この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco CallManager サーバをアップグレードする前に考慮すべき事項、および Cisco CallManager 4.2 のアップグレードに関する FAQ を取り上げます。
Cisco CallManager のインストールまたはアップグレードを開始する前に、次の要件と推奨事項を考慮してください。
• Cisco CallManager は、Cisco CallManager サーバ上に 1 GB 以上のメモリを必要とします。コールのドロップなどシステムの問題を避けるために、サーバに 1 GB 以上のメモリが装備されていることを確認してください。パブリッシャ サーバのメモリが 1 GB 未満であることをインストール プロセスが検出すると、インストールは打ち切られます。Cisco CallManager サブスクライバ サーバでは、インストール プロセスが同様のチェックを実行し、最小要件未満であることを検出してもインストールは続行できます。
• Cisco CallManager ソフトウェアは、まずパブリッシャ サーバにインストールしてからサブスクライバ サーバにインストールします。
• クラスタへのサブスクライバ サーバの追加は、以前のバージョンの Cisco CallManager をサブスクライバ サーバにインストールし、その後でパブリッシャ サーバと同じバージョンにアップグレードするという方法によって行うことはできません。クラスタ上で新規のサブスクライバ サーバを追加する、またはサブスクライバ サーバを置き換える場合は、パブリッシャ サーバで実行されている Cisco CallManager と同じバージョンのインストール CD を使用する必要があります。
• Cisco CallManager のインストールを開始する前に、管理者としてサーバにログインしていることを確認します。
• Cisco CallManager ソフトウェアは、一度にサーバ 1 台ずつインストールします。これは、サブスクライバ サーバがパブリッシャ データベース サーバからデータベースの複製コピーを確実に取得できるようにするためです。
• インストール先のサブスクライバ サーバがインストール中にパブリッシング データベース サーバに接続できることを確認します。
• いったんインストールを開始したら、Cancel を選択しないでください。Cancel を選択した場合、オペレーティング システムを再インストールしてマシンの再イメージを行う必要があります。
• Cisco CallManager サーバのセキュリティ設定値は、インストール スクリプトおよびアップグレード スクリプトによってセットアップされます。定義済みのこれらの設定値を変更しないでください。変更すると、ご使用のサーバの機能に重大な影響が及ぶ場合があります。
• ローカル Administrator アカウントおよび SA(SQL Server システム管理者)アカウントを入力する場合は、英数字の文字だけを使用してください。
• クラスタ内のサーバすべてに対して、同一の管理者パスワードを入力します。
• コール処理の中断による影響を回避するため、Cisco CallManager ソフトウェアは、オフピーク時またはメンテナンス ウィンドウが表示されているときにインストールします。
• 単一の Cisco CallManager サーバからミラーリングまたは複製されているドライブを使用して、1 つの Cisco CallManager クラスタに複数のサーバを実装しないでください。このような実装を行うと、これらのサーバ内に重複するセキュリティ ID(SID)が作成され、Cisco CallManager の動作が悪影響を受けます。Cisco IP テレフォニー オペレーティング システムと
Cisco CallManager ソフトウェアは、シスコが提供するインストール CD を使用して、それぞれ別のサーバにインストールしてください。
• クラスタ内のどのサーバもドメイン コントローラとして構成しないでください。
• このソフトウェアをインストールする前に、サーバをワークグループ内に配置します。
• 静的 IP アドレッシングを使用してサーバを構成して、サーバが確実に固定 IP アドレスを取得し、Cisco IP Phone のネットワーク接続時にそれらの IP Phone がアプリケーションに登録されるようにします。
• インストール中は、どのような設定作業も実行しないでください。
• Cisco CallManager ソフトウェアのインストールにターミナル サービスを使用しないでください。
• クラスタ内のすべてのサーバで Cisco CallManager のインストールが完了するまで、シスコで検証されたどのようなアプリケーションもインストールしないでください。
• Cisco CallManager がインストールされているサーバでは、サポートされるアプリケーションは限定されています。サードパーティ製のアプリケーションがサポートされているかどうか不明な場合は、サーバにインストールしないでください。
• Cisco CallManager をインストールする前に、サーバ上のサードパーティ製アプリケーション(シスコで検証済み)を無効にする必要があります。
• 不正な侵入からサーバを保護するために、セキュリティ エージェントをインストールします。
• Cisco Unity は、Cisco CallManager がインストールされているサーバにはインストールしないでください。
• お客様が用意する Cisco MCS またはシスコ認定のサーバで Netscape Navigator をインストールまたは使用すると、重大なパフォーマンス上の問題が発生します。
• インストールを開始する前に、次の説明を十分注意して読んでください。「Cisco CallManager サーバの アップグレード (ハードウェアを交換しない場合)」および 「アップグレード後の作業の実行」を参照してください。
次の FAQ は、すべての Cisco CallManager 4.2 アップグレードに適用されます。
どのバージョンの Cisco CallManager がアップグレード可能なのかを確認するには、
