Cisco WAE の管理
ナビゲーション領域の Cisco WAE メニュー項目を使用して、WAE コンポーネントのステータスの表示や WAE 上のコンポーネントの起動と停止のような基本操作を実行します。図10-2 に、[Cisco WAE Control] ウィンドウを示します。
図10-2 [Cisco WAE Control] ウィンドウ
[Cisco WAE] メニュー項目には、次のオプションがあります。
• [Control] ― 「[Control] オプション」の説明に従って、WAE とそのコンポーネントを制御できます。
• [Configuration] ― 「[Configuration] オプション」の説明に従って、基本的な設定作業を実行できます。
• [Utilities] ― 「[Utilities] オプション」の説明に従って、WAE でさまざまなメンテナンス ユーティリティを実行できます。
• [Monitoring] ― 「WAE の監視」の説明に従って、WAE の CPU とディスク利用率に関する表とグラフを表示できます。
• [Logs] ― 「WAE ログの表示」の説明に従って、さまざまな WAE サブシステムに関するイベント ログを表示できます。
[Control] オプション
[Control] オプションは、次のタブを表示します。
• [Components] ― 各 WAE コンポーネントの動作ステータスを表示できます。任意のコンポーネントを起動、停止、および再起動できます。詳細については、「コンポーネントの起動と停止」を参照してください。
• [Registration] ― WAE を WAAS Central Manager に登録し、登録を解除できます。詳細については、「WAE の登録と登録解除」を参照してください。
• [Backup] ― WAE 設定ファイルをダウンロードして保存し、必要なら、これらのファイルを WAE に復元できます。詳細については、「設定ファイルのバックアップ」および「設定ファイルの復元」を参照してください。
コンポーネントの起動と停止
[Components] タブを使用すると、どのコンポーネントが動作し、どのコンポーネントが動作していないかを表示し、コンポーネントを起動、停止、および再起動できます。
このタブから [Refresh] をクリックすると、各コンポーネントのステータスをアップデートし、WAE Device Manager インターフェイスをアップデートして、WAAS Central Manager GUI からデバイスに行った最近の変更を反映できます。たとえば WAE Device Manager にログインするとき、デバイスを透過的 CIFS アクセラレータに設定すると、 [Refresh] をクリックするか、再び WAE Device Manager にログインするまで、この変更は反映されません。
(注) コンポーネントが動作していない場合、そのほとんどの設定をオフラインで実行できます。ただし、コンポーネントに行った設定変更は、再起動しないと有効になりません。
(注) デバイスが WAAS Central Manager に登録されていない場合は、コンポーネントを起動または停止しないでください。
コンポーネントを起動および停止するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Cisco WAE Control] ウィンドウの [Components] タブで、アクティブにしたいコンポーネントを選択し、 [Start] をクリックします。
数秒後に、図10-3 に示すように、選択したコンポーネントの横に、そのステータスが動作中であることを示す緑色のチェックマーク が表示されます。
図10-3 [Components] タブ--コンポーネントの起動
• コンポーネントを停止するには、リストからコンポーネントを選択し、 [Stop] をクリックします。
数秒後に、選択したコンポーネントの横に、動作していないことを示す赤色の が表示されます。
• WAE コンポーネントを再起動するには、リストからコンポーネントを選択し、 [Restart] をクリックします。
• WAE コンポーネントの現在の状態を表示するには、 [Refresh] をクリックします。
WAE の登録と登録解除
[Registration] タブを使用すると、指定した WAAS Central Manager に WAE を登録したり、WAE の登録を解除できます。WAE を登録すると、WAAS Central Manager GUI から WAE を表示し、管理できます。
WAE を登録するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Cisco WAE Control] ウィンドウで、 [Registration] タブをクリックします(図10-4 を参照)。
図10-4 [Cisco WAE Control] -- [Registration] タブ
ステップ 2 [Central Host] フィールドで、WAAS Central Manager のアドレスが表示されることを確認します。このフィールドにアドレスが表示されない場合、WAE は Central Manager に登録されていません。
ステップ 3 [Register] をクリックして、WAE を登録します。
「Registration will update the WAE properties in the WAAS Central Manager. Are you sure?」メッセージが表示されます。[OK] をクリックします。成功すると、「Appliance registered successfully」メッセージが表示されます。
ステップ 4 [Unregister] をクリックして、Cisco WAE の登録を解除します。
成功すると、「Appliance unregistered successfully」メッセージが表示されます。
(注) WAE の登録を解除すると、WAAS Central Manager GUI でそのために定義されているすべてのポリシーが削除されます。
設定ファイルのバックアップ
[Backup] タブを使用すると、WAE の設定ファイルをバックアップおよび復元できます。
WAE 設定をバックアップするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Cisco WAE Control] ウィンドウで、 [Backup] タブをクリックします(図10-5 を参照)。
図10-5 [Cisco WAE Control] -- [Backup] タブ
ステップ 2 [Download configuration backup] 領域で、 [Download] をクリックします。
ステップ 3 [File Download] ウィンドウで、 [Save] をクリックします。
ステップ 4 [Save As] ウィンドウで、ファイルを保存したい位置まで移動しますまた、ファイル名を変更することもできます。
ステップ 5 [Save] をクリックします。
WAE 設定ファイルが選択した送信先フォルダへダウンロードされ、1 つの圧縮ファイルにストアされます。
バックアップからファイルを復元する方法については、「設定ファイルの復元」を参照してください。
設定ファイルの復元
[Backup] タブを使用すると、WAE の設定ファイルを復元できます。設定を復元すると、WAE はバックアップを実行する前の状態へ戻ります。
設定ファイルを復元するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Restore configuration from backup] 領域から、 [Browse] をクリックして、復元したいバックアップ ファイルの位置までナビゲートします。
ステップ 2 [Upload] をクリックして、選択した設定ファイルを復元します。
(注) アップロードが完了すると、WAE がリロードされます。
[Configuration] オプション
[Cisco WAE] メニュー項目の [Configuration] オプションは、次のタブを表示します。
