この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Configuration Assistant(CCA)を使用して実行できる次のメンテナンス タスクについて説明します。
このセクションでは、すべてのデバイスまたは単一の管理デバイスの起動設定を PC またはネットワーク ドライブにバックアップする手順と、以前にバックアップした設定を復元する方法について説明します。
管理デバイスまたはすべてのデバイスの起動設定をバックアップするには、次の手順に従います。
ステップ 1 CCA を起動して UC500 に接続します。
ステップ 2 機能バーから [メンテナンス(Maintenance)] > [設定の保存(Configuration Archive)] を選択します。
ステップ 3 [設定の保存(Configuration Archive)] ウィンドウから [バックアップ(Back Up)] タブをクリックして、管理デバイスの起動設定を PC またはネットワーク ドライブにバックアップします。
ステップ 4 [ホスト名(Hostname)] リストから、[全デバイス(All Devices)]、または起動設定をバックアップするデバイスを選択します。
ステップ 5 [バックアップのメモ(Backup Note)] テキスト エリアに、復元するバックアップ済みの設定を識別するために後で役立つ情報を入力します。
ステップ 6 [バックアップ(Back Up)] をクリックします。
設定のバックアップは、[バックアップ ディレクトリ(Backup Directory)] フィールドに示されたディレクトリにアーカイブされ、[復元(Restore)] タブにそのイベントが記録されます。
ヒント バックアップ ディレクトリに蓄積されたアーカイブ済み設定は削除できます。デフォルト ディレクトリは C:¥Documents and Settings¥<username>¥.configuration assistant¥backups です。
(注) 設定は、バックアップを実行した同じ UC500 ハードウェアにしか復元できません。2 つの異なる UC500 システム間での設定の移行はサポートされていません。
以前バックアップした設定を、管理デバイスの起動設定に復元するには、次の手順に従います。
ステップ 1 CCA を起動して UC500 に接続します。
ステップ 2 機能バーで [メンテナンス(Maintenance)] > [設定の保存(Configuration Archive)] を選択します。
ステップ 3 [ホスト名(Hostname)] リストから、復元対象のデバイスを選択します。
ステップ 4 ボタンをクリックして、[バックアップ済み設定(Back-Up Configurations)] リストに示すバックアップ済み設定の範囲を決定します。
一番上のボタンをクリックすると、選択したデバイスからバックアップした設定だけが表示されます。中央のボタンをクリックすると、選択したデバイスからバックアップした設定に加えて、コミュニティ内に存在する同タイプのその他すべてのデバイスからバックアップした設定も表示されます。一番下のボタンをクリックすると、バックアップ ディレクトリ内のすべてのバックアップ済み設定が表示されます。
ステップ 5 [バックアップ済み設定(Back-Up Configurations)] リストから、復元する設定を選択します。
[バックアップ ノート(Backup Note)] テキスト エリアの内容を読み、選択した設定が本当に目的の設定であることを確認してください。
ステップ 6 [復元(Restore)] をクリックします。
ステップ 7 設定が復元された後に [再起動(Restart)] をクリックし、そのデバイスを再起動します。
別のディレクトリにバックアップする場合、[環境設定(Preferences)] をクリックして、環境設定 ウィンドウを開き、[コンフィギュレーション アーカイブ(Configuration Archive)] タブで別のパスやディレクトリを入力します。
このタブには、ユーザがバックアップする前に実行中の設定を自動的に保存するオプションもあります。このオプションを選択しないと、実行中の設定が起動設定と異なる場合に、Configuration Assistant はその保存を促すプロンプトを表示します。
Smart Business Communications System(SBCS)ソリューション内の Cisco IP フォンは、1 台の電話につき 1 つのライセンスを使用可能という条件で登録されています。ライセンスがすべて使用された場合は、ライセンスをアップグレードするまで、それ以上ユーザを追加することはできません。
Cisco UC500 シリーズ プラットフォームでは、Cisco Software Licensing(CSL; シスコ ソフトウェア ライセンシング)がサポートされるため、プラットフォームをその場でアップグレードまたはダウングレードすることができます。たとえば、8 ユーザのシステムを 16 ユーザ ライセンスに、32 ユーザのシステムを 48 ユーザ ライセンスにアップグレードできます。64 ユーザ ライセンスにアップグレードするには、まず UC500 で 48 ユーザ ライセンスを実行する必要があります。また、ライセンスはダウングレードすることもできます。
Cisco Configuration Assistant は、次の 4 つのタイプのライセンスをサポートしています。
