BAT の重要な考慮事項
BAT を使用してコール ピックアップ グループを設定する前に、次の情報を確認します。
• コール ピックアップ グループの設定を初めて追加する場合は、BAT.xlt を使用して CSV ファイルを作成するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
• コール ピックアップ グループの設定を更新するには、既存の CSV ファイルを編集するか、テキストベースのカスタム CSV ファイルを作成します。
• ファイルおよびスプレッドシートでは、1 行に 2 つ以上のピックアップ グループ名(およびそれに対応する設定値)を入力しないでください。各ピックアップ グループ名(およびそれに対応する設定値)を 1 行に指定します。たとえば、ピックアップ グループの情報を入力する場合は、次の形式になります
–(Pickup Group Name, Pickup Group Number, Partition, Other Pickup Group Name-Member1...Other Pickup Group Name-Member10)
–Marketing,7815,Part1,Marketing,Managers,Training
• 新規ピックアップ グループを追加する場合は、ピックアップ グループ名、ピックアップ グループ番号、パーティションなど、必要なすべてのフィールドに入力する必要があります。手順で特定のエントリが必須として指定されている場合は、ファイルにその情報を指定する必要があります。
• ファイルから情報を削除して情報をブランクにしても、その情報は Cisco CallManager データベースから削除されません。つまり、ブランクの値ではデータベース内の既存の値は上書きされません。データベース内の既存の値は、値を更新すると上書きされます。
• パブリッシャ データベース サーバでは、BAT によってコール ピックアップ グループのディレクトリ C:\BatFiles\CPG\Insert\ が用意されています。該当する CSV ファイルを正しいディレクトリにコピーするようにしてください。
• CSV ファイルを作成または変更する際には、「BAT を使用した Cisco CallManager データベースの更新」で説明されているように、必ずその CSV ファイルを BAT に挿入する必要があります。
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
BAT.xlt を使用した CSV ファイルの作成
BAT.xlt を使用してコール ピックアップ グループ用の CSV ファイルを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 BAT.xlt ファイルはパブリッシャ データベース サーバにありますが、通常、パブリッシャ データベース サーバには Microsoft Excel がインストールされていません。その場合は、パブリッシャ データベース サーバからこのファイルをコピーして、Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンに移動する必要があります。
ステップ 2 パブリッシャ データベース サーバで、 C:\CiscoWebs\BAT\ExcelTemplate を参照します。
ステップ 3 BAT.xlt を Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンにコピーします。
ステップ 4 Microsoft Excel で BAT.xlt を開きます。
ステップ 5 Call Pickup Group タブをクリックします。
ステップ 6 表9-1 に従って、各カラムにコール ピックアップ グループの設定値を入力します。
ステップ 7 ステップ 6 を繰り返し、すべてのピックアップ グループを入力します。
ステップ 8 Excel スプレッドシート形式を CSV ファイルに変換するために、 Export to BAT Format をクリックします。
CSV ファイルが自動的にローカル マシンの C:\XlsDatafiles に保存されます。CSV ファイルの保存場所として別のロケーションを選択する場合は、 Browse をクリックして希望のロケーションを選択します。
ステップ 9 CSV ファイルをパブリッシャ データベース サーバの C:\BatFiles\CPG\Insert\ ディレクトリにコピーします。
ステップ 10 CSV ファイルを BAT に追加します。CSV ファイルを BAT に挿入する方法については、「BAT を使用した Cisco CallManager データベースの更新」を参照してください。
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
テキスト エディタを使用したコール ピックアップ グループ用の CSV データ ファイルの作成
値がコンマで区切られた ASCII テキストを複数行使用して、コンマ区切り値(CSV)データ ファイルを作成することができます。コンマ区切り値(CSV)ファイルでは、テキスト情報は表形式で与えられます。コール ピックアップ グループ用のテキストベース CSV ファイルの詳細については、「コール ピックアップ グループ用のテキストベース CSV ファイルの作成」を参照してください。
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
既存のコール ピックアップ グループ CSV ファイルの編集
既存のコードを更新する場合は、Notepad で既存の CSV ファイルを手動で更新するか、または Notepad で新規のファイルを作成します。
次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 コール ピックアップ グループを挿入した、既存の CSV ファイルを編集するには、パブリッシャ データベース サーバの C:\BatFiles\CPG\Insert\ ディレクトリを参照します。
