ソフトウェア メンテナンス アップグレードの実行

この章では、Cisco NX-OS デバイスでソフトウェア メンテナンス アップグレード(SMU)を実行する方法について説明します。

この章は、次の項で構成されています。

SMU について

ソフトウェア メンテナンス アップグレード(SMU)は、特定の障害の修正を含むパッケージ ファイルです。SMU は、直近の問題に対処するために作成され、新しい機能は含まれていません。通常、SMU がデバイスの動作に大きな影響を及ぼすことはありません。SMU のバージョンは、アップグレードするパッケージのメジャー、マイナー、およびメンテナンス バージョンに同期されます。

SMU の影響は次のタイプによって異なります。

  • プロセスの再起動 SMU:アクティベーション時にプロセスまたはプロセスのグループの再起動を引き起こします。

  • リロード SMU:スーパーバイザおよびライン カードのパラレル リロードを引き起こします。

SMU は、メンテナンス リリースの代わりになるものではありません。重要な問題に対する迅速な解決策を提供します。SMU で修正されたすべての不具合は、今後のソフトウェア トレーンの次回のメンテナンス リリースに統合されます。SMU には、次の考慮事項もあります。

  • SMU は次の目的で作成されます。

    • 回避策または修正のない重大な SIR PSIRT

    • 回避策または修正なしの重大度 1 および重大度 2 の問題

  • 同じソフトウェア トレインのメンテナンス リリースで修正プログラムがすでに使用可能な場合、またはそれ以降の長期リリースですでにリリースされている場合、SMU は提供されません。メンテナンス リリースから修正を取得することをお勧めします。


    (注)  


    修正によっては、SMU を提供できない場合があります。このような場合、唯一の選択肢は、次のメンテナンス リリースにアップグレードすることです。


デバイスを新しい機能やメンテナンス リリースにアップグレードする詳細については、『Cisco Nexus 9000 シリーズ NX-OS ソフトウェア アップグレードおよびダウングレード ガイド』を参照してください。

詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Software Upgrade and Downgrade Guide』を参照してください。


(注)  


SMU をアクティブにすると、以前の SMU、または SMU が適用されるパッケージが自動的に非アクティブ化されることはありません。

パッケージ管理

デバイスでの SMU パッケージの追加およびアクティブ化の一般的な手順は次のとおりです。

  1. パッケージ ファイルをローカル ストレージ デバイスまたはファイル サーバにコピーします。

  2. install add コマンドを使用してデバイス上でパッケージを追加します。

  3. install activate コマンドを使用して、デバイス上でパッケージをアクティブ化します。

  4. install commit コマンドを使用して、現在のパッケージのセットをコミットします。

  5. (オプション)パッケージをアクティブでなくし、除去します。

次の図は、パッケージの管理プロセスの主要な手順について説明します。

図 1. SMU パッケージを追加、アクティブ化およびコミットするプロセス

パッケージのアクティブ化と非アクティブ化の影響

SMU パッケージのアクティブ化または非アクティブ化は、システムにすぐさま影響を与える可能性があります。システムは次のように影響を受ける場合があります。

  • 新しいプロセスが開始する場合があります。

  • 実行しているプロセスが停止または再起動する場合があります。

  • ライン カードのすべてのプロセスが再起動する場合があります。ライン カードのプロセスの再起動は、ソフト リセットと同等です。

  • ライン カードがリロードする場合があります。

  • ライン カードのプロセスは影響を受けない場合があります。


(注)  


必要に応じて、改訂されたコンフィギュレーションおよびコンフィギュレーションの再適用によって起こる問題に対処する必要があります。

ヒント


アクティブ化または非アクティブ化のプロセスが完了した後で、show install log コマンドを入力してプロセスの結果を表示します。

SMU の前提条件

アクティブ化または非アクティブ化するパッケージでは、これらの前提条件が満たされている必要があります。

  • 適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。

  • すべてのライン カードが取り付けられ、正常に動作していることを確認します。たとえば、ライン カードのブート中、ライン カードのアップグレード中または交換中、または自動スイッチオーバー アクティビティが予想される場合は、パッケージのアクティブ化や非アクティブ化はできません。

SMU の注意事項と制約事項

SMU に関する注意事項および制約事項は次のとおりです。

  • Cisco NX-OS リリース 9.3(9) 以降、スイッチの中断を伴うリロードなしで、リロード SMU を(ND)ISSU とともに同じイメージ バージョン(スイッチで現在実行中のイメージ)に適用できます。リロード SMU を適用するには、install all nxos <same image> package <smu> non-disruptive コマンドを使用して、ND-ISSU とリロード SMU により、同じイメージ バージョンにアップグレードします。

  • Cisco NX-OS リリース 10.3(4a)M 以降では、 install all nxos コマンドに新しいオプション、keep-committed-smu が追加されています。SMU がターゲット イメージと互換性がある場合には、以前にインストールした SMU を、同じイメージ バージョンにアップグレードした後も保持します。コマンドは次のように実行します。

    install all nxos <image> package <smu> keep-committed-smu

    例:

    switch# install all nxos nxos64-cs.10.4.3.M.bin package nxos64-cs.CSCxy11111-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm keep-committed-smu non-disruptive

  • SMU インストール用の Cisco NX-OS リリース 9.3(9) では、リロードなしのオプションがサポートされています。no-immediate-reload オプションは、SMU 機能をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されます。

