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目次
導入モデルとシステム アーキテクチャについて学習し、適切な導入を計画します。 さまざまな導入モデルでのユーザ ディレクトリの要件を確認し、数々の認証シナリオを検討します。 導入に含めるオプション機能を決定します。
(注) |
COP ファイル ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn をインストールして CSF デバイスを有効にした場合、Cisco Jabber for Windows では Cisco Unified Communications Manager 7.1.3 がサポートされます。 Cisco.com の Cisco Jabber for Windows 管理パッケージ から ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn をダウンロードします。 |
Cisco Jabber for Windows には、Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony に正常にフォールバックするために、プレゼンス サーバへのアクティブ接続が必要です。
OpenLDAP、AD LDS、または ADAM とのディレクトリ統合では、Cisco Jabber for Windows 設定ファイルで特定のパラメータを定義する必要があります。 詳細については、サポートされる LDAP ディレクトリ サービスを参照してください。
Cisco Jabber for Windows には Microsoft Internet Explorer 7 以降が必要です。
Cisco Jabber for Windows は、HTML コンテンツの表示に Internet Explorer レンダリング エンジンを使用します。
Cisco Jabber for Windows にはインスタント メッセージのレンダリングに Internet Explorer アクティブ スクリプトが必要です。 アクティブ スクリプトを有効にする手順については、次の Microsoft のマニュアルを参照してください。http://windows.microsoft.com/en-US/windows/help/genuine/ie-active-script
Microsoft SharePoint でサポートされている Microsoft Outlook および Microsoft Internet Explorer のバージョン、または Microsoft SharePoint でアベイラビリティ ステータスを表示するための要件の詳細については、該当する Microsoft のマニュアルを参照してください。
(注) |
Microsoft Office 365 では、プラン、サブスクリプション、タイプに基づいてさまざまな構成タイプをサポートします。 Cisco Jabber for Windows は、オンプレミス Active Directory サーバを必要とする Microsoft Office 365 の小規模企業プラン P1 でテストされています。 |
Cisco Jabber for Windows のサポート対象は次のとおりです。
Cisco Jabber for Windows は、Job Access With Speech(JAWS)のスクリーン リーダーとの互換性があります。 ただし、スクリーン リーダーを使用した場合のユーザ エクスペリエンスは、Cisco Jabber for Windows のバージョンによって、アプリケーションに渡って一貫しない場合があります。 最適なユーザ エクスペリエンスを確保するために、スクリーン リーダーを必要とするユーザは常に最新のバージョンを使用する必要があります。
Cisco Jabber for Windows では、Computer Telephony Integration(CTI)従属(サードパーティ アプリケーションからの Cisco Jabber for Windows の CTI のコントロール)をサポートしています。
CTI 従属の詳細については、Cisco Unified Communications Manager の適切なバージョンの CTI ドキュメントを参照してください。
Cisco Jabber for Windows は、インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)要求を TFTP サーバに送信します。 これらの要求は、クライアントが Cisco Unified Communications Manager に接続できるかどうかを判別することを可能にします。 このため、クライアントからの ICMP 要求を許可するようにファイアウォール設定を設定する必要があります。 ファイアウォールで ICMP 要求を許可しないと、Cisco Jabber for Windows は Cisco Unified Communications Manager への接続を確立できません。
Cisco Jabber for Windows では、次の表に示すポートおよびプロトコルを使用します。 Cisco Jabber for Windows とサーバ間にファイアウォールを展開する場合、次のポートおよびプロトコルを許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。
ポート | プロトコル | 説明 |
---|---|---|
着信 | ||
16384 ~ 32766 | UDP | オーディオおよびビデオ用の Real-Time Transport Protocol(RTP)メディア ストリームを受信する。 これらのポートは、Cisco Unified Communications Manager で設定する。 |
発信 | ||
69 | UDP | Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバに接続する。 |
