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この章では、Broadband Access Center(BAC)を Solaris オペレーティング システム環境にインストールするための手順について説明します。
BAC をインストールする前に、次のチェックリストを参照して、準備ができているか確認してください。
1. ご使用のシステムが最小限のシステム ハードウェア要件およびソフトウェア要件を満たしているか確認します( 概要を参照)。
2. BAC コンポーネントのインストール先となるコンピュータに対する root アクセス権があることを確認します。
3. BAC のライセンス キーを 1 つまたは複数入手します。BAC を使用してプロビジョニングするテクノロジーごとに、有効なライセンス キーが 1 つずつ必要になります。
4. BAC コンポーネントをインストールするホーム ディレクトリ( BPR_HOME )を決定します。デフォルトのディレクトリは /opt/CSCObpr です。目的のインストール ディレクトリに十分なディスク領域があることを確認します。
(注) 350 MB 以上の使用可能ディスク領域を確保しておくことを推奨します。
5. RDU に対して、データ ディレクトリ( BPR_DATA )とデータベース トランザクション ログ ディレクトリ( BPR_DBLOG )のインストール先を決定します。デフォルトのディレクトリは /var/CSCObpr です。目的のインストール ディレクトリに十分なディスク領域があることを確認します。
(注) データ ディレクトリは、ホーム ディレクトリとは別の物理ディスク上、たとえば /var/disk0/CSCObpr に置くことを推奨します。1 ~ 30 GB の空きディスク領域を確保しておく必要があります。
デフォルトでは、データベース トランザクション ログ ディレクトリとデータ ディレクトリが同じディレクトリにインストールされます。データベース トランザクション ログ ディレクトリは、システムで最も高速なディスクに配置することを推奨します。また、1 GB の使用可能ディスク領域を確保してください。
6. RDU のリスニング ポート番号を決定します。このポートは、DPE や Cisco Network Registrar(CNR; Ciscoネットワーク レジストラ)拡張ポイントなど、その他の BAC コンポーネントと通信する場合に RDU が使用するインターフェイスです。デフォルトのポートは 49187 です。
7. RDU に対して、共有シークレット パスワードを選択します。このパスワードは、ネットワーク上の BAC サーバが、相互に通信を認証するためのトークンとして使用します。共有シークレット パスワードは、ネットワーク上の BAC サーバすべてに共通である必要があります。デフォルトの共有シークレット パスワードは secret です。
8. BAC 拡張をインストールするサーバに、Network Registrar 5.5.12 がインストールされていることを確認します。バージョン 6.2.3.2 以上をインストールすることを推奨します。
9. Network Registrar 拡張に対して、Network Registrar サーバが属するプロビジョニング グループの名前を決定します。
10. Network Registrar 拡張に対して、データ ディレクトリ( BPR_DATA )のインストール先を決定します。デフォルトのディレクトリは /var/CSCObpr です。
11. 必要な Network Registrar コンフィギュレーション ファイルが存在することを確認します。これらのコンフィギュレーション ファイルの例については、「Network Registrar コンフィギュレーション ファイルの例」を参照してください。
12. 必要な Key Distribution Center(KDC; 鍵発行局)サーバが使用可能であることを確認します。
GUI または Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)から BAC をインストールします。BAC には、出荷時に両方のインターフェイスが組み込まれています。以下を参照してください。
インストールするコンポーネントに関係なく、BAC インストール プログラムの最初の手順は同じです。以下の初期インストール手順を実行してから、先に進んでください。
コマンドラインから BAC をインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 インストール先の BAC ホストに root としてログインします。
ステップ 2 Solaris システムのプロンプトで、CD-ROM ドライブまたはその他のインストール メディアのディレクトリに移動します。
gzip および gtar ユーティリティをシステムで使用して、BAC インストール ファイルを圧縮解除および展開できることを確認します。
a. インストール ファイルを圧縮解除して抽出するディレクトリに移動します。
b. .gtar.gz 拡張子の付いたファイルを圧縮解除します。次の構文を使用します。
c. gunzip で圧縮解除された、 .gtar 拡張子の付いたファイルを展開します。
/ BACC_271_SolarisK9 ディレクトリが作成され、そこにインストール プログラム setup.bin が抽出されます。
d. / BACC_271_SolarisK9 ディレクトリに移動します。
ステップ 3 インストール プログラムを起動するには、次のコマンドを入力します。
インストール プログラムは、必要なパッチが Solaris オペレーティング システムにインストールされていることを確認します。確認が終了したら、初期メッセージが表示されます。
ステップ 5 インストール タイプを選択するように要求されます。選択肢は次のとおりです。
