この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
このモジュールには、シスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティングの設定に関する情報、および設定方法が記載されています。 アカウンティングで生成される統計情報によって、ネットワークでのシスコ エクスプレス フォワーディングのパターンがわかりやすくなります。 たとえば、送信先にスイッチングされたパケット数およびバイト数、または送信先を経由するようにスイッチングされたパケット数がわかります。
シスコ エクスプレス フォワーディングは、高度なレイヤ 3 IP スイッチング テクノロジーです。 これにより、すべての種類のネットワークに関して、ネットワーク パフォーマンスとスケーラビリティが最適化されます。こうしたネットワークの種類としては、インターネットや、負荷の大きい Web ベース アプリケーションや対話形式セッションを特長とするネットワークなど、少量のトラフィックと大量のトラフィックを複雑なパターンで伝送するものがあります。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、Bug Search Tool とご使用のプラットフォームおよびソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このモジュールの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
シスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティングを設定するには、ネットワーキング デバイス上でシスコ エクスプレス フォワーディングが起動され、動作している必要があります。 ネットワーキング デバイスでシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルかどうかを判断する方法については、「集中型 CEF および dCEF をサポートするシスコ プラットフォーム」のセクションを参照してください。
設定可能なその他のシスコ エクスプレス フォワーディング機能および分散型シスコ エクスプレス フォワーディング機能に関する情報については、その他の関連資料を参照してください。
シスコ エクスプレス フォワーディングは、Cisco IOS ソフトウェア Release 12.0 以降を実行しているほとんどのシスコ プラットフォームで、デフォルトでイネーブルになっています。 シスコ エクスプレス フォワーディングをルータでイネーブルにすると、ルート プロセッサ(RP)がエクスプレス フォワーディングを実行します。
ご使用のプラットフォーム上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルかどうか確認するには、show ip cef コマンドを入力してください。 シスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルの場合は、次のような出力が表示されます。
Router# show ip cef Prefix Next Hop Interface [...] 10.2.61.8/24 192.168.100.1 FastEthernet1/0/0 192.168.101.1 FastEthernet6/1 [...]
ご使用のプラットフォーム上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルでない場合、show ip cef コマンドの出力は次のようになります。
Router# show ip cef %CEF not running
分散型シスコ エクスプレス フォワーディングは、Catalyst 6500 シリーズ スイッチ、Cisco 7500 シリーズ ルータ、および Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータで、デフォルトでイネーブルになっています。 プラットフォーム上で分散型シスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルになっている場合、ラインカードはエクスプレス フォワーディングを実行します。
プラットフォーム上でシスコ エクスプレス フォワーディングがイネーブルになっていない場合は、ip cef コマンドを使用して(集中型)シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにするか、または ip cef distributed コマンドを使用して分散型シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにします。
集中型シスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディングには、次の制約事項があります。
シスコ エクスプレス フォワーディングの機能および機能性の詳細については、その他の関連資料を参照してください。
トラフィック マトリクス統計情報(TMS)機能により、管理者は次のデータを収集することができます。
次の項では、コマンドライン インターフェイス(CLI)および NDA を使用して TMS を収集および表示する方法について説明します。 NDA の使用方法の詳細については、『Network Data Analyzer Installation and User Guide』を参照してください。
TMS を使用して、管理者は、BGP を実行しているバックボーンに入るトラフィックのデータをキャプチャし、分析できます。 管理者は、TMS 機能を使用して BGP 送信先のネイバー自律システムを判別することもできます。 TMS は、シスコ エクスプレス フォワーディングの非再帰的アカウンティングによるパケット転送時にカウントされます。
バックボーン ルータで TMS 収集をイネーブルにすることで、バックボーン外のサイトからバックボーンに入るトラフィックの量を判断できます。 また、バックボーン内で生成されたトラフィックの量も判断できます。 この情報は、バックボーンを通過するトラフィックの最適化および管理に役立ちます。
次に、シスコ エクスプレス フォワーディングの非再帰的アカウンティングが Interior Gateway Protocol(IGP)ルータおよびこれに依存する BGP ルータのパケット統計情報を集約する方法について説明します。
サービス プロバイダーによって導入された BGP ネットワークに、次のコンポーネントがある可能性があります。
