該当する場合に、ホップ時点でのアップストリームの状態、新旧の中心周波数、新旧のチャネル幅、および新旧の変調プロファイルを提供します。
CLI コマンドを使用してさまざまな通知およびトラップをイネーブルにすることもできます。 表A-4 に、一般的なトラップの一部を CLI でイネーブルにする方法、各トラップが生成される状況とともに示します。
表A-4 一般的な通知およびトラップ
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設定の変更 |
snmp-server enable traps entity
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ENTITY トラップがイネーブルになっている場合、ルータはENTITY-MIBの次のテーブルのいずれかで情報が変更されたときに、entConfigChange トラップを生成します。 • entPhysicalTable • entAliasMappingTable • entPhysicalContainsTable
(注) SNMP マネージャでも定期的に entLastChangeTimeオブジェクトへのポーリングを実行し、スロットリングまたは伝送損失が原因でトラップが失われていないかどうかを調べます。
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環境変化 |
snmp-server enable traps envmon
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ENVMON トラップがイネーブルの場合、ルータは (CISCO-ENVMON-MIB で定義されている)次のトラップを生成し、環境に関する潜在的な問題を伝えます。 • ciscoEnvMonShutdownNotification ― ルータがシャットダウンする直前に送信されます。 • ciscoEnvMonTemperatureNotification ― 温度が正常範囲を超えたときに送信されます。 • ciscoEnvMonFanNotification ― ファンが故障したときに送信されます。 • ciscoEnvMonRedundantSupplyNotification ― 冗長 PEM(パワー エントリ モジュール)が故障したときに送信されます。 |
FRU ステータスの変更 |
snmp-server enable traps fru-ctrl
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Field-Replaceable Unit(FRU)トラップがイネーブルの場合、ルータは(CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB で定義されている)次のトラップを生成して、FRU の変更をホストに通知します。 • cefcModuleStatusChange ― 変更された FRU の動作ステータス(cefcModuleOperStatus)。 • cefcFRUInserted ― FRU がシャーシに挿入されました。 • cefcFRURemoved ― FRU がシャーシから取り外されました。 |
アラームのアサートまたはクリア |
snmp-server enable traps alarms
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ALARM トラップがイネーブルの場合、ENTITY-MIB のentPhysicalTableで定義されている物理エンティティに対して、アラームがアサートまたはクリアされるたびに、ルータはトラップを生成します。 |
Syslog メッセージの生成 |
snmp-server enable traps syslog
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デフォルトでは、Cisco CMTS ルータはアラームがアサートまたはクリアされるたびに Syslog メッセージを記録します。さらに、Syslog メッセージが記録されたときに別個のトラップを生成する場合には、 clogNotificationsEnabled object を true(1) に設定します。 CISCO-SYSLOG-MIB に格納し、それについての通知を生成する Syslog メッセージの最大の重大度に CISCO-SYSLOG-MIB の clogMaxSeverity オブジェクトを設定します。デフォルトは 5(警告)です。この場合、重大度 1 ~ 5 の Syslog メッセージが MIB によって処理されます。 |
Syslog メッセージのモニタ
CISCO-SYSLOG-MIB では、正常な稼働中に Cisco CMTS ルータによって生成される Syslog メッセージの格納先となる、一連のオブジェクトを定義します。この MIB の定期的ポーリングによって、生成された Syslog メッセージのリストを取得できます。
メッセージ テーブル オブジェクト
Syslog メッセージはイネーブルの場合、clogHistoryTableのエントリとして保管されます。各 clogHistoryEntry には、保管されるメッセージごとに、次のオブジェクトが含まれます。
• clogHistIndex ― テーブルに保管された個々の Syslog メッセージを固有のものとして識別するためのインデックス番号。このインデックスは、最大値に到達するまで連続して増加する 32 ビット値です。最大値に達すると、0 に戻ります。
• clogHistFacility ― Syslogメッセージのファシリティ識別子(最大 20 文字)
• clogHistSeverity ― SyslogSeverity のテキスト規則によって定義された、Syslog メッセージの重大度。範囲は 1(緊急)~ 8(デバッグ)です。
(注) SyslogSeverity オブジェクトおよび clogHistSeverity オブジェクトでは、重大度の値として、実際の Syslog メッセージで使用されるより 1 だけ大きい値を使用します。たとえば、エラーの Syslog メッセージの重大度は 3 ですが、SyslogSeverity ではエラー メッセージに 4 を使用します。
• clogHistMsgName ― この Syslog メッセージのニーモニック(最大 30 文字)。30 文字を超えるニーモニックは、29 文字に切り詰められ、メッセージの末尾にアスタリスク(*)を加えて、切り詰められたことを表します。
• clogHistMsgText ― コンソールおよび Syslog ログに表示される、実際の Syslog メッセージ テキスト(最大 255 文字)。255 文字を超えるメッセージは、254 文字に切り詰められ、メッセージの末尾にアスタリスク(*)を加えて、切り詰められたことを表します。
• clogHistTimestamp ― Syslog メッセージが生成されたときの sysUpTime に関するタイムスタンプ
制御オブジェクト
CISCO-SYSLOG-MIB の次のオブジェクトは、clogHistoryTable に保管するメッセージの数およびタイプを制御します。
• clogMaxSeverity ― この MIB が処理する Syslog メッセージの最大重大度。デフォルトは 5(警告)です。この場合、重大度 1 ~ 5 の Syslog メッセージが MIB によって処理されます。
• clogMsgIgnores ― clogMaxSeverity で指定された重大度より大きいことが原因で無視された Syslog メッセージの数
• clogMsgDrops ― リソース不足が原因で廃棄され、clogHistoryTable に保管されなかった Syslog メッセージの数
• clogHistTableMaxLength ― clogHistoryTable に保管できる Syslog メッセージの最大数。テーブルが満杯になると、新しい Syslog メッセージが生成された時点で、スペースを作るためにテーブルで最古のメッセージが削除されます。有効な範囲は 0 ~ 500、デフォルトは 1 です。
• clogHistMsgsFlushed ― 新しいエントリ用のスペースを確保するために、clogHistoryTable から削除されたエントリの数。このオブジェクトが増え続ける場合は、テーブル サイズを増やすか(clogHistTableMaxLength)、またはテーブル ポーリングの頻度を高める必要があります。
Syslog 通知
Syslog メッセージの生成時に SNMP 通知が生成されるように、Cisco CMTS ルータを設定できます。この通知では、Syslog メッセージを識別する次のオブジェクトが含まれた、clogMessageGenerated オブジェクトが送信されます。
• clogHistFacility
• clogHistSeverity
• clogHistMsgName
• clogHistMsgText
• clogHistTimestamp
CLI コマンドを使用して Syslog 通知をイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。
snmp-server enable traps syslog
SNMP コマンドを使用して Syslog 通知をイネーブルにする場合は、clogNotificationsEnabled オブジェクトを true(1) に設定します。さらに clogNotificationsSent オブジェクトに、送信された clogMessageGenerated 通知の数が含まれます。
例
次に、多くの UNIX システムで標準となっている SNMP ユーティリティを使用した場合の、CISCO-SYSLOG-MIB の一般的な出力例を示します。このルータではデフォルトの設定を使用しているので、clogHistoryTable に保管される Syslog メッセージは 1 つだけです。テーブルには現在、インデックスが 25 のエントリがあります。それまでの 24 のメッセージはテーブルからすでにフラッシュされていることを clogHistMsgsFlushed が示しています。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public ciscoSyslogMIB
clogNotificationsSent.0 = 0
clogNotificationsEnabled.0 = false(2)
clogMaxSeverity.0 = warning(5)
clogHistTableMaxLength.0 = 1
clogHistMsgsFlushed.0 = 24
clogHistFacility.25 = UBR7200
clogHistSeverity.25 = error(4)
clogHistMsgName.25 = AUTH_REJECT_PERMANENT_AUTHORI*
clogHistMsgText.25 = <132>CMTS[DOCSIS]:<66030108> Auth Reject - Permanent Authorization Failure . CM Mac Addr <000C.AB01.CD89>
clogHistTimestamp.25 = 4452551
CM 情報の表示
ここでは、1 つまたはすべての Cable Modem(CM)の情報を取得する方法について説明します。
• 「現在の CM ステータスの表示」
• 「バーストおよびステーション メンテナンス インターバルに関する情報の表示」
• 「削除されたサービス フローのログおよび表示」
現在の CM ステータスの表示
1 つまたは複数の CM について、現在のステータスを表示するには、DOCS-IF-MIB で定義された docsIfCmtsCmStatusTable の docsIfCmtsCmStatusValue オブジェクトを表示します。このオブジェクトには、各 CM について、次のステートが含まれています。
• other(1) ― オフラインなど、下記以外のあらゆるステート
• ranging(2) ― CM は Cisco CMTS に初期レンジング要求を送信しましたが、レンジング プロセスはまだ完了していません。
• rangingAborted(3) ― Cisco CMTS は CM にレンジング中止メッセージを送信しました。レンジング プロセスのやり直しが必要です。
• rangingComplete(4) ― Cisco CMTS は CM にレンジング完了メッセージを送信しました。登録プロセスに進むことができます。
• ipComplete(5) ― CM が DHCP ブロードキャストを送信し、Cisco CMTS が CM に、割り当てられた IP アドレスとともに DHCP 応答を転送しました。
