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Cisco IP Conference Station を設置する前に、ネットワーク設定(たとえば、DHCP と静的アドレッシングのどちらを使用するか)を調べておく必要があります。
IP Conference Station の設置方法および設定方法については、この章の該当する内容を参照してください。
• 「設置の準備」
IP Conference Station を設置する前に、IP Conference Station 用に Cisco CallManager を設定し、Cisco CallManager データベースに IP Conference Station を追加する方法を決定する必要があります。
Station を Cisco CallManager に自動登録するか、手動でデータベースに追加するかを選択できます。Cisco CallManager はネットワーク上のコール処理を行うので、このステップは非常に重要です。
Cisco CallManager の IP Conference Station に対してデフォルトの装置ロードを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 IP Conference Station ロードを Cisco CallManager サーバの
C:\Program Files\Cisco\TFTPPath ディレクトリにコピーします。
ステップ 2 Cisco CallManager Administration を始動します。
ステップ 3 System > Device Defaults の順に選択します。
ステップ 4 Device Defaults Configuration ウィンドウで、Cisco 7936 Device Type まで下方にスクロールします。
ステップ 5 Load Information を C:\Program Files\Cisco\TFTPPath ディレクトリのロードに設定します。
ステップ 6 ページの先頭まで戻り、 Update をクリックします。
IP Conference Station を新しい装置として Cisco CallManager に追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Device > Add a New Device の順に選択します。
ステップ 2 Device Type ドロップダウン リストボックスから Phone を選択し、 Next をクリックします。
ステップ 3 Cisco 7936 電話機タイプを選択し、 Next をクリックします(電話機タイプを選択した後、このタイプを変更できません)。
Phone Configuration ページが表示されます。
ステップ 4 次の表の説明に従い、必要なフィールドに入力します。
ステップ 5 ページの先頭で Insert をクリックします。
ステップ 6 この IP Conference Station に電話番号を追加します。
追加方法の説明が必要な場合は、Cisco CallManager Administration のオンライン ヘルプの「Directory Number Configuration Settings」を参照してください。
ステップ 7 IP Conference Station をリセットして、新しい設定値を適用します。
IP Conference Station をネットワークに自動的に追加して電話番号を割り当てるには、自動登録を使用します。割り当てられる電話番号は、Cisco CallManager において IP Conference Station タイプに割り当てられた装置プール内で、次に使用可能な一連番号です。
Cisco CallManager で自動登録を使用可能にした場合は、ネットワークに接続した後、IP Conference Station は自動始動プロセスを開始して、電話番号を取得します。
また、自動登録を使用すると、Cisco CallManager データベースにすべての IP Conference Station をすばやく登録できます。その後、設定値、たとえば電話番号は、Cisco CallManager アプリケーションを使用して修正できます。
次に、Cisco CallManager で実行する必要がある手順の概要を示します。
ステップ 1 Cisco CallManager Administration を始動します。
ステップ 2 System > Cisco CallManager の順に選択して、Cisco CallManager 内で自動登録を使用可能にします。
ステップ 3 Cisco CallManager のリストの中から、自動登録をチェックしたい Cisco CallManager を選択します。
ステップ 4 「Auto-registration Disabled on this Cisco CallManager」設定が選択されて いない ことを確認します。
ステップ 5 「Cisco IP Conference Station 7936 の設置」 の手順を実行して、Station を設置します。
ステップ 6 設定値を修正するには、Cisco CallManager Administration に戻り、 Device > Phone の順に選択します。
新しい IP Conference Station の検索基準を入力し、 Find をクリックします。新しい IP Conference Station の MAC アドレスが表示されます。
(注) 詳しくは、Cisco CallManager Administration の資料、または Cisco CallManager Administration のアプリケーションのオンライン ヘルプを参照してください。