• [SNMP] ― WAE でイベント MIB とロギング トラップを有効にできます。詳細については、「SNMP 設定の構成」を参照してください。
• [Networking] ― 『 Cisco Wide Area Application Services Quick Configuration Guide 』に説明されているデバイスの初期設定中に定義した WAE 設定を表示できます。詳細については、「ネットワーク設定の表示」を参照してください。
• [Windows Authentication] ― Windows 認証がデバイス ログイン、切断モード、および CLI 設定を有効にするために WAE に必要な設定を定義できます。詳細については、「Windows 認証の設定」を参照してください。
• [Print Services] ― 印刷サービスの設定を可能にします。印刷サービスを設定する詳細については、「WAAS レガシー印刷サービスの設定および管理」を参照してください。
• [Notifier] ― WAE がアラートを生成したときに通知を送信する E メール アドレスを定義できます。詳細については、「通知設定の定義」を参照してください。
SNMP 設定の構成
[SNMP] タブを使用すると、Cisco WAE で SNMP 設定を構成できます。SNMP 設定を構成するには、[Configuration] ウィンドウの [SNMP] タブをクリックします。[SNMP] タブが表示されます(図10-6 を参照)。
図10-6 [WAE Configuration] -- [SNMP] タブ
このタブでは、次の設定を構成できます。
• [SNMP community] ― WAE の SNMP エージェントにアクセスするときに認証用のパスワードとして使用する、読み取りアクセス用 SNMP コミュニティ ストリングを設定します。
• [SNMP community (R/W)] ― WAE の SNMP エージェントにアクセスするときに認証用のパスワードとして使用する、読み取りと書き込みアクセス用 SNMP コミュニティ ストリングを設定します。
• [Enable event MIB traps] ― WAE は、[SNMP notification host] フィールドに指定した SNMP ホストへイベント MIB トラップを送信できます。
• [Enable logging traps] ― デバイスのロギング トラップを有効にします。
• [SNMP notification host] ― WAE が MIB およびロギング トラップをホストへ送信できるように、SNMP ホストの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
このページで変更を行ったあとで [Save] をクリックするか、 [Cancel] をクリックして変更を取り消します。
ネットワーク設定の表示
[Networking] タブ(図10-7 を参照)を使用すると、WAE と LAN 間の接続パラメータを表示できます。
WAE 接続設定を表示するには、[Configuration] ウィンドウの [Networking] タブをクリックします。
図10-7 [Cisco WAE Configuration] -- [Networking] タブ
[Networking] タブには、次の情報が含まれます。
• [Machine name] ― WAE のホスト名
• [DHCP] ― ネットワークで DHCP サーバが使用できるかどうか
• [IP Address]
• [Net mask]
• [Default Gateway]
• [DNS Server 1]
• [DNS Server 2]
• [Domain Name]
• [MAC Address]
• [Time Zone]
Windows 認証の設定
WAAS Central Manager GUI と WAE Device Manager は、Pluggable Authentication Modules(PAM; プラグイン可能な認証モジュール)を使用してユーザ ログインを認証します。WAAS Central Manager GUI で定義した管理ユーザは、WAE Device Manager へ配信されます。管理ユーザ認証は、WAAS Central Manager GUI または WAE Device Manager へのログイン時のみ実行されます。各 WAE にはデフォルトの GUI および CLI ユーザがあり、そのユーザ名は admin、パスワードは default です。このユーザ アカウントは削除できませんが、パスワードは変更できます。
(注) CLI ユーザ アカウント情報と管理 GUI 設定が一致しない場合は、設定配信時に管理 GUI 設定が一致しないすべての CLI ユーザ アカウント情報を更新します。CLI ユーザ アカウント設定を構成すると、ユーザにこの動作を知らせる警告が CLI ユーザに表示されます。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「ローカル データベースを使用したログイン認証および許可について」
• 「サポートされている認証方式」
• 「LDAP サーバ署名」
• 「Windows 認証の設定」
• 「Windows 認証ステータスの確認」
ローカル データベースを使用したログイン認証および許可について
ローカル ユーザ認証および許可は、ローカルで設定されたユーザ名とパスワードを使用して、管理ユーザ ログインの試行を認証します。ログインとパスワードは、各 WAE のローカルです。
デフォルトで、ローカル ユーザ ログイン認証が、一次認証方式として有効になります。ローカル ユーザ ログイン認証を無効にできるのは、他の管理ログイン認証方式を有効にしたあとだけです。ただし、ローカル ユーザ ログイン認証を無効にすると、その他のすべての管理ログイン認証方式が無効になった場合に、ローカル ユーザ ログイン認証は自動的に再度有効になります。
Windows ドメイン認証は、別のユーザ ログイン認証方式です。コンソール、Telnet、FTP、SSH、または HTTP(WAFS Central Manager および WAE Device Manager のインターフェイス)を使用して、Windows ドメイン ユーザを認証できます。
サポートされている認証方式
WAE で Windows 認証を有効にすると、ドメイン コントローラに登録するときのユーザ、WAE、および印刷サービスの認証プロセスの安全性を強化する追加設定を構成できます。
WAFS は、WAE で次の Windows 認証方式をサポートしています。
• NTLMv2 認証 ― ほとんどの Windows オペレーティング システムに組み込まれている認証プロトコル
• Kerberos ― 秘密鍵暗号方式を使用し、Windows 2003 Server に組み込まれている Windows 認証プロトコル
LDAP サーバ署名
Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)サーバ署名は、Microsoft Windows Server のネットワーク セキュリティ設定の設定オプションです。このオプションは、WAE のような LDAP クライアントの署名要件を制御します。LDAP 署名は、LDAP パケットがネットワークの途中で改変されていないことを確認し、パッケージ データが既知の送信元から発信されたことを保証するために使用されます。
WAAS ソフトウェアでは、ドメイン セキュリティ ポリシー用の LDAP サーバ署名要件オプションを「Require signing(署名が必要)」に設定すると、Windows 2003 ドメインを使用したプリント サービスとログイン認証がどちらもサポートされます。LDAP サーバ署名機能により、WAE はドメインに参加してユーザを安全に認証できます。
