この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco IP Phone 7940/7960 には、今までオフィスで使用されていた電話機には見られなかった便利な機能が備わっています。IP フォンの機能を実際に試してみると、IP フォンが備えている機能がどのように動作するか知ることができます。
この章では、Cisco SIP IP Phone が備えている種々の機能、およびその使用方法について説明します。この章の構成は、次のとおりです。
• 「通話機能」
• 「電話会議」
Cisco IP Phone 7940/7960 は、IP フォンの操作を容易にするヘルプ機能を備えています。操作に困ったときは、次の機能を利用してください。
• 「ヒント」
Cisco IP Phone 7940/7960 は、現在、IP フォンのキーや機能に関するオンライン ヘルプは充分備えていません。しかし、通話中のネットワーク統計情報は、次の操作を行うと表示できます。
Cisco IP Phone 7940/7960 では、現在の IP フォンのステータスを示すアイコンを LCD 画面に表示します。このアイコンは、IP フォンの操作状況に応じて表示が変わります。
次のヒントは、Cisco IP Phone 7940/7960 を操作するときに役立ちます。
• Cisco IP Phone 7940/7960 のオプションを使用するときは、オプションの横に表示されている番号を控えておいてください。ダイヤル パッドからこの番号を入力するだけで、その番号オプションにアクセスすることができます。
• IP フォンの機能を実際に使用して、IP フォンの機能がどのように動作するか試してください。
• more ソフトキーは、オプションが表示画面の枠外にもある場合に表示されます。ソフトキーを押すと、枠外にあったオプションが表示されます。
Cisco IP Phone 7940/7960 から電話をかけるときは、受話器、スピーカフォン、またはヘッドセットを使用できます。次の項では、受話器、スピーカフォン、およびヘッドセットを使用する方法を説明します。また、各呼び出し音の音量を調節する方法についても説明します。
• 「受話器の使用」
• 「受話器、スピーカフォン、またはヘッドセットの音量調節」
受話器を使用して電話をかけたり、電話に応答するには、IP フォンの受話器を取り上げます。受話器からスピーカフォンに切り替えるには、スピーカ(Speaker)ボタンを押し、受話器をもとに戻します。
スピーカフォンから電話をかけたり、電話に応答するには、スピーカ(Speaker)ボタンを押します。スピーカフォンを使用する通話では、Cisco IP Phone 7940/7960 がもつ機能のすべてを使用できます。スピーカフォンから受話器に切り替えるには、受話器を取り上げます。
ヘッドセットを使用して電話をかけたり、電話に応答するには、IP フォンの基準に適合したヘッドセットを用意し、そのヘッドセットのプラグを IP フォンの背面にあるポートに接続します。次に、IP フォンの前面にあるヘッドセット(Headset)ボタンを押します。
ヘッドセットを使用した通話では、Cisco IP Phone 7940/7960 のすべての機能を使用できます。音量(Volume)およびミュート(Mute)ボタンを使用して、イヤホンの音量を調節したり、ヘッドセットの音声を消すことも可能です。ヘッドセットを使用するには、IP フォンの前面にあるヘッドセット(Headset)ボタンを押します。
Cisco IP Phone 7940/7960 は、4 芯または 6 芯のヘッドセット ジャックをサポートしています(Plantronics H シリーズ互換機に対応)。IP フォンに現在対応しているモデルについての情報は、次のサイトを参照してください。
受話器、スピーカフォン、またはヘッドセットの音量を調節する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 受話器、スピーカフォン、またはヘッドセットの音量を増減するには、音量(Volume)ボタンの上げボタンまたは下げボタンを押します。
音量(Volume)ボタンは、使用中の音声レシーバ機器の音量を調節します。
ステップ 2 以降もこの音量で通話を行う場合は、設定(Settings)ボタン > Save ソフトキーの順に押して、音量設定値を保存しておきます。
