Unity の問題
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• Unity がロール オーバーせずにビジー音が聞こえる
• ボイス メッセージに転送されたコールが Unity に対する直接コールとして処理される
• 管理者アカウントが Cisco Unity サブスクライバに関連付けられていない
• Cisco Unity 3.1.2 または 3.1.3 の録音メッセージにノイズがある
Unity がロール オーバーせずにビジー音が聞こえる
症状
Unity が最初の回線を通過せず、2 番目のポートにロール オーバーしません。
例
Call 5000 from 1001
Get Unity
Place the call on Hold
Press New Call
Dial 5000
Get Busy tone
Press End Call
Press Resume Call
Press End Call
考えられる原因
Messaging Interface が Unity と同じ番号(5000)で設定されており、代行受信を登録中であるため、コールが CMI にヒットしています。
推奨処置
CMI サービスのパラメータを調べて、voicemaildn が設定されていないことを確認します。
ボイス メッセージに転送されたコールが Unity に対する直接コールとして処理される
症状
Unity のバージョンは 2.4.5.135、TSP は 6.0(1)、Cisco Unified CallManager は 3.1(31)spD です。
ある IP Phone から別の IP Phone へのコールがボイス メッセージに転送されると、そのコールは発信側の電話機から Unity への直接コールとして処理されます。ただし、これは番号がダイヤルされた場合に発生しますが、[リダイヤル] ソフトキーが押された場合には正しく機能します(着信側電話機のグリーティングを受信します)。
考えられる原因
TSP のロジックでは、転送されたコールの場合、originalCalledPartyName が「Voicemail」のときは、そのコールは直接コールと見なされます。これは、Cisco Unified CallManager を使用するフェールオーバー Unity システムのための動作です。
推奨処置
1. Cisco Unified CallManager サーバで、Cisco Voice Mail ポートの表示に関するフィールドの名前を「VoiceMail」以外のものに変更します。
2. Unity サーバで、HKLM\Software\ActiveVoice\AvSkinny\voiceMail display Name= anything other than VoiceMail という新しい Registry 文字列値を追加します。
管理者アカウントが Cisco Unity サブスクライバに関連付けられていない
症状
System Administrator(SA)ページにアクセスしようとしているとき、管理者アカウントが Unity サブスクライバに関連付けられていないというエラーが表示されます。
考えられる原因
ユーザにアクセス権が設定されていません。
推奨処置
1. SA ページに対する適切なアクセス権を取得するには、GrantUnityAccess ユーティリティを実行する必要があります。このツールは C:\commserver\grantunityaccess.exe にあります。
(注) GrantUnityAccess ユーティリティの詳細については、次の URL で、「Granting Administrative Rights to Other Cisco Unity Servers」を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_unity/unity31/sag/sag312/sag_0255.htm#xtocid8
2. オプションを選択せずにこのユーティリティを実行すると、使用説明が表示されます。このツールを通常の使用方法で実行すると、SA に対するアクセス権が付与されるアカウントのドメインまたはエイリアスが表示され、次に、それらのアクセス権のコピー元となるアカウントに関する情報が表示されます。
たとえば、管理者アクセス権を付与する対象のユーザのエイリアスが TempAdministrator で、自分のドメイン名が MyDOMAIN の場合、DOS プロンプトで次のコマンドを使用します。
GrantUnityAccess -u MyDOMAIN\TempAdministrator -s Installer -f
インストール担当者のアカウントには、常に管理者アクセス権を持つ特別なアカウントが指定されます。ただし、そのアカウントはディレクトリ自体には作成されず、SQL データベース専用のローカルなアカウントになります。
Cisco Unity 3.1.2 または 3.1.3 の録音メッセージにノイズがある
症状
この問題が発生するのは、Automatic Gain Control(AGC)のレジストリ設定値が誤っている場合だけです。一般に、誤った値には次のものがあります。
• AGCsamplesize が 16 進数 4e20(10 進数 20000)になっている。16 進数 1f40(10 進数 8000)にする必要があります。
• AGCgainthreshold が 16 進数 28(10 進数 40)になっている。16 進数 5(10 進数 5)にする必要があります。
考えられる原因
Cisco Unity 3.1.2 サーバの場合、AGC レジストリ設定が誤った値に設定されていることがあります。また、Cisco Unity 3.1.3 にアップグレードされたサーバの場合も、その可能性があります。これらの誤った設定が原因で、大きなホワイト ノイズが次の位置で発生する可能性があります。
–メッセージの冒頭
–メッセージの途中(メッセージの録音中にユーザが話すのを中断したとき)
–メッセージの末尾
推奨処置 対応策
レジストリ設定を正しい値に変更することで問題は解消します。詳細については、次の URL で Cisco Unity 製品のマニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_unity/index.htm