BGP ルートに指定された中間アドレスがプロバイダー エッジ(PE)ルータから複数ホップ離れている場合があります。 BGP ルートのネクスト ホップは BGP ルートの中間アドレスのネクスト ホップです。 BGP ルートは、中間アドレスを経由して転送のネクスト ホップを提供する IGP ルートをポイントするため、再帰的と呼ばれます。 ただし、ルート ルックアップの結果は、BGP ルートの中間アドレスと同様に、直接到達可能でないネクスト ホップになります。 IGP ルートへの再帰的ルックアップは、間接的なネクスト ホップに到達する方法を判定するために使用されます。
シスコ エクスプレス フォワーディングは、非再帰的エントリとして IGP ルートを表現し、非再帰的エントリで解決される再帰的エントリとして BGP ルートを表現します。
シスコ エクスプレス フォワーディングの非再帰的アカウンティングは、シスコ エクスプレス フォワーディングの非再帰的エントリを通して解決する(BGP ルートからの)シスコ エクスプレス フォワーディングの再帰的なエントリすべてのパケットと、(IGP ルートからの)非再帰的エントリのパケットをカウントします。 パケット数は、1 か所で合計されます。
シスコ エクスプレス フォワーディングの非再帰的エントリに基づいてフォワーディングされたパケットは、バックボーン ルータの入力インターフェイスが内部と外部のどちらとして設定されていたかによって、2 つのビンに分けられます。 そのため、外部インターフェイス(対象領域の外)に到達したすべてのパケットと、指定された IGP ルートに基づいて(直接、または再帰的 BGP ルートを通じて)フォワーディングされたすべてのパケットは、一緒にカウントされます。
次の例で、BGP ルートが 1 つの IGP ルートに解決されるときと、そうでないときで、シスコ エクスプレス フォワーディングの非再帰的アカウンティングがパケットをカウントする方法を示します。
マルチアクセス ネットワーク アクセスポイント(NAP)には、NAP ネットワークのホストを参照する BGP ルートがあります。
バックボーン ルータで TMS を収集できるようにすると、バックボーンの外のサイトからバックボーンに入るトラフィックの量を決めることができます。 また、バックボーン内で生成されたトラフィックの量も判断できます。 この情報は、バックボーンを通過するトラフィックの最適化および管理に役立ちます。 次の 2 つの図は、TMS を使用して収集できるトラフィック統計情報について説明します。
次の図は、バックボーン ルータおよびリンクが設定されているサンプル ネットワークを示します。 バックボーンを経由するトラフィックが、TMS 収集の対象領域です。 TMS は、パケットのフォワーディング時に収集されます。 バックボーンは濃い影付きのルータと太いリンクで表されます。 薄い影付きのルータと影付きでないルータはバックボーンの外にあります。
次の図に、上の図の Los Angeles アクセス ポイント(POP)を Atlanta POP にリンクしているバックボーン ルータの分解図を示します。 太い線は、Atlanta POP に向かうバックボーン リンクを表します。
次の図は、バックボーン ルータを通る次のトラフィック タイプを示します。
バックボーン ルータがバックボーン ルータを通るパケット数およびバイト数を追跡できるようにすることで、バックボーンが処理するトラフィックの量を判断できます。 トラフィックは、「内部」と「外部」のカテゴリに分けることができます。バックボーン ルータの着信インターフェイスを内部または外部と指定することによって、トラフィックを分けます。
バックボーン ルータで TMS 収集をイネーブルにすると、ルータはカウンタを開始します。このカウンタは、ネットワーク トラフィックがバックボーン ルータを通るときに動的に更新されます。 バックボーン ルータへのコマンドまたは NDA を使用して、TMS のスナップショットを取得できます。
外部トラフィック(上の図のパス A)は、バックボーン ルータを通るトラフィックの量を判断するときに、最も重要です。 内部トラフィック(上の図のパス B および D)は、すべての TMS データをキャプチャしていることを確認するために役立ちます。 TMS のスナップショットを受け取るとき、パケットおよびバイトは内部および外部のカテゴリで表示されます。
TMS を収集した後、データを表示する 3 つのオプションがあります。
NDA は、NDA 表示モジュールを通じて、バックボーン ルータから TMS を収集してデータを表示します。 TMS は、次の 2 つの図に示されるデータに似ています。 表示形式は、選択した集計方式によって異なります。 詳細については、『Network Data Analyzer Installation and User Guide』を参照してください。
(NDA 表示モジュールが提供するデータは、幅広に表示されます。 スクロール バーを左右にスライドして、すべてのデータを確認してください。 次の 2 つの図は、データの列すべてを表示しています)。
show ip cef コマンドを使用して、非再帰的アカウンティング情報を表示できます。この情報には、IGP ルートの IP プレフィックス アドレス/マスク(a.b.c.d/len の形式)を通った内部および外部のパケット数およびバイト数が含まれます。 ルータの IP アドレスが 10.102.102.102、外部トラフィックが 0 パケットおよび 0 バイト、内部トラフィックが 1144 パケットおよび 742 バイトの例を示します。
router# show ip cef 10.102.102.102 10.102.102.10/32, version 34, epoch 0, per-destination sharing 0 packets, 0 bytes tag information set local tag: 19 via 10.1.1.100, Ethernet0/0, 0 dependencies next hop 10.1.1.100, Ethernet0/0 valid adjacency tag rewrite with Et0/0, 10.1.1.100, tags imposed {17} 0 packets, 0 bytes switched through the prefix tmstats: external 0 packets, 0 bytes internal 1144 packets, 742 bytes 30 second output rate 0 Kbits/sec
tmstats_ascii ファイルの統計情報を解釈するためのタスクを実行する前に(「tmstats ファイルの解釈」セクションにオプションの手順が記載されています)、次を理解する必要があります。
バックボーン ルータ内にあり、次の仮想ファイルに保存されている TMS を読み取ることができます。