(注) LDAP 署名を要求するように Windows ドメイン コントローラを設定するときは、CLI から smb-conf section "global" name "ldap ssl" value "start_tls" グローバル設定コマンドを使用して、WAE 上の LDAP サーバ署名も設定する必要があります。このオプションは、WAE Device Manager インターフェイスを使用して有効にできません。smb-conf コマンドを使用する方法については、『Cisco Wide Area Application Services Command Reference』を参照してください。
Windows 認証の設定
[Windows Authentication] タブを使用すると、WAE 上のセキュリティ設定を構成できます。
Windows 認証を設定するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAE Device Manager にログインします。
ステップ 2 [Configuration] ウィンドウで、 [Windows Authentication] タブをクリックします。
[Window Authentication] ウィンドウが表示されます(図10-8 を参照)。
図10-8 [Cisco WAE Configuration] -- [Windows Authentication] タブ
ステップ 3 NetBIOS 名を入力します。
NetBIOS 名は 15 文字以内であり、特殊文字を使用できません。
(注) デフォルトで、[NetBIOS name] フィールドには自動的にファイル エンジンのホスト名が入力されます。このホスト名が変化しても、NetBIOS フィールドは自動的に新しい名前にアップデートされません。
ステップ 4 ワークグループまたはドメイン名を短縮名形式で入力し、ワークグループ/ドメインが Windows NT 4 ドメインである場合は、 [NT Domain] チェック ボックスを選択します。
たとえば、ドメイン名が cisco.com の場合、短縮形は cisco です。ワークグループまたはドメインが Windows 2000 または Windows 2003 ドメインの場合は、 [NT Domain] チェック ボックスを選択しないでください。
[NT Domain] チェック ボックスを選択すると、ドメイン名と短縮名形式にピリオド(.)を入れることができますが、NT ドメインの完全修飾名を入力しないように注意してください。
ステップ 5 使用している Windows Internet Naming Service(WINS)サーバの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
ステップ 6 [Use NTLMv2 authentication] チェック ボックスを選択して、NTLMv2 認証を有効にします。
(注) すべてのクライアントのセキュリティ ポリシーが「Send NTLMv2 responses only/Refuse LM and NTLM」に設定された場合にのみ、NTLMv2 サポートを有効にします。クライアントが必要としないのに NTLMv2 を使用すると、認証が失敗することがあります。
ステップ 7 [Windows authentication for WAFS Management login] チェック ボックスを選択し、Windows ドメインを使用して、WAFS への Telnet、FTP、コンソール、SSH、およびユーザ インターフェイス(WAAS Central Manager GUI および WAE Device Manager)ログインを認証します。
WAAS Central Manager GUI を通じてユーザを追加するときは、ログイン パスワードが WAE にストアされているローカル ユーザとしてユーザを設定するオプションがあります。ローカル ユーザは WAE によって認証されますが、ローカルでないユーザは一般に Windows ドメイン認証を使用して確認されます。
• [Windows authentication for file server failover] ― このデバイスに対して切断モードを有効にします。(このオプションは、Edge WAE だけに表示されます)。詳細については、「WAN 障害に対する WAAS ネットワークの準備」を参照してください。
ステップ 8 Kerberos 認証を使用している場合は、 [Kerberos enabled] チェック ボックスを選択し、次の情報を指定します。
• Kerberos 領域の完全修飾名。すべての Windows 2000 ドメインは Kerberos 領域ですが、領域名は常にドメイン名をすべて大文字にしたバージョンです。
• Key Distribution Center(KDC; 鍵発行局)の完全修飾名または IP アドレス。また、次の形式を使用してポートを指定することもできます。IP アドレスまたは名前:ポート番号。たとえば、10.10.10.2:88。
• 組織単位。
ステップ 7 で説明した 1 つ以上のボックスを選択しないと、Kerberos 認証を有効にできません。Kerberos を有効にしたら、WAE のクロックがドメイン コントローラのクロックの 5 分以内にあることを確認します。そうでない場合は、ドメイン コントローラは、認証に Kerberos を使用しません。
Windows 2000(SP4 搭載)または Windows 2003(SP1 搭載)ドメイン コントローラを使用している場合は、Kerberos 認証を有効にする必要があります。
ステップ 9 LDAP サーバ署名を要求するようにドメイン コントローラを設定した場合は、WAAS CLI から smb-conf section global name "ldap ssl" value "start_tls" グローバル設定コマンドを使用して、WAE 上の LDAP サーバ署名を有効にする必要があります。 smb-conf コマンドを使用する方法については、『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
ステップ 10 [Register WAE with Domain Controller] チェック ボックスを選択します。
(注) Kerberos を有効または無効にするときは、WAE をドメイン コントローラに登録し、Windows 認証を有効にするか、NetBIOS 名、ワークグループ、または Kerberos 領域を変更する必要があります。
チェック ボックスの下に、一連のフィールドが表示されます。これらのフィールドに次の情報を入力します。
• ドメイン コントローラ(IP アドレスでなく、名前を入力します)
Kerberos が無効になっている場合のみ、ドメイン コントローラの NetBIOS 名を入力できます。Kerberos が有効になっている場合は、ドメイン コントローラの Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)を入力できます。
• ドメイン管理者ユーザ名(ユーザ名、ドメイン\ユーザ名、またはドメイン+ユーザ名を入力します)
• ドメイン管理者パスワード
ステップ 11 [Save] をクリックします。
Windows 認証設定が保存され、WAE がドメイン コントローラに登録されます。
ステップ 12 Windows 認証が正しく動作していることを確認します。「Windows 認証ステータスの確認」を参照してください。
Windows 認証ステータスの確認
Windows 認証を有効にしたら、Windows 認証ステータスを確認し、認証問題の解決に有用な組み込みテストの結果を表示できます。
「Windows 認証の設定」に説明されている設定を正しく設定しないと、Windows 認証問題が発生することがあります。また、ドメイン コントローラの設定が変化しても、問題が発生することがあります。
[Authentication Details] ウィンドウは、次の情報を表示します。
• winbind 認証テストのリスト
• 各テストの結果
• 合格または不合格のインジケータ
• テストに合格しなかった理由を解明するためのヒント
Windows 認証ステータスを確認するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Windows Authentication] タブで、[Show authentication status] をクリックします。
