Cisco DCNM VSB のインストール
ここでは、Cisco DCNM VSB のインストール方法について説明します。
ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「システム要件」
• 「Cisco DCNM VSB のインストール」
• 「スタンドアロン インストールおよびクラスタ インストールでのリモート データベース サーバの使用」
システム要件
表 4-1 に、Cisco DCNM VSB のシステム要件を示します。
表 4-1 Cisco DCNM VSB システム要件
|
|
RAM(空き容量) |
8 GB |
CPU 速度 |
デュアルプロセッサまたはデュアルコア CPU |
ディスク容量(空き容量) |
80 GB(スタンドアロン インストールの場合) 40 GB(クラスタ インストールの場合) |
オペレーティング システム |
Wind River Linux 3.0 |
Cisco DCNM VSB のインストール
図 4-1 に、スタンドアロン インストール用ローカル データベースを示します。
図 4-1 DCNM VSB およびローカル データベース
はじめる前に
CLI または Web ブラウザを使用して、Cisco Nexus 1010 スイッチにログインする必要があります。
手順の詳細
ステップ 1
Cisco DCNM ISO ファイルを Cisco Nexus 1010 スイッチの bootflash:repository にコピーします。
ステップ 2 コンフィギュレーション モードを開始し、VSB を作成します。
virtual-service-blade VSB-NAME
ステップ 3 ISO ファイルを VSB に関連付けます。
virtual-service-blade-type new FILE-NAME.iso
ステップ 4 次のように Cisco VSB インストールを開始します。
virtual-service-blade VSB-NAME
a. クラスタで、冗長な Cisco Nexus 1010 スイッチ ペアを設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable
b. スタンドアロン Cisco DCNM VSB をプライマリ Cisco Nexus 1010 スイッチで設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable primary
c. スタンドアロン Cisco DCNM VSB をセカンダリ Cisco Nexus 1010 スイッチで設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable secondary
ステップ 5 VSB イメージの名前を入力します。
(注) Cisco Nexus 1010 スイッチにより、ステップ 3 で指定した Cisco DCNM ISO ファイル名が値として入力されます。
ステップ 6 インストールの種類を入力します。デフォルトで新規インストールに設定されます。
Enter the mode of Installation [fresh/upgrade]:
ステップ 7 Y と入力して、Cisco DCNM クラスタおよびフェデレーションを設定します。
Setup a DCNM Cluster and Federation [Y/N] : [N]
ステップ 8 ホスト名を入力します。
Enter the hostname: [dcnm-vsb]
ステップ 9 管理 IP アドレスを入力します。
(注) 管理アドレスは、プライマリ Cisco DCNM VSB の IP アドレスとして使用されます。
ステップ 10 管理サブネット マスク IP アドレスを入力します。
Enter Mgmt subnet mask Ip address: [dcnm-vsb]
ステップ 11 デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。
Enter IP address of the default gateway:
ステップ 12 Y と入力して、Cisco DCNM に対して HHTPS をイネーブルにします。
Enable HTTPS for DCNM[Y/N]: [N]
ステップ 13 Cisco DCNM パーティション名を入力します。
Enter DCNM partition name:
ステップ 14 Y と入力して、クラスタのデフォルト マルチキャスト アドレスを使用します。
Use default multicast addresses for cluster (239.255.253.1-239.255.253.4)?[Y|N]: [Y]
(注) デフォルト マルチキャスト アドレスを使用する場合は、Y と入力します。ただし、現在のマルチキャスト アドレス セットを上書きできます。
(注) ステップ 15 ~ 18 は、ステップ 14 で N と入力した場合に表示されます。
ステップ 15 クラスタ 1 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (1 of 4):
ステップ 16 クラスタ 2 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (2 of 4):
ステップ 17 クラスタ 3 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (3 of 4):
ステップ 18 クラスタ 4 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (4 of 4):
ステップ 19 データベースの場所を入力します。
Specify the location of the database [local/remote]: [local]
ステップ 20 リモート データベースの URL を入力します。
Enter URL for remote database:
(注) ステップ 20 は、ステップ 19 でリモートを選択した場合に表示されます。