  • パッケージによっては、他のパッケージのアクティブ化または非アクティブ化が必要です。SMU に相互に依存関係がある場合は、前の SMU をまずアクティブにしないとそれらをアクティブ化できません。

  • アクティブ化する SMU パッケージは、スイッチで実行されているイメージ バージョンと互換性がある必要があります。

  • パッケージの互換性が確認できた場合に限り、アクティブ化が実行されます。競合がある場合は、エラー メッセージが表示されます。

  • tar バンドルを作成することで、複数の SMU パッケージをインストールできます。詳細については、高度な SMU インストール方法セクションを参照してください。

  • ソフトウェア パッケージをアクティブ化する間、その他の要求はすべての影響のあるノードで実行できません。これと同様のメッセージが表示されると、パッケージのアクティブ化は完了します。

    Install operation 1 completed successfully at Thu Jan 9 01:19:24 2014
  • 各 CLI インストール要求には要求 ID が割り当てられます。これは後でイベントを確認するのに使用できます。

Cisco NX-OS のソフトウェア メンテナンス アップグレードの実行

パッケージ インストールの準備

SMU パッケージのインストールの準備に関する情報を収集するには、複数の show コマンドを使用する必要があります。

始める前に

ソフトウェアの変更が必要かどうかを確認します。

使用中のシステムで新しいパッケージがサポートされていることを確認する。ソフトウェア パッケージによっては、他のパッケージまたはパッケージ バージョンをアクティブにする必要があり、特定のライン カードのみをサポートするパッケージもあります。

そのリリースに関連する重要な情報についてリリース ノートを確認し、そのパッケージとデバイス設定の互換性の有無を判断する。

システムの動作が安定していて、ソフトウェアの変更に対応できることを確認します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

show logging logfile | grep -i "System ready"

例:

switch# show logging logfile | grep -i "System ready"

システムが稼働しているかどうかを表示します。このコマンドを使用して、システムで SMU パッケージをインストールする準備ができていることを確認します。システムの準備が整う前にインストール コマンドを設定すると、「Install operation 11 failed because cannot lock config」エラー メッセージが表示されることがあります。

ステップ 2

show install active

例:

switch# show install active

デバイス上のアクティブなソフトウェアを表示します。デバイスに追加する必要があるソフトウェアを決定するため、またインストール操作完了後にアクティブなソフトウェアのレポートと比較するために、このコマンドを使用します。

ステップ 3

show module

例:

switch# show module

すべてのモジュールが安定状態であることを確認します。

ステップ 4

show clock

例:

switch# show clock

システム クロックが正しいことを確認します。ソフトウェア操作は、デバイス クロックの時刻に基づいて証明書を使用します。

次に、システムが稼働していることを確認する例を示します。「System ready」応答は、システムが SMU パッケージのインストールの準備ができていることを示します。
switch# show logging logfile | grep -i "System ready"
2018 Feb 19 11:13:04 switch %ASCII-CFG-2-CONF_CONTROL: System ready

次に、システム全体のアクティブなパッケージを表示する例を示します。この情報を使用して、ソフトウェアの変更が必要かどうかを判断します。

switch# show install active
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos.7.0.3.I7.3.1.bin

Active Packages:

switch#

次に、現在のシステム クロックの設定を表示する例を示します。

switch# show clock
02:14:51.474 PST Wed Jan 04 2014

Cisco.com からの SMU パッケージ ファイルのダウンロード

SMU パッケージ ファイルをダウンロードするには、次の手順に従ってください。

手順


ステップ 1

Cisco.com にログインします。

ステップ 2

次の URL から Download Software ページに移動します。http://software.cisco.com/download/navigator.html

ステップ 3

[製品の選択(Select a Product)] リストから、[スイッチ(Switches)] > [データ センター スイッチ(Data Center Switches)] > [Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ(Cisco Nexus 9000 Series Switches)] > [モデル(model)] を選択します。

ステップ 4

デバイスに適した SMU ファイルを選択し、[ダウンロード(Download)] をクリックします。


ローカル ストレージ デバイスまたはネットワーク サーバへのパッケージ ファイルのコピー

デバイスがアクセスできるローカル ストレージ デバイスまたはネットワーク ファイル サーバに SMU パッケージ ファイルをコピーする必要があります。この作業が完了したら、パッケージをデバイスに追加しアクティブにできます。

デバイスにパッケージ ファイルを保存する必要がある場合は、ハード ディスクにファイルを保存することを推奨します。ブート デバイスは、パッケージを追加しアクティブするローカル ディスクです。デフォルトのブート デバイスは bootflash: です。


ヒント


ローカル ストレージ デバイスにパッケージ ファイルをコピーする前に、dir コマンドを使用して、必要なパッケージ ファイルがデバイスに存在するかどうかを確認します。

SMU パッケージ ファイルがリモート TFTP、FTP、または SFTP サーバにある場合、ローカル ストレージ デバイスにファイルをコピーできます。ファイルがローカル ストレージ デバイスに置かれた後、パッケージをそのストレージ デバイスからデバイスに追加しアクティブにできます。次のサーバ プロトコルがサポートされます。

  • TFTP:ネットワークを介して、あるコンピュータから別のコンピュータへファイルを転送できるようにします。通常は、クライアント認証(たとえば、ユーザ名およびパスワード)を使用しません。これは FTP の簡易版です。


    (注)  