認証ステータスが表示されるまでに時間がかかり、認証ステータスを取得するときに WAE のパフォーマンスが低下する場合があることを説明するメッセージが表示されます。
ステップ 2 メッセージ ダイアログボックスで、 [OK] をクリックして続行するか、 [Cancel] をクリックして認証詳細の表示を取り消します。
[OK] をクリックすると、[Authentication Details] ウィンドウが表示されます(図10-9 を参照)。
図10-9 [Authentication Details] ウィンドウ
ステップ 3 ウィンドウの一番上にある [Authentication status] フィールドを確認します。
[status] フィールドが「OK」の場合、Windows 認証は正しく機能しています。このフィールドが「Not OK」の場合は、次の手順に進みます。
ステップ 4 各テストのステータスを表示し、提供されるトラブルシューティングのヒントを使用して問題を解決します。
表10-1 で、これらのテストについて説明します。
表10-1 認証テストの説明
|
|
wbinfo -t |
Samba サーバが Windows ドメインに追加されるときに作成されるワークステーション信用アカウントが動作していることを確認します。 |
wbinfo -a |
指定したユーザ名とパスワードに基づいてドメイン認定証をテストします。このテストを実行するには、適切なユーザ名とパスワードを入力し、 [Refresh] をクリックします。テスト結果が表示されるのを待ちます。 |
wbinfo -D |
ドメインに関する Samba からの情報を表示します。 |
wbinfo --sequence |
すべての既知のドメインのシーケンス番号を表示します。 |
Time skew |
WAE と KDC サーバ間の時間オフセットを表示します。時間オフセットは 5 分以内でなければなりません。そうでない場合、Windows KDC サーバは、認証に Kerberos を使用しません。WAAS CLI を使用して、WAE 上の時間を設定できます。 このテストは、Kerberos 認証が有効になっている場合のみ実行されます。 |
ステップ 5 [Refresh] をクリックして、すべてのテストが正常に完了することを確認します。
通知設定の定義
[Notifier] タブを使用すると、WAE がアラートを生成したときに通知を送信する電子メール アドレスを定義できます。
通知設定を定義するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Configuration] ウィンドウで、 [Notifier] タブをクリックします(図10-10 を参照)。
図10-10 [Notifier] タブ
ステップ 2 [Email address] フィールドに、この WAE に関する通知を送信するアドレスを入力します。
ステップ 3 [Mail server host name] フィールドに、メール サーバ ホストの名前を入力します。
ステップ 4 [Time period] フィールドに、E メールを送信するまでに通知を蓄積する時間を入力し、ドロップダウン リストから関連する時間単位([min] または [sec])を選択します。
ステップ 5 [Notify Level] ドロップダウン リストから、通知を生成するための最小イベント重大度を選択します。
ステップ 6 [Mail server port] フィールドに、メール サーバに接続するためのポート番号を入力します。
ステップ 7 通知を送信するために WAE がメール サーバにログインする必要がある場合は、 [Login to server] チェック ボックスを選択します。このオプションを選択すると、追加フィールドが有効になります。
ステップ 8 [Server username] フィールドに、メール サーバにアクセスするためのユーザ名を入力します。
ステップ 9 [Server password] フィールドに、メール サーバにアクセスするためのパスワードを入力します。
ステップ 10 [From] フィールドに、各 E メール通知の [From] フィールドに表示する文面を入力します。
ステップ 11 [Subject] フィールドに、各通知の標題として表示する文面を入力します。
ステップ 12 [SNMP Notify Level] ドロップダウン リストから、SNMP 通知を生成するための最小イベント重大度を選択します。
ステップ 13 [Save] をクリックします。
サポート ユーティリティの実行
[Support] タブは、デバイスで動作する WAAS ソフトウェア バージョンとビルド番号を含む WAE に関する製品情報を表示します。
また、[Support] タブを使用すると、さまざまなコンポーネントの設定ログ ファイルなど、WAE とその動作の現在の状態のスナップショットを提供するシステム レポートをダウンロードできます。サポートが必要な場合、このレポートをシスコ テクニカル サポート(TAC)へ送信できます。
(注) システム レポート全体をダウンロードすると、WAE のパフォーマンスに影響する場合があります。そのため、ピーク時間を避けてシステム レポートをダウンロードするか、レポートの日付範囲を制限することを推奨します。
システム レポートをダウンロードするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Utilities] ウィンドウで、 [Support] タブをクリックします。
[Support] ウィンドウが表示されます(図10-11 を参照)。
図10-11 [Utilities] -- [Support] タブ
ステップ 2 [System Report] 領域で、次のオプション ボタンのいずれかを選択します。
• [Full] ― システム レポート全体をダウンロードします。
• [Specify Date:] ― 指定した日付範囲のレポートをダウンロードします(デフォルトは過去 7 日間)。
ステップ 3 [Estimate size] をクリックして、レポートのサイズを表示します。
レポートの実際のサイズが見積りと異なる場合があります。見積りサイズが大きい場合は、日付範囲を狭くするか、レポートを分断して、WAE の負荷を最小限に抑えることができます。
ステップ 4 [Download] をクリックします。
レポートをダウンロードすると、デバイス上のすべてのサービスのパフォーマンスに影響する場合があることを知らせるメッセージが表示されます。
ステップ 5 [OK] をクリックして、収集プロセスを開始します。
ステップ 6 [File Download] ウィンドウで、 [Save] をクリックします。
ステップ 7 [Save As] ウィンドウで、ファイルを保存したい位置まで移動します(また、ファイル名を変更することもできます)。 [Save] をクリックします。ファイルが tar gzip 形式で保存されます。
Cache Cleanup ユーティリティの実行
[WAFS Cache Cleanup] タブを使用すると、WAFS デバイス キャッシュからすべてのファイルを削除できます。
Cache Cleanup ユーティリティを実行するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Utilities] ウィンドウで、 [WAFS Cache Cleanup] タブをクリックします。
[WAFS Cache Cleanup] ウィンドウが表示されます(図10-12 を参照)。
図10-12 [Utilities] -- [WAFS Cache Cleanup] タブ
ステップ 2 [Run] をクリックして、キャッシュ内容を消去します。
File Server Rename ユーティリティの実行
[File Server Rename] タブを使用すると、WAAS デバイスで特定のファイル サーバ名のすべてのリソース用のリソース位置を変更できます。
