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イベント通知は、ロケーション サーバから、Cisco WCS で指定したリスナーに通知を送信する条件を定義できる機能です。 この章では、イベントとイベント グループを定義する方法、およびイベント通知パラメータを設定する方法を説明します。 イベント通知サマリーを表示する方法についても説明します。 この章の内容は、次のとおりです。
この項では、イベント グループを追加および削除する方法について説明します。
イベントを効率的に管理するために、Cisco WCS を使用してイベント グループを作成できます。 イベント グループは、イベント定義を整理するのに役立ちます。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Notifications の順に選択します。
ステップ 2 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Add Event Group を選択し、 Go をクリックします。
ステップ 3 Group Name フィールドにグループの名前を入力します。
新しいイベント グループが Event Settings ページに表示されます。
イベントを効率的に管理するために、Cisco WCS を使用してイベント グループを作成できます。 イベント グループは、イベント定義を整理するのに役立ちます。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Notifications の順に選択します。
ステップ 2 削除するイベント グループに対応するチェックボックスをオンにします。
ステップ 3 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Delete Event Group(s) を選択し、 Go をクリックします。
イベント定義には、イベントを発生させた条件、イベントが適用されるアセット、およびイベント通知の宛先に関する条件が含まれます。 この項では、イベント定義を追加、削除、およびテストする方法について説明します。
Cisco WCS で、グループごとに定義を追加できます。 新しいイベント定義は、特定のグループに属す必要があります。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Notifications の順に選択します。
ステップ 3 イベントを追加するグループの名前をクリックします。
ステップ 4 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Add Event Definition を選択し、 Go をクリックします。
ステップ 5 Event Definition Name フィールドにイベント定義の名前を入力します。
(注) イベント定義名は、そのイベント グループ内で固有の名前にする必要があります。
ステップ 7 Conditions タブで、1 つまたは複数の条件を追加します。 追加する条件ごとに、イベント通知を起動する規則を指定します。
たとえば、病院でハート モニタの記録をとるために、ハート モニタを 2 時間見失った場合、ハート モニタが 2 階から移動した場合、ハート モニタがフロア内の特定のカバレッジ領域に入った場合といった、イベント通知を生成する 3 つの規則を追加できます。
a. Add をクリックし、このイベントを起動する条件を追加します。
b. Add/Edit Condition ダイアログボックスで、次の手順を実行します。
1. Condition Type ドロップダウン メニューから、条件タイプを選択します。
2. Trigger If フィールドで、次の手順を実行します。
Condition Type ドロップダウン メニューから Missing を選択した場合、アセットの欠落イベントが生成されるまでの時間を分単位で入力します。 たとえば、このフィールドに 10 を入力した場合、ロケーション サーバでアセットを見失った時間が 10 分間を超えたときにロケーション サーバでアセットの欠落イベントが生成されます。 手順 c に進んでください。
Condition Type ドロップダウン メニューから In/Out を選択し、 Inside of または Outside of を選択した場合、 Select Area をクリックし、アセットが入るまたは出たことを監視する領域を選択します。 Select ダイアログボックスで、監視する領域を選択し、 Select をクリックします。 監視する領域は、キャンパス全体、キャンパス内のビルディング、ビルディング内の 1 フロア、またはカバレッジ領域の場合があります(カバレッジ領域は Map Editor を使用し定義可能)。 たとえば、ビルディング内の 1 フロアの一部を監視するには、Campus ドロップダウン メニューからキャンパスを選択し、Building ドロップダウン メニューからビルディングを選択し、Floor Area ドロップダウン メニューから監視する領域を選択します。 次に Select をクリックします。 手順 c に進んでください。
Condition Type ドロップダウン メニューから Distance を選択した場合、監視対象のアセットが指定マーカーからどれだけの距離を離れたときにイベント通知を起動するのか、その指定距離をフィート単位で入力し、 Select Marker をクリックします。 Select ダイアログボックスで、キャンパス、ビルディング、フロア、およびマーカーを、対応するドロップダウン メニューから選択し、 Select をクリックします。 たとえば、マーカーをフロア プランに追加し、Trigger If フィールドで距離を 60 フィートに設定すると、監視対象のアセットがマーカーから 73 フィート離れた場合に、イベント通知が生成されます。 手順 c に進んでください。
(注) マーカーとカバレッジ領域は、Map Editor を使用して作成できます。 マーカー名を作成するときは、それらがシステム全体で固有になるようにしてください。
Condition Type ドロップダウン メニューから Location Change を選択した場合は、手順 c に進んでください。
Condition Type ドロップダウン メニューから Battery Level を選択した場合は、イベントを起動するバッテリー レベル(Low、Medium、Normal)の横のボックスをオンにしてください。 手順 c に進んでください。