    パッケージ ファイルによっては、大きさが 32 MB を超える場合もありますが、一部のベンダーにより提供される TFTP サービスではこの大きさのファイルがサポートされていない場合があります。32 MB を超えるファイルをサポートする TFTP サーバにアクセスできない場合は、FTP を使用してファイルをダウンロードします。
  • ファイル転送プロトコル:FTP は TCP/IP プロトコル スタックの一部であり、ユーザ名とパスワードが必要です。

  • SSH ファイル転送プロトコル:SFTP は、セキュリティ パッケージの SSHv2 機能の一部で、セキュアなファイル転送を提供します。詳細については、『Cisco Nexus 9000 シリーズ NX-OS セキュリティ設定ガイド』を参照してください)。


(注)  


お使いのネットワーク サーバの場所と可用性については、システム管理者に問い合わせてください。

ファイル転送プロトコルを使用してサーバからデバイスに SMU パッケージ ファイルをコピーするには、次の表のコマンドを使用します。

表 1. SMU パッケージ ファイルをデバイスにコピーするためのコマンド

コマンド

目的

copy tftp://hostname-or-ipaddress/directory-path/filename bootflash:

TFTP サーバから bootflash: にパッケージ ファイルをコピーします。

  • hostname-or-ipaddress:ネットワーク ファイル サーバのホスト名または IP アドレス。
  • directory-path:追加されるパッケージ ファイルに導くネットワーク ファイルのサーバ パス。
  • filename:追加するパッケージ ファイルの名前。

copy ftp://username:password@hostname-or-ipaddress/directory-path/filename bootflash:

FTP サーバから bootflash: にパッケージ ファイルをコピーします。

  • username:パッケージ ファイルを保存するディレクトリへのアクセス権を持つユーザのユーザ名。
  • password:パッケージ ファイルを保存するディレクトリへのアクセス権を持つユーザのユーザ名に関連付けられたパスワード。パスワードを指定しないと、ネットワーキング デバイスは、anonymous FTP を受け入れます。
  • hostname-or-ipaddress:ネットワーク ファイル サーバのホスト名または IP アドレス。
  • directory-path:追加されるパッケージ ファイルに導くネットワーク ファイルのサーバ パス。指定されるディレクトリは、ユーザのホーム ディレクトリの下のディレクトリである必要があります。この例では、ダウンロードされたファイルはユーザ「john」のホーム ディレクトリ内の「images」というサブディレクトリにあります。

    (注)  

     

    FTP および rcp サービスの場合、directory-pathusername ホーム ディレクトリの相対パスです。ディレクトリの絶対パスを指定するには、サーバ アドレスの後ろに「/」を追加する必要があります。

  • filename:追加するパッケージ ファイルの名前。

copy sftp://hostname-or-ipaddress/directory-path/filename bootflash:

SFTP サーバから bootflash: にパッケージ ファイルをコピーします。

  • hostname-or-ipaddress:ネットワーク ファイル サーバのホスト名または IP アドレス。

  • directory-path:追加されるパッケージ ファイルに導くネットワーク ファイルのサーバ パス。

  • filename:追加するパッケージ ファイルの名前。

SMU パッケージ ファイルをネットワーク ファイル サーバまたはローカル ストレージ デバイスに転送した後に、ファイルを追加しアクティブ化することができます。

パッケージの追加とアクティブ化

ローカル ストレージ デバイスまたはリモート TFTP、FTP、SFTP サーバに保存されている SMU パッケージ ファイルをデバイスに追加できます。


(注)  


アクティブ化する SMU パッケージは、現在アクティブで動作可能なソフトウェアと互換性がなければなりません。アクティブ化が試行されると、システムは自動互換性チェックを実行し、パッケージがデバイス上でアクティブなその他のソフトウェアと互換性があることを確認します。競合がある場合は、エラー メッセージが表示されます。アクティブ化が実行されるのは、すべての互換性が確認できた場合だけです。

(注)  


SMU をアクティブにすると、以前の SMU、または SMU が適用されるパッケージが自動的に非アクティブ化されることはありません。

始める前に

追加するすべてのパッケージがローカル ストレージ デバイスまたはネットワーク ファイル サーバにあることを確認します。

パッケージのアクティブ化の前提条件をすべて満たしていることを確認します。

ローカル ストレージ デバイスまたはネットワーク サーバへのパッケージ ファイルのコピー に記載されている手順を完了します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

コンソール ポートに接続して、ログインします。

コンソール ポートに CLI 管理セッションを確立します。

ステップ 2

(任意) dir bootflash:

(任意)

追加可能なパッケージ ファイルを表示します。

(注)  

 
このプロシージャを使用して追加およびアクティブ化できるのは SMU パッケージ ファイルだけです。

ステップ 3

install add filename [activate]

例:

ローカル ストレージ デバイスまたはネットワーク サーバからパッケージ ソフトウェア ファイルを解凍してブートフラッシュおよびデバイスにインストールされているすべてのアクティブ スーパーバイザおよびスタンバイ スーパーバイザに追加します。

filename 引数は、次の形式をとることができます。

  • bootflash:filename
  • tftp://hostname-or-ipaddress/directory-path/filename
  • ftp://username:password@ hostname-or-ipaddress/directory-path/filename
  • usb1:filename
  • usb2:filename

CSCur02700 SMU パッケージを除くすべての SMU パッケージで、正常に追加された後に自動的にパッケージをアクティブにするには、オプションの activate キーワードを使用します。