6970 | HTTP | TFTP サーバに接続し、Cisco Jabber for Windows 設定ファイルをダウンロードする。 |
80 | TCP (HTTP) |
会議用の Cisco WebEx Meeting Center、ボイスメール用の Cisco Unity Connection などのサービスに接続する。 |
143 | IMAP (TCP) |
ボイスメール メッセージのアクセス、ダウンロード、および再生を行うために、Cisco Unity Connection に接続する。 |
389 | UDP/TCP | LDAP ディレクトリ サービスに接続する。 |
3268 | TCP | 連絡先を検索するためにグローバル カタログ サーバに接続する。 |
443 | TCP (HTTPS) |
会議用の Cisco WebEx Meeting Center、ボイスメール用の Cisco Unity Connection などのサービスに接続する。 |
636 | LDAPS | LDAP ディレクトリ サービスにセキュアに接続する。 |
3269 | LDAPS | グローバル カタログ サーバにセキュアに接続する。 |
993 | IMAP (SSL) |
Cisco Unity Connection に接続し、ユーザのボイス メッセージのリストとボイス メッセージ自体を取得および管理する。 |
2748 | TCP | Cisco Unified Communications Manager の CTI Manager コンポーネントである CTI ゲートウェイに接続する。 |
5060 | UDP/TCP | Session Initiation Protocol(SIP)コール シグナリングを提供する。 |
5061 | TCP | セキュアな SIP コール シグナリングを提供する。 |
5222 | TCP (XMPP) |
インスタント メッセージングとプレゼンスのために、Cisco Unified Presence に接続する。 |
7993 | IMAP (TLS) |
セキュア ボイスメール メッセージのアクセス、ダウンロード、および再生を行うために、Cisco Unity Connection に接続する。 |
8191 | TCP | Simple Object Access Protocol(SOAP)Web サービスを提供するためにローカル ポートに接続する。 |
8443 | HTTPS | 8443 は Cisco Unified Communications Manager への Web アクセス用のポートで、次の接続がある。 |
16384 ~ 32766 | UDP | オーディオおよびビデオ用の RTP メディア ストリームを送信する。 |
53 | DNS | ホスト名の解決を提供する。 |
1080 | SOCKS5 バイトストリーム | ピア ツー ピア ファイル転送を送信します。 ポート 1080 が使用中の場合、Cisco Jabber for Windows は 1081~1089 の範囲で次に使用可能なポートの使用を試みます。 オンプレミス導入では、Cisco Jabber for Windows は画面キャプチャの送信にこのポートを使用します。 |
ネットワーク アクセスの要件
サービスの IP アドレスの範囲
スパム フィルタリング
クラウドベースによる展開でクライアントに関する通知を受け取るには、mda.webex.com からの電子メールを許可するようにネットワークのスパム フィルタリングを設定します。 通常、通知には、新しいアカウントに関する重要な情報、パスワードのリセット、および同様の情報が含まれます。
ハイ アベイラビリティ
Cisco Jabber for Windows は、Cisco Unified Communications Manager バージョン 8.6(1) と同じ CTI デバイスをサポートします。 次の URL にある「CTI Supported Devices」のトピックの「CTI supported device matrix」の表を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucm/tapi_dev/8_6_1/supporteddevices.html
Plantronics Blackwire C310 | Plantronics Voyager 510SL |
Plantronics Blackwire C320 | Plantronics Voyager Pro UC B230 |
Plantronics Blackwire C420 | Plantronics DSP 400 |
Plantronics Blackwire C435 | Plantronics Savi 740 |
Plantronics Blackwire C610 | Plantronics Savi 440 |
Plantronics Blackwire C620 | Jabra GN2000 CIPC Mono |
Plantronics Blackwire C710 | Jabra GN2000 CIPC Duo |
Plantronics Blackwire C720 | Jabra Go 6470 |
Plantronics Calisto P240 シリーズ | Jabra Pro 930 |
Plantronics Calisto P420 | Jabra Speak 410 |
Plantronics Calisto P610 シリーズ | Jabra BIZ 2400 |
Plantronics Calisto P800 シリーズ | Polycom CX100 Speakerphone |
Plantronics Voyager Pro UC WG200/B | - |
Microsoft LifeCam 6000 | Tandberg Precision HD デバイス |
Logitech Pro 9000 | Cisco VTIII(最大解像度 VGA まで) |
Logitech C920 | - |
