Flexible NetFlow フロー レコードおよびフロー モニタのカスタマイズの前提条件
Flexible NetFlow を設定するには、次の前提条件を満たしている必要があります。
• 「 Cisco IOS Flexible NetFlow Overview 」モジュールに記載された内容をよく理解していること。
• 『 Cisco IOS Flexible NetFlow Command Reference 』で次のコマンドに定義された、Flexible NetFlow の key フィールドをよく理解していること。
– match flow
– match interface
– match { ipv4 | ipv6 }
– match routing
– match transport
• 『 Cisco IOS Flexible NetFlow Command Reference 』で次のコマンドに定義された、Flexible NetFlow の nonkey フィールドをよく理解していること。
– collect counter
– collect flow
– collect interface
– collect { ipv4 | ipv6 }
– collect routing
– collect timestamp sys-uptime
– collect transport
• ネットワーク デバイスで、Flexible NetFlow がサポートされた Cisco IOS リリースが稼動していること。Flexible NetFlow をサポートした Cisco IOS ソフトウェア リリースのリストについては、「 Cisco IOS Flexible NetFlow Features Roadmap 」を参照してください。
IPv4 トラフィック
• ネットワーク デバイスが、IPv4 ルーティング用に設定されていること。
• シスコ エクスプレス フォワーディングまたは分散型シスコ エクスプレス フォワーディングのいずれかが、使用中のルータおよび Flexible NetFlow をイネーブルにするすべてのインターフェイスでイネーブルにされていること。
IPv6 トラフィック
• ネットワーク デバイスが、IPv6 ルーティング用に設定されていること。
• シスコ エクスプレス フォワーディング IPv6 または分散型シスコ エクスプレス フォワーディングのいずれかが、使用中のルータおよび Flexible NetFlow をイネーブルにするすべてのインターフェイスでイネーブルにされていること。
Flexible NetFlow フロー レコードおよびフロー モニタのカスタマイズ方法
ここに示すタスクは、次のことを行うための方法を示しています。
• Flexible NetFlow フロー レコードのカスタマイズ。
• Flexible NetFlow フロー モニタのカスタマイズ。
• Flexible NetFlow のイネーブル化。
(注) これらのタスクでは、そのタスクで使用される Flexible NetFlow コマンドに必要なキーワードと引数だけが示されています。これらの Flexible NetFlow コマンドで使用可能なその他のキーワードと引数については、『Cisco IOS Flexible NetFlow Command Reference』を参照してください。
Flexible NetFlow フロー レコードおよびフロー モニタをカスタマイズし、Flexible NetFlow をイネーブルにするには、次のタスクを実行します。
• 「カスタム フロー レコードの設定」(必須)
• 「フロー レコードの現在のステータスの表示」(任意)
• 「フロー レコードの設定確認」(任意)
• 「カスタム フロー モニタの作成」(必須)
• 「フロー モニタの現在のステータスの表示」(任意)
• 「フロー モニタの設定確認」(任意)
• 「インターフェイスへのフロー モニタの適用」(必須)
• 「インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブル化されていることの確認」(任意)
• 「フロー モニタ キャッシュ内のデータの表示」(任意)
カスタム フロー レコードの設定
カスタム フロー レコードは、特定の目的でトラフィック データを分析するために使用されます。カスタム フロー レコードには、key フィールドとして使用する最低 1 つの match 基準が必要で、通常は nonkey フィールドとして使用する最低 1 つの collect 基準が必要です。
カスタム フロー レコードには、数百の順列と組み合せが存在します。このタスクでは、可能な順列と組み合せの 1 つを作成するための手順を示します。このタスクの手順を必要に応じて変更すると、実際の要件に合ったカスタム フロー レコードを作成できます。
カスタム フロー レコードを作成するには、次のタスクを実行します。
• IPv4 または IPv6 トラフィック用のカスタム フロー レコードの設定
IPv4 または IPv6 トラフィック用のカスタム フロー レコードの設定
このタスクでは、IPv4 または IPv6 トラフィック用のカスタム フロー レコードの作成に使用する手順を示します。これは、IPv4 または IPv6 トラフィックから特定のデータを収集するために使用されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow record record-name
4. description descrription
5. match { ipv4 | ipv6 } { destination | source } { address | { mask | prefix } [ minimum-mask mask ]}
6. 必要に応じてステップ 5 を繰り返し、レコードのその他の key フィールドを設定します。
7. collect { ipv4 | ipv6 } source { address | { mask | prefix } [ minimum-mask mask ]}
8. 必要に応じてステップ 7 を繰り返し、レコードのその他の nonkey フィールドを設定します。
9. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow record record-name
Router(config)# flow record FLOW-RECORD-1 |
フロー レコードを作成し、Flexible NetFlow フロー レコード コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー レコードを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
description description
Router(config-flow-record)# description Used for basic traffic analysis |
(任意)フロー レコードの説明を作成します。 |
ステップ 5 |
match { ipv4 | ipv6 } { destination | source } { address | { mask | prefix } [ minimum-mask mask ]}
Router(config-flow-record)# match ipv4 destination address |
フロー レコードの key フィールドを設定します。 』を参照してください。 |
ステップ 6 |
必要に応じてステップ 5 を繰り返し、レコードのその他の key フィールドを設定します。 |
― |
ステップ 7 |
collect { ipv4 | ipv6 } source { address | { mask | prefix } [ minimum-mask mask ]}
Router(config-flow-record)# collect ipv4 source address |
レコードの nonkey フィールドとして、1 つ以上の IPv4 送信元フィールドを設定します。 』を参照してください。 |
ステップ 8 |
必要に応じてステップ 7 を繰り返し、レコードのその他の nonkey フィールドを設定します。 |
― |
ステップ 9 |
end
Router(config-flow-record)# end |
