Flexible NetFlow の設定開始について
• 「以前の NetFlow を Flexible NetFlow でエミュレートすることの利点」
• 「Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow Original」と「NetFlow IPv4 Original Input」」
• 「Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 Original Output」」
• 「Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 Original Input」」
• 「Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 Original Output」」
• 「Flexible NetFlow の MPLS Egress NetFlow」
以前の NetFlow を Flexible NetFlow でエミュレートすることの利点
以前の NetFlow を Flexible NetFlow でエミュレートすると、ユーザ定義のカスタム レコードを設計および設定することなく、事前定義済みレコードを使用できるため、Flexible NetFlow を短時間で導入できます。フロー モニタを設定し、それを Flexible NetFlow 用のインターフェイスに適用するだけで、以前の NetFlow のように機能し始めます。NetFlow コレクタなどのアプリケーションで収集したデータを分析する場合は、オプションのエクスポータを使用できます。
各フロー モニタは、それに関連付けられた個別のキャッシュを持っています。各フロー モニタには、キャッシュ エントリの内容とレイアウトを定義するためのレコードが必要です。レコード フォーマットは、いずれかの事前定義済みレコードのフォーマットにできますが、高度なユーザは Flexible NetFlow のフロー レコード コンフィギュレーション モードで collect および match コマンドを使用し、独自のレコード フォーマットを作成することもできます。
フロー エクスポータは、Flexible NetFlow で収集したデータを、NetFlow Collection Engine などのリモート システムに送信するために使用されます。エクスポータでは、転送プロトコルとして User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)が使用され、バージョン 9 エクスポート フォーマットが使用されます。
以前の NetFlow に慣れている場合は、以前の NetFlow をエミュレートしたときに Flexible NetFlow で収集およびエクスポートされるデータの形式と内容について、すでに理解できていることになります。データ分析に、同じテクニックを使用することもできます。
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow Original」と「NetFlow IPv4 Original Input」
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow original」と「NetFlow IPv4 original input」は、key フィールドと nonkey フィールドが同じであるため、入れ替えて使用することができます。Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow original」と「NetFlow IPv4 original input」の key および nonkey フィールドを、表 1 に示します。
表 1 Flexible NetFlow の事前提示済みレコード「NetFlow Original」と「NetFlow IPv4 Original Input」で使用される key および nonkey フィールド
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IP ToS |
Key |
タイプ オブ サービス(ToS)フィールドの値。 |
IP Protocol |
Key |
IP プロトコル フィールドの値。 |
IP Source Address |
Key |
IP 送信元アドレス。 |
IP Destination Address |
Key |
IP 宛先アドレス。 |
Transport Source Port |
Key |
トランスポート レイヤの送信元ポート フィールドの値。 |
Transport Destination Port |
Key |
トランスポート レイヤの宛先ポート フィールドの値。 |
Interface Input |
Key |
トラフィックが受信されたインターフェイス。 |
Flow Sampler ID |
Key |
フロー サンプラの ID 番号(フロー サンプリングがイネーブルにされている場合)。 |
IP Source AS |
Nonkey |
送信元自律システム番号。 |
IP Destination AS |
Nonkey |
宛先自律システム番号。 |
IP Next Hop Address |
Nonkey |
ネクスト ホップの IP アドレス。 |
IP Source Mask |
Nonkey |
IP 送信元アドレスのマスク。 |
IP Destination Mask |
Nonkey |
IP 宛先アドレスのマスク。 |
TCP Flags |
Nonkey |
TCP フラグ フィールドの値。 |
Interface Output |
Nonkey |
トラフィックが送信されたインターフェイス。 |
Counter Bytes |
Nonkey |
フロー内で認識されたバイト数。 |
Counter Packets |
Nonkey |
フロー内で認識されたパケット数。 |
Time Stamp System Uptime First |
Nonkey |
最初のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
Time Stamp System Uptime Last |
Nonkey |
最後のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
「Flexible NetFlow の設定開始方法」 の設定では、Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow original」が使用されています。
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 Original Output」
