VRRP の設定
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)機能を使用すると、ファーストホップ IP ルータでの透過的なフェールオーバーが可能になり、ルータ グループが単一の仮想ルータを形成できるようになります。VRRP と関連する概念の詳細については、VRRP の概要を参照してください。
VRRP 設定の制約事項
- ルータでコマンド hw-module vrrpscale enable を設定すると、IPv4 と IPv6 を合わせて最大 255 の VRRP グループが、Cisco NCS 5500 シリーズ ルータおよび Cisco NCS 540 シリーズ ルータでサポートされます。デフォルトでは、IPv4 と IPv6 を合わせて最大 16 の VRRP グループが、Cisco NCS 5500 シリーズ ルータでサポートされています。
-
ルータでコマンド hw-module vrrpscale enable を設定せず、BFD を BVI とともに設定し、すべての BVI が同じシャーシ(デフォルト)MAC を共有している場合、VRRP スケールは 13 に減少します。VRRP スケールが 11 に減少するまで、このモードでカスタム BVI MAC を使用することはできません。
-
BFD を BVI とともに設定し、すべての BVI に 1 つのカスタム MAC、または 1 つのカスタム MAC とシャーシ(デフォルト)MAC の組み合わせが設定されている場合は、VRRP スケールが 11 に減少します。
-
ICMP リダイレクトはサポートされていません。
VRRP の概要
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)機能を使用すると、ファーストホップ IP ルータでの透過的なフェールオーバーが可能になり、ルータ グループが単一の仮想ルータを形成できるようになります。
(注) |
VRRP は VRF でサポートされています。 |
VRRP の概要
LAN クライアントは、動的プロセスまたは静的設定を使用して、特定のリモート宛先への最初のホップとなるルータを決定します。次に、ダイナミック ルータ ディスカバリのクライアント例を示します。
-
プロキシ ARP:クライアントはアドレス解決プロトコル(ARP)を使用して到達すべき宛先を取得します。ルータは独自の MAC アドレスで ARP 要求に応答します。
-
ルーティング プロトコル:クライアントはダイナミック ルーティング プロトコルのアップデートを(ルーティング情報プロトコル(RIP)などから)受信し、独自のルーティング テーブルを形成します。
-
IRDP(ICMP Router Discovery Protocol)クライアント:クライアントはインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)ルータ ディスカバリ クライアントを実行します。
ダイナミック ディスカバリ プロトコルには、LAN クライアントにおいて、設定および処理のオーバーヘッドが発生するという短所があります。また、ルータが機能を停止したときに、別のルータへの切り替え処理が遅くなる可能性があります。
ダイナミック ディスカバリ プロトコルの代わりに、クライアント上でデフォルト ルータをスタティックに設定することもできます。このアプローチでは、クライアントの設定と処理は簡略化されますが、単一障害点が生じます。デフォルト ゲートウェイで障害が発生した場合、LAN クライアントの通信はローカル IP ネットワーク セグメントに限定され、ネットワークの他の部分から切り離されます。
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)機能により、この静的設定の問題を解決できます。VRRP は、ファーストホップ IP ルータの透過的なフェールオーバーを可能にするように設計された IP ルーティング冗長プロトコルです。VRRP を使用すると、ルータのグループで 1 つの仮想ルータを形成できます。 これにより、仮想ルータをデフォルト ゲートウェイとして使用するように、LAN クライアントを設定できます。ルータのグループを表す仮想ルータは、VRRP グループとも呼ばれます。
例として、図 1に、VRRP が設定された LAN トポロジを示します。この例では、ルータ A、B、および C は仮想ルータで構成される VRRP ルータ(VRRP を実行するルータ)です。仮想ルータの IP アドレスは、ルータ A のインターフェイスに設定されたアドレス(10.0.0.1)と同じです。
仮想ルータはルータ A の物理インターフェイスの IP アドレスを使用するため、ルータ A はマスター仮想ルータのロールを担い、IP アドレス所有者とも呼ばれます。ルータ A は、マスター仮想ルータとして、仮想ルータの IP アドレスを管理し、この IP アドレスに送信されたパケットの転送を行います。クライアント 1 ~ 3 には、デフォルト ゲートウェイの IP アドレス 10.0.0.1 が設定されています。
ルータ B および C は、バックアップ仮想ルータとして機能します。マスター仮想ルータに障害が発生すると、高いプライオリティが設定されているルータがマスター仮想ルータになり、LAN ホストに対して中断なくサービスが提供されます。ルータ A は、回復すると、再びマスター仮想ルータになります。
(注) |
仮想ルータが接続されているスイッチ ポートでは、スパニング ツリー プロトコル(STP)を無効にすることをお勧めします。スイッチがこれらのプロトコルをサポートしている場合に、RSTP または rapid-PVST を有効にします。 |
複数の仮想ルータのサポート
ルータ インターフェイスには、最大 100 の仮想ルータを設定できます。ルータ インターフェイスには、最大 256 の仮想ルータを設定できます。ルータ インターフェイスがサポートできる実際の仮想ルータの数は、次の要因によって異なります。
-
ルータの処理能力
-
ルータのメモリの能力
-
複数の MAC アドレスのルータ インターフェイス サポート
1 つのルータ インターフェイス上に複数の仮想ルータが設定されているトポロジでは、そのインターフェイスは 1 つ以上の仮想ルータのマスター、および 1 つ以上の仮想ルータのバックアップとして動作することができます。
VRRP ルータ プライオリティ