Flexible NetFlow フロー レコード コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
フロー レコードの現在のステータスの表示
フロー レコードの現在のステータスを表示するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow record
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow record
show flow record コマンドでは、指定したフロー モニタの現在のステータスが表示されます。
flow record FLOW-RECORD-2:
Description: Used for basic IPv6 traffic analysis
Total field space: 53 bytes
match ipv6 destination address
collect ipv6 source address
collect transport source-port
collect transport destination-port
collect timestamp sys-uptime first
collect timestamp sys-uptime last
flow record FLOW-RECORD-1:
Description: Used for basic IPv4 traffic analysis
Total field space: 29 bytes
match ipv4 destination address
collect ipv4 source address
collect transport source-port
collect transport destination-port
collect timestamp sys-uptime first
collect timestamp sys-uptime last
フロー レコードの設定確認
入力したコンフィギュレーション コマンドを確認するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show running-config flow record
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show running-config flow record
show running-config flow record コマンドでは、指定したフロー モニタのコンフィギュレーション コマンドが表示されます。
Router# show running-config flow record
flow record FLOW-RECORD-2
description Used for basic IPv6 traffic analysis
match ipv6 destination address
collect ipv6 source address
collect transport source-port
collect transport destination-port
collect timestamp sys-uptime first
collect timestamp sys-uptime last
flow record FLOW-RECORD-1
description Used for basic IPv4 traffic analysis
match ipv4 destination address
collect ipv4 source address
collect transport source-port
collect transport destination-port
collect timestamp sys-uptime first
collect timestamp sys-uptime last
カスタム フロー モニタの作成
カスタム フロー モニタを作成するには、次の必須タスクを実行します。
フロー モニタ
各フロー モニタは、それに関連付けられた個別のキャッシュを持っています。各フロー モニタには、キャッシュ エントリの内容とレイアウトを定義するためのレコードが必要です。このレコード形式は、事前定義済みの形式の 1 つにすることも、高度なユーザが flow record コマンドを使用してカスタム形式を作成することもできます。このタスクでは、「カスタム フロー レコードの設定」で作成したレコードを使用します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow monitor monitor-name
4. description string
5. record { record-name | netflow-original | netflow { ipv4 | ipv6 } record [ peer ]}
6. cache { entries number | timeout { active seconds | inactive seconds | update seconds } | type { immediate | normal | permanent }}
7. 必要に応じてステップ 6 を繰り返し、このフロー モニタのキャッシュ パラメータの変更を終了します。
8. statistics packet protocol
9. statistics packet size
10. exporter exporter-name
11. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow monitor monitor-name
Router(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1 |
フロー モニタを作成し、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー モニタを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
description string
Router(config-flow-monitor)# description Used for basic ipv4 traffic analysis |
(任意)フロー モニタの説明を作成します。 |
ステップ 5 |
record { record-name | netflow-original | netflow { ipv4 | ipv6 } record [ peer ]}
Router(config-flow-monitor)# record FLOW-RECORD-1 |
フロー モニタのレコードを指定します。 |
ステップ 6 |
cache { entries number | timeout { active seconds | inactive seconds | update seconds } | type { immediate | normal | permanent }}
Router(config-flow-monitor)# cache entries 1000 |
(任意)タイムアウト値、キャッシュのエントリ数、キャッシュ タイプなど、フロー モニタのキャッシュ パラメータを変更します。 • キャッシュ タイプが immediate に設定されている場合、 timeout キーワードに関連付けられたキーワードの値は無効になります。 |
ステップ 7 |
必要に応じてステップ 6 を繰り返し、このフロー モニタのキャッシュ パラメータの変更を終了します。 |
― |
ステップ 8 |
statistics packet protocol
Router(config-flow-monitor)# statistics packet protocol |
(任意)Flexible NetFlow モニタのプロトコル分散統計情報の収集をイネーブルにします。 |
ステップ 9 |
statistics packet size
Router(config-flow-monitor)# statistics packet size |
(任意)Flexible NetFlow モニタのサイズ分散統計情報の収集をイネーブルにします。 |
ステップ 10 |
exporter exporter-name