tmstats_binary バイナリ ファイルには、スペース効率が高い形式であることを除いて、ASCII ファイルと同じ情報が含まれます。 このファイルをルータからコピーして、バイナリ形式のファイルを使用できるユーティリティで読み取ることができます。
tmstats_ascii ファイルのヘッダーは、バックボーン ルータのアドレス、およびルータが TMS データの収集およびエクスポートに使用した時間に関する情報を提供します。 ヘッダーは 1 行で、次の形式が使用されます。
VERSION 1|ADDR <address> |AGGREGATION TrafficMatrix.ascii|SYSUPTIME <seconds>| routerUTC <routerUTC> |NTP <synchronized|unsynchronized>|DURATION <aggregateTime> |
次の表に、tmstats_ascii ファイルのファイル ヘッダーのフィールドについて説明します。
最大フィールド長 |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
10 |
VERSION |
ファイル形式のバージョン |
21 |
ADDR |
ルータの IP アドレス |
32 |
AGGREGATION |
集約されたデータのタイプ |
21 |
SYSUPTIME |
ルータが起動されてからエクスポートされるまでの時間(秒単位) |
21 |
routerUTC |
1900 年 1 月 1 日(協定世界時(UTC))からエクスポートされるまでの時間(秒単位)(ルータが決定) |
19 |
NTP |
ルータの UTC が、タイム サーバに接続された電波時計や原子時計など、正確なタイム ソースとネットワーク タイム プロトコル(NTP)で同期されているかどうかの表示 |
20 |
DURATION |
データのキャプチャに必要だった時間(秒単位)(末尾に |) |
送信先プレフィックス レコードは、IGP ルートの内部および外部のパケットおよびバイトを示します。次の形式が使用されます。
p| <destPrefix/Mask> | <creationSysUpTime> | <internalPackets> | <internalBytes> | <externalPackets> | <externalBytes>
per-prefix レコードは、ラベル スイッチド トラフィック データに関する情報だけを示します。 バックボーン ルータまたはスイッチを通るラベル フォワーディングは、ダイナミック ラベル スイッチングまたはトラフィック エンジニアリング パスに基づきます。
次の表に、送信先プレフィックス レコードのフィールドについて説明します。
最大フィールド長 |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
2 |
<recordType> |
p は、レコードがダイナミック ラベル スイッチング(LDP など)データ、またはヘッドエンド トラフィック エンジニアリング(TE)トンネル トラフィック データを表しているという意味です。 t は、レコードに TE トンネル中間点データが含まれているという意味です。 |
19 |
destPrefix/Mask |
この IGP ルートの IP プレフィックス アドレス/マスク(a.b.c.d/len の形式)。 |
11 |
creationSysUpTime |
レコードが最初に作成されたときに、システムが実行を続けていた時間。 |
21 |
internalPackets |
内部パケット数。 |
21 |
internalBytes |
内部バイト数。 |
21 |
externalPackets |
外部パケット数。 |
20 |
externalBytes |
外部バイト数(末尾に | なし)。 |
トンネル中間点レコードは、トンネル ヘッドの内部および外部のパケットおよびバイトを示します。次の形式が使用されます。
t| <headAddr><tun_id> | <creationSysUpTime> | <internalPackets> | <internalBytes> | <externalPackets> | <externalBytes>
次の表に、トンネル中間点レコードのフィールドについて説明します。
最大フィールド長 |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
2 |
<recordType> |
t は、レコードに TE トンネル中間点データが含まれているという意味です。 |
27 |
headAddr<space>tun_id |
トンネル ヘッドの IP アドレスおよびトンネル インターフェイス番号。 |
11 |
creationSysUpTime |
レコードが最初に作成されたときに、システムが実行を続けていた時間。 |
21 |
internalPackets |
内部パケット数。 |
21 |
internalBytes |
内部バイト数。 |
21 |
externalPackets |
外部パケット数。 |
20 |
externalBytes |
外部バイト数(末尾に | なし)。 |
thetmsasinfo ファイルで統計情報を確認する前に(tmsasinfo ファイルの情報の表示にオプションの手順が記載されています)、次を理解する必要があります。
ファイル ヘッダーは、ルータのアドレスを提供し、ルータがデータの収集およびエクスポートに使用した時間を示します。 ファイル ヘッダーでは、次の形式が使用されます。
VERSION 1|ADDR <address> |AGGREGATION ASList.ascii|SYSUPTIME <seconds>|routerUTC <routerUTC> |DURATION <aggregateTime> |
次の表に、ファイル ヘッダーのフィールドについて説明します。
最大フィールド長 |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
5 |
VERSION |
ファイル形式のバージョン |
15 |
ADDR |
ルータの IP アドレス |
20 |
AGGREGATION |
集約されたデータのタイプ |
10 |
SYSUPTIME |
ルータが起動されてからエクスポートされるまでの時間(秒単位) |
10 |
routerUTC |
1900 年 1 月 1 日からエクスポートされるまでの時間(秒単位)。ルータが決定 |
10 |
DURATION |
データのキャプチャに必要だった時間(秒単位) |
ネイバー AS レコードは、各 BGP ルートのネイバー AS および基になるプレフィックス/マスクを示します。 レコードでは、次の形式が使用されます。