File Server Rename ユーティリティを実行するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAFS Edge コンポーネントが動作している場合は、「コンポーネントの起動と停止」の説明に従って停止させてください。
ステップ 2 [Utilities] ウィンドウで、 [File Server Rename] タブをクリックします
ステップ 3 [Current File Server name] フィールドに、現在の名前を入力します。
ステップ 4 [New File Server name] フィールドに新しい名前を入力し、 [Run] をクリックして新しい名前を有効にします。
CifsAO の管理
ナビゲーション領域で [CifsAO] オプションを使用すると、事前配置作業の監視、WAFS デバイス統計情報の表示、およびログの表示が可能になります。[CifsAO] オプションには、次のメニュー項目があります。
• [Preposition] ― WAAS Central Manager GUI で作成した事前配置ポリシーの進行状況を監視できます。さらに、オプションで事前配置作業を停止できます。詳細については、「[Preposition] オプション」を参照してください。
• [Monitoring] ― 「Cisco WAE コンポーネントの監視」の説明に従って、表とグラフに WAFS デバイス統計情報を表示できます。
• [Logs] ― CIFS アクセラレータに関係するイベント ログを表示できます。詳細については、「Cisco WAE ログの表示」を参照してください。
[Preposition] オプション
[Preposition] オプションを使用すると、WAAS Central Manager GUI で作成した事前配置ポリシーの詳細と現在の状態を表示できます。これらのポリシーは、事前に設定したスケジュールに従って、どのファイルを予防的に WAAS デバイス キャッシュに配置するかを定義します。事前配置を使用すると、システム管理者は、効率を改善し、エンド ユーザがそれらのファイルに高速にアクセスできるように、ピーク時間外に、頻繁にアクセスされる大型のファイルを戦略的にネットワーク エッジに配置できます。
事前配置するファイルを含むルート ディレクトリ、各ポリシーのスケジュール、および各ポリシーの最新の作業のステータスのような情報を表示できます。また、各ポリシーの詳細な作業履歴を表示し、進行中の任意の作業を手動で停止できます。
このデバイス用の事前配置ポリシーを表示するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ナビゲーション領域で、 [Preposition] をクリックします。
[CifsAO > Preposition] ウィンドウが表示されます(図10-13 を参照)。
図10-13 [CifsAO > Prepsition] ウィンドウ
[Preposition] ウィンドウには、この WAFS Edge デバイスに割り当てられているすべての事前配置ポリシーを表示する表が含まれています。各ポリシーについて、次の情報が表示されます。
• ID ― 選択したポリシーの ID 番号
• Description ― ポリシーに割り当てられている説明的な名前
• Root Directory ― 事前に配置する内容の元のディレクトリ
• Schedule ― ポリシーに定義されたスケジュール
• Started ― システムがこのポリシーを最後に起動した日時
• Duration ― 最新の作業の経過時間
• Status ― リフレッシュ ボタンがクリックされるたびにアップデートされるポリシーの現在の状態。ポリシーで定義されている作業が現在実行されている場合、そのステータスは In Progress になります。進行中の事前配置作業を停止することができます。
• Termination reason ― ポリシーが停止した理由。
ステップ 2 詳細な作業履歴(選択したポリシーの反復)を表示するには、表からポリシーを選択し、 [View] をクリックします。
[Preposition Task Details] ウィンドウが表示されます(図10-14 を参照)。
図10-14 [Preposition Task Details] ウィンドウ
[Preposition Policy] ウィンドウの上部には、選択したポリシーに関する次の詳細が表示されます。
• [Create Date] ― ポリシーが作成された日時
• [Last Modified] ― ポリシーが最後に変更された日付
• [Total size] ― 事前配置するファイルの合計サイズに設定された制限値(存在する場合)
• [Min file size] ― ポリシーの影響を受けるルート ディレクトリ(および事前配置ポリシーに含まれるサブディレクトリ)内のファイルの最小サイズ
• [Max file size] ― ポリシーの影響を受けるルート ディレクトリ(および事前配置ポリシーに含まれるサブディレクトリ)内のファイルの最大サイズ
• [Perform on] ― 選択した位置から事前に配置するファイル(最後の事前配置後に変更されたファイル、定義された時間中に変更されたファイル、またはすべてのファイル)
[Preposition Policy] ウィンドウの下部には、選択したポリシーで実行された最新の作業(最大で最後の 10 反復)を表示する、次の情報を含む表が含まれています。
• [Total data] ― ポリシーで転送されるデータの合計量
• [# matching files] ― ポリシーの定義済みフィルタと一致するファイルの数
• [Amount copied] ― ポリシーの最新の実行でコピーされたデータの合計量(ポリシーが現在進行中である場合や、時間制約などのためにポリシーが完了しなかった場合、この量は、[Total data] フィールドに表示される量より少ない場合があります)
• [# files copied] ― ポリシーの最新の実行でコピーされたファイルの数
• [Throughput] ― ポリシーが達成したスループット(Kbps)
• [Termination reason] ― ポリシーが停止した理由(関連する場合)。ポリシーは、時間的、空間的制約で停止したり、管理者が手動で停止する場合があります。
ステップ 3 [Close] をクリックして、[Policies] ウィンドウへ戻ります。
(注) [Policies] ウィンドウに表示される情報をアップデートするには、[Refresh] をクリックします。
事前配置作業の停止
進行中の事前配置作業を任意の時点で停止することができます。事前配置作業を停止しても、作業を生成した事前配置ポリシーは削除されません。システムは、次のスケジュール時間になると、ポリシーに記述された作業を実行します。
(注) デバイスが WAAS Central Manager に登録されていない場合は、事前配置作業を停止しないでください。
事前配置作業を停止するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Policies] ウィンドウで、ステータスが In Progress のポリシーを選択し、 [Terminate] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
ステップ 2 [Yes] をクリックして作業を停止します。[View] をクリックして [Preposition Policy] ウィンドウを表示すると、作業履歴を表示する表に、最新の作業が管理者によって停止されたことを示すメッセージが含まれます。
WAE の監視
Cisco WAE、WAFS Core、WAFS Edge、および 透過的 CIFS アクセラレータ コンポーネントで使用できる [Monitoring] オプションを使用すると、WAE の現在の状態を示す詳細表を表示できます。また、選択したコンポーネントに関する履歴データを表示するグラフも提供されます。これらのグラフを使用すると、日、週、月、または年間の WAE 統計情報を追跡できます。