ハイ アベイラビリティとは、インスタント メッセージおよびプレゼンス サービスに対してフェールオーバー機能を提供するために複数のノードがサブクラスタに存在する環境を意味します。 サブクラスタ内の 1 つのノードが利用できなくなった場合、インスタント メッセージおよびプレゼンスがそのノードからサブクラスタ内の別のノードにフェールオーバーします。 このようにして、ハイ アベイラビリティにより、Cisco Jabber for Windows のインスタントメッセージおよびプレゼンス サービスの継続性が確実に保証されます。
このリリースでは、再ログイン パラメータに指定した値に 90 秒を追加する必要があります。
たとえば、[クライアントの再ログインの下限(Client Re-Login Lower Limit)] の値に 170 を設定する予定であるとします。 このリリースでは、値を 170 ではなく 260 に設定する必要があります。
Cisco AnyConnect は、Wi-Fi ネットワークまたはモバイル データ ネットワークなどのリモート ロケーションから企業ネットワークに Cisco Jabber for Windows が安全に接続できるサーバクライアント インフラストラクチャを参照します。
安全なリモート アクセスにサービスを提供します。
ユーザのコンピュータから Cisco Adaptive Security Appliance への安全な接続を確立します。
Cisco Adaptive Security Appliance は、さまざまな導入要件を満たす柔軟なアーキテクチャを提供します。 エンドツーエンドの導入手順の提供は、このマニュアルでは扱いません。 ここでは、Cisco Jabber for Windows のために Cisco Adaptive Security Appliance および Cisco AnyConnect Secure Mobility Client を導入するときに考慮する必要のある情報を提供します。
ASA のインストールと設定の作業ベースの情報を取得するには、Cisco Adaptive Security Appliance のコンフィギュレーション ガイドを参照する必要があります。
ASA の設定プロセスの一部として、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client をサポートするようにネットワーク アドレス変換(NAT)ルールを設定する必要があります。 NAT ルールを設定しないと、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client は ASA と通信できません。
「Configuring Network Object NAT」のトピックは、NAT ルールを設定するための詳細な手順を提供します。
DTLS は遅延およびデータ損失を防止するデータ パスを提供する SSL プロトコルです。
自動再接続(またはセッションの持続性)により、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client はセッションの中断から回復し、セッションを再確立します。
アイドル タイムアウトは、通信アクティビティがない場合に、ASA がセキュアな接続を切断するまでの期間を定義します。
DTD によって、ASA および Cisco AnyConnect Secure Mobility Client が接続障害をすばやく検出できます。
グループ ポリシー、クライアント プロファイル、および接続プロファイルを作成するために、ASA デバイス マネージャ(ASDM)を使用する必要があります。 最初にグループ ポリシーを作成し、次にそのポリシーをプロファイルに適用します。 ASDM を使用してプロファイルを作成すると、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client が ASA への接続を初めて確立した後にプロファイルがダウンロードされます。 ASDM では、中央のロケーションでプロファイルとポリシーを管理および維持することができます。
ASDM でポリシーとプロファイルを作成する方法の手順については、『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guide』を参照してください。
Trusted Network Detection は、ユーザ ロケーションに基づいてセキュア接続を自動化する機能です。 ユーザが企業ネットワークを離れると、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client は信頼ネットワークの外部であることを自動的に検出し、セキュアなアクセスを開始します。
クライアント プロファイルの一部として ASA に Trusted Network Detection を設定します。 詳細については、「Trusted Network Detection」を参照してください。
ASA ゲートウェイへのセキュア接続を介してすべてのトラフィックを送信できます。
一部のトラフィックをセキュア接続経由で送信し、その他のトラフィックを非セキュア接続経由で送信するように、宛先サブネットに基づいてトラフィックを分離します。
宛先 IP アドレスに基づいてセキュア接続を制限できます。 たとえば、オンプレミス導入で、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unified Presence、TFTP サーバ、その他のサーバに対して IP アドレスを指定して、Cisco Jabber for Windows トラフィックにだけセキュア接続を制限することができます。
セキュア接続から特定のトラフィックを除外できます。 セキュア接続を介した Cisco Jabber for Windows トラフィックを許可し、特定の宛先サブネットからトラフィックを除外できます。
ASA とのセキュアな接続を Cisco AnyConnect Secure Mobility Client からネゴシエートするための証明書ベースの認証を使用することを推奨します。
