この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Enhanced Object Tracking(EOT; 拡張オブジェクト トラッキング)機能が導入される前は、Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホット スタンバイ ルータ プロトコル)がシンプルなトラッキング メカニズムを提供していました。HSRP では、インターフェイス ライン プロトコル ステートのみの追跡が可能でした。インターフェイスのライン プロトコル ステートがダウンすると、ルータの HSRP プライオリティが低くなり、よりプライオリティの高い他の HSRP ルータがアクティブになります。
拡張オブジェクト トラッキング機能は、HSRP からトラッキング メカニズムを分離させて、独立したトラッキング プロセスを別途生成します。これにより、HSRP 以外の Cisco IOS プロセスがこのトラッキング プロセスを使用できます。この機能を使用すると、インターフェイスのラインプロトコル ステートに加えて他のオブジェクトも追跡できます。
HSRP、Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP; 仮想ルータ冗長プロトコル)、Gateway Load Balancing Protocol(GLBP; ゲートウェイ ロード バランシング プロトコル)などのクライアント プロセスは、オブジェクトのトラッキングを登録し、トラッキング対象オブジェクトのステートが変化したときに通知を得ることができるようになっています。
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。この章に記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「拡張オブジェクト トラッキングの機能情報」 を参照してください。
プラットフォーム サポートとシスコ ソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
• 「用語集」
拡張オブジェクト トラッキングはステートフル スイッチオーバー(SSO)を認識しないため、SSO モードで Hot Standby Routing Protocol(HSRP; ホット スタンバイ ルーティング プロトコル)、Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP; 仮想ルータ冗長プロトコル)、または Gateway Load Balancing Protocol(GLBP; ゲートウェイ ロード バランシング プロトコル)と併用することはできません。
• 「拡張オブジェクト トラッキングおよび Embedded Event Manager」
• 「Mobile IP アプリケーションの拡張オブジェクト トラッキング」
拡張オブジェクト トラッキングでは、追跡対象のオブジェクトと、追跡対象のオブジェクトのステートが変化したときにクライアントがとるアクションを完全に分離します。このため、HSRP、VRRP、GLPB のようなクライアントは、対象とするトラッキング プロセスを登録し、同じオブジェクトを追跡して、オブジェクトが変更されたときにそれぞれ異なるアクションを実行できます。
各追跡対象オブジェクトには、トラッキング CLI(コマンドライン インターフェイス)で指定される一意の番号があります。クライアント プロセスは、この番号を使用して特定のオブジェクトを追跡します。
トラッキング プロセスは、追跡対象オブジェクトを定期的にポーリングし、値に変化がないかどうかを確認します。追跡対象オブジェクトに変化があれば登録されているクライアント プロセスに通知します。ただちに通知する場合と、指定された時間遅延後に通知する場合があります。オブジェクトの値は、アップまたはダウンとして報告されます。
複数のオブジェクトを組み合わせて 1 つのリストにして追跡することもできます。オブジェクトの組み合わせにはブール ロジックを使用して、柔軟性をもたせることができます。この機能性には、次の機能が含まれます。
• しきい値:追跡リストは、リストのステート判定に重みしきい値またはパーセントを使用するように設定できます。追跡リスト内の各オブジェクトに、重みしきい値を割り当てることができます。追跡リストのステートは、しきい値が満たされているかどうかで判断されます。
• 「AND」ブール関数:「AND」ブール関数を使用する追跡リストの場合、サブセット内に定義されている各オブジェクトがアップ ステートでないと追跡対象オブジェクトはアップになりません。
• 「OR」ブール関数:「OR」ブール関数を使用する追跡リストの場合、サブセット内に定義されている中で少なくとも 1 つのオブジェクトがアップ ステートであれば追跡対象オブジェクトはアップになります。
Cisco IOS Release 15.1(3)T 以降は、最大 1000 個のオブジェクトを追跡することができます。1000 個の追跡対象オブジェクトを設定できますが、オブジェクトごとに CPU リソースが使用されます。ルータ上で使用可能な CPU リソースの量は、トラフィックの負荷やその他のプロトコルがどのように設定され、実行されているかなどの変数に依存します。1000 個の追跡対象オブジェクトが使用できるかどうかは、使用可能な CPU によって異なります。特定のサイト トラフィック条件下でサービスが機能することを保証するには、サイト上でテストを実施する必要があります。
track ip route コマンドを使用すると、ルーティング テーブル内のルートを追跡できます。ルートがテーブルに存在する場合、メトリック値が数値に変換されます。追跡クライアントに共通インターフェイスを提供するために、ルート メトリック値が 0 ~ 255 の範囲に正規化されます。ここで、0 は接続されていることを示し、255 はアクセス不可であることを示します。数値化メトリックは、しきい値を設定することで追跡できます。しきい値を超えると、アップ/ダウン ステートが通知されます。結果の値は、しきい値と比較され、次のようにトラッキング ステートが決定されます。
• 対象ルートの数値化メトリックがアップ ステートのしきい値以下のときは、ステートはアップになります。
• 対象ルートの数値化メトリックがダウン ステートのしきい値以上のときは、ステートはダウンになります。
