この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
BGP ネイバー(ルータ、VRF)を設定し、ネイバー コンフィギュレーション モードを開始するには、 neighbor コマンドを使用します。エントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
neighbor { ip-addr | ip-prefix / length | ipv6-addr | ipv6-prefix / length } [ remote-as { as-num [ . as-num ] | route-map name }
no neighbor { ip-addr | ip-prefix / length | ipv6-addr | ipv6-prefix / length } [ remote-as { as-num [ . as-num ] | route-map name }]
ネイバー アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ BGP コンフィギュレーション
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BGP ネイバー コンフィギュレーション モードを開始するには、 neighbor コマンドを使用します。 neighbor コマンドを入力すると、プロンプトが switch(config-router-neighbor)# に変わります。
BGP ネイバー コンフィギュレーション モードから、次の操作を実行できます。
• address-family :アドレスファミリ(ルータ、ネイバー、VRF)を設定します。詳細については、 address-family(BGP) コマンドを参照してください。
• description description : ネイバーの説明を記述します。スペースを含めて 80 文字まで入力できます。
• disable-connected-check :直接接続されているピアに対する接続検証をディセーブルにします。 disable-connected-check コマンドは、ローカル ルータに直接接続された eBGP ピアに対するチェックをディセーブルにするために使用します。BGP は、 disable-connected-check コマンドを使用してチェックがディセーブルにされていないかぎり、1 ホップ離れていることがわかっているすべての eBGP ピアに対する接続チェックを自動的にトリガーします。チェックが失敗した場合、BGP はセッションを開始しません。eBGP ピアに対して ebgp-multihop コマンドが設定されていない場合(つまり、Time-to-Live(TTL; 存続可能時間)が 1 の場合)、BGP はその eBGP ピアが 1 ホップ離れていると見なします。
このコマンドは、 neighbor コマンドで route-map キーワードが使用されている場合に無視されます。
• dont-capability-negotiate :このネイバーのネゴシエーション機能をオフにします。
• dynamic-capability :ダイナミック機能をイネーブルにします。
• ebgp-multihop :直接接続されていないネットワーク上に存在する外部ピアとの BGP による接続を受け入れたり、接続を試行したりします。このコマンドは、 neighbor コマンドで route-map キーワードが使用されている場合に無視されます。
(注) このコマンドを使用する場合は、必ずシスコのテクニカルサポート担当者の指示に従ってください。
• inherit peer-session session-name :他のピア セッション テンプレートから設定を継承するようにピアを設定します。ピア セッション テンプレートから継承文を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト設定にします。
• transport connection-mode passive :受動接続設定のみを許可します。制限を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
• remove-private-as :プライベート AS 番号を発信アップデートから削除します。
• shutdown :このネイバーを管理上のシャットダウンにします。
• timers keepalive-time :キープアライブ タイマーおよびホールド タイマーの値を秒数で設定します。範囲は 0 ~ 3600 です。デフォルトは 60 です。
• update-source { ethernet mod / port | loopback virtual-interface | port-channel number [ . sub-interface ]} :BGP セッションおよびアップデートの発信元を指定します。 virtual-interface の範囲は 0 ~ 1023 です。 number の範囲は 0 ~ 4096 です。 sub-interface の範囲は 1 ~ 4093 です。
Cisco NX-OS ソフトウェアは、ネイバー コンフィギュレーション モードで update-source コマンドが入力された場合に、BGP セッションで TCP 接続に対して任意の動作可能インターフェイスを使用できるようにします。インターフェイスの割り当てを最も近いインターフェイス(最適ローカル アドレス)に復元するには、このコマンドの no 形式を使用します。
内部または外部 BGP セッションの IPv6 リンクローカル ピアリングをイネーブルにするには、 update-source コマンドを使用する必要があります。
次に、2 つの BGP ピア間で 1 ホップ eBGP ピアリング セッションを設定する例を示します。この 2 つのピアは各ルータ上のローカル ループバック インターフェイスを経由して同じネットワーク セグメント上で到達可能になっています。
次に、指定されたネイバーの BGP TCP 接続に、ベスト ローカル アドレスではなく、ループバック インターフェイスの IP アドレスを供給する例を示します。
次に、自律システム 64496 内の指定されたネイバーの IPv6 BGP TCP 接続にループバック インターフェイス 0 のグローバル IPv6 アドレスを供給し、自律システム 64498 内の指定されたネイバーにイーサネット インターフェイス 2/1 のリンクローカル IPv6 アドレスを供給する例を示します。
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ルーティング プロセスの Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)ネットワーク エンティティ(NET)を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで net コマンドを使用します。NET を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
IS-IS ルーティング プロセスの NET Network Services Access Point(NSAP; ネットワーク サービス アクセス ポイント)名またはアドレス。有効な値に関する詳細については、『使用上のガイドライン』を参照してください。 |
ルータ コンフィギュレーション
VRF コンフィギュレーション
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IS(intermediate system; 中継システム)は NSAP と呼ばれるアドレスで識別されます。NSAP は ISO/AI 10589 の規定に従い、次の 3 つの部分にわかれています。
• エリア アドレス:このフィールドは上位のオクテットで構成された可変長フィールドです(システム ID および N セレクタ(NSEL)フィールドを除きます)。エリア アドレスは、ルーティング ドメイン内の 1 つのエリアに関連付けられます。