• registrationComplete(6) ― Cisco CMTS は CM に登録応答メッセージを送信しました、これは CM が登録プロセスを完了し、オンラインになって、接続 CPE 装置からのトラフィックを転送できることを伝えるメッセージです。
• accessDenied(7) ― Cisco CMTS は CM に登録中止メッセージを送信しました。これはプロビジョニング システムが CM および接続 CPE 装置をオンラインにさせなかったことを伝えるメッセージです。
1 つ以上の CM について、現在のステータスを表示する手順は次のとおりです。
ステップ 1 docsIfCmtsCmStatusTable の docsIfCmtsCmStatusMacAddress オブジェクトに対するポーリングによって、既知の CM の MAC アドレスを取得します。
csh% getmany -v2c 10.10.17.91 public docsIfCmtsCmStatusMacAddress
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671745 = 00 0a ff 01 44 5e
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671746 = 00 0b fe 01 18 5e
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671747 = 00 0c fd 21 bb 54
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671748 = 00 0d fc 89 5f a9
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671749 = 00 0e fb 89 6b fd
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671750 = 00 0f fa 89 5c 6d
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671751 = 00 00 f0 89 5d 35
ステップ 2 docsIfCmtsCmStatusValue オブジェクトに対するポーリングによって、各 CM の現在のステータスを取得します。
csh% getmany -v2c 10.10.17.91 public docsIfCmtsCmStatusValue
docsIfCmtsCmStatusValue.671745 = registrationComplete(6)
docsIfCmtsCmStatusValue.671746 = registrationComplete(6)
docsIfCmtsCmStatusValue.671747 = registrationComplete(6)
docsIfCmtsCmStatusValue.671748 = registrationComplete(6)
docsIfCmtsCmStatusValue.671749 = accessDenied(7)
docsIfCmtsCmStatusValue.671750 = registrationComplete(6)
docsIfCmtsCmStatusValue.671751 = registrationComplete(6)
ステップ 3 docsIfCmtsCmStatusValue オブジェクトおよび docsIfCmtsCmStatusMacAddress オブジェクトのインデックス値を使用して、特定の CM に関する現在のステータスを調べます。たとえば、この例で表示される出力は、MAC アドレスが 00.0E.FB.89.6B.FD で、インデックスが 671749 の CM に現在、accessDenied(7) のステータスが設定されていることを示しています。
docsIfCmtsCmStatusMacAddress.671749 = 00 0e fb 89 6b fd
docsIfCmtsCmStatusValue.671749 = accessDenied(7)
バーストおよびステーション メンテナンス インターバルに関する情報の表示
アップストリームで使用するバースト インターバルおよびステーション メンテナンス インターバルの情報を表示するには、CISCO-DOCS-EXT-MIB の cdxUpInfoElemStatsIEType オブジェクトに対してポーリングを実行します。このオブジェクトは、アップストリームの ifDescr 値をインデックスとした 6 つのエントリからなるシーケンスです。
• cdxUpInfoElemStatsIEType. upstream-ifDescr .1 ― 帯域要求で使用される要求バースト(reqIE)で現在使用しているミニスロットの数を表示します。
• cdxUpInfoElemStatsIEType. upstream-ifDescr .2 ― 帯域要求またはショート データ パケット要求で使用される要求/データ バースト(reqOrDataIE)で、現在使用しているミニスロットの数を表示します。
• cdxUpInfoElemStatsIEType. upstream-ifDescr .3 ― オンラインにする新しい CM 用に確保した、初期メンテナンス バースト(initMtnIE)で、現在使用しているミニスロットの数を表示します。
• cdxUpInfoElemStatsIEType. upstream-ifDescr .4 ― キープアライブおよびネットワーク メンテナンス メッセージで使用されるステーション メンテナンス バースト(stnMtnIE)で、現在使用しているミニスロットの数を表示します。
• cdxUpInfoElemStatsIEType. upstream-ifDescr .5 ― ショート データ認可で使用されるショート データ認可バースト(shortGrantIE)で、現在使用しているミニスロットの数を表示します。
• cdxUpInfoElemStatsIEType. upstream-ifDescr .6 ― 大型データ要求で使用されるロング データ認可バースト(longGrantIE)で、現在使用しているミニスロットの数を表示します。
この情報を取得する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 所定のアップストリームの ifIndex を取得します。それには ifDescr に対して GET 要求を行います。次に、Cisco uBR7246VXR ルータの出力例を示します。このルータにはファスト イーサネット ポート アダプタおよび Cisco uBR-MC16C ケーブル インターフェイス カードが 1 つずつ搭載されています。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ifDescr
ifDescr.1 = FastEthernet0/0
ifDescr.2 = FastEthernet0/1
ifDescr.3 = FastEthernet1/0
ifDescr.4 = FastEthernet1/1
ifDescr.8 = Cable4/0-upstream0
ifDescr.9 = Cable4/0-upstream1
ifDescr.10 = Cable4/0-upstream2
ifDescr.11 = Cable4/0-upstream3
ifDescr.12 = Cable4/0-upstream4
ifDescr.13 = Cable4/0-upstream5
ステップ 2 所定のアップストリームの ifIndex を 6 つのcdxUpInfoElemStatsIETypeオブジェクトそれぞれに対するインデックスとして使用します。次の例では、Cisco uBR-MC16C カード上のアップストリーム 0 に対応する ifDescr を使用しています。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public cdxUpInfoElemStatsIEType.8
cdxUpInfoElemStatsIEType.8.reqIE = 76826109
cdxUpInfoElemStatsIEType.8.reqOrDataIE = 0
cdxUpInfoElemStatsIEType.8.initMtnIE = 494562
cdxUpInfoElemStatsIEType.8.stnMtnIE = 47447
cdxUpInfoElemStatsIEType.8.shortGrantIE = 242
cdxUpInfoElemStatsIEType.8.longGrantIE = 29116
(注) Cisco CMTS は要求/データ バーストをサポートしますが、使用することはないので、reqOrDataIE タイプの出力は常に 0 です。
削除されたサービス フローのログおよび表示
DOCSIS 2.0 の仕様により、CMTS は削除された DOCSIS 1.1 または DOCSIS 2.0 のサービス フローに関するログ テーブルを維持しなければなりません。このテーブルのエントリは、期限切れになるか、またはテーブルが満杯になるまでそのまま残ります。テーブルが満杯になった場合は、新しいエントリのためのスペースを確保するために、一番古いエントリが削除されます。
次の手順で、削除されたサービス フローのログをイネーブルに設定し、ログ テーブル( DOCS-QOS-MIB の docsQosServiceFlowLogTable)のエントリを表示します。
ステップ 1 Cisco CMTS ルータのコンソールでは、グローバル コンフィギュレーション プロンプトに cable sflog コマンドを入力することによって、削除されたサービス フローのログをイネーブルにします。このコマンドの構文は、次のとおりです。
cable sflog max-entry number entry-duration time
次のパラメータを指定する必要があります。
• max-entry number ― サービス フロー ログの最大エントリ数を指定します。ログが満杯になると、新しいエントリのためのスペースを確保するために、一番古いエントリが削除されます。有効な範囲は 0 ~ 59999 で、デフォルトは 0(サービス フロー ログをディセーブル)です。
(注) max-entryの値は、Cisco uBR7100 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータのシャーシ全体に適用されます。Cisco uBR10012 ルータでは個々のケーブル ラインカードに適用されます。
• entry-duration time ― サービス フロー ログにエントリを残しておく時間を秒数で指定します。CMTS はこの値より古いエントリをログから削除します。有効な範囲は 1 ~ 86400 秒です。デフォルトは 3600 秒(1 時間)です。
次に、20,000 エントリ分のスペースがあるテーブルを使用して削除されたサービス フローのログをイネーブルに設定し、さらにテーブル内で 2 時間経過したエントリを自動的に削除する例を示します。
Router(config)# cable sflog max-entry 20000 entry-duration 7200
ステップ 2 ネットワーク管理ステーションは一定間隔で docsQosServiceFlowLogTable のポーリングを実行し、削除されたサービス フローの情報を収集する必要があります。テーブル エントリには固有の 32 ビット インデックスが与えられ、最大値に到達すると 0 に戻ります。
次に、2 つの削除されたサービス フローに対して 2 つのエントリのある、docsQosServiceFlowLogTable の例を示します。
csh% getmany -v2c 10.17.16.1 public docsQosServiceFlowLogTable
docsQosServiceFlowLogIfIndex.180001 = 10
docsQosServiceFlowLogIfIndex.180002 = 10
docsQosServiceFlowLogSFID.180001 = 3
docsQosServiceFlowLogSFID.180002 = 4
docsQosServiceFlowLogCmMac.180001 = 00 00 39 42 b2 56
docsQosServiceFlowLogCmMac.180002 = 00 00 39 42 b2 56
docsQosServiceFlowLogPkts.180001 = 0
docsQosServiceFlowLogPkts.180002 = 0
docsQosServiceFlowLogOctets.180001 = 0
docsQosServiceFlowLogOctets.180002 = 0
docsQosServiceFlowLogTimeDeleted.180001 = 58800
docsQosServiceFlowLogTimeDeleted.180002 = 58800
