この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Broadband Access Center(BAC)の概要、および BAC のインストール前に検討する必要がある要素について説明します。
• 「製品概要」
BAC は、スケーラブルな分散アプリケーションで、ブロードバンド サービス プロバイダーのネットワーク内にあるケーブル デバイスのプロビジョニング タスクと管理タスクを自動化します。BAC は、IP アドレス管理用の高速 DHCP サーバおよび DNS サーバが組み込まれた Cisco Network Registrar(CNR; Cisco ネットワーク レジストラ)とのインターフェイスを提供します。
BAC には冗長性やフェールオーバーなどの重要な機能があります。新しい環境または既存環境に BAC を統合するには、BAC の動作方法を制御できるプロビジョニング Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)を使用します。
BAC を拡張して、事実上あらゆる規模のネットワークに適合させることができます。BAC の分散アーキテクチャと集中管理は、ハイ アベイラビリティも実現しています。
BAC は、Solaris 8 または 9 オペレーティング システムを実行している Sun SPARC コンピュータ上にインストールする必要があります。
(注) BAC をインストールする前に、Sun Microsystems サポート サイトから推奨パッチをダウンロードして、インストールする必要があります。
出荷時の BAC には、必要な Java Runtime Environment(JRE; Java ランタイム環境)が BPR_HOME/jre に格納されています。Sun Java Standard Edition またはシステムで利用可能な Sun Java Enterprise Edition を BAC と同時にインストールするかどうかを選択できます。
BAC を正常にインストールするための推奨 JDK 1.5.0_08 パッチは、システムで稼働する Solaris のバージョンに応じて、次のようになります。
• Solaris 9 ― 表1-1 を参照
• Solaris 8 ― 表1-2 を参照
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64 ビット Solaris 8 iso-1 または iso-15 ではフォントセットをロードできないという現象用パッチ |
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Lucida Sans Thai Typewriter の選択時、Font2DTest2 が打ち切られるという現象用パッチ |
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Solaris 8 に BAC コンポーネントの Key Distribution Center(KDC; 鍵発行局)を正常にインストールするために必要なパッチは、次のとおりです。
BAC をインストールする前に、次に示す Network Registrar の要件について理解する必要があります。
• BAC 2.7.1 では、Network Registrar 6.2.3.2 以上の使用を推奨します。少なくとも、バージョン 5.5.12 をシステムにインストールしておく必要があります。
(注) 6.0.3 より前のバージョンの Network Registrar と BAC を組み合わせて実行すると、このリリースの特定の機能が使用できなくなります。
• Solaris 8 または 9 が稼働するコンピュータに Network Registrar DHCP サーバをインストールする必要があります。
• BAC のフェールオーバー構成では、フェールオーバー用の 2 台の冗長 DHCP サーバを設定する必要があります。
• BAC をインストールしたら、フェールオーバー機能および BAC のインストール先ネットワークのトポロジを反映するように Network Registrar のスコープが設定されていることを確認します。Network Registrar サーバにフェールオーバーを設定する方法については、『 Cisco Network Registrar User's Guide , 6.2.1 』を参照してください。
• Regional Distribution Unit(RDU)
RDU は BAC 構成のプライマリ サーバです。RDU は、BAC の中央データベースを保持しており、API からの要求を処理する唯一のエントリ ポイントです。
• 1 つまたは複数の Device Provisioning Engine(DPE)
DPE は、プロビジョニング情報と設定要求(コンフィギュレーション ファイルのデバイスへの転送など)をキャッシュします。DPE はプロビジョニング グループの主要コンポーネントで、デバイスの RDU とのやり取りをすべて処理します。
DPE は、IP アドレスの割り当てを制御する Network Registrar DHCP サーバと統合されています。複数の DPE が単一の DHCP サーバと通信できます。
DPE にはプロビジョニングを可能にするソフトウェアがプレインストールされていますが、初期設定の一部を実行する必要があります。
(注) このリリースでは、DPE-2115 ハードウェア DPE がサポートされています。DPE-2115 関連のインストール手順については、次の URL にある『Installation and Setup Guide for the Cisco 1102 VLAN Policy Server』を参照してください。
www.cisco.com/en/US/products/sw/secursw/ps2136/products_installation_and_configuration_guide_book09186a00801f0d02.html
KDC および DPE 登録サービスは、すべての音声テクノロジー Media Terminal Adapter(MTA)の認証を処理します。KDC が必要となるのは、音声テクノロジー処理をサポートするようにシステムを設定する場合のみです。
ラボ インストールを実行すると、KDC はラボ コンピュータにインストールされます。ただし、パフォーマンス上の理由から、コンポーネントをインストールする場合は、別のサーバに KDC をインストールしてください。
• 1 つまたは複数の Network Registrar サーバ
Network Registrar には、DHCP および Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)機能があります。Network Registrar 内に Dynamic DNS(DDNS)を実装すると、導入しなければならないサーバ数が増えます。
(注) BAC をインストールする前に、「BAC のインストール準備」で説明するインストール準備作業とチェックリストについて理解しておいてください。
このマニュアルでは、2 つのインストール タイプについて説明します。
• コンポーネント ― BAC のコンポーネントを 1 つまたは複数インストールします(RDU、Network Registrar 拡張、1 つまたは複数の DPE、および KDC)。詳細手順については、「BAC のインストール」を参照してください。
• ラボ ― ラボ環境で使用するための BAC をインストールします。BAC をネットワークに導入する前のデモンストレーションまたは評価用です。詳細手順については、「ラボ環境へのインストール」を参照してください。
BAC はインストール プログラムの GUI または Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)からインストールできます。