インストール準備チェックリスト
Cisco Unified Presence をインストールする前に、クラスタ内でインストールする各サーバの情報を収集し、作業中に参照できるようにそのデータを印刷してください。 表 1 を使用して、必要な情報を記録します。表の最後のカラムは、インストール後にフィールドを変更できるかどうかを示しています。変更できる場合は、オペレーティング システムの管理インターフェイスまたはコマンドライン インターフェイス(CLI)のどちらで変更できるかを示しています。
開始する前に
• Cisco Unified Presence サーバが複数存在する場合は、この表をコピーして、サーバごとのエントリを個別の表に記録してください。
• 値は必ず正確に記入してください。一部のフィールドはインストール後に変更できません。変更するには、ソフトウェアの再インストールが必要です。記入する必要がある値が不明な場合は、この表の次に記載されたフィールドの説明および使用時の推奨事項を参照してください。
• 一部のフィールドは任意です。設定に不要な場合があります。たとえば、SMTP ホストの設定は省略できる場合があります。
表 1 設定データ
|
|
|
管理者のログイン |
|
不可能 |
管理者のパスワード |
|
可能 CLI: set password admin |
アプリケーション ユーザのユーザ名 |
|
可能 CLI: utils reset ui administrator name |
アプリケーション ユーザのパスワード |
|
可能 CLI: utils reset ui administrator password |
Cisco Unified Communications Manager パブリッシャのセキュリティ パスワード (注) 各 Cisco Unified Presence サーバに設定するセキュリティ パスワードは、Cisco Unified Communications Manager パブリッシャ サーバで使用されるパスワードと同一にする必要があります。 |
|
可能 初期インストール中に入力したセキュリティ パスワードは、次の 2 つの方法のいずれかで変更できます。 • Cisco Unified Presence の管理ページにあるインストール後ウィザードでの設定時 Cisco Unified Presence の管理ページで、[システム(System)] > [CUCM パブリッシャ(CUCM Publisher)] の順に選択 |
国 |
|
可能 CLI: set web-security [orgunit] [orgname] [locality] [state] |
DHCP |
|
可能 • Cisco Unified OS の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [パブリッシャ(Publisher)] の順に選択 • CLI: set network dhcp |
プライマリ DNS |
|
可能 CLI: set network dns |
セカンダリ DNS |
|
可能 CLI: set network dns |
ドメイン |
|
可能 CLI: set network domain |
ゲートウェイ アドレス |
|
可能 • Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [イーサネット(Ethernet)] の順に選択 • CLI: set network gateway |
ホスト名 』を参照してください。 |
|
可能 • Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [ イーサネット(Ethernet)] の順に選択 • CLI: set network IP |
IP アドレス 』を参照してください。 |
|
可能 • Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [ イーサネット(Ethernet)] の順に選択 • CLI: set network IP |
IP サブネット マスク |
|
可能 • Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [イーサネット(Ethernet)] の順に選択 • CLI: set IP |
Cisco Unified Presence パブリッシャ ノードのホスト名 』を参照してください。 |
|
可能 Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [パブリッシャ(Publisher)] の順に選択 (注) ネットワーク設定の目的で、Cisco Unified Presence パブリッシャ サーバのホスト名を変更した場合だけに適用されます。これを実行する場合は、Cisco Unified Presence 内の後続のサーバで、パブリッシャ サーバの IP アドレスを更新する必要があります。 |
Cisco Unified Presence パブリッシャ ノードの IP アドレス 』を参照してください。 |
|
可能 Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [IP] > [パブリッシャ(Publisher)] の順に選択 (注) ネットワーク設定の目的で、Cisco Unified Presence パブリッシャ サーバのホスト名を変更した場合だけに適用されます。これを実行する場合は、Cisco Unified Presence 内の後続のサーバで、パブリッシャ サーバの IP アドレスを更新する必要があります。 |
場所 |
|
可能 CLI: set web-security |
マスター管理者 ID |
|
不可能 |
MTU サイズ (注) この値は、Cisco Unified Communications Manager サーバで入力した値と同一にする必要があります。値が異なると、インストールに失敗します。 |
|