VRRP 冗長性スキームの重要な一面に、VRRP ルータ プライオリティがあります。プライオリティにより、各 VRRP ルータが果たすロールと、マスター仮想ルータが機能を停止したときにどのようなことが起こるかが決定されます。
VRRP ルータが仮想ルータの IP アドレスと物理インターフェイスの IP アドレスのオーナーである場合には、このルータがマスター仮想ルータとして機能します。
IP アドレスのオーナーである VRRP ルータが存在しない場合は、VRRP ルータのプライオリティおよびプリエンプション設定の組み合わせにより、VRRP ルータがマスターとして機能するか、またはバックアップ仮想ルータとして機能するかが決まります。デフォルトでは、最高のプライオリティを持つ VRRP ルータがマスターとして機能し、その他のすべてがバックアップとして機能します。プライオリティにより、マスター仮想ルータが機能を停止した場合にマスター仮想ルータになる優先順位も決まります。vrrp priority コマンドを使用して 1 ~ 254 の値を設定し、各バックアップ仮想ルータのプライオリティを設定できます。
たとえば、LAN トポロジのマスター仮想ルータであるルータ A が機能を停止した場合、選択プロセスが実行されて、バックアップ仮想ルータ B または C が引き継ぐかどうかが決定されます。ルータ B とルータ C がそれぞれプライオリティ 101 と 100 に設定されている場合、プライオリティの高いルータ B がマスター仮想ルータになります。ルータ B とルータ C が両方ともプライオリティ 100 に設定されている場合、IP アドレスがより高いバックアップ仮想ルータが選択されてマスター仮想ルータになります。
デフォルトでは、プリエンプティブ スキームが有効になっており、使用可能になった高いプライオリティのバックアップ仮想ルータが、現在のマスター仮想ルータから引き継ぎます。このプリエンプティブ スキームを無効にするには、vrrp preempt disable コマンドを使用します。プリエンプションが無効になっている場合、元のプライオリティがより高いマスターの障害時にマスターになるように選択されたバックアップ仮想ルータは、元のマスター仮想ルータが回復して再び使用可能になっても、マスターのままとなります。
VRRP のアドバタイズメント
マスター仮想ルータは、同じグループ内の他の VRRP ルータに VRRP アドバタイズメントを送信します。アドバタイズメントでは、マスター仮想ルータのプライオリティと状態を伝えます。VRRP アドバタイズメントは IP パケットにカプセル化され、VRRP グループに割り当てられた IP バージョン 4 マルチキャスト アドレスに送信されます。アドバタイズメントは、デフォルトで 1 秒に 1 回送信されますが、この間隔は設定可能です。
VRRP の利点
VRRP の利点は、次のとおりです。
-
冗長性:VRRP により、複数のルータをデフォルト ゲートウェイ ルータとして設定できるようになるため、ネットワークに単一障害点が生じる可能性を低減できます。
-
ロード シェアリング:LAN クライアントとの間のトラフィックを複数のルータで共有するように VRRP を設定できるため、利用可能なルータ間でより均等にトラフィックの負荷を分散できます。
-
複数の仮想ルータ:プラットフォームが複数の MAC アドレスをサポートする場合、VRRP は、ルータのインターフェイス上で最大 100 の仮想ルータ(VRRP グループ)をサポートします。ルータ インターフェイスには、最大 256 の仮想ルータを設定できます。複数の仮想ルータをサポートすることで、LAN トポロジ内で冗長化とロード シェアリングを実装できます。
-
複数の IP アドレス:仮想ルータは、セカンダリ IP アドレスを含む、複数の IP アドレスを管理できます。そのため、イーサネット インターフェイスに複数のサブネットを設定した場合、サブネットごとに VRRP を設定できます。
-
プリエンプション:VRRP の冗長性スキームにより、障害が発生したマスター仮想ルータを引き継いだバックアップ仮想ルータを、使用可能になった高いプライオリティのバックアップ仮想ルータに切り替えることができます。
-
テキスト認証:簡易テキスト パスワードを設定して、仮想ルータを構成している VRRP ルータから受信した VRRP メッセージが認証されたことを確認できます。
-
アドバタイズメント プロトコル:VRRP では、VRRP アドバタイズメントに、専用のインターネット割り当て番号局(IANA)規格マルチキャスト アドレス(224.0.0.18)を使用します。このアドレッシング方式によって、マルチキャストを提供するルータ数が最小限になり、テスト機器でセグメント上の VRRP パケットを正確に識別できるようになります。IANA では VRRP に IP プロトコル番号 112 を割り当てています。
VRRP のホット リスタート
1 つのグループで VRRP プロセスの障害が発生した場合には、ピア VRRP マスター ルータ グループで強制的にフェールオーバーが行われないようにする必要があります。ホット リスタートはウォーム RP フェールオーバーをサポートしており、ピア VRRP ルータへの強制的なフェールオーバーは発生しません。
BVI を介した VRRP の概要
Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP)プロトコルは、デフォルト ゲートウェイの冗長性を提供します。これにより、ルータのグループを、1 台のルータがマスター ルータ、他のルータがバックアップ ルータとして機能する単一の仮想デフォルト ゲートウェイ ルータとして動作させることができます。
BVI(ブリッジグループ仮想インターフェイス)は、ブリッジ グループに L3 またはルーテッド機能を提供する仮想インターフェイスです。L2 機能はブリッジ グループに含まれるインターフェイスに適用され、BVI はそのブリッジ グループのルーテッド インターフェイスになります。
通常、VRRP セッションは同じホーム ネットワーク内にある複数のルータのインターフェイス上で実行されます。ただし、BVI を介した VRRP セッションを設定することは可能です。したがって、物理インターフェイスではなく、複数のルータの BVI インターフェイス間で VRRP セッションを実行できます。
IPv4 ネットワーク用 VRRP の設定
ここでは、IPv4 ネットワークの VRRP を設定および確認する手順を説明します。
設定
IPv4 ネットワークに VRRP を設定するには、次の設定を使用します。
(注) |
