この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Broadband Access Center(BAC)の Device Provisioning Engine(DPE)上の SNMP エージェントを管理および監視するために使用するコマンドライン インターフェイス(CLI)コマンドについて説明します。
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snmp-server community コマンドは、外部の SNMP マネージャが DPE の SNMP エージェントにアクセスするためのコミュニティ ストリングを定義するときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して、変更内容を有効にする必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
特定のコミュニティ ストリングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。「no snmp-server community」を参照してください。
snmp-server community string [ ro | rw ]
• ro :読み取り専用コミュニティ ストリングを割り当てます。実行できるのは Get 要求(クエリー)だけです。ネットワーク管理システムと管理対象デバイスは、同じコミュニティ ストリングを参照する必要があります。
• rw :読み取りと書き込みコミュニティ ストリングを割り当てます。SNMP アプリケーションでは、Set 操作に rw アクセスが必要です。 rw コミュニティ ストリングを使用すると、ベンダー ID 値への書き込みアクセスが可能になります。
デフォルトの ro および rw コミュニティ ストリングは、それぞれ baccread と baccwrite です。BAC を配置する前に、これらの値を変更することをお勧めします。
これは、読み取り専用コミュニティ ストリングにデフォルトの baccread オプションを使用したときの結果です。
これは、読み取りと書き込みコミュニティ ストリングにデフォルトの baccwrite オプションを使用したときの結果です。
no snmp-server community コマンドは、外部の SNMP マネージャが DPE の SNMP エージェントにアクセスするための特定のコミュニティ ストリングを削除するときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
コミュニティ アクセス ストリングを設定するには、「snmp-server community」を参照してください。
snmp-server contact コマンドは、MIB II で定義されているシステム接点(sysContact)を示す文字列を入力するときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
システム接点を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。「no snmp-server contact」を参照してください。
no snmp-server contact コマンドは、DPE 担当者のシステム接点を削除するときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
システム接点を示す文字列を入力するには、 snmp-server contact コマンドを使用します。「snmp-server contact」を参照してください。
snmp-server host コマンドは、すべての SNMP 通知の受信者を指定するとき、および複数のホストにトラップまたは情報を送信するよう SNMP エージェントを設定するときに使用します。
(注) このコマンドを複数のインスタンスで使用して、複数の通知受信者を指定することができます。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して、変更内容を有効にする必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
指定された通知受信者を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。「no snmp-server host」を参照してください。
snmp-server host host-addr notification community community [ udp-port port ]
• host-addr :通知の送信先となるホストの IP アドレスを指定します。
no snmp-server host コマンドは、特定の通知受信者を削除するときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して、変更内容を有効にする必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
すべての SNMP 通知の受信者を指定するには、「snmp-server host」を参照してください。
snmp-server inform コマンドは、SNMP エージェントから SNMP マネージャに送信される SNMP 通知のタイプを指定するときに使用します。デフォルトではトラップが送信されますが、このコマンドを使用すると、トラップではなく SNMP 情報が送信されます。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
SNMP 通知を切り替えて、デフォルト設定であるトラップに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。「no snmp-server inform」を参照してください。
snmp-server inform [ retries count timeout time ]
• count :SNMP エージェントからマネージャに情報を送信できる回数を表します。設定したリトライ回数に達する前にタイムアウト期間が終了した場合、SNMP サーバは情報の送信を停止します。
• time :SNMP サーバが情報の送信を継続する時間の長さ(ミリ秒)を表します。タイムアウト期間が終了する前に最大リトライ回数に達した場合、SNMP サーバは情報の送信を停止します。
(注) SNMP 情報を設定するときのリトライ回数およびタイムアウトの指定はオプションです。値を指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。
情報による SNMP 通知は、デフォルトではディセーブルになっています。SNMP 通知を情報として設定した場合、デフォルトのリトライ回数は 1 で、デフォルトのタイムアウトは 5000 ミリ秒です。
この例では、SNMP 情報は、リトライが停止されるまでに最大 5 回送信されます。リトライが 5 回行われる前に 500 ミリ秒のタイムアウト期間が終了した場合、情報の送信は停止されます。
no snmp-server inform コマンドは、SNMP マネージャに送信される SNMP 通知を切り替えて、デフォルト設定であるトラップに戻すときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
送信される SNMP 通知のタイプを指定するには、「snmp-server inform」を参照してください。
snmp-server location コマンドは、MIB II で定義されているシステム ロケーション(sysLocation)を示す文字列を入力するときに使用します。
コマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
システム ロケーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。「no snmp-server location」を参照してください。
no snmp-server location コマンドは、システム ロケーションを削除するときに使用します。
このコマンドの使用後は、 snmp-server reload コマンドを実行して SNMP エージェントを再起動する必要があります。「snmp-server reload」を参照してください。
システム ロケーションを示す文字列を入力するには、「snmp-server location」を参照してください。
snmp-server reload コマンドは、DPE の SNMP エージェントのプロセスをリロードするときに使用します。
(注) RDU および DPE で SNMP プロセスが起動すると、システムの動作時間を含むトラップが送信されます。ただし、BAC トラップ通知はデフォルトではディセーブルになっています。対応する MIB オブジェクトを SNMP 経由で設定することによってのみ、トラップ通知をイネーブルにできます。CLI または管理者ユーザ インターフェイス経由で、トラップ通知をイネーブルにすることはできません。
この BAC のリリースでは、CISCO-BACC-SERVER-MIB ファイルおよび CISCO-BACC-RDU-MIB ファイルで定義されているトラップ通知だけがサポートされます。詳細については、BPR_HOME/rdu/mibs ディレクトリの MIB ファイルを参照してください。
snmp-server start | stop コマンドは、DPE の SNMP エージェントのプロセスを起動または停止するときに使用します。
これは、SNMP エージェントのプロセスが起動されたときの結果です。
これは、SNMP エージェントのプロセスがすでに実行されていたときの結果です。
これは、SNMP エージェントのプロセスが停止されたときの結果です。
snmp-server udp-port コマンドは、SNMP エージェントがリッスンする UDP ポート番号を指定するときに使用します。
DPE では、他のアプリケーションが使用するポート間の共有違反を回避するためにこのコマンドが必要です。ポート番号を変更することにより、ポートの競合が発生しなくなります。
SNMP エージェントがリッスンするポートを変更してデフォルトの UDP ポート番号に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。「no snmp-server udp-port」を参照してください。
SNMP エージェントのデフォルトのポート番号は、8001 です。
(注) デフォルトのポート番号は、コンピュータ上の他の SNMP エージェントとのポートの競合を回避する標準的な SMNP エージェント ポートとは異なります。
SNMP エージェント ポートを標準的なポート番号 161 に変更することをお勧めします。
no snmp-server udp-port コマンドは、SNMP エージェントがリッスンする UDP ポートを変更して、デフォルトのポート(8001)に戻すときに使用します。
(注) SNMP エージェントの標準的なポート番号である 161 以外のポート番号を使用すると、同じコンピュータで実行されている他の SNMP エージェントとポートの競合が発生する可能性が高まります。
SNMP エージェントがリッスンする UDP ポート番号を指定するには、「snmp-server udp-port」を参照してください。