ユーザの追加
Cisco Unified CallManager Bulk Administration(BAT)を使用して、Cisco Unified CallManager データベースで新しいユーザのグループを追加し、ユーザを電話機や他の IP テレフォニー デバイスに関連付けることができます。
この章では、ユーザの一括処理について説明します。
次のトピックでは、ユーザ レコードを管理する方法について説明します。また、電話機とユーザ、または CTI ポートとユーザ レコードなどの、Cisco Unified CallManager LDAP ディレクトリ内のユーザの組み合せを一括管理する方法について説明します。
• 「ユーザの追加」
• 「ユーザ レコードのエクスポート」
• 「ユーザ レポートの生成」
BAT スプレッドシートを使用したユーザ用 CSV データ ファイルの作成
Cisco Unified CallManager ディレクトリに新しいユーザを追加するために、詳細を BAT スプレッドシートに記述し、それを CSV データ ファイルに変換できます。
BAT スプレッドシートのインストール方法と使用方法については、「BAT スプレッドシートをデータ収集に使用する方法」を参照してください。
新しいユーザを一括して追加するための CSV データ ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 BAT スプレッドシートを開くには、 BAT.xlt ファイルを検索し、それをダブルクリックします。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、 [マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。
ステップ 3 ユーザを追加するには、スプレッドシートの下部にある [Users] タブをクリックします。
ステップ 4 すべての必須フィールド、および該当するオプションフィールドに値を入力します。各カラムの見出しは、フィールドの長さ、およびそのフィールドが必須かオプションかを指定しています。
各行に、表14-1 で説明されている情報を指定します。ユーザが複数のデバイスを持つ場合、デバイス名フィールドは各デバイスに 1 つずつ設定します。
表14-1 ユーザ追加用の BAT スプレッドシート内のフィールドの説明
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First Name |
電話機ユーザの名を 50 文字以内で入力します。 |
Middle Name |
電話機ユーザのミドルネームを 50 文字以内で入力します。 |
Last Name |
電話機ユーザの姓を 50 文字以内で入力します。 |
User ID |
電話機ユーザのユーザ ID を 1 ~ 30 文字で入力します。 |
Password |
Cisco IP Phone 設定ウィンドウへのアクセス時にユーザが使用するパスワードを、20 文字以内で入力します。 パスワードは、CSV データ ファイルに指定する必要があります。または、ユーザ テンプレートを追加するときに BAT ユーザ インターフェイスを使用して指定する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別のパスワードを適用する場合は、CSV データ ファイルでパスワード情報を指定してください。すべてのユーザにデフォルトのパスワードを使用する場合は、BAT 内でユーザを挿入するときにデフォルトのパスワードを設定します。 |
Manager User ID |
電話機ユーザのマネージャのユーザ ID を 30 文字以内で入力します。 |
Department |
電話機ユーザの所属部門番号を 30 文字以内で入力します。 |
PIN |
エクステンション モビリティで使用される Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)を 20 桁以内の数値で入力します。 PIN は、CSV データ ファイルに指定する必要があります。または、ユーザ テンプレートを追加するときに BAT ユーザ インターフェイスを使用して入力する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別の PIN を適用する場合は、CSV データ ファイルで PIN を指定します。すべてのユーザが使用できるデフォルト PIN を使用するには、BAT にユーザを挿入するときにデフォルト PIN を指定します。 |
Default Profile |
このユーザとデバイス用のユーザ デバイス プロファイルを、50 文字以内で入力します。ユーザ デバイス プロファイルは、BAT に表示される Cisco Unified CallManager の管理ページ内の既存の UDP のリストから選択できます。 |
User Locale |
このユーザに関連付ける言語と国/地域のセットを入力します。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco Unified CallManager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。 |
Controlled Device 1 |
このユーザに関連付ける電話機またはデバイスの名前を 50 文字以内で入力します。
(注) スプレッドシートの右端の[Number of Controlled Devices]フィールドをゼロより大きい数に設定すると、[Controlled Device]フィールドが表示されます。
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Telephone Number |
電話機のプライマリ内線(通常は、回線 1)の電話番号を 50 桁以内で入力します。 |
Primary Extension |
このフィールドは、ユーザが追加され、ユーザのプライマリ電話番号が設定された後に表示されます。デバイスをユーザに割り当てる場合は、プライマリ回線を選択しません。ユーザは、電話機に複数の回線を接続できます。 |