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original output」は、Cisco IOS Release 12.3(11)T でリリースされた以前の NetFlow 出力 NetFlow アカウンティング機能をエミュレートするために使用されます。Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original output」の key および nonkey フィールドとカウンタを、表 2 に示します。
表 2 Flexible NetFlow の事前提示済みレコード「NetFlow IPv4 Original Output」で使用される key および nonkey フィールド
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IP ToS |
Key |
ToS フィールドの値。 |
IP Protocol |
Key |
IP プロトコル フィールドの値。 |
IP Source Address |
Key |
IP 送信元アドレス。 |
IP Destination Address |
Key |
IP 宛先アドレス。 |
Transport Source Port |
Key |
トランスポート レイヤの送信元ポート フィールドの値。 |
Transport Destination Port |
Key |
トランスポート レイヤの宛先ポート フィールドの値。 |
Interface Output |
Key |
トラフィックが送信されたインターフェイス。 |
Flow Sampler ID |
Key |
フロー サンプラの ID 番号(フロー サンプリングがイネーブルにされている場合)。 |
IP Source AS |
Nonkey |
送信元自律システム番号。 |
IP Destination AS |
Nonkey |
宛先自律システム番号。 |
IP Next Hop Address |
Nonkey |
ネクスト ホップの IP アドレス。 |
IP Source Mask |
Nonkey |
IP 送信元アドレスのマスク。 |
IP Destination Mask |
Nonkey |
IP 宛先アドレスのマスク。 |
TCP Flags |
Nonkey |
TCP フラグ フィールドの値。 |
Interface Input |
Nonkey |
トラフィックが受信されたインターフェイス。 |
Counter Bytes |
Nonkey |
フロー内で認識されたバイト数。 |
Counter Packets |
Nonkey |
フロー内で認識されたパケット数。 |
Time Stamp System Uptime First |
Nonkey |
最初のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
Time Stamp System Uptime Last |
Nonkey |
最後のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
「例:IPv4 および IPv6 トラフィック用の Flexible NetFlow Egress Accounting の設定」 の設定では、Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow original output」が使用されています。
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 Original Input」
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 original input」の key および nonkey フィールドとカウンタを、表 3 に示します。
表 3 Flexible NetFlow の事前提示済みレコード「NetFlow IPv6 Original Input」で使用される key および nonkey フィールド
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Traffic Class |
Key |
トラフィック クラス フィールドの値。 |
Flow Label |
Key |
フロー ラベル。 |
Protocol |
Key |
プロトコル フィールドの値。 |
Extension Map |
Key |
拡張マップ ビットマップの値。 |
IP Source Address |
Key |
IP 送信元アドレス。 |
IP Destination Address |
Key |
IP 宛先アドレス。 |
Transport Source Port |
Key |
トランスポート レイヤの送信元ポート フィールドの値。 |
Transport Destination Port |
Key |
トランスポート レイヤの宛先ポート フィールドの値。 |
Interface Input |
Key |
トラフィックが受信されたインターフェイス。 |
Flow Direction |
Key |
フローの方向。 |
Flow Sampler |
Key |
フロー サンプラの ID 番号(フロー サンプリングがイネーブルにされている場合)。 |
Routing Source AS |
Nonkey |
送信元自律システム番号。 |
Routing Destination AS |
Nonkey |
宛先自律システム番号。 |
Routing Next-hop Address |
Nonkey |
ネクスト ホップの IP アドレス。 |
IP Source Mask |
Nonkey |
IP 送信元アドレスのマスク。 |
IP Destination Mask |
Nonkey |
IP 宛先アドレスのマスク。 |
Transport TCP Flags |
Nonkey |
TCP フラグ フィールドの値。 |
Interface Output |
Nonkey |
トラフィックが送信されたインターフェイス。 |
Counter Bytes |
Nonkey |
フロー内で認識されたバイト数。 |
Counter Packets |
Nonkey |
フロー内で認識されたパケット数。 |
Time Stamp System Uptime First |
Nonkey |
最初のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
Time Stamp System Uptime Last |
Nonkey |
最後のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 Original Output」
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 original output」の key および nonkey フィールドとカウンタを、 表 4 に示します。