Cisco IP Phone 7940/7960 の設定値を変更することができます。呼び出し音の大きさ、呼び出し音の種類、およびLCD 画面のコントラストは、ユーザの好みに応じて調節、または変更できます。次の項では、設定値をカスタマイズする方法について説明します。
ステップ 1 音量(Volume)ボタンを押して、呼び出し音を試聴します。
ステップ 2 試聴している呼び出し音が鳴っている間に、音量(Volume)ボタンの上げまたは下げボタンを押して、ちょうどよい音量に調節します。
ステップ 3 以降もこの音量を使用する場合は、設定(Settings)ボタン > Save ソフトキーの順に押して、音量設定値を保存しておきます。
ステップ 2 設定メニューから Ring Type を選択します。
ステップ 4 スクロール キーを押し、呼び出し音の種類のリストをスクロールします。
Play ソフトキーを押して、選択した呼び出し音を試聴します。
ステップ 5 使用したい呼び出し音に対して、 Select ソフトキー > OK ソフトキーの順に押します。
ステップ 6 Save ソフトキーを押して、呼び出し音の変更を保存し、設定メニューを終了します。
LCD 画面を見やすくするために、コントラストを調節します。コントラストを調整する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 設定メニューから Contrast を選択します。
ステップ 3 Up または Down ソフトキー(もしくは、音量(Volume)ボタン)を押して、画面が見やすくなるようにコントラストを調節します。
ステップ 4 コントラストを調節したら、 OK ソフトキーを押します。
ステップ 5 Save ソフトキーを押して、コントラストの設定を保存し、設定メニューを終了します。
次の項では、発信、応答、および通話に関するその他の操作について説明します。
• 「着信応答」
• 「通話の終了」
• 「ミュート」
• 「通話の保留」
• 「通話の転送」
• 「直接転送」
• 「自動転送」
• 「電話会議」
Cisco IP Phone 7940/7960 では、次のいずれかの方法で電話をかけることができます。
• ヘッドセットを使用する場合は、ヘッドセット(Headset)ボタンを押し、番号をダイヤルする。
• スピーカフォンを使用する場合は、スピーカ(Speaker)ボタンを押し、番号をダイヤルする。
• # キーまたは Dial ソフトキーを押すと、すぐに電話をかけることができます。システム管理者が設定する機能によっては、これらのキーを押さなくてもすぐに電話をかけることができます。詳細は、システム管理者に問い合わせてください。
システム管理者が発信先の電話に対して、電話番号の代わりに E メール アドレスを使用するように設定している場合、ユーザは E メール アドレスを使用して電話をかけることができます。
E メール アドレスを使用して発信する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 受話器を取り上げるか、回線(Line)ボタンを押し、スピーカ(Speaker)ボタンまたは NewCall ソフトキーを押します。
ステップ 3 ダイヤル パッドのボタンを押して E メール アドレスを入力します。ダイヤル パッドの各ボタンには特定の文字が割り当てられています。
入力する文字によっては、文字を確定するまでボタンを数回押す必要があります。入力したい文字がハイライトされるまで、ボタンを押してください。
このダイヤル パッドを使った文字の選択を繰り返し、E メール アドレスのすべての文字を正しく入力してください。
ステップ 4 # または Dial ソフトキーを押すと、すぐに電話をかけることができます(キーを押さなくても、自動的にダイヤルされます)。
受話器、ヘッドセット、またはスピーカフォンを使用して、電話に応答することができます。
• ヘッドセットを使用する場合は、ヘッドセット(Headset)ボタンを押し、着信している回線のボタンを押してください。
• 受話器を使用している場合は、受話器を元に戻してください。
• ヘッドセットを使用している場合は、 EndCall ソフトキーを押してください。この方法は、すべてのスピーカ モードで使用できます。