『 Cisco CallManager Compatibility Matrix 』を参照してください。本書の最新版を入手するには、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/ccmcomp.htm にアクセスしてください。
サーバで Cisco CallManager Release 3.2 またはそれ以前のバージョンを実行している場合は、クラスタ内のすべてのサーバを Cisco CallManager Release 3.3 の最新バージョンにアップグレードしてから Cisco CallManager Release 4.2 にアップグレードする必要があります。Cisco CallManager Release 3.3、4.0、または 4.1 へのアップグレードについては、該当するバージョンの『 Cisco CallManager アップグレード手順 』を参照してください。Cisco CallManager Release 3.2 またはそれ以前のバージョンから Cisco CallManager Release 4.2 に直接アップグレードすることはできません。
アップグレード手順を実行する前に、最新のオペレーティング システムのアップグレードまたはサービス リリース、SQL サービス リリースまたはホットフィックス、現在クラスタで実行しているバージョンの Cisco CallManager サービス リリースをインストールすることを強く推奨します。サービス リリースおよび対応する readme 資料は cisco.com で提供されています。これらの資料を入手するには、 http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-voice.shtml にアクセスしてください。
Cisco CallManager Release 4.2(1) がサポートしているサーバについては、『 Cisco CallManager Compatibility Matrix 』を参照してください。この資料の最新版を入手するには、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/index.htm にアクセスしてください。
Cisco CallManager Release 4.2(1) にアップグレードする前に、シスコが提供する最新のサービス リリース(2000.4.2sr2 またはそれ以降)付きオペレーティング システム バージョン 2000.4.2 をインストールすることを推奨します。
Cisco CallManager 3.3 から 4.2(1) にアップグレードする場合
サーバで Cisco CallManager 3.3 とオペレーティング システム バージョン 2000.2.3(またはそれ以降)を実行する場合は、オペレーティング システム アップグレード CD-ROM またはオペレーティング システム Web ダウンロードを使用してオペレーティング システムを 2000.4.2sr2 以降にアップグレードできます。詳細については、「Cisco CallManager サーバの アップグレード (ハードウェアを交換しない場合)」を参照してください。
Cisco CallManager 4.0 から 4.2(1) にアップグレードする場合
サーバで Cisco CallManager 4.0 を実行する場合は、オペレーティング システム アップグレード CD-ROM またはオペレーティング システム Web ダウンロードを使用してオペレーティング システムを 2000.4.2sr2 以降にアップグレードできます。詳細については、「Cisco CallManager サーバの アップグレード (ハードウェアを交換しない場合)」を参照してください。
Cisco Partner Program および Technology Affiliate Program では、指定されたすべてのパートナーおよび加盟企業による Cisco CallManager 主要リリース用のアプリケーションや製品に対して、
Interoperability Verification Testing(IVT; 相互運用性検証テスト)の実施を要求しています。IVT の実施前にこのバージョンの Cisco CallManager にアップグレードした場合は、ネットワークで動作しているシスコ認定のサードパーティ製アプリケーションのパフォーマンスや互換性に関する問題が発生する可能性があります。Cisco CallManager をアップグレードする前に、ご使用のネットワークで動作するすべてのアプリケーション(シスコが提供し認定しているアプリケーション)が Cisco CallManager のこのバージョンと互換性があることを確認してください。シスコ提供またはシスコ認定のサードパーティ製アプリケーションには、Cisco IP Contact Center、Cisco Emergency Responder、IVR などがあります。
互換性が確認されるまで、このバージョンの Cisco CallManager にアップグレードしないことを強く推奨します。互換性のあるアプリケーションが利用可能になったら、Cisco CallManager、アプリケーションの順でアップグレードします。
シスコ認定のサードパーティ製アプリケーションまたは製品の互換性テストが完了しているかどうかを判別するには、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/pcgi-bin/ecoa/Search
Cisco CallManager と共にサーバにインストール可能なシスコ認定のサードパーティ製アプリケーションの一覧を表示するには、Solution ペインで IP Telephony を選択し、Solution Category ドロップダウン リスト ボックスで Operations, Administration, and Maintenance (OAM) を選択します。
Cisco Technology Affiliate Program
http://www.cisco.com/pcgi-bin/ecoa/Search?isAffil=Y