<nonrecursivePrefix/Mask> | <AS> | <destinationPrefix/Mask>
次の表に、ネイバー AS レコードのフィールドについて説明します。
最大フィールド長 |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
18 |
nonrecursivePrefix/Mask |
この IGP ルートの IP プレフィックス アドレス/マスク(a.b.c.d/len の形式) |
5 |
AS |
ネイバー AS |
18 |
destinationPrefix/Mask |
転送情報ベース(FIB)エントリ(一般的には BGP ルート)のプレフィックス/マスク |
シスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティングをイネーブルにするには、次の作業を実行します。
グローバル コンフィギュレーション モードからシスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティングをイネーブルにすると、RP でアカウンティング情報が収集されます。
グローバル コンフィギュレーション モードから分散型シスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティングをイネーブルにすると、IP プレフィックスごとにグループ化されたアカウンティング情報は RP には送信されませんが、ラインカードで収集されます。
シスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディングのアカウンティング情報を収集した後、show ip cef コマンドを使用して統計情報を表示できます。 ラインカードの統計情報を確認するには、show cef interface statistics コマンドを使用します。
1. enable
2. configure terminal
3. ip cef accounting {[non-recursive] [per-prefix] [prefix-length]}
4. exit
このセクションには、シスコ エクスプレス フォワーディングの TMS 収集のバックボーン ルータを有効にするための手順が含まれます。 TMS 収集のバックボーン ルータをイネーブルにすると、内部または外部 TMS 収集のために非再帰的アカウンティングのイネーブル化とルータのインターフェイスの設定が必要です。 内部および外部の設定は、TMS 収集だけに使用されます。 インターフェイスはデフォルトで内部に設定されます。
(注) |
バックボーン ルータの着信インターフェイスで、内部および外部の TMS 収集を設定してください。 |
次のタスクは、CLI または NDA で実行できます。 ここでは、各手順について説明します。
TMS を収集するために CLI を使用してバックボーン ルータをイネーブルにするには、次の作業を実行します。
1. enable
2. configure terminal
3. ip cef
4. ip cef accounting {[non-recursive [per-prefix] [prefix-length]}
6. ip cef accounting non-recursive {external | internal}
7. exit
8. TMS 用に設定する着信インターフェイスごとに、ステップ 5、6、および 7 を繰り返します。
NDA がバックボーン ルータで TMS を収集できるようにするには、次の作業を実行します。
NDA を使用して、TMS 収集をイネーブルにし、バックボーン ルータで内部および外部トラフィック データを収集するように着信インターフェイスを設定します。
1. NDA で [Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウを開きます。
2. [Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウで [New] ボタンをクリックします。
3. [Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウを使用して、新しい TMS 収集パラメータを指定します。
4. [New Collection] パネルで [OK] をクリックします。
5. NDA の [Router Configuration] ウィンドウで [TMS] を選択します。
6. ルータの内部および外部インターフェイスを設定します。
7. [Router Configuration] ウィンドウで [Apply] をクリックします。
ステップ 1 |
NDA で [Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウを開きます。 具体的な方法については、『Network Data Analyzer Installation and User Guide』を参照してください。 |
ステップ 2 |
[Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウで [New] ボタンをクリックします。 ネットワークの指定された Utility Server ホストにルータ コンフィギュレーション ファイルの有効なディレクトリがある場合は、次の図に示す [Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 3 |
[Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウを使用して、新しい TMS 収集パラメータを指定します。 このウィンドウには、新しい TMS 収集プロセスを定義する [New Collection] パネルが組み込まれています。 NDA を TMS 収集に使用するには、次の情報を指定する必要があります。
NDA でこの情報を入力するウィンドウは次の図に示されているものとよく似ています。
|
ステップ 4 |
[New Collection] パネルで [OK] をクリックします。 [Traffic Matrix Statistics Control] ウィンドウで、入力した情報を確認すると、新しい収集名がウィンドウの左上隅に表示されます。 |
ステップ 5 |
NDA の [Router Configuration] ウィンドウで [TMS] を選択します。 次の図に示される [TMS Router Configuration] パネルが表示されます。 このパネルを使用して、TMS データをエクスポートするようにネットワーク デバイスを設定できます ([Router Configuration] ウィンドウの表示方法については、『Network Data Analyzer Installation and User Guide』を参照してください)。 |