ASA は、Cisco IOS CA、Microsoft Windows 2003、Windows 2008 R2、Entrust、VeriSign、RSA Keon などの標準認証局(CA)サーバが発行した証明書をサポートします。 ここでは、証明書ベースの認証のために ASA を設定するための高レベルな手順を説明します。 適切な ASA コンフィギュレーション ガイドの順を追った手順については、「Configuring Digital Certificates」のトピックを参照してください。
Microsoft Windows Server のグループ ポリシーを使用して、証明書を配布できます。
詳細については、該当する Microsoft 社の資料を参照してください。 「Deploy Certificates by Using Group Policy」のトピックで手順を説明します。
Microsoft Windows Server の Simple Certificate Enrollment Protocol(SCEP)を使用して、クライアント認証のための証明書を安全に発行し、更新できます。
次のデータは、ラボ環境でのテストに基づいています。 このデータは、帯域幅の使用状況の点で予想できる内容を提供することを目的としています。 このトピックの内容は、完全な内容を示したり、帯域幅の使用状況に影響を与える可能性があるすべてのメディア シナリオを反映したりするものではありません。
コーデック | RTP ペイロード(kbit/秒) | 実際のビットレート(kbit/秒) | メモ |
---|---|---|---|
g.722.1 | 24/32 | 54/62 | 高品質な圧縮 |
g.711 | 64 | 80 | 標準的な非圧縮 |
g.729a | 8 | 38 | 低品質な圧縮 |
解像度 | ピクセル | g.711 音声で測定されたビット レート(kbit/秒) |
---|---|---|
w144p | 256 x 144 | 156 |
w288p これが Cisco Jabber for Windows のビデオ レンダリング ウィンドウのデフォルト サイズです。 |
512 x 288 | 320 |
w448p | 768 x 448 | 570 |
w576p | 1024 x 576 | 890 |
720p | 1280 x 720 | 1300 |
ピクセル | 2 fps でのワイヤ ビット レートの概算値(kbit/秒) | 8 fps でのワイヤ ビット レートの概算値(kbit/秒) |
---|---|---|
720 x 480 | 41 | 164 |
704 x 576 | 47 | 188 |
1024 x 768 | 80 | 320 |
1280 x 720 | 91 | 364 |
1280 x 800 | 100 | 400 |
[領域の設定(Region Configuration)] ウィンドウで Cisco Unified Communications Manager のペイロードの最大ビット レートを指定します。 この最大ペイロード ビット レートには、パケット オーバーヘッドは含まれません。したがって、使用される実際のビット レートは、指定した最大ペイロード ビット レートよりも大きくなります。
デスクトップ共有セッション | 音声 | 双方向ビデオ(メイン ビデオ) | プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) |
---|---|---|---|
No | Cisco Jabber for Windows では、音声の最大ビット レートを使用します。 | Cisco Jabber for Windows では、次のように残りのビット レートを割り当てます。 ビデオ コールの最大ビット レートから音声のビット レートを引きます。 |
- |
Yes | Cisco Jabber for Windows では、音声の最大ビット レートを使用します。 | Cisco Jabber for Windows では、音声のビット レートを引いた後に残りの帯域幅の半分を割り当てます。 | Cisco Jabber for Windows では、音声のビット レートを引いた後に残りの帯域幅の半分を割り当てます。 |
アップロード速度 | 音声 | 音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) | 音声 + プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) | 音声 + インタラクティブ ビデオ + プレゼンテーション ビデオ |
---|---|---|---|---|
125 kbps(VPN) | g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。 | 帯域幅はビデオ用に不十分です。 | 帯域幅はビデオ用に不十分です。 | 帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
384 kbps(VPN) | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w288p(512x288)(30 fps) | 1280 x 800(2 fps 以上) | w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 720(2 fps 以上) |
384 kbps(企業ネットワーク) | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w288p(512x288)(30 fps) | 1280 x 800(2 fps 以上) | w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 800(2 fps 以上) |
1000 kbps | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w576p(1024x576)(30 fps) | 1280 x 800(8 fps) | w288p(512 x 288)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) |