ルータ上で VRRP 設定をコミットする際、VRRP グループの動作を制御する特定のカスタマイズ(後述)が推奨されます。以下のカスタマイズを設定しない場合、ルータが VRRP グループを制御してただちにマスター仮想ルータの役割を担います。 |
/* Enter the interface configuration mode and configure an IPv4 address for the interface. */
Router(config)# interface gigabitEthernet 0/0/0/1
Router(config-if)# ipv4 address 10.10.10.1 255.255.255.0
Router(config-if)# no shut
Router(config-if)# commit
Fri Dec 8 13:49:24.142 IST
Router:Dec 8 13:49:24.285 : ifmgr[402]: %PKT_INFRA-LINK-3-UPDOWN : Interface GigabitEthernet0/0/0/1, changed state to Down
Router:Dec 8 13:49:24.711 : ifmgr[402]: %PKT_INFRA-LINK-3-UPDOWN : Interface GigabitEthernet0/0/0/1, changed state to Up
Router(config-if)# exit
Router(config)# do show ip int brief
Fri Dec 8 13:50:05.505 IST
Interface IP-Address Status Protocol Vrf-Name
GigabitEthernet0/0/0/0 unassigned Shutdown Down default
GigabitEthernet0/0/0/1 10.10.10.1 Up Up default
GigabitEthernet0/0/0/2 unassigned Shutdown Down default
GigabitEthernet0/0/0/3 unassigned Shutdown Down default
GigabitEthernet0/0/0/4 unassigned Shutdown Down default
/* Enter the VRRP configuration mode and add the configured interface. */
Router(config)# router vrrp
Router(config-vrrp)# interface GigabitEthernet 0/0/0/1
/* CUSTOMIZATION: Configure a delay for the startup of the state machine when the interface comes up. */
Router(config-vrrp)# delay minimum 2 reload 10 */
/* Configure VRRP version 3 for IPv4 */
Router(config-vrrp-if)# address-family ipv4 vrrp 100 version 3
Router(config-vrrp-virtual-router)# address 10.10.10.1
/* CUSTOMIZATION: Disable the installation of routes for the VRRP virtual addresses. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# accept-mode disable
/* CUSTOMIZATION: Set a priority for the virtual Router. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# priority 254
/* CUSTOMIZATION: Configure a preempt delay value that controls the selection of the master virtual Router. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# preempt delay 15
/* CUSTOMIZATION: Configure the interval between successive advertisements by the master virtual Router. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)#timer 4
/* CUSTOMIZATION: Configure VRRP to track an interface. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# track interface GigabitEthernet0/0/0/1 30
/* Commit the configuration */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# commit
–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––-
IPv4 ネットワークに VRRP が正常に設定されました。
検証
次のコマンドを使用して設定を検証します。
/* Validate the configuration */
Router(config-vrrp-virtual-router)# do show run interface GigabitEthernet 0/0/0/1
Fri Dec 8 15:04:38.140 IST
interface GigabitEthernet0/0/0/1
ipv4 address 10.10.10.1 255.255.255.0
!
–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––--
Router(config)# show running-config router vrrp
Fri Dec 8 13:50:18.959 IST
router vrrp
interface GigabitEthernet0/0/0/1