表 4 Flexible NetFlow の事前提示済みレコード「NetFlow IPv6 Original Output」で使用される key および nonkey フィールド
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Traffic Class |
Key |
トラフィック クラス フィールドの値。 |
Flow Label |
Key |
フロー ラベル。 |
Protocol |
Key |
プロトコル フィールドの値。 |
Extension Map |
Key |
拡張マップ ビットマップの値。 |
IP Source Address |
Key |
IP 送信元アドレス。 |
IP Destination Address |
Key |
IP 宛先アドレス。 |
Transport Source Port |
Key |
トランスポート レイヤの送信元ポート フィールドの値。 |
Transport Destination Port |
Key |
トランスポート レイヤの宛先ポート フィールドの値。 |
Interface Output |
Key |
トラフィックが送信されたインターフェイス。 |
Flow Direction |
Key |
フローの方向。 |
Flow Sampler |
Key |
フロー サンプラの ID 番号(フロー サンプリングがイネーブルにされている場合)。 |
Routing Source AS |
Nonkey |
送信元自律システム番号。 |
Routing Destination AS |
Nonkey |
宛先自律システム番号。 |
Routing Next-hop Address |
Nonkey |
ネクスト ホップの IP アドレス。 |
IP Source Mask |
Nonkey |
IP 送信元アドレスのマスク。 |
IP Destination Mask |
Nonkey |
IP 宛先アドレスのマスク。 |
Transport TCP Flags |
Nonkey |
TCP フラグ フィールドの値。 |
Interface Input |
Nonkey |
トラフィックが受信されたインターフェイス。 |
Counter Bytes |
Nonkey |
フロー内で認識されたバイト数。 |
Counter Packets |
Nonkey |
フロー内で認識されたパケット数。 |
Time Stamp System Uptime First |
Nonkey |
最初のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
Time Stamp System Uptime Last |
Nonkey |
最後のパケットが交換されたときのシステム稼動時間(ミリ秒単位。このデバイスが最初にブートしてからの時間)。 |
Flexible NetFlow の MPLS Egress NetFlow
Flexible NetFlow--MPLS Egress NetFlow 機能を使用すると、ルータにマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)パケットとして着信し、IP パケットとして送信されるパケットの、IP フロー情報をキャプチャできます。この機能では、VPN の一方のサイトから同じ VPN の他方のサイトまでプロバイダーのバックボーンを通過する、MPLS Virtual Private Network(VPN)IP フローをキャプチャできます。Flexible NetFlow-- MPLS Egress NetFlow 機能をイネーブルにするには、プロバイダーのネットワークにあるカスタマー エッジ(CE)インターフェイスへのプロバイダー エッジ(PE)で、出力(発信)モードのフロー モニタを適用します。
図 1 に、4 つの VPN 1 サイトと 2 つの VPN 2 サイトがある、MPLS VPN ネットワーク トポロジの例を示します。出力モードのフロー モニタを適用し、発信 PE インターフェイス上で Flexible NetFlow--MPLS Egress NetFlow をイネーブルにすると、PE に(MPLS VPN からの)MPLS パケットとして着信し、IP パケットとして PE ルータに送信されるパケットの、IP フロー情報がキャプチャされます。次に例を示します。
• いずれかのリモート VPN 1 サイトから VPN 1 のサイト 2 に転送されるトラフィックのフローをキャプチャするには、プロバイダー エッジ ルータ PE2 のリンク PE2-CE5 で、出力モードのフロー モニタをイネーブルにします。
• いずれかのリモート VPN 2 サイトから VPN 2 のサイト 1 に転送されるトラフィックのフローをキャプチャするには、プロバイダー エッジ ルータ PE3 のリンク PE3-CE4 で、出力モードのフロー モニタをイネーブルにします。
フロー データは Flexible NetFlow のキャッシュに格納されます。キャッシュ内のフロー データを表示するには、 show flow monitor monitor-name cache コマンドを使用します。
図 1 Flexible NetFlow--MPLS Egress NetFlow のある MPLS VPN ネットワーク トポロジの例
Flexible NetFlow-- MPLS Egress NetFlow 機能で使用するフロー モニタ用として Flexible NetFlow エクスポータを設定した場合は、PE ルータがキャプチャされたフローを、プロバイダー ネットワーク内に設定されたコレクタ デバイスにエクスポートします。ネットワーク データ アナライザや VPN Solution Center(VPN-SC)などのアプリケーションは、キャプチャされたフローから情報を収集し、サイト間 VPN トラフィックの統計情報を計算して表示します。
Flexible NetFlow の設定開始方法
ここで説明するタスクは、ルータが受信したトラフィックに対する以前の(入力)NetFlow のデータ キャプチャを、Flexible NetFlow でエミュレーションする設定と確認の方法、および以前の NetFlow のデータ エクスポートを、Flexible NetFlow でエミュレーションする設定と確認の方法を示しています。
(注) 以前の NetFlow を Flexible NetFlow でエミュレーションするには、分析対象のトラフィックを受信する 1 つ以上のインターフェイスで、フロー モニタ、およびフロー モニタのアプリケーションを設定する必要があります。
(注) これらのタスクでは、そのタスクで使用される Flexible NetFlow コマンドに必要なキーワードと引数だけが示されています。これらの Flexible NetFlow コマンドで使用可能なその他のキーワードと引数については、『Cisco IOS Flexible NetFlow Command Reference』を参照してください。