ステップ 21 データベースの場所を入力します。
Enter the DCNM database location:
ステップ 22 データベース名を入力します。
Enter the DCNM database name:
ステップ 23 Cisco DCNM データベースのユーザ名を入力します。
Enter database username for DCNM[dcnmuser]: dcnmuser
(注) デフォルトの Cisco DCNM データベース ユーザ名は dcnmuser です。このユーザ名は、ローカル データベースとリモート データベースの両方に使用されます。
ステップ 24 Cisco DCNM データベースのパスワードを入力します。
Enter database password for DCNM:
ステップ 25 ネットワーク ファイル システムをデータ アーカイブとしてマウントするかどうかを指定します。
Mount a network file system as data archive[Y/N]: [N]
ステップ 26 マウントするネットワーク ファイル システム パスを入力します。
Enter NFS share path to mount[Ip-Address:path]:
(注) ネットワーク ファイル システム(NFS)サーバを、設定ファイルとテンプレートをアーカイブするリポジトリとして使用する場合は、共有する場所を指定する必要があります。たとえば、10.77.212.81:/opt/share/dcnm-repository を指定できます。ここで、10.77.212.81 は NFS サーバであり、/opt/share/dcnm-repository は共有ディレクトリです。
(注) Cisco DCNM-LAN クラスタリングは、Cisco Nexus 1010 ハイ アベイラビリティ ペアをサポートしません。
Cisco DCNM のデフォルト プロパティは次のとおりです。
• Cisco DCNM VSB の一部として作成されるホスト マシン用のデフォルト ログイン資格情報は root/root です。
• Cisco DCNM 用デフォルト ログイン資格情報は admin/admin であり、SAN と LAN を起動する際の共通の資格情報です。管理ユーザには、Cisco DCNM ネットワーク管理権限があります。
• LAN と SAN のポートは、Cisco DCNM インストール中に内部的に設定されます。
• 認証モードは、デフォルトで常にローカルになります。
• インストール後に、LAN サーバと SAN サーバの両方が自動的に起動されます。
スタンドアロン インストールおよびクラスタ インストールでのリモート データベース サーバの使用
スタンドアロン インストールおよびクラスタ モード インストールの両方にリモート データベースを使用できます。スタンドアロン インストールでは、リモートの Oracle データベース サーバを使用するようインストール セットアップを設定できます。クラスタ モード インストールでは、リモート データベース(PostgreSQL および Oracle)がクラスタ内のすべてのノードで共有されます。
Cisco DCNM により、デフォルトで PostgreSQL データベースが Cisco Nexus 1010 スイッチにインストールされます。外部データベース サーバを使用する場合は、ローカル データベースを選択する代わりに URL を指定できます。スレーブ ノードの IP アドレス エントリが、PostgreSQL データベースがインストールされたデータ フォルダに存在するデータベースの pg_hba.conf ファイルに存在する必要があります。
ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「スタンドアロン インストールでのリモート データベースの使用」
• 「HA 対応クラスタ モード インストールでのリモート データベースの使用」
スタンドアロン インストールでのリモート データベースの使用
リモート データベースを使用して、スタンドアロン Cisco DCNM VSB インストールを実行できます。図 4-2 に、リモート データベースを使用したスタンドアロン Cisco DCNM VSB インストールを示します。
図 4-2 Cisco DCNM VSB とリモート データベース
はじめる前に
CLI または Web ブラウザを使用して、Cisco Nexus 1010 スイッチにログインする必要があります。
手順の詳細
ステップ 1
Cisco DCNM ISO ファイルを Cisco Nexus 1010 スイッチの bootflash:repository にコピーします。
ステップ 2 コンフィギュレーション モードを開始し、VSB を作成します。
virtual-service-blade VSB-NAME
ステップ 3 ISO ファイルを VSB に関連付けます。
virtual-service-blade-type new FILE-NAME.iso
ステップ 4 次のように Cisco VSB インストールを開始します。
virtual-service-blade VSB-NAME
a. クラスタで、冗長な Cisco Nexus 1010 スイッチ ペアを設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable
b. スタンドアロン Cisco DCNM VSB をプライマリ Cisco Nexus 1010 スイッチで設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable primary
c. スタンドアロン Cisco DCNM VSB をセカンダリ Cisco Nexus 1010 スイッチで設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable secondary
ステップ 5 VSB イメージの名前を入力します。
(注) Nexus 1010 により、ステップ 3 で指定した Cisco DCNM ISO ファイル名が値として入力されます。