ステップ 6 インストール タイプを確認するように要求されます。 y を入力し、 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 5 で選択したオプションに応じて、コンポーネント インストールまたはラボ インストールを継続します。
• 個々のコンポーネントをインストールする手順については、「CLI からのコンポーネントのインストール」を参照してください。
• ラボ環境にインストールする手順については、「ラボ環境へのインストール」を参照してください。
ここでは、コマンドラインから BAC コンポーネントを 1 つまたは複数インストールする手順について説明します。
(注) これらの手順を開始する前に、上記の初期インストール手順を完了する必要があります。
RDU は、「BAC コンポーネント」に説明する要件を満たしている Solaris 8 または 9 サーバにインストールします。
RDU をインストールするには、「CLI からのインストール」 に記載された初期インストール手順を実行してから、次の処理を実行します。
ステップ 1 RDU のプロンプトで、1 つまたは複数のコンポーネントを選択するように要求されたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
DPE、Network Registrar 拡張ポイント、または KDC のインストールを省略する場合は、オプションごとに n を入力し、 Enter キーを押します。これらのコンポーネントをあとでインストールすることもできます。
ステップ 2 インストールするコンポーネントを確認するように要求されます。 y を入力し、 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 3 インストール パラメータの確認が開始されることを示すメッセージが表示されます。 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 4 Home Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /opt/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
デフォルトのインストール ディレクトリを作成するかどうか尋ねられたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 5 ディレクトリを確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 Data Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 7 ディレクトリを確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 8 データベース トランザクション ログを置くディレクトリを入力するよう要求されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 9 ディレクトリを確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 10 Regional Distribution Unit Host/Port を入力するように要求されます。RDU 用のリスニング ポートを入力します。
(注) RDU はすべてのインターフェイスで待ち受けます。リスニング ポートは、DPE や Network Registrar 拡張ポイントなど、その他の BAC コンポーネントと通信する場合に RDU が使用するポート番号です。
デフォルトの値 49187 を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のポート番号を入力します。
RDU の IP アドレスは、インストール プログラムによって自動的に取得されます。この値を入力する必要はありません。
ステップ 11 リスニング ポート番号を確認します。 y を入力し、 Enter キーを押して、先に進みます。
ステップ 12 共有シークレット パスワードを入力するように要求されます。BAC サーバ間の認証に使用する共有シークレット パスワードを入力します。デフォルトのパスワードは secret です。
(注) 共有シークレット パスワードは、ネットワーク上の RDU、すべての DPE、および Network Registrar 拡張ポイントに対して同じものを使用する必要があります。
ステップ 14 選択したインストール パラメータが表示されます。 y を入力し、 Enter キーを押してパラメータを確認し、RDU コンポーネントをインストールします。
ステップ 15 インストールが完了すると、Installation Summary が表示されます。
ステップ 16 Enter キーを押して、インストール プログラムを終了します。
BAC 環境内のすべての Network Registrar サーバに BAC 拡張をインストールします。フェールオーバー環境に BAC を導入する場合は、フェールオーバー サーバにも BAC 拡張をインストールする必要があります。拡張をインストールしたら、設定する必要があります。ここでは、これらの拡張のインストール、設定、および確認方法について説明します。
Network Registrar 拡張をインストールする前に、「CLI からのインストール」に記載された手順を実行し、Network Registrar が稼働していることを確認します。次の処理を実行します。
ステップ 1 Network Registrar Extension Points プロンプトで、1 つまたは複数のコンポーネントを選択するように要求されたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
(注) インストールされている Network Registrar が確認されます。サーバに Network Registrar 6.2.3.2 以上をインストールしておくことを推奨します。少なくとも、バージョン 5.5.12 をシステムにインストールしておく必要があります。必要なバージョンがインストールされていない場合、インストール プロセスは終了します。必要なバージョンにアップグレードしてから、先に進む必要があります。
