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この章では、Cisco wireless LAN コントローラおよび Cisco WCS をロケーション サーバと同期させる方法を説明します。
この項では、コントローラ、WCS およびロケーション サーバを手動および自動で同期させる方法を説明します。
(注) 同期化を実行する前に、第 1 章の第 1 項から第 4 項までの互換性マトリクスを参照して、コントローラ、WCS およびロケーション サーバのソフトウェアに互換性があることを確認してください。
ロケーション サーバを WCS データベースに追加すると、ネットワーク設計(キャンパス、ビルディング、および屋外のマップ)をロケーション サーバ データベースに追加(同期化)できます。ネットワーク設計を Cisco WCS および ロケーション サーバ データベースに保存した後に、この 2 つのデータベースを随時再同期化できます。
WCS ネットワーク設計をロケーション サーバと同期させる手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Location > Location Servers を選択し、All Location Servers ウィンドウを表示します。
ステップ 2 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Synchronize Servers を選択し、 GO をクリックします。
Synchronize WCS and Location Servers ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 Synchronize メニューから Network Designs を選択します。
ステップ 4 ネットワーク設計を 1 つまたは複数のロケーション サーバに割り当てるには、それに対応する Assign リンクをクリックします。
ステップ 5 Assign to servers ダイアログボックスで、ネットワーク設計に割り当てる各サーバのチェック ボックスをオンにします。目的のサーバをオンにしたら、 OK をクリックします。
赤いアスタリスク(*)が Assign リンクの横に表示されます。割り当てを元に戻すには、 Reset をクリックします。変更を適用せずに All Location Servers ウィンドウに戻るには、 Cancel をクリックします。
(注) ネットワーク設計は、いくつかのビルディングを含む大きなキャンパスで構成され、各ビルディングは異なるロケーション サーバで監視されている場合があります。これが、複数のロケーション サーバに 1 つのネットワーク設計を割り当てることが必要な理由です。
ステップ 6 Synchronize をクリックし、Cisco WCS およびロケーション サーバ データベースを更新します。
Cisco WCS とロケーション サーバ データベースが同期化されている場合は、同期化されている各ネットワーク設計エントリの Sync. Status カラムに緑色の双方向の矢印アイコンが表示されます。
(注) ロケーション サーバからネットワーク設計の割り当てを解除するには、Assign to servers ダイアログボックスでそのサーバのチェックボックスをオフにし、OK をクリックします。次に Synchronize をクリックします。Sync. Status カラムに赤い円が付いた双方向の矢印アイコンが表示されます。
ロケーション サーバでデータを収集する前に、次の 2 つの操作を実行してください。
1. サーバをコントローラとアソシエートし、Cisco WCS を使用してそれらを同期化する。
ロケーション サーバでデータを収集する前に、Cisco WCS を使用してサーバをコントローラとアソシエートし、それらを同期化する必要があります。最初の同期化の後は、いつでもコントローラとロケーション サーバを再同期化できます。
ロケーション サーバとコントローラを同期化する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Location Servers を選択します。
All Location Servers ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Synchronize Servers を選択し、 GO をクリックします。
Synchronize WCS and Location Servers ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 Synchronize メニューから Controllers を選択します。
Controllers summary ウィンドウが表示されます。
ステップ 4 ロケーション サーバをコントローラに割り当てるには、対応するドロップダウン メニューからサーバを選択します。
ステップ 5 Synchronize をクリックして、コントローラとロケーション サーバ データベースを同期化します。
Cisco WCS とロケーション サーバ データベースが同期化されている場合は、同期化されている各コントローラ エントリの Sync. Status カラムに緑色の双方向の矢印アイコンが表示されます。
(注) ロケーション サーバと同期化するには、コントローラ名は固有である必要があります。同じ名前を持つコントローラが 2 つある場合、同期化できるのは 1 つだけです。
(注) ロケーション サーバからコントローラを削除するには、コントローラのドロップダウン メニューから -- Unassigned -- を選択し、Synchronize をクリックします。Sync. Status カラムに赤い円が付いた双方向の矢印アイコンが表示されます。
リリース 4.2 以上で、Location Appliance(リリース 3.1 以上)がネットワークにインストールされている場合、必ずコントローラで時間帯を設定して 2 つのシステム間で正しく同期していることを確認してください。また、Location Appliances がインストールされていないネットワークでの設定を強くお勧めします。
コントローラのシステム時刻の時間帯を設定する基準に、グリニッジ標準時(GMT)が使用されます。
コントローラの初期システム セットアップの際に、自動的に時間帯を設定できます。また、ネットワークにインストール済みのコントローラでは、手動で時間帯を設定できます。
CLI を使用してネットワークの既存コントローラの時刻と時間帯を手動で設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 コントローラの現在の現地時間を GMT で設定するには、次のコマンドを入力します。
(注) 時刻の設定の際、現在の現地時刻は GMT に換算して、00:00 ~ 24:00 の値を入力します。たとえば、米国で太平洋標準時刻(PST)の 8 AM の場合、PST 時間帯は GMT より 8 時間遅れているので、「16:00(4 PM PST)」と入力します。
ステップ 2 現在の現地時刻が GMT に換算して設定されていることを確認するには、次のコマンドを入力します。
ステップ 3 システムの現地の時間帯を設定するには、次のコマンドを入力します。
(注) 時間帯の設定の際に、GMT(+/-)に対する現在の現地時間帯の時差を入力します。たとえば、米国の太平洋標準時刻(PST)は GMT(UTC)時刻より 8 時間遅くなります。したがって、-8 の時刻を入力します。
ステップ 4 コントローラが GMT ではなく、現地の時間帯に対する現在の現地時間が表示されていることを確認するには、次のコマンドを入力します。
