この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco IP Conference Station 7936 は、IP ベースのハンドフリー Conference Station で、Voice over IP(VoIP)テクノロジーを使用しています。IP Conference Station は、従来のアナログ会議ユニットに代わる端末で、IP ネットワークを介して業務用の会議機能(たとえば、Call Hold、Call Resume、Call Transfer、Call Release、Call Pickup、Group Pickup、Redial、Mute、Conference)を提供します。この端末は G.711 音声圧縮および G.729a 音声圧縮をサポートしています。
IP Conference Station は、Cisco CallManager など、他の主要な Cisco IP Telephony コンポーネントと連携して動作します。
この章では、次のトピックを取り上げて、IP Conference Station に関する情報、および VoIP ネットワークの他の主要コンポーネントとの相互動作について説明します。
IP Conference Station は、音声通信に必要な業界標準のネットワーキング プロトコルおよびシスコネットワーキング プロトコルを複数サポートしています。サポートされるネットワーキング プロトコルの概要については、次の表を参照してください。
IP Conference Station の機能は、従来のアナログ方式の会議ユニットとほぼ同じで、電話会議をセットアップし、コールの発信および受信ができます。
IP Conference Station は、保留、リダイヤル、消音などの機能もサポートしています。
こうした従来の電話機能に加えて、IP Conference Station には、この Station を IP ネットワーキング装置として管理し、モニタできるようにする機能も組み込まれています。IP Conference Station では、DHCP、TFTP、IP 設定などの機能をローカルに設定できます。また、IP Conference Station を企業の Lightweight Directory Access Protocol 3 (LDAP3)標準ディレクトリと統合すると、ユーザは同僚の連絡先情報を IP Conference Station で直接検索できるようになります。
Cisco CallManager から、その他の設定値を変更できます。これらの設定値は、IP Conference Station のネットワーク設定値から表示できます。これらの設定値の指定については、本書を参照してください。
IP Conference Station には、データ ネットワークにアクセスし、この IP Conference Station に電力を供給するために、次の接続機構が組み込まれています。
• 電源インターフェイス モジュール(PIM)。IP Conference Station とネットワークを接続します。
• RJ-45 コネクタ 1 個。データ ネットワークにアクセスし、PIM に接続します。PIM が IP Conference Station に電力を供給します。
IP Conference Station が IP Telephony ネットワーク内で機能するには、ネットワーク接続を確保するために、ネットワーキング装置(たとえば、Cisco Catalyst スイッチ)に接続する必要があります。また、IP Conference Station は、コールの発信と受信のために、Cisco CallManager システムに登録することも必要です。
Cisco CallManager は、オープン型の業界標準コール処理システムです。
Cisco CallManager ソフトウェアは、Windows 2000 サーバ上で動作し、電話機間のコールのセットアップと切断を行うことで、従来の PBX 機能を企業 IP ネットワークに組み込みます。Cisco CallManager は、IP Telephony システムのコンポーネント、Conference Station、電話機、アクセス ゲートウェイ、および電話会議やルート計画などの機能に必要なリソースを管理します。
この章で説明されている IP 装置と連携して動作するように Cisco CallManager を設定する方法については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』および『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。
IP Conference Station は、VoIP ネットワークに接続されると、標準の始動プロセスが実行されます。
IP Conference Station は、ファームウェア イメージとユーザ定義の設定情報を格納した不揮発性フラッシュ メモリを備えています。始動時に、IP Conference Station はブートストラップ ローダーを実行し、このローダーが、フラッシュ メモリに格納されている IP Conference Station イメージをロードします。このイメージを使って、Station はそのソフトウェアとハードウェアを初期化します。
IP Conference Station を Cisco Catalyst スイッチに接続すると、今度は、スイッチが自分に定義されている VLAN (バーチャル LAN)を IP Conference Station に通知します。IP Conference Station は、自分の VLAN メンバーシップを知らない限り、ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)要求を実行して IP アドレスを求めることはできません。
IP Conference Station は、DHCP を使って IP アドレスを取得する場合、DHCP サーバに照会して IP アドレスを取得します。
DHCP サーバは、IP アドレスを割り当てるだけでなく、IP Conference Station が TFTP サーバの方を向くようにもします。TFTP 情報をサーバからクライアントに渡すには、DHCP サーバ上でオプション 150 を設定する必要があります。
IP Conference Station に IP アドレスが静的に定義されている場合は、代替 TFTP サーバの IP アドレスを手動で設定する必要があります。その結果、IP Conference Station はこの代替 TFTP サーバを使用して、そこから情報を受信します。
各テレフォニー装置用のコンフィギュレーション ファイル(.cnf ファイル形式)は、Cisco CallManager 用の接続パラメータを定義しており、TFTP サーバに格納されています。
Cisco CallManager で自動登録を使用可能にした場合、IP Conference Station は、TFTP サーバにあるデフォルトのコンフィギュレーション ファイル
(XMLDefault.cnf.xml)にアクセスします。手動で IP Conference Station を Cisco CallManager データベースに入力した場合、Station は、その装置名に対応する .xml ファイルにアクセスします。
コンフィギュレーション ファイルは、IP Conference Station と Cisco CallManager との通信方法を定義します。Station は、コンフィギュレーション ファイルを TFTP サーバから取得した後、リスト上で最も優先順位が高い Cisco CallManager への TCP 接続を試みます。
IP Conference Station を設置して設定するには、いくつかのネットワーク設定値を指定し、Cisco CallManager をセットアップしてから、 IP Conference Station 上の変更点を手動で設定する必要があります。
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Cisco CallManager のマニュアルまたは Cisco CallManager アプリケーションのオンライン ヘルプを参照 |
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IP Conference Station は、自動登録を使用して登録するか、手動で Cisco CallManager データベースに追加するかを決定する |
IP Conference Station を Cisco CallManager データベースに追加する方法、および電話番号の割り当て方法を決定する |
• 「設置の準備」を参照。 • Cisco CallManager のマニュアルまたは |
「設置およびネットワークとの接続」 を参照。 |
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「始動時のネットワーク設定値の設定」 および 「ネットワーク設定値へのアクセス」 を参照。 |