c. 起動条件を満たした場合にイベント通知を起動するアセットのタイプ(Any、Clients、Tags、Rogue APs、または Rogue Clients)を Apply To ドロップダウン メニューから選択します。
d. Match By ドロップダウン メニューからイベント通知を生成するためのアセット照合基準を選択し、ドロップダウン メニューから演算子( Equals または Like )を選択し、要素を照合するための情報を入力します。
–Match By ドロップダウン メニューから MAC Address を選択し、Operator ドロップダウン メニューから Equals を選択し、 12:12:12:12:12:12 を入力した場合、イベント条件は、MAC アドレスが 12:12:12:12:12:12 に完全に一致する要素に適用されます。
–Match By ドロップダウン メニューから MAC Address を選択し、Operator ドロップダウン メニューから Like を選択し、 12:12 を入力した場合、イベント条件は、MAC アドレスが 12:12 で始まる要素に適用されます。
e. 定義した条件を追加するには、 Add をクリックします。
条件を削除するには、条件を選択し、 Delete をクリックします。
ステップ 8 General タブで、次の手順を実行します。
a. Admin Status フィールドの Enabled チェックボックスをオンにすることによってイベント生成を有効にします(デフォルトでは無効)。
b. Priority ドロップダウン メニューから数値を選択することによってイベント優先順位を設定します。 最も高い優先順位はゼロです。
(注) 優先順位が高いイベント定義は、低いイベント定義よりも前に処理されます。
c. Apply From タイトルの横にある Hour、Minute、AM/PM メニューから、このイベントの通知を開始する日時を設定します。
(注) 常にイベントを記録するには、All the Time オプションを選択します。 この場合、イベント通知の開始終了範囲を設定する必要がないので、これらのオプションは表示されません。
d. Apply Until タイトルの横にある Hour、Minute、AM/PM メニューから、このイベントの通知を終了する日時を設定します。
ステップ 9 Destination and Transport タブで、次の手順を実行し、イベント通知の 1 つまたは複数の宛先を追加し、転送設定を指定します。
a. 新しい宛先を追加するには、 Add New をクリックします。
b. イベント通知を受信するシステムの IP アドレスを入力し、 OK をクリックします。
受信側のシステムは、通知を処理するためのイベント リスナーを実行している必要があります。 デフォルトでは、イベント定義を作成するときに、その IP アドレスが宛先として追加されます。
c. イベント通知を送信する宛先を選択するには、右側のボックスで 1 つまたは複数の IP アドレスを強調表示し、 Select をクリックして左側のボックスにその IP アドレスを追加します。
d. Message Format フィールドで、 XML または Plain Text を選択し、メッセージ形式を指定します。
イベント通知の宛先として WCS を選択した場合、XML 形式を選択する必要があります。
e. Transport Type ドロップダウン メニューから次の転送タイプの 1 つを選択します。
– SOAP :イベント通知を送信するための転送タイプとして、Simple Object Access Protocol、シンプル XML プロトコルを指定します。 SOAP を使用して HTTP またはHTTPS で通知を送信し、宛先の Web サービスで処理します。
SOAP を選択した場合、対応するチェックボックスをオンにすることによって通知を HTTPS で送信するかどうかを指定します。 オンにしない場合は、HTTP が使用されます。 また、Port Number フィールドには宛先ポート番号を入力します。
– Mail :このオプションを使用して電子メールで通知を送信します。
Mail を選択した場合、Mail Type ドロップダウン メニューからメールを送信するためのプロトコルを選択する必要があります。 また、ユーザ名とパスワード(認証が有効になっている場合)、送信者の名前、件名の行に追加するプレフィクス、受信者の電子メール アドレス、およびポート番号(必要な場合)を入力する必要もあります。
– SNMP :Simple Network Management Protocol、ネットワークの監視に広く使用されているテクノロジーを使用して、SNMP 対応デバイスに通知を送信します。
SNMP を選択した場合、SNMP Community フィールドに SNMP コミュニティ ストリングを、Port Number フィールドに、通知を送信するポート番号を入力します。
– SysLog :宛先システム上のイベント通知の受信側としてのシステム ログを指定します。
SysLog を選択した場合、Priority フィールドに通知優先順位を、Facility フィールドにファシリティの名前を、Port Number フィールドに宛先システムのポート番号を入力します。
ステップ 10 イベント定義のリストがあるページに戻り、新しいイベントがリストに追加されていることを確認します。
WCS から 1 つまたは複数のイベント定義を削除する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Notifications の順に選択します。
ステップ 3 イベント定義を削除するグループの名前をクリックします。
ステップ 4 削除するイベント定義に対応するチェックボックスをオンにします。
ステップ 5 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Delete Event Definition(s) を選択し、 Go をクリックします。
ステップ 6 OK をクリックし、選択したイベント定義を削除することを確認します。
上記のイベント定義の削除の手順で定義を削除できるのは、WCS からだけです。
ロケーション サーバから定義を削除する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Synchronize Servers を選択します。
ステップ 2 Synchronize ドロップダウン メニューから Event Groups を選択します。
ステップ 3 イベント定義を削除するには、そのイベントが属しているイベント グループの Unassign をクリックします。