• 永久ライセンス :永久ライセンスはノード ロック ライセンスであり、関連付けられた使用期限はなく、シスコ ライセンシング ポータルを通して発行されます。このライセンスのインストレーションの一部として、End User License Agreement(EULA; エンドユーザ ライセンス契約書)を承認する必要があります。
• 評価ライセンス :評価ライセンスは、従量制の非ノード ロック ライセンスであり、Cisco Internetwork Operating System(IOS)イメージにバンドルされ、有効期限があります。このライセンスは、機能の永久ライセンス、拡張ライセンス、または猶予期間ライセンスがない場合にだけ使用します。このライセンスを使用するには、その前に EULA(エンドユーザ ライセンス契約書)を承認する必要があります。
• 拡張ライセンス :拡張ライセンスは従量制のノード ロック ライセンスであり、シスコ ライセンシング ポータルを通して発行されます。このライセンスのインストレーションの一部として、End User License Agreement(EULA; エンドユーザ ライセンス契約書)を承認する必要があります。
• 猶予期間ライセンス :猶予期間ライセンスは従量制のノード ロック ライセンスであり、ライセンス再ホスト用の許可チケットの一部としてシスコ ライセンシング ポータルを通して発行されます。このライセンスは、再ホスト操作の一部としてデバイスにインストールされます。このライセンス タイプの場合は、EULA を再ホスト操作の一部として承認する必要があります。
ステップ 1 CCA を起動して UC500 に接続します。
ステップ 2 機能バーで [メンテナンス(Maintenance)] > [ライセンス管理(License Management)] を選択します。
ステップ 3 デバイスの [処理(Action)] リストから [ライセンスファイルの選択(Select License File)] を選択します。
[ライセンスファイルのアップロード(Upload License File)] ウィンドウが表示されます。
[参照(Browse)] をクリックし、ライセンス ファイルを検索して選択します。
ステップ 4 [ライセンスファイルのアップロード(Upload License File)] ウィンドウで [OK] をクリックします。
ステップ 6 [適用(Apply)] をクリックして、ライセンスをインストールします。関連フィールドが更新されます。
ステップ 1 CCA を起動して UC500 に接続します。
ステップ 2 機能バーから [メンテナンス(Maintenance)] > [ライセンス管理(License Management)] を選択します。
ステップ 3 デバイスの [処理(Action)] リストから [評価ライセンス(Evaluation License)] を選択します。
ステップ 4 [適用(Apply)] または [OK] をクリックして、ライセンスをインストールします。関連フィールドが更新されます。
CCA には、SBCS ソリューションで使用されるソフトウェアをアップグレードできる機能が組み込まれています。同じ手順を使用して、既存のバージョンを上書きしてソフトウェア コンポーネントを出荷時のデフォルトに復元することもできます。
(注) Cisco Configuration Assistant を実行している PC にインストールされているすべてのファイアウォール ソフトウェアで、UC500 からの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)および FTP アクセスを許可するように設定します。ファイアウォール ソフトウェアの設定方法がわからない場合は、アップグレードしている間だけディセーブルにします。
アップグレードの前に、ローカル マシンで実行されているサードパーティ製のすべての TFTP または FTP サーバをシャットダウンしてください。
SBCS ソリューションのソフトウェア コンポーネントをアップグレードするには、次の手順に従います。
ステップ 1 Cisco.com から、目的のバージョンの UC500 Software Pack をダウンロードします。これには、次の操作を実行します。
a. Web ブラウザを開き、次の URL にアクセスします。
http://www.cisco.com/go/uc500swpk
b. CCO アカウント ユーザ名とパスワードを使用してログインします。
c. スクロール ダウンして [Accept] をクリックし、ライセンス契約を承認します。
UC500 の Cisco Systems File Exchange ページが表示されます。これには、UC500 Software Pack、UC500 CUE Localization、および UC500 IP Phone Localization のフォーラムが含まれています。
d. UC500 Software Pack を見つけて、現行リリースの UC500 ソフトウェア パッケージ .zip ファイル(たとえば UC520-.7.0.2.zip)をダウンロードします。
(注) CCA がアップグレードをサポートするのは、UC500 早期アダプタ パックだけです。早期アダプタ ソフトウェア パックへのアップグレード後は、UC500 の設定を Cisco Configuration Assistant 以外で実行する必要があります。