ステップ 6 |
ルータの内部および外部インターフェイスを設定します。 [Router Configuration] ウィンドウを使用して、内部および外部のパケットおよびバイト データを収集するように、バックボーン ルータのインターフェイスを設定できます。 デフォルトで、すべてのインターフェイスは内部データを収集するように設定されています。 単一選択ボタンを使用して、インターフェイスを内部データまたは外部データに関連付けることができます。 1 つのインターフェイスで同時に選択できるオプション ボタンは 1 つだけです。 適切なオプション ボタンをクリックして、内部または外部データを収集するようにインターフェイスを設定します。 NDA でこの情報を選択するウィンドウは次の図に示されているものとよく似ています。
|
ステップ 7 |
[Router Configuration] ウィンドウで [Apply] をクリックします。 [TMS Router Configuration] パネルで行った設定パラメータの変更が、現在選択されているデバイスに適用されます。 [Apply] ボタンは、ボタンがあるパネルで行った変更だけに影響を与えます。 シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ここには、tmstats_ascii ファイルの統計情報を解釈するための手順が含まれます。 tmstats_ascii ファイルに関する概念的な情報については、timestats ファイルの統計情報を参照してください。
1. more system:/vfiles/tmstats_ascii
2. tmstats_ascii ファイルのヘッダーおよびレコードの情報を解釈します。
ステップ 1 | more system:/vfiles/tmstats_ascii バックボーン ルータでこのコマンドを入力して、ASCII ファイルの統計情報を表示します。 次に例を示します。 例: Router# more system:/vfiles/tmstats_ascii VERSION 1|ADDR 172.27.32.24|AGGREGATION TrafficMatrix.ascii|SYSUPTIME 41428|routerUTC 3104467160|NTP unsynchronized|DURATION 1| p|10.1.0.0/16|242|1|50|2|100 p|172.27.32.0/22|242|0|0|0|0 これは、tmstats_ascii ファイルの例です。 この例には、ヘッダー情報と 2 つのレコードが含まれます。 ヘッダー情報および各レコードは、個別の行で開始します。 縦線(|)によって、ヘッダーまたはレコード内の連続するフィールドが区切られます。 レコードの最初のフィールドは、レコードのタイプを示します。 |
ステップ 2 | tmstats_ascii ファイルのヘッダーおよびレコードの情報を解釈します。 表示される各 tmstats_ascii ファイルは、ヘッダー情報とレコードで構成されます。 ステップ 1 の例のファイルは、ヘッダー情報と 2 つの送信先プレフィックス レコードで構成されています。 ヘッダーおよびレコードの情報については、次のセクションを参照してください。 |
tmsasinfo ファイルにある IGP 送信先の BGP ネイバー自律システム(AS)に関する情報を表示するには、次のタスクを実行します。
TMS 機能は、各 IGP 送信先に関連付けられている BGP ネイバー AS も表示します。 任意の IGP 送信先のすべてのネイバー AS を表示できます。 tmsasinfo ファイルは ASCII 形式です。 このデータが提供される唯一の形式です。
tmsasinfo ファイルに関する概念的な情報については、tmsasinfo ファイルの統計情報を参照してください。
1. more system:/vfiles/tmsasinfo
2. tmasinfo ファイルのヘッダーおよびレコードの情報を表示します。
ステップ 1 | more system:/vfiles/tmsasinfo バックボーン ルータでこのコマンドを入力して、tmsasinfo ASCII ファイルの統計情報を表示します。 次に例を示します。 例: Router# more system:/vfiles/tmsasinfo VERSION 1|ADDR 10.10.10.10|AGGREGATION ASList.ascii|SYSUPTIME 619855|routerUTC 3334075555|DURATION 0 10.1.1.2/32|65535|192.168.1.0/24 This is an example of a tmsasinfo file. The example contains a header information and one record. The header information and each record begin on a separate line. A bar (|) separates consecutive fields within a header or record. |
ステップ 2 | tmasinfo ファイルのヘッダーおよびレコードの情報を表示します。 ヘッダーおよびレコードの情報については、次のセクションを参照してください。 |
シスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティング情報が意図したとおりであることを確認するには、次の作業を実行します。
1. show ip cef summary
2. show ip cef interface - type number detail