事前定義済みレコードを使用して Flexible NetFlow を設定およびイネーブルにするには、次のタスクを実行します。
• 「Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 Original Input」を使用した IPv4/IPv6 トラフィック用フロー モニタの設定」(必須)
• 「インターフェイスへの IPv4 フロー モニタの適用」(必須)
• 「インターフェイスへの IPv6 フロー モニタの適用」(必須)
• 「フロー モニタの現在のステータスの表示」(任意)
• 「フロー モニタの設定確認」(任意)
• 「インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブル化されていることの確認」(任意)
• 「フロー モニタ キャッシュの表示」(任意)
• 「フロー モニタ用のフロー エクスポータの設定」(必須)
• 「フロー エクスポータの現在のステータスの表示」(任意)
• 「フロー エクスポータの設定確認」(任意)
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 Original Input」を使用した IPv4/IPv6 トラフィック用フロー モニタの設定
Flexible NetFlow の事前定義済みレコード「NetFlow IPv4/IPv6 original input」を使用して、IPv4/IPv6 トラフィック用のフロー モニタを設定するには、次の必須タスクを実行します。
制約事項
フロー モニタのレコード フォーマットを record コマンドで変更するには、その前にフロー モニタを適用してあるすべてのインターフェイスから、フロー モニタを削除しておく必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow monitor monitor-name
4. description description
5. record netflow { ipv4 | ipv6} original-input
6. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow monitor monitor-name
Router(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1 |
フロー モニタを作成し、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー モニタを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
description description
Router(config-flow-monitor)# description Used for monitoring IPv4 traffic |
(任意)フロー モニタの説明を作成します。 |
ステップ 5 |
record netflow {ipv4 | ipv6} original-input
Router(config-flow-monitor)# record netflow ipv4 original-input |
フロー モニタのレコードを指定します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-flow-monitor)# end |
Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
インターフェイスへの IPv4 フロー モニタの適用
アクティブにする前に、IPv4 フロー モニタを最低 1 つのインターフェイスに適用する必要があります。IPv4 フロー モニタをアクティブにするには、次の必須タスクを実行します。
制約事項
事前定義済みレコード「NetFlow original」、または「NetFlow IPv4 original input」をフロー モニタに指定して、以前の NetFlow をエミュレートする場合は、フロー モニタを入力(受信)トラフィックの分析だけに使用できます。
事前定義済みレコード「NetFlow IPv4 original output」をフロー モニタに指定して、出力 NetFlow アカウンティング機能をエミュレートする場合は、フロー モニタを出力(発信)トラフィックの分析だけに使用できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. ip flow monitor monitor-name input
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface ethernet 0/0 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip flow monitor monitor-name input
Router(config-if)# ip flow monitor FLOW-MONITOR-1 input |
作成済みのフロー モニタを、トラフィックの分析対象となるインターフェイスに割り当てることで、そのフロー モニタをアクティブにします。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
インターフェイスへの IPv6 フロー モニタの適用
アクティブにする前に、IPv6 フロー モニタを最低 1 つのインターフェイスに適用する必要があります。IPv6 フロー モニタをアクティブにするには、次の必須タスクを実行します。
制約事項
事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 original input」をフロー モニタに指定して、以前の NetFlow をエミュレートする場合は、フロー モニタを入力(受信)トラフィックの分析だけに使用できます。
事前定義済みレコード「NetFlow IPv6 original output」をフロー モニタに指定して、出力 NetFlow アカウンティング機能をエミュレートする場合は、フロー モニタを出力(発信)トラフィックの分析だけに使用できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. ipv6 flow monitor monitor-name input
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface ethernet 0/0 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ipv6 flow monitor monitor-name input
Router(config-if)# ipv6 flow monitor FLOW-MONITOR-2 input |