(注) WAE 統計情報とグラフは、フリーウェアの MRTG ユーティリティによって生成されます。詳細については、http://people.ee.ethz.ch/~oetiker/webtools/mrtg/ を参照してください。
表10-2 に示すように、監視オプションは WAE コンポーネントごとに異なります。
表10-2 コンポーネント別の監視オプション
|
|
Cisco WAE |
CPU とディスク ドライブの利用率 |
透過的 CIFS アクセラレータ |
CIFS トラフィックおよびキャッシュ |
WAFS Core |
接続 |
WAFS Edge |
接続、CIFS トラフィック、およびキャッシュ |
ここでは、次の内容について説明します。
• 「グラフの監視」
• 「Cisco WAE コンポーネントの監視」
• 「WAFS Core の監視」
• 「透過的 CIFS アクセラレータまたは WAFS Edge デバイスの監視」
グラフの監視
WAAS ソフトウェアは、監視統計ごとに 4 つの履歴グラフを生成します。各グラフは、次のように、選択したデータの異なる時間範囲を網羅します。
• [Daily] ― 過去 24 時間のデータを表示します。各データ点は、平均 5 分を表します。
• [Weekly] ― 過去 7 日間のデータを表示します。各データ点は、平均 30 分を表します。
• [Monthly] ― 過去 5 週間のデータを表示します。各データ点は、平均 2 時間を表します。
• [Yearly] ― 過去 12 か月のデータを表示します。各データ点は、平均 1 日を表します。
これらのグラフの下に、それぞれの時間範囲での最大値と監視される統計値の現在の値も表示されます。
表示オプション
特定の統計情報(接続しているセッションなど)に関する 4 つの履歴グラフを同時に表示したり、そのコンポーネントに使用できるすべての監視対照統計情報に関する日別グラフだけの索引ウィンドウを表示できます。
図10-15 に、ユーザが特定の統計情報に関する履歴グラフを表示することを選択したときの画面の例を示します。
図10-15 グラフ画面の例
図10-16 に、ユーザが索引グラフを表示することを選択したときの画面の例を示します。
図10-16 索引グラフ画面の例
ヒント 索引ウィンドウの各グラフは、リンクとして機能します。グラフをクリックすると、選択した統計情報に関する 4 つの履歴グラフすべてが表示されます。たとえば、WAFS Edge 索引グラフ ウィンドウで [Open Files Count] をクリックすると、日、週、月、および年間の Open Files Count 履歴グラフすべてが表示されます。ブラウザで [戻る]ボタンをクリックすると、索引グラフへ戻ります。
(注) ブラウザの[印刷]コマンドを使用すると、グラフを印刷できます。
Cisco WAE コンポーネントの監視
Cisco WAE コンポーネント用の [Monitoring] オプションは、WAE で監視される統計情報の表を表示します。この表から、WAE の Central Processing Unit(CPU; 中央処理装置)の利用率とディスク ドライブの利用率を示す履歴グラフを表示できます。
CPU 利用率は、CPU が使用する帯域幅と使用できる合計帯域幅の比率です。数値は、% で表示されます。ディスク ドライブ利用率は、すべてのディスク ドライブで使用されているディスク容量と使用できる合計ディスク容量の比率です。この数値も、% で表示されます。
WAE コンポーネントを監視するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ナビゲーション領域で、 [Cisco WAE] メニュー項目の下にある [Monitoring] をクリックします。
[Cisco WAE Monitoring] ウィンドウが表示されます(図10-17 を参照)。
図10-17 [Cisco WAE Monitoring] ウィンドウ
ステップ 2 次のいずれかを実行します。
• 表示したい統計情報(その行をクリックして)を選択し、 [View] をクリックして、その統計情報に関する履歴グラフを含むポップアップ ウィンドウを表示します。
• [View All] をクリックして、WAE コンポーネントの両方の統計情報に関する日別グラフを含む索引ウィンドウを表示します。
WAFS Core の監視
[WAFS Core] メニュー項目の [Monitoring] オプションは、次の 2 つのタブを表示します。
• [Connectivity] ― WAFS Core に関する接続統計情報の表を表示します。この表は、デフォルトで表示されます。
• [Graphs] ― WAFS Core で利用できるグラフのリストを表示します。
WAFS Core コンポーネントを監視するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ナビゲーション領域で、 [WAFS Core] コンポーネントの下にある [Monitoring] をクリックします。
[WAFS Core Monitoring] ウィンドウに、[Connectivity] タブが表示されます(図10-18 を参照)。
図10-18 [WAFS Core Monitoring] -- [Connectivity] タブ
[Connectivity] タブは、WAFS Core に関する次のデータを含む表を表示します。
• [ID] ― WAFS Core の英数字のシステム ID
• [Cluster] ― この WAFS Core が所属するコア クラスタの名前(ある場合)
• [Connected] ― WAFS Core が、現在その WAFS Edge デバイスに接続されている( )か、切断されている( )かの指標
• [Total Sent Messages] ― アクティブ化されてからこの WAFS Core が送信したメッセージの総数
• [Total Received Messages] ― アクティブ化されてからこの WAFS Core が受信したメッセージの総数
• [Total Bytes Sent] ― アクティブ化されてからこの WAFS Core が送信したバイトの総数
• [Total Bytes Received] ― アクティブ化されてからこの WAFS Core が受信したバイトの総数
ステップ 2 [Graphs] タブをクリックします(図10-19 を参照)。
図10-19 [WAFS Core Monitoring] -- [Graphs] タブ
WAFS Core コンポーネントには、次の履歴グラフが使用できます。
• [Connected WAFS Edge counts] ― 選択した WAFS Core に現在接続している WAFS Edge デバイスの台数。このグラフは、WAFS Edge デバイスの切断を検出するために有用です。
• [WAFS Core traffic] ― WAFS Core とそれに接続している各 WAFS Edge デバイス間のトラフィックの総量(キロビット)。緑色の折れ線は、送信したトラフィックを表します。青色の折れ線は、受信したトラフィックを表します。
ステップ 3 次のいずれかを実行します。
• 表示したい統計情報(その行をクリックして)を選択し、 [View] をクリックして、その統計情報に関する履歴グラフを含むポップアップ ウィンドウを表示します。
• [View All] をクリックして、WAFS Core コンポーネントの両方の統計情報に関する日別グラフを含む索引ウィンドウを表示します。
透過的 CIFS アクセラレータまたは WAFS Edge デバイスの監視
透過的 CIFS アクセラレータ デバイスと WAFS Edge デバイスの監視はほとんど同じです。ただし、透過的 CIFS アクセラレータでは接続を監視しません。
[Monitoring] オプションは、次のタブを表示します。
• [Connectivity] ― WAFS Edge デバイスに関する接続統計情報の表を表示します。透過的 CIFS アクセラレータ モードを使用している場合、このタブは表示されません。
• [CIFS] ― CIFS プロトコルと選択したデバイスのステータスに関するデータを表示します。