通話中、受話器、ヘッドセット、またはスピーカフォンをミュート(消音)状態にすることができます。このミュート機能は、通話者やその周りの声が、通話相手に伝わらないようにします。
電話中、通話を保留にすることができます。通話を保留にすると通話相手は発信側の声を聞くことができず、発信側でも通話相手の声を聞くことができません。通話の保留中に、他の通話に応答することができます。
• 通話を保留にするには、 Hold ソフトキーを押します。
• 保留を解除して通話を再開するには、 Resume ソフトキーを押します。複数の通話が保留になっている場合は、スクロール キーを使用して保留を解除したい通話を選択し、 Resume ソフトキーを押します。
• 複数の回線で複数の通話が保留になっている場合は、目的の回線(Line)ボタンを押し、保留を解除したい通話をスクロール キーを使用して選択し、 Resume ソフトキーを押します。
ステップ 1 more ソフトキー > Trnsfer ソフトキーの順に押します。通話が保留になります。
ステップ 3 転送先の呼び出し音が鳴ったら、もう一度 Trnsfer キーを押します。また、転送先が電話に出た場合は、転送する旨を伝え Trnsfer キーを押します。
ステップ 4 転送先の通話相手が電話に応答したら、受話器を置きます。
転送先が電話に応答しない場合は、Resume ソフトキーを押し、元の通話者に戻ります。
直接転送とは、着信した通話を他の番号へ転送する際、転送先にその旨を伝えることなく、通話を転送することを指します。通話は、転送先が在席しているか、通話に応じる意思があるのかを確認しないで転送されます。
ステップ 1 通話中に、 more ソフトキー > BlndXfr ソフトキーの順に押します。通話が保留になります。
直前にダイヤルした番号にリダイヤルするには、受話器を取り上げ、 Redial ソフトキーを押します。または、 Redial ソフトキーを押し、スピーカフォンまたはヘッドセットを使用します。
Cisco IP Phone 7940/7960 は、ユーザが応答できなかった着信、応答した着信、および発信履歴を保存しています。ユーザは、この履歴を使用してリダイヤルする番号を指定できます。また、社内ディレクトリを使用すれば、社員をすばやく検索し、ダイヤルすることができます(利用可能な場合)。
非受信着呼が画面に表示されている場合は、Directory メニューの Missed Calls(非受信着呼)オプションを使用して着信履歴を表示し、その着信の発信者へコールバックすることができます。
ステップ 1 ディレクトリ(Directories)ボタンを押します。
ステップ 2 Select ソフトキーを押し、Directory メニューから Missed Calls を選択します。
ステップ 3 必要に応じて、 Dial ソフトキーを押し、非受信着呼の一覧に表示されている番号へ短縮ダイヤルします。
EditDial ソフトキーを使用すると、電話番号の先頭に数字を追加できます。たとえば、外線から長距離電話の着信があった場合、その発信者の電話番号の先頭に数字を追加することができます。
ステップ 4 Exit ソフトキーを 2 回押し、Directory メニューを終了します。
Cisco IP Phone 7940/7960 は、発信者の ID や通話日時など、すべての発着信の履歴を残すことができます。ユーザはこの情報を使って、リダイヤルできます。
ステップ 1 ディレクトリ(Directories)ボタンを押します。
ステップ 2 スクロール キーを使用して、次の通話履歴のオプションを選択します。選択できるオプションは、非受信着呼、着信、発信、または個人用ディレクトリです。
ステップ 3 Select ソフトキーを押して、通話履歴の一覧を表示します。
ステップ 4 必要に応じて、 Dial ソフトキーを押し、通話履歴に表示されている番号へ短縮ダイヤルします。
EditDial ソフトキーを使用すると、電話番号の先頭に数字を追加できます。たとえば、外線から長距離電話の着信があった場合、その発信者の電話番号の先頭に数字を追加することができます。
ステップ 5 Exit ソフトキーを 2 回押し、Directory メニューを終了します。
Cisco IP Phone 7940/7960 の自動転送(Call Forwarding)は、システム管理者によってネットワーク側から設定されます。