RDU、DPE、および KDC のインストールを省略するには、オプションごとに n を入力して、 Enter キーを押します。
ステップ 2 インストールするコンポーネントを確認するように要求されます。 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 3 コンポーネントのインストール パラメータの確認が開始されることを示すメッセージが表示されます。 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 4 Home Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /opt/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 5 ディレクトリを確認するように要求されます。 y キーを押し、 Enter キーを押して、先に進みます。
ステップ 6 Data Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
(注) デフォルトでは、データ ディレクトリ(BPR_DATA)はホーム ディレクトリ(BPR_HOME)とは別のディレクトリにインストールされます。データ ディレクトリは、ホーム ディレクトリとは別の物理ディスク上、たとえば /var/disk0/CSCObpr に置くことを推奨します。
ステップ 7 ディレクトリを確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 8 Regional Distribution Unit Host/Port を入力するように要求されます。RDU ソフトウェアがインストールされたホストの IP アドレス(またはホスト名)およびリスニング ポートを入力します。この情報を確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 9 拡張ポイント プロビジョニング グループの名前を入力するように要求されます。Network Registrar 拡張ポイント グループの名前を入力します。
ステップ 10 処理を継続するには、 y を入力して、 Enter キーを押します。
ステップ 11 音声テクノロジー デバイスをプロビジョニングするかどうかが確認されます。音声テクノロジー デバイスを使用する場合は、 y を入力します。使用しない場合は、 n を入力します。
ステップ 12 確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
(注) n を入力した場合は、ステップ 15 に進みます。それ以外の場合は、インストールを継続します。
ステップ 13 PacketCable をインストールするように選択した場合は、音声テクノロジーのプロパティをいくつか入力するように要求されます。
ステップ 14 情報を確認します。 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 15 BAC サーバ間の認証に使用する共有シークレット パスワードを入力します。デフォルトのパスワードは secret です。
(注) ネットワーク上のすべての BAC サーバで、同じ共有シークレット パスワードを使用する必要があります。
ステップ 16 Enter キーを押してインストールを続けます。
ステップ 17 選択したインストール パラメータが表示されます。 y を入力し、 Enter キーを押してパラメータを確認し、Network Registrar 拡張をインストールします。
ステップ 18 インストールが完了すると、Installation Summary が表示されます。 Enter キーを押して、終了します。
Network Registrar サーバに BAC 拡張をインストールしたら、拡張を設定する必要があります。ここで示される手順では、以下を想定しています。
• BAC コンポーネントが /opt/CSCObpr にインストールされている。
• Network Registrar が /opt/nwreg2 にインストールされている。
• Network Registrar のユーザ名が admin 、パスワードが changeme である。
(注) この手順に記載されている NR_HOME パスは、Network Registrar インストール ディレクトリ(デフォルトのインストール ディレクトリは /opt/nwreg2)のあとに、システムにインストールされた Network Registrar バージョンに応じて /regional または /local ディレクトリを付加したものとして定義されています。たとえば、以下のバージョンがインストールされているとします。
• バージョン 6.1 以上の場合は、ローカル クラスタには /opt/nwreg2/local/ を、リージョナル クラスタには /opt/nwreg2/regional を使用します。
• 6.1 より前のバージョンの場合は、 /opt/nwreg2/local を使用します。
ステップ 1 Network Registrar サーバに、 root アクセス権を使用してログインします。
ステップ 3 Network Registrar サーバをリロードする場合は、次のように入力します。
または、次のコマンドを入力して、DHCP サーバを単独でリロードすることもできます。
Network Registrar サーバにインストールされた拡張を検証するには、Network Registrar Command Line Tool( nrcmd )から、以下を実行します。
(注) BPR_HOME および BPR_DATA 値は、インストールによって異なることがあります。
