電話機で入手可能な統計情報
電話機の [設定(Settings)]メニューから電話機に関する統計と情報を確認することができます。
このメニューは、ユーザと同じ場所にいるときに、問題のトラブルシューティングに役立ちます。
電話情報の表示
電話機の問題をトラブルシューティングするには、多くの場合、電話機からの情報が必要です。
手順
ステップ 1 |
[設定(Settings)]アプリケーションにアクセスします。 |
ステップ 2 |
[電話の情報(Phone information)]を選択します。 |
デバイス情報へのアクセス
[デバイス情報(Device Information)] メニューとサブメニューは、電話機とコール制御システム間の接続に関連する情報を提供します。
手順
ステップ 1 |
[設定(Settings)]アプリケーションにアクセスします。 |
ステップ 2 |
を選択します。 |
ステップ 3 |
次のいずれかのエントリを選択します。
|
デバイス情報
次の表では、[デバイス情報(Device Information)]メニュー内のサブメニューとフィールドについて説明します。
フィールド |
説明 |
---|---|
Cisco Unified CM 1 |
電話機が使用するプライマリ CallManager サーバ。 IP アドレスとステータスが表示されます。 |
Cisco Unified CM 2 |
電話機が使用するセカンダリ CallManager サーバ。 IP アドレスとステータスが表示されます。使用されていない場合は空白です。 |
Cisco Unified CM 3 |
追加の CallManager サーバの IP アドレスとステータスが表示されます。使用されていない場合は空白です。 |
Cisco Unified CM 4 |
追加の CallManager サーバの IP アドレスとステータスが表示されます。使用されていない場合は空白です。 |
Cisco Unified CM 5 |
追加の CallManager サーバの IP アドレスとステータスが表示されます。使用されていない場合は空白です。 |
これらの CallManager フィールドには、限定されたコール制御システム機能を提供可能な SRST ルータの IP アドレスも表示できます。
使用可能なサーバごとに、サーバの IP アドレスと次のいずれかの状態が示されます。
- アクティブ
-
電話機が現在コール処理サービスを受信しているコール制御システム。
- Standby
-
現在のサーバが使用できなくなった場合に電話機が切り替えるコール制御システム。
- 空欄
-
現在、このコール制御システムに接続されていません。
フィールド |
説明 |
---|---|
MAC アドレス |
電話機の MAC アドレス。 |
ホスト名 |
電話機の MAC アドレスに基づいて電話機に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。 |
ドメイン名(Domain Name) |
電話機が常駐している DNS の名前。 |
[DHCP サーバ(DHCP server)] |
電話機の IP アドレスの取得元となる DHCP サーバの IP アドレス。 |
IP アドレス(IP address) |
電話機の IP アドレス。 |
サブネット マスク(Subnet mask) |
電話機で使用されるサブネット マスク。 |
[デフォルト ルータ(Default router)] |
電話機で使用されるデフォルト ゲートウェイの IP アドレス。 |
DNS サーバ 1 |
電話機で使用されるプライマリ DNS サーバ。 |
DNS サーバ 2 |
電話機で使用される 1 つ目のバックアップ DNS サーバ。 |
DNS サーバ 3 |
電話機で使用される 2 つ目のバックアップ DNS サーバ。 |
代替 TFTP(Alternate TFTP) |
TFTP サーバのアドレス(DHCP によって割り当てられるもの以外)。 |
TFTP サーバ 1 |
電話機で使用されるプライマリ TFTP サーバ。 |
TFTP サーバ 2 |
電話機で使用されるセカンダリ TFTP サーバ。 |
ロード サーバ |
電話機がファームウェアのアップグレードに使用する代替サーバのホスト名または IP アドレス。 |
[BOOTP サーバ(BOOTP server)] |
|
CDP |
Cisco Discovery Protocol(CDP)の使用。 |
GARP |
MAC アドレス検出に使用される Gratuitous ARP。 |
フィールド名 |
説明 |
---|---|
プロファイル名(Profile name) |
電話機が現在使用しているネットワーク プロファイルの名前。 |
SSID |
電話機が現在使用しているサービス セット ID(SSID)。 |
セキュリティ モード(Security mode) |
電話機がワイヤレス ネットワークで現在使用している認証方式。 |
802.11 モード(802.11 mode) |