ステップ 2 Notepad で既存の CSV ファイルを開いて編集します。 表9-1 のテキストベースの表現を使用して、既存の設定の削除、新規コール ピックアップ グループの追加、または既存の設定の更新を行います。
コール ピックアップ グループの CSV ファイルを更新するには、たとえば、Marketing,7815,Part1,Marketing,Managers,Training と入力します。ここで、Marketing は必須のピックアップ グループ名、7815 は必須のピックアップ グループ番号です。Part1 はパーティション、Marketing、Managers、および Training はピックアップ グループ Marketing に関連するその他のピックアップ グループ名です。
注意 新規コードの追加やコール ピックアップ グループの更新を行う場合は、必要な情報をすべて入力してください。既存のレコードのどの部分でも変更できますが、ピックアップ グループ名とピックアップ グループ番号を組み込む必要があります。情報を削除したりブランクにしたりしても、その情報はデータベースから削除されません。データベース内の既存の値は、ブランクの値では上書きされませんが、前述の例にある値を Sales from Marketing などに更新すると上書きされます。
ステップ 3 CSV ファイルをパブリッシャ データベース サーバの C:\BatFiles\CPG\Insert\ ディレクトリにコピーします。
ステップ 4 CSV ファイルを BAT に追加します。CSV ファイルを BAT に挿入する方法については、「BAT を使用した Cisco CallManager データベースの更新」を参照してください。
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
クエリーを使用したコール ピックアップ グループの削除
コール ピックアップ グループを削除するには、クエリーを作成して、削除するピックアップ グループ レコードを見つけます。
コール ピックアップ グループを削除するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 BAT で、 Configure > Pickup Group を選択します。
ステップ 2 Pickup Group Options ウィンドウで Delete Pickup Groups を選択して、 Next をクリックします。Delete Pickup Groups ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 最初の Select Pickup Groups Where ドロップダウン リスト ボックスで、Pickup Group Number、Pickup Group Name、または Partition などクエリー用のフィールドを選択します。
ステップ 4 2 番目のドロップダウン リストボックスで、begins with、contains、ends with、is exactly、not equal to、is not empty、または is empty などの検索基準を選択します。
ステップ 5 検索フィールド テキスト ボックスで、検索する値(リストのコール ピックアップ グループ名など)を選択するか、入力します。
ステップ 6 Add To Query をクリックして、定義したフィルタをクエリーに追加します。
ステップ 7 複数のフィルタを追加するには、 AND または OR をクリックします。クエリーをさらに定義するには、ステップ 3 ~ステップ 6 を繰り返します。
ステップ 8 View Query Results をクリックして、クエリーが必要な結果をもたらすことをチェックします。
(注) 削除するコール ピックアップ グループを正しく選択したことを確認してください。削除は最終的な操作なので、削除したレコードは復元できません。
誤りがあった場合は、 Clear Query ボタンをクリックして、そのクエリーを削除します。その後、ステップ 3 からやり直します。
注意 クエリー テキストボックスに情報を何も入力しないと、すべてのピックアップ グループ レコードが削除されます。削除は最終的な操作なので、削除したレコードは復元できません。
ステップ 9 Delete をクリックすると、レコードが削除されます。
ステップ 10 Cisco CallManager データベースからレコードを削除するために必要な時間を通知するメッセージが表示されます。トランザクションを取り消すか、または OK をクリックして処理を続行することができます。
ステップ 11 BAT が生成したログ ファイルを表示するには、 View Latest Log File リンクをクリックします。ログ ファイルには、削除された電話機数と失敗したレコード数(エラー コードを含む)が示されます。ログ ファイルの詳細については、「BAT ログ ファイル」を参照してください。
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
コール ピックアップ グループ CSV ファイルの設定値
次の各項と 表9-1 を併せて参照してください。
• 「BAT.xlt を使用した CSV ファイルの作成」
• 「テキスト エディタを使用したコール ピックアップ グループ用の CSV データ ファイルの作成」
• 「既存のコール ピックアップ グループ CSV ファイルの編集」
• 「クエリーを使用したコール ピックアップ グループの削除」
表9-1 コール ピックアップ グループの設定値
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For CPG CSV file(CPG 用 CSV ファイル)