DPEは、「BAC コンポーネント」に説明する要件を満たしている Solaris 8 または Solaris 9 サーバにインストールします。
(注) DPE インストール中に、DPE がインストールされているのと同じコンピュータ上で TFTP サーバが稼働していることが検出された場合は、インストールが終了し、エラー メッセージが表示されます。
DPE をインストールするには、「CLI からのインストール」に記載された手順を実行してから、次の手順を実行します。
ステップ 1 DPE のプロンプトで、1 つまたは複数のコンポーネントを選択するように要求されたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
RDU、Network Registrar 拡張ポイント、および KDC のインストールを省略するには、オプションごとに n を入力して、 Enter キーを押します。
ステップ 2 インストールするコンポーネントを確認するように要求されます。 y を入力し、 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 3 コンポーネントのインストールの確認が開始されることを示すメッセージが表示されます。 Enter キーを押して先に進みます。
確認には、正しいパッチがインストールされているかどうかのチェックも含まれています。正しいパッチがインストールされていない場合は、画面にエラー メッセージが表示されます。
ステップ 4 確認が完了すると、Home Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /opt/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 5 デフォルトのインストール ディレクトリを作成するかどうか尋ねられたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 6 ディレクトリを確認します。 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 7 Data Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 8 デフォルトのインストール ディレクトリを作成するかどうか尋ねられたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 9 確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 10 選択したインストール パラメータが表示されます。 y を入力し、 Enter キーを押して、DPE をインストールします。
ステップ 11 インストールが完了すると、Installation Summary が表示されます。 Enter キーを押して、インストール プログラムを終了します。
KDC をインストールする必要があるのは、音声テクノロジー処理をサポートするようにシステムを設定する場合のみです。
ネットワーク分割およびパフォーマンスの最大化を図るために、プロビジョニング グループごとに KDC インスタンスを 1 つインストールできます。パフォーマンス上の理由から、別のサーバに KDC をインストールする必要があります。
KDC をインストールするには、「CLI からのインストール」に記載された手順を実行してから、次の手順を実行します。
ステップ 1 KDC のプロンプトで、1 つまたは複数のコンポーネントを選択するように要求されたら、 y を入力し、 Enter キーを押します。
RDU、Network Registrar 拡張ポイント、および DPE のインストールを省略するには、オプションごとに n を入力して、 Enter キーを押します。
ステップ 2 インストールするコンポーネントを確認します。 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 3 コンポーネントのインストールの確認が開始されることを示すメッセージが表示されます。 Enter キーを押して先に進みます。
ステップ 4 確認が完了すると、Home Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /opt/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 5 Data Directory Destination プロンプトが表示されます。デフォルトのディレクトリ /var/CSCObpr を採用する場合は、 Enter キーを押します。採用しない場合は、他のディレクトリを入力します。
ステップ 6 確認するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 7 KDC インターフェイス アドレス、Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)、および領域名を入力します。
ステップ 8 入力内容を確認して、先に進むには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 9 KDC サービス キーおよび DPE FQDN を入力するように要求されます。
この KDC サービス キーは、DPE および KDC の 2 つのコンポーネント間の通信を可能にするために、両方に生成する必要があります。このサービス キーを生成するには、KDC 用に入力したパスワードと、対応する DPE 用に入力したパスワードが一致する必要があります。これらが一致しない場合、DPE は機能しません。
DPE ごとに、6 ~ 20 文字のパスワードを入力し、 Enter キーを押します。次に、DPE の FQDN を入力し、 Enter キーを押します。
(注) サービス キーを生成するコンポーネントと、その手順は、次のとおりです。