自動登録を使用しないで、IP Conference Station に特定の電話番号を割り当てる場合は、手動で各 IP Conference Station を Cisco CallManager データベースに追加する必要があります。
ネットワーク内でダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)を使用していない場合は、各 IP Conference Station で、IP 設定値とトリビアル ファイル転送プロトコル(TFTP)サーバも手動で設定する必要があります。
代わりに、DHCP を使用して、TFTP サーバを手動で設定することもできます。この場合は、DHCP を使って IP Conference Station を始動してから、TFTP サーバを割り当て直してください。
ネットワーク内で DHCP を使用しているが、自動登録を使用しない場合は、手動で IP Conference Station を Cisco CallManager データベースに追加します。
次の手順は、実行する必要がある手順の概要を示します。詳細については、Cisco CallManager のマニュアルまたはオンライン ヘルプを参照してください。
ステップ 1 Cisco CallManager Administration を始動します。
ステップ 2 Device > Add a New Device の順に選択して、IP Conference Station を Cisco CallManager に追加します。
ステップ 3 Device Type ドロップダウン リストボックスから Phone を選択し、 Next をクリックします。
ステップ 4 Cisco 7936 電話機タイプを選択し、 Next をクリックします。
Phone Configuration ページが表示されます。
ステップ 6 「Cisco IP Conference Station 7936 の設置」 の手順を実行して、Station を設置します。
ネットワーク内で DHCP を使用しない場合は、各 IP Conference Station で静的 IP アドレスを手動で設定する必要があります。
次の手順は、実行する必要がある手順の概要を示します。詳細については
Cisco CallManager のマニュアルまたはオンライン ヘルプを参照してください。
ステップ 1 Cisco CallManager Administration を始動します。
ステップ 2 Device > Add a New Device の順に選択して、Cisco CallManager に Station を追加します。
ステップ 3 Device Type ドロップダウン リストボックスから Phone を選択し、 Next をクリックします。
ステップ 4 Cisco 7936 電話機タイプを選択し、 Next をクリックします。
Phone Configuration ページが表示されます。
ステップ 6 「Cisco IP Conference Station 7936 の設置」 の手順を実行して、IP Conference Station を設置します。
ステップ 7 「IP 設定値の設定」 の手順を実行して、IP 設定値を設定します。
ステップ 8 「代替 TFTP オプションの設定」 の手順を実行して、TFTP サーバを設定します。
IP Conference Station を設置する前に、使用しているネットワークが「ネットワーク要件」の要件を満たしていること、および Cisco CallManager が正しく設定されていることを必ず確認してください。
特に、 「安全上の注意事項」 および『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco IP Conference Station 7936 』の安全上の注意事項を再度確認してください。
次のリストと照合して、IP Conference Station の設置に必要な品目がすべて揃っていることを確認してください。
• Cisco IP Conference Station 7936 ユニット 1 台
• 電源装置 1 個(各国固有の電源コードは別途ご注文ください)
• オプションの外部マイクロフォン キット(外部マイクロフォン 2 個含む)、別途注文した場合
IP Conference Station が、ネットワーク内の IP Conference Station のエンドポイントとして正常に動作するには、ネットワークが次の要件を満たしている必要があります。
–Voice over IP(VoIP)が Cisco ルータおよびゲートウェイ上に設定されている
–Cisco CallManager がネットワーク内に設置され、コール処理を行うように設定されている
• IP ネットワークは、DHCP をサポートしているか、または IP アドレス、ゲートウェイ、およびサブネット マスクの手動による設定をサポートしている
IP Conference Station には、コール処理を行う Cisco CallManager が必要です。
(注) IP Conference Station を管理し、コールを正しくルーティングし、処理するように、Cisco CallManager が正しく設定されていることを確認するには、
Cisco CallManager のマニュアルまたはオンライン ヘルプを参照してください。
自動登録を使用する計画がある場合は、Cisco CallManager で自動登録が使用可能になっており、正しく設定されていることを確認してから、IP Conference Station をネットワークに接続してください。詳細については、 「自動登録の使用方法」 を参照してください。