Router(config-flow-monitor)# exporter EXPORTER-1 |
(任意)作成済みのエクスポータの名前を指定します。 • フロー エクスポータについて、およびその設定方法については、 「Configuring Data Export for Cisco IOS Flexible NetFlow with Flow Exporters」 モジュールを参照してください。 |
ステップ 11 |
end
Router(config-flow-monitor)# end |
Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
フロー モニタの現在のステータスの表示
フロー モニタの現在のステータスを表示するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow monitor monitor-name
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow monitor monitor-name
show flow monitor コマンドでは、指定したフロー モニタの現在のステータスが表示されます。
Router# show flow monitor FLOW-MONITOR-1
Flow Monitor FLOW-MONITOR-1:
Description: Used for basic ipv4 traffic analysis
Flow Record: FLOW-RECORD-1
Flow Exporter: EXPORTER-1
Size: 1000 entries / 50052 bytes
Inactive Timeout: 15 secs
Active Timeout: 1800 secs
Update Timeout: 1800 secs
フロー モニタの設定確認
入力したコンフィギュレーション コマンドを確認するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show running-config flow monitor monitor-name
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show running-config flow monitor
show running-config flow monitor コマンドでは、指定したフロー モニタのコンフィギュレーション コマンドが表示されます。
Router# show running-config flow monitor FLOW-MONITOR-1
flow monitor FLOW-MONITOR-1
description Used for basic ipv4 traffic analysis
statistics packet protocol
インターフェイスへのフロー モニタの適用
アクティブにする前に、フロー モニタを最低 1 つのインターフェイスに適用する必要があります。フロー モニタをアクティブにするには、次の必須タスクを実行します。
制約事項
事前定義済みレコード「NetFlow original」、または「NetFlow IPv4 original input」あるいは「NetFlow IPv6 original input」をフロー モニタに指定して、以前の NetFlow をエミュレートする場合は、Flexible NetFlow フロー モニタを入力(受信)トラフィックの分析だけに使用できます。
事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original output」または「NetFlow IPv6 original output」をフロー モニタに指定して、出力 NetFlow アカウンティング機能をエミュレートする場合は、Flexible NetFlow フロー モニタを出力(発信)トラフィックの分析だけに使用できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. { ip | ipv6 } flow monitor monitor-name { input | output }
5. ステップ 3 と 4 を繰り返し、トラフィックを監視するルータの他のすべてのインターフェイスでフロー モニタをアクティブにします。
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface ethernet 0/0 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
{ ip | ipv6 } flow monitor monitor-name { input | output }
Router(config-if)# ip flow monitor FLOW-MONITOR-1 input |
作成済みのフロー モニタを、トラフィックの分析対象となるインターフェイスに割り当てることで、そのフロー モニタをアクティブにします。 |
ステップ 5 |
ステップ 3 と 4 を繰り返し、トラフィックを監視するルータの他のすべてのインターフェイスでフロー モニタをアクティブにします。 |
― |
ステップ 6 |
end
Router(config-if)# end |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブル化されていることの確認
インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブルになっていることを確認するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow interface [ type number ]
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow interface
show flow interface コマンドによって、インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブルになっていることが確認されます。
Router# show flow interface ethernet 0/0
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-1
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-2
Router# show flow interface ethernet 1/0
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-1
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-2
フロー モニタ キャッシュ内のデータの表示
フロー モニタ キャッシュ内のデータを表示するには、次の任意タスクを実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフローを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show flow monitor name monitor-name cache format record
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow monitor name monitor-name cache format record
show flow monitor name monitor-name cache format record コマンド ストリングでは、フロー モニタのキャッシュ内にあるステータス、統計情報、およびフロー データが表示されます。
Router# show flow monitor name FLOW-MONITOR-1 cache format record
- Active timeout ( 1800 secs) 3
- Inactive timeout ( 15 secs) 94
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 172.16.10.5
ipv4 source address: 10.10.11.1