可能 CLI: set network mtu (注) Cisco Unified Presence のこの値を変更する場合は、Cisco Unified Communications Manager の値と同一にする必要があります。 |
NTP サーバの IP アドレス |
|
可能 Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [NTP サーバ(NTP Servers)] の順に選択 |
マニュアルの構成 |
|
可能 CLI: set web-security |
セキュリティ パスワード |
|
可能 CLI: set password security |
SMTP ロケーション |
|
可能 • Cisco Unified Operating System の管理ページで、[設定(Settings)] > [SMTP] の順に選択し、[SMTP ホスト(SMTP Host)] フィールドに IP アドレスまたはホスト名を入力 • CLI: set smtp |
都道府県 |
|
可能 CLI: set web-security |
時間帯 |
|
可能 CLI: set timezone |
部署 |
|
可能 CLI: set web-security |
関連項目
• 「フィールド定義:インストール準備チェックリスト」
• 『Changing the IP Address and Hostname for Cisco Unified Presence』
フィールド定義:インストール準備チェックリスト
開始する前に
インストール準備チェックリストを確認します。
表 2 に、インストール準備チェックリストに記載されているフィールドの詳細を示します。
表 2 フィールド定義
|
|
|
管理者のログイン |
管理者アカウントに割り当てる名前を指定します。 |
名前は一意にする必要があります。小文字、英数字、ハイフン、アンダースコアを使用できます。先頭は小文字の英数字にする必要があります。 プラットフォームの CLI または Cisco Unified Communications Operating System の管理へのログインに使用するため、この必須フィールドを記録しておく必要があります。 (注) このフィールドはインストール後に変更できません。 |
管理者のパスワード |
管理者アカウントのパスワードを指定します。 |
このパスワードは、Cisco Unified Communications Operating System の管理、Disaster Recovery System、および CLI へのログインに使用します。 |
アプリケーション ユーザのユーザ名とパスワード |
Cisco Unified Presence 管理用のユーザ名とパスワードを指定します。 |
このユーザ ID とパスワードは、Cisco Unified Presence 管理インターフェイスへのログインに使用します。 |
DHCP |
Dynamic Host Configuration Protocol; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル |
DHCP を使用してサーバのネットワーク設定を自動的に行うには、[はい(Yes)] を選択します。 [いいえ(No)] を選択した場合、ホスト名、IP アドレス、IP マスク、ゲートウェイ、および DNS 設定の入力が必要です。 |
DNS 有効 |
DNS(Domain Name System)サーバは、ホスト名から IP アドレスまたは IP アドレスからホスト名を解決するデバイスを表します。 DNS フィールドは、DHCP を使用していない場合にだけ表示されます。 |
DNS サーバを使用しない場合は [いいえ(No)] を入力します。DNS が無効の場合、Cisco IP Telephony ネットワークのすべてのネットワーク デバイスに対して(ホスト名ではなく)IP アドレスだけを入力します。 DNS サーバを使用する場合は、[はい(Yes)] を入力して DNS を有効にすることを推奨します。DNS を無効にすると、ドメイン名を解決する機能が制限されます。 |
プライマリ DNS |
Cisco Unified Presence は、ホスト名を解決するとき、最初にこの DNS サーバに接続します。 |
プライマリ DNS サーバとして指定する DNS サーバの IP アドレスを入力します。ddd.ddd.ddd.ddd のドット付き 10 進表記で IP アドレスを入力します。ddd の値は、0 ~ 255 です(0.0.0.0 を除く)。 DNS を [はい(Yes)] に設定した場合、このフィールドは必須です。 |
セカンダリ DNS |
プライマリ DNS サーバに障害が発生した場合、Cisco Unified Presence はセカンダリ DNS サーバに接続を試みます。 |
このオプション フィールドに、セカンダリ DNS の IP アドレスを入力します。ddd.ddd.ddd.ddd のドット付き 10 進表記で IP アドレスを入力します。ddd の値は、0 ~ 255 です(0.0.0.0 を除く)。 |
ドメイン |
このマシンが設置されているドメインの名前を表します。 |
DNS を [はい(Yes)] に設定した場合、このフィールドは必須です。 |
ゲートウェイ アドレス |
ゲートウェイは、他のネットワークへの入り口として機能するネットワーク ポイントを表します。発信パケットは、ゲートウェイに送信され、最終宛先に転送されます。 |
ddd.ddd.ddd.ddd 形式でゲートウェイ IP アドレスを入力します。ddd の値は、0 ~ 255 です(0.0.0.0 を除く)。 ゲートウェイがない場合も、このフィールドに 255.255.255.255 を設定する必要があります。ゲートウェイがない場合、同じサブネット内のデバイスとだけ通信できます。 |
ホスト名 |
ホスト名は、ホストを指定する IP アドレスに割り当てられているエイリアスを表します。 |
