安全なブラウザ利用のための HTTPS の有効化
HTTPS を有効にすることで、アクセス ポイントの Web ブラウザ インターフェイスとの通信を保護できます。HTTPS は、Secure Socket Layer(SSL)プロトコルを使用して HTTP ブラウザ セッションを保護します。
(注) HTTPS を有効にすると、ブラウザとアクセス ポイントの接続が解除される可能性があります。接続が解除された場合は、ブラウザのアドレス入力用ボックスの URL を「http://ip_address 」から「https://ip_address 」に変更し、アクセス ポイントに再びログインします。
(注) HTTPS を有効にした場合、大部分のブラウザでは、Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)を持たないデバイスを参照するたびに、承認を求めるプロンプトが表示されます。承認を求めるプロンプトが表示されないようにするには、次の手順の説明に従って、アクセス ポイントの FQDN を作成します。
FQDN を作成し、HTTPS を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ブラウザでポップアップ ブロッキング ソフトウェアを使用している場合は、ポップアップ ブロッキング機能を無効にします。
ステップ 2 [Easy Setup] > [Network Configuration] を選択します。
[Network Configuration] ページが表示されます。
ステップ 3 [Host Name] フィールドにアクセス ポイントの名前を入力し、[Apply] をクリックします。
ステップ 4 [Services] > [DNS] ページを選択します。
[Services: DNS - Domain Name Service] ページが表示されます。
ステップ 5 [Domain Name System (DNS)] フィールドで、[Enable] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 6 [Domain Name] フィールドに、会社のドメイン名を入力します。
ステップ 7 [Name Server IPv4/IPv6 Addresses] フィールドに、DNS サーバの IP アドレスを 1 つ以上入力します。
ステップ 8 [Apply] をクリックします。
アクセス ポイントの FQDN は、システム名とドメイン名を組み合わせたものです。たとえば、システム名が ap3600、ドメイン名が company.com の場合、FQDN は ap3600.company.com です。
ステップ 9 DNS サーバの FQDN を入力します。
ヒント DNS サーバがない場合は、ダイナミック DNS サービスを使用してアクセス ポイントの FQDN を登録できます。インターネットでダイナミック DNS を検索し、有料の DNS サービスを見つけてください。
ステップ 10 [Services] > [HTTP] を選択します。
[Services: HTTP - Web Server] ページが表示されます。
ステップ 11 [Web-based Configuration Management] フィールドで、[Enable Secure (HTTPS) Browsing] チェックボックスをオンにします。
ステップ 12 [Domain Name] フィールドにドメイン名を入力し、[Apply] をクリックします。
(注) HTTPS を有効にすると、自動的に HTTP が無効になります。HTTPS が有効にされた状態で HTTP アクセスを維持するには、[Enable Secure (HTTPS) Browsing] チェックボックスをオンにしてから、[Enable Standard (HTTP) Browsing] チェックボックスをオンにします。標準 HTTP と HTTPS の両方を有効にできますが、いずれか一方のみを有効にすることを推奨します。
警告メッセージが表示され、以降はアクセス ポイントの参照にセキュア HTTP が使用されることが伝えられます。警告メッセージには、https を含む新しい URL も表示されます。アクセス ポイントを参照するには、この URL を使用する必要があります。
ステップ 13 警告メッセージ ボックスで [OK] をクリックします。
ブラウザのアドレス入力用ボックスのアドレスが、http://<ip-address> から https://<ip-address> に変更されます。
ステップ 14 別の警告メッセージが表示され、アクセス ポイントのセキュリティ証明書が、信頼できる認証局によって発行されたものではないことが伝えられます。ただし、この警告メッセージは無視できます。[Continue to this Website(not recommended)] をクリックします。
(注) 次の手順では、Microsoft Internet Explorer を使用していることを前提としています。そうでない場合は、自己署名証明書を使用した Web サイトへのアクセス方法の詳細について、ご使用のブラウザのマニュアルを参照してください。
ステップ 15 アクセス ポイントのログイン ウィンドウが表示されます。アクセス ポイントに再びログインします。デフォルトのユーザ名は Cisco(大文字小文字を区別)、デフォルトのパスワードは Cisco (大文字小文字を区別)です。
ステップ 16 アクセス ポイントのセキュリティ証明書を表示するには、アドレス バーの [Certificate error] アイコンをクリックします。
ステップ 17 [View Certificate] をクリックします。
ステップ 18 [Certificate] ウィンドウで、[Install Certificate] をクリックします。
Microsoft Windows の証明書のインポート ウィザードが表示されます。
ステップ 19 [Next] をクリックします。
次に表示される画面では、証明書を保管する場所を確認されます。システムのデフォルトの保管領域を使用することを推奨します。
ステップ 20 [Next] をクリックし、デフォルトの保管領域を承認します。
これで、正常に証明書がインポートされます。
ステップ 21 [Finish] をクリックします。
セキュリティ警告が表示されます。
ステップ 22 [Yes] をクリックします。
インストールが成功したことを示すメッセージ ボックスが表示されます。
ステップ 23 [OK] をクリックします。
HTTPS 証明書の削除
HTTPS を有効にすると、アクセス ポイントは証明書を自動的に生成します。ただし、HTTPS を有効にした後でアクセス ポイントの完全修飾ドメイン名(FQDN)を変更したり、FQDN を追加したりする必要が生じた場合、証明書の削除が必要になることがあります。手順は次のとおりです。
ステップ 1 [Services: HTTP Web Server] ページを表示します。
ステップ 2 [Enable Secure (HTTPS) Browsing] チェックボックスをオフにし、HTTPS を無効にします。
ステップ 3 [Delete Partial SSL certificate] をクリックして証明書を削除します。
ステップ 4 [Apply] をクリックします。アクセス ポイントは、新しい FQDN を使用して新しい証明書を生成します。
HTTPS 証明書を削除する CLI コマンド
グローバル コンフィギュレーション モードでは、次のコマンドを使用して HTTPS 証明書を削除します。
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ステップ 1 |
no ip http secure-server |
HTTPS を無効にします。 |
ステップ 2 |
crypto key zeroize rsa name-of-rsa-key |
HTTP サーバ用の RSA キーを削除します。さらに、削除されるキーを使用して発行されたルータ証明書(HTTPS 証明書)もすべて削除されます。 |