trns destination port: 25
timestamp first: 21237828
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 172.16.10.2
ipv4 source address: 10.10.10.2
trns destination port: 20
timestamp first: 21238788
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 172.16.10.200
ipv4 source address: 192.168.67.6
trns destination port: 3073
timestamp first: 21239228
Router# show flow monitor name FLOW-MONITOR-2 cache format record
- Active timeout ( 1800 secs) 0
- Inactive timeout ( 15 secs) 93
IPV6 DESTINATION ADDRESS: 2001:DB8:4:ABCD::2
ipv6 source address: 2001:DB8:1:ABCD::1
trns destination port: 23
IPV6 DESTINATION ADDRESS: FF02::9
ipv6 source address: FE80::A8AA:BBFF:FEBB:CC03
trns destination port: 521
Flexible NetFlow フロー レコードおよびフロー モニタのカスタマイズの設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「可能なフローの数が制限された永久フロー レコード キャッシュの設定:例」
• 「IPv6 トラフィック監視用のカスタム フロー レコード設定:例」
• 「MAC および VLAN 統計情報監視用の Flexible NetFlow の設定:例」
• 「入力 VRF サポートのための Flexible NetFlow の設定:例」
• 「ネットワーク ベースのアプリケーション認識のための Flexible NetFlow の設定:例」
可能なフローの数が制限された永久フロー レコード キャッシュの設定:例
次の例は、ルータのすべてのインターフェイスでの、タイプ オブ サービス(ToS)フィールド使用状況を監視するよう設計されています。この例は、 show flow monitor コマンドを使用してルータ上の追加データをキャプチャし、分析に使用することを目的としているため、エクスポータは設定されません。
このサンプルは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始します。
description UD: Flow Record to monitor the use of TOS within this router/network
description UD: Flow Monitor which watches the limited combinations of interface and TOS
cache entries 8192 ! 2^5 (combos of interfaces) * 256 (values of TOS)
ip flow monitor QOS_MONITOR input
ip flow monitor QOS_MONITOR input
ip flow monitor QOS_MONITOR input
ip flow monitor QOS_MONITOR input
ip flow monitor QOS_MONITOR input
show flow monitor コマンドの出力には、キャッシュの現在のステータスが表示されます。
Router# show flow monitor QOS_MONITOR cache
Updates sent ( 1800 secs) 0
IPv6 トラフィック監視用のカスタム フロー レコード設定:例
次の例では、IPv6 トラフィック監視用のカスタム フロー レコード キャッシュを作成します。
このサンプルは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始します。
flow record FLOW-RECORD-2
description Used for basic IPv6 traffic analysis
match ipv6 destination address
collect ipv6 source address
collect transport source-port
collect transport destination-port
collect timestamp sys-uptime first
collect timestamp sys-uptime last
flow monitor FLOW-MONITOR-2
description Used for basic IPv6 traffic analysis
statistics packet protocol
ipv6 address 2001:DB8:2:ABCD::2/48
ipv6 flow monitor FLOW-MONITOR-2 input
ipv6 address 2001:DB8:3:ABCD::1/48
ipv6 flow monitor FLOW-MONITOR-2 output
MAC および VLAN 統計情報監視用の Flexible NetFlow の設定:例
次の例は、MAC および VLAN 統計情報監視用に Flexible NetFlow を設定する方法を示しています。
このサンプルは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始します。
flow record LAYER-2-FIELDS-1
match ipv4 source address
match ipv4 destination address
collect datalink dot1q vlan output
collect datalink mac source address input
collect datalink mac source address output
collect datalink mac destination address input
flow monitor FLOW-MONITOR-4
ip address 172.16.6.2 255.255.255.0
ip flow monitor FLOW-MONITOR-1 input
入力 VRF サポートのための Flexible NetFlow の設定:例
次の例では、Virtual Route Forwarding(VRF) ID を key フィールドとして収集するフロー レコードを持つ入力フロー モニタを適用することで、ルータの着信パケットからの VRF ID の収集を設定します。
このサンプルは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始します。
match ipv4 source address
match ipv4 destination address
ip address 172.16.2.2 255.255.255.252
ip flow monitor mm_1 output
ネットワーク ベースのアプリケーション認識のための Flexible NetFlow の設定:例
次の例では、アプリケーション名を key フィールドとして収集するフロー レコードを持つフロー モニタを適用することで、任意の 2 台の IP ホスト間で見られるアプリケーションごとに異なるフローを作成するために、Network Based Application Recognition(NBAR)を使用します。
このサンプルは、グローバル コンフィギュレーション モードから開始します。
match ipv4 source address
match ipv4 destination address
interface FastEthernet0/0
ip address 172.16.2.2 255.255.255.0
ip flow monitor mm_1 input