作成済みのフロー モニタを、トラフィックの分析対象となるインターフェイスに割り当てることで、そのフロー モニタをアクティブにします。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
フロー モニタの現在のステータスの表示
フロー モニタの現在のステータスを表示するには、次の任意タスクを実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフローを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show flow monitor
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow monitor
show flow monitor コマンドでは、指定したフロー モニタの現在のステータスが表示されます。
Router# show flow monitor
Flow Monitor FLOW-MONITOR-1:
Description: Used for basic IPv4 traffic analysis
Flow Record: netflow ipv4 original-input
Size: 4096 entries / 311316 bytes
Inactive Timeout: 15 secs
Active Timeout: 1800 secs
Update Timeout: 1800 secs
Flow Monitor FLOW-MONITOR-2:
Description: Used for basic IPv6 traffic analysis
Flow Record: netflow ipv6 original-input
Size: 4096 entries / 507936 bytes
Inactive Timeout: 15 secs
Active Timeout: 1800 secs
Update Timeout: 1800 secs
フロー モニタの設定確認
入力したコンフィギュレーション コマンドを確認するには、次の任意タスクを実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフローを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show running-config flow monitor
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show running-config flow monitor
show running-config flow monitor コマンドでは、指定したフロー モニタのコンフィギュレーション コマンドが表示されます。
Router# show running-config flow monitor
flow monitor FLOW-MONITOR-1
description Used for basic IPv4 traffic analysis
record netflow ipv4 original-input
flow monitor FLOW-MONITOR-2
description Used for basic IPv6 traffic analysis
record netflow ipv6 original-input
インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブル化されていることの確認
インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブルになっていることを確認するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow interface type number
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow interface type number
show flow interface コマンドによって、インターフェイスで Flexible NetFlow がイネーブルになっていることが確認されます。
Router# show flow interface ethernet 0/0
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-1
FNF: monitor: FLOW-MONITOR-2
フロー モニタ キャッシュの表示
フロー モニタ キャッシュ内のデータを表示するには、次の任意タスクを実行します。
前提条件
フロー モニタ キャッシュ内のフロー データを表示するためには、NetFlow original レコードで定義された基準に適合するトラフィックを受信するインターフェイスに、入力フロー モニタを適用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. show flow monitor name monitor-name cache format record
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow monitor name monitor-name cache format record
show flow monitor name monitor-name cache format record コマンド ストリングでは、フロー モニタのキャッシュ内にあるステータス、統計情報、およびフロー データが表示されます。
Router# show flow monitor name FLOW-MONITOR-1 cache format record
- Active timeout ( 1800 secs) 0
- Inactive timeout ( 15 secs) 16
IPV4 SOURCE ADDRESS: 10.251.10.1
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 172.16.10.2
TRNS DESTINATION PORT: 2048
ipv4 next hop address: 172.16.7.2
ipv4 destination mask: /24
IPV4 SOURCE ADDRESS: 172.16.6.1
IPV4 DESTINATION ADDRESS: 224.0.0.9
TRNS DESTINATION PORT: 520
ipv4 next hop address: 0.0.0.0
ipv4 destination mask: /0
Router# show flow monitor name FLOW-MONITOR-2 cache format record
- Active timeout ( 1800 secs) 11
