Cisco Unified IP Phone の設定値の設定
Cisco Unified IP Phone には、設定可能なネットワーク設定値が用意されています。電話機をユーザが使用できる状態にするには、これらの設定値の修正が必要になる場合もあります。電話機のネットワーク設定値にアクセスし、表示および変更するには、Interactive Voice Response(IVR; 音声自動応答装置)にアクセスします。その他の設定値は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定できます。
この章は、次の項で構成されています。
• 「Cisco Unified IP Phone の設定値の設定」
• 「電話機の設定値へのアクセス」
Cisco Unified IP Phone の設定値の設定
Cisco Unified IP Phone を機能させるには、電話機でネットワーク設定値を設定する必要があります。電話機の設定値を確認するには、電話機の IVR を使用します。DHCP サーバを使用して電話機をネットワークに接続する場合は、DHCP サーバを使用してネットワーク設定値を設定できます。また、IVR にアクセスして、電話機を手動で設定することもできます。
[電話の設定(Phone Settings)] オプション
表 4-1 に、IVR で設定できる [電話の設定(Phone Settings)] の各オプションを示します。
表 4-1 ネットワーク メニュー オプション
|
|
[DHCP] |
電話機の DHCP が有効か無効かを示します。 DHCP が有効である場合、DHCP サーバによって電話機に IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ルータ、および TFTP サーバが割り当てられます。DHCP が無効である場合は、管理者が手動で電話機に IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ルータ、および TFTP サーバを割り当てる必要があります。 |
[IP アドレス(IP Address)] |
電話機の Internet Protocol(IP; インターネット プロトコル)アドレス。 IP アドレスをこのオプションで割り当てる場合は、サブネット マスクとデフォルト ルータも割り当てる必要があります。この表の [サブネット マスク(Subnet Mask)] オプションと [デフォルト ルータ(Default Router)] オプションを参照してください。 |
[サブネット マスク(Subnet Mask)] |
電話機で使用されるサブネット マスク。 |
[デフォルト ルータ 1(Default Router 1)] |
電話機で使用されるデフォルト ルータ([デフォルト ルータ 1(Default Router 1)])。 |
[TFTP サーバ(TFTP Server)] |
電話機で使用される、プライマリの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。ネットワークで DHCP を使用していない場合、またはこのサーバを変更する場合は、TFTP サーバを割り当てる必要があります。 |
[802.1x セキュリティ(802.1 xSecurity)] |
電話機の 802.1x セキュリティが有効か無効かを示します。 |
電話機の設定値へのアクセス
電話機の設定オプションにアクセスするには、ユーザ ID に PIN を設定し、そのユーザ ID を電話機に関連付ける必要があります。
IVR の PIN を変更するには、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] に移動し、[電話ロック解除パスワード(Local Phone Unlock Password)] を設定します。電話機とユーザを関連付ける必要はありません。
(注) 電話機にユーザ ID または PIN を関連付けていない場合、電話機にはデフォルトの PIN 24726 が使用されます。
関連項目
• 「Cisco Unified IP Phone の設定値の設定」
IVR へのアクセスと電話機の設定値の設定
IVR にアクセスし、電話機の設定値を設定するには、次の手順を実行します。
(注) PIN は、Cisco Unified CM のユーザ オプション Web ページで変更できます。
手順
ステップ 1 IVR にアクセスするには、オフフックにして、 *、#、 および 0 ボタンを同時に押します。Cisco Unified IP Phone 6911 では、スピーカー ボタンを押して、 *、#、 および 0 ボタンを同時に押します。
IVR からパスワードの入力を求められます。
(注) Cisco Unified IP Phone 6911 では、パスワードに数値のみ入力できます。
ステップ 2 数字キーパッドを押して PIN を入力し、最後に # ボタンを押します。
これで、IVR のメイン設定メニューに移動します。
ステップ 3 IVR の音声プロンプトに従います。IVR のナビゲートの詳細については、 表 4-2 を参照してください。
ステップ 4 メイン設定メニューに戻るには、 # を押します。
ステップ 5 IVR を終了するには、コールを終了します。
表 4-2 に、IVR の設定メニューの各種オプションについて説明します。
表 4-2 IVR の設定メニューのナビゲート
|
|
|
ネットワーク設定値を確認または設定する |
1 |
DHCP が有効である場合、IVR によって各ネットワーク パラメータがアナウンスされます。 DHCP が無効である場合、IVR によって、新しい値を入力するための間隔を空けながら、各ネットワーク パラメータがアナウンスされます。 1. IVR によって、IP アドレスがアナウンスされます。電話機の IP アドレスを変更するには、キーパッドを使用して新しい IP アドレスを入力し、最後に # を押します。現在の IP アドレスを保持するには、 # を押します。 2. IVR によって、サブネット マスクがアナウンスされます。サブネット マスクを変更するには、キーパッドを使用して新しい IP アドレスを入力し、最後に # を押します。現在のサブネット マスクを保持するには、 # を押します。
(注) IP アドレスの各オクテットを区切るドット「.」を入力するには、* を押します。
3. IVR によって、デフォルト ゲートウェイがアナウンスされます。デフォルト ゲートウェイを変更するには、キーパッドを使用して新しい IP アドレスを入力し、最後に # を押します。現在のデフォルト ゲートウェイを保持するには、 # を押します。 |
TFTP サーバを確認または設定する |
2 |
IVR によって、現在の TFTP 設定がアナウンスされます。 TFTP サーバを変更するには、キーパッドを使用して新しい IP アドレスを入力し、最後に # を押します。現在の TFTP サーバを保持するには、 # を押します。 手動で設定された TFTP サーバから、DHCP サーバによって設定された TFTP サーバにリセットするには、 * を押します。 を押します。 |
DHCP を有効または無効する |
3 |
3 を押して、DHCP の有効と無効を切り替えます。 |
802.1X を有効または無効にする |
4 |
4 を押して、802.1X セキュリティの有効と無効を切り替えます。 |
工場出荷時の設定にリセットする |
0 |
-- (注) すべての設定値が工場出荷時のデフォルト設定値にリセットされ、電話機もリセットされます。電話機の再登録にはしばらく時間がかかります。このオプションは必要な場合だけ選択してください。 |