追跡では、プロトコルごとに設定可能な解析値を使用して、実メトリックが数値化メトリックに変換されます。 表 1 に、この変換に使用されるデフォルト値を示します。 track resolution コマンドを使用して、メトリック解析のデフォルト値を変更できます。
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たとえば、IS-IS メトリックの変化が 10 の場合は、数値化メトリックの変化が 1 になります。デフォルトの解析値は、パス内の大体 1 つの 2-Mbps リンクが 255 の数値化メトリックになるように設計されています。
EIGRP のメトリック範囲を大きく設定し、IS-IS のメトリック範囲を 0 ~ 255 に設定することで、調整を行っています。デフォルトの解析値によって、数値化メトリックが 2-Mbps リンクの上限を超える可能性があります。ただし、この数値化により、3 つのファスト イーサネット リンクで構成されるルートと、4 つのファスト イーサネット リンクで構成されるルートを区別できます。
IP SLA 動作のオブジェクト トラッキングでは、追跡クライアントが IP SLA オブジェクトからの出力を追跡し、提供された情報を使用してアクションをトリガーすることができます。
Cisco IOS IP SLA は、アクティブ モニタリングを使用してネットワーク パフォーマンスの測定および診断を行うツールです。アクティブ モニタリングは信頼性のある予測可能な方法でトラフィックを生成し、ネットワーク パフォーマンスを測定します。Cisco IOS ソフトウェアは IP SLA を使用して、応答時間、ネットワーク リソースの可用性、アプリケーション パフォーマンス、ジッタ(パケット内遅延の分散)、接続時間、スループット、パケット損失などのリアルタイム メトリックを収集します。
これらのメトリックは、トラブルシューティング、問題発生前の予防的分析、ネットワーク トポロジの設計などに使用できます。
動作の戻りコード値は、すべての IP SLA 動作で保持されます。この戻りコードは、トラッキング プロセスによって解釈されます。返される戻りコードには、OK、OverThreshold などがあります。戻りコードの値は動作によって異なる場合があるため、すべての動作タイプに共通する値だけが使用されます。
IP SLA 動作の 2 つの側面(状態および到達可能性)をトラッキングできます。両者の違いは、OverThreshold 戻りコードを受信できるかどうかです。 表 2 に、トラッキング可能な IP SLA 動作の状態および到達可能性を示します。
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Cisco IOS Release 12.4(2)T 以降、拡張オブジェクト トラッキング(EOT)は Embedded Event Manager(EEM)と併用できるようになったため、追跡対象オブジェクトのステータス変更を EEM に報告させ、EOT に EEM オブジェクトを追跡させることができるようになりました。新たに導入されたタイプのトラッキング オブジェクト(スタブ オブジェクト)が作成されます。スタブ オブジェクトは、定義された Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)経由の外部プロセスによる変更が可能です。EOT がどのように EEM と連動するかの詳細については、『 Cisco IOS Network Management Configuration Guide 』の「 Embedded Event Manager Overview 」を参照してください。
EOT によるキャリア遅延サポート機能により、拡張オブジェクト トラッキング(EOT)はインターフェイスのステータスを追跡するときにキャリア遅延タイマーを考慮に入れることができます。
リンクがダウンした場合、デフォルトでは、2 秒タイマーが作動してから、インターフェイスおよび関連付けられたルートのダウンが宣言されます。リンクがダウンしても、キャリア遅延タイマーが切れる前に再度アップ ステートに戻った場合は、ダウン ステートは効率的にフィルタリングされ、スイッチ上の他のソフトウェアは発生したリンクダウン イベントを認識しません。インターフェイス コンフィギュレーション モードで carrier-delay seconds コマンドを設定し、タイマーを最大 60 秒まで延長できます。
インターフェイスに EOT が設定されている場合、追跡によって、設定済みのキャリア遅延タイマーが切れる前にダウンしたインターフェイスが検出されることがあります。この状況は、EOT がキャリア遅延タイマーを考慮せず、インターフェイス ステートを監視しているために発生します。このような場合は、トラッキング コンフィギュレーション モードで carrier-delay コマンドを使用して、インターフェイスに設定されているキャリア遅延タイマーが追跡で考慮されるようにします。
Enhanced Object Tracking Support for Mobile IP 機能を使用すると、EOT がルータ上にモバイル ワイヤレス アプリケーション用の Home Agent、Packet Data Serving Node(PDSN)、または Gateway GPRS Support Node(GGSN)トラフィックのプレゼンスをモニタできます。
ノード間で HSRP を実行している Home Agent の冗長ペアの接続が失われると、両方の HSRP ノードがアクティブになります。2 つのノード間の接続が復元すると、Home Agent のバインディングを失わずに適切な HSRP ステートを復元するための方法が必要になります。接続が失われている間は、一方のノードでは Home Agent、GGSN、または PDSN トラフィックの処理が継続して行われますが、もう一方のノードでの処理は行われません。トラフィック処理を継続するノードは、接続が復元された後もアクティブの状態を保つ必要があります。アクティブなノードが確実にアクティブ ステートを保持できるように、Home Agent トラフィック処理を行わない HSRP グループ メンバーのプライオリティは低く設定されます。Home Agent トラフィック処理を行わないノードのプライオリティを下げることで、このノードは、接続が復元するとスダンバイ モードになるように設定されます。接続が復元すると、通常の Home Agent ステート同期により、すべてのバインディングは非アクティブ ノードになります。プリエンプト コンフィギュレーションによっては、再び切り替えが生じることがあります。このステート同期により、Mobile IP、GGSN、または PDSN バインディングが失われなくなります。