ヒント 互換性のある Cisco アプリケーションの最新の一覧を入手するには、次の URL で『Cisco CallManager Compatibility Matrix』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/ccmcomp.htm
クラスタ内のサーバはすべてアップグレードする必要があります。順序はクラスタの構成によって異なります。
Cisco CallManager がパブリッシャで動作している場合
Cisco CallManager がパブリッシャ データベース サーバ(2 つのサーバから成るクラスタ)で動作している場合は、次の順序でサーバをアップグレードします。
1. パブリッシャ データベース サーバをアップグレードします。
アップグレードを実行すると、Cisco CallManager のサービスは自動的に停止し、パブリッシャ データベース サーバをホームとするデバイスはサブスクライバ サーバにフェールオーバーします。
Cisco CallManager がパブリッシャで動作していない場合
Cisco CallManager がパブリッシャ データベース サーバで動作していない場合は、次の順序でサーバをアップグレードします。
1. パブリッシャ データベース サーバをアップグレードします。
2. Cisco TFTP サーバがパブリッシャ データベース サーバと別に存在する場合は、Cisco TFTP サーバをアップグレードします。
3. Cisco CallManager に関連するサービス(Music On Hold、Cisco IP Media Streaming Application など)だけを実行するサーバを一度に 1 台ずつアップグレードします。
Cisco CallManager サービスが、これらのサーバ上で動作していないことを確認してください。
4. 各セカンダリ サーバを一度に 1 台ずつアップグレードします。
アップグレード時にセカンダリ サーバをオーバーサブスクライブする場合は、アップグレード中に 5,000 を超えるデバイスをセカンダリ サーバに登録しないことを強く推奨します。また、セカンダリ サーバのオーバーサブスクライブ作業は、2 ~ 3 時間以内に行うことを推奨します。アップグレードは、通話量が少ないオフピーク時に実行することも強く推奨します(混雑時でも 1,000 コール以内)。
クラスタ内で 4 台のプライマリ サーバと 2 台のセカンダリ サーバを設定するなど、シスコが認定する構成規格に基づいて Cisco CallManager クラスタが設定されている場合、アップグレード中に同じバージョンの Cisco CallManager を実行しているサーバにすべてのデバイスを登録すると、コール処理の中断を最小限にできます。これは、すべてのデバイスは、Cisco CallManager セカンダリ サーバと Cisco CallManager プライマリ サーバの両方ではなく、どちらか一方のサーバに登録されるためです。
5. Cisco CallManager サービスを実行している各プライマリ サーバをアップグレードします。サーバは一度に 1 台ずつアップグレードします。
6. Cisco Conference Connection または Cisco Emergency Responder など、Cisco IP テレフォニー アプリケーションを実行するサーバをアップグレードします。サーバは一度に 1 台ずつアップグレードします。詳細については、アプリケーションの資料を参照してください。
共存サーバでのアップグレードの実行方法の詳細については、このバージョンの Cisco CallManager と互換性がある CRS マニュアルを参照してください。
コール処理のダウンタイムを最小にするため、Cisco CallManager のアップグレード手順と Cisco IP テレフォニー アプリケーションのアップグレードまたは再インストールをすべて連続して(同じメンテナンス期間内に)実行することを強く推奨します。
アップグレードを実行する前に、アップグレードの前後に必要な作業、Cisco IP テレフォニー アプリケーションのアップグレードまたは再インストール、およびシスコ認定のアプリケーションのアップグレードまたは再インストールに必要な時間も考慮してください。
パブリッシャ データベース サーバ上での特定の作業にかかる時間については、 「Cisco CallManager サーバの アップグレード (ハードウェアを交換しない場合)」を参照してください。
クラスタをアップグレードすると、クラスタ内で独立した 2 つの Cisco CallManager が同時に実行されます。あるクラスタ内で異なるバージョンの Cisco CallManager が実行されている場合、そのクラスタ内の Cisco CallManager 間では相互対話は行われず、コール処理が中断される場合があることに注意してください。
クラスタ内で 4 台のプライマリ サーバと 2 台のバックアップ サーバを設定するなど、シスコが認定する構成規格に基づいて Cisco CallManager クラスタが設定されている場合、アップグレード中に同じバージョンの Cisco CallManager を実行しているサーバにすべてのデバイスを登録すると、コール処理の中断を最小限にできます。これは、すべてのデバイスは、Cisco CallManager バックアップ サーバと Cisco CallManager プライマリ サーバの両方ではなく、どちらか一方のサーバに登録されるためです。
アップグレード中、Cisco CallManager によって Cisco CallManager Serviceability に表示される Cisco CallManager 関連のサービスは非アクティブの状態となります。アップグレードの完了後にサーバをリブートすると、移行されたサービスが有効になり、開始されます。その他のサービスを使用するには、サービスを実行する各サーバで、そのサービスをアクティブにする必要があります。サービスをアクティブにする方法については、『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』、または Cisco CallManager アプリケーションのオンライン ヘルプを参照してください。