ステップ 1 | show ip cef summary 収集されたシスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティング情報を表示するには、このコマンドを使用します。 次に例を示します。 例: Router# show ip cef summary IP CEF with switching (Table Version 19), flags=0x0 19 routes, 0 reresolve, 0 unresolved (0 old, 0 new), peak 1 19 leaves, 17 nodes, 19960 bytes, 58 inserts, 39 invalidations 0 load sharing elements, 0 bytes, 0 references universal per-destination load sharing algorithm, id E3296D5B 3(1) CEF resets, 0 revisions of existing leaves Resolution Timer: Exponential (currently 1s, peak 1s) 0 in-place/0 aborted modifications refcounts: 4628 leaf, 4608 node Adjacency Table has 7 adjacencies このコマンドでは、シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにしたルータのサンプル アカウンティング情報が表示されています。 この例では、シスコ エクスプレス フォワーディング テーブルには合計 19 のエントリがあり、再解決が必要なエントリは 0 個、再帰的に解決されないエントリが 0 個で、未解決エントリの最上位番号は 1 です。 シスコ エクスプレス フォワーディングのツリーには、19 のリーフと 17 のノードがあり、19960 バイトのメモリを使用しています。 テーブルに挿入されたルートの数は 58 で、39 のルートが無効化されています。 このコマンドでは、ロード シェアリング要素は表示されません。 per-destination ロード シェアリング アルゴリズムが設定され、ID は E3296D5D です。 次のコマンドは、分散型シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルにしたルータの出力例です。 例: Router# show ip cef summary IP Distributed CEF with switching (Table Version 36), flags=0x0 16 routes, 0 reresolve, 0 unresolved (0 old, 0 new), peak 1 19 leaves, 17 nodes, 19960 bytes, 39 inserts, 20 invalidations 0 load sharing elements, 0 bytes, 0 references universal per-destination load sharing algorithm, id E3296D5B 2(0) CEF resets, 0 revisions of existing leaves Resolution Timer: Exponential (currently 1s, peak 1s) 0 in-place/0 aborted modifications refcounts: 4628 leaf, 4608 node |
ステップ 2 | show ip cef interface - type number detail このコマンドを使用して、指定したインターフェイス タイプおよび番号の詳細なシスコ エクスプレス フォワーディングのネットワーク アカウンティング情報を表示します。 インターフェイス Ethernet 0 に対する show ip cef detail コマンドの出力例を示します。 このコマンドは、隣接関係によって解決され、ネクスト ホップ インターフェイス Ethernet 0/0 およびネクスト ホップ インターフェイス IP アドレス 172.29.233.33 をポイントするすべてのプレフィックスを表示します。 たとえば、イーサネット インターフェイス 0、IP アドレス 172.29.233.33 は、次のようになります。 例: Router# show ip cef ethernet 0/0 detail IP Distributed CEF with switching (Table Version 136808) 45800 routes, 8 unresolved routes (0 old, 8 new) 45800 leaves, 2868 nodes, 8444360 bytes, 136808 inserts, 91008 invalidations 1 load sharing elements, 208 bytes, 1 references 1 CEF resets, 1 revisions of existing leaves refcounts: 527343 leaf, 465638 node 172.29.233.33/32, version 7417, cached adjacency 172.29.233.33 0 packets, 0 bytes, Adjacency-prefix via 172.29.233.33, Ethernet0/0, 0 dependencies next hop 172.29.233.33, Ethernet0/0 valid cached adjacency 0 packets, 0 bytes switched through the prefix tmstats: external 0 packets, 0 bytes internal 0 packets, 0 bytes |
次の例は、シスコ エクスプレス フォワーディングのアカウンティング情報の収集をイネーブルにする方法を示しています。
configure terminal ! ip cef accounting end
次の例は、バックボーン ルータで TMS データの収集をイネーブルにする方法を示しています。
configure terminal ! ip cef ip cef accounting non-recursive ! interface e1/0 ip cef accounting non-recursive external end
バックボーン設定の例については、IP CEF 非再帰的アカウンティングの例を参照してください。
次の例は、IP シスコ エクスプレス フォワーディングのアカウンティングの設定を示しています。 この例では、バックボーン ルータを通る内部および外部のパケット数およびバイト数のカウントをイネーブルにする方法を示します。 次の図は、バックボーン設定の例を示します。
Router(config)# ip cef Router(config)# ip cef accounting non-recursive Router(config)# interface e1/0 Router(config-if)# ip cef accounting non-recursive external
Router(config)# ip cef Router(config)# ip cef accounting non-recursive Router(config)# interface e1/1
Router(config-if)# ip cef accounting non-recursive external