Mobile IP サービスの設定の詳細については、次の Cisco IOS コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
• 『Cisco IOS Mobile Wireless Home Agent Configuration Guide』
• 『Cisco IOS Mobile Wireless Gateway GPRS Support Node Configuration Guide』
• 『Cisco IOS Mobile Wireless Packet Data Serving Node Configuration Guide』
• ネットワークが停止する頻度が少なくなり、また、停止時間が短くなる。
• VRRP や GLBP などのクライアント プロセスがオブジェクトを個別に追跡したり、オブジェクトのリストとして追跡したりできるような、スケーラブルなソリューションを提供する。この機能を導入する前に、トラッキング プロセスは HSRP に組み込まれています。
• 「インターフェイスのライン プロトコル ステートの追跡」(任意)
• 「インターフェイスの IP ルーティング ステートの追跡」 (任意)
• 「IP ルートの到達可能性の追跡」(任意)
• 「IP ルート メトリックのしきい値の追跡」 (任意)
• 「IP SLA 動作のステートの追跡」(任意)
• 「IP SLA IP ホストの到達可能性の追跡」(任意)
• 「追跡リストおよびブール式の設定」(任意)
• 「追跡リストと重みしきい値の設定」(任意)
• 「追跡リストとパーセントしきい値の設定」(任意)
• 「追跡リストのデフォルトの設定」(任意)
• 「Mobile IP アプリケーションのトラッキングの設定」(任意)
インターフェイスのライン プロトコル ステートを追跡するには、次の手順を実行します。
track interface ip routing コマンドを使用してインターフェイスの IP ルーティング ステートを追跡する方法は、 track interface line-protocol コマンドを使用してライン プロトコル ステートを追跡する方法と比較して、状況によっては、より効果的になることがあります。アドレスのネゴシエーションが行われるインターフェイスでは、特に役立ちます。詳細については、「インターフェイスの IP ルーティング ステートの追跡」を参照してください。
また、インターフェイスのライン プロトコル ステートを追跡する場合に、トラッキング コンフィギュレーション モードで carrier-delay コマンドを使用することで、EOT がキャリア遅延タイマーを考慮するように設定することもできます。
3. track timer interface seconds | msec milliseconds }
4. track object-number interface type number line-protocol
6. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
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track timer interface seconds | msec milliseconds } |
引数を使用して設定された最小 1 秒インターバルを上回る 500 ミリ秒に下げて設定することができます。 | |
track object-number interface type number line-protocol Router(config)# track 3 interface ethernet 0/1 line-protocol |
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delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds } |
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• このコマンドを使用して、設定を確認します。「例」の出力を参照してください。 |
次に、インターフェイスでライン プロトコルのステートを追跡した場合の例を示します。
インターフェイスの IP ルーティング ステートを追跡するには、次の手順を実行します。次の条件が満たされる場合、IP ルーティング オブジェクトはアップ ステートにあると見なされます。
• IP ルーティングがインターフェイス上でイネーブルになっていて、アクティブである。
• インターフェイス ライン プロトコル ステートがアップである。
• インターフェイス IP アドレスが認識されている。IP アドレスが Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)または IP Control Protocol(IPCP)ネゴシエーションを通して設定または受信されている。
次のいずれかの条件が満たされると、インターフェイス IP ルーティングはダウンになります。
• IP ルーティングがグローバルにディセーブルになっている。
• インターフェイス ライン プロトコル ステートがダウンである。
• インターフェイス IP アドレスが不明である。IP アドレスが DHCP または IPCP ネゴシエーションを通して設定または受信されていない。
track interface ip routing コマンドを使用してインターフェイスの IP ルーティング ステートを追跡する方法は、 track interface line-protocol コマンドを使用してライン プロトコル ステートを追跡する方法と比較して、状況によっては、より効果的になることがあります。アドレスのネゴシエーションが行われるインターフェイスでは、特に役立ちます。たとえば、Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)を使用するシリアル インターフェイス上では、ライン プロトコルはアップになることができます(Link Control Protocol(LCP; リンク制御プロトコル)は成功裏にネゴシエーションされます)が、IP はダウンになることがあります(IPCP ネゴシエーションは失敗します)。
