この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
RMON は、各種のネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタリング データを交換できるようにするための、Internet Engineering Task Force(IETF)標準モニタリング仕様です。RMON のアラームとイベントを使用し、Cisco SAN-OS Release 2.0(1b) 以降または Cisco NX-OS Release 4.1(3) 以降のソフトウェアが動作する Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチを監視できます。
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。
Cisco MDS 9000 ファミリのすべてのスイッチは、次の RMON 機能(RFC 2819 で定義)をサポートしています。
• アラーム:指定された期間、特定の Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)オブジェクトを監視します。MIB オブジェクトの値が指定された値(上昇しきい値)を超えた場合、アラーム状態がセットされ、条件がどれだけ長い時間存在したかにかかわらず 1 つのイベントだけをトリガーします。MIB オブジェクトの値が特定の値(下限しきい値)を下回った場合、アラーム状態がクリアされます。これにより、上昇しきい値を再度超えた場合に、再度アラームがトリガーされます。
• イベント:アラームによってイベントが発生したときのアクションを決定します。アクションは、ログ エントリ、SNMP トラップ、またはその両方を生成できます。
エージェントおよび管理については、『 Cisco MDS 9000 Family MIB Quick Reference 』を参照してください。
SNMP 互換ネットワーク管理ステーションの詳細については、「SNMP の設定」を参照してください。
• 「Threshold Manager を使用した RMON 設定」
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。RMON アラームおよびイベントを設定するには、CLI または SNMP 互換ネットワーク管理ステーションを使用します。
ヒント RMON のネットワーク管理機能を活用するために、ネットワーク管理ステーション(NMS)で追加の汎用 RMON コンソール アプリケーションを使用することを推奨します。
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。RMON のアラームおよびイベントを設定するには、CLI を使用するか、Device Manager の Threshold Manager を使用します。
Threshold Monitor では、選択した統計情報が設定されたしきい値を超えた場合に、SNMP イベントをトリガーするか、メッセージをログに取得できます。RMON では、これを上昇しきい値と呼びます。設定可能な内容は次のとおりです。
• 値:アラームをトリガーする変数の値。この値は、Device Manager が変数を連続して 2 度ポーリングしたときの差分です。
• サンプル:変数の連続する 2 度のポーリングの間のサンプル周期(秒単位)。サンプル周期は、変数が通常の動作状態でしきい値を超えないように選択してください。
• 警告:Device Manager によって使用される、トリガーされたアラームの重大度を示す警告レベル。これは、RMON に対する DCNM-SAN と Device Manager の拡張です。
(注) 任意の種類の RMON アラーム(absolute または delta、rising threshold または falling threshold)を設定するには、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。これらの高度なアラーム タイプを設定する前に、RMON がこれらの概念を定義する方法について理解しておく必要があります。RMON アラームの設定方法については、RMON-MIB(RFC 2819)を参照してください。
(注) RMON MIB オブジェクトにアクセスするために、スイッチ上で SNMP を設定することも必要です。
Threshold Manager では、RMON しきい値とアラームを設定する、一般的な MIB オブジェクトのリストが提供されています。アラーム機能は、特定の MIB オブジェクトを指定された間隔でモニタし、指定された値(上昇しきい値)でアラームをトリガーし、別の値(下限しきい値)でアラームをリセットします。
また、任意の MIB オブジェクトにアラームを設定できます。指定する MIB は、標準のドット付き表記(ifInOctets.167772161616777216 の場合、1.3.6.1.2.1.2.2.1.14.16777216 16 16777216)の既存の SNMP MIB でなければなりません。
次のいずれかのオプションを使用して、MIB 変数を監視する間隔(1 ~ 4294967295 秒)を指定します。
• delta オプションを使用して、MIB 変数サンプル間の変化をテストします。
• absolute オプションを使用して、各 MIB 変数を直接テストします。
• delta オプションを使用して、カウンタである任意の MIB オブジェクトをテストします。
rising threshold および falling threshold の値の範囲は、-2147483647 ~ 2147483647 です。
表 8-1 に、スイッチのすべての RMON 機能のデフォルト設定値を示します。
|
|
---|---|
スイッチでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。
• 「32 ビット アラームと 64 ビット アラームのイネーブル化」
• 「VSAN に対する 32 ビット RMON アラームのイネーブル化」
• 「物理コンポーネントに対する 32 ビットおよび 64 ビット RMON アラームのイネーブル化」
