ユニキャスト RIB および FIB について
次の図に示すように、ユニキャスト ルーティング情報ベース(IPv4 RIB および IPv6 RIB)および転送情報ベース(FIB)は、Cisco NX-OS 転送アーキテクチャの一部です。
ユニキャスト RIB はアクティブなスーパーバイザ上にあります。ユニキャスト RIB は、直接接続のルート、スタティック ルート、ダイナミック ユニキャスト ルーティング プロトコルで検出されたルートを含むルーティング テーブルを維持しています。また、アドレス解決プロトコル(ARP)などの送信元から、隣接情報を収集します。ユニキャスト RIB は、ルートに最適なネクスト ホップを決定し、さらにユニキャスト FIB 分散モジュール(UFDM)のサービスを使用して、モジュール上のユニキャスト FIB にデータを入力します。
各ダイナミック ルーティング プロトコルは、タイム アウトしたあらゆるルートについて、ユニキャスト RIB を更新する必要があります。その後、ユニキャスト RIB はそのルートを削除し、そのルートに最適なネクスト ホップを再計算します(代わりに使用できるパスがある場合)。
レイヤ 3 整合性チェッカー
まれな事例として、各モジュールのユニキャスト RIB と FIB の間に不整合が発生することがあります。Cisco NX-OS は、レイヤ 3 整合性チェッカーをサポートします。この機能は、スーパーバイザ モジュールのユニキャスト IPv4 RIB と各インターフェイス モジュールの FIB の間で不整合を検出します。不整合には次のようなものがあります。
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欠落したプレフィックス
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余分なプレフィックス
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ネクストホップ アドレスの誤り
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ARP またはネイバー探索(ND)キャッシュ内の不正なレイヤ 2 リライト文字列
レイヤ 3 整合性チェッカーは、FIB のエントリと隣接マネージャ(AM)から取得した最新の隣接情報を比較し、不整合があれば記録します。次に整合性チェッカーは、ユニキャスト RIB のプレフィックスをモジュールの FIB と比較し、不整合があればログに記録します。「レイヤ 3 整合性チェッカーのトリガー」の項を参照してください。
不整合は手動で解消できます。「FIB 内の転送情報の消去」の項を参照してください。
整合性が失われる前に整合性チェッカーを実行すれば、整合性の点では合格します。しかし、4K のハードウェア制限を超えて多くのルートが学習され、show consistency-checker forwarding ipv4 コマンドを実行した場合も、整合性の点で合格します。整合性のない状態から整合性のある状態に移行する場合も同様です。障害ルートは引き続き表示されます。test forwarding ipv4 inconsistency route コマンドが再実行されるまで、この状態は終了しません。これは予期された動作です。