IP Conference Station を使用する際の安全上の考慮事項を次に示します。
IP Conference Station の設置または使用の前に、以下の注意事項をお読みください。
(注) Cisco IP Conference Station 7936 の国際機関規格への準拠、安全性、および法定事項については、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco IP Conference Station 7936』を参照してください。
警告 安全上の重要な注意事項
「危険」を意味します。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。装置の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。警告の各国語版は、各注意事項の番号を基に、装置に付属の「translated safety warning」を参照してください。
これらの注意事項を保管しておいてください。
警告 この装置は、TN および IT 電源システムに接続することを前提に設計されています。
警告 設置手順を読んでから、装置を供給電源に接続してください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた資格ある人だけが行ってください。
警告 この装置を廃棄処分する際は、日本国、または設置国の法律および地方自治体の条例または規則に従ってください。
警告 雷が発生しているときには、装置上での作業、ケーブルの接続、取り外しをしないでください。
警告 感電を避けるために、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、WAN ポートには TNV 回路が含まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートはいずれも、RJ-45 コネクタを使用しています。ケーブルを接続する際には注意してください。
警告 この製品は、短絡(過電流)保護が装備されている建物に設置してください。120 VAC、15 A 以下のヒューズまたは回路ブレーカーが、位相導体(すべての通電導体)で使用されていることを確認してください。
警告 プラグとソケットは、主要な遮断装置の役目をするので、いつでもアクセス可能でなければなりません。
次の情報は、外部装置を Cisco IP Phone と同時に使用する場合に適用されます。
• これらの装置の品質と、携帯電話や双方向無線など他の装置との距離によっては、音声周波数の雑音がなくならないことがあります。この場合は、次のアクションのいずれかまたは複数をとることを推奨します。
–外部装置を RF 信号または AF 信号の発生源から遠ざける。
–外部装置ケーブルを RF 信号または AF 信号の発生源から遠ざけるようにルーティングする。
–外部装置に遮蔽ケーブルを使用するか、より効果が高い遮蔽とコネクタ付きのケーブルを使用する。
• シスコは外部装置、ケーブル、コネクタの品質をコントロールできないため、システムのパフォーマンスを保証できません。適切な装置を高品質のケーブルとコネクタで接続した場合に、適切なシステム パフォーマンスが得られます。
IP Conference Station は、使用する前に、ネットワークと電源に接続する必要があります。
IP Conference Station を設置するときは、図 2-1 と図 2-2を参照してください。
• 図 2-1 に、Cisco IP Conference Station 7936 で使用するさまざまなコンポーネントおよび電源接続とケーブル接続を示します。
• 図 2-2 に、オプションの外部マイクロフォンと Cisco IP Conference Station 7936 の底面にある外部マイクロフォン ジャックへの接続を示します。
図 2-1 Cisco IP Conference Station 7936:コンポーネントと接続
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(注) Cisco IP Conference Station と他の Cisco IP Phone とのデイジーチェーン接続はサポートされないので、デイジーチェーン接続をしても動作しません。
図 2-2 Cisco IP Conference Station 7936 の外部マイクロフォン接続
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外部マイクロフォン ケーブルのもう一方の端を IP Conference Station 7936 の底面の外部マイクロフォン ジャックに接続します。 |
IP Conference Station を設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 IP Conference Station を平らな面(たとえば、会議室のテーブルやデスクトップ)に置きます。
ステップ 2 6 フィート CAT 5 ケーブルの一方の端をデータ ネットワーク ポートに接続し、もう一方の端を PIM の network (LAN)ポートに接続します。
ステップ 3 25 フィート CAT 5 ケーブルの未接続端を、IP Conference Station の底面にある RJ-45 ポートに接続します(このケーブルの一端は、PIM に事前に差し込まれています)。
ステップ 4 電源装置を PIM の AC adapter ポートに接続し、もう一方の端を壁面にある普通の電源コンセントに差し込みます。