track interface ip routing コマンドでは、次のいずれかの方法で取得した IP アドレスを持つインターフェイスの追跡がサポートされます。
また、インターフェイスの IP ルーティング ステートを追跡する場合に、トラッキング コンフィギュレーション モードで carrier-delay コマンドを使用することで、EOT がキャリア遅延タイマーを考慮するように設定することもできます。
3. track timer interface { seconds | msec milliseconds }
4. track object-number interface type number ip routing
6. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
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track timer interface { seconds | msec milliseconds } |
引数を使用して設定された最小 1 秒インターバルを上回る 500 ミリ秒に下げて設定することができます。 | |
track object-number interface type number ip routing |
インターフェイスの IP ルーティング ステートを追跡し、トラッキング コンフィギュレーション モードを開始します。 • IP ルート トラッキングは、ルーティング テーブルの IP ルートと、IP パケットをルーティングするインターフェイスの機能を追跡します。 |
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delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds } |
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• このコマンドを使用して、設定を確認します。「例」の出力を参照してください。 |
次に、インターフェイスで IP ルーティングのステートを追跡した場合の例を示します。
IP ルートの到達可能性を追跡するには、次の手順を実行します。ルーティング テーブル エントリがルートに存在し、そのルートがアクセス可能であると、追跡対象オブジェクトはアップ ステートにあると見なされます。
3. track timer ip route { seconds | msec milliseconds }
4. track object-number ip route ip-address / prefix-length reachability
5. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
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track timer ip route { seconds | msec milliseconds } |
引数を使用して設定された最小 1 秒インターバルを上回る 500 ミリ秒に下げて設定することができます。 | |
track object-number ip route ip-address / prefix-length reachability |
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delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds } |
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• このコマンドを使用して、設定を確認します。「例」の出力を参照してください。 |
次に、IP ルートの到達可能性のステートを追跡した場合の例を示します。
3. track timer ip route { seconds | msec milliseconds }
4. track resolution ip route { eigrp resolution-value | isis resolution-value | ospf resolution-value | static resolution-value }
5. track object-number ip route ip-address / prefix-length metric threshold
6. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
8. threshold metric { up number [ down number ] | down number [ up number ]}
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track timer ip route { seconds | msec milliseconds } |
引数を使用して設定された最小 1 秒インターバルを上回る 500 ミリ秒に下げて設定することができます。 | |
track resolution ip route { eigrp resolution-value | isis resolution-value | ospf resolution-value | static resolution-value } |
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track object-number ip route ip-address / prefix-length metric threshold Router(config)# track 6 ip route 10.16.0.0/16 metric threshold |
IP ルートの数値化メトリック値を追跡し、その値がしきい値を超えているかどうかを判断します。 |
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delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds } |
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threshold metric { up number [ down number ] | down number [ up number ]} |