docsQosServiceFlowLogTimeCreated.180001 = 9400
docsQosServiceFlowLogTimeCreated.180002 = 9400
docsQosServiceFlowLogTimeActive.180001 = 474
docsQosServiceFlowLogTimeActive.180002 = 474
docsQosServiceFlowLogDirection.180001 = upstream(2)
docsQosServiceFlowLogDirection.180002 = downstream(1)
docsQosServiceFlowLogPrimary.180001 = true(1)
docsQosServiceFlowLogPrimary.180002 = true(1)
docsQosServiceFlowLogServiceClassName.180001 =
docsQosServiceFlowLogServiceClassName.180002 =
docsQosServiceFlowLogPolicedDropPkts.180001 = 0
docsQosServiceFlowLogPolicedDropPkts.180002 = 0
docsQosServiceFlowLogPolicedDelayPkts.180001 = 8
docsQosServiceFlowLogPolicedDelayPkts.180002 = 0
docsQosServiceFlowLogControl.180001 = active(1)
docsQosServiceFlowLogControl.180002 = active(1)
スペクトル管理のモニタ
Cisco IOS Release 12.2(8)BC2 以降のリリースを使用している場合、SNMP を使用して
CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB にアクセスし、Cisco uBR-MC16S など、ハードウェアベースのスペクトル アナライザが組み込まれているケーブル インターフェイス カード上のスペクトル管理動作をモニタできます。MIB を使用すると、次の作業を実行できます。
• 「スペクトル管理のイネーブル化」
• 「スペクトル要求の結果表示」
• 「個々の CM における CNR 測定結果のモニタ」
• 「周波数ホップ情報の表示」
スペクトル管理のイネーブル化
Cisco uBR-MC16C、Cisco uBR-MC16U/X、Cisco uBR-MC28U/X、または Cisco uBR-MC5X20S/U ケーブル インターフェイス カード上でアップストリームのスペクトル管理をイネーブルにするには、ccsSpectrumRequestTable にアップストリーム用のエントリを作成します。 表A-5 に、ccsSpectrumRequestTable テーブルの各エントリに対して設定できるオブジェクトを示します。
表A-5 ccsSpectrumRequestTable の属性
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ccsSpectrumRequestIndex |
Integer32 |
各テーブル エントリを固有のものとして識別するための任意のインデックス |
ccsSpectrumRequestIfIndex |
InterfaceIndexOrZero |
ハードウェア スペクトル管理をサポートするケーブル インターフェイス ラインカード上のアップストリームを識別するための IfIndex |
ccsSpectrumRequestMacAddr |
MacAddress |
特定の CM の Signal-to-Noize Ratio(SNR; 信号対雑音比)または Carrier-to-Noise Ratio(CNR; 搬送波対雑音比)を要求する場合は MAC アドレス、またはスペクトル全体の背景雑音を要求する場合は 0000.0000.0000 |
ccsSpectrumRequestUpperFreq |
CCSFrequency |
モニタする周波数範囲の上の周波数(KHz)(5000 ~ 42000 KHz、デフォルトは 42000 KHz) |
ccsSpectrumRequestLowFreq |
CCSFrequency |
モニタする周波数範囲の下の周波数(KHz)(5000 ~ 42000 KHz、デフォルトは 5000 KHz) |
ccsSpectrumRequestResolution |
Integer32 |
周波数範囲のサンプリング方法を決定する、要求された分解能(12 ~ 37000 KHz、デフォルトは 60 KHz) |
ccsSpectrumRequestStartTime |
TimeStamp |
スペクトル測定開始時刻 |
ccsSpectrumRequestStoppedTime |
TimeStamp |
スペクトル測定終了時刻 |
ccsSpectrumRequestOperation |
CCSRequestOperation |
新しいスペクトル管理要求の開始または現在の要求の中止 |
ccsSpectrumRequestOperState |
CCSRequestOperState |
現在のスペクトル管理要求の動作状態を提供 |
ccsSpectrumRequestStatus |
RowStatus |
テーブル エントリの変更、作成、および削除を制御 |
アップストリームのスペクトル管理をイネーブルにする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 所定のアップストリームの ifIndex を取得します。それには ifDescr に対して GET 要求を行います。次に、Cisco uBR7246VXR ルータの出力例を示します。このルータにはファスト イーサネット ポート アダプタが 1 つ、スロット 6 に Cisco uBR-MC16S ケーブル インターフェイス カードが 1 つ搭載されています。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ifDescr
ifDescr.1 = FastEthernet0/0
ifDescr.2 = FastEthernet0/1
ifDescr.3 = FastEthernet1/0
ifDescr.4 = FastEthernet1/1
ifDescr.6 = Cable6/0-upstream0
ifDescr.7 = Cable6/0-upstream1
ifDescr.8 = Cable6/0-upstream2
ifDescr.9 = Cable6/0-upstream3
ifDescr.10 = Cable6/0-upstream4
ifDescr.11 = Cable6/0-upstream5
ステップ 2 所定のアップストリームに対応する行を ccsSpectrumRequestTable に作成します。最小限、待機条件の行を作成し、その行をアクティブにする前にアップストリームの ifIndex を設定する必要があります。
次に、アップストリーム 2(ifIndex 8)用の行を作成する例を示します。この行には、任意の行インデックスとして 8 が選択されています。必ず、未使用の行インデックスを選択してください。
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestStatus.8 -i 5
ccsSpectrumRequestStatus.8 = wait(5)
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestIfIndex.8 -i 8
ccsSpectrumRequestIfIndex.8 = 8
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestStatus.8 -i 1
ccsSpectrumRequestStatus.8 = active(1)
(注) ハードウェア スペクトル管理をサポートするケーブル インターフェイス ラインカード上の、アップストリームを指定しない IfIndex を使用しようとすると、無効値エラーによって SET 要求が失敗します。
ステップ 3 新しい行エントリの現在の設定を表示し、デフォルト パラメータが妥当かどうかを確認します。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsSpectrumRequestTable
ccsSpectrumRequestIfIndex.8 = 8
ccsSpectrumRequestMacAddr.8 = 00 00 00 00 00 00
ccsSpectrumRequestLowFreq.8 = 5000
ccsSpectrumRequestUpperFreq.8 = 42000
ccsSpectrumRequestResolution.8 = 60
ccsSpectrumRequestOperation.8 = none(0)
ccsSpectrumRequestOperState.8 = idle(0)
ccsSpectrumRequestStartTime.8 = 0
ccsSpectrumRequestStoppedTime.8 = 0
ccsSpectrumRequestStatus.8 = active(1)
ステップ 4 ccsSpectrumRequestMacAddr はデフォルトで、すべてゼロに設定されます。この場合、アップストリーム全体に背景雑音が要求されます。特定の CM で CNR をモニタする場合は、ccsSpectrumRequestMacAddr をその CM の MAC アドレスに設定します。
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestMacAddr.8 -o '00 01 64 ff eb 95'
ccsSpectrumRequestMacAddr.3 = 00 01 64 ff eb 95
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsSpectrumRequestTable
ccsSpectrumRequestIfIndex.8 = 8
ccsSpectrumRequestMacAddr.8 = 00 01 64 ff eb 95
ccsSpectrumRequestLowFreq.8 = 5000
ccsSpectrumRequestUpperFreq.8 = 42000
ccsSpectrumRequestResolution.8 = 60
ccsSpectrumRequestOperation.8 = none(0)
ccsSpectrumRequestOperState.8 = idle(0)
ccsSpectrumRequestStartTime.8 = 0
ccsSpectrumRequestStoppedTime.8 = 0
ccsSpectrumRequestStatus.8 = active(1)
ステップ 5 他のパラメータをデフォルト値から変更しなければならない場合は、適切な値に設定します。次に、周波数範囲をデフォルトの範囲(5 ~ 42 MHz)から 20 ~ 28 MHz に変更する例を示します。
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestLowFreq.8 -i 20000
ccsSpectrumRequestLowFreq.8 = 20000
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestUpperFreq.8 -i 28000
ccsSpectrumRequestUpperFreq.8 = 28000
ステップ 6 すべてのパラメータが正しい場合は、ccsSpectrum RequestOperation オブジェクトを start(1) に設定し、アップストリームのスペクトル モニタを開始します。
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSpectrumRequestOperation.8 -i 1
ccsSpectrumRequestOperation.8 = start(1)
スペクトル要求の結果表示
スペクトル要求の結果を表示するには、ccsSpectrumDataTable の対応する行のオブジェクトを表示します( show controllers cable upstream spectrum コマンドの出力と同じ情報が表示されます)。 表A-6 に、このテーブルに格納されているオブジェクトを示します。
表A-6 ccsSpectrumDataTable の属性
|
|
|
ccsSpectrumDataFreq |
CCSMeasuredFrequency |
この電力測定が行われた周波数(KHz) |
ccsSpectrumDataPower |
INTEGER |
所定の周波数で測定された受信電力(-50 ~ 50 dBmV) |