電話機が現在使用しているワイヤレス信号モード。 |
省電力(On call power save) |
電話機がバッテリ電力を節約するために使用している省電力モードのタイプ(PS-Poll または U-APSD)。 |
スキャンモード(Scan mode) |
AP スキャンのタイプ。 |
WLAN SCEPサーバ(WLAN SCEP server) |
Simple Certificate Enrollment Protocol(SCEP)サーバの URL またはホスト名 |
WLANルートCAフィンガープリント(WLAN Root CA fingerprint) |
WLAN 認証用のルート CA の SHA256 または SHA1 フィンガープリント。 |
フィールド名 |
説明 |
---|---|
認証 URL(Authentication URL) |
電話機の Web サーバに発行された要求を検証するために、電話機が使用する URL。 |
ディレクトリ URL(Directories URL) |
電話機がディレクトリ情報を取得するサーバの URL。 |
アイドル URL(Idle URL) |
[URL のアイドル時間(Idle URL Time)] オプションで指定した時間内に電話機の使用がなかった場合に表示される XML サービスの URL を表示します。 たとえば、[アイドル URL(Idle URL)] オプションと [URL のアイドル時間(Idle URL Time)] オプションを使用して、電話機が 5 分間使用されなかった場合に、LCD スクリーンに株価情報やカレンダーを表示することができます。 |
アイドル時間(Idle time) |
[アイドル URL(Idle URL)] オプションで指定した XML サービスが起動するまでに、電話機が使用されずメニューを開かなかった時間(秒数)を表示します。 |
情報 URL |
電話機に表示されるヘルプ テキストの URL。 |
メッセージ URL(Messages URL) |
電話機でメッセージ サービスの取得元となるサーバの URL。 |
IPフォンプロキシアドレス(IP 電話 proxy address) |
電話機の HTTP クライアントの代わりにリモート ホスト アドレスに HTTP 要求を送信し、リモート ホストから電話機の HTTP クライアントへの応答を提供するプロキシ サーバの URL。 |
Services URL |
電話機で電話サービスの取得元となるサーバの URL。 |
保護された認証URL(Secured Authentication URL) |
電話機の Web サーバに発行された要求を検証するために電話機が使用するセキュア URL。 |
保護されたディレクトリURL(Secured Directory URL) |
電話機がディレクトリ情報を取得するサーバのセキュア URL。 |
セキュアアイドルURL(Secured Idle URL) |
電話機が [URL のアイドル時間(Idle URL Time)] オプションで指定された時間にわたって使用されておらず、どのメニューも開かれていない場合に表示される XML サービスのセキュア URL。 |
保護された情報URL(Secured Information URL) |
電話機に表示されるヘルプ テキストのセキュア URL。 |
セキュアメッセージURL(Secured Messages URL) |
電話機でメッセージ サービスの取得元となるサーバのセキュア URL。 |
保護されたサービスURL(Secured Services URL) |
電話機で電話サービスの取得元となるサーバのセキュア URL。 |
フィールド |
説明 |
---|---|
ユーザ ロケール |
電話機のユーザに関連付けられているユーザ ロケール。 言語、フォント、日付と時刻の形式、および英数字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
ネットワーク ロケール |
電話機のユーザに関連付けられたネットワーク ロケール。 電話機が使用するトーンと断続周期の定義など、特定の場所にある電話機をサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
[ユーザ ロケール バージョン(User locale version)] |
電話機にロードされたユーザ ロケールのバージョン。 |
[ネットワーク ロケール バージョン(Network locale version)] |
電話機にロードされたネットワーク ロケールのバージョン。 |
フィールド |
説明 |
---|---|
Web アクセス(Web Access) |
電話機の Web アクセス機能を示します。
|
Web 管理(Web Admin) |
Web 管理ページが有効かどうかを示します。 |
セキュリティ モード(Security mode) |
電話機に割り当てられたセキュリティ モード |
フィールド名 |
説明 |
---|---|
通話制御の DSCP(DSCP for Call Control) |
