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この付録では、Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチなどの DHCP サーバを Cisco Aironet アクセス ポイントで使用できるように、DHCP オプション 43 を設定する手順について説明します。この付録の内容は、次のとおりです。
• 「概要」
• 「1000、1500、および 1530 シリーズ アクセス ポイントのオプション 43 の設定」
• 「1100、1130、1200、1240、1250、1300、1520、および 1530 シリーズ アクセス ポイントのオプション 43 の設定」
ここでは、DHCP サーバを Cisco Aironet アクセス ポイントで使用できるようにするための DHCP オプション 43 の設定例を示します。その他の DHCP サーバの実装に関する DHCP オプション 43 の設定については、DHCP サーバの製品マニュアルを参照してください。オプション 43 では、コントローラ管理インターフェイスの IP アドレスを使用します。
(注) DHCP オプション 43 では、1 つの DHCP プールを 1 種類のアクセス ポイントだけに割り当てることができます。アクセス ポイントの種類別に、異なる DHCP プールを設定する必要があります。
Cisco Aironet 1000、1500、および 1532 シリーズ アクセス ポイントは、DHCP オプション 43 の設定に、コンマ区切りの文字列形式を使用します。他の Cisco Aironet アクセス ポイントは、DHCP オプション 43 に Type-Length-Value(TLV)形式を使用します。DHCP サーバは、アクセス ポイントの DHCP Vendor Class Identifier(VCI; ベンダー クラス ID)文字列(DHCP オプション 60)に基づいてオプションを返すようにプログラミングされている必要があります。 表 F-1 は、Lightweight モードで動作する Cisco アクセス ポイントの VCI ストリングを示しています。
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Cisco AP c15001 |
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Cisco AP.OAP15002、Cisco AP.LAP15102、または Cisco AP.LAP15052 |
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Airespace.AP12003 |
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1100、1130、1200、1240、1250、1300、1520、および 1532 アクセス ポイントに対応した TLV ブロックの形式を次に示します。
組み込み Cisco IOS DHCP サーバで Cisco 1000、1500、および 1530 シリーズ アクセス ポイントの DHCP オプション 43 を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco IOS Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)でコンフィギュレーション モードに切り替えます。
ステップ 2 デフォルトのルータやネーム サーバなどの必要なパラメータを指定して、DHCP プールを作成します。これらのコマンドは、DHCP プールの作成に使用されます。
ステップ 3 以下の構文を使用して、アクセス ポイントにオプション 60 行を追加します。
VCI のストリングには、 表 F-1 の値を使用します。引用符は必ず含める必要があります。
ステップ 4 次の構文を使用してオプション 43 の行を追加します。
たとえば、コントローラ IP アドレス 10.126.126.2 および 10.127.127.2 を使用して、Cisco 1000、1500、または 1500 シリーズ アクセス ポイントのオプション 43 を設定する場合、Cisco IOS CLI で、次の行を DHCP プールに追加します。
組み込みの Cisco IOS DHCP サーバを使用して、Cisco Aironet 1100、1130、1200、1240、1250、1300、1520、および 1530 シリーズのアクセス ポイント用に DHCP オプション 43 を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco IOS の CLI でコンフィギュレーション モードに切り替えます。
ステップ 2 デフォルトのルータやネーム サーバなどの必要なパラメータを指定して、DHCP プールを作成します。DHCP プールの作成に使用するコマンドは次のとおりです。
ステップ 3 次の構文に従って、オプション 60 の行を追加します。
VCI のストリングには、 表 F-1 の値を使用します。引用符は必ず含める必要があります。
ステップ 4 次の構文を使用してオプション 43 の行を追加します。
hex string には、次の TLV 値を組み合わせて指定します。
型は、常に f1(16 進数)です。長さは、コントローラの管理 IP アドレスの数に 4 を掛けた値です(16 進数)。値には、コントローラの IP アドレスを順番に指定します(16 進数)。
たとえば、管理インターフェイスの IP アドレス 10.126.126.2 および 10.127.127.2 を持ったコントローラが 2 つあるとします。型は、f1(16 進数)です。長さは、2 * 4 = 8 = 08(16 進数)です。IP アドレスは、0a7e7e02 および 0a7f7f02 に変換されます。文字列を組み合わせて、f1080a7e7e020a7f7f02 と指定します。DHCP スコープに追加された結果の Cisco IOS コマンドは、次のとおりです。