この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ハードウェアを取り付けて動作を開始したら、アラームを使用して日常的にハードウェア ステータスを監視します。
• 「詳細情報」
Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション シリーズ ルータは、問題が検出されたときにアラームを送信するように設計されています。ネットワーク管理者はネットワークをリモートで監視でき、 show コマンドを使用して定期的に装置にポーリングする必要はありません。ただし、選択によってはオンサイトでの監視も実行できます。
ここでは、アラームを使用してハードウェアを監視する方法について説明します。
• 「オンサイトのネットワーク管理者が可聴アラームまたは可視アラームに対応する」
• 「ネットワーク管理者がコンソールまたは syslog でアラーム メッセージを確認する」
• 「ネットワーク管理システムは、アラームが SNMP 経由で表示されたときにネットワーク管理者に警告する」
電源の DB-25 アラーム コネクタを使用して、外部要素を電源に接続できます。可視アラームの外部要素は、DC 電球で、可聴アラームの外部要素はベルです。
Cisco ASR 1000 シリーズ Route Processor(RP; ルート プロセッサ)の前面プレートにある CRIT、MIN、または MAJ のアラーム LED が点灯し、可視アラームまたは可聴アラームが接続されている場合、電源 DB-25 コネクタ(Cisco ASR 1006 ルータおよび Cisco ASR 1004 ルータにある)のアラーム リレーもアクティブになります。ベルが鳴るか、電球が点滅します。
可聴アラームをクリアするために、次の方法を使用しないでください。
• clear facility-alarm コマンドを入力する。
可視アラームをクリアするには、アラームの状況を解消する必要があります。 clear facility-alarm コマンドでは、RP の前面プレートのアラーム LED はクリアされず、DC 電球もオフになりません。たとえば、正規の手順で SPA を非アクティブにせずにアクティブな SPA を取り外したために、クリティカル アラーム LED が点灯した場合、このアラームを解消する方法は SPA を交換することだけです。
ネットワーク管理者は、システム コンソールまたは syslog に送信されたアラーム メッセージを確認することによって、アラーム メッセージを監視できます。ここでは、次のトピックについて説明します。
アラーム メッセージをコンソールや syslog などのロギング デバイスに送信するには、 logging alarm コマンドをイネーブルにする必要があります。このコマンドはデフォルトでイネーブルに設定されていません。
記録するアラームの重大度レベルを指定できます。指定したしきい値以上のすべてのアラームが、アラーム メッセージを生成します。たとえば、次のコマンドではクリティカル アラーム メッセージだけがロギング デバイスに送信されます。
次のアラーム メッセージは、先に正規の手順で SPA を非アクティブにせずに取り外した場合に、コンソールに送信されるアラーム メッセージの例です。SPA を再度取り付けると、アラームはクリアされます。
*Aug 22 13:27:33.774: %ASR1000_OIR-6-REMSPA: SPA removed from subslot 1/1, interfaces disabled
*Aug 22 13:27:33.775: %SPA_OIR-6-OFFLINECARD: SPA (SPA-4XT-SERIAL) offline in subslot 1/1
*Aug 22 13:32:29.447: %ASR1000_OIR-6-INSSPA: SPA inserted in subslot 1/1
*Aug 22 13:32:34.916: %SPA_OIR-6-ONLINECARD: SPA (SPA-4XT-SERIAL) online in subslot 1/1
*Aug 22 13:32:35.523: %LINK-3-UPDOWN: SIP1/1: Interface EOBC1/1, changed state to up
アラーム メッセージの確認を容易にするために、コンソールまたは syslog に送信されたアラーム メッセージを分析するスクリプトを作成できます。スクリプトは、アラーム、セキュリティの警告、インターフェイスのステータスなどのイベントに関するレポートを表示できます。
syslog メッセージも、CISCO-SYSLOG-MIB に定義されている履歴表を使用して、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)経由でアクセスできます。
Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)は、ネットワーク上のデバイスの監視および管理に使用する標準フレームワークと共通言語を提供するアプリケーション層のプロトコルです。アラームを監視するすべての方法の中で、監視すべきルータが多数ある企業やサービス プロバイダーの顧客にとって、SNMP は最善の方法です。
SNMP は、サービスに影響を及ぼす可能性のある障害、アラーム、状況を通知します。SNMP を使用すると、ネットワーク管理者は、デバイスをポーリングしたり、ログ/ログ レポートを確認する代わりに、Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)経由でルータ情報を入手できます。
SNMP を使用してアラーム通知を取得するには、次の MIB を使用する必要があります。
• ENTITY-MIB, RFC 4133(CISCO-ENTITY-ALARM-MIB および CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB の稼動に必要)
• CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB(SPA およびトランシーバ環境アラーム情報用。この情報は CISCO-ENTITY-ALARM-MIB では提供されません)
この章で説明したトピックの詳細については、次のマニュアルを参照してください。
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『Cisco IOS Master Command List, All Releases』 Command Lookup Tool( Cisco.com のユーザ ID とパスワードが必要) |
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『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers MIB Specifications Guide』 |
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『 Cisco IOS XE Network Management Configuration Guide, Release 2 』の「SNMP Support」の章 |
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正規の手順による SIP または SPA の非アクティブ化:Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜) |
『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Hardware Installation Guide 』の「Installing and Removing a SIP」の章 |
『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers MIB Specifications Guide』 |
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『 Cisco ASR 1000 Series Aggregations Services Routers Hardware Installation and Initial Configuration Guide 』の「Cisco ASR 1000 Series Routers Components」の章 |