• 「Device Manager の Threshold Manager からの新しい RMON の作成」
1 つ以上のポートに対して RMON アラームを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] の順に選択し、[FC Interfaces] タブをクリックします。
[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2 [Select] オプション ボタンを選択し、このしきい値アラームに対する個別のポートを選択します。
a. [Selected] フィールドの右にある [...] ボタンをクリックし、すべてのポートを表示します。
または、適切なオプション ボタンをクリックし、種類([All] ポート、[xE] ポート、[Fx] ポート)ごとにポートを選択します。
ステップ 3 監視する各変数のチェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [Value] カラムにしきい値を入力します。
ステップ 5 サンプリング周期を秒単位で入力します。これは、変数の各スナップショット間の時間です。
ステップ 6 アラームに割り当てる重大度を選択します。[Fatal]、[Warning]、[Critical]、[Error]、[Information] があります。
ステップ 8 システムから重大度イベントを定義するよう求められたら、操作を確定して、アラームとログ イベントを定義します。操作を確定しない場合は、ログ イベントだけが定義されます。
ステップ 9 [More] をクリックし、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [Alarms] タブをクリックして、作成したアラームを確認します。
ステップ 10 両方のダイアログボックスのポップアップ ウィンドウを閉じます。
1 つ以上のポートに対して RMON アラームを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[FC Interfaces] > [Create] タブをクリックします。
32 ビットおよび 64 ビット アラーム作成ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2 [Select] オプション ボタンをクリックし、このしきい値アラームに対する個別のポートを選択します。
a. [Selected] フィールドの右にある [...] ボタンをクリックし、すべてのポートを表示します。
または、適切なオプション ボタンをクリックし、種類([All] ポート、[xE] ポート、[Fx] ポート)ごとにポートを選択します。
ステップ 3 監視する各変数のチェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [Value] カラムにしきい値を入力します。
ステップ 5 サンプリング周期を秒単位で入力します。これは、変数の各スナップショット間の時間です。
ステップ 6 アラームに割り当てる重大度を選択します。[Fatal]、[Warning]、[Critical]、[Error]、[Information] があります。
ステップ 8 システムから重大度イベントを定義するよう求められたら、操作を確定して、アラームとログ イベントを定義します。操作を確定しない場合は、ログ イベントだけが定義されます。
ステップ 9 [More] をクリックし、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [Alarms] タブをクリックして、作成したアラームを確認します。32 ビットおよび 64 ビットのアラームの [Interval] カラムに、間隔が秒単位で表示されます。
ステップ 10 両方のダイアログボックスのポップアップ ウィンドウを閉じます。
64 ビット RMON アラームを作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Physical Attributes] ペインから [Events] を展開し、[RMON] を選択します。
ステップ 2 [64-bit alarms] タブをクリックします。
ステップ 3 [Create Row] タブをクリックします。[Create Row] ウィンドウが表示されます。
ステップ 4 [Variable] フィールドのドロップダウン メニューで、Threshold Manager によって提供されている MIB 変数の一覧から選択します。
(注) [Variable] フィールドの入力を完了するには、ドロップダウン リストから選択した変数に加え、ifHCInOctets のように、インターフェイスの詳細を入力する必要があります。
ステップ 5 [32-bit alarms] タブをクリックします。
ステップ 6 [Create Row] タブをクリックします。
ステップ 7 [Variable] フィールドのドロップダウン メニューで、Threshold Manager によって提供されている MIB 変数の一覧から選択します。
ステップ 8 オプション ボタンをクリックして作成する RMON アラームを選択します(32 ビットまたは 64 ビット HC アラーム)。
1 つ以上の VSAN に対して RMON アラームをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Services] タブをクリックします。
[Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます。
[Threshold Manager] ダイアログボックスの [Services] タブに、32 ビット アラームが選択された状態で表示されます。
ステップ 3 [32-bit] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 4 [VSAN ID(s)] フィールドに、モニタする VSAN を 1 つまたは複数入力します(複数の VSAN はカンマで区切ります)。選択可能な VSAN のリストを表示するには、下矢印を使用します。
