FTP 動作は、シスコ デバイスと FTP サーバの間でファイルを取得するためのラウンドトリップ時間(RTT)を測定します。FTP は、伝送制御プロトコル(TCP)/IP プロトコル スタックの一部であるアプリケーション プロトコルであり、ネットワーク
ノード間でファイルを転送するために使用されます。
以下の図では、デバイス B が送信元 IP SLA デバイスとして設定され、宛先デバイスを FTP サーバとする FTP 動作が設定されています。
図 1. FTP 動作
接続応答時間は、TCP 上で FTP を使用してリモート FTP サーバからデバイス B にファイルをダウンロードするのに要する時間を測定して算出されます。この動作は IP SLA Responder を使用しません。
(注)
FTP ポート(ポート 21)に接続する際の応答時間をテストするには、IP SLA TCP 接続動作を使用します。
アクティブ FTP 転送モードとパッシブ FTP 転送モードの両方がサポートされます。パッシブ モードはデフォルトでイネーブルになります。FTP GET(ダウンロード)動作タイプだけがサポートされます。FTP GET 動作に指定された URL
は次のいずれかの形式である必要があります。
ユーザ名とパスワードが指定されていない場合のデフォルト値は、それぞれ anonymous と test です。
FTP は大量のデータ トラフィックを伝送するため、ネットワークのパフォーマンスに影響を与えることがあります。大きなファイルを取得する IP SLA FTP 動作の結果を使用してネットワークの能力を調べることができます。ただし、FTP 動作は多くの帯域幅を消費するため、大きなファイルを取得する際は注意してください。また、FTP
動作は、ファイルの取得に要する RTT を調べることにより FTP サーバのパフォーマンス レベルを測定します。