- Inactive timeout ( 15 secs) 1031
IPV6 EXTENSION MAP: 0x00000040
IPV6 SOURCE ADDRESS: 2001:DB8:1:ABCD::1
IPV6 DESTINATION ADDRESS: 2001:DB8:4:ABCD::2
TRNS DESTINATION PORT: 55
ipv6 next hop address: ::
ipv6 destination mask: /0
IPV6 EXTENSION MAP: 0x00000000
IPV6 SOURCE ADDRESS: FE80::A8AA:BBFF:FEBB:CC03
IPV6 DESTINATION ADDRESS: FF02::9
TRNS DESTINATION PORT: 521
ipv6 next hop address: ::
ipv6 destination mask: /0
timestamp first: 11653832
フロー モニタ用のフロー エクスポータの設定
Flexible NetFlow で収集したデータをリモート システムにエクスポートし、分析および保存できるようにするため、フロー モニタ用にフロー エクスポータを設定するには、次のタスクを実行します。
制約事項
それぞれのエクスポータがサポートする宛先は 1 つだけです。複数の宛先にデータをエクスポートする場合は、複数のフロー エクスポータを設定し、それらをフロー モニタに割り当てる必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. flow exporter exporter-name
4. description description
5. destination { hostname | ip-address } [ vrf vrf-name ]
6. transport udp udp-port
7. exit
8. flow monitor monitor-name
9. exporter exporter-name
10. end
手順の詳細
|
|
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
flow exporter exporter-name
Router(config)# flow exporter EXPORTER-1 |
フロー エクスポータを作成し、Flexible NetFlow フロー エクスポータ コンフィギュレーション モードを開始します。 • このコマンドでは、既存のフロー エクスポータを変更することもできます。 |
ステップ 4 |
description description
Router(config-flow-exporter)# description Exports to datacenter |
(任意)フロー エクスポータの説明を作成します。 |
ステップ 5 |
destination { hostname | ip-address } [ vrf vrf-name ]
Router(config-flow-exporter)# destination 172.16.10.2 |
エクスポータのデータの送信先となるシステムの、ホスト名または IP アドレスを指定します。 |
ステップ 6 |
transport udp udp-port
Router(config-flow-exporter)# transport udp 65 |
転送プロトコルとして UDP を設定し、エクスポートされた Flexible NetFlow トラフィックを宛先システムが待ち受ける UDP ポートを指定します。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-flow-exporter)# exit |
Flexible NetFlow フロー エクスポータ コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
flow monitor flow-monitor-name
Router(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1 |
作成済みのフロー モニタに対する、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 9 |
exporter exporter-name
Router(config-flow-monitor)# exporter EXPORTER-1 |
作成済みのエクスポータの名前を指定します。 |
ステップ 10 |
end
Router(config-flow-monitor)# end |
Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
フロー エクスポータの現在のステータスの表示
フロー エクスポータの現在のステータスを表示するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show flow exporter
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show flow exporter exporter-name
show flow exporter コマンドでは、指定したフロー エクスポータの現在のステータスが表示されます。
Router# show flow exporter EXPORTER-1
Flow Exporter EXPORTER-1:
Description: Exports to Chicago datacenter
Destination IP address: 172.16.10.2
Source IP address: 172.16.7.1
フロー エクスポータの設定確認
フロー エクスポータを設定するために入力したコンフィギュレーション コマンドを確認するには、次の任意タスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show running-config flow exporter exporter-name
手順の詳細
ステップ 1 enable
enable コマンドによって、特権 EXEC モードを開始します(プロンプトが表示されたらパスワードを入力します)。
ステップ 2 show running-config flow exporter exporter-name
show running-config flow exporter コマンドでは、指定したフロー エクスポータのコンフィギュレーション コマンドが表示されます。
Router# show running-config flow exporter EXPORTER-1
Building configuration...
description Exports to datacenter