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• このコマンドを使用して、設定を確認します。「例」の出力を参照してください。 |
次に、IP ルートのメトリックのしきい値を追跡した場合の例を示します。
3. track object - number rtr operation-number state
または
track object - number ip sla operation-number state
4. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
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12.4(20)T、12.2(33)SXI1、および 12.2(33)SRE よりも前の Cisco IOS リリース track object-number rtr operation-number state Cisco IOS Release 12.4(20)T、12.2(33)SXI1、12.2(33)SRE 以降のリリース track object-number ip sla operation-number state Router(config)# track 2 rtr 4 state |
コマンド用に更新するために使用できるようになっています。 | |
delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds } |
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• このコマンドを使用して、設定を確認します。「例」で、このタスクの出力を参照してください。 |
3. track object-number rtr operation-number reachability
または
track object-number ip sla operation-number reachability
4. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
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12.4(20)T、12.2(33)SXI1、および 12.2(33)SRE よりも前の Cisco IOS リリース track object-number rtr operation-number reachability Cisco IOS Release 12.4(20)T、12.2(33)SXI1、12.2(33)SRE 以降のリリース track object-number ip sla operation-number reachability Router(config)# track 2 rtr 4 reachability |
コマンド用に更新するために使用できるようになっています。 | |
delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds } |
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• このコマンドを使用して、設定を確認します。「例」で、このタスクの出力を参照してください。 |
オブジェクトの追跡リストとブール式を設定し、リストのステートを判断するには、次の手順を実行します。追跡リストには、1 つまたは複数のオブジェクトが含まれます。ブール式を使用すると、「and」または「or」演算子を使って 2 種類の計算を行うことができます。たとえば、「and」演算子を使用して 2 つのインターフェイスを追跡する場合、「up」は両方のインターフェイスがアップ ステートであることを意味し、「down」はいずれかのインターフェイスがダウン ステートであることを意味します。
重みしきい値またはパーセントしきい値を使用して、測定対象とする追跡リスト ステートを設定することもできます。「追跡リストと重みしきい値の設定」および「追跡リストとパーセントしきい値の設定」を参照してください。
(注) 「not」演算子は、1 つまたは複数のオブジェクトに指定し、オブジェクトのステートを否定します。
3. track track-number list boolean { and | or }
4. object object-number [ not ]
5. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
追跡対象オブジェクトのリストの設定、しきい値として使用する重みしきい値の指定、および各オブジェクトの重みしきい値の設定を行うには、次の手順を実行します。追跡リストには、1 つまたは複数のオブジェクトが含まれます。重みしきい値を使用すると、各オブジェクトのステートは、各オブジェクトの重みしきい値に対してアップ ステートにあるすべてのオブジェクトの全体的な重みしきい値を比較することで決定されます。
ブール計算またはパーセントしきい値を使用して、測定対象とする追跡リスト ステートを設定することもできます。「追跡リストおよびブール式の設定」および「追跡リストとパーセントしきい値の設定」を参照してください。
3. track track-number list threshold weight
4. object object-number [ weight weight-number ]
5. threshold weight { up number down number | up number | down number }
6. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
オブジェクトの追跡リストの設定、しきい値として使用するパーセンテージの指定、およびリスト内の各オブジェクトのパーセンテージの指定を行うには、次の手順を実行します。追跡リストには、1 つまたは複数のオブジェクトが含まれます。パーセントしきい値を使用すると、リストのステートは、各オブジェクトに割り当てられたパーセンテージを比較することで決定されます。
ブール計算または重みしきい値を使用して、測定対象とする追跡リスト ステートを設定することもできます。「追跡リストおよびブール式の設定」および「追跡リストと重みしきい値の設定」を参照してください。
3. track track-number list threshold percentage