コール制御シグナリングの Diffserv コード ポイント(DSCP)IP 分類。 |
[設定の DSCP(DSCP for configuration)] |
電話機の設定転送の DSCP IP 分類。 |
[サービスの DSCP(DSCP for services)] |
電話機ベースのサービスの DSCP IP 分類。 |
フィールド名 |
説明 |
---|---|
コール リストの BLF(BLF for Call Lists) |
コール リストのビジー ランプ フィールド(BLF)が有効かどうかを示します。 |
復帰フォーカス優先度(Reverting focus priority) |
電話機が電話機画面上のコールのフォーカスを着信コールに移動するか、保留復帰コールに移動するかを示します。 |
パーソナライゼーション(Personalization) |
電話機でカスタム呼出トーンおよび壁紙イメージの設定が有効かどうかを示します。 |
フィールド名 |
説明 |
---|---|
バッテリの状態 |
バッテリの全体的な状態を示します。 |
バッテリ温度 |
バッテリの現在の温度を示します。 バッテリが過度に熱くなっている場合は、すぐに故障することがあります。 |
電池残量 |
バッテリの現在の充電レベルを示します。 |
モデル情報へのアクセス
[モデル情報(Model Information)] メニューは、電話機のモデルに関連した情報を提供します。
手順
ステップ 1 |
[設定(Settings)]アプリケーションにアクセスします。 |
ステップ 2 |
を選択します。 |
モデル情報
次の表では、
画面内のフィールドとコンテンツについて説明します。
フィールド名 |
説明 |
---|---|
モデル番号 |
CP-8821 または CP-8821-EX に設定 |
MAC アドレス |
電話機の MAC アドレス |
[アプリケーション ロード ID(App load ID)] |
電話機上で動作しているファームウェア バージョン |
[シリアル番号(Serial number)] |
電話機のシリアル番号 |
USBベンダーID(USB vendor ID) |
Cisco に設定 |
USB製品ID(USB product ID) |
8821 または 8821-EX に設定 |
RNDISデバイスアドレス(RNDIS device address) |
USB の Remote Network Device Interface Specification(RNDIS)アドレス |
RNDIS ホスト アドレス(RNDIS host address) |
USB の RNDIS |
ファームウェア バージョンへのアクセス
[ファームウェアバージョン(Firmware Version)] メニューは、電話機で動作しているファームウェアに関連した情報を提供します。
手順
ステップ 1 |
[設定(Settings)]アプリケーションにアクセスします。 |
ステップ 2 |
を選択します。 |
ファームウェア バージョン情報
次の表では、
画面内のフィールドとコンテンツについて説明します。
フィールド名 |
説明 |
---|---|
アクティブ ロード(Active Load) |
アクティブになっているファームウェア ロード |
前回のアップグレード(Last Upgrade) |
アップグレード ステータス:成功したアップデートの日時。または、アップグレードの失敗に関するメッセージ |
[起動ロード ID(Boot load ID)] |
ブート ローダ バージョンの ID |
WLANドライバID(WLAN driver ID) |
WLAN ドライバ ID |
WLANファームウェアID(WLAN firmware ID) |
WLAN ファームウェア ロードの ID |
[管理設定 (Admin Settings)] メニューの電話機の統計
電話機に関する統計情報は、[管理者設定 (Admin settings)] メニューからアクセスできます。 これらは、管理 web ページから電話機にアクセスする場合に表示される統計と同じです。
ネイバーリストメニュー
[管理者設定(Admin settings)] メニューからの [ネイバーリスト(Neighbor List)] には、利用可能なアクセスポイントが表示されます。
[ステータス (Status)] メニューへのアクセス
電話機の [ステータス (Status)] メニューには、電話機に関する重要な情報が表示されます。
手順
ステップ 1 |
[設定(Settings)]アプリケーションにアクセスします。 |
ステップ 2 |
を選択します。 |
ステータス メッセージ
ステイタスメッセージの一覧が、[ステータスメッセージ (status Messages)] 画面に表示されます。 各メッセージには、日付と時刻のスタンプがあります。 これらのメッセージを使用して、問題をトラブルシューティングすることができます。
WLAN 統計
フィールド |
説明 |
---|---|