(注)  

 

CSCur02700 SMU パッケージの場合は、ステップ 5 の install activate コマンドを使用してパッケージをアクティブ化します。パッケージが失敗し、リブートが必要になる可能性があるため、install add コマンドでオプションの activate キーワードを使用しないでください。

SMU パッケージの複数バージョンが、実行コンフィギュレーションに影響を与えずにストレージ デバイスに追加できます。しかし、ライン カードに対してアクティブ化できるのは、1 つのバージョンのパッケージだけです。

(注)  

 

パッケージ名を部分的に入力してから ? を押すと、アクティブ化に使用できるすべての候補が表示されます。候補が 1 つしかない場合に Tab キーを押すと、パッケージ名の残りの部分が自動入力されます。

ステップ 4

(任意) show install inactive

例:

switch# show install inactive
(任意)

デバイス上の非アクティブなパッケージを表示します。前述の手順で追加されたパッケージが表示に出ることを確認します。

ステップ 5

install activate filename

例:

例:

デバイスに追加されたパッケージをアクティブにします。SMU パッケージは、アクティブにされるまで無効のままです。(install add activate コマンドを使用して、パッケージが前にアクティブにされた場合は、この手順を省略します。)

ヒント

 

アクティブ化プロセスが終了したら、show install log コマンドを入力してプロセスの結果を表示します。

ステップ 6

すべてのパッケージがアクティブ化されるまで手順 5 を繰り返します。

必要に応じて他のパッケージもアクティブ化します。

ステップ 7

(任意) show install active

例:

switch# show install active
(任意)

すべてのアクティブなパッケージを表示します。このコマンドを使用して、正しいパッケージがアクティブであるかどうかを判断します。

アクティブなパッケージ セットのコミット

SMU パッケージがデバイス上でアクティブになると、それは現在の実行コンフィギュレーションの一部になります。パッケージのアクティブ化をシステム全体のリロード間で持続させるには、デバイス上でパッケージをコミットする必要があります。


(注)  


起動時に、デバイスはコミットされたパッケージ セットをロードします。現在のアクティブなパッケージがコミットされる前にシステムがリロードされると、以前にコミットされたパッケージ セットが使用されます。


始める前に

パッケージ セットをコミットする前に、デバイスが正常に動作し、想定どおりにパットを転送していることを検証します。

パッケージの追加とアクティブ化 に記載されている手順を完了します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

install commit filename

例:

現在のパッケージのセットをコミットして、デバイスが再起動したときにこれらのパッケージが使用されるようにします。

ステップ 2

(任意) show install committed

例:

switch# show install committed
(任意)

コミットされたパッケージを表示します。

次に、デバイス上でアクティブな SMU パッケージをコミットして、次にコミットされたパッケージを確認する例を示します。

パッケージの非アクティブ化と削除

パッケージを非アクティブ化すると、そのデバイスではアクティブではなくなりますが、パッケージ ファイルはブート ディスクに残ります。パッケージ ファイルは、後で再アクティブ化できます。また、ディスクから削除もできます。

Cisco NX-OS ソフトウェアでは、選択されたパッケージ セットを前に保存されたパッケージ セットにロール バックする柔軟性も提供されます。以前のパッケージ セットの方が現在アクティブなパッケージ セットよりも適切であることがわかった場合は、install deactivate および install commit コマンドを使用して、以前アクティブだったパッケージ セットを再びアクティブにできます。

始める前に

別のアクティブなパッケージに必要なパッケージを非アクティブ化することはできません。パッケージを非アクティブ化しようとすると、システムがそのパッケージが他のアクティブなパッケージによって必要とされていないかを自動的にチェックします。非アクティブ化が実行されるのは、すべての互換性が確認できた場合だけです。

デバイスの実行中のソフトウェアまたはコミットされたソフトウェアの一部であるパッケージは削除できません。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

コンソール ポートに接続して、ログインします。

コンソール ポートに CLI 管理セッションを確立します。

ステップ 2

install deactivate filename

例:

デバイスに追加されたパッケージを非アクティブ化し、ライン カードのパッケージ機能をオフにします。

(注)  

 

パッケージを完全に非アクティブ化するには、install deactivate の後に install commit を実行する必要があります。そうしないと、パッケージはリロード後に再度アクティブ化されます。SMU をリロードするには、デバイスのリロード後に install commit を実行します。

ステップ 3

(任意) show install inactive

例:

switch# show install inactive
(任意)

デバイス上の非アクティブなパッケージを表示します。

ステップ 4

(任意) install commit

例:

switch# install commit
(任意)

現在のパッケージのセットをコミットして、デバイスが再起動したときにこれらのパッケージが使用されるようにします。

(注)  

 

パッケージを削除できるのは、非アクティブ化操作がコミットされた場合だけです。

ステップ 5

(任意) install remove {filename | inactive}

例:

例:

switch# install remove inactive
Proceed with removing? (y/n)? [n] y
(任意)

非アクティブなパッケージを削除します。

  • 削除できるのは非アクティブなパッケージだけです。
  • パッケージは、デバイスのすべてのライン カードから非アクティブにされた場合にのみ削除できます。
  • パッケージの非アクティブ化はコミットする必要があります。
  • ストレージ デバイスから特定の非アクティブなパッケージを削除するには、install remove コマンドに filename 引数を指定して使用します。
  • システムのすべてのノードから非アクティブなパッケージをすべて削除するには、install remove コマンドと inactive キーワードを使用します。

