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この章では、前提条件、システム要件、および Cisco CMX 分析サービスをイネーブルにする方法について説明します。
次の表に、CMX 分析システムをセット アップする際に従うべき手順を示します。
• CMX 分析システムは、Cisco Mobility Services Engine(MSE)から入力情報を取得します。CMX 分析は、MSE のインストールの一部としてインストールされますが、Prime Infrastructure UI で、使用できるサービスの中から、CMX 分析サービスを明示的に選択する必要があります。CMX 分析サービスのイネーブル化の詳細については、「モビリティ サービス エンジンでの CMX 分析サービスのイネーブル化」を参照してください。
• ネットワークの特定の部分のデータを使用する場合は、mse.properties(/opt/mse/analytics/intellify/tools/MSEclient/mse.properties)ファイルを編集して、分析するネットワーク、ビルディング、フロアを選択できるようにする必要があります。
mse.properties ファイルを編集する際は、次のガイドラインに従ってください。
– Network、building、または floor:デフォルトでは、分析は MSE 内で使用できるすべてのデータを取得します。この 3 個の設定を使用することで、1 つのサブセットのみをダウンロードすることができます。たとえば、ネットワーク N 内に、3 つのビルディング B1、B2、B3 があり、そのうちビルディング B1 とビルディング B2 のみに対して分析を実行する場合、buildings=N>B1,N>B2 と指定する必要があります。
– max-history:デフォルトでは、分析を初めてアクティブにしたとき、分析は MSE の履歴ファイルで過去 3 日間のデータを検索し、データがある場合はそれを取得しようとします。履歴ファイルにこれよりも多くの使用可能なデータある場合に、そのデータを取得するには、これを異なる値に設定する必要があります。
max-history に nnnD と設定する nnn 日間、nnnW と設定すると nnn 週間分が取得されます。
– Control the size of the database:データベースのサイズを制御するために、新しいパラメータ max-points および reset-points が mse.properties ファイルに追加されます。データベースが 800万 ポイントのしきい値に達すると、790万 ポイントにサイズをリセットするために最も古いデータが削除されます。
(注) CMX 分析が MSE のデータにアクセスするには、MSE で履歴パラメータを設定する必要があります。詳細については、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/wireless/mse/7-6/MSE_CAS/7_6_MSE_CAS/7_4_MSE_CAS_chapter_010.html#ID136 を参照してください。
(注) ブラウザおよびハードウェアによっては、2 MB 以上の画像が 3D 環境で表示されない場合があります。mse.properties ファイルで、max-dimension の値を設定します。たとえば、max-dimension を 2048 に設定すると、画像の解像度を長辺で最大 2048 ピクセルに減らすことができます。
– すべての設定(前述の情報を含む)はプロパティ ファイルに記載されています。
• CMX 分析では、CMX 分析の視覚化とレポートを機能させるために、Prime Infrastructure にフロア図面とカバレッジ領域が定義されている必要があります。各フロア図面にフロア番号を指定する必要があります。同じ階のフロアは同じ番号である必要があり、その階よりも上のフロアは、その階よりも大きい数字である必要があります。カバレッジ領域の選択は、レポート対象のゾーンに対応します。ロケーション A の詳細を調べるには、その場所を定義している領域が、Prime Infrastructure で使用できるようにする必要があります。
• Prime Infrastructure UI で、各フロアにつき少なくとも 3 個の GPS マーカーを定義できます(オプション)。
• 信頼できるロケーション情報を取得するには、3 つの AP が必要です。
• 包含領域と除外領域は多角形で表され、最低 3 点で構成される必要があります。ポイントは建物の外部にある場合があります。そこにデバイスが存在する場合、カバレッジ領域が作成されます。またある時は、ポイントが屋内に存在し、最も近い屋内のロケーションに移動する場合があります(同じことが屋内の繋がりにくいエリアでも考えられます)。包含領域と除外領域を定義することで、より分析結果の整合性が高くなります。
• フロア上の包含リージョンを 1 つだけ定義できます。デフォルトでは、各フロアの包含リージョンは、そのリージョンが Prime Infrastructure に追加されるときに定義されます。包含リージョンは水色の実線で示され、通常はリージョンの輪郭を描きます。
• 新たに定義された包含リージョンと除外リージョンは、Mobility Services Engine によってロケーションが再計算された後にヒートマップ上に表示されます。
