この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このマニュアルでは、SCAS BBアプリケーションのAPIのセットを使用してプログラムを作成し、使用する方法を説明します。
このマニュアルは、経験豊富なJavaプログラマ向けに書かれています。読者はネットワーク プロトコルおよびトポロジーに関する実務的な知識があることを前提としています。
SCAS BBの開発者は、SCAS Service Configuration APIクラス、SCAS Reporter CLI(コマンドライン インターフェイス)のほか、メンテナンス スクリプト、データベース スクリプトなどのSCAS BBツールを使用して付加価値アプリケーションを作成し、プロバイダー ネットワーク上の既存のハードウェアおよびソフトウェアに統合し、付加価値ソフトウェア ソリューションおよびサービスを提供することができます。
この『 Service Control Application Suite for Broadband APIプログラマ ガイド 』では、サービス プロバイダー(SP)によるネットワーク加入者向け付加価値サービスの監視およびプロビジョニングを可能にする、サービス コントロール テクノロジーおよびソリューションを使用したプログラムの作成と使用方法を説明します。
Service Control Engine(SCE)プラットフォームをベースとするサービス コントロール ソリューションは、詳細なネットワーク解析、トラフィック シェーピングと優先順位付け、およびトランザクション レベルの制御を、すべてワイヤ速度で、完全にプログラマブルかつ拡張性のあるフレームワークで実行できる、柔軟性に富んだ使いやすい環境をサービス プロバイダーに提供します。SPはこれらの機能を利用して、ネットワークの使用状況を把握し、使用状況に基づく高度な課金方式を開発し、ネットワークの不正使用を防止し、階層型のアクセス サービスを提供することができます。
SCAS BB APIテクノロジーを使用すると、基盤となる複雑なレイヤ構造を隠し、ネットワーク ユーザに差別化サービスを提供する、ネットワーク型Javaアプリケーションを簡単に開発して展開することができます。新規または既存のOSSおよびバックオフィス システムとの統合により、サービス コントロール ソリューションの機能を拡張できます。APIを使用して、基盤となる複雑なレイヤ構造を隠し、ネットワーク ユーザに差別化サービスを提供する、豊富な機能の集合を開発して展開することもできます。
このマニュアルの各章を順に参照することにより、SCAS BB APIによるアプリケーションの開発方法を学習できます。SCAS BB APIはJavaで実装されているので、プラットフォームに依存しない、簡素で相互運用可能なプログラミング環境を提供します。
SCAS BB APIソフトウェア製品を使用するには、読者(システム管理者)はこれまでにある種の管理作業(プロバイダー ネットワークへのService Controlシステム ハードウェアおよびソフトウェアのインストールなど)を行った経験が必要です。SPネットワーク管理者は、IPアドレスの変更、ネットワークへのコンピュータおよびService Controlハードウェア デバイスの追加などの業務を担当します。
(注) SCAS BB Service Configuration APIを使用してアプリケーションを開発するには、JDKバージョン1.3をインストールして使用する必要があります。
第1章 「 概要 」― サービス コントロール ソリューションの概要、およびサービス コントロールの概念を示します。
第2章 「 サービス コントロール ソリューション 」 ― サービス コントロール テクノロジーおよびソリューションのさまざまな側面(システム コンポーネント、サブスクライバおよびサブスクライバ モード、サービス コンフィギュレーションなど)について説明します。
第3章 「 開発者のためのシステム アーキテクチャ 」 ― Service Control Application Suite for Broadbandのアーキテクチャについて、プログラマ向けに概要を示します。
第4章 「 サービス コンフィギュレーション エンティティ 」 ― Service Control Application Suite for Broadbandアプリケーションの開発について、定義および原則を示します。
第5章 「 Service Configuration API 」 ― SCAS BB Service Configuration APIを使用して、SCAS BBサービスの設定を自動的に行う方法を説明します。
第6章 「 サブスクライバ統合 」 ― Service Control Application Suite for Broadbandアプリケーションにおけるサブスクライバの統合について説明します。
第7章 「 Quota Provisioning API 」 ― JavaおよびCに対応する外部Quota Provisioning(QP)APIについて説明します。
第8章 「 Reporter CLI 」 ― Reporter CLIを使用してレポートを生成する方法を説明します。
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この『 SCAS BB APIプログラマ ガイド 』は、SCEプラットフォームのユーザ ガイド(『 SCE1000 User Gui de 』、『 SCE3000 User Guide 』)およびその他のManagement Suiteユーザ ガイド(『 Collection Manager User Guide 』、『 SCAS BB User Guide 』、『 smartSUB User Guide 』、および『 SM API Guide 』)と併せて使用してください。
Technical Assistance Center(TAC)では、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い24時間体制のテクニカル サポート サービスをオンラインおよび電話で提供しています。Cisco.comでは、技術支援のオンライン窓口として、TAC Webサイトを提供しています。
TAC Webサイト( http://www.cisco.com/tac )では、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。TAC Webサイトは1年中いつでも利用することができます。
TAC Webサイト上のツールにアクセスする際は、いずれもCisco.comのログインIDおよびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLで登録手続きを行ってください。
Japan TAC Webサイトでは、利用頻度の高いTAC Webサイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Webサイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Webサイトにアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。ログインIDとパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインTAC Case Openツール( http://www.cisco.com/tac/caseopen )では、P3およびP4の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。状況をご説明いただくと、TAC Case Openツールはすみやかな問題解決に役立つリソースを自動的に推奨します。
これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TACの技術者が対応します。
問題がP1またはP2(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話でTACにご連絡ください。P1およびP2の問題にはTACの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア: 1 800 805 227)
すべての問題を標準形式で報告するために、問題のプライオリティを定義しました。
• プライオリティ1(P1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
• プライオリティ2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
• プライオリティ3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
• プライオリティ4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。