SMU インストールのリロードなしオプション

SMU をインストールするための no-reload オプションは次のとおりです。

方法 1:CLI Install Add / Activate
switch# show version internal build-identifier
nxos image file: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin :  S184
switch# show install inactive 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Inactive Packages:

Inactive Base Packages:
        tahusd_common-1.0.0.0-10.2.0.184.lib32_64_n9000
        tor-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
        tor_n9k-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
switch#
switch# install add nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm
[####################] 100%
Install operation 3 completed successfully at Mon Jul 12 11:32:28 2021

switch# show install inactive 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Inactive Packages:
        nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 available

Inactive Base Packages:
        tahusd_common-1.0.0.0-10.2.0.184.lib32_64_n9000
        tor-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
        tor_n9k-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
switch#
switch# show install pkg-info nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000
Request timedout:: Success
Name          :  nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL
Version       :  1.0.0
Release       :  10.2.1
License       :  Cisco proprietary
Patch Type    :  reload
Requires      :  core
Provides      :  nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL
Conflicts     :  
Description   :  This is a patch for CSCaa12345-n9k_ALL
switch#

CLI Install Activate PATCH with no-immediate-reload option

switch# install activate nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 ?
  <CR>                 
  WORD                 Package Name
  forced               Non-interactive
  no-immediate-reload  Skip immediate reload for reload type patches.
switch# install activate nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 no-immediate-reload 
[####################] 100%
Install operation 4 !!WARNING!! This patch will get activated only after 
a reload of the switch. at Mon Jul 12 11:33:50 2021

switch#
switch# show install inactive 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Inactive Packages:
        nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 activate_pending_reload

Inactive Base Packages:
        tahusd_common-1.0.0.0-10.2.0.184.lib32_64_n9000
        tor-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
        tor_n9k-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
switch#
switch# show install patch
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

----------------------------------------------------
nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 Inactive Committed (activate_pending_reload)
----------------------------------------------------
switch##

switch# reload
This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y

CISCO SWITCH Ver7.69
Switch G2
Device detected on 0:1:2 after 0 msecs  
Device detected on 0:1:1 after 0 msecs  
Device detected on 0:1:0 after 0 msecs  
…..

スイッチのリロード後、システムが準備完了状態になるのを待ちます。

:///nxos64.10.2.0.184.bin :  S184
switch#

switch# show logging logfile | include ready
2021 Jul 12 11:40:34 N93180-1 %ASCII-CFG-2-CONF_CONTROL: System ready

switch#

switch# show install patch
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

----------------------------------------------------
nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 Active 
----------------------------------------------------

switch#

switch# show install active 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Active Packages:
        nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 active

Active Base Packages:
…..

CLI Install Activate PATCH with no-immediate-reload option

switch# install deactivate nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 ?
  <CR>                 
  WORD                 Package Name[Note: startup configuration may get affected]
  forced               Non-interactive
  no-immediate-reload  Skip immediate reload for reload type patches.


switch# install deactivate nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 no-immediate-reload
[####################] 100%
Install operation 5 !!WARNING!! This patch will get deactivated only after 
a reload of the switch. at Mon Jul 12 11:42:24 2021

switch#

switch# show install patch
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

----------------------------------------------------
nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 Active (deactivate_pending_reload)
----------------------------------------------------
switch#
switch# show install active 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Active Packages:
        nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 active

Active Base Packages:
…..
switch# reload
WARNING: Uncommitted patches present
This command will reboot the system. (y/n)?  [n] y

CISCO SWITCH Ver7.69
Switch G2
Device detected on 0:1:2 after 0 msecs  
Device detected on 0:1:1 after 0 msecs  
Device detected on 0:1:0 after 0 msecs  
…..

スイッチのリロード後、システムが準備完了状態になるのを待ちます。

switch# show logging logfile | include ready
2021 Jul 12 11:52:28 N93180-1 %ASCII-CFG-2-CONF_CONTROL: System ready
switch#

switch# show install patch
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

----------------------------------------------------
nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 Inactive Committed 
----------------------------------------------------
switch# show install inactive 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Inactive Packages:
        nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000 available

Inactive Base Packages:
        tahusd_common-1.0.0.0-10.2.0.184.lib32_64_n9000
        tor-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
        tor_n9k-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
switch#



switch# install remove nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000
Proceed with removing nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000? (y/n)?  [n] y
[####################] 100%
Install operation 6 completed successfully at Mon Jul 12 11:57:06 2021
switch# show install patch
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

----------------------------------------------------

----------------------------------------------------
switch# show install inactive 
Boot Image:
        NXOS Image: bootflash:///nxos64.10.2.0.184.bin

Inactive Packages:

Inactive Base Packages:
        tahusd_common-1.0.0.0-10.2.0.184.lib32_64_n9000
        tor-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
        tor_n9k-2.0.0.0-10.2.0.184.lib32_n9000
switch#

CLI install ADD ACTIVATE via bootflash:with no-immediate-reload

switch# install add nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm activate ?
  <CR>                 
  downgrade            Downgrade package
  forced               Non-interactive
  no-immediate-reload  Skip immediate reload for reload type patches.
  upgrade              Upgrade package

switch# install add nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm activate no-immediate-reload
Adding the patch (/nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm)
[####################] 100%
Install operation 7 completed successfully at Mon Jul 12 12:03:02 2021

