この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
CMX 分析のユーザ インターフェイスを使用することで、さまざまな分析手法を使用してワイヤレス デバイスのロケーション情報を分析することができます。
ユーザ名とパスワードを使用して CMX 分析のユーザ インターフェイスにログインします(図 4-1 を参照)。
• ゾーンやプレゼンス サイトを移動するビジターに関するさまざまなパラメータを可視化して把握しやすくする、簡単な方法を提供します。
• さまざまなウィジェットでページの表示をカスタマイズして、調査の関心事に適合させることができます。
• ゾーンやプレゼンス サイト内のビジター数、費やす時間、訪れる頻度を推定します。
[CMX Analytics] ダッシュボードは、ゾーンまたはプレゼンス サイトに移動したビジターに関するさまざまなパラメータを可視化して把握しやすくする簡単な方法を提供します。日々の分析ダッシュボードの利用で、現在のトレンドまたはイベントを調べ、要件に応じてさまざまなウィジェットによりダッシュボードをカスタマイズできます。
(注) ダッシュボード タブのデータはフィルタリングされ、検知されていた期間が 5 分以上 10 時間未満であるデバイスが表示されます。これらの滞在時間パラメータを変更するには、CMX 分析ユーザ インターフェイスで [Setting] > [CMX Analytics] > [Threshold Settings] より行ってください。
デフォルトでは、[Dashboard] タブは、CMX 分析の UI ログインするときに表示され、次の内容が含まれます(図 4-2 を参照)。
• [Page selector]:[Page selector] アイコンをクリックして、左側のペインを表示します。左側のペインに、次の内容が表示されます。
– [Add Page]:パーソナライズされたダッシュボードを作成します。
– ページのタイトルをクリックすると、名前の変更、保存、および削除を実行できます。
ダッシュボードに新しいウィジェットを追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Dashboard] ページの左上側にある [Page selector] アイコンをクリックします。
ステップ 2 左側のペインから [+ Add Page] をクリックします。4 つのウィジェット ダッシュボードが右側のペインに表示されます。
ステップ 3 [Untitled Page] テキスト ボックスにダッシュボードの名前を入力し、[Save] をクリックします。左側のペインに新規に追加されたダッシュボードが表示されます。
ステップ 4 [+ Add Widget] をクリックして、ダッシュボードに新しいウィジェットを追加します。[Add a Widget] ダイアログボックスが開きます。
ステップ 5 [Add a Widget] ダイアログボックスで、次の内容を実行します。
• フロア マップから、分析に含めるビルディング内の場所を選択します。
(注) 場所の選択は、ロケーション対応ゾーンでのみ使用でき、プレゼンス対応サイトでは使用できません。
• [Analytic] タブで、ウィジェットの分析パラメータを選択します([Dwell]、[Device Count]、または [Conversion Percentage])。
– [Dwell]:デバイスがターゲット ゾーンまたはサイトにとどまっていた平均時間を表示します。
– [Device Count]:ゾーン内またはサイト内のデバイスの数を表示します。
– [Conversion Percentage]:ストア内に入ったデバイスと、ストアを通過したデバイスの割合を表示します。
(注) [Conversion Percentage Widget] はプレゼンス分析でのみ表示されます。
• [Visualization] タブで、ウィジェットの表示形式を選択します([Line Chart] または [Bar Chart])。
– ロケーション対応ゾーンのデータを収集するには、検索テキスト ボックスにゾーン名の一部またはゾーン名全体を入力してクイック検索を実行するか、該当するゾーンの横にあるオプション ボタンを選択します。
– プレゼンス対応サイトのデータを収集するには、検索テキスト ボックスにサイト名の一部またはサイト名全体を入力してクイック検索を実行するか、該当するプレゼンス サイトの横にあるオプション ボタンを選択します。
– カレンダー アイコンをクリックして、開始日と終了日を選択するか、[Select from a Preset] ドロップダウン リストからプリセット値を選択します。選択可能なプリセットは、[Today]、[Yesterday]、[This Week]、[This Month]、および [Last Month] です。
– 時間アイコンをクリックして、時刻、時間、分を選択するか、[Select from a Preset] ドロップダウン リストからプリセット値を選択します。使用可能なプリセットは、[All day]、[Business hours]、[Morning]、[Lunch time]、[Afternoon]、および [Evening] です。
ステップ 6 [ADD WIDGET] をクリックして、ダッシュボードにこのウィジェットを追加します。
新たに追加されたウィジェットとデータがダッシュボードに表示されます。このデータは、ビジター トラフィックの傾向、滞在時間、新規ビジターと アクセスを繰り返すビジターの対比などの情報を示します。この統計情報をもとに、顧客エンゲージメントの改善を図ることができます。
ダッシュボード内で個々のウィジェットを編集するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ウィジェットの右上隅にある アイコンをクリックします。
ステップ 2 必要なパラメータを編集し、[Save Changes] をクリックします。
[Analytics] タブで、ビルディングまたは環境を通過するデバイスの詳細な分析を実行し、3D および 2D 環境で分析の結果を表示できます。
[Rules] ペインを使用することで、分析の適用対象となる特定のデバイス セットを識別できます。そして、次の内容を表示できます。
• [Building]:分析用に MSE と同期されたすべてのビルディングを示します。
• [Type]:実行する分析の各種タイプを表示します([Zone Analysis]、[Alternative Path Analysis]、[Heat Maps]、および [Location Analysis])。詳細については、「「分析」」を参照してください。