delay minimum 2 reload 10
address-family ipv4
vrrp 100 version 3
priority 254
preempt delay 15
timer 4
track interface GigabitEthernet0/0/0/2 30
address 10.10.10.1
accept-mode disable
!
!
!
–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––--
Router(config-vrrp-virtual-router)# do show vrrp ipv4 interface gigabitEthernet 0/0/0/1
Fri Dec 8 15:02:56.952 IST
IPv4 Virtual Routers:
A indicates IP address owner
| P indicates configured to preempt
| |
Interface vrID Prio A P State Master addr VRouter addr
Gi0/0/0/1 100 255 A P Master local 10.10.10.1
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––--
Router(config-vrrp-virtual-router)# end
Router# show vrrp detail
Fri Dec 8 15:08:36.469 IST
GigabitEthernet0/0/0/1 - IPv4 vrID 100
State is Master, IP address owner
1 state changes, last state change 01:19:06
State change history:
Dec 8 13:49:30.147 IST Init -> Master Delay timer expired
Last resign sent: Never
Last resign received: Never
Virtual IP address is 10.10.10.1
Virtual MAC address is 0000.5E00.0164, state is active
Master router is local
Version is 3
Advertise time 1 secs
Master Down Timer 3.003 (3 x 1 + (1 x 1/256))
Minimum delay 1 sec, reload delay 5 sec
Current priority 255
Configured priority 100, may preempt
minimum delay 0 secs
IPv4 ネットワークの VRRP が正常に検証されました。
IPv6 ネットワーク用 VRRP の設定
ここでは、IPv6 ネットワークの VRRP を設定および確認する手順を説明します。
設定
次のサンプルには、IPv6 ネットワークの VRRP の設定とカスタマイズが含まれています。
(注) |
ルータ上で VRRP 設定をコミットする際、VRRP グループの動作を制御する特定のカスタマイズ(後述)が推奨されます。以下のカスタマイズを設定しない場合、ルータが VRRP グループを制御してただちにマスター仮想ルータの役割を担います。 |
/* Enter the interface configuration mode and configure an IPv6 address */
Router# interface GigabitEthernet 0/0/0/2
Router(config-if)# ipv6 address 10::1/64
Router(config-if)# no shut
/* Exit the interface configuration mode and enter the vrrp configuration mode */
Router(config-if)# exit
Router(config)# Router vrrp
/* Add the configured interface for VRRP */
Router(config-vrrp)# interface GigabitEthernet 0/0/0/2
/* CUSTOMIZATION: Configure a delay for the startup of the state machine when the interface comes up. */
Router(config-vrrp)# delay minimum 2 reload 10 */
/* Enable the IPv6 global and link local address family on the interface */
Router(config-vrrp-if)# address-family ipv6 vrrp 50
Router(config-vrrp-virtual-Router)# address linklocal autoconfig
/* CUSTOMIZATION: Disable the installation of routes for the VRRP virtual addresses. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# accept-mode disable
/* CUSTOMIZATION: Set a priority for the virtual Router. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# priority 254
/* CUSTOMIZATION: Configure a preempt delay value that controls the selection of the master virtual Router. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# preempt delay 15
/* CUSTOMIZATION: Configure the interval between successive advertisements by the master virtual Router. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)#timer 4