Terminal Services または Integrated Lights Out(ILO)は、Cisco CallManager Release 4.2(1) にアップグレードするために使用しないでください。シスコは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)がリモート管理およびトラブルシューティングを行うことができるように Terminal Services をインストールしています。したがって、Terminal Services を介したアップグレードはサポートされていません。
Virtual Network Computing(VNC)を使用してパブリッシャ データベース サーバをリモートでアップグレードする場合は、 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/iptel_os/index.htm にアクセスして最新版の VNC マニュアルを入手してください。
Integrated Lights Out(ILO)を使用してアップグレードまたはインストール作業を行わないでください。シスコが ILO でサポートするのは、リモート管理作業およびリモート設定作業だけです。
Cisco CallManager サーバを Microsoft Windows ドメインのメンバに追加することは推奨しません。ただし、システム アーキテクチャが Windows ドメインに参加しているサーバに依存している場合は、サーバをドメインのメンバに追加するときに、Cisco CallManager がインストールした Network Time Protocol(NTP)ソフトウェアを無効にして、Microsoft Time サービスを使用する必要があります。クラスタ内に存在するすべてのサーバの NTP サービスを無効にする必要があります。
(注) Cisco CallManager をインストールするときに、サーバをワークグループのメンバとしてインストールする必要があります。
(注) インストール済みの NTP コンフィギュレーション ファイル(NTP.CONF)を変更しないでください。NTP.CONF ファイルを変更すると、CDR、トレース、イベント ロギングなどとの同期の問題が発生することがあります。このような変更は、サポート対象外です。
サーバにインストールされている NTP ソフトウェアを無効にするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Start > Programs > Administrative Tools > Services を選択します。
ステップ 2 Network Time Protocol サービスをダブルクリックします。
ステップ 3 Startup type フィールドで Disabled を選択します。
サーバを Microsoft Windows 4.0 ドメインに参加させる場合は、時間を同期させる追加手順も実行する必要があります。http://www.microsoft.com の「 How to Synchronize the Time on a Windows 2000-Based Computer in a Windows NT 4.0 Domain 」を参照してください。
クラスタ内のどのサーバもドメイン コントローラとして構成しないでください。クラスタ内のサーバをドメイン コントローラとして構成すると、そのサーバに、Cisco CallManager をインストールすることも、アップグレードすることもできなくなります。
アップグレード前に、ドライブを取り外し、代替のドライブを取り付けてドライブをミラーリングする
この作業を正しく実行する方法については、「ドライブを取り外し、代替のドライブを取り付けてドライブをミラーリングする(強く推奨)」を参照してください。
サーバでドライブを取り外して 1 つのドライブによってアップグレードする
サーバでドライブを取り外して 1 つのハード ドライブによってアップグレードする場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 パブリッシャ データベース サーバの電源をオフにします。
ステップ 2 MCS-7845 を除くすべてのサーバに対して、スロット 0 からハード ドライブを取り外し、マシン名、スロット番号、および Cisco CallManager の現在のバージョンを記入したラベルを貼付します。
MCS-7845 では、スロット 0 および スロット 2 からドライブを取り外し、該当する情報のラベルを貼付します。
ステップ 4 Cisco MCS に対して次の手順を実行します(MCS-7845 には予備のハード ドライブが 2 つ必要です)。
a. F2 キーを押して、MCS-7830、MCS-7835、または MCS-7845 で一時回復モードを有効にします。
(注) MCS-7835H-2.4(またはそれ以降)および MCS-7845H-2.4(またはそれ以降)では、デフォルトは F2 に設定され、10 秒後に自動的に処理を続行します。
b. このステップは、MCS-7830、MCS-7835、または MCS-7845 にだけ適用されます。プロンプトが表示されたら、F1 キーを押し、続行します。
ステップ 5 Administrator のパスワードを使用して、サーバにログインします。
ステップ 6 F5 キーを押して、お客様が用意する IBM xSeries 342 サーバで一時回復モードを有効にします。
ステップ 7 Administrator のパスワードを使用して、サーバにログインします。
Cisco MCS またはお客様が用意するサーバに Cisco CallManager 以外のソフトウェアをインストールする前に、次のことを考慮してください。
• Cisco Customer Response Solutions(CRS)の互換バージョンをインストールできます。これは Cisco CallManager とは別に購入する必要があります。