• [Date/Time]:これは、特定の日時に分析を制限します。[Date/Time] グループ ボックスをクリックして、次の内容を設定します。
(注) 日付セレクタを使用すると、データベースに利用可能なデータが存在する日付のみを選択できます。
– カレンダー アイコンをクリックして、開始日と終了日を選択するか、[Select from a Preset] ドロップダウン リストからプリセット値を選択します。選択可能なプリセットは、[Today]、[Yesterday]、[This Week]、[This Month]、および [Last Month] です。
– 時間アイコンをクリックして、時刻、時間、分を選択するか、[Select from a Preset] ドロップダウン リストからプリセット値を選択します。使用可能なプリセットは、[All Day]、[Business Hours]、[Morning]、[Lunch Time]、[Afternoon]、および [Evening] です。
(注) 特定の期間の次のパスに限り、分析の対象となります。たとえば、期間が午前 6 時と午後 4 時の間である場合、午前 6 時から開始して午後 4 時までに終了する時間の方向に限り分析の対象となります。
• [Zones]:これは、特定のゾーンに分析を制限します。[Zones] グループ ボックスをクリックして、次の内容を設定します。
– [Restrict to Zones]:このチェックボックスをオンにし、1 つ以上のゾーンを選択して、選択したゾーンに分析を制限します。ビルディングの一部だけ分析する場合は、選択された部分に関する情報のみ表示されます。
(注) ゾーンは、Prime Infrastructure でのカバレッジ領域として定義されています。関連付けられたデータがある場合に、ゾーン名が維持されます。そのため、Prime Infrastructure の以前のゾーンを削除する間、自然なデータのプルーニングまたはロールオーバー中にデータベースから消えるまで、以前のゾーンが [Analytics] のメニューに残されます。
• [Path Filters]:これは、分析用に事前定義されたゾーンで、特定のパスを通ったデバイスに分析を制限します。次のオプションがあります。
– [Starts In]:[Starts In] ドロップダウン リストから、最初にワイヤレス デバイスが検出されたゾーンを選択します。
– [Visits]:[Visits] ドロップダウン リストから、デバイスが通過する中間ゾーンを選択します。
– [Ends In]:[Ends In] ドロップダウン リストから、最後にデバイスが検出されたゾーンを選択します。
• [Tags]:これは、ポイント、パスおよびデバイスに関連付けられている追加ラベルを設定します。これにより、製造業者、アソシエート/プローブなどの特性に基づいてデバイスの選択を記述することができます。
• [Advanced Filters]:これは、特定の特性のポイントおよびパスに分析を制限します。
– [Location Filters]:[Location Filters] では、滞在時間を詳しく把握しているポイントを選択できます。これは、複数のポイントが隣接して検出された場合に利用します。これらの(実際の)ポイントは 1 つに置き換えられ、これに関連付けられる滞在時間は最初と最後のポイント間の経過期間になります。少ないデータを使用しますが、主にこのフィルタが滞在時間のより正確な見積りを得るために使用されます。副次的な影響として、内部にこれらのポイントのインスタンスを持つデバイス/パスを特定します。見積った滞在には、実際のパスを含むすべてのポイントが含まれます。
– [Path Filters]:[Path Filters] を使用することで、パスの定量的な制約に基づいて分析するデータを選択することができます。次の異なる定量的制約を選択して、パス フィルタのパスに使用できます。
• [Length]:[Length] は、分析対象をポイント間の直線距離の合計内にあるパスに制限します。
• [Duration]:[Duration] は、分析対象をパス上の最初と最後の時間ポイント間の合計期間に制限します。
• [Hops]:[Hops] は、そのパス上で行われたロケーション観測の数の測定値です。
• [Granularity] オプション:ここでは、検索する一般的なロケーションの数を指定できます。
(注) [Number of Locations and Optimal] フィールドは、[Typical Locations] 分析に対して表示されます。
– [Number of Locations]:分析に含めるロケーションの数を入力します。ゾーン分析で多数のロケーションを選択すると、その領域全体でマーカーが高密度に集中します。
[Analytics] タブには、ページの右上部にツールバーがあります(図 4-5 を参照)。
図 4-5 [Analytics] タブのナビゲーション ツールバー:右上
• [Top View]:フロア マップの上面図を表示します。
• [Site View]:フロア マップの側面図を表示します。
[Analytics] タブには、ページの右下にナビゲーション ツールバーがあります。このウィンドウでは、2D および 3D 環境で表示している場合は、3D または 2D ナビゲーションおよびビルディングまたは領域の可視化できるオーバーレイへのアクセスが提供されています。
図 4-6 [Analytics] タブのナビゲーション ツールバー:右下
– [3D]:CMX 分析システムでは、分析結果を 3D 環境で表示できる機能が提供されています。これにより、フロア パスが複数ある場合や、複数階のビルディングで滞在時間が計算されるときに、結果がわかりやすくなります。
– [2D]:CMX 分析では、分析結果を 2D で表示できる機能が提供されています。2D 環境は、オープン スペースの分析または地理的状況にビルを配置するなど、主に屋外の視覚化に使用されます。
• [Rotate/Move]:これをクリックして、フロア図面を移動または回転します。
• [Floorplan]:これをクリックして、ビルディングの個々のフロア図面を表示します。
• CMX 分析システムを設定します。詳細については、「CMX 分析システムのセット アップのワークフロー」を参照してください。
• CMX 分析では、Three.js library を介して WebGL を使用した分析結果の 3D 表示がサポートされます。互換性のあるブラウザの詳細については、「WebGL 要件」を参照してください。
CMX 分析レポートは、共通の行動パターンを長期にわたってモニタするために必要です。ビルディング全体での移動状況だけでなく、ビルディングの個々のゾーンでの行動パターンについてよりゾーン指向の分析を提供します。詳細については、「レポート」を参照してください。