• [Cache] ― デバイス キャッシュに関するデータを表示します。
• [Graphs] ― デバイスで利用できるグラフのリストを表示します。
(注) [CIFS] タブと [Cache] タブに表示される SNMP パラメータは、特殊な MIB ファイルに入っています。
透過的 CIFS アクセラレータまたは WAFS Edge デバイスを監視するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ナビゲーション領域で、 [CifsAO] または [WAFS Edge] メニューの下にある [Monitoring] をクリックします。
[Monitoring] ウィンドウが表示されます(図10-20 を参照)。透過的 CIFS アクセラレータ モードを使用している場合、[Connectivity] タブは使用されず、最初に [CIFS] タブが表示されます。ステップ 2 に進みます。
図10-20 [WAFS Edge Monitoring] -- [Connectivity] タブ
[Connectivity] タブは、WAFS Edge デバイスに関する次のデータを含む表を表示します。
• [ID] ― WAFS Edge デバイスの英数字のシステム ID
• [Cluster] ― この WAFS Edge デバイスが接続しているコア クラスタの名前(存在する場合)
• [Connected] ― WAFS Edge デバイスが、現在 WAFS Core に接続されている( )か、切断されている( )かのインジケータ
• [Total Messages Sent] ― アクティブ化されてからこの WAFS Edge デバイスが送信したメッセージの総数
• [Total Messages Received] ― アクティブ化されてからこの WAFS Edge デバイスが受信したメッセージの総数
• [Total Bytes Sent] ― アクティブ化されてからこの WAFS Edge デバイスが送信したバイトの総数
• [Total Bytes Received] ― アクティブ化されてからこの WAFS Edge デバイスが受信したバイトの総数
ステップ 2 [CIFS] タブをクリックします。
[CIFS」タブは、次の CIFS 関連情報を表示します。
• [Total Time Saved] ― CIFS アクセラレーションによって節約された時間の合計
• [Total KBytes read] ― クライアントが、CIFS プロトコルを使用してこのデバイスから読み取ったキロバイト総数(キャッシュ経由とリモートの両方)
• [Total KBytes written] ― クライアントが、CIFS プロトコルを使用してこのデバイスに書き込んだキロバイト総数
• [Remote requests count] ― WAN 経由でリモート転送されたクライアント CIFS 要求の総数。この統計情報の名前は、履歴グラフを表示するために使用できるリンクです(最初に [Graphs] タブへ進む必要がありません)。これらのグラフには、ローカル要求も表示されます。
• [Local requests count] ― このデバイスがローカルに処理したクライアント CIFS 要求の総数。この統計情報の名前は、履歴グラフを表示するために使用できるリンクです(最初に [Graphs] タブへ進む必要がありません)。これらのグラフには、リモート要求も表示されます。
• [Total remote time] ― このデバイスが、WAN 経由でリモート送信されたすべてのクライアント CIFS 要求を処理するために使用した合計時間(ミリ秒)
• [Total local time] ― このデバイスが、ローカルに処理されたすべてのクライアント CIFS 要求を処理するために使用した合計時間(ミリ秒)
• [Connected sessions count] ― このデバイスで接続している CIFS セッションの総数。この統計情報の名前は、日、週、月、および年間のグラフを表示するために使用できるリンクです(最初に [Graphs] タブへ進む必要がありません)。
• [Open files count] ― このデバイスで開いている CIFS セッションの総数。この統計情報の名前は、日、週、月、および年間のグラフを表示するために使用できるリンクです(最初に [Graphs] タブへ進む必要がありません)。
• [CIFS Command Statistics] ― CIFS コマンドの統計情報の表。要求の総数、リモート要求数、非同期要求数、ローカルに処理された各要求をこのデバイスで処理した平均時間(ミリ秒単位)、WAN 経由でリモート送信された各要求をこのデバイスで処理した平均時間(ミリ秒単位)を、コマンド タイプごとに表で示します。
CIFS 統計情報をリセットするには、表の下の [Reset CIFS Statistics] ボタンをクリックします。
ステップ 3 [Cache] タブをクリックします。
[Cache] タブは、次の情報を表示します。
• [Maximum cache disk size] ― WAFS デバイス キャッシュに割り当てられた最大ディスク容量(ギガバイト)
• [Current cache disk usage] ― WAFS デバイス キャッシュが現在使用しているディスク容量(キロバイト)。この統計情報の名前は、履歴グラフを表示するために使用できるリンクです(最初に [Graphs] タブへ進む必要がありません)。
• [Maximum cache resources] ― WAFS デバイス キャッシュに許容されるリソース(ファイルとディレクトリ)の最大数
• [Current cache resources] ― WAFS デバイス キャッシュに現在含まれているリソースの数。この統計情報の名前は、履歴グラフを表示するために使用できるリンクです(最初に [Graphs] タブへ進む必要がありません)。
• [Evicted resources count] ― デバイスが起動してからキャッシュから除去されたリソースの数
• [Last eviction time] ― キャッシュから最後に除去された日時
• [Cache size high watermark] ― WAFS デバイスがリソースの除去を開始するディスク使用率(%)
• [Cache size low watermark] ― WAFS デバイスがリソースの除去を停止するディスク使用率(%)
• [Cache resources high watermark] ― WAFS デバイスがリソースの除去を開始する合計キャッシュ リソースの比率(%)
• [Cache resources low watermark] ― WAFS デバイスがリソースの除去を停止する合計キャッシュ リソースの比率(%)
• [Last evicted resource age] ― 最後に除去されたリソースが、WAFS デバイス キャッシュに存在した時間
• [Last evicted resource access time] ― 最後に除去されたリソースが最後にアクセスされた日時
ステップ 4 [Graphs] タブをクリックします(図10-21 を参照してください)。
図10-21 [WAFS Edge Monitoring] -- [Graphs] タブ
WAFS デバイスには、次の履歴グラフが使用できます。
• [Cache Disk Capacity] ― WAFS デバイス キャッシュが使用するディスク容量(メガバイト)
• [Cache Object Count] ― キャッシュに含まれるオブジェクト(ファイルとディレクトリ)の総数
• [Cache Utilization] ― 定義された制限値に基づいてキャッシュが使用するディスク容量の比率(%)とリソースの比率(%)
• [Connected WAFS Core count] ― 選択した WAFS Edge デバイスに接続している WAFS Core の数。この項目は、WAFS レガシー モードを使用している場合のみ表示されます。
(注) WAFS Edge デバイスは、可用性を改善するために複数の WAFS Core に接続できます。