• Cisco Unity、Cisco Conference Connection、Cisco Personal Assistant、または Cisco Emergency
Responder を、Cisco CallManager がインストールされているサーバにインストールしないでください。
• サーバを不正侵入から保護するために、セキュリティ エージェントをインストールすることを強く推奨します。シスコは、Cisco Security Agent (CSA) for Cisco CallManager および Management Center for Cisco Security Agent(CSA MC)という 2 つのセキュリティ エージェント オプションを提供しています。
CSA for Cisco CallManager は、音声クラスタ内のすべてのサーバで使用するように設計されているセキュリティ ポリシーと、スタンドアロン エージェントを指定します。このエージェントに含まれているポリシーは、Cisco CallManager および Customer Response Applications(CRA)専用に設定されているため、これらを更新または表示することはできません。エージェントは、CCO( http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/cmva-3des )からダウンロードできます。
CSA for Cisco CallManager に含まれているルールおよびポリシーの追加、変更、削除、表示が必要な場合、またはシスコ未承認のサードパーティ製アプリケーションのサポートを追加する必要がある場合は、CSA MC を購入してインストールしてください。CSA MC には、管理センターとして使用する別個の専用サーバが必要です。この管理センターを使用すると、他のネットワーク システムやサーバにインストールされているエージェントに配布するためのエージェント キットを作成することができます。
Cisco Security Agent に関する情報を入手するには、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/sec_vir/index.htm および
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/cw2000_b/vpnman/vms_2_2/csa_4_0/index.htm を参照してください。
本書では、クラスタ内のすべてのサーバが現在稼働状態であることを前提としています。
Cisco CallManager Administration のサービス パラメータとエンタープライズ パラメータについて
Cisco CallManager は非数値のサービス パラメータを常に推奨値に更新します。
サービス パラメータを推奨値に設定されている場合、Cisco CallManager はアップグレード中に新しい推奨値に合せて自動的に値を更新します。
カスタマイズ値が最小値と最大値の範囲内にある場合は、Cisco CallManager は値を変更しません。
最小値と最大値の範囲内にないカスタマイズ値を設定した場合、値はアップグレード中に最大値または最小値に変更されます。たとえば、最大値が 10 で、設定値が 12 である場合、Cisco CallManager は自動的に値を 10 に設定します。
アップグレード中、サービス全体に適用されないパラメータのいくつかが、クラスタ全体に適用されるパラメータ(正式にはサービス全体に適用されるパラメータと呼ばれます)に変更される場合があります。
Cisco CallManager Administration の複数の H.323 クラスタ間トランクに割り当てられているのと同じデバイス名が、複数の Cisco CallManager クラスタにある場合は、登録の問題が発生します。H.323 クラスタ間トランクにはそれぞれ一意のデバイス名を割り当てます。トランクを設定する手順については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
H.323 Gateways 用の Cisco CallManager Administration では、H.225D On Every Node オプションは提供されなくなりました。アップグレード前に、割り当てるデバイス プロファイルですべての H.323 ダイヤルピアが Cisco CallManager サーバを指していることを確認します。ダイヤルピアのセッション ターゲット ステートメントが該当する Cisco CallManager サーバを指していない場合、コールは失敗します。
Cisco CallManager をアップグレードすると、データベース名が自動的に増分されます。たとえば、CCM0300 から CCM0301 になります。サードパーティ製の CDR ソフトウェアには、SQL トリガーが元のデータベース名にハードコーディングされている場合があります。この場合、トリガーは以前のデータベース名を指すので、すべての CDR フラット ファイルがパブリッシャ データベース サーバ上の誤ったディレクトリに書き込まれます。この問題についてのテクニカル サポートが必要な場合は、サードパーティ製ソフトウェアのベンダーに直接連絡してください。
アップグレード中に問題が発生したら、次の処置を行ってください。
1. アップグレード中、ダイアログボックスにエラー メッセージが表示された場合は、「アップグレード メッセージ」を参照して、推奨されている修正処置を行ってください。
2. 次のディレクトリからすべてのログ ファイル(*.log および *.txt)を取得して調査します。
• C:\Program Files\Common Files\Cisco\Logs
• C:\Program Files\Common Files\Cisco\Directory
ログ ファイルに表示されるエラー メッセージがすべて重大とは限りません。MSI によってログ ファイルにエラー メッセージが生成される理由はさまざまです。たとえば、Cisco CallManager によって使用されていないサービスにアクセスしようとしています。