• DPE ― DPE CLI から packetcable registration kdc-service-key コマンドを使用します。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, 2.7.1 』を参照してください。
• KDC ― KeyGen ツールを使用します。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center Administrator Guide, 2.7.1 』を参照してください。
ステップ 10 別の DPE の情報を入力するように要求されます。別の DPE を追加するには、 y を入力し、 Enter キーを押します。追加しない場合は、 n を入力して、 Enter キーを押します。
インストール プログラムはすべての DPE に対して同じ音声テクノロジー共有鍵を使用します。
ステップ 11 確認して先に進むには、 y を入力し、 Enter キーを押します。
ステップ 12 選択したインストール パラメータが表示されます。 y を入力し、 Enter キーを押してパラメータを確認し、KDC をインストールします。
ステップ 13 インストールが完了すると、Installation Summary が表示されます。 Enter キーを押して、終了します。
インストールするコンポーネントに関係なく、インストール プログラムの初期インストール手順は同じです。
GUI から BAC をインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 X-Windows クライアントを使用して、BAC コンポーネントのインストール先となるコンピュータに root アクセス権でログインします。
ステップ 2 gzip および gtar ユーティリティをシステムで使用して、BAC インストール ファイルを圧縮解除および展開できることを確認します。
a. インストール ファイルを圧縮解除して抽出するディレクトリに移動します。
b. .gtar.gz 拡張子の付いたファイルを圧縮解除します。次の構文を使用します。
c. gunzip で圧縮解除された、 .gtar 拡張子の付いたファイルを展開します。
/ BACC_271_SolarisK9 ディレクトリが作成され、そこにインストール プログラム setup.bin が抽出されます。
d. / BACC_271_SolarisK9 ディレクトリに移動します。
ステップ 3 次のコマンドを入力して、インストール プログラムを起動します。
インストール プログラムは、適切なパッチが Solaris オペレーティング システムにインストールされていることを確認します。確認が完了すると、初期メッセージが表示されます。
ステップ 5 Choose Installation Type 画面が表示されます。2 つのインストール タイプのいずれかを選択します。
• Individual Components ― RDU、Network Registrar 拡張、DPE、または KDC をインストールする場合に使用します。「GUI からのコンポーネントのインストール」を参照してください。
• Lab ― ラボ環境にソフトウェアをインストールする場合に使用します。「ラボ環境へのインストール」を参照してください。
ステップ 5 で選択したオプションに応じて、Installation Components 画面が表示されるか、またはラボ インストールが開始します。
ここでは、BAC のコンポーネントを 1 つまたは複数インストールする手順について説明します。
(注) これらの手順を開始する前に、上記の初期インストール手順を完了する必要があります。
• 「GUI からの Network Registrar のインストール」
各コンポーネントの詳細については、「BAC コンポーネント」を参照してください。
ここでは、RDU のインストール方法について説明します。RDU サーバは、「BAC コンポーネント」に説明する要件を満たしている Solaris 8 または 9 サーバにインストールします。
RDU サーバをインストールするには、「GUI からのインストール」に記載された手順を実行してから、次の手順を実行します。
ステップ 1 Installation Components 画面で Regional Distribution Unit(RDU)チェックボックスをオンにし、 Next をクリックします。
ステップ 2 Home Directory Destination 画面が表示されます。ホーム ディレクトリ( BPR_HOME )の場所を選択するには、デフォルトのディレクトリ( /opt/CSCObpr )を採用するか、新しいインストール先ディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 3 Create Directory ダイアログボックスが表示されます。 Yes をクリックして先に進みます。
ステップ 4 Data Directory Destination 画面が表示されます。データ ディレクトリ( BPR_DATA )をインストールするには、デフォルトのディレクトリ( /var/CSCObpr )を採用するか、新しいディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 5 Create Directory ダイアログボックスが表示されます。 Yes をクリックして先に進みます。
ステップ 6 Database Transaction Logs Destination 画面が表示されます。トランザクション ログのインストール先ディレクトリ( BPR_DBLOG )を入力します。デフォルトのディレクトリは /var/CSCObpr です。または、 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。 Next をクリックします。
ステップ 7 Create Directory ダイアログボックスが表示されたら、 Yes をクリックします。