MSE は、有線クライアント、有線エンドポイント、スイッチ、コントローラ、ワイヤレス ネットワーク構成内にあるアクセス ポイントの物理ロケーションを提供します。現在、MSE はノースバウンド エンティティからサウスバウンド エンティティまでの外部エンティティに Geo-Location 形式でロケーション情報を提供しています。
MSE によって提供される Geo-Location 情報の精度を向上するために、この機能はデバイスのジオメトリック ロケーション座標を Geo-Location 座標(経度と緯度)に変換し、ノースバウンド インターフェイスとサウスバウンド インターフェイスを介して外部エンティティに提供します。
GPS マーカーは 2D ビューだけに必要であり、3D ビューでは不要です。3D ビューは GPS マーカーなしでも使用できます。
(注) CMX 分析では、結果が正しい地理的な場所に表示されるために、2D の OpenStreetMap のすべての点が緯度/経度として座標を持っている必要があります。
(注) GPS マーカーの情報は、2D の Open Street Maps ビューで構築した結果を表示するために、CMX 分析で必要です。GPS マーカーが設定されていない場合、警告メッセージが表示されます。GPS マーカーの緯度と経度は、Google マップまたは Open Street Map などの一部のマッピング ソフトウェアで取得されることが多いです。
(注) CMX 分析サービスをイネーブルにすると、プレゼンス分析がイネーブルになります。
Prime Infrastructure UI のモビリティ サービス エンジンで CMX 分析をイネーブルにするには、次の手順に従います。
ステップ 1 MSE 管理 UI を起動します。MSE 管理ユーザ インターフェイスを起動するには、Web ブラウザで https://mseip/mseui/ と入力するか、または Cisco Prime Infrastructure(PI)の [Services] > [Mobility Services Engines] ページで MSE 名リンクをクリックして起動します。[Administration] > [User Preference] ページではデフォルトで MSE 管理 UI がイネーブルになっています。
ステップ 2 ユーザ名とパスワードを入力し、[Sign In] をクリックします。
MSE 管理 UI ホームページが表示されます。使用可能なすべての MSE サービスが、ホームページの [Services] グループ ボックスの下に表示されます。
ステップ 3 [Services] グループ ボックスで CMX 分析サービスをイネーブルにします。
Web ブラウザを介して CMX 分析ユーザ インターフェイスにログインするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ユーザ名とパスワードを使用して MSE 管理 UI にログインします。
ステップ 2 [Apps] グループ ボックスで、[CMX Analytics Service] をクリックします。
CMX 分析ユーザ インターフェイス(UI)ログイン ページが表示されます。
CMX 分析では、2D(Open Street Map)および 3D(WebGL)環境の両方で分析結果を表示できます。これにより、フロア パスが複数ある場合や、複数階のビルディング全体で滞在時間が計算されるときに、結果がわかりやすくなります。3D 環境は 2D 環境と同じ情報を表示します。
WebGL はグラフィック機能を提供する高度な機能です。特定のハードウェアでは、すべてのブラウザが WebGL をサポートしていません。ブラウザの互換性は、URL: http://get.webgl.org/ で確認してください。ご使用のブラウザで WebGL をサポートしている場合は、回転する立方体が表示されます。
ブラウザが WebGL をサポートしていない場合は、次の手順に従います。
• Google Chrome の場合、Google Chrome のサポート Web サイトの説明に従ってください。
• Firefox の場合、WebGL をイネーブルにするには、次の手順に従ってください。
– ブラウザのアドレス行に、about:config と入力します。
– [Search] テキスト ボックスに、設定をフィルタするために webgl と入力します。
– webgl.forceenabled ダブル クリックします。
– webgl.disables がディセーブルになっていることを確認します。
• Safari の場合、WebGL をイネーブルにするには、次の手順に従ってください。
– Safari ブラウザの最新のビルドをダウンロードします。
– [Develop] メニューをイネーブルにし、WebGL をイネーブルにします。
– [Develop] メニューをイネーブルにするには、[Safari] > [Preferences] を選択します。
– [Show Develop menu in menu bar] チェックボックスをオンにします。
– [Develop] メニューから、[Enable WebGL] を選択します。
(注) GPS マーカーが有効な場合は、ご使用のシステムで 3D がサポートされていない場合、分析結果は 2D Open Street Map ビューでのみ表示されます。
• Internet Explorer バージョン 11 では WebGL がサポートされますが、これより前のすべてのバージョンでは WebGL がサポートされません。