この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
追跡対象リストのオブジェクトを指定するには、 object コマンドを使用します。追跡対象リストからオブジェクトを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
object object-number [ not ] [ weight weight-number ]
(注) not キーワードは、重みまたはパーセンテージしきい値リストには使用できません。使用できるのはブール リストだけです。 | |
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複数の追跡対象オブジェクトを含むオブジェクト追跡リストを設定できます。追跡対象リストには、1 つ以上のオブジェクトが含まれています。
ブール式では、「AND」演算子と「OR」演算子のどちらかを使用して 2 種類の計算が可能になります。
パーセンテージしきい値を含むオブジェクト追跡リストを設定することもできます。アップ オブジェクトのパーセンテージが、設定された追跡リストのアップ パーセンテージしきい値を超えなければ、追跡 リストがアップ状態になりません。たとえば、追跡対象リストに 3 つのオブジェクトが含まれており、アップしきい値を 60% に設定した場合は、2 つのオブジェクト(全オブジェクトの 66%)がアップ状態になるまで、追跡リストがアップ状態になりません。
重みしきい値を含むオブジェクト追跡リストを設定することもできます。追跡対象リストには、1 つ以上のオブジェクトが含まれています。アップ オブジェクトの総重みが、設定された追跡リストのアップ重みしきい値を超えなければ、追跡リストがアップ状態になりません。たとえば、追跡対象リストにデフォルト重みが 10 の 3 つのオブジェクトが含まれており、アップしきい値を 15 に設定した場合は、2 つのオブジェクト(総重みが 20)がアップ状態になるまで、追跡リストがアップ状態になりません。
次に、アップ重みしきい値が 30 で、ダウンしきい値が 10 の追跡リストを設定する例を示します。
switch(config)# track 1 list threshold weight
switch(config-track)# threshold weight up 30 down 10
switch(config-track)# object 10 weight 15
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インターフェイス上でパケットを送信するコストを指定するには、ospfv3 cost コマンドを使用します。パス コストをデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
基準帯域幅をインターフェイスの設定帯域幅で除算した値に基づいてコストを計算します。基準帯域幅は設定できますが、デフォルトは 40 Gb/s です。
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各インターフェイスのコスト メトリックを手動で設定するには、 ospfv3 cost コマンドを使用します。このコマンドは、ルータ コンフィギュレーション モードの auto-cost コマンドで設定された基準帯域幅の設定値に優先します。
次に、インターフェイス コストを 65 に設定する例を示します。
switch(config)#
interface ethernet 1/2
switch(config-if)#
ospfv3 cost 65
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ルータがネイバーをダウンしているとして宣言するまでに、ネイバーから少なくとも 1 つの hello パケットを受信する必要のあるインターバルを設定するには、 ospfv3 dead-interval コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ルータがネイバーから少なくとも 1 つの hello パケットを受信する必要があるインターバル(秒単位)。受信しない場合には、そのネイバールータとの隣接関係がローカル ルータから削除され、ルーティングから除外されます。有効範囲は 1 ~ 65535 です。この値は、ネットワーク上のすべてのノードで一致させる必要があります。 |
seconds のデフォルトは、 ospfv3 hello-interval コマンドで設定されたインターバルの 4 倍の値です。
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OSPFv3 が hello パケットでアドバタイズするデッド インターバルを設定するには、 ospfv3 dead-interval コマンドを使用します。この値は、特定のネットワーク上の全ネットワーキング デバイスに対して同じにする必要があります。
ネイバーのダウンを迅速に検出して、コンバージェンスを向上させるには、デッド インターバルを短くします。デッド インターバルを極端に短くすると、ルーティングが不安定になることがあります。
デッド インターバルと hello インターバルを確認するには、 show ospfv3 interface コマンドを使用します。
次に、OSPFv3 のデッド インターバルを 20 秒に設定する例を示します。
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Open Shortest Path First version 3(OSPFv3)を通してインターフェイス上で送信される hello パケットのインターバルを指定するには、ospfv3 hello-interval コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
インターバルを指定します(秒単位)。この値は、特定のネットワーク上の全デバイスに対して同じにする必要があります。有効範囲は 1 ~ 65535 です。 |
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OSPFv3 が hello パケットをアドバタイズする頻度を設定するには、 ospfv3 hello-interval コマンドを使用します。hello インターバルを短くすると、OSPFv3 はトポロジの変化を高速に検出できます。この値は、特定のネットワーク上の全ルータと全アクセス サーバに対して同じにする必要があります。
次に、hello パケットのインターバルを 15 秒に設定する例を示します。