ネットワークで一意のホスト名を入力します。 ホスト名は最大 64 文字で、英数字とハイフンを使用できます。 DHCP を [いいえ(No)] に設定した場合、このフィールドは必須です。 |
IP アドレス |
このフィールドには、このマシンの IP アドレスを指定します。このネットワークのサーバを一意に識別します。ネットワークの他のマシンでは、この IP アドレスを使用できません。 |
ddd.ddd.ddd.ddd 形式で IP アドレスを入力します。ddd の値は、0 ~ 255 です(0.0.0.0 を除く)。 DHCP を [いいえ(No)] に設定した場合、このフィールドは必須です。 |
IP マスク |
このフィールドは、このマシンの IP サブネット マスクを指定します。サブネット マスクと IP アドレスで、ネットワーク アドレスおよびホスト アドレスを指定します。 |
ddd.ddd.ddd.ddd 形式で IP マスクを入力します。ddd の値は、0 ~ 255 です(0.0.0.0 を除く)。 有効なマスクは、左側に「1」のビットが連続し、右側に「0」のビットが連続します。 たとえば、255.255.240.0(11111111.11111111.11110000.00000000)は、有効なマスクです。 255.255.240.240(11111111.11111111.11110000.11110000)は、無効なマスクです。 |
MTU |
MTU(Maximum Transmission Unit)は、このホストがネットワークで転送する最大パケットをバイト単位で表します。 |
使用するネットワークの MTU サイズをバイト単位で入力します。ネットワークの MTU 設定が不明な場合は、デフォルト値を使用します。 デフォルト値は 1500 バイトです。 MTU 設定は、クラスタ内のすべてのノードで同一にする必要があります。 |
SMTP ロケーション |
電子メールの発信に使用する SMTP ホストの名前を指定します。 |
SMTP サーバのホスト名またはドット付き IP アドレスを入力します。ホストには、英数字、ハイフン、またはピリオドを使用できます。ホスト名の先頭は英数字にする必要があります。 電子通知を使用する場合、このフィールドは必須です。使用しない場合は空白のままにします。 |
時間帯 |
現地時間帯とグリニッジ標準時(GMT)からのオフセットを示します。 |
時間帯を変更する場合は [はい(Yes)] を選択します。 マシンが設置されている場所に最も近い時間帯を選択します。 |
関連項目
• 「インストール準備チェックリスト」
RAID および BIOS 設定
ソフトウェアのインストール中に、システム インストーラは新しいオペレーティング システムおよび Cisco Unified Presence アプリケーション用に、システム BIOS および RAID を設定します。
インストール中に設定される BIOS 設定および RAID 設定については、次の表を参照してください。インストール中にハードウェア設定プロセスが失敗した場合、IBM サーバおよび HP サーバにあるブート時ユーティリティを使用して、 表 3 および 表 4 のように、RAID 設定および BIOS 設定を手動で行います。
表 3 HP サーバおよび IBM サーバの BIOS 設定
|
|
OS Selection:Linux(新しいモデルには適用されません) |
OS Selection:適用されません |
Boot order:CD、C:、Floppy |
Boot order:CD、C:、Floppy |
Post F1 prompt:Delayed |
Post F1 prompt:Delayed |
Hyperthreading:Enabled |
Hyperthreading:Enabled |
表 4 RAID 設定
Cisco MCS 7825(HP および IBM)
|
Cisco MCS 7835(HP および IBM)
|
Cisco MCS 7845(HP および IBM)
|
RAID は適用されません |
論理ドライブ:1 |
論理ドライブ:2 |
RAID は適用されません (注) Cisco 7825H1 および Cisco 7825I1 では、SATA RAID が有効、RAID タイプが 1(1+0)、論理ドライブが 1 です。 |
RAID タイプ:1(1+0) |
RAID タイプ:1(1+0) |
Cisco Unified Presence の管理ページにおけるアクセシビリティ設定
Cisco Unified Presence の管理ページおよび Cisco Unified Presence ユーザ オプション ページでは、ユーザがマウスを使わずにウィンドウでボタンにアクセスするための機能が提供されています。ウィンドウの任意の場所から次の手順を実行できるため、ユーザはさまざまなフィールドでのスクロールやタブなどの操作が不要になります。
• 「ウィンドウ内でのアイコンへのアクセス」
• 「ウィンドウ内でのボタンへのアクセス」
ウィンドウ内でのアイコンへのアクセス
Cisco Unified Presence の多くのウィンドウでは、保存するためのディスクのアイコンや追加を示すプラス(+)記号のアイコンなどが上部に表示されます。
手順
ステップ 1 Alt、1、Tab の順に押します。
ステップ 2 カーソルにより一番左側のアイコンが強調表示されます。次のアイコンへ移動するには、再度 Tab を押します。
ステップ 3 Enter を押すと、 そのアイコンの機能を実行できます 。
ウィンドウ内でのボタンへのアクセス
Cisco Unified Presence のウィンドウの多くでは、[保存(Save)] ボタンや [追加(Add)] ボタンなどが下部に表示されています。
手順
ステップ 1 Alt、2、Tab の順に押します。
ステップ 2 カーソルにより一番左側のボタンが強調表示されます。次のボタンへ移動するには、再度 Tab を押します。
ステップ 3 Enter を押すと、 そのボタンの機能を実行できます 。