ステップ 6 インストールの種類を入力します。デフォルトで新規インストールに設定されます。
Enter the mode of Installation [fresh/upgrade]:
ステップ 7 Y と入力して、Cisco DCNM クラスタおよびフェデレーションを設定します。
Setup a DCNM Cluster and Federation [Y/N] : [N]
ステップ 8 ホスト名を入力します。
Enter the hostname: [dcnm-vsb]
ステップ 9 管理 IP アドレスを入力します。
(注) 管理アドレスは、プライマリ Cisco DCNM VSB の IP アドレスとして使用されます。
ステップ 10 管理サブネット マスク IP アドレスを入力します。
Enter Mgmt subnet mask Ip address: [dcnm-vsb]
ステップ 11 デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。
Enter IP address of the default gateway:
ステップ 12 Y と入力して、Cisco DCNM に対して HTTPS をイネーブルにします。
Enable HTTPS for DCNM[Y/N]: [N]
ステップ 13 Cisco DCNM パーティション名を入力します。
Enter DCNM partition name:
ステップ 14 Y と入力して、クラスタのデフォルト マルチキャスト アドレスを使用します。
Use default multicast addresses for cluster (239.255.253.1-239.255.253.4)?[Y|N]: [Y]
(注) デフォルト マルチキャスト アドレスを使用する場合は、Y と入力します。ただし、現在のマルチキャスト アドレス セットを上書きできます。
(注) ステップ 15 ~ 18 は、ステップ 14 で N と入力した場合にのみ表示されます。
ステップ 15 クラスタ 1 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (1 of 4):
ステップ 16 クラスタ 2 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (2 of 4):
ステップ 17 クラスタ 3 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (3 of 4):
ステップ 18 クラスタ 4 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (4 of 4):
ステップ 19 データベースの場所を入力します。
Specify the location of the database [local/remote]: [local]
ステップ 20 リモート データベースの URL を入力します。
Enter URL for remote database:
(注) ステップ 20 は、ステップ 19 でリモートを選択した場合に表示されます。
ステップ 21 データベースの場所を入力します。
Enter the DCNM database location:
ステップ 22 データベース名を入力します。
Enter the DCNM database name:
ステップ 23 Cisco DCNM データベースのユーザ名を入力します。
Enter database username for DCNM[dcnmuser]: dcnmuser
(注) デフォルトの Cisco DCNM データベース ユーザ名は dcnmuser です。このプロパティは、ローカル データベースとリモート データベースの両方に対して表示されます。
ステップ 24 Cisco DCNM データベースのパスワードを入力します。
Enter database password for DCNM:
ステップ 25 ネットワーク ファイル システムをデータ アーカイブとしてマウントするかどうかを指定します。
Mount a network file system as data archive[Y/N]: [N]
ステップ 26 マウントするネットワーク ファイル システム パスを入力します。
Enter NFS share path to mount[Ip-Address:path]:
(注) ネットワーク ファイル システム(NFS)サーバを、設定ファイルとテンプレートをアーカイブするリポジトリとして使用する場合は、共有する場所を指定する必要があります。たとえば、10.77.212.81:/opt/share/dcnm-repository を指定できます。ここで、10.77.212.81 は NFS サーバであり、/opt/share/dcnm-repository は共有ディレクトリです。
(注) Cisco DCNM-LAN クラスタリングは、Cisco Nexus 1010 スイッチの HA ペアをサポートしません。
HA 対応クラスタ モード インストールでのリモート データベースの使用
HA 対応クラスタ モード Cisco DCNM VSB インストールは、リモート データベースを使用して実行できます。図 4-3 に、2 ノード Cisco DCNM クラスタを示します。
図 4-3 2 ノード Cisco DCNM クラスタ
はじめる前に
CLI または Web ブラウザを使用して、Cisco Nexus 1010 スイッチにログインする必要があります。
手順の詳細
ステップ 1
Cisco DCNM ISO ファイルを Cisco Nexus 1010 スイッチの bootflash:repository にコピーします。
ステップ 2 コンフィギュレーション モードを開始し、VSB を作成します。
virtual-service-blade VSB-NAME
ステップ 3 ISO ファイルを VSB に関連付けます。
virtual-service-blade-type new FILE-NAME.iso