Activating the patch (/nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm)
[####################] 100%
Install operation 8 !!WARNING!! This patch will get activated only after 
a reload of the switch. at Mon Jul 12 12:03:10 2021

switch#

CLI Install ADD ACTIVATE via tftp with no-immediate-reload

switch# install add tftp://172.27.250.42/auto/tftp-sjc-users1/shuojiun/nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm vrf management activate ?
  <CR>                 
  downgrade            Downgrade package
  forced               Non-interactive
  no-immediate-reload  Skip immediate reload for reload type patches.
  upgrade              Upgrade package

switch# install add tftp://172.27.250.42/auto/tftp-sjc-user1/tester/nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm vrf management activate no-immediate-reload
[####################] 100%
Install operation 11 !!WARNING!! This patch will get activated only after 
a reload of the switch. at Mon Jul 12 12:06:49 2021

switch#
方法 2:VIA DME RESTアクション/実行ペイロード

(注)  


次のペイロード「reloadFlag」:「noreload」では、「reloadFlag」を「noreload」として設定する必要があります。「reloadFlag」は、Action / Exec 項目では新規ではありません。


POST URL:
http://172.27.250.239//api/mo/sys/action.json

{
    "actionLCont": {
        "children": [
            {
                "actionLSubj": {
                    "attributes": {
                        "dn": "sys/action/lsubj-[sys]"
                    },
                    "children" : [
                        {
                            "topSystemSwpkgsInstallLTask": {
                                "attributes": {
                                    "dn": "sys/action/lsubj-[sys]/topSystemSwpkgsInstallLTask",
                                    "pkgAction": "add-activate",
                                    "reloadFlag": "noreload",
                                    "adminSt": "start",
                                    "url": "nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000.rpm"
                                }
                            }
                        }
                    ]
                }
            }
        ]
    }
}


{
    "actionLCont": {
        "children": [
            {
                "actionLSubj": {
                    "attributes": {
                        "dn": "sys/action/lsubj-[sys]"
                    },
                    "children" : [
                        {
                            "topSystemSwpkgsInstallLTask": {
                                "attributes": {
                                    "dn": "sys/action/lsubj-[sys]/topSystemSwpkgsInstallLTask",
                                    "pkgAction": "activate",
                                    "reloadFlag": "noreload",
                                    "adminSt": "start",
                                    "url": "nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000"
                                }
                            }
                        }
                    ]
                }
            }
        ]
    }
}


{
    "actionLCont": {
        "children": [
            {
                "actionLSubj": {
                    "attributes": {
                        "dn": "sys/action/lsubj-[sys]"
                    },
                    "children" : [
                        {
                            "topSystemSwpkgsInstallLTask": {
                                "attributes": {
                                    "dn": "sys/action/lsubj-[sys]/topSystemSwpkgsInstallLTask",
                                    "pkgAction": "deactivate",
                                    "reloadFlag": "noreload",
                                    "adminSt": "start",
                                    "url": "nxos64.CSCaa12345-n9k_ALL-1.0.0-10.2.1.lib32_64_n9000"
                                }
                            }
                        }
                    ]
                }
            }
        ]
    }
}

高度な SMU インストール方法

単一の TAR ファイルを使用した複数の SMU パッケージのインストール

複数の SMU パッケージをインストールする場合は、単一の TAR バンドルファイルを作成します。これをデータセンター内のスイッチ間で使用できます。

ソフトウェア ダウンロード センターからダウンロードした SMU パッケージの特定のリストから TAR ファイルを生成するには、次の手順を実行します。


(注)  


次の例に記載されているファイル名は説明のみを目的としており、実際のファイル名は対応するリリースによって異なります。


手順

ステップ 1

ユーザーのコンピュータまたは仮想マシンに新しいフォルダを作成します。

bash# mkdir nx1043

ステップ 2

シスコ ソフトウェア ダウンロード センター ポータルから必要な SMU パッケージをダウンロードし、SMU パッケージを新しいフォルダにコピーします。

bash# cp nxos64-cs.CSCxy11111-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm  nx1043/
bash# cp nxos64-cs.CSCxy22222-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm  nx1043/

ステップ 3

tar バンドル ファイルを作成します。

bash# cd nx1043
bash# tar cf nxos64-cs.10.4.3.smu.bundle.tar *.rpm

ステップ 4

既存の install add filename activate コマンドを使用して、TAR バンドルから SMU パッケージをインストールします。

switch# install add nxos64-cs.10.4.3.smu.bundle.tar activate

新しい NX-OS ソフトウェア イメージのインストールの一部としての SMU パッケージのインストール

Cisco Nexus スイッチでは、 install all コマンドを使用して NX-OS ソフトウェア イメージを新しいバージョンにアップグレードできます。このコマンドは、NX-OS スイッチ ソフトウェア イメージとは別に SMU パッケージを含めるように拡張されました。これにより、ソフトウェア イメージと SMU パッケージの両方のインストール プロセス中に必要なリロードの回数が削減されるため、ソフトウェア メンテナンス操作にメリットがあります。

install all コマンドは、次のいずれかを含む単一の .tar バンドルファイルで開始できます。

  • 1 つの NX-OS ソフトウェア イメージと 1 つの SMU .rpm ファイル

  • 1 つの NX-OS ソフトウェア イメージと複数の SMU .rpm ファイルの tar バンドル


(注)  