2000 kbps | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w720p30(1280 x 720)(30 fps) | 1280 x 800(8 fps) | w288p(1024 x 576)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) |
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
Cisco Jabber for Windows では、ビデオ レート アダプテーションを使用して、最適なビデオ品質をネゴシエートします。 ビデオ レート適応は、ビデオのビット レートのスループットを動的に増減して、有効な IP パスの帯域幅でリアルタイムの変動を処理します。
Cisco Jabber for Windows ユーザは、ビデオ コールが低解像度で開始し、短期間に高解像度になることを想定します。 Cisco Jabber for Windows では、履歴を保存して、後続のビデオ コールが最適な解像度で開始するようにします。
このトピックは、Cisco Jabber for Windows の初回起動シーケンスについて説明します。
Cisco Jabber for Windows の基本機能は、インスタント メッセージングとプレゼンスです。 インスタント メッセージングおよびプレゼンス機能にアクセスするには、Cisco Jabber for Windows はプレゼンス サーバに認証する必要があります。
プレゼンス サーバがドメイン ネーム システムのサービス レコード(DNS SRV)をサポートしない場合は、プレゼンス サーバのアドレスとドメインも指定する必要があります。 ただし、プレゼンス サーバが DNS SRV をサポートする場合は、Cisco Jabber for Windows は自動的に接続できます。
(注) |
ユーザが、ユーザ インターフェイスで指定する接続設定は、jabber-bootstrap.properties の接続設定よりも優先されます。 |
プレゼンス サーバ タイプが jabber-bootstrap.properties にない場合は、[接続設定(Connection Settings)] ダイアログ ボックスに接続の詳細を指定する必要があります。
Cisco Jabber for Windows がプレゼンス サーバに認証します。
Cisco Jabber for Windows がプレゼンス サーバに正常に認証できない場合は、エラー メッセージが表示され、起動シーケンスが終了します。
Cisco Jabber for Windows がプレゼンス サーバに正常に認証される場合は、プレゼンス サーバからプロファイルの詳細を取得し、使用可能なサービスと接続します。
Cisco Jabber for Windows の設定を含む XML ファイルを作成します。 TFTP サーバの設定ファイルをホストします。
Cisco Unified Communications Manager クラスタのすべての Cisco Jabber for Windows ユーザに適用します。
Cisco Jabber for Windows にはグローバル設定ファイルが必要なので、ログイン前に TFTP サーバから取得を試みます。
Cisco Unified Communications Manager クラスタの Cisco Jabber for Windows ユーザのサブセットに適用します。
グループ設定ファイルは省略可能です。 グループ設定ファイルが存在する場合は、Cisco Jabber for Windows は Cisco Unified Communications Manager からデバイス設定を取得後に、ファイルを取得します。
Cisco Jabber for Windows を導入するために必要な、さまざまな COP ファイルを確認します。 次の COP ファイルは、Cisco.com の Cisco Jabber for Windows 管理パッケージ から取得できます。
COP ファイル | 説明 | Cisco Unified Communications Manager バージョン |
---|---|---|
ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn | Cisco Unified Communications Manager に CSF デバイス タイプを追加します。 詳細については、ソフトウェア要件を参照してください。 |
7.1.3 |
cmterm-bfcp-e.8-6-2.cop.sgn | CSF デバイスで BFCP ビデオ デスクトップ共有をサポートします。 詳細については、ビデオ デスクトップ共有の設定を参照してください。 |
8.6.2 のみ |
ciscocm.addcsfsupportfield.cop.sgn | グループ設定ファイルの [CSF サポート フィールド(CSF Support Field)] フィールドを追加します。 詳細については、グループ設定の作成を参照してください。 |
8.6.x 以下 |
cmterm-cupc-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn | アプリケーション ダイヤル ルールとディレクトリ ルックアップ ルールを Cisco Jabber for Windows に公開します。 詳細については、Cisco Jabber for Windows へのダイヤル ルールの発行を参照してください。 |
サポートされるすべてのバージョン |
クラウドベース導入では、Cisco Jabber for Windows および Cisco WebEx Messenger 間で認証が行われます。
Cisco Jabber for Windows 設定ファイルでパラメータを指定し、Cisco Jabber for Windows がサインイン認証情報を使用してサービスにアクセスできるようにします。