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Database Descriptor(DBD)パケットの受信時における OSPFv3 の Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)ミスマッチ検出をディセーブルにするには、ospfv3 mtu-ignore コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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インターフェイス上で最大伝送ユニット ミスマッチ検出をディセーブルにするには、 ospfv3 mtu-ignore コマンドを使用します。デフォルトでは、OSPFv3 はネイバーが共通のインターフェイス上で同じ最大伝送ユニットを使用しているかどうかをチェックします。受信した最大伝送ユニットが着信インターフェイス上に設定されている IP 最大伝送ユニットより大きい場合、OSPFv3 は隣接関係を確立しません。このチェックをディセーブルにし、最大伝送ユニットが OSPFv3 ネイバー間で異なっても隣接関係を許可するには、 ospfv3 mtu-ignore コマンドを使用します。
次に、DBD パケットの受信時における最大伝送ユニット ミスマッチ検出をディセーブルにする例を示します。
OSPFv3 ネットワーク タイプをインターフェイスのデフォルト以外のタイプに設定するには、 ospfv3 network コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ospfv3 network { broadcast | point-to-point }
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ネットワーク タイプは OSPF インターフェイスの動作に影響します。通常、OSPF ネットワーク タイプはブロードキャストであり、OSPF マルチキャスト機能を使用します。このネットワーク タイプを使用した場合、代表ルータとバックアップ代表ルータが選出されます。ポイントツーポイント ネットワークの場合、2 つのネイバーしか存在しないのでマルチキャストは不要です。インターフェイス上のルータがネイバーになるには、すべてのネットワーク タイプが一致する必要があります。
次に、OSPFv3 ネットワークをブロードキャスト ネットワークとして設定する例を示します。
インターフェイス上で OSPFv3 のルーティング アップデートを抑制するには、 ospfv3 passive-interface コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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インターフェイスが受動インターフェイスとして設定されると、OSPF プロトコルには参加せず、隣接関係の確立もルーティング アップデートの送信も行いません。ただし、インターフェイスはルーティング ネットワークの一部としてアナウンスされます。
次に、インターフェイスを受動インターフェイスとして設定する例を示します。
ospfv3 priority コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ospfv3 priority number-value
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ルータ プライオリティを設定するには、 ospfv3 priority コマンドを使用します。このプライオリティでネットワークの代表ルータが決まります。ネットワークに 2 台のルータが接続されている場合は、両方が代表ルータになろうとします。ルータ プライオリティの高いルータが優先します。両方とも同じプライオリティの場合、ルータ ID の高いルータが優先します。ルータ プライオリティがゼロに設定されているルータは、代表ルータにもバックアップ代表ルータにもなれません。
次に、ルータ プライオリティを 4 に設定する例を示します。
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インターフェイスに属している隣接ルータヘの OSPFv3 Link-State Advertisement(LSA; リンクステート アドバタイズメント)再送信間隔を指定するには、 ospfv3 retransmit-internal コマンドを指定します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ospfv3 retransmit-interval seconds
再送信間の時間(秒単位)。接続ネットワーク上の任意の 2 台のルータ間で想定される往復遅延より大きな値にする必要があります。値の範囲は 1 ~ 65,535 秒です。デフォルトは 5 秒です。 |
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LSA 再送信間隔を設定するには、 ospfv3 retransmit-interval コマンドを使用します。ルータがネイバーに LSA を送信する場合、ネイバーから Acknowledgement(ACK; 確認応答)メッセージを受信するまでは送信した LSA を保持しています。再送信インターバル以内に ACK を受信しないと、ローカル ルータは LSA を再送信します。
次に、再送信インターバルの値を 8 秒に設定する例を示します。
OSPFv3 インターフェイスをシャットダウンするには、ospfv3 shutdown コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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このインターフェイス上で OSPFv3 をシャットダウンするには、 ospfv3 shutdown コマンドを使用します。
次に、インターフェイス上で OSPFv3 をシャットダウンする例を示します。
インターフェイス上で Open Shortest Path First version 3(OSPFv3)のリンクステート アップデート パケットの送信に必要な予想時間を設定するには、 ospfv3 transmit-delay コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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LSA アップデート パケットの送信に必要な予想時間を設定するには、 ospfv3 transmit-delay コマンドを使用します。OSPFv3 は、LSA パケットを送信する前に、LSA 経過時間を送信遅延時間だけ増やします。この値を設定する場合は、インターフェイスの送信遅延と伝搬遅延を考慮するようにしてください。