5. threshold percentage { up number [ down number ] | down number [ up number ]}
6. delay { up seconds [ down seconds ] | [ up seconds ] down seconds }
追跡リストのデフォルトの遅延値、デフォルト オブジェクト、および追跡リストのデフォルトのしきい値パラメータの設定を行うには、次の手順を実行します。
4. default { delay | object object-number | threshold percentage }
3. track track-number application home-agent
5. track track-number application pdsn
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track track-number application home-agent |
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track track-number application pdsn |
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track track-number application ggsn |
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• 「例:Mobile IP アプリケーション トラッキング」
次の例は、IP ルーティングの例に類似しています。ただし、トラッキング プロセスはシリアル インターフェイス 1/0 のライン プロトコル ステートを追跡するように設定されています。イーサネット インターフェイス 0/0 の HSRP は、シリアル インターフェイス 1/0 のライン プロトコル ステートに何らかの変更が生じた場合には通知されるように、トラッキング プロセスに登録します。シリアル インターフェイス 1/0 のライン プロトコルがダウンすると、HSRP グループのプライオリティは 10 だけ引き下げられます。
次の例では、トラッキング プロセスはシリアル インターフェイス 1/0 の IP ルーティング機能を追跡するように設定されています。イーサネット インターフェイス 0/0 の HSRP は、シリアル インターフェイス 1/0 の IP ルーティング ステートに何らかの変更が生じた場合には通知されるように、トラッキング プロセスに登録します。シリアル インターフェイス 1/0 の IP ルーティング ステートがダウンになると、HSRP グループのプライオリティは 10 だけ引き下げられます。
次の例では、シリアル インターフェイス 1/0 のステートを追跡するときに EOT がキャリア遅延タイマーを考慮するように設定しています。
両方のシリアル インターフェイスが動作している場合は、ルータ A はルータ B よりもプライオリティが高いので、ルータ A が HSRP アクティブ ルータになります。ただし、ルータ A でシリアル インターフェイス 1/0 の IP が失敗すると、HSRP グループ プライオリティは下がり、ルータ B がアクティブ ルータを引き継いで、10.1.0.0 サブネット上のホストに対するデフォルトの仮想ゲートウェイ サービスが維持されます。
サンプル トポロジについては、図 1 を参照してください。
次の例では、トラッキング プロセスは IP ルート 10.2.2.0/24 の到達可能性を追跡するように設定されています。
次の例では、トラッキング プロセスは IP ルート 10.2.2.0/24 のしきい値メトリックを追跡するように設定されています。
次に、Cisco IOS Release 12.4(20)T、12.2(33)SXI1、および 12.2(33)SRE よりも前の Cisco IOS リリースで IP SLA 動作 1 の IP ホスト トラッキングを設定する方法の例を示します。
次に、Cisco IOS Release 12.4(20)T、12.2(33)SXI1、12.2(33)SRE、および以降のリリースで IP SLA 動作 1 の IP ホスト トラッキングを設定する方法の例を示します。
次の例では、追跡リスト オブジェクトは、両方のシリアル インターフェイスがアップであるときと、いずれかのシリアル インターフェイスがダウンであるときに、2 つのシリアル インターフェイスを追跡するように設定されています。
次の例では、追跡リスト オブジェクトは、いずれかのシリアル インターフェイスがアップであるときと、両方のシリアル インターフェイスがダウンであるときに、2 つのシリアル インターフェイスを追跡するように設定されています。
次の設定例では、追跡リスト 4 に 2 つのオブジェクトがあり、1 つのオブジェクト ステートが否定されています(リストがアップのとき、このリストでは object 2 はダウンしていると検出します)。
次の例では、追跡リスト 100 にある 3 つのシリアル インターフェイスに、それぞれ重みしきい値 20 が設定されています。ダウンのしきい値は 0 に設定され、アップのしきい値は 40 に設定されています。
上記の例は、track-list オブジェクトは 3 つのすべてのシリアル インターフェイスがダウン ステートになり、少なくとも 2 つのシリアル インターフェイスがアップするとアップ ステートに戻ることを意味します(20+20 >= 40 であるため)。この設定には、2 つのインターフェイスがダウンしていて、3 つ目のインターフェイスがフラッピングしているときに track-list オブジェクトがアップ ステートに戻ることを回避できるというメリットがあります。
次の設定例では、object 1 と object 2 がダウンしている場合に、追跡リスト 4 がアップすることを示しています。これは、object 3 が up 30 というアップのしきい値を満たすためです。ただし、object 3 がダウンであると、重みしきい値を満たすようにするため、object 1 と object 2 はアップになる必要があります。
この設定は、帯域幅の小さい 2 つの接続(object 1 と object 2)と、帯域幅の大きい 1 つの接続(object 3)がある場合に役立つことがあります。また、down 10 という値は、追跡対象オブジェクトが一度アップになると、しきい値が 10 以下にならない限りダウン ステートにならないことを意味します。この例では、すべての接続がダウンしないとダウン ステートにならないことを意味します。