Cisco IP Phone 7940/7960 は電話会議の機能をサポートしています。電話会議の機能を使用すると、複数の通話相手と同時に通話することができます。
次の項では、IP フォンで電話会議機能を使用する方法について説明します。
• 「」
ステップ 1 通話中に、 Confrn ソフトキーを押します。自動的に別の回線が選択され、現在の通話は保留になります。
ステップ 3 通話相手が応答したら、 Confrn をもう一度押し、この通話相手を電話会議に追加します。
• 電話会議の開始者が通話を打ち切ると、電話会議自体が終了します。
• 電話会議を保留にするには、 Hold ソフトキーを押します。電話会議を保留にすると、他の電話会議の参加者はお互いに通話することができません。参加者同士の通話を中断させないためには、保留の代わりにミュートを使用してください。通話をミュート状態にするには、ミュート(Mute)ボタンを押します。
• 電話会議にスピーカフォンを使用する場合は、スピーカ(Speaker)ボタンを押してください。ミュート(Mute)ボタンを押した場合、 電話会議の通話相手にはこちらの声は聞こえませんが、通話相手の声を聞くことはできます。
• IP フォンでは、1 つの電話会議の参加者は 3 人までに限られています。
• 電話会議の間、会議の開始者は DTMF(キーパッドの入力音)を使用することができません。
• コール待機の通話は、電話会議に参加できません。会議ノードが成立するには、3 ウェイ コンファレンスのうちの 2 方向の接続を確保しなければならないからです。
ボイスメールを使用すると、発信者が残したメッセージを聞くことができます。このボイスメール機能は、呼び出しに応答できない場合に役立ちます。ボイスメールは、システム管理者が設定するオプション機能です。使用している IP フォンの設定によっては、ここで説明されている方法では、ボイスメールにアクセスできない場合があります。
次の項では、Cisco IP Phone 7940/7960 でボイスメールを使用する方法について説明します。
ボイスメールにアクセスするには、メッセージ(Messages)ボタンを押し、音声ガイドに従ってください。
テキスト メッセージがLCD 画面に表示されます。このメッセージには、メール ボックスにあるボイスメール メッセージの件数が表示されます。また、受話器の赤いランプが点灯し、ボイスメールが着信していることを表示します。
IP フォンに次の設定をして、特定の着信コールを拒否できます。
次の項では、個人用サービスを設定する方法について説明します。
着信拒否の機能を使用して、特定の着信を拒否することができます。拒否された着信は、Missed Calls ディレクトリーのログ ファイルに残されます(「非受信着呼の表示およびダイヤル」参照)。
ステップ 1 サービス(Services)ボタンを押します。
ステップ 2 Services メニューから、 Do Not Disturb を選択します。
ステップ 3 着信拒否を有効にするには、 Yes ソフトキーを押します。着信拒否を無効にするには、 No ソフトキーを押します。
ステップ 4 Done ソフトキーを押します。すべての変更が保存され、設定メニューが終了します。
IP フォンに次の設定をして、自分の電話番号または E メール アドレスを発信者番号表示機能をもった電話機に非表示にすることができます。
ステップ 1 サービス(Services)ボタンを押します。
ステップ 2 Services メニューから、 CallerID Blocking を選択します。
ステップ 3 発信者番号非通知を有効にするには、 Yes ソフトキーを押します。発信者番号非通知を無効にするには、 No ソフトキーを押します。
ステップ 4 Done ソフトキーを押します。すべての変更が保存され、設定メニューが終了します。
番号非通知呼び出しを使用して、すべての番号非通知の着信を拒否することができます。この番号非通知呼び出しを拒否する設定手順は、次のとおりです。
ステップ 1 サービス(Services)ボタンを押します。
ステップ 2 Services メニューから、 Anonymous Call Block を選択します。
ステップ 3 番号非通知呼び出しの拒否を有効にするには、 Yes ソフトキーを押します。番号非通知呼び出しの拒否を無効にするには、 No ソフトキーを押します。
ステップ 4 Done ソフトキーを押します。すべての変更が保存され、設定メニューが終了します。