Associated PC |
このフィールドは、Cisco SoftPhone および Cisco Unified CallManager Attendant Console のユーザに必須のフィールドであり、ユーザが追加されると表示されます。 |
IPCC Extension |
ドロップダウン リスト ボックスから、このエンドユーザの ICD 内線を選択します。 |
Mail ID |
Cisco Unified CallManager の管理機能 Release 5.0(2)には、この説明があります。 |
Controlled Device 2 |
このユーザに関連付ける追加の電話機の名前を 50 文字以内で入力します。
(注) スプレッドシートの右端の[Number of Controlled Devices]フィールドをゼロより大きい数に設定すると、[Controlled Device]フィールドが表示されます。
(注) まず、Controlled Device 1 フィールドに値を入力してから Controlled Device エントリを追加する必要があります。
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Presence Group |
電話番号、プレゼンス エンティティのステータスを監視するプレゼンス グループを入力します。 プレゼンス機能については、『 Cisco Unified CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
Subscribe Calling Search Space |
Cisco Unified CallManager の管理ページで設定したすべてのコーリング サーチ スペースが、[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)]ドロップダウン リスト ボックスに表示されます。 [SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)]は、エンドユーザからのプレゼンス登録要求を Cisco Unified CallManager がルーティングする方法を決定します。特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、他のすべてのコーリングサーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します( [コールルーティング]>[コントロールのクラス]>[コーリングサーチスペース] )。 コーリング サーチ スペースの設定方法については、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
Digest Credentials |
SIP 電話機にダイジェスト認証を設定すると、電話機が Cisco Unified CallManager に SIP 要求を送信するたびに、Cisco Unified CallManager が電話機の身元を確認します。このフィールドに入力されたダイジェスト資格情報は、[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウでダイジェスト ユーザを選択したときに、電話機に関連付けられます。 このフィールドには、英数字の文字列を入力します。 ダイジェスト認証の詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください。 |
User Group |
ユーザが属するユーザ グループを入力します。
(注) スプレッドシートの右端の[Number of User Groups]フィールドをゼロより大きい数に設定すると、[User Group]フィールドが表示されます。
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ステップ 5 新しいユーザに関連付ける追加のデバイス名を入力するには、 [Add More Devices] ボタンをクリックします。
(注) CTI ポート、ATA ポート、および H.323 クライアントなど、すべてのデバイスをユーザに関連付けることができます。
(注) BAT を使用して、自動生成されたデバイス プロファイルを新しいユーザに関連付けるために、BAT 管理者は、xlt の[User Device Profile]カラムに ADP 名を入力することができます。
ステップ 6 [Export to BAT Format] をクリックして、BAT Excel スプレッドシートから CSV 形式のデータ ファイルにデータを転送します。
このファイルは C:\XLSDataFiles に保存されます。または、[Browse]を使用してファイルを別の既存フォルダに保存できます。ファイル名は次のとおりです。
<tabname>-<timestamp>.txt
ここで、<tabname> は、作成した入力ファイルのタイプ(たとえば、phones)を表し、<timestamp> は、ファイルが作成された正確な日時を表します。
(注) いずれかのフィールドにカンマを入力した場合、BAT.xlt を使用して BAT 形式にエクスポートするときに、そのフィールド エントリは二重引用符で囲まれます。
スプレッドシートにブランク行を入力すると、その空の行はファイルの終わりとして扱われます。ブランク行の後に入力されたデータは、BAT 形式には変換されません。
CSV データ ファイルを Cisco Unified CallManager の最初のノードのデータベース サーバにアップロードして、BAT がデータ ファイルにアクセスできるようにする必要があります。詳細については、 第 2 章「ファイルのアップロードとダウンロード」 を参照してください。
(注) エクスポートされた CSV データ ファイルを読み取る方法については、BAT 内の[ユーザの挿入(Insert Users Configuration)]ウィンドウで、[View Sample File]へのリンクをクリックしてください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。