次の例では、追跡リスト 100 の 4 つのシリアル インターフェイスはアップのパーセントしきい値が 75 に設定されています。シリアル インターフェイスの 75 パーセントがアップになると追跡リストはアップし、アップしているシリアル インターフェイスが 75 パーセント未満であると追跡リストはダウンになります。
次に、ルータ上の Mobile IP、GGSN、および PDSN トラフィックを EOT が追跡するように設定する方法の例を示します。
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GLBP、HSRP および VRRP 設定コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用に関する注意事項および例 |
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新しい MIB または変更された MIB はサポートされていません。また、既存の MIB に対するサポートに変更はありません。 |
選択されたプラットフォーム、シスコ ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
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新しい RFC または変更された RFC はサポートされていません。また、既存の RFC に対するサポートに変更はありません。 |
表 3 に、この章に記載されている機能および具体的な設定情報へのリンクを示します。
プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポートに関する情報を入手するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートするソフトウェア イメージを確認できます。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 3 に、特定のソフトウェア リリース トレイン内の機能に対するサポートが導入されたソフトウェア リリースだけを示します。特に断りのないかぎり、そのソフトウェア リリース トレイン以降のリリースでもその機能がサポートされます。
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Cisco IOS XE 3.1.0SG |
拡張トラッキング サポート機能は、HSRP からトラッキング メカニズムを分離させて、独立したトラッキング プロセスを別途生成します。これにより、HSRP 以外の Cisco IOS プロセスがこのトラッキング プロセスを使用できます。この機能を使用すると、インターフェイスのラインプロトコル ステートに加えて他のオブジェクトも追跡できます。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。 • 「インターフェイスのライン プロトコル ステートの追跡」 • 「インターフェイスの IP ルーティング ステートの追跡」 この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。 debug track 、 delay tracking 、 ip vrf 、 show track 、 standby track 、 threshold metric 、 track interface 、 track ip route 、 track timer |
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EOT が EEM と統合され、EEM は追跡対象オブジェクトのステータス変更を報告し、EOT は EEM オブジェクトを追跡できるようになりました。 • 「拡張オブジェクト トラッキングおよび Embedded Event Manager」 この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。 action track read 、 action track set 、 default-state 、 event resource 、 event rf 、 event track 、 show track 、 track stub |
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Cisco IOS XE 3.1.0SG |
この機能により、First Hop Redundancy Protocol(FHRP)およびその他の拡張オブジェクト トラッキング(EOT)クライアントが、IP SLA オブジェクトの出力を追跡し、提供された情報を使用してアクションを開始できます。 |
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FHRP - Enhanced Object Tracking Support for Mobile IP 機能は、ルータ上の Home Agent、GGSN、または PDSN トラフィックのプレゼンスを追跡するためにモバイル ワイヤレス アプリケーションが必要とする新しいトラッキング オブジェクトを提供します。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。 • 「Mobile IP アプリケーションの拡張オブジェクト トラッキング」 • 「Mobile IP アプリケーションのトラッキングの設定」 |
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この機能により、 track rtr コマンドは track ip sla コマンドで置き変えられました。 |
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Cisco IOS XE 3.1.0SG |
この機能によりトラッキング機能が強化され、リスト内で追跡対象オブジェクトを組み合わせて設定したり、ブール ロジックを使用した柔軟性のある方法でオブジェクトを組み合わせたりすることができます。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。 この機能により、次のコマンドが導入または変更されました。 show track 、 threshold percentage 、 threshold weight 、 track list 、 track resolution |
