グレースフル リスタート
BGP ルーティング プロトコル情報がフェールオーバー後に復元されている間に、転送情報ベース(FIB)内の既知のルートでデータ パケットを転送するように、BGP の無停止フォワーディング(NSF)を使用できます。NSF では、BGP ピアはルーティング フラップと無縁です。フェールオーバー時に、データ トラフィックはインテリジェント モジュール経由で転送され、スタンバイ スーパーバイザがアクティブになります。
シスコ ルータでコールド リブートが発生した場合、ネットワークはルータへのトラフィック転送を中止し、ネットワーク トポロジからルータを削除します。この状況では、BGP は非グレースフル リスタートになり、すべてのルートが削除されます。シスコ オペレーティング システムがスタートアップ コンフィギュレーションを適用すると、BGP はピアリング セッションを再確立して、ルートを再学習します。
デュアル スーパーバイザ構成のシスコ ルータでは、ステートフル スーパーバイザ スイッチオーバーが実行されます。スイッチオーバーの間、BGP は無停止フォワーディングを使用し、FIB の情報に基づいてトラフィックを転送します。システムがネットワーク トポロジから取り除かれることはありません。ネイバーが再起動しているルータは、「ヘルパー」と呼ばれます。スイッチオーバー後、グレースフル リスタート動作が開始されます。この処理が進行中の際、2 つのルータはネイバー関係を再確立し、これらの BGP ルートを交換します。このネイバー関係が再起動中でも、ヘルパーは再起動中のピアを指すプレフィックスの転送を続け、再起動中のルータはピアにトラフィックを転送し続けます。再起動中のルータがグレースフル リスタート可能なすべての BGP ピアを持つ場合、グレースフル リスタートが完了し、BGP は再び動作可能なネイバーを通知します。