ステップ 8 Regional Distribution Unit Host/Port 画面が表示されます。デフォルトのリスニング ポート番号(49187)を採用するか、新しいポート番号を入力します。 Next をクリックします。
RDU の IP アドレスは、インストール プログラムによって自動的に取得されます。この値を入力する必要はありません。
ステップ 9 Shared Secret Password 画面が表示されます。共有シークレット パスワードを入力し、確認します。共有シークレット パスワードは、ネットワーク上の RDU、DPE、および Network Registrar 拡張ポイントに対して同じものを使用する必要があります。 Next をクリックします。
ステップ 10 Installation Parameters 画面が表示されます。この画面には、これまでの画面で入力した値が表示されます。これまでに入力した値を変更するには、次の手順を実行します。
a. 目的の画面が表示されるまで Back をクリックします。
ステップ 11 インストールが完了すると、Installation Summary 画面が表示されます。 Finish をクリックして、インストール プログラムを終了します。
Network Registrar サーバに BAC 拡張をインストールします。フェールオーバー環境に BAC を導入する場合は、フェールオーバー サーバにも BAC 拡張をインストールする必要があります。拡張をインストールしたら、設定する必要があります。設定手順については、「拡張の設定」を参照してください。
Network Registrar 拡張をインストールする前に、「GUI からのインストール」に記載された手順を実行します。拡張をインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Installation Components 画面で、Cisco Network Registrar extension points チェックボックスをオンにして、 Next をクリックします。
(注) インストールされている Network Registrar が確認されます。サーバに Network Registrar 6.2.3.2 以上のバージョンをインストールしておくことを推奨します。少なくとも、バージョン 5.5.12 をシステムにインストールしておく必要があります。必要なバージョンがインストールされていない場合は、インストール プロセスが終了します。処理を進める前に、必要な Network Registrar バージョンにアップグレードする必要があります。
ステップ 2 Home Directory Destination 画面が表示されます。ホーム ディレクトリ( BPR_HOME )の場所を選択するには、デフォルトのディレクトリ( /opt/CSCObpr )を採用するか、新しいインストール先ディレクトリを入力します。 Browse ボタンをクリックして、目的のディレクトリを探すことができます。
(注) BAC コンポーネントのインストール先コンピュータにすでに BAC コンポーネントがインストールされていると識別された場合は、ホーム ディレクトリが要求されません。
ステップ 3 Next をクリックします。ディレクトリの確認が行われ、必要に応じてディレクトリを作成するように要求されます。
ステップ 4 Data Directory Destination 画面が表示されます。データ ディレクトリをインストールするには、デフォルト ディレクトリ( /var/CSCObpr )を採用するか、新しいディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。
ステップ 6 Create Directory ダイアログボックスが表示されます。 Yes をクリックして先に進みます。
ステップ 7 Regional Distribution Unit Host/Port 画面が表示されます。以下を入力します。
• RDU ソフトウェアがインストールされたサーバの IP アドレス(またはホスト名)。デフォルトでは、RDU IP Address フィールドにローカル ホスト名が表示されます。
• ホストのリスニング ポート。RDU はリスニング ポートを使用して、DPE および Network Registrar 拡張ポイントと通信します。
ステップ 9 Network Registrar Extension Point Provisioning Group 画面が表示されます。Network Registrar 拡張ポイント プロビジョニング グループの名前を入力します。
(注) これは必須フィールドです。スペースを含まない、最大 10 文字の英数字を指定する必要があります。この値は、インストールの完了後、BAC コマンドライン ツールから変更できます。
ステップ 11 PacketCable voice technology 画面が表示されます。以下をクリックします。
• Yes ― 音声テクノロジー オプションをインストールする場合
• No ― このテクノロジーに関する有効なライセンス キーがない場合。 No をクリックした場合は、ステップ 13 に進みます。
ステップ 12 PacketCable Properties 画面が表示されます。次の説明に基づいて、フィールドに適切な情報を入力します。
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一意の名前を使用して、Kerberos 領域を指定します。この領域名は、対応するコンポーネントに設定された領域と一致する必要があります。 |
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ステップ 14 Shared Secret Password 画面が表示されます。共有シークレット パスワードを入力し、確認します。
(注) RDU インストール中に入力した共有シークレット パスワードを使用します。
ステップ 16 Installation Parameters 画面が表示されます。この画面には、これまでの画面で入力した値が表示されます。入力した値を変更するには、目的の画面が表示されるまで Back をクリックします。