クライアント認証情報が Cisco Unified Communications Manager の電話サービスの認証情報と同じであれば、Cisco Jabber for Windows 設定ファイルで PhoneService_ UseCredentialsFrom パラメータを指定できます。 このパラメータでは、クライアント認証情報を使用し、電話サービスにアクセスします。 そのため、Cisco Jabber for Windows ユーザは、クライアントの電話サービスに対して認証情報を入力する必要がありません。
サインイン認証情報と電話サービスの認証情報が、Cisco Jabber for Windows ユーザに対して同じであることを確認する必要があります。 このパラメータを設定した場合、[オプション(Options)] ウィンドウの [電話アカウント(Phone accounts)] タブに [電話サービス(Phone services)] セクションはありません。
詳細については、「オンプレミス導入の設定」の章の「認証情報の設定」のトピックを参照してください。
クライアント認証情報が Cisco Unity Connection のボイスメール サービスの認証情報と同じであれば、Cisco Jabber for Windows 設定ファイルで VoicemailService_ UseCredentialsFrom パラメータを指定できます。 このパラメータでは、クライアント認証情報を使用し、ボイスメール サービスにアクセスします。 このため、Cisco Jabber for Windows ユーザはクライアントでボイスメール サービス用のクレデンシャルを入力する必要がありません。
サインイン認証情報とボイスメール サービスの認証情報が、Cisco Jabber for Windows ユーザに対して同じであることを確認する必要があります。 このパラメータを設定した場合、[オプション(Options)] ウィンドウの [電話アカウント(Phone accounts)] タブに [ボイスメール(Voicemail)] セクションはありません。
詳細については、「ハイブリッド クラウドベース導入の設定」の章の「認証情報の設定」のトピックを参照してください。
Cisco Jabber for Windows は、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications IM and Presence に自動接続するために、ドメイン ネーム システム レコード(DNS SRV)ルックアップを使用します。
(注) |
プレゼンス サーバの DNS ドメインがユーザの DNS ドメインと異なる場合は、DOMAIN コマンドライン引数の値として、プレゼンス サーバの DNS ドメインを指定する必要があります。 |
この項では、Cisco Jabber for Windows がオンプレミス導入のプレゼンス サーバに自動接続する方法を説明します。
Cisco Jabber for Windows の初回起動時に、jabber-bootstrap.properties からプレゼンス サーバのタイプが取得されます。
プレゼンス サーバ ドメインの DNS サーバに、_cuplogin のサービス名の DNS SRV レコードを追加する必要があります。 この DNS SRV レコードがない場合、Cisco Jabber for Windows は DNS SRV ルックアップを実行できません。
_cuplogin._tcp.company.com Server: dns_server.company.com Address: 10.10.1.10 _cuplogin._tcp.company.com SRV service location: priority =0 weight =0 port =8443 srv hostname =cupserver.company.com internet address =10.53.56.57
前の例で、_cuplogin はサービス名です。 プレゼンス サーバのドメイン名は company.com です。 DNS サーバで定義されている company.com ドメインの SRV は _cuplogin._tcp.company.com です。
(注) |
Cisco Jabber for Windows |
EDI は、ネイティブの Microsoft Windows API を使用し、Microsoft Active Directory から連絡先データを取得します。
Cisco Jabber for Windows がディレクトリから属性を取得できることを確認する必要があります。
デフォルトでは、Cisco Jabber for Windows は グローバル カタログ サーバに接続します。 デフォルト設定を使用する場合は、すべての属性が グローバル カタログ サーバに常駐することを確認する必要があります。
(注) |
グローバル カタログ サーバに属性を複製すると、ドメイン内の Active Directory サーバ間にトラフィックが発生します。 |
Active Directory Schema スナップインを使用し、グローバル カタログ サーバに属性を複製する方法については、適切な Microsoft ドキュメントを参照してください。
(注) |
ドメイン コントローラ に接続するよう Cisco Jabber for Windows を設定した場合は、Cisco Jabber for Windows は 1 つのドメインにのみクエリーを送信します。 |
ドメイン コントローラ に接続するよう Cisco Jabber for Windows を設定するには、ConnectionType パラメータの値として「1」を指定します。 詳細については、ディレクトリ接続パラメータを参照してください。
ディレクトリの連絡先の解像度に使用する属性は、必ずインデックス化してください。