/* CUSTOMIZATION: Configure VRRP to track an interface. */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# track interface GigabitEthernet0/0/0/2 30
/* Commit the configuration */
Router(config-vrrp-virtual-Router)# commit
IPv6 ネットワークに VRRP が正常に設定されました。
検証
次のコマンドを使用して設定を検証します。
/* Validate the configuration */
Router(config-vrrp-virtual-router)# do show run interface GigabitEthernet 0/0/0/2
Fri Dec 8 14:55:48.378 IST
interface GigabitEthernet0/0/0/2
ipv6 address 10::1/64
!
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––-
Router(config-vrrp-virtual-router)# do show running-config router vrrp
...
router vrrp
interface GigabitEthernet0/0/0/2
delay minimum 2 reload 10
address-family ipv6
vrrp 50
priority 254
preempt delay 15
timer 4
track interface GigabitEthernet0/0/0/2 30
address linklocal autoconfig
accept-mode disable
!
!
!
!
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––-
Router(config-vrrp-virtual-router)# do show vrrp ipv6 interface gigabitEthernet 0/0/0/2
Fri Dec 8 14:59:25.547 IST
IPv6 Virtual Routers:
A indicates IP address owner
| P indicates configured to preempt
| |
Interface vrID Prio A P State Master addr VRouter addr
Gi0/0/0/2 50 254 P Master local
fe80::200:5eff:fe00:203
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––-
Router(config-vrrp-virtual-router)# end
Router# show vrrp detail
Fri Dec 8 15:08:36.469 IST
GigabitEthernet0/0/0/2 - IPv6 vrID 50
State is Master
2 state changes, last state change 00:18:01
State change history:
Dec 8 14:50:23.326 IST Init -> Backup Virtual IP configured
Dec 8 14:50:35.365 IST Backup -> Master Master down timer expired
Last resign sent: Never
Last resign received: Never
Virtual IP address is fe80::200:5eff:fe00:203
Virtual MAC address is 0000.5E00.0203, state is active
Master router is local
Advertise time 4 secs
Master Down Timer 12.031 (3 x 4 + (2 x 4/256))
Minimum delay 2 sec, reload delay 10 sec
Current priority 254
Configured priority 254, may preempt
minimum delay 15 secs
Tracked items: 1/1 up: 0 decrement
Object name State Decrement
GigabitEthernet0/0/0/2 Up 30
IPv6 ネットワークの VRRP が正常に検証されました。
BVI を介した VRRP の設定
BVI を介した VRRP セッションを設定するには、次の設定を完了する必要があります。
-
一連のインターフェイスを L2 インターフェイスとして設定します。
-
ブリッジ グループを設定します。
-
BVI を設定します。
-
BVI を介した VRRP を設定します。
設定例
/* Enter the global configuration mode and Configure a set of interfaces as L2 interfaces */
Router# configure
Router(config)# interface HundredGigE0/0/0/0.1 l2transport
Router(config-subif)# exit
Router(config)# interface HundredGigE0/0/0/1.1 l2transport
Router(config-subif)# commit
Router(config-subif)# exit
/* Enter the Layer 2 VPN configuration mode and Configure a bridge group */
Router(config)# l2vpn
Router(config-l2vpn)# bridge group 5
Router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain 5
Router(config-l2vpn-bg-bd)# interface HundredGigE 0/0/0/0.1
Router(config-l2vpn-bg-bd-ac)# exit