• システム ID:このフィールドは、6 オクテット長で、レベル 1 とレベル 2 で一意の値にする必要があります。システム ID は、エリア内の End System(ES; エンド システム)または IS を定義します。エリア アドレスおよびシステム ID は NET コマンドを使用して設定します。システム ID は show isis topology コマンドを使用して表示できます。
• NSEL:このフィールドは N セレクタまたは NSAP とも呼ばれます。ここには上位レイヤ プロトコルを指定します。NSEL は NSAP の最後のバイトであり、NSEL でネットワーク サービス ユーザを識別します。ネットワーク サービス ユーザは、トランスポート エンティティまたは IS ネットワーク エンティティ自身です。NSEL をゼロに設定すると、NSAP 全体が NET と呼ばれます。
NET は、最後のバイトが必ず N セレクタで、値がゼロである NSAP のことです。NET の長さは 8 ~ 20 バイトです。NET は XX.AAAA.AAAA.AAAA[.AAAA].XX のようにフォーマットされます。
ほとんどの場合、NET を 1 つだけ設定します。NET を 2 つまたは 3 つ設定することは可能ですが、次のまれな場合を除いて、通常は NET を 1 つだけ設定するようにしてください。
• IS-IS プロセス内の 1 つのエリアを複数のエリアに分割
複数のエリア アドレスがあるとエリアの番号を必要に応じて個別に振りなおすことができるので、上記 2 つの場合で複数の NET を設定することは一時的に有効な方法といえます。
IS-IS を使用して IP ルーティングのみを実行する場合(Connectionless Network Service [CLNS; コネクションレス型ネットワーク サービス] がイネーブルになっていない)、NET を設定してルータ ID およびエリア ID を定義する必要があります。
次に、システム ID 0000.0c11.1110 およびエリア アドレス 47.0004.0(1)04d.0001 で構成される NET を使用してルータを設定する例を示します。
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アドバタイズする IP プレフィクスを設定するには、 network アドレス ファミリ コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。アドバタイズする IP プレフィクスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
network ip-addr | ip-prefix / length mask mask-num [ route-map name ]
no network ip-network | ip-prefix / length mask mask-num [ route-map name ]
IP プレフィクスおよび IP プレフィクス長。IPv6 プレフィクス長は、アドレスの連続する上位何ビットがプレフィクス(アドレスのネットワーク部分)を構成するかを示す 10 進値です。スラッシュ記号を 10 進値の前に付ける必要があります。A.B.C.D/length の形式を使用します。 |
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ネイバー アドレスファミリ コンフィギュレーション
ルータ BGP コンフィギュレーション
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アドバタイズする IP プレフィクスは、ルーティング テーブル内に同等またはより特異性の高いルートが存在する場合にだけ、ピアへの最適パスおよびアドバタイズメントに適していると考えられます。
次に、アドバタイズする IP プレフィクスを設定する例を示します。
ルートが特定の特性と一致するネクストホップのみを使用して解決されるように BGP ルータを指定するには、 nexthop route-map コマンドを使用します。ルート マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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nexthop route-map コマンドは、ネクストホップに対するルート ポリシー フィルタリングを設定するために使用します。
BGP ネクストホップ フィルタリングを使用すれば、ネクストホップ アドレスが RIB を使用してチェックされるときに、そのネクストホップ アドレスの基礎となるルートがルート マップ経由で渡されるように指定できます。ルート マップでルートが拒否された場合は、ネクストホップ アドレスが到達不能として処理されます。
BGP は、ルート ポリシーで無効として拒否されたすべてのネクストホップをマークして、無効なネクストホップ アドレスを使用するルートのベストパスを計算しません。
次に、ネクストホップ アドレスをフィルタするようにルート マップを設定する例を示します。
switch(config)# route-map CHECK-BGP25 deny 10
switch(config-route-map)# match ip address prefix-list FILTER25
switch(config-route-map)# match source-protocol ospf-o1
switch(config-route-map)# exit
switch(config)# ip prefix-list FILTER25 seq 5 permit 0.0.0.0/0 le 25
switch(config)# router bgp 1.0
switch(config-router)# address-family ipv4 unicast
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ネクストホップ計算をトリガーするための BGP 遅延を指定するには、 nexthop trigger-delay コマンドを使用します。トリガー遅延をデフォルト値に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
nexthop trigger-delay { critical delay | non-critical delay }
no nexthop trigger-delay { critical delay | non-critical delay }
致命的ネクストホップ トリガー遅延をミリ秒単位で指定します。範囲は 0 ~ 4294967295 です。デフォルトは 3000 です。 |
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非致命的ネクストホップ トリガー遅延をミリ秒単位で指定します。範囲は 0 ~ 4294967295 です。デフォルトは 10000 です。 |
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nexthop trigger-delay コマンドは、BGP がネクストホップ アドレス トラッキング イベントを処理するタイミングを変更するために使用します。
non-critical delay の値は、必ず、 critical delay の値以上に設定する必要があります。
遅延は、Interior Gateway Protocol(IGP)の場合に要する時間よりも少しだけ長く設定して、イベント後に安定状態になるようにする必要があります(IGP コンバージェンス時間)。
次に、ネクストホップ アドレス トラッキング遅延を変更する例を示します。
switch(config)# router bgp 1.0
switch(config-router)# address-family ipv4 unicast
switch(config-router-af)# nexthop trigger-delay critical 5000 non-critical 20000
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