イベント定義で指定した転送プロトコルでロケーション サーバからイベント定義が送信されていることを確認するには、Cisco WCS を使用してイベント通知をテスト送信します。 イベント定義で指定した宛先に、ロケーション サーバから 3 つの架空のイベント通知(absence、containment、および distance)が送信されます。 メッセージには、ダミーの MAC アドレスが含まれています。
1 つまたは複数のイベント定義をテストする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Notifications の順に選択します。
ステップ 3 テストするイベント定義を含むグループの名前をクリックします。
ステップ 4 テストするイベント定義に対応するチェックボックスをオンにします。
ステップ 5 ドロップダウン メニュー(右側)から、 Test-Fire Event Definition(s) を選択し、 Go をクリックします。
ステップ 6 OK をクリックし、イベント通知をテスト送信することを確認します。
ステップ 7 指定した受信者に通知が送信されたことを確認します。
ロケーション サーバは、イベント通知を送信しますが保存はしません(送信するだけで保存されない)。 ただし、WCS がイベント通知の宛先である場合、WCS では受信した通知が保存され、次の 5 つのカテゴリに分類されます。
• Absence (Missing):監視対象のアセットを見失ったときに、ロケーション サーバによって欠落イベントが生成されます。 つまり、指定された時間だけ、ロケーション サーバが WLAN 内でアセットを見失った場合です。
• In/Out Area (Containment):アセットが指定領域に入ったまたは指定領域から出たときに、ロケーション サーバによって包含イベントが生成されます。
(注) 包含領域(キャンパス、ビルディング、またはフロア)は、Cisco WCS の Maps セクションで定義します(Monitor > Maps)。 カバレッジ領域は、Map Editor を使用して作成できます。
• Movement from Marker (Movement/Distance):マップで定義した指定マーカーからアセットが指定距離より離れたときに、ロケーション サーバによって移動イベントが生成されます。
• Location Changes:クライアント ステーション、アセット タグ、不正クライアント、および不正アクセス ポイントが元の場所から移動したときに、ロケーション サーバによってロケーション変更イベントが生成されます。
• Battery Level:すべての追跡対象アセット タグに対して、ロケーション サーバによってバッテリー レベル イベントが生成されます。
(注) すべての要素イベントは、時間単位および日にち単位でまとめて表示されます。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Notifications の順に選択します。
イベント通知のサマリーが、5 つのイベント通知カテゴリごとに表示されます。
ステップ 2 監視対象のアセットのイベント通知を表示するには、対応するリンクの 1 つをクリックします。
たとえば、最後の 1 時間に生成された、クライアント ステーションの欠落イベントを表示するには、Absence (Missing) リストの Client Stations エントリの Last Hour カラムのリンクをクリックします。
これらのリンクの 1 つをクリックすると、すべての重大度のロケーション通知が検索されます。
ロケーション サーバは、次のシナリオの 1 つでイベント条件がクリアされたときに、イベント通知を送信します。
• Missing (Absence) :要素が再び出現した場合
• In/Out Area (Containment) :要素が包含領域から戻ったまたは包含領域に戻った場合
• Distance :要素がマーカーから指定距離以内に戻った場合
• Location Changes :クリア状態がこの条件に当てはまらない場合
• Battery Level :タグが Normal バッテリー レベルで動作していることが再び検出された場合
(注) Cisco WCS では、Notifications Summary ページに、クリアされたイベント条件の通知を受信したかどうかが反映されます。
(注) ロケーション サーバで多数の通知を送信すると予期される場合または通知が受信されていない場合以外、通知パラメータは変更しないでください。
Cisco WCS を使用して、ロケーション サーバのイベント通知パラメータを設定できます。
ステップ 1 Cisco WCS で、 Location > Location Servers を選択します。
ステップ 3 Administration (左側)をクリックし、管理設定オプションを表示します。
ステップ 4 Notification Parameters をクリックします。
ステップ 5 Notification Parameters ページで次のパラメータを設定します。
ステップ 6 Save をクリックして、更新内容を Cisco WCS およびロケーション サーバ データベースに保存します
この項では、XML 形式の通知メッセージについて説明します。
(注) XML 形式は、サポートされている API の一部であり、シスコは、API が将来更新されるたびにロケーション サーバ API プログラムの一部として変更通知を提供します。
(注) containerID
文字列は、キャンパス WNBU の Bldg-14 のフロア 4 にある wcsDevArea
というカバレッジ領域を表します。
通知をテキスト形式で送信することを指定した場合、ロケーション サーバでは、プレーンテキスト文字列を使用して条件を表します。 例は次のとおりです。
(注) シスコは、今後いつでも通知することなく、テキスト通知形式を変更する権利を保持します。
(注) 通知内容をシステムで解析または分析する必要がある場合は、XML 形式をお勧めします。
WCS は通知リスナーとして動作します。 WCS は、ロケーション サーバから、MIB ファイル bsnwras.my の一部としてトラップ locationNotifyTrap
の形式で通知を受信します。 ロケーション サーバでは、変数 locationNotifyContent
に XML 形式で通知メッセージの内容が保存されます(「XML の通知形式」を参照)。
WCS によって、トラップが UI アラートに変換され、次の形式でそれらが表示されます。