スペクトル要求の結果を表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 「スペクトル管理のイネーブル化」で説明したように、ccsSpectrumRequestTable に行を追加することによって、スペクトル要求を作成してアクティブにします。
ステップ 2 ccsSpectrumDataTable 内のエントリを表示します。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsSpectrumDataTable
ccsSpectrumDataFreq.8.20001 = 20001
ccsSpectrumDataFreq.8.20121 = 20121
ccsSpectrumDataFreq.8.20241 = 20241
ccsSpectrumDataFreq.8.20361 = 20361
ccsSpectrumDataFreq.8.27561 = 27561
ccsSpectrumDataFreq.8.27681 = 27681
ccsSpectrumDataFreq.8.27801 = 27801
ccsSpectrumDataFreq.8.27921 = 27921
ccsSpectrumDataPower.8.20001 = -43
ccsSpectrumDataPower.8.20121 = -50
ccsSpectrumDataPower.8.20241 = -47
ccsSpectrumDataPower.8.20361 = -46
ccsSpectrumDataPower.8.27561 = -47
ccsSpectrumDataPower.8.27681 = -44
ccsSpectrumDataPower.8.27801 = -46
ccsSpectrumDataPower.8.27921 = -42
(注) ccsSpectrumDataTable のエントリは、ccsSpectrumRequestTable 内のスペクトル要求エントリに対応する行番号および電力測定が行われた周波数(KHz)がインデックスになります。
ステップ 3 ccsSpectrumDataFreq の値を使用して、電力測定が行われた周波数を調べます。次にこの周波数の値を ccsSpectrumRequestTable の行エントリとともに使用して、所定の周波数に固有の電力測定値を調べます。
たとえば、次の行は、ccsSpectrumRequestTable の行 3 で指定されたアップストリームの電力測定結果が 27.801 MHz で -46 dBmV であることを示しています。
ccsSpectrumDataPower.8.27801 = -46
個々の CM における CNR 測定結果のモニタ
個々の CM における CNR を調べるには、ccsSNRRequestTable にエントリを作成してアクティブにします。 表A-7 に、このテーブルの各エントリに設定できるオブジェクトを示します。
表A-7 ccsSNRRequestTable の属性
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|
ccsSNRRequestIndex |
Integer32 |
各テーブル エントリを固有のものとして識別するための任意のインデックス |
ccsSNRRequestMacAddr |
MacAddress |
レポート対象となるオンラインのリモート CM の MAC アドレス |
ccsSNRRequestSNR |
Integer32 |
測定された SNR 値(dB)。動作ステートが [running] の場合、この値は 0 です。 |
ccsSNRRequestOperation |
CCSRequestOperation |
現在の動作を設定:start(開始)、pending(保留)、running(実行中)、または abort(中止) |
ccsSNRRequestOperState |
CCSRequestOperState |
現在の動作ステートを報告:idle、pending、running、noError、aborted、notOnLine、 invalidMac、timeOut、fftBusy、fftFailed、others |
ccsSNRRequestStartTime |
TimeStamp |
SNR 測定動作を開始した時刻 |
ccsSNRRequestStoppedTime |
TimeStamp |
SNR 測定動作を停止した時刻 |
ccsSNRRequestStatus |
RowStatus |
テーブル エントリの変更、作成、および削除を制御 |
特定の CM における CNR 情報を調べる手順は、次のとおりです。
ステップ 1 所定の CM に対応する行を ccsSNRRequestTable に作成します。最小限、待機条件の行を作成し、その行をアクティブにする前に CM の MAC アドレスを設定する必要があります。次に例を示します。
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSNRRequestStatus.200 -i 5
ccsSNRRequestStatus.200 = createAndWait(5)
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSNRRequestMacAddr.200 -o '00 03 e3 50 9b 3d'
ccsSNRRequestMacAddr.200 = 00 03 e3 50 9b 3d
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSNRRequestStatus.200 -i 1
ccsSNRRequestStatus.200 = active(1)
ステップ 2 新しい行エントリの現在の設定を表示し、デフォルト パラメータが妥当かどうかを確認します。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsSNRRequestTable
ccsSNRRequestMacAddr.200 = 00 03 e3 50 9b 3d
ccsSNRRequestOperation.200 = none(0)
ccsSNRRequestOperState.200 = idle(0)
ccsSNRRequestStartTime.200 = 0
ccsSNRRequestStoppedTime.200 = 0
ccsSNRRequestStatus.200 = active(1)
ステップ 3 すべてのパラメータが正しい場合は、ccsSpectrum ccsSNRRequestOperation オブジェクトを start(1) に設定し、CM のモニタを開始します。
csh% setany -v2c 10.10.10.13 private ccsSNRRequestOperation.200 -i 1
ccsSNRRequestOperation.200 = start(1)
ステップ 4 ccsSNRRequestOperState が noError を示すまで、ccsSNRRequestTable のポーリングを繰り返します。noError の時点で、ccsSNRRequestSNR は CM の現在の CNR 値を示します。
(注) ccsSNRRequestSNR オブジェクトは、ccsSNRRequestOperState のステートが running(2) であるかぎり 0 を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsSNRRequestTable
ccsSNRRequestMacAddr.200 = 00 03 e3 50 9b 3d
ccsSNRRequestOperation.200 = start(1)
ccsSNRRequestOperState.200 = running(2)
ccsSNRRequestStartTime.200 = 0
ccsSNRRequestStoppedTime.200 = 0
ccsSNRRequestStatus.200 = active(1)
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsSNRRequestTable
ccsSNRRequestMacAddr.200 = 00 03 e3 50 9b 3d
ccsSNRRequestSNR.200 = 25
ccsSNRRequestOperation.200 = start(1)
ccsSNRRequestOperState.200 = noError(3)
ccsSNRRequestStartTime.200 = 298853
ccsSNRRequestStoppedTime.200 = 298974
ccsSNRRequestStatus.200 = active(1)
周波数ホップ情報の表示
アップストリームの最新周波数ホップ情報を調べるには、ccsUpSpecMgmtTable のオブジェクトを表示します。 表A-8 に、このテーブルの属性を示します。
表A-8 ccsUpSpecMgmtEntry の属性
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|
ccsUpSpecMgmtHopPriority |
INTEGER |
アップストリームの雑音が多すぎる場合の修正方法を決定する、周波数、変調プロファイル、およびチャネル幅のプライオリティを指定(デフォルトでは周波数、変調プロファイル、チャネル幅の順) |
ccsUpSpecMgmtSnrThres1 |
Integer32 |
変調プロファイル 1 の上限 SNR しきい値を指定(5 ~ 35 dB、デフォルトは 25) |
ccsUpSpecMgmtSnrThres2 |
Integer32 |
変調プロファイル 2 の上限 SNR しきい値を指定(5 ~ 35 dB、デフォルトは 15、ccsUpSpecMgmtSnrThres1 で指定した値より小さくすることが必要) |
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres1 |
Integer32 |
変調プロファイル 1 の Forward Error Correction(FED; 前方エラー訂正)訂正可能エラーのしきい値を指定(1 ~ 20%) |
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres2 |
Integer32 |
廃止、使用不可 |
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres1 |
Integer32 |
変調プロファイル 1 の FEC 訂正不能エラーのしきい値を指定(1 ~ 20%) |
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres2 |
Integer32 |
廃止、使用不可 |
ccsUpSpecMgmtSnrPollPeriod |
Integer32 |
廃止、使用不可 |
ccsUpSpecMgmtHopCondition |
INTEGER |
周波数ホップを引き起こす条件を報告(SNR 値またはオフラインになったモデムの割合) |
ccsUpSpecMgmtFromCenterFreq 1 |
CCSFrequency |
直前の周波数ホップ前の中心周波数(KHz) |
ccsUpSpecMgmtToCenterFreq 1 |
CCSFrequency |
直前の周波数ホップ後の現在の中心周波数(KHz) |
ccsUpSpecMgmtFromBandWidth 1 |
CCSFrequency |
直前の周波数ホップ前のチャネル幅(KHz) |
ccsUpSpecMgmtToBandWidth 1 |
CCSFrequency |
直前の周波数ホップ後の現在のチャネル幅(KHz) |
ccsUpSpecMgmtFromModProfile 1 |
Integer32 |
直前の周波数ホップ前の変調プロファイル番号 |
ccsUpSpecMgmtToModProfile 1 |
Integer32 |
直前の周波数ホップ後の現在の変調プロファイル番号 |
ccsUpSpecMgmtSNR |
Integer32 |
アップストリームの現在の SNR 値(dB) |
1 つまたは複数のアップストリームについて周波数ホップ データを収集する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 所定のアップストリームの ifIndex を取得します。それには ifDescr に対して GET 要求を行います。次に、Cisco uBR7246VXR ルータのスロット 5/0 に搭載されたケーブル インターフェイス カードの最初の 4 つのアップストリームに関する出力例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ifDescr