UDS は、連絡先の解決を提供する Cisco Unified Communications Manager 上のインターフェイスです。 Microsoft Active Directory または別の LDAP ディレクトリ ソースから連絡先データを Cisco Unified Communications Manager に同期させます。その後、 Cisco Jabber for Windows では、UDS インターフェイスを使用して Cisco Unified Communications Manager から連絡先データを直接取得します。
UDS と統合する場合に連絡先写真を取得するには、Cisco Jabber for Windows を設定する必要があります。 詳細については、UDS による連絡先写真の取得を参照してください。
複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタでの連絡先の解決では、社内ディレクトリのすべてのユーザを各 Cisco Unified Communications Manager クラスタに同期させます。 その後、適切な Cisco Unified Communications Manager クラスタにこれらのユーザのサブセットをプロビジョニングします。
ヨーロッパのユーザが北米のユーザにコールすると、Cisco Jabber for Windows が cucu-cluster-na からヨーロッパのユーザの連絡先詳細を取得します。
北米のユーザがヨーロッパのユーザにコールすると、Cisco Jabber for Windows が cucu-cluster-eu から北米のユーザの連絡先詳細を取得します。
(注) |
デフォルトでは、Cisco Jabber for Windows はグローバル カタログを検索します。 LDAP サービスを検索するように Cisco Jabber for Windows を設定する必要があります。 |
場合によっては、USERDNSDOMAIN 環境変数の値は、フォレスト全体のドメイン名に対応する DNS ドメイン名に解決されません。 たとえば、この設定は、組織がサブドメインまたはリソース ドメインを使用する場合に発生します。 このような設定では、USERDNSDOMAIN 環境変数は、親ドメインではなく子ドメインに解決されます。 このタイプの設定が発生すると、Cisco Jabber for Windows は組織のすべてのユーザの情報にアクセスできません。
USERDNSDOMAIN 環境変数が子ドメインに解決される場合、次のいずれかの設定オプションを使用して、Cisco Jabber for Windows が親ドメインのサービスに接続できるようにします。
このトピックでは、Cisco Jabber for Windows の Quality of Service(QoS)を設定するためのオプションについて説明します。
Windows クライアントが、Cisco Jabber for Windows へのメディア ストリームに対して DiffServ コード ポイント(DSCP)値を自動的に適用できるよう、Microsoft Windows にグループ ポリシーを設定できます。
設定するポリシーは、CiscoJabber.exe アプリケーション、UDP プロトコル、およびソース ポート範囲に一致する必要があります。 ほとんどの場合は、オーディオ コールのポート範囲に DSCP 値を適用するポリシーを 1 つと、ビデオ コールのポート範囲に DSCP 値を適用するポリシーを 1 つ設定する必要があります。
詳細については、Microsoft Windows Server 2008 マニュアルの「Policy-based Quality of Service (QoS)」のトピックを参照してください。
Cisco Medianet では、Cisco Prime Collaboration Manager および Cisco Medianet 対応ルータと連動する Microsoft Windows サービスを提供し、Cisco Jabber for Windows がネットワークで遅延やパケット損失を最小限に抑えて音声メディアとビデオ メディアを送信できるようにします。
Cisco Jabber for Windows では、音声メディアまたはビデオ メディアを送信する前に、Cisco Medianet サービスをチェックします。 そのサービスがコンピュータ上に存在しない場合には、Cisco Jabber for Windows によってフロー情報が Cisco Medianet サービスに提供されます。 その後、サービスはネットワークに信号を送信するため、ルータがフローを分類して Cisco Jabber for Windows のトラフィックにプライオリティを設定できるようになります。 サービスが存在しない場合には、Cisco Jabber for Windows ではサービスを使用せずに、通常どおりに音声メディアとビデオ メディアを送信します。 ただし、Cisco Jabber for Windows では、音声コールまたはビデオ コールごとに Cisco Medianet サービスをチェックします。
Cisco Medianet は個別にインストールし、ネットワークが Cisco Medianet 対応であることを確認する必要があります。 また、Cisco Prime Collaboration Manager と、Cisco Medianet に対応するルータもインストールする必要があります。 詳細については、「Cisco Jabber for Windows のインストール」の章の「Cisco Medianet のインストール」のトピックを参照してください。
Cisco Unified Communications Manager では、Cisco Jabber for Windows に対して 1 つのポート範囲を定義できます。 Cisco Jabber for Windows では、このポート範囲を均等に分け、下半分をオーディオ コール用に、上半分をビデオ コール用に使用します。 たとえば、Cisco Unified Communications Manager で 1000 から 3000 のポート範囲を定義するとします。 Cisco Jabber for Windows では、1000 から 2000 のポート範囲をオーディオ コール用に、2000 から 3000 のポート範囲をビデオ コール用に使用します。