Router(config)# interface e1/0 Router(config-if)# ip cef accounting non-recursive internal
Router(config)# ip cef Router(config)# ip cef accounting non-recursive Router(config)# interface e1/1
Router(config-if)# ip cef accounting non-recursive internal
Router(config)# interface e1/0 Router(config-if)# ip cef accounting non-recursive external
Router(config)# ip cef Router(config)# ip cef accounting non-recursive Router(config)# interface e1/1
Router(config-if)# ip cef accounting non-recursive external
次の例は、tmstats_ascii ファイルの内容を示しています。
Router# more system:/vfiles/tmstats_ascii VERSION 1|ADDR 172.27.32.24|AGGREGATION TrafficMatrix.ascii|SYSUPTIME 41428|routerUTC 3104467160|NTP unsynchronized|DURATION 1| p|10.1.0.0/16|242|1|50|2|100 p|172.27.32.0/22|242|0|0|0|0
この例には、ヘッダー情報と 2 つの送信先プレフィックス レコードが含まれています。 先頭文字の「p」で示されるとおり、このレコードは、ダイナミック ラベル スイッチングまたはトラフィック エンジニアリング(TE)トンネル データを表します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
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Cisco IOS コマンド |
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IP スイッチング コマンド:完全なコマンド構文、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト、使用に関する注意事項、および例 |
『Cisco IOS IP Switching Command Reference』 |
シスコ エクスプレス フォワーディング機能の概要 |
『Cisco Express Forwarding Overview』 |
シスコ エクスプレス フォワーディングおよび分散型シスコ エクスプレス フォワーディングの基本動作を確認するためのタスク |
『Configuring Basic Cisco Express Forwarding for Improved Performance, Scalability, and Resiliency in Dynamic Networks』 |
シスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディングをイネーブルまたはディセーブルにするためのタスク |
『Enabling or Disabling Cisco Express Forwarding or Distributed Cisco Express Forwarding to Customize Switching and Forwarding for Dynamic Network』 |
シスコ エクスプレス フォワーディングのロード バランシング スキームを設定するためのタスク |
『Configuring a Load-Balancing Scheme for Cisco Express Forwarding Traffic』 |
シスコ エクスプレス フォワーディングの整合性チェッカを設定するためのタスク |
『Configuring Cisco Express Forwarding Consistency Checkers for Route Processors and Line Cards』 |
シスコ エクスプレス フォワーディング テーブルのエポックを設定するためのタスク |
『Configuring Epochs to Clear and Rebuild Cisco Express Forwarding and Adjacency Tables』 |
記録されたシスコ エクスプレス フォワーディング イベントの表示をカスタマイズするためのタスク |
『Customizing the Display of Recorded Cisco Express Forwarding Events』 |
パケットが経由する Cisco IOS スイッチングまたはフォワーディング パスの判定方法 |
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シスコ ネットワーク データ アナライザを使用して TMS を表示する方法 |
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シスコ エクスプレス フォワーディングの設定およびモニタリングを行うコマンド |
『Cisco IOS IP Switching Command Reference』 |
標準 |
タイトル |
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この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。 |
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MIB |
MIB のリンク |
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この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
RFC |
タイトル |
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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説明 |
リンク |
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シスコのサポートおよびドキュメンテーション Web サイトでは、ダウンロード可能なマニュアル、ソフトウェア、ツールなどのオンライン リソースを提供しています。 これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。 この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。 |