ifDescr.24 = Cable5/0-upstream0
ifDescr.25 = Cable5/0-upstream1
ifDescr.26 = Cable5/0-upstream2
ifDescr.27 = Cable5/0-upstream3
ステップ 2 ccsUpSpecMgmtTable を表示します。所定のアップストリーム(複数可)の ifDescr 値を使用して、アップストリームの値を調べます。次に、上の 4 つのアップストリームに関連する出力例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.10.13 public ccsUpSpecMgmtTable
ccsUpSpecMgmtHopPriority.24 = frqModChannel(0)
ccsUpSpecMgmtHopPriority.25 = frqModChannel(0)
ccsUpSpecMgmtHopPriority.26 = frqModChannel(0)
ccsUpSpecMgmtHopPriority.27 = frqModChannel(0)
ccsUpSpecMgmtSnrThres1.24 = 25
ccsUpSpecMgmtSnrThres1.25 = 25
ccsUpSpecMgmtSnrThres1.26 = 25
ccsUpSpecMgmtSnrThres1.27 = 25
ccsUpSpecMgmtSnrThres2.24 = 15
ccsUpSpecMgmtSnrThres2.25 = 15
ccsUpSpecMgmtSnrThres2.26 = 15
ccsUpSpecMgmtSnrThres2.27 = 15
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres1.24 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres1.25 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres1.26 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres1.27 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres2.24 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres2.25 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres2.26 = 1
ccsUpSpecMgmtFecCorrectThres2.27 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres1.24 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres1.25 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres1.26 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres1.27 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres2.24 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres2.25 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres2.26 = 1
ccsUpSpecMgmtFecUnCorrectThres2.27 = 1
ccsUpSpecMgmtSnrPollPeriod.24 = 15
ccsUpSpecMgmtSnrPollPeriod.25 = 15
ccsUpSpecMgmtSnrPollPeriod.26 = 15
ccsUpSpecMgmtSnrPollPeriod.27 = 15
ccsUpSpecMgmtHopCondition.24 = snr(0)
ccsUpSpecMgmtHopCondition.25 = snr(0)
ccsUpSpecMgmtHopCondition.26 = snr(0)
ccsUpSpecMgmtHopCondition.27 = snr(0)
ccsUpSpecMgmtFromCenterFreq.24 = 10000
ccsUpSpecMgmtFromCenterFreq.25 = 15008
ccsUpSpecMgmtFromCenterFreq.26 = 20000
ccsUpSpecMgmtFromCenterFreq.27 = 25008
ccsUpSpecMgmtToCenterFreq.24 = 10000
ccsUpSpecMgmtToCenterFreq.25 = 15008
ccsUpSpecMgmtToCenterFreq.26 = 20000
ccsUpSpecMgmtToCenterFreq.27 = 25008
ccsUpSpecMgmtFromBandWidth.24 = 1600
ccsUpSpecMgmtFromBandWidth.25 = 3200
ccsUpSpecMgmtFromBandWidth.26 = 3200
ccsUpSpecMgmtFromBandWidth.27 = 3200
ccsUpSpecMgmtToBandWidth.24 = 1600
ccsUpSpecMgmtToBandWidth.25 = 3200
ccsUpSpecMgmtToBandWidth.26 = 3200
ccsUpSpecMgmtToBandWidth.27 = 3200
ccsUpSpecMgmtFromModProfile.24 = 1
ccsUpSpecMgmtFromModProfile.25 = 1
ccsUpSpecMgmtFromModProfile.26 = 1
ccsUpSpecMgmtFromModProfile.27 = 1
ccsUpSpecMgmtToModProfile.24 = 2
ccsUpSpecMgmtToModProfile.25 = 2
ccsUpSpecMgmtToModProfile.26 = 2
ccsUpSpecMgmtToModProfile.27 = 2
フラップ リストの使用方法
Cisco CMTS ルータ上でフラップ リストの設定、消去、アクセスを行う手順は、次のとおりです。
• 「SNMP によるフラップ リストの動作設定」
• 「SNMP によるフラップ リストの表示」
• 「特定の CM におけるフラップ リスト情報の表示」
• 「SNMP によるフラップ リストおよびカウンタの消去」
SNMP によるフラップ リストの動作設定
SNMP を使用して Cisco CMTS 上でフラップ リスト トラブルシューティング機能を設定するには、CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB の適切な cssFlapObjects 属性を設定します。 表A-9 に、設定できる属性を示します。
表A-9 フラップ リストを設定するための属性
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|
|
|
ccsFlapListMaxSize |
Integer32 |
1 ~ 65536 |
フラップ リストがサポートできるモデムの最大数。デフォルトは 100 です。 |
ccsFlapListCurrentSize |
Integer32 |
1 ~ 65536 1 |
フラップ リストに現在含まれているモデムの数 |
ccsFlapAging |
Integer32 |
1 ~ 86400 |
フラップ エントリのエージングしきい値(分)。デフォルトは 10080 分(180 時間すなわち 7 日)です。 |
ccsFlapInsertionTime |
Integer32 |
60 ~ 86400 |
最悪の場合のインサート時間(秒)。CM がこの時間内に登録ステージを完了しなかった場合、その CM はフラップ リストに追加されます。デフォルト値は 90 秒です。 |
ccsFlapPowerAdjustThreshold |
Integer32 |
1 ~ 10 |
モデムの出力が出力調整しきい値を超えて調整されると、そのモデムはフラップ リストに追加されます。 |
ccsFlapMissThreshold |
Unsigned32 |
1 ~ 12 |
CM が連続してこの回数だけ MAC レイヤ ステーション メンテナンス(キープアライブ)メッセージを確認しなかった場合、その CM はフラップ リストに追加されます。 |
SNMP によるフラップ リストの表示
SNMP を使用してフラップ リストの内容を表示するには、CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB の cssFlapTable を調べます。このテーブルには、CM ごとにエントリが 1 つずつあります。 表A-10 で、このテーブルの各属性について簡単に説明します。
表A-10 cssFlapTable の属性
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|
|
cssFlapMacAddr |
MacAddress |
CM のケーブル インターフェイスの MAC アドレス。フラッピング CM に対応するフラップ リスト エントリを特定します。 |
ccsFlapUpstreamIfIndex |
InterfaceIndex |
フラッピング CM が使用しているアップストリーム |
ccsFlapDownstreamIfIndex |
InterfaceIndex |
フラッピング CM が使用しているダウンストリーム |
ccsFlapLastFlapTime |
DateAndTime |
CM のフラッピングが最後に発生した時刻を示すタイムスタンプ |
ccsFlapCreateTime |
DateAndTime |
このエントリがテーブルに追加されたときのタイムスタンプ |
ccsFlapRowStatus |
RowStatus |
このエントリのステータスに関連する属性を制御 |
ccsFlapInsertionFailNum |
Unsigned32 |
CM がアクティブになってネットワークに参加した回数。このカウンタは、最初のリンク確立から再確立までの時間が、 cable flap-list insertion-time コマンドまたは ccsFlapInsertionTime 属性を使用して設定されたしきい値 パラメータを下回ったときに増分します。 CM がインサート時間(ccsFlapInsertionTime)内に登録を完了できなかった場合は、初期メンテナンス パケットが再送信されます。CMTS は予測より早くパケットを受信すると、このカウンタを増分します。 |
ccsFlapHitNum |
Unsigned32 |
CM が MAC レイヤ ステーション メンテナンス(キープアライブ)メッセージに応答した回数(最小ヒット レートは 30 秒に 1 回) |
ccsFlapMissNum |
Unsigned32 |
CM が MAC レイヤ ステーション メンテナンス(キープアライブ)メッセージに応答しなかった回数。Cisco ケーブル インターフェイス ラインカードの場合、8% のミス レートは正常です。CMTS が 25 ミリ秒以内にレンジング要求をミスすると、ミス回数が増えます。 |
ccsFlapCrcErrorNum |
Unsigned32 |
CMTS アップストリーム レシーバがパケットに CRC エラーのフラグを設定した回数。この値が大きい場合、ケーブルのアップストリームで雑音レベルが高くなっている可能性があります。モデムがまだフラッピングしていなくても、問題になる可能性があります。 |
ccsFlapPowerAdjustmentNum |
Unsigned32 |
ステーション メンテナンス中に CM のアップストリーム送信出力が調整された回数。調整が出力調整しきい値を超えると、この値が増えます。 |
ccsFlapTotalNum |
Unsigned32 |
モデムのフラッピング回数(下記の合計) • ccsFlapInsertionFailNum が増加した回数 • CMTS がミスに続いてヒットを受信した回数 • ccsFlapPowerAdjustmentNum が増加した回数 |
ccsFlapResetNow |
Boolean |
このオブジェクトを True(1) に設定すると、すべてのフラップ リスト カウンタがゼロにリセットされます。 |
ccsFlapLastResetTime |
DateAndTime |
このエントリに対応するすべてのカウンタがゼロにリセットされたときのタイムスタンプ |