Router(config-l2vpn-bg-bd)# interface HundredGigE 0/0/0/1.1
Router(config-l2vpn-bg-bd-ac)# exit
Router(config-l2vpn-bg-bd)# routed interface BVI 10
Router(config-l2vpn-bg-bd-bvi)# commit
Router(config-l2vpn-bg-bd-bvi)# exit
/* Configure a BVI in the global configuration mode*/
Router(config-l2vpn-bg-bd)# interface BVI 10
Router(config-if)# ipv4 address 209.165.200.225 255.255.255.0
Router(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:A:B::1/64
Router(config-if)# commit
/* Configure VRRP over BVI in the global configuration mode for IPv4 address*/
Router(config)# router VRRP
Router(config-vrrp)# interface BVI 10
Router(config-vrrp-if)# address-family ipv4
Router(config-vrrp-address-family)# VRRP 10
Router config-vrrp-virtual-router)# priority 101
Router config-vrrp-virtual-router)# 209.165.200.226
Router (config-vrrp-virtual-router)# commit
/* Configure VRRP over BVI in the global configuration mode for IPv6 address*/
Router(config)# router VRRP
Router(config-vrrp)# interface BVI 10
Router(config-vrrp-if)# address-family ipv6
Router(config-vrrp-address-family)# VRRP 11
Router config-vrrp-virtual-router)# address global 2001:DB8:A:B::2/64
Router config-vrrp-virtual-router)# address linklocal autoconfig
Router (config-vrrp-virtual-router)# commit
確認
ブリッジ ドメインの詳細を確認するには、次のコマンドを使用します。
Router# show l2vpn bridge-domain detail
Legend: pp = Partially Programmed.
Bridge group: 10, bridge-domain: 10, id: 0, state: up, ShgId: 0, MSTi: 0
Coupled state: disabled
VINE state: BVI Resolved
MAC learning: enabled
MAC withdraw: enabled
MAC withdraw for Access PW: enabled
MAC withdraw sent on: bridge port up
MAC withdraw relaying (access to access): disabled
Flooding:
Broadcast & Multicast: enabled
Unknown unicast: enabled
MAC aging time: 300 s, Type: inactivity
MAC limit: 64000, Action: none, Notification: syslog
MAC limit reached: no, threshold: 75%
MAC port down flush: enabled
MAC Secure: disabled, Logging: disabled
Split Horizon Group: none
Dynamic ARP Inspection: disabled, Logging: disabled
IP Source Guard: disabled, Logging: disabled
DHCPv4 Snooping: disabled
DHCPv4 Snooping profile: none
IGMP Snooping: disabled
IGMP Snooping profile: none
MLD Snooping profile: none
Storm Control: disabled
Bridge MTU: 1500
MIB cvplsConfigIndex: 1
Filter MAC addresses:
P2MP PW: disabled
Create time: 25/07/2018 19:04:41 (3w5d ago)
No status change since creation
ACs: 2 (2 up), VFIs: 0, PWs: 0 (0 up), PBBs: 0 (0 up), VNIs: 0 (0 up)
List of ACs:
AC: BVI10, state is up
Type Routed-Interface
MTU 1514; XC ID 0x80000002; interworking none
BVI MAC address:
008a.9651.e0e0
Split Horizon Group: Access
AC: Bundle-Ether10.1, state is up
Type VLAN; Num Ranges: 1
Rewrite Tags: []
VLAN ranges: [10, 10]
MTU 1500; XC ID 0xa0000001; interworking none
MAC learning: enabled
Flooding:
Broadcast & Multicast: enabled
Unknown unicast: enabled
MAC aging time: 300 s, Type: inactivity