子 tar バンドルには、SMU .rpm ファイルと SMU .rpm ファイルの別の tar バンドルを混在させることはできません。


install all コマンドが 1 つ以上の SMU .rpm ファイルで開始されると、スイッチはアップグレード後に SMU ファイルを自動的にコミットします。

ブートアップ中にスイッチがリロードされると、SMU は適用されず、非アクティブ状態のままになります。SMU は、install all または install activate コマンドを使用してインストールできます。

次のセクションでは、SMU パッケージが install all コマンドに含まれている場合にサポートされるすべてのシナリオについて説明します。


(注)  


次の例に記載されているファイル名は説明のみを目的としており、実際のファイル名は対応するリリースによって異なります。


例 1:このシナリオでは、新しいソフトウェアイメージと単一の SMU パッケージが使用されます。
switch# install all nxos nxos64-cs.10.4.3.M.bin package nxos64-cs.CSCxy11111-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm
例 2:このシナリオでは、上記の TAR ファイル方式に従って一連の SMU パッケージが TAR バンドルとして作成され、NX-OS ソフトウェアイメージとともにインストールされます。
switch# install all nxos nxos64-cs.10.4.3.M.bin package nxos64-cs.10.4.3.smu.bundle.tar

例 3:このシナリオでは、1 つの SMU パッケージと NX-OS ソフトウェア イメージを 1 つの tar ファイルにバンドルし、 install all コマンドを使用してインストールできます。

switch# install all nxos nxos64-cs.10.4.3.M.SMU.plus.IMAGE.tar
  1. Cisco ダウンロード センターから SMU パッケージをダウンロードします。例:nxos64-cs.CSCxy11111-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm

  2. nxos64-cs.10.4.3.M.bin をダウンロードし、同じフォルダに配置します。

  3. NX-OS イメージと SMU パッケージで構成される tar バンドル nxos64-cs.10.4.3.M.SMU.plus.IMAGE.tar を作成します。
    bash# tar cf nxos64-cs.10.4.3.M.SMU.plus.IMAGE.tar  nxos64-cs.10.4.3.M.bin nxos64-cs.CSCxy11111-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm
例 4:NX-OS イメージとともに複数の SMU パッケージをインストールする必要がある場合は、 単一の TAR ファイルを使用した複数の SMU パッケージのインストール セクションで説明されているように、SMU パッケージを最初に SMU tar バンドル ファイルに組み込む必要があります。その後、この SMU tar バンドルをさらに NX-OS イメージと一緒にバンドルし、単一の tar ファイルを install all コマンドで使用できます。
Switch# install all nxos nxos64-cs.10.4.3.M.SMU.BUNDLE.plus.IMAGE.tar
  1. 単一の TAR ファイルを使用した複数の SMU パッケージのインストール セクションの説明に従って、SMU パッケージのリストを使用して SMU tar バンドル イメージを作成します。
    bash# mkdir nx1043
    bash# cp nxos64-cs.CSCxy11111-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm  nx1043/
    bash# cp nxos64-cs.CSCxy22222-1.0.0-10.4.3.lib32_64_n9000.rpm  nx1043/ 
    bash# cd nx1043
    bash# tar cf nxos64-cs.10.4.3.smu.bundle.tar *.rpm
  2. nxos64-cs.10.4.3.M.bin をダウンロードし、同じフォルダに配置します。

  3. 別の tar バンドル nxos64-cs.10.4.3.M.SMU.BUNDLE.plus.IMAGE.tar を作成します。
    bash# tar cf nxos64-cs.10.4.3.M.SMU.BUNDLE.plus.IMAGE.tar  nxos64-cs.10.4.3.M.bin nxos64-cs.10.4.3.smu.bundle.tar

機能 RPM のダウングレード

インストールされている機能 RPM を基本機能 RPM にダウングレードするには、この手順を実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

(任意) show install packages

例:

switch# show install packages
ntp.lib32_n9000     1.0.1-7.0.3.I2.2e      installed  
(任意)

デバイス上の機能 RPM パッケージを表示します。

ステップ 2

run bash

例:

switch# run bash
bash-4.2$

Bash をロードします。

ステップ 3

cd /rpms

例:

bash-4.2$ cd /rpms

Bash の RPM フォルダへの変更。

ステップ 4

ls *feature*

例:

bash-4.2$ ls *ntp*
ntp-1.0.0-7.0.3.I2.2e.lib32_n9000.rpm

指定された機能の RPM を一覧表示します。

ステップ 5

cp filename /bootflash

例:

bash-4.2$ cp ntp-1.0.0-7.0.3.I2.2e.lib32_n9000.rpm /bootflash

基本機能 RPM をブートフラッシュにコピーします。

ステップ 6

exit

例:

bash-4.2$ exit

Bash を終了します。

ステップ 7

install add bootflash:filename activate downgrade

例:

switch# install add bootflash:ntp-1.0.0-7.0.3.I2.2e.lib32_n9000.rpm activate downgrade
Adding the patch (/ntp-1.0.0-7.0.3.I2.2e.lib32_n9000.rpm)
[#############       ]  60%
Adding the patch (/ntp-1.0.0-7.0.3.I2.2e.lib32_n9000.rpm)
[####################] 100%
Install operation 11 completed successfully at Thu Sep  8 15:35:35 2015