次に、MAC アドレスが 00.07.0E.02.CA.91(0.7.14.2.202.145)および 00.07.0E.03.68.89(0.7.14.3.104.137)という 2 つの CM に対応するエントリが含まれている、ccsFlapTable の出力例を示します。
csh% getmany -v2c 10.10.11.12 public ccsFlapTable
ccsFlapUpstreamIfIndex.0.7.14.2.202.145 = 17
ccsFlapUpstreamIfIndex.0.7.14.3.104.137 = 17
ccsFlapDownstreamIfIndex.0.7.14.2.202.145 = 21
ccsFlapDownstreamIfIndex.0.7.14.3.104.137 = 21
ccsFlapInsertionFails.0.7.14.2.202.145 = 2
ccsFlapInsertionFails.0.7.14.3.104.137 = 0
ccsFlapHits.0.7.14.2.202.145 = 54098
ccsFlapHits.0.7.14.3.104.137 = 54196
ccsFlapMisses.0.7.14.2.202.145 = 65
ccsFlapMisses.0.7.14.3.104.137 = 51
ccsFlapCrcErrors.0.7.14.2.202.145 = 0
ccsFlapCrcErrors.0.7.14.3.104.137 = 0
ccsFlapPowerAdjustments.0.7.14.2.202.145 = 0
ccsFlapPowerAdjustments.0.7.14.3.104.137 = 0
ccsFlapTotal.0.7.14.2.202.145 = 5
ccsFlapTotal.0.7.14.3.104.137 = 4
ccsFlapLastFlapTime.0.7.14.2.202.145 = 14 03 04 1e 07 35 10 00
ccsFlapLastFlapTime.0.7.14.3.104.137 = 14 03 04 1e 07 34 12 00
ccsFlapCreateTime.0.7.14.2.202.145 = 14 03 04 1e 07 00 2b 00
ccsFlapCreateTime.0.7.14.3.104.137 = 14 03 04 1e 07 00 2c 00
ccsFlapRowStatus.0.7.14.2.202.145 = 1
ccsFlapRowStatus.0.7.14.3.104.137 = 1
ccsFlapInsertionFailNum.0.7.14.2.202.145 = 2
ccsFlapInsertionFailNum.0.7.14.3.104.137 = 0
ccsFlapHitNum.0.7.14.2.202.145 = 54098
ccsFlapHitNum.0.7.14.3.104.137 = 54196
ccsFlapMissNum.0.7.14.2.202.145 = 65
ccsFlapMissNum.0.7.14.3.104.137 = 51
ccsFlapCrcErrorNum.0.7.14.2.202.145 = 0
ccsFlapCrcErrorNum.0.7.14.3.104.137 = 0
ccsFlapPowerAdjustmentNum.0.7.14.2.202.145 = 0
ccsFlapPowerAdjustmentNum.0.7.14.3.104.137 = 0
ccsFlapTotalNum.0.7.14.2.202.145 = 5
ccsFlapTotalNum.0.7.14.3.104.137 = 4
ccsFlapResetNow.0.7.14.2.202.145 = 2
ccsFlapResetNow.0.7.14.3.104.137 = 2
ccsFlapLastResetTime.0.7.14.2.202.145 = 14 03 04 1e 06 39 0c 00
ccsFlapLastResetTime.0.7.14.3.104.137 = 14 03 04 1e 06 39 1e 00
ヒント フラップ リストのコンフィギュレーション パラメータとフラップ リストの内容を両方とも収集するには、ccsFlapObjects に対する GET 要求を実行します。
特定の CM におけるフラップ リスト情報の表示
SNMP 要求を使用して特定の CM に関するフラップ リスト情報を表示するには、ccsFlapTable からエントリを取り出すためのインデックスとして、CM の MAC アドレスを使用します。特定の CM に対応するフラップ リスト エントリを取り出す手順は、次のとおりです。
詳細な手順
ステップ 1 CM の MAC アドレスをドット付き 10 進表記に変換します。たとえば、MAC アドレス 000C.64ff.eb95 の場合は 0.12.100.255.235.149 になります。
ステップ 2 ccsFlapTable の情報を要求するためのインスタンスとして、ドット付き 10 進形式の MAC アドレスを使用します。たとえば、この CM に対応する ccsFlapHits、ccsFlapMisses、および ccsFlapPowerAdjustments の値を取り出すには、次のオブジェクトに対する SNMP 要求を行います。
• ccsFlapHits.0.12.100.255.235.149
• ccsFlapMisses.0.12.100.255.235.149
• ccsFlapPowerAdjustments.0.12.100.255.235.149
例
MAC アドレス 000C.64ff.eb95 に対する show cable flap-list コマンドと同じフラップ リスト情報を取り出すものとします。
Router# show cable flap-list
MAC Address Upstream Ins Hit Miss CRC P-Adj Flap Time
000C.64ff.eb95 Cable3/0/U4 3314 55605 50460 0 *42175 47533 Jan 27 02:49:10
SNMP ツールを使用して、ccsFlapTable を取り出し、10 進形式の MAC アドレスでフィルタリングします。次に、標準 UNIX の getone コマンドを使用する場合の入力例を示します。
csh% getmany -v2c 192.168.100.121 public ccsFlapTable | grep 0.12.100.255.235.149
ccsFlapUpstreamIfIndex.0.12.100.255.235.149 = 15
ccsFlapDownstreamIfIndex.0.12.100.255.235.149 = 17
ccsFlapInsertionFails.0.12.100.255.235.149 = 3315
ccsFlapHits.0.12.100.255.235.149 = 55608
ccsFlapMisses.0.12.100.255.235.149 = 50460
ccsFlapCrcErrors.0.12.100.255.235.149 = 0
ccsFlapPowerAdjustments.0.12.100.255.235.149 = 42175
ccsFlapTotal.0.12.100.255.235.149 = 47534
ccsFlapLastFlapTime.0.12.100.255.235.149 = 07 d4 01 1b 02 33 1a 00
ccsFlapCreateTime.0.12.100.255.235.149 = 07 d4 01 16 03 23 22 00
ccsFlapRowStatus.0.12.100.255.235.149 = active(1)
ccsFlapInsertionFailNum.0.12.100.255.235.149 = 3315
ccsFlapHitNum.0.12.100.255.235.149 = 55608
ccsFlapMissNum.0.12.100.255.235.149 = 50460
ccsFlapCrcErrorNum.0.12.100.255.235.149 = 0
ccsFlapPowerAdjustmentNum.0.12.100.255.235.149 = 42175
ccsFlapTotalNum.0.12.100.255.235.149 = 47534
ccsFlapResetNow.0.12.100.255.235.149 = false(2)
ccsFlapLastResetTime.0.12.100.255.235.149 = 07 d4 01 16 03 20 18 00
特定の値を 1 つだけ求める場合は、そのオブジェクトのインスタンスとして 10 進形式の MAC アドレスを使用します。
csh% getone -v2c 172.22.85.7 public ccsFlapMisses.0.12.100.255.235.149
ccsFlapMisses.0.12.100.255.235.149 = 50736
SNMP によるフラップ リストおよびカウンタの消去
フラップ リストから CM を削除する場合、1 つまたはすべてのフラップ リスト カウンタを消去する場合は、CISCO-CABLE-SPECTRUM-MIB の適切な cssFlapObjects 属性を設定します。 表A-11 に、SNMP カウンタを消去する属性を示します。
表A-11 フラップ リストを消去する属性
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ccsFlapResetAll |
Boolean |
このオブジェクトを True(1) に設定すると、すべてのフラップ リスト カウンタがゼロにリセットされます。 |
ccsFlapClearAll |
Boolean |
このオブジェクトを True(1) に設定すると、フラップ リストからすべての CM が削除され、ccsFlapTable 内のすべてのエントリが破棄されます。モデムのフラッピングが続いている場合は、新しいエントリとしてフラップ リストにモデムが再び追加されます。 |
(注) ccsFlapLastClearTime 属性には、ccsFlapTable テーブルのエントリが最後に削除された日時が含まれています。
加入者トラフィック管理機能の使用方法
CISCO-CABLE-QOS-MONITOR-MIB の属性を使用すると、Cisco CMTS ルータ上で加入者トラフィック管理機能を設定し、設定された帯域限度に反した CM を表示できます。次の作業に必要な手順について説明します。
• 「QoS に関する強制ルールの設定および表示」
• 「強制ルールに違反した加入者の表示」
• 「強制ルールに違反した加入者への通知」
QoS に関する強制ルールの設定および表示
ccqmCmtsEnforceRuleTable テーブルの属性を使用して、Cisco CMTS ルータ上で実行する Quality of Service(QoS; サービス品質)強制ルールを設定します。このテーブルに対するクエリによって、現在定義されている強制ルールを表示することもできます。
表A-12 に、ccqmCmtsEnforceRuleTable テーブルの各行に含まれる属性を示します。強制ルールごとに 1 つずつ行エントリ(CcqmCmtsEnforceRuleEntry)があり、固有のルール名(ccqmCmtsEnfRuleName)がインデックスになります。
表A-12 QoS 強制ルールに関する属性
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|
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ccqmCmtsEnfRuleName |
DisplayString |
強制ルールの固有名(最大 15 文字) |
ccqmCmtsEnfRuleRegQoS |
Unsigned32 |
0 に設定されていない場合、この属性は docsIfQosProfileTable テーブルのインデックスになり、このルールで登録プロファイルとして使用する QoS プロファイルが特定されます。 |
ccqmCmtsEnfRuleEnfQos |
Unsigned32 |
0 に設定されていない場合、この属性は docsIfQosProfileTable テーブルのインデックスになり、加入者が各自の帯域限度に反したときに有効になる、強制プロファイルとして使用する QoS プロファイルが特定されます。 |
ccqmCmtsEnfRuleMonDuration |
Unsigned32 |
帯域限度に反しているかどうかを調べるためにユーザをモニタする時間枠(分)。有効な範囲は 10 ~ 10080 分(7 日)です。デフォルトは 360 分(6 時間)です。 |
ccqmCmtsEnfRuleSampleRate |
Unsigned32 |
帯域限度に反していないかどうかを調べるために、Cisco CMTS が加入者の帯域利用状況をチェックする頻度(分)。有効な範囲は 10 ~ 120 分(2 時間)です。デフォルトは 15 分です。 |