ポート範囲は、Cisco Unified Communications Manager の Cisco Jabber for Windows SIP プロファイルの [SIP プロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウで設定します。
[SIP プロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウを開くには、 を選択します。
[メディア ポートの開始(Start Media Port)] フィールドでは、Cisco Jabber for Windows で使用可能な、一番低いポートを定義します。 [メディア ポートの停止(Stop Media Port)] フィールドでは、使用可能な一番高いポートを定義します。 詳細については、Cisco Unified Communications Manager マニュアルの「SIP Profile Configuration」のトピックを参照してください。
HTML ページに、href 属性の一部としてプロトコル ハンドラを追加します。 HTML ページに表示されるハイパーリンクをクリックすると、Cisco Jabber for Windows はプロトコルに対して適切な処理を実行します。
<html> <body> <a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a> </body> </html>前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして 1234 に発信すると、 Cisco Jabber for Windows はその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが Mary Smith にインスタント メッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、 Cisco Jabber for Windows は Mary とのチャット ウィンドウを開きます。
<html> <body> <a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and Adam McKenzie</a> </body> </html>前の例では、ユーザが Mary Smith および Adam McKenzie とのグループ チャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、 Cisco Jabber for Windows は Mary および Adam とのグループ チャット ウィンドウを開きます。
Cisco Jabber for Windows では、GIF 形式の連絡先写真のレンダリングを向上させるための変更は適用されません。 その結果、GIF 形式の連絡先写真が不正にレンダリングされたり最適な品質にならない場合があります。 最適な品質を得るには、連絡先の写真として PNG 形式を使用する必要があります。
ヒント |
連絡先写真の最適な寸法は、アスペクト比 1:1 の 128 x 128 ピクセルです。 |
場所 | 寸法 |
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音声コール ウィンドウ |
128 x 128 ピクセル |
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64 x 64 ピクセル |
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32 x 32 ピクセル |
ディレクトリ内の連絡先写真が 128 x 128 ピクセル以外のサイズである場合、Cisco Jabber for Windows によって写真のサイズが自動的に変更されます。 たとえば、ディレクトリ内の連絡先写真が 64 x 64 ピクセルであるとします。 Cisco Jabber for Windows でディレクトリから連絡先写真を取得すると、その写真のサイズが 128 x 128 ピクセルに変更されます。
ヒント |
連絡先写真のサイズ変更により、最適な解像度が得られない場合があります。 このため、Cisco Jabber for Windows によって連絡先写真のサイズが自動的に変更されないように、128 x 128 ピクセルの連絡先写真を使用してください。 |
Cisco Jabber for Windows では、四角形以外の写真を四角形のアスペクト比(つまり、幅が高さと同じアスペクト比 1:1)に自動的にトリミングします。
ディレクトリ内の連絡先写真が縦方向である場合、Cisco Jabber for Windows で上端から 30 %、下端から 70 % をトリミングします。
たとえば、ディレクトリ内の連絡先写真が幅 100 ピクセル、高さ 200 ピクセルである場合、アスペクト比が 1:1 となるように Cisco Jabber for Windows で高さから 100 ピクセルをトリミングする必要があります。 この場合、Cisco Jabber for Windows で写真の上端から 30 ピクセルを、写真の下端から 70 ピクセルをトリミングします。
ディレクトリ内の連絡先写真が横方向である場合、Cisco Jabber for Windows で両方の側から 50 % をトリミングします。
たとえば、ディレクトリ内の連絡先写真が幅 200 ピクセル、高さ 100 ピクセルである場合、アスペクト比が 1:1 となるように Cisco Jabber for Windows で幅から 100 ピクセルをトリミングする必要があります。 この場合、Cisco Jabber for Windows で写真の右側から 50 ピクセルを、写真の左側から 50 ピクセルをトリミングします。
Cisco Jabber for Windows では、ディレクトリから連絡先写真を取得した後、それらの写真の角を丸めます。