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Pickup Group Name |
この必須フィールドには、50 文字以内のコール ピックアップ グループ名を入力します。 |
Pickup Group Number |
この必須フィールドには、ユーザが着信コールを受ける際に入力する、24 桁以内のピックアップ グループ番号を入力します。 |
Partition |
電話番号が属するルート パーティションを選択します。
(注) 電話番号は複数のパーティションに現れる可能性があります。
(注) Pickup Group Number と Partition の組み合せは固有である必要があります。
このフィールドはオプションです。 |
Other Pickup Group Name-Member(x) |
新規ピックアップ グループに関連付けるその他のピックアップ グループの名前を入力します。このオプション フィールドでは、各ピックアップ グループをその他の 10 のピックアップ グループと関連付けることができます。
(注) このピックアップ グループをその他のピックアップ グループと関連付ける際には、その他のピックアップ グループ リストに必ず指定してください。
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その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
BAT を使用した Cisco CallManager データベースの更新
Cisco CallManager データベースを更新するには、BAT にコール ピックアップ グループ用の CSV ファイルを挿入する必要があります。データベースを更新するには、次の手順を実行します。
始める前に
Cisco CallManager を更新するには、コール ピックアップ グループ用の CSV ファイルを作成または編集し、パブリッシャ サーバ上の C:\BATFiles\CPG\Insert\ に保存する必要があります。
手順
ステップ 1 BAT で、 Configure > Pickup Group を選択します。
ステップ 2 Pickup Group Options ウィンドウで Insert Pickup Groups を選択して、 Next をクリックします。Insert Pickup Groups ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 File Name ドロップダウン リスト ボックスで、更新されたピックアップ グループが含まれる CSV ファイルを選択します。
ヒント 挿入するファイルの内容を表示するには、View File をクリックします。
ステップ 4 既存のピックアップ グループのリストを更新した場合は、 表9-2 で説明されているように、 Override the existing configuration チェックボックスをオンにします。
ステップ 5 Insert をクリックします。
ステップ 6 確認のダイアログボックスに、処理の所要時間が表示されます。 OK をクリックします。
ヒント 処理の進行状況を表示するには、Show Latest Status ボタンをクリックします。
ステップ 7 トランザクションが完了したら、 View Latest Log File をクリックしてログ ファイルを表示し、すべてのファイルが正常に追加されたかどうかを確認します。
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco CallManager データベースを更新する場合の BAT の設定
「BAT を使用した Cisco CallManager データベースの更新」と 表9-2 を併せて参照してください。
表9-2 CSV ファイルを挿入する場合の BAT の設定
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Field Name |
ドロップダウン リスト ボックスから、挿入するコール ピックアップ ファイルを選択します。 |
Override the existing configuration |
このチェックボックスは、既存の設定のコードを更新する場合に適用されます。 このチェックボックスをオンにすると、挿入するファイルに含まれている情報が Other Pickup Group Name-Member に上書きされます。このチェックボックスをオンにしないと、該当するその他のピックアップ グループ名がすでに存在することを示すエラーが、ログ ファイルに書き込まれ更新されません。
(注) ピックアップ グループごとに、Pickup Group Number と Partition の組み合せが固有であることを確認します。
(注) ピックアップ グループを更新する際、Pickup Group Number と Partition の値は無視され、既存の Other Pickup Groups は関連付けを解除されます。
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Call Pickup Group Notification Policy |
ドロップダウン リスト ボックスで、次の通知タイプのいずれかを選択します。 • No Alert • Audio Alert • Visual Alert • Audio and Visual Alert |
Call Pickup Group Notification Timer |
もとの着信側にコールが到着した時刻と、残りのコール ピックアップ グループへの通知が発生した時刻との間の遅延秒数(1 ~ 300 の間の整数)を入力します。 |
その他の情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。