ステップ 18 インストールが完了すると、Installed Components Summary 画面が表示されます。 Finish をクリックして、インストール プログラムを終了します。
(注) 拡張を設定するには、「拡張の設定」に記載された手順を実行します。
DPE をインストールするには、「GUI からのインストール」に記載された手順を実行してから、次の手順を実行します。
ステップ 1 Installation Components 画面で Device Provisioning Engine(DPE)チェックボックスをオンにし、 Next をクリックして先に進みます。
ステップ 2 Home Directory Destination 画面が表示されます。ホーム ディレクトリ(/ BPR_HOME )をインストールするには、デフォルトのディレクトリ( /opt/CSCObpr )を採用するか、 Browse ボタンをクリックして、目的のディレクトリを特定します。
(注) BAC コンポーネントのインストール先コンピュータにすでに BAC コンポーネントがインストールされていると識別された場合は、ホーム ディレクトリが要求されません。
ステップ 4 必要に応じてディレクトリを作成するように要求されます。
ステップ 5 Data Directory Destination 画面が表示されます。データ ディレクトリ( BPR_DATA )をインストールするには、デフォルトのディレクトリ( /var/CSCObpr )を採用するか、新しいディレクトリを入力します。 Browse ボタンを使用して、新しいディレクトリを選択できます。
ステップ 7 Installation Parameters 画面が表示されます。パラメータが正しいかどうかを確認したら、 Next をクリックして DPE をインストールするか、 Back をクリックしてパラメータを変更します。
ステップ 8 インストールが完了すると、Installation Summary 画面が表示されます。 Finish をクリックして、インストール プロセスおよびインストール プログラムを終了します。
KDC をインストールする必要があるのは、音声テクノロジー処理をサポートするようにシステムを設定する場合のみです。
ネットワーク分割およびパフォーマンス最大化を図るために、プロビジョニング グループごとに KDC を 1 つインストールできます。パフォーマンス上の理由から、コンポーネントをインストールする場合は、別のサーバに KDC をインストールします。
KDC をインストールするには、「GUI からのインストール」に記載された手順を実行してから、次の手順を実行します。
ステップ 1 Installation Components 画面で Key Distribution Center チェックボックスをオンにします。 Next をクリックします。
ステップ 2 Home Directory Destination 画面が表示されます。ホーム ディレクトリ( BPR_HOME )をインストールするには、デフォルトのディレクトリ( /opt/CSCObpr )を採用するか、 Browse ボタンをクリックして、目的のディレクトリを特定します。
ステップ 4 ディレクトリを作成するように要求されます。 Yes をクリックして先に進みます。
ステップ 5 Data Directory Destination 画面が表示されます。デフォルトのディレクトリ( /var/CSCObpr )に、データ ディレクトリ( BPR_DATA )をインストールします。 Browse ボタンをクリックして、新しいディレクトリを選択できます。
ステップ 7 Key Distribution Center Realm Name 画面が表示されます。次の説明に基づいて、フィールドに適切な情報を入力します。
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一意の名前を使用して、Kerberos 領域を指定します。この領域名は、対応するコンポーネントに設定された領域と一致する必要があります。 |
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ステップ 9 KDC Service Key and DPE Panel 画面が表示されます。このサービス キーは、DPE および KDC の 2 つのコンポーネント間の通信を可能にするために、両方に生成する必要があります。このサービス キーを生成するには、KDC 用に入力したパスワードと、対応する DPE 用に入力したパスワードが一致する必要があります。これらが一致しない場合、DPE は機能しません。
DPE ごとに、6 ~ 20 文字のパスワード、および FQDN を入力し、 Add をクリックします。必要に応じて、DPE をさらに追加します。
(注) サービス キーを生成するコンポーネントと、その手順は、次のとおりです。
• DPE ― DPE CLI から packetcable registration kdc-service-key コマンドを使用します。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center DPE CLI Reference, 2.7.1 』を参照してください。
• KDC ― KeyGen ツールを使用します。詳細については、『 Cisco Broadband Access Center Administrator Guide, 2.7.1 』を参照してください。
ステップ 11 Installation Parameters 画面が表示されます。パラメータが正しいかどうかを確認したら、 Next をクリックして BAC をインストールするか、 Back をクリックしてパラメータを変更します。
ステップ 12 インストールが完了すると、Installation Summary 画面が表示されます。 Finish をクリックします。