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EOT によるキャリア遅延サポート機能により、拡張オブジェクト トラッキング(EOT)はインターフェイスのステータスを追跡するときにキャリア遅延タイマーを考慮に入れることができます。 この機能に関する詳細については、次の各項を参照してください。 • 「インターフェイスのライン プロトコル ステートの追跡」 • 「インターフェイスの IP ルーティング ステートの追跡」 carrier-delay(トラッキング) および show track の各コマンドがこの機能により導入または変更されました。 |
DHCP :Dynamic Host Configuration Protocol。DHCP は、ネットワーク クライアントに IP アドレスと設定情報を伝送するプロトコルです。
GLBP :Gateway Load Balancing Protocol。IEEE 802.3 LAN 上の単一のデフォルト ゲートウェイを使用して設定されている IP ホストの自動ルータ バックアップを提供します。LAN 上の複数のファーストホップ ルータを連結し、IP パケットの転送負荷を共有しながら単一の仮想ファーストホップ IP ルータを提供します。LAN 上にあるその他のルータは、冗長化された(GLBP)ルータとして動作できます。このルータは、既存のフォワーディング ルータが機能しなくなった場合にアクティブになります。
GGSN :Gateway GPRS Support Node。携帯電話ユーザがパブリック データ ネットワーク(PDN)や指定のプライベート IP ネットワークにアクセスできるようにするワイヤレス ゲートウェイ。GGSN 機能は、Cisco ルータに実装されています。
GPRS :General Packet Radio Service。モバイル ワイヤレス サービス プロバイダーがモバイル加入者に対し、GSM ネットワーク上でパケットベースのデータ サービスを提供することを可能にする 2.5G モバイル通信テクノロジー。
GSM ネットワーク :Global System for Mobile Communications ネットワーク。世界中で(主に欧州とアジアで)使用されているデジタル携帯電話テクノロジー。GSM は、デジタル ワイヤレス通信の世界標準です。
Home Agent :Home Agent は Mobile Node(MN; 移動ノード)のホーム ネットワーク上のルータで、MN のホーム IP アドレスと気付アドレス(外部ネットワークや訪問先ネットワークでの MN の現在の場所)間のアソシエーションを保持します。HA は、ホーム ネットワークから離れている間は、パケットを MN にトンネリングしてリダイレクトします。
HSRP :Hot Standby Router Protocol(ホット スタンバイ ルータ プロトコル)。高いネットワーク可用性と透過的なネットワーク トポロジ変更を提供します。HSRP は、Hot Standby アドレスに送信されるすべてのパケットにサービスを提供するリード ルータとともに、Hot Standby ルータ グループを作成します。リード ルータはグループ内の他のルータによってモニタされ、その機能が停止すると、いずれかのスタンバイ ルータがリード ルータの役割と Hot Standby グループ アドレスを引き継ぎます。
IPCP :IP Control Protocol(IP 制御プロトコル)。IP over PPP の確立と設定に使用するプロトコル。
LCP :Link Control Protocol(リンク制御プロトコル)。PPP によって使用されるデータリンク接続の確立、設定、およびテストに使用するプロトコル。
PDSN :Packet Data Serving Node。Cisco PDSN は、Code Division Multiplex Access(CDMA; 符号分割多重接続)環境でのパケット データ サービスを使用可能にする、標準準拠のワイヤレス ゲートウェイです。アクセス ゲートウェイとして動作する Cisco PDSN は、シンプルな IP および Mobile IP アクセス、外部エージェントのサポート、Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)用のパケット送信を提供します。
PPP :Point-to-Point Protocol(ポイントツーポイント プロトコル)。同期回路および非同期回路上での、ルータ間およびホストとネットワーク間の接続を提供します。PPP は、ダイヤルアップ インターネット アクセスに最も一般的に使用されています。その機能には、アドレス通知、CHAP や PAP での認証、複数のプロトコルのサポート、リンク モニタリングなどが含まれます。
VRF :VPN ルーティングおよび転送インスタンス。VRF は、IP ルーティング テーブル、取得された転送テーブル、その転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、転送テーブルに登録されるものを決定する一連のルールおよびルーティング プロトコルで構成されています。一般に、VRF には、Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータに付加されるカスタマー VPN サイトが定義されたルーティング情報が格納されています。
VRRP :Virtual Router Redundancy Protocol。スタティックにデフォルトでルーティングされる環境に内在する単一障害点をなくします。VRRP は、LAN 上のいずれかの VRRP ルータに、仮想ルータとしての役割を動的に割り当てる選択プロトコルを指定します。仮想ルータに関連付けされた IP アドレスを制御し、これらの IP アドレスに送信されたパケットを転送する VRRP ルータは、「マスター」と呼ばれます。マスターが使用できなくなったとき、選択プロセスにより、転送処理のダイナミック フェールオーバーが行われます。この場合、エンド ホストにより、LAN 上のいずれかの仮想ルータ IP アドレスがデフォルトのファーストホップ ルータとして使用可能となります。