ステップ 4 次のように Cisco VSB インストールを開始します。
virtual-service-blade VSB-NAME
a. クラスタで、冗長な Cisco Nexus 1010 スイッチ ペアを設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable
b. スタンドアロン Cisco DCNM VSB をプライマリ Cisco Nexus 1010 スイッチで設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable primary
c. スタンドアロン Cisco DCNM VSB をセカンダリ Cisco Nexus 1010 スイッチで設定します。
n1010(config-vsb-config)# enable secondary
ステップ 5 VSB イメージの名前を入力します。
(注) Nexus 1010 により、ステップ 3 で指定した Cisco DCNM ISO ファイル名が値として入力されます。
ステップ 6 インストールの種類を入力します。デフォルトで新規インストールに設定されます。
Enter the mode of Installation [fresh/upgrade]:
ステップ 7 Y と入力して、Cisco DCNM クラスタおよびフェデレーションを設定します。
Setup a DCNM Cluster and Federation [Y/N] : [N]
ステップ 8 ホスト名を入力します。
Enter the hostname: [dcnm-vsb]
ステップ 9 管理 IP アドレスを入力します。
(注) 管理アドレスは、プライマリ Cisco DCNM VSB の IP アドレスとして使用されます。
ステップ 10 管理サブネット マスク IP アドレスを入力します。
Enter Mgmt subnet mask Ip address: [dcnm-vsb]
ステップ 11 デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。
Enter IP address of the default gateway:
ステップ 12 Y と入力して、Cisco DCNM に対して HTTPS をイネーブルにします。
Enable HTTPS for DCNM[Y/N]: [N]
ステップ 13 Cisco DCNM パーティション名を入力します。
Enter DCNM partition name:
ステップ 14 Y と入力して、クラスタのデフォルト マルチキャスト アドレスを使用します。
Use default multicast addresses for cluster (239.255.253.1-239.255.253.4)?[Y|N]: [Y]
(注) デフォルト マルチキャスト アドレスを使用する場合は、Y と入力します。ただし、現在のマルチキャスト アドレス セットを上書きできます。
(注) ステップ 15 ~ 18 は、ステップ 14 で N と入力した場合にのみ表示されます。
ステップ 15 クラスタ 1 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (1 of 4):
ステップ 16 クラスタ 2 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (2 of 4):
ステップ 17 クラスタ 3 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (3 of 4):
ステップ 18 クラスタ 4 のマルチキャスト IP アドレスを入力します。
Enter multicast IP address for cluster (4 of 4):
ステップ 19 データベースの場所を入力します。
Specify the location of the database [local/remote]: [local]
ステップ 20 リモート データベースの URL を入力します。
Enter URL for remote database:
(注) ステップ 20 は、ステップ 19 でリモートを選択した場合に表示されます。
ステップ 21 データベースの場所を入力します。
Enter the DCNM database location:
ステップ 22 データベース名を入力します。
Enter the DCNM database name:
ステップ 23 Cisco DCNM データベースのユーザ名を入力します。
Enter database username for DCNM[dcnmuser]: dcnmuser
(注) デフォルトの Cisco DCNM データベース ユーザ名は dcnmuser です。このプロパティは、ローカル データベースとリモート データベースの両方に対して表示されます。
ステップ 24 Cisco DCNM データベースのパスワードを入力します。
Enter database password for DCNM:
ステップ 25 ネットワーク ファイル システムをデータ アーカイブとしてマウントするかどうかを指定します。
Mount a network file system as data archive[Y/N]: [N]
ステップ 26 マウントするネットワーク ファイル システム パスを入力します。
Enter NFS share path to mount[Ip-Address:path]:
(注) ネットワーク ファイル システム(NFS)サーバを、設定ファイルとテンプレートをアーカイブするリポジトリとして使用する場合は、共有する場所を指定する必要があります。たとえば、10.77.212.81:/opt/share/dcnm-repository を指定できます。ここで、10.77.212.81 は NFS サーバであり、/opt/share/dcnm-repository は共有ディレクトリです。
(注) Cisco DCNM-LAN クラスタリングは、Cisco Nexus 1010 スイッチのハイ アベイラビリティ ペアをサポートしません。