ステップ 5 外部マイクロフォン キットを使用する場合は、マイクロフォン延長コードをそれぞれ Cisco IP Conference Station 7936 の底面に設置されているマイクロフォン ジャックに接続します。この接続の図については、図 2-2を参照してください。
(注) 上記のケーブル、PIM、電源装置を正しく接続しないと、
IP Conference Station は動作しません。
シスコが認定していないコンポーネントを使用すると、
IP Conference Station は動作せず、製品保証が無効になる場合があります。
IP Conference Station を電源に接続してから 15 秒以上経過すると、次の全ステップを実行する始動プロセスが起動します。
(注) この始動プロセスは、数分かかる場合があります。ネットワークのアクセス速度によっては、上記のメッセージの一部が表示されない場合があります。
IP Conference Station が Cisco CallManager に正常に登録された後、LCD スクリーンに次の情報が表示されます。
• 「Press the Phone Key to get a dial tone」というメッセージ
使用するネットワークで DHCP を使用していない場合は、ネットワークに IP Conference Station を設置した後、この IP Conference Station 上で次のネットワーク設定値を手動で設定する必要があります。
必要な情報を収集し、 第3章「Cisco IP Conference Station 7936 の設定」 に説明されている手順を実行してください。
IP Conference Station 7936 と外部マイクロフォンのパフォーマンスを最適化するには、次のガイドラインに従ってください。
(注) さまざまな会議室構成に対する適切な装置の配置図については、「会議室のセットアップの例」を参照してください。
• IP Conference Station は、パーティションなどで仕切られたオフィスや、会議室で使用してください。利用できる広さは、6 m × 6 m(20 フィート × 20 フィート)まで(外部マイクロフォンなし)および 6 m × 9 m(20 フィート × 30 フィート)まで(外部マイクロフォンあり)です。
• IP Conference Station 7936 本体は、平らな面に設置し、反響を起こす面から離してください。
• 外部マイクロフォン、IP Conference Station 7936 本体、およびそれ以外の物体の間は、1.2 m(4 フィート)以上の間隔を置いてください。
• すべてのマイクロフォンが音響的に遮られていないことを確認してください。
• 外部マイクロフォンは、カバーする必要がある領域に向け、指向性の中心が IP Conference Station 7936 の方に向かないように配置してください。
• 会議の参加者は、IP Conference Station 7936 との距離が全員同じになるように座席を配置してください。
• 通常の会話の音量で、IP Conference Station 7936 に向かって話してください。
• 通話中に IP Conference Station 7936 本体または外部マイクロフォンを動かしたり、触ったりしないでください。また、装置の近くで紙の音を立てないでください。
さまざまな会議室構成において、IP Conference Station 7936 本体と外部マイクロフォンを適正に配置した例を図 2-3に示します。
図 2-3 Cisco IP Conference Station 本体と外部マイクロフォンの配置
Cisco IP Conference Station 7936 は、外付けマイクロフォン ジャックを 2 つ備えており、オプションの外部マイクロフォンを使用できます。機能を拡張したスピーカー設計に伴い、IP Conference Station は大会議室での電話会議を容易にした最適なソリューションとなりました(小規模なオフィスおよび会議室で使用するために、IP Conference Station を外部マイクロフォンなしで発注することもできます)。
IP Conference Station 7936 は、1 本の回線で 2 回線の通話までサポートしています。電話のコントロール パネルには 25 のキーと、情報を表示する LCD があります。
IP Conference Station 7936 の Phone キーを押すと、電話がオフフック状態になり、発信音が聞こえます。電話番号をダイヤルし始めると、LED が 3 つ点灯し(緑色)、アクティブ状態を示します。通話中のコールがあるときにコールを受信すると、コールの待機音が再生されます。
IP Conference Station 7936 の LCD スクリーンは、バックライトで照らされます。このバックライトは、キーを押すと点灯します。バックライトは、IP Conference Station 7936 を使用していないとき、またはコールが 1 分を超えたときは消灯します。コールが進行中でバックライトが消灯しているときに 2 番目のコールを受信した場合、バックライトは再び点灯します。
IP Conference Station 7936 には、3 つの状況依存キー(メニュー アクセスと終了キー、スクロール キー、および選択キー)があります。これらのキーを使用して、次の機能にアクセスできます。
• Phone Book アクセス(ローカルの Phone Book を利用して番号を 20 まで格納できる)
Cisco IP Conference Station 7936 の各部の名称と機能の説明については、図 2-4 を参照してください。
図 2-4 Cisco IP Conference Station 7936:各部の名称と機能
Cisco IP Conference Station 7936 では、次のキーボード コマンドが使用可能です。