ステップ 2 CCA を起動して UC500 に接続します。
ステップ 3 機能バーから [メンテナンス(Maintenance)] > [ソフトウェア アップグレード(Software Upgrade)] を選択します。
ステップ 4 [ソフトウェア アップグレード(Software Upgrade)] ウィンドウで、アップグレードするデバイスを選択します。
ステップ 5 [アップグレード設定(Upgrade Settings)] をクリックします。
[アップグレード設定(Upgrade Settings)] ダイアログが表示されます。zip ファイルを選択し、アップグレードするコンポーネントを決定してください。
ステップ 6 [全ソフトウェア(All Software)] オプション ボタンをクリックすると、Software Pack 全体がインストールされます。オプションで、Cisco IOS だけ、または CUE(Cisco Unity Express)だけをアップグレードすることも可能です。
ステップ 7 [自動ディスククリーンアップ(Auto Disk Cleanup)] か [デフォルト設定の適用(Apply Default Configuration)]、またはその両方をイネーブルにするかどうかを選択します。
新規インストールでは、[自動ディスククリーンアップ(Auto Disk Cleanup)] と [デフォルト設定の適用(Apply Default Configuration)] の両方を選択することを推奨します。
• [自動ディスククリーンアップ(Auto Disk Cleanup)] を選択すると、UC500 フラッシュ上のすべての既存ファイルが削除され、選択した UC500 Software Pack に含まれている最新のソフトウェア バージョンのファイルに置換されます。
• [デフォルト設定の適用(Apply Default Configuration)] を選択すると、UC500 で出荷時のデフォルト設定が復元されます。ソフトウェアを既存の設定のままアップグレードする場合は、[デフォルト設定の適用(Apply Default Configuration)] の選択を解除してください。[デフォルト設定の適用(Apply Default Configuration)] の選択を解除すると、アップグレードが実行される前に CCA によって既存の設定がバックアップされ、後で復元されます。既存の設定データのサイズによっては、アップグレードの完了に時間がかかる場合があります。
ステップ 8 イメージ ファイル を選択するには、[参照(Browse)] をクリックして以前ダウンロードした新しいディレクトリ構造形式を持つ .tar イメージのある場所に移動し、それを選択します。
ポップアップ ダイアログに、選択されたアップグレード処理の概要が警告メッセージと共に表示されます。
ステップ 10 [はい(Yes)] をクリックして、続行します。
ステップ 11 [ソフトウェア アップグレード(Software Upgrade)] ウィンドウで [アップグレード(Upgrade)] ボタンをクリックして、ソフトウェア パッケージのアップグレードを開始します。アップグレード プロセス中は、ステータスを示すメッセージが表示されます。
アップグレード プロセスは、アップグレードされるコンポーネントによって 60 分ほどかかる場合があります。経過を表示するには [ステータス(Status)] をクリックします。
ステップ 12 アップグレードが完了し、デバイスのリロードについてプロンプトが表示されたら、[はい(Yes)] をクリックします。
コミュニティ内のデバイスは、 再起動 するか、出荷時のデフォルトに リセット することができます。
デバイスを再起動すると、アクティブな設定ファイルが保存されて、再び起動します。再起動中のデバイスにはアクセスできず、デバイスと端末の接続はしばらく中断されます。
デバイスをリセットすると、出荷時の設定が復元されます。デバイスはリセットしたら、Configuration Assistant で管理するためにもう一度セットアップする必要があります。このタスクには、デバイスの設定ウィザードを使用できます。詳細については、オンライン ヘルプのトピックを参照してください。
(注) デバイスをリセットすると、リセットされたデバイスに DHCP サーバが新たな IP アドレスを割り当てることがあります。このような場合は、CCA トポロジ ビューにデバイスが到達不能であることが示され、デバイスの設定ウィザードを使用してデバイスを新たな IP アドレスでコミュニティにもう一度追加する必要があります。
コミュニティ内のデバイスを再起動またはリセットするには、次の手順に従います。
ステップ 2 機能バーから [メンテナンス(Maintenance)] > [再起動/リセット(Restart/Reset)] を選択します。
[再起動/リセット(Restart/Reset)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 再起動またはリセットしたいデバイスを選択します。
• [再起動(Restart)] チェックボックスをオンにする。
• [出荷前のデフォルトにリセット(Reset to Factory Defaults)] チェックボックスをオンにする。
ステップ 5 [適用(Apply)] をクリックすると変更は適用されますが、[再起動/リセット(Restart/Reset)] ウィンドウは開いたままになります。