• [Open Files Count] ― 開いている CIFS ファイルの総数
• [Optimized CIFS Sessions count] ― デバイスで加速された CIFS セッションの数
• [Request Hit Rate] ― (WAN 経由でユーザが要求した内容のファイル サーバへリモート送信されるユーザ要求と異なり)キャッシュが応答したユーザ要求の比率(%)
• [Requests Count] ― ローカル処理された要求(キャッシュが応答したクライアント要求)の平均比率とリモート処理された要求(リモート ファイル サーバが応答したクライアント要求)の平均比率。要求カウントは、1 秒あたりの要求数で表示されます。
• [WAFS Edge - WAFS Core traffic] ― WAFS Edge デバイスとそれに接続している各 WAFS Core 間のトラフィックの総量(キロバイト)。緑色の折れ線は、送信したトラフィックを表します。青色の折れ線は、受信したトラフィックを表します。この項目は、WAFS レガシー モードを使用している場合のみ表示されます。
• [WAFS Edge - client average throughput] ― WAFS Edge デバイスとそれがサービスするクライアント間のトラフィックの総量と合計稼働時間(アイドル時間を含む)の比率。キロバイト/秒で表示されます。この項目は、WAFS レガシー モードを使用している場合のみ表示されます。
ステップ 5 次のいずれかを実行します。
• 表からグラフを選択し、 [View] をクリックして、選択した統計情報に関する 4 つの履歴グラフを表示するポップアップ ウィンドウを表示します。
• [View All] をクリックして、WAFS Edge デバイスに関する日別グラフを含む索引ウィンドウを表示します。
WAE ログの表示
Cisco WAE、CifsAO、WAFS Core、および WAFS Edge コンポーネントがログに記録したイベント情報を表示できます。使用できるイベント情報は、表示しているコンポーネントによって変化します。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「WAE ログ」
• 「Cisco WAE ログの表示」
表示基準の設定
図10-22 に示すように、すべての WAE ログに表示したいデータの基準を設定できます。
図10-22 WAE ログ データの基準
ログ情報を表示する基準を設定するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [From] ドロップダウン リストから、開始日付(年、月、および日)と時刻(24 時間制の時と分)を選択します。
ステップ 2 [To] ドロップダウン リストから、終了日付(年、月、および日)と時刻(24 時間制の時と分)を選択します。
ステップ 3 (任意)[Log Level] ドロップダウン リストから、イベントの最小重大度を選択します。
最小重大度を選択すると、指定した重大度より大きいすべてのイベントが表示されます。デフォルトは [All] です。
ステップ 4 (任意) [Lines] ドロップダウン リストから、ログの 1 ページに表示するイベントの数(1 行当たり)を選択します。
デフォルトは、100 イベントです。
ステップ 5 (任意)ログをさらに選別するためのフィルタ文字列を入力します。
ステップ 6 [Update] をクリックします。
ログ項目の表示
各ログ項目には、イベントの発生日時、イベントの重大度、およびログ メッセージを含む説明が含まれます。ログ メッセージの形式は、イベントの種類によって変化します。
イベントの重大度は、イベントの深刻さを示します。6 つの選択肢が定義され、次の情報を提供します。
• All ― すべての重大度レベルのイベントを表示します。
• Debug ― デバッグ用に指定されたイベントと一致するイベントが発生したことを示します。
• Info ― コンポーネントの正しい動作に関するイベントが発生したことを示します。この種類のイベントには、処置は不要です。
• Warning ― コンポーネントで軽度の問題が発生したことを示します。コンポーネントは、自動的に回復可能です。
• Error ― コンポーネントの正しい動作に影響する問題が発生したことを示します。処置が必要になる可能性があります。
• Fatal ― コンポーネントで動作が停止する問題が発生したことを示します。処置が必要です。
ログ ファイル情報の保存
ログをテキスト ファイルとして保存し、ローカル ドライブへダウンロードすることができます。
ログをテキスト ファイルとして保存するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [From] ドロップダウン リストと [To] ドロップダウン リストを使用して、保存したい期間を設定します(表示基準の設定を参照してください)。
ステップ 2 表示したいイベントの重大度を設定します。
詳細については、「表示基準の設定」を参照してください。
ステップ 3 [Update] をクリックします。
ステップ 4 [Download] をクリックします。
[File Download] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5 [File Download] ウィンドウの [Save] をクリックします。
ステップ 6 ログ ファイルを保存したいディレクトリを指定します。
ステップ 7 [OK] をクリックします。
Cisco WAE ログの表示
各 WAE コンポーネントは、それ自身のログ ファイルを生成します。
Cisco WAE コンポーネントは、次のログを生成します。
• Manager ログ ― 設定の変更、WAE の登録、および他の WAE コンポーネントの起動または停止の通知のような WAE Device Manager と WAAS Central Manager GUI コンポーネントに関係するイベントを表示します。
• WAFS Watchdog ログ ― WAE 内の他のアプリケーション ファイルを監視し、必要なら再起動する、監視ユーティリティに関係するイベントを表示します。
WAFS Core は、WAFS Core 動作に関係するすべてのイベントを表示する 1 つのログを生成します。また、WAFS Edge デバイスは、WAFS Edge 動作に関係するすべてのイベントを表示する 1 つのログを生成します。透過的 CIFS アクセラレータ モードを使用している場合、CIFS アクセラレータは CIFS アクセラレータ動作に関係するすべてのイベントを表示するログを 1 つ生成します。
Cisco WAE、CIFS アクセラレータ、WAFS Core、または WAFS Edge ログを表示するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ナビゲーション領域で、Cisco WAE、WAFS Core、WAFS Edge、または CifsAO コンポーネントの下にある [Logs] オプションをクリックします。
図10-23 に、Cisco WAE コンポーネント用の [Logs] ウィンドウを示します。
図10-23 Cisco WAE コンポーネントの [Logs] ウィンドウ
ステップ 2 Cisco WAE を選択した場合は、 [Manager] 、または [WAFS Watchdog] タブをクリックし、表示したいログを選択します。
ステップ 3 [From] 、 [To] 、 [Level] 、および [Lines] ドロップダウン リストを使用して、表示基準を設定します(表示基準の設定を参照してください)。
ステップ 4 (任意) [Filter] テキスト ボックスに関連する自由文面を入力して、特定の語や句を含むイベントだけが表示されるように、ログのフィルタを設定します。
ステップ 5 [Update] をクリックします。選択した基準に従って、[Logs] ウィンドウがリフレッシュされます。
(注) イベントの数がウィンドウ当たりに選択した行数を超えると、各ログ ウィンドウの一番下にナビゲーション矢印()が表示されます。