ccqmCmtsEnfRulePenaltyPeriod |
Unsigned32 |
帯域限度に反したあとで、加入者をペナルティ期間にとどめておく時間(分)。加入者はこの期間が経過するまで、または Cisco CMTS 上でペナルティ期間が手動で削除されるまで、強制 QoS プロファイルが適用されます。有効な範囲は 1 ~ 10080 分、デフォルトは 10080(7 日)です。 |
ccqmCmtsEnfRuleByteCount |
Unsigned32 |
加入者が 1 回のモニタ枠の時間内に送信または受信(実行ルールの方向による)できる最大キロバイト数。加入者がこのバイト数を超えると、過剰消費のフラッグが設定され、ペナルティ期間の適用を受けることになります。有効な範囲は任意の 32 ビット整数値です。デフォルトはありません。 |
ccqmCmtsEnfRuleDirection |
CCQMRuleDirection |
この強制ルールでバイト数をモニタする方向(アップストリーム、ダウンストリーム、または双方向)を指定します。 |
ccqmCmtsEnfRuleAutoEnforce |
TruthValue |
加入者が帯域限度に反したときに、強制 QoS プロファイルを自動的に適用するかどうかを指定します。デフォルトは False(強制 QoS プロファイルを自動的には適用しない)です。 |
ccqmCmtsEnfRuleRowStatus |
RowStatus |
この行のステータスを指定します。この強制ルール エントリがアクティブになるのは、RowStatus が active(1) に設定されている場合だけです。ただし、行パラメータのいずれかを変更する場合は、最初に RowStatus を notInService(2) に設定することによって、このルールで現在行っているユーザのモニタを終了する必要があります。さらに、モニタを再開する前に、行を active(1) に戻さなければなりません。 |
強制ルールに違反した加入者の表示
表A-13 に、ccqmEnfRuleViolateTable テーブルの各エントリ(ccqmEnfRuleViolateEntry)に使用できる属性を示します。このテーブルは、設定されたモニタ期間中に強制ルールに違反した加入者を示します。
表A-13 ccqmEnfRuleViolateTable の属性
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ccqmEnfRuleViolateID |
Unsigned32 |
行エントリに割り当てられた固有の ID。DOCSIS 1.0 ユーザの場合、加入者の Service Flow(SFID)と同じ値になります。 |
ccqmEnfRuleViolateMacAddr |
MacAddress |
QoS の帯域限度に反した加入者に対応するケーブル インターフェイスの MAC(ハードウェア)アドレス |
ccqmEnfRuleViolateRuleName |
DisplayString |
この加入者に対応付けられた強制ルールの名前。この値を ccqmCmtsEnfRuleName 属性と比較することによって、加入者に割り当てられた強制ルールを調べることができます。 |
ccqmEnfRuleViolateByteCount |
Unsigned32 |
モニタ期間中に加入者が使用した総キロバイト数(このカウンタは、強制ルールが中止され、再開されるたびにリセットされます) |
ccqmEnfRuleViolateLastDetectTime |
DateAndTime |
加入者が強制ルールに違反していることを Cisco CMTS が判別したときのタイムスタンプ |
ccqmEnfRuleViolatePenaltyExpTime |
DateAndTime |
この加入者のペナルティ期間が満了するときのタイムスタンプ。Cisco CMTS ルータのオペレータがペナルティ期間を手動で削除しないかぎり、加入者はこの日時になるまで、ペナルティ期間が課せられます。この日時になると、元の QoS プロファイルが回復されます。加入者の強制ルールに強制 QoS プロファイルが含まれていなかった場合、この属性は 0 です。 |
強制ルールに違反した加入者への通知
ユーザが強制ルールに指定された帯域限度に反したときに、通知を送信するように Cisco CMTS を設定するには、ccqmEnfRuleViolateNotifEnable オブジェクトを True に設定します。デフォルトは False(通知を送信しない)です。 表A-14 に、各通知で送信される属性(ccqmEnfRuleViolateTable テーブルで定義)を示します。
表A-14 ccqmEnfRuleViolateNotification の属性
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ccqmEnfRuleViolateMacAddr |
MacAddress |
QoS の帯域限度に反した加入者に対応するケーブル インターフェイスの MAC(ハードウェア)アドレス |
ccqmEnfRuleViolateRuleName |
DisplayString |
この加入者に対応付けられた強制ルールの名前。この値を ccqmCmtsEnfRuleName 属性と比較することによって、加入者に割り当てられた強制ルールを調べることができます。 |
ccqmEnfRuleViolatePenaltyExpTime |
DateAndTime |
この加入者のペナルティ期間が満了するときのタイムスタンプ。Cisco CMTS ルータのオペレータがペナルティ期間を手動で削除しないかぎり、加入者はこの日時になるまで、ペナルティ期間が課せられます。この日時になると、元の QoS プロファイルが回復されます。加入者の強制ルールに強制 QoS プロファイルが含まれていなかった場合、この属性は 0 です。 |
ccqmEnfRuleViolateByteCount |
Unsigned32 |
モニタ期間中に加入者が使用した総キロバイト数(このカウンタは、強制ルールが中止され、再開されるたびにリセットされます) |
使用状況ベースの課金
CISCO-CABLE-METERING-MIB により、間隔、必須メータリング情報の量、収集サーバの場所または IP アドレス、およびメータリング ファイル名などのメータリング レコード収集を制御するパラメータを設定できます。さらに、メータリング収集の成功または失敗を示す一部の重要な通知を NMS に提供します。
Cisco Cable Modem Termination System(CMTS)の使用状況ベースの課金機能は、加入者のアカウントおよび課金情報を Subscriber Account Management Interface Specification(SAMIS)形式で提供します。SAMIS 形式は、Data-over-Cable Service Interface Specifications(DOCSIS; データオーバーケーブル サービス インターフェイス仕様)Operations Support System Interface(OSSI)仕様で指定されます。
使用状況ベースの課金機能には、標準ベースでオープンな、DOCSIS ネットワークのトラフィック課金情報の記録および検索へのアプリケーションによるアプローチが用意されています。イネーブルになっている場合、この機能は、ケーブル ネットワークを使用しているケーブル モデムおよび宅内装置(CPE)に関する次の課金情報を提供します。
• ケーブル モデムの IP および MAC アドレス。
• 使用されているサービス フロー(アップストリームとダウンストリーム両方のサービス フローがトラッキングされます)。
• ケーブル モデムを使用している CPE デバイスの IP アドレス。
• 収集期間にケーブル モデムが受信した(ダウンストリーム)またはケーブル モデムから送信された(アップストリーム)オクテット数およびパケット数の合計。
• 加入者のService Level Agreement(SLA; サービス レベル アグリーメント)で許可される帯域幅レベルを超えたため CMT が廃棄または遅延した、ケーブル モデムのダウンストリーム パケット数の合計。
課金記録は、サービス プロバイダが簡単に既存の課金アプリケーションに統合できる、標準テキスト形式で保持されます。サービス プロバイダは、この情報を使用して、通常ベースで SLA 制限を超過しようとするカスタマーだけでなく、サービスをアップグレードする可能性のあるユーザも判別できます。
動作モード
使用状況ベースの課金機能は、次の 2 つのモードで動作します。
• ファイル モード
• ストリーミング モード
ファイル モード
ファイル モードでは、CMTS が課金記録情報を収集し、その課金記録をローカル ファイル システムのファイルに書き込みます。その際、ルータのホスト名と、ファイルが書き込まれたときのタイムスタンプを使用します。次に、リモート アプリケーションが CMTS にログインし、課金アプリケーションがアクセスできる外部サーバに課金記録ファイルを転送します。
リモート アプリケーションは、Secure Copy Protocol(SCP)または Trivial File Transfer Protocol(TFTP)を使用して、ファイルを転送できます。転送が成功すると、リモート アプリケーションは課金記録ファイルを削除し、この削除によって新しいファイルが作成可能であることを示す信号が CMTS に送られます。リモート アプリケーションは、定期的に CMTS にログインして課金記録ファイルを転送することも、課金記録ファイルが使用可能であることをアプリケーションに通知するために CMTS が SNMPv3 トラップを送信するまで待機することもできます。
使用状況ベースの課金機能(ファイル モード)
使用状況ベースの課金機能に対して Cisco CMTS をファイル モードで設定するには、
CISCO-CABLE-METERING-MIB のオブジェクト数を設定する必要があります。 表A-15 に、これらのオブジェクトそれぞれと、必須であるか任意であるかを示します。
表A-15 ファイル モードに設定される CISCO-CABLE-METERING-MIB オブジェクト
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ccmtrCollectionType |
整数 |
使用状況ベースの課金機能をイネーブルまたはディセーブルにします。有効な値は次のとおりです。 • 1 = なし。使用状況ベースの課金機能はディセーブルになっています(デフォルト)。 • 2 = ローカル。使用状況ベースの課金機能はイネーブルで、ファイル モード用に設定されています。 • 3 = ストリーム。使用状況ベースの課金機能はイネーブルで、ストリーミング モード用に設定されています。 ccmCollectionType を 2(ローカル)に設定し、ファイル モードに対して機能をイネーブルにします。 |
ccmtrCollectionFilesystem |
DisplayString |
課金記録ファイルを書き込むファイル システムを指定します。このオブジェクトの最大長は 25 文字で、ルータ上(slot0、disk1、または flash)の有効なファイル システムを指定する必要があります。
(注) Cisco CMTS は、ルータのホスト名の後にファイルが書き込まれたときのタイムスタンプが続くファイル名を使用して、このファイル システムに課金記録を書き込みます。
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ccmtrCollectionCpeList |
TruthValue |
(任意)課金記録のサイズを減らし、パフォーマンスを向上させるために CPE デバイスの IP アドレスが省略されているかどうかを示します。有効な値は、次のとおりです。 • true = CPE 情報が表示されています(デフォルト)。 • false = CPE 情報は省略されています。
(注) true に設定されているとき、ケーブル モデムごとに最大 5 つの CPE の IP アドレスが表示されます。
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ccmtrCollectionAggregate |
TruthValue |
(任意)個々のケーブル モデムのすべての情報が結合されて、1 つの記録になっているかどうかを示します。アップストリーム トラフィックおよびダウンストリーム トラフィックに対して個別のカウンタが維持されますが、これらのカウンタには、その方向のサービス フローが含まれています。有効な値は、次のとおりです。 • true = 各ケーブル モデムのすべてのサービス フローが、単一の課金記録に集約されます。この設定では、課金記録のサービス フロー ID(SFID)が 0 に設定され、サービス クラス名(SCN)は空白になります。 • false = 各ケーブル モデムの情報が 1 つの課金記録に集約されることはありませんが、代わりに各サービス フローが自身のレコードに記録されます(デフォルト)。 |
