H-QoS 設定の制約事項
次に、リリース 6.3.1 での H-QoS 設定時に適用される制約事項を示します。
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2 レベルの階層型キューイングのみがサポートされています。
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親トラフィック ポリシーのみが class-default タイプのトラフィック クラスをサポートしています。
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親トラフィック ポリシーは、クラス アクション shape のみをサポートしており、他のキューイング アクションは設定できません。
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Cisco NCS 5500 シリーズ ルータでの設定時に、子トラフィック ポリシー内でプライオリティ クラスにトラフィック シェーパーを必ず使用してください。
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子ポリシーの総帯域幅は、親ポリシーのトラフィック シェーパー未満にする必要があります。
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輻輳回避と管理のため、親トラフィック ポリシー内のトラフィック シェーパーを使用してキュー制限とドロップ プライオリティを計算します。
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HQoS プロファイルと入力ピアリング プロファイルは同時に動作しません。そのため、合法的傍受のようなピアリング プロファイルを必要とする機能も、HQoS プロファイルが有効になっていると動作しません。
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PBTS 機能は、HQoS プロファイルが有効になっているときは動作しません。これは、TCAM の制限によるものです。
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適用されている QoS ポリシーがなくても、システムがサポートするバンドル サブインターフェイスは最大 896 のみです。これは、バンドル サブインターフェイスの HQoS プロファイル モードでの内部 LAG_ID リソース消費によるもので、QoS ポリシーが適用されていても、適用されていなくても同じです。
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7 つの優先度レベルがサポートされているデフォルト モードとは異なり、HQoS プロファイル モードでサポートされる優先度レベルは最大 4 つのみです。また、以前は非 HQoS プロファイルモードで 7 つのレベルの優先度が使用されていましたが、物理およびバンドルのメイン インターフェイスのポリシーにもこの制約が適用されます。
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同じポリシーマップでの帯域幅と残存帯域幅の設定は同時にサポートされません。クラスに帯域幅(CIR)がある場合、他のクラスにも帯域幅設定のみが必要です。クラスマップに残存帯域幅のパーセンテージ/率(EIR)がある場合、他のクラスにも残存帯域幅設定のみが必要です。シェーピングは、任意のクラスに適用できます。
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プライオリティ クラスには、シェーピング設定を使用してレート制限を設定する必要があります。効果的なシェーパー値は、優先帯域幅予約として取得します。すべてのサブインターフェイスとメイン インターフェイスにわたる優先帯域幅予約の合計は、ネットワーク インターフェイス(NIF)ポート速度を超過してはなりません。これは、ネットワーク インターフェイス ポート全体にわたる優先度が高いトラフィックによるオーバーサブスクリプションを防ぐためです。
非プライオリティ クラスと親のシェーピングのレートはオーバーサブスクライブの状態でもかまいません。
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帯域幅または残存帯域幅の比率(BRR)の粒度は、非HQoS モードの 1:4096 と比べると 1:64 となります。そのため、使用した値に基づく帯域幅のパフォーマンスに精度差があることが考えられます。