Tx バイト(tx bytes) |
送信されたバイト数 |
Rx バイト(rx bytes) |
受信されたバイト数 |
Tx パケット(tx packets) |
送信パケット数 |
rx パケット(rx packets) |
受信パケット数 |
tx パケット ドロップ(tx packets dropped) |
ドロップされた送信パケット数 |
Rx パケット ドロップ(rx packets dropped) |
ドロップされた受信パケット数 |
tx パケット エラー(tx packet errors) |
送信されたデータ パケット エラー数 |
rx パケット エラー(rx packet errors) |
送信されたデータ パケット エラー数 |
tx フレーム |
送信されたフレームの数 |
tx マルチキャスト フレーム |
送信したマルチキャスト フレーム数 |
tx リトライ |
送信の再試行回数 |
tx マルチ リトライ(tx multi retry) |
マルチキャスト送信の再試行回数 |
Tx 失敗(tx failure) |
送信失敗の回数 |
RTS 成功(rts success) |
送信要求(RTS)成功の回数 |
RTS 失敗(rts failure) |
失敗した送信要求(RTS)数 |
ACK 失敗(ack failure) |
|
Rx 重複フレーム(rx duplicate frames) |
受信された重複フレーム数 |
Rx フラグメント パケット(rx fragmented packets) |
受信されたフラグメント パケットの数 |
ローミング カウント(roaming count) |
コール統計
フィールド |
説明 |
---|---|
[受信コーデック(Receiver Codec)] |
電話機で受信された音声エンコーディングのタイプ(G.729、G.711 u-law、G.711 A-law) |
[送信コーデック(Sender Codec)] |
電話機から送信された音声エンコーディングのタイプ(G.729、G.711 u-law、G.711 A-law) |
[受信サイズ(Receiver Size)] |
|
[送信サイズ(Sender Size)] |
|
[受信パケット(Rcvr Packets)] |
電話機が受信したパケットの数。 |
[送信パケット(Sender Packets)] |
|
トランスミッタのDSCP |
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レシーバーのDSCP |
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トランスミッタのWMM UP |
ワイヤレスマルチメディア (WMM) アップトランスミッタ |
レシーバーのWMM UP |
ワイヤレスマルチメディア (WMM) 受信者 |
[平均ジッター(Avg Jitter)] |
RTP パケット ジッタの推定平均値(パケットがネットワークを経由する際の動的な遅延)。 |
[最大ジッター(Max Jitter)] |
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された最大ジッタ。 |
[受信破棄(Receiver Discarded)] |
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[受信喪失パケット(Rcvr Lost Packets)] |
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Cumulative conceal ratio |
隠蔽フレームの合計数を、音声ストリームの開始から受信した音声フレームの合計数で割ったもの。 |
直近フレーム損失率(Interval Conceal Ratio) |
アクティブな音声に先行する 3 秒間の間隔における、音声フレームに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出(VAD)を使用する場合は、アクティブな音声を 3 秒集めるために、もっと長い間隔が必要になる可能性があります。 |
Max conceal ratio |
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の隠蔽率。 |
深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Seconds) |
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数。 |
遅延 |
トレース設定
[ トレース設定 (Trace settings)] メニューには、パラメータのトラブルシューティングに関する情報が表示されます。
フィールド |
説明 |
---|---|
リモート syslog |
リモートシステムログのサポート |
ログプロファイル |
ロギングのタイプ |
追加デバッグ |
現在、サポートされていません |