(注) show time コマンドの時間帯デルタ パラメータは、現地時間帯と GMT の差(8 時間)を表示します。設定前のパラメータは、0.0 に設定されています。
WCS イベント グループをロケーション サーバと同期化する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Location > Location Servers を選択し、All Location Servers ウィンドウを表示します。
ステップ 2 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Synchronize Servers を選択し、 GO をクリックします。
Synchronize WCS and Location Servers ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 Synchronize メニューから Event Groups を選択します。
ステップ 4 1 つまたは複数のロケーション サーバをイベント グループに割り当てるには、それに対応する Assign リンクをクリックします。
ステップ 5 Assign to servers ダイアログボックスで、イベント グループに割り当てる各サーバのチェック ボックスをオンにします。目的のサーバをオンにしたら、 OK をクリックします。
赤いアスタリスク(*)が Assign リンクの横に表示されます。
ステップ 6 Synchronize をクリックし、Cisco WCS およびロケーション サーバ データベースを更新します。
Cisco WCS とロケーション サーバ データベースが同期化されている場合は、同期化されている各イベント グループ エントリの Sync. Status カラムに緑色の双方向の矢印アイコンが表示されます。
(注) ロケーション サーバからイベント グループの割り当てを解除するには、Assign to servers ダイアログボックスでそのサーバのチェックボックスをオフにし、OK をクリックします。次に Synchronize をクリックします。Sync. Status カラムに赤い円が付いた双方向の矢印アイコンが表示されます。
WCS とロケーション サーバを手動で同期化すると、すぐに同期化されます。ただし、ユーザが配置の変更(マップやアクセス ポイント位置の変更など)を行う場合、それによって、再同期化が行われるまで誤ったロケーションの計算や追跡できないアセットが発生することがあります。同期化されていない状態が継続しないようにするには、Cisco WCS を使用して自動同期化を有効にします。このポリシーは、WCS とロケーション サーバの同期化を定期的に行い、アラームがあればそのクリアを図ります。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Administration > Scheduled Tasks を選択します。
ステップ 2 Location Server Synchronization をクリックします。
Location Server Synchronization ウィンドウには、最新の自動同期化動作のリストと、設定可能な自動同期化オプションが表示されます。
ステップ 3 同期外アラートを送信するようにロケーション サーバを設定するには、Out of Sync Alerts フィールドの Enabled チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 自動同期化を有効にするには、 Auto Synchronization チェックボックスをオンにします。
(注) 自動同期化は、ロケーション サーバに割り当てていない要素(ネットワーク設計、コントローラ、イベント グループ)には適用されません。ただし、割り当てられていない要素には、同期外アラームが生成されます。これらの要素に自動同期化を適用するには、それらをロケーション サーバに手動で割り当てる必要があります。
ステップ 5 自動同期化を実行する時間間隔を日時単位で入力します。
(注) リリース 2.1.x. 以前では、時間間隔は分単位で表示されます。
同期外アラームは、マイナー重大度(黄色)であり、次の条件を満たした場合に発生します。
• Cisco WCS で要素が変更された場合(自動同期化ポリシーによってこれらの要素がプッシュされる)。
• ロケーション サーバで要素が変更された場合(自動同期化ポリシーによってこれらの要素がプルされる)。
• コントローラ以外の要素が、ロケーション サーバに存在するが Cisco WCS に存在しない場合(自動同期化ポリシーによってこれらの要素がプルされる)。
• 要素がロケーション サーバに割り当てられていない場合(自動同期化ポリシーは適用されない)。
(注) ロケーション サーバを削除すると、そのサーバの同期外アラームも削除されます。さらに、使用可能な最後のロケーション サーバを削除した場合、elements not assigned to any location server のアラームも削除されます。
• ユーザが手動でアラームをクリアした場合(ただし、今後、スケジュール済みタスクが次に実行されるときに、そのアラームが再び発生することがあります)。
(注) デフォルトでは、同期外アラームは有効です。無効にするには、Cisco WCS で Administration > Scheduled Tasks を選択し、Location Server Synchronization をクリックし、Auto Synchronization チェックボックスをオフにし、Submit をクリックします。
この項では、ロケーション サーバの同期化ステータスと履歴を表示する方法について説明します。
Cisco WCS の Synchronize Servers コマンドを使用して、ネットワーク設計、コントローラ、およびイベント グループとロケーション サーバとの同期化ステータスを表示できます。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Synchronize Servers を選択します。
ステップ 2 Synchronize ドロップダウン メニューから Network Designs 、 Controllers 、または Event Groups を選択します。
選択したコマンドに応じて、要素(ネットワーク設計、コントローラ、またはイベント グループ)のリストが表示されます。リストの Sync. Status カラムに、同期化ステータスが表示されます。緑色の双方向の矢印アイコンは、それに対応する要素が、指定されたロケーション サーバと同期化されていることを示します。赤い円が付いた灰色の双方向の矢印アイコンは、それに対応する項目が、ロケーション サーバと同期化されていないことを示します。
Cisco WCS の Synchronization History コマンドを使用して、最近 30 日間のロケーション サーバの同期化履歴を表示できます。これは、アラームが自動的にクリアされ、自動同期化が有効になっている場合に特に便利です。Synchronization History には、クリアされたアラームの概要が表示されます。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Synchronization History を選択します。
ステップ 2 カラム ヘッダーをクリックし、エントリをソートします。
Synchronization History ウィンドウの Sync Direction カラムは、情報がロケーション サーバにプッシュされたのか、ロケーション サーバからプルされたのかを示しています。Generated By カラムは、同期化が手動であったか自動であったかを示しています。