ステップ 5 モニタする変数ごとに [Select] カラムのチェックボックスをオンにします。
ステップ 6 [Value] カラムにしきい値を入力します。
ステップ 8 アラームに割り当てる重大度を選択します([Fatal]、[Critical]、[Error]、[Warning]、[Information])。
ステップ 10 システムから重大度イベントを定義するよう求められたら、操作を確定して、アラームとログ イベントを定義します。
ステップ 11 [More] をクリックし、[Threshold Manager] ダイアログボックスの [Alarms] タブをクリックして、作成したアラームを確認します。
物理コンポーネントの 64 ビット RMON アラームを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Physical] タブをクリックします。
[Threshold Manager] ダイアログボックスの [Physical] タブに、64 ビット アラームが選択された状態で表示されます。
ステップ 2 モニタする変数ごとに [Select] カラムのチェックボックスをオンにします。
ステップ 3 [Value] カラムにしきい値を入力します。
ステップ 5 アラームに割り当てる重大度を選択します([Fatal(1)]、[Warning(2)]、[Critical(3)]、[Error(4)]、[Information(5)])。
ステップ 7 システムから重大度イベントを定義するよう求められたら、操作を確定して、アラームとログ イベントを定義します。
ステップ 8 [More] をクリックし、[Threshold Manager] ダイアログボックスの [64-bit Alarms] タブをクリックして、作成したアラームを確認します。
(注) バックエンド サポートのため、[MaxAlarm] オプションは編集できません。最大 RMON アラームは、CLI では設定できません。
Device Manager の Threshold Manager から RMON アラームを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Events] を展開し、[RMON] を選択し、[Control] タブをクリックします。
[create RMON alarm Threshold Manager] ダイアログボックスが表示されます。
新規アラームの追加が最大アラームを超えた場合、ユーザ エラーのプロンプトが表示されます。
(注) この機能は、Release 4.1(1b) 以降のスイッチを管理する場合に適用されます。Device Manager は、既存のアラーム番号を、チェック用に必ず 0 として扱います。
カスタマイズされた RMON イベントを定義するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。
ステップ 2 [RMON Thresholds] ダイアログボックスで [Events] タブをクリックします。
[RMON Thresholds Events] タブが表示されます。
ステップ 3 [Create] をクリックしてイベント エントリを作成します。
[Create RMON Thresholds Events] ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 4 イベントのタイプ([log]、[snmptrap]、または [logandtrap])を選択して、RMON しきい値イベントの属性を設定します。
ステップ 5 インデックスを 1 だけ増やします。既存のインデックスを持つイベントを作成しようとすると、エントリ重複のエラー メッセージが表示されます。
ステップ 6 (オプション)説明とコミュニティを指定します。
ステップ 7 [Create] をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。
ステップ 8 作成したイベントが [RMON Thresholds] ダイアログボックスのリストに表示されていることを確認します。
ステップ 9 [Close] をクリックして、[RMON Thresholds] ダイアログボックスを閉じます。
すでにイネーブルになっているアラームを表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。
[RMON Thresholds] ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 3 アラームを削除するには、アラームを選択し、[Delete] をクリックします。
ステップ 1 [Admin] > [Events] > [Threshold Manager] を選択し、[Threshold Manager] ダイアログボックスで [More] をクリックします。
ステップ 2 [RMON Thresholds] ダイアログボックスで [Log] タブをクリックします。
[RMON Thresholds] の [Log] タブが表示されます。これは、Threshold Manager によってトリガーされた RMON イベントのログです。
|
|
---|---|
プローブがこのイベントに関して行う通知のタイプ。ログの場合、イベントごとにエントリがログ テーブルに作成されます。SNMP トラップの場合、SNMP トラップが 1 つ以上の管理ステーションに送信されます。 |
|
このイベント エントリによりイベントが最後に送信された時刻。このエントリがイベントを 1 つも生成していない場合、この値は N/A になります。 |
|
|
|
---|---|
RMON の実装に関する詳細情報については、次の項を参照してください。
• 「MIB」
|
|
---|---|
MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/en/US/products/ps5989/prod_technical_reference_list.html |
表 8-2 に、この機能のリリース履歴を示します。Release 3.x 以降のリリースで導入または変更された機能のみが表に記載されています。
|
|
|
---|---|---|