MAC limit: 64000, Action: none, Notification: syslog
MAC limit reached: no, threshold: 75%
MAC port down flush: enabled
MAC Secure: disabled, Logging: disabled
Split Horizon Group: none
Dynamic ARP Inspection: disabled, Logging: disabled
IP Source Guard: disabled, Logging: disabled
DHCPv4 Snooping: disabled
DHCPv4 Snooping profile: none
IGMP Snooping: disabled
IGMP Snooping profile: none
MLD Snooping profile: none
Storm Control: bridge-domain policer
Static MAC addresses:
Statistics:
packets: received 0 (multicast 0, broadcast 0, unknown unicast 0, unicast 0), sent 4429828
bytes: received 0 (multicast 0, broadcast 0, unknown unicast 0, unicast 0), sent 344854904
MAC move: 0
Storm control drop counters:
packets: broadcast 0, multicast 0, unknown unicast 0
bytes: broadcast 0, multicast 0, unknown unicast 0
Dynamic ARP inspection drop counters:
packets: 0, bytes: 0
IP source guard drop counters:
packets: 0, bytes: 0
List of Access PWs:
List of VFIs:
List of Access VFIs:
VRRP の詳細を表示するには、次のコマンドを使用します。
Router# show vrrp ipv4 detail
BVI10 - IPv4 vrID 10
State is Master
63 state changes, last state change 5d20h
State change history:
Aug 15 20:30:47.986 UTC Backup -> Init Interface Down update
Aug 15 20:30:50.642 UTC Init -> Backup Delay timer expired
Aug 15 20:30:51.304 UTC Backup -> Init Interface Down update
Aug 15 20:31:44.957 UTC Init -> Backup Delay timer expired
Aug 15 20:31:48.562 UTC Backup -> Master Master down timer expired
Last resign sent: Aug 15 20:30:20.700 UTC
Last resign received: Jul 25 19:04:21.466 UTC
Virtual IP address is 209.165.200.226
Virtual MAC address is 0000.5E00.010a, state is active
Master router is local
Version is 2
Advertise time 1 secs
Master Down Timer 3.605 (3 x 1 + (155 x 1/256))
Minimum delay 1 sec, reload delay 5 sec
Current priority 101
Configured priority 101, may preempt
minimum delay 0 secs
Router# show vrrp ipv6 detail
BVI10 - IPv6 vrID 11
State is Master
63 state changes, last state change 5d20h
State change history:
Aug 15 20:30:48.032 UTC Backup -> Init Interface Down update
Aug 15 20:30:50.517 UTC Init -> Backup Delay timer expired
Aug 15 20:30:51.348 UTC Backup -> Init Interface Down update
Aug 15 20:31:44.996 UTC Init -> Backup Delay timer expired
Aug 15 20:31:48.605 UTC Backup -> Master Master down timer expired
Last resign sent: Aug 15 20:30:20.702 UTC
Last resign received: Never
Virtual IP address is fe80::200:5eff:fe00:20b
Secondary Virtual IP address is 2001:DB8:A:B::2/64
Virtual MAC address is 0000.5E00.020b, state is active
Master router is local
Version is 3
Advertise time 1 secs
Master Down Timer 3.609 (3 x 1 + (156 x 1/256))
Minimum delay 1 sec, reload delay 5 sec
Current priority 100
Configured priority 100, may preempt
minimum delay 0 secs
状態変更ロギングのディセーブル化
設定例
syslog を介して VRRP 状態変更イベントをロギングするタスクをディセーブルにします。
Router#configure
Router(config)#router vrrp
router(config-vrrp)#message state disable
router(config-vrrp)#commit