次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。 この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。 その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
機能名 |
リリース |
機能の設定情報 |
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Cisco IOS Release 12.2(1) 以降にこのモジュールで導入または変更された機能はないため、この表は空白になっています。 |
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AS:自律システム。 共通のルーティング戦略を共有する、共通の管理の下にあるネットワークの集合。 自律システムは、エリアで分割されます。 自律システムには、インターネット割り当て番号局(IANA)によって、一意な 16 ビットの数字が割り当てられる必要があります。
隣接関係:ルーティング情報を交換するため、選択した隣接ルータとエンドノード間で形成された関係。 隣接関係は、関連するルータとノードによる共通メディア セグメントの使用に基づいています。
BGP:ボーダー ゲートウェイ プロトコル。 Exterior Gateway Protocol(EGP)に置き換わるドメイン間ルーティング プロトコル。 BGP は、別の BGP システムと到着可能性情報を交換します。 RFC 1163 で定義されています。
シスコ エクスプレス フォワーディング:レイヤ 3 スイッチング テクノロジー。 シスコ エクスプレス フォワーディングは、シスコ エクスプレス フォワーディング動作の 2 つのモードの 1 つである、集中型シスコ エクスプレス フォワーディング モードを指す場合もあります。 シスコ エクスプレス フォワーディングにより、ルート プロセッサがエクスプレス フォワーディングを行うことができます。 分散型シスコ エクスプレス フォワーディングは、シスコ エクスプレス フォワーディングのもう 1 つの動作モードです。
分散型シスコ エクスプレス フォワーディング:シスコ エクスプレス フォワーディング スイッチングのタイプの 1 つであり、ラインカード(Versatile Interface Processor(VIP)ラインカードなど)に、転送情報ベース(FIB)および隣接関係テーブルの同一のコピーが保持されます。 ラインカードは、ポート アダプタ間でエクスプレス フォワーディングを実行します。これにより、ルート スイッチ プロセッサがスイッチング動作から解放されます。
FIB:転送情報ベース。 シスコ エクスプレス フォワーディングのコンポーネント。 ルータは FIB ルックアップ テーブルを使用して、シスコ エクスプレス フォワーディング動作中に送信先ベースのスイッチング判断を行います。 ルータには、IP ルーティング テーブル内の転送情報のミラー イメージが保持されます。
IGP:Interior Gateway Protocol。 自律システム内でルーティング情報の交換に使用するインターネット プロトコル。 一般的なインターネット IGP の例としては、Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)、Open Shortest Path First(OSPF)、および Routing Information Protocol(RIP)があります。
ラベル:スイッチング ノードにデータ(パケットまたはセル)の転送方法を指示する短い固定長のデータ構造。
ラインカード:さまざまなシスコ製品で使用可能なインターフェイス プロセッサに対する一般的用語。 たとえば、Versatile Interface Processor(VIP)は、Cisco 7500 シリーズ ルータのラインカードです。
プレフィックス:IP アドレスのネットワーク アドレス部分。 プレフィックスはネットワークおよびマスクによって指定され、一般的にネットワーク/マスクの形式で表されます。 マスクは、どのビットがネットワーク ビットかを表しています。 たとえば、1.0.0.0/16 は、IP アドレスの最初の 16 ビットがマスクされることを表し、これがネットワーク ビットであることを示しています。 残りのビットはホスト ビットです。 この場合、ネットワーク番号は 10.0 です。
RP:ルート プロセッサ。 Cisco 7000 シリーズ ルータのプロセッサ モジュールであり、CPU、システム ソフトウェア、およびルータで使用されるメモリ コンポーネントの大部分が含まれます。 スーパーバイザリ プロセッサと呼ばれることもあります。
TE:トラフィック エンジニアリング。 ルーティングされたトラフィックが、標準ルーティング方式を使用した場合に選択されるパス以外のパスを使用してネットワークを通るようにする技術およびプロセス。
トラフィック エンジニアリング トンネル:トラフィック エンジニアリングに使用されるラベル スイッチド トンネル。 このようなトンネルは、通常のレイヤ 3 ルーティング以外の方法で設定します。レイヤ 3 ルーティングでトンネルが使用するパス以外のパスでトラフィックを転送するために使用します。
TMS:トラフィック マトリクス統計情報。 管理者が、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)を実行しているバックボーンに入るトラフィック データをキャプチャし、分析するための IOS 機能。 管理者は、この機能を使用して BGP 送信先のネイバー自律システムを判別することもできます。
VPN:バーチャル プライベート ネットワーク。 トンネリングを使用し、公衆 TCP/IP ネットワークを通じて IP トラフィックを安全に転送することを可能にするルータ構成。
VRF:バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)ルーティング/フォワーディング インスタンス。 VRF は、IP ルーティング テーブル、取得されたルーティング テーブル、そのルーティング テーブルを使用する一連のインターフェイス、ルーティング テーブルに登録されるものを決定する一連のルールおよびルーティング プロトコルで構成されています。 一般に、VRF には、PE ルータに付加されるカスタマー VPN サイトが定義されたルーティング情報が格納されています。