Activating the patch (/ntp-1.0.0-7.0.3.I2.2e.lib32_n9000.rpm)
This install operation requires system reload. Do you wish to continue (y/n)?: [n] y
[  217.975959] [1473348971]  writing reset reason 132, System reset due to reload patch(es) activation
[  217.991166] [1473348971]\ufffd\ufffd
CISCO SWITCH Ver7.51
Device detected on 0:6:0 after 0 msecs 
Device detected on 0:1:1 after 0 msecs 
Device detected on 0:1:0 after 0 msecs 
MCFrequency 1333Mhz
Relocated to memory

機能 RPM をダウングレードします。

(注)  

 

デバイスのリロードを要求されたら、Y を入力します。リロードは、NTP および SNMP 機能 RPM をダウングレードする場合にのみ必要です。

ステップ 8

(任意) show install packages | i feature

例:

switch# show install packages | i ntp
ntp.lib32_n9000    1.0.0-7.0.3.I2.2e   installed
  
(任意)

デバイス上の基本機能 RPM を表示します。

インストール ログ情報の表示

インストール ログは、インストール動作の履歴についての情報を提供します。インストール動作が実行されるたびに、その動作に対して番号が割り当てられます。

  • show install log コマンドを使用して、インストール動作の成功および失敗の両方について情報を表示します。

  • 引数を指定しない show install log コマンドを使用して、すべてのインストール動作のサマリーを表示します。ある動作に固有の情報を表示するには、request-id 引数を指定します。ファイルの変更、リロードできなかったノード、その他プロセスに影響する操作など、特定の操作の詳細を表示するには、detail キーワードを使用します。

次に、すべてのインストール要求の情報を表示する例を示します。

次に、ノードやプロセスへの影響を含む追加情報を表示する例を示します。

次に、SMU パッケージが起動した後、スイッチがリロードされる前の出力の例を示します。

Guest Shell Bash のソフトウェア メンテナンス アップグレードの実行

Guest Shell の Bash のソフトウェア メンテナンス アップグレードを実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

Cisco.com から Guest Shell Bash の SMU パッケージ ファイルをダウンロードします。

Cisco.com からパッケージ ファイルを取得します。この説明については、Cisco.com からの SMU パッケージ ファイルのダウンロード を参照してください。

ステップ 2

SMU パッケージファイルをスイッチの bootflash: にコピーします。

パッケージ ファイルをデバイスにコピーします。この説明については、ローカル ストレージ デバイスまたはネットワーク サーバへのパッケージ ファイルのコピー を参照してください。

ステップ 3

guestshell

例:

switch# guestshell
guestshell:~$

Guest Shell にアクセスします。

ステップ 4

sudo rpm -Uvh /bootflash/filename

例:

guestshell:~$ sudo rpm -Uvh /bootflash/bash-4.2-r8.x86_64.rpm
Preparing...                ########################################### [100%]
   1:bash                   ########################################### [100%]
update-alternatives: Linking //bin/sh to /bin/bash

Guest Shell の既存の Bash ファイルをアップグレードします。

ステップ 5

rpm -qa | grep bash

例:

guestshell:~$ rpm -qa | grep bash
bash-4.2-r8.x86_64

Bash ファイルの新しいバージョンが正常にインストールされたことを確認します。

ステップ 6

guestshell sync

例:

switch# guestshell sync
Access to the guest shell will be temporarily disabled while it synchronizes contents to standby.
Are you sure you want to continue? (y/n) [n] y
dt-n9k3-1# 2014 Oct  7 05:00:01 dt-n9k3-1 %$ VDC-1 %$ %VMAN-2-INSTALL_STATE: Deactivating virtual service 'guestshell+'
dt-n9k3-1# 2014 Oct  7 05:00:06 dt-n9k3-1 %$ VDC-1 %$ %VMAN-2-ACTIVATION_STATE: Successfully deactivated virtual
service 'guestshell+' 
2014 Oct  7 05:00:12 dt-n9k3-1 %$ VDC-1 %$ %VMAN-2-ACTIVATION_STATE: Successfully deactivated virtual service
'guestshell+' ; Starting sync to standby sup
2014 Oct  7 05:00:32 dt-n9k3-1 %$ VDC-1 %$ %VMAN-2-MOVE_STATE: Successfully synced virtual service 'guestshell+' ;
Activating
2014 Oct  7 05:00:32 dt-n9k3-1 %$ VDC-1 %$ %VMAN-2-ACTIVATION_STATE: Activating virtual service 'guestshell+' 
2014 Oct  7 05:00:56 dt-n9k3-1 %$ VDC-1 %$ %VMAN-2-ACTIVATION_STATE: Successfully activated virtual service
'guestshell+'

デュアルスーパーバイザ システムでは、スイッチオーバーを実行する前に、スタンバイ スーパーバイザに対して rootfs を Bash SMU バージョンと同期します。このコマンドを実行しない場合は、スーパーバイザのスイッチオーバー後にこの手順を繰り返す必要があります。

(注)  

 

新しい Bash ファイルは、Guest Shell のリブート後または Guest Shell の無効化+有効化後に保持されます。ただし、Guest Shell の破棄と有効化の後に、Guest Shell Bash SMU パッケージ ファイルを再インストールする必要があります。

その他の参考資料

関連資料

関連項目 マニュアル タイトル
ソフトウェア アップグレード Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Software Upgrade and Downgrade Guide