ccmtrCollectionSrcIfIndex |
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課金パケットの送信元インターフェイスを示します。 ccmtrCollectionType が local(2) の場合、このインターフェイスの IP アドレスが、課金パケットの CMTS IP アドレスとして使用されます。ccmtrCollectionType が remote(3)の場合、課金パケットの CMTS IP アドレスと同様に、課金パケットの送信元 IP アドレスも、このインターフェイスの IP アドレスに変更されます。 メータリングの送信元インターフェイスを指定するように、メータリング モードを設定する必要があります。 |
ストリーミング モード
ストリーミング モードでは、CMTS が課金記録情報を収集し、その後定期的に課金記録ファイルを外部サーバのアプリケーションに転送します。このとき、非セキュア TCP 接続または SSL 接続のいずれかが使用されます。外部サーバが成功した転送の確認応答を行うと、CMTS は課金記録ファイルを削除し、新しいファイルの作成を開始します。
CMTS が外部サーバとの接続の確立に失敗した場合、設定に従って 1 ~ 3 回の間で接続を再試行します。CMTS が引き続き外部サーバと接続できない場合、CMTS は SNMPv3 トラップを送信し、障害が発生したことを SNMP マネージャに知らせることができます。
ストリーミング モードでは、CMTS が定期的な間隔で課金記録ファイルを転送するように設定します。通常、ケーブル モデム数と CMTS が作成する課金記録ファイルのサイズに従って間隔を選択します。
使用状況ベースの課金機能に対して Cisco CMTS をストリーミング モードで設定するには、CISCO-CABLE-METERING-MIB のオブジェクト数を設定する必要があります。 表A-16 に、これらのオブジェクトそれぞれと、必須であるか任意であるかを示します。
表A-16 ストリーミング モードに設定される CISCO-CABLE-METERING-MIB オブジェクト
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ccmtrCollectionType |
整数 |
使用状況ベースの課金機能をイネーブルまたはディセーブルにします。有効な値は次のとおりです。 • 1 = なし。使用状況ベースの課金機能はディセーブルになっています(デフォルト)。 • 2 = ローカル。使用状況ベースの課金機能はイネーブルで、ファイル モード用に設定されています。 • 3 = ストリーム。使用状況ベースの課金機能はイネーブルで、ストリーミング モード用に設定されています。 ccmCollectionType を 3(ストリーム)に設定し、ストリーミング モードに対して機能をイネーブルにします。 |
ccmtrCollectionIpAddress |
InetAddress |
外部収集サーバの IP アドレス。この値は、設定の必要があります。 |
ccmtrCollectionPort |
Unsigned32 |
課金記録の送信先である、外部収集サーバの TCP ポート番号。有効な値の範囲は 0 ~ 65535 ですが、ポートを周知の範囲 0 ~ 1024 に指定しないでください。この値は、設定の必要があります。 |
(注) ccmCollectionIpAddress と ccmCollectionPort を 2 回設定して、プライマリ収集サーバとセカンダリ収集サーバを指定できます。
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ccmtrCollectionIpAddrType |
InetAddressType |
(任意)収集サーバに使用されている IP アドレスのタイプ。有効な値は ipv4 だけで、これがデフォルト値です。 |
ccmCollectionInterval |
Unsigned32 |
(任意)課金記録が外部サーバにストリーミングされる頻度を分単位で指定します。有効な範囲は 15 ~ 1440 分(24 時間)です。デフォルトは 30 分です(最低の間隔は 30 分にすることをお勧めします)。 |
ccmtrCollectionRetries |
Unsigned32 |
(任意)セカンダリ サーバ(設定されている場合)を使用して障害に関する SNMP トラップを送信する前に、CMTS が外部サーバとのセキュアな接続を確立するための再試行回数を指定します。 n の有効な範囲は 0 ~ 5、デフォルトは 0 です。 |
(注) SNMP コマンドでストリーミング モードに使用状況ベースの課金を設定するとき、ccmCollectionInterval パラメータと ccmCollectionRetries パラメータは任意ですが、これらのパラメータは、CLI コマンドで機能を設定するときには必須です。
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ccmtrCollectionSecure |
TruthValue |
(任意)Cisco CMTS が、外部サーバの課金アプリケーションと接続するとき、SSL 接続を使用するかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。 • true(1) = Cisco CMTS は SSL 接続を使用します。このオプションは、Baseline Privacy Interface(BPI)暗号化をサポートする CMTS ソフトウェア イメージでのみ使用できます。 • false(2) = Cisco CMTS は非暗号化 TCP 接続を使用します。これがデフォルト値です。 |
ccmtrCollectionCpeList |
TruthValue |
(任意)課金記録のサイズを減らし、パフォーマンスを向上させるために CPE デバイスの IP アドレスが省略されているかどうかを示します。有効な値は、次のとおりです。 • true = CPE 情報が表示されています(デフォルト)。 • false = CPE 情報は省略されています。
(注) true に設定されているとき、ケーブル モデムごとに最大 5 つの CPE の IP アドレスが表示されます。
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ccmtrCollectionAggregate |
TruthValue |
(任意)個々のケーブル モデムのすべての情報が結合されて、1 つの記録になっているかどうかを示します。アップストリーム トラフィックおよびダウンストリーム トラフィックに対して個別のカウンタが維持されますが、これらのカウンタには、その方向のサービス フローが含まれています。有効な値は、次のとおりです。 • true = 各ケーブル モデムのすべてのサービス フローが、単一の課金記録に集約されます。この設定では、課金記録のサービス フロー ID(SFID)が 0 に設定され、サービス クラス名(SCN)は空白になります。 • false = 各ケーブル モデムの情報が 1 つの課金記録に集約されることはありませんが、代わりに各サービス フローが自身のレコードに記録されます(デフォルト)。 |
Cisco CMTS の使用状況ベースの課金機能の使用方法についての詳細なマニュアルは、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2217/products_feature_guide09186a00801ef1d7.html
Cisco Unique Device Identifier の識別
UDI 検索を使用するには、使用しているシスコ製品が UDI 対応になっている必要があります。UDI 対応のシスコ製品は、5 つの必須 Entity MIB オブジェクトをサポートします。5 つの Entity MIB v2(RFC-2737)オブジェクトは、次のとおりです。
• entPhysicalName
• entPhysicalDescr
• entPhysicalModelName
• entPhysicalHardwareRev
• entPhysicalSerialNum
show inventory コマンドが使用可能になっていることもありますが、このコマンドを UDI 対応でないデバイスで使用しても、出力は作成されません。
UDI 検索機能を使用する前に、次の概念を理解しておく必要があります。
UDI の概要 ― 各識別可能製品は、Entity MIB(RFC-2737)およびサポート マニュアルで定義されているとおり、エンティティです。シャーシなど一部のエンティティには、スロットなどのサブエンティティがあります。イーサネット スイッチが、スタックのようなスーパーエンティティのメンバーになっていることがあります。注文可能なシスコのエンティティの多くは、UDI が割り当てられた状態で出荷されます。
UDI 情報は、物理ハードウェア デバイスに貼られたラベルに印刷されていると同時に、リモート検索を簡単にするために、デバイス上に電子的に保存されています。
UDI は次の要素で構成されます。
• 製品 ID(PID) ― PID は、製品を注文するときの名前です。従来より製品名または部品番号と呼ばれています。これは、正確な交換部品を注文するために使用する ID です。
• バージョン ID(VID) ― VID は製品のバージョンです。製品が改定されるたびに、VID は 1 つずつ増えていきます。VID は、製品の変更通知を管理する業界ガイドラインである Telcordia GR-209-CORE から派生した、厳密なプロセスに従って増えていきます。
• シリアル番号(SN) ― SN は、製品のベンダー固有通し番号です。製造された各製品には、工場で割り当てられた一意のシリアル番号が付けられていて、この番号を使用側が変更することはできません。この番号により、製品の個別で特定のインスタンスを識別できます。
DOCS-DSG-IF-MIB 検証の要件
検証では、設定が必要な必須パラメータと一貫性ルールを説明し、データが設定された場合、データもこれらのルールに従う必要があります。
ここでは、DOCS-DSG-IF-MIB に関連するエージェントの実装を説明します。従うべきルールは次のとおりです。
• DOCS-DSG-IF-MIB にある MIB テーブルのすべてのインデックスは、相互運用性を持つように、インデックス範囲が SNMP および CLI の間で一貫させておくため、1 ~ 65535 の範囲内になっている必要があります。
RowStatus 列の有効な値は次のとおりです。
• active ― 行は完全で使用可能です。
• notInService ― 行は完全ですが、アクティブではありません。
• notReady ― 行は失われていて、アクティブに設定するときに列が必須です。
• createAndGo ― 行を作成し、単一 Set 要求でアクティブになっています。
• createAndWait ― 行を作成しますが、アクティブかされるまで notInService または notReady ステートに保持されます。
• destroy ― 行を削除します。
表A-17 に、DOCS-DSG-IF-MIB にある各 MIB テーブルの機能を示します。
表A-17 DOCS-DSG-IF-MIB テーブルの機能
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dsgIfClassifierTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • CreateAndWait • 変更可能 • 破棄 |
dsgIfTunnelTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • CreateAndWait • 変更可能 • 破棄 |
dsgIfTunnelGrpToChannelTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • CreateAndWait • 変更可能 • 破棄 |
dsgIfDownstreamTable |
読み取り ― 書き込み |
変更可能 |
dsgIfClientIdTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • 破棄 |
dsgIfVendorParamTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • 破棄 |
dsgIfChannelListTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • 破棄 |
dsgIfTimerTable |
読み取り ― 作成 |
値: • CreateAndGo • 破棄 |