DHCP および VLAN による LAN の設定
Cisco 900 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)は、物理 LAN と VLAN の両方でクライアントをサポートします。各ルータは Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用して、このようなネットワーク上にある各ノードに対して、IP 設定の自動割り当てをイネーブルにできます。
図 6-1 に、ルータおよび 2 つの VLAN を介して接続された 2 つの物理 LAN の一般的な構成例を示します。
図 6-1 Cisco ルータで DHCP が設定された物理および仮想 LAN
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ファスト イーサネット LAN(複数のネットワーク デバイス) |
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インターネットに接続されたルータおよび DHCP サーバ(Cisco 900 シリーズ アクセス ルータ) |
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VLAN 1 |
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VLAN 2 |
DHCP
DHCP は、RFC 2131 に説明されているように、アドレス割り当てにクライアント/サーバ モデルを採用しています。管理者は、Cisco 900 シリーズ ルータを DHCP サーバとして動作するように設定できます。この場合、IP アドレスの割り当てと他の TCP/IP 関連の設定情報をワーク ステーションに提供します。DHCP を使用すると、IP アドレスを各クライアントに手動で割り当てるという作業を省くことができます。
DHCP サーバの設定では、サーバのプロパティ、ポリシーおよび DHCP オプションを設定する必要があります。
(注) サーバのプロパティを変更する場合には、Network Registrar データベースからのコンフィギュレーション データでサーバを毎回リロードする必要があります。
VLANs
Cisco 900 シリーズ アクセス ルータは、VLAN を設定できる 4 つのギガビット イーサネット ポートをサポートします。
VLAN によって、ユーザの物理的な場所または LAN 接続に関係なく、ネットワークをユーザの論理グループに分割してまとめることができます。
設定作業
次の作業を実行して、このネットワーク シナリオを設定します。
(注) この章の各手順では、ルータの基本機能、NAT による PPPoE または PPPoA をすでに設定していることを前提とします。これらの設定作業を実行していない場合には、使用しているルータに応じて“ルータの基本設定,”と“PPP over Ethernet と NAT の設定,”を参照してください。
DHCP の設定
次の例は、この章で説明してきた DHCP 設定のコンフィギュレーション ファイルの一部を示しています。
Router(config)# ip domain name smallbiz.com
Router(config)# ip name-server 192.168.11.12
Router(config)# ip dhcp excluded-address 192.168.9.0
Router(config)# ip dhcp pool dpool1
Router(config-dhcp)# import all
Router(config-dhcp)# network 10.10.0.0 255.255.255.0
Router(config-dhcp)# default-router 10.10.10.10
Router(config-dhcp)# dns-server 192.168.35.2
Router(config-dhcp)# domain-name cisco.com
Router(config-dhcp)# exit
DHCP 設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
- show ip dhcp import :DHCP サーバ データベースにインポートされたオプションのパラメータを表示します。
- show ip dhcp pool :DHCP アドレス プールに関する情報を表示します。
- show ip dhcp server statistics :アドレス プールおよびバインディングの数などの DHCP サーバ統計情報を表示します。
Router# show ip dhcp import
Address Pool Name: dpool1
Router# show ip dhcp pool
Utilization mark (high/low) : 100 / 0
Subnet size (first/next) : 0 / 0
1 subnet is currently in the pool :
Current index IP address range Leased addresses
10.10.0.1 10.10.0.1 - 10.10.0.254 0
Router# show ip dhcp server statistics
VLAN の設定
次の例で、ルータで VLAN を設定する方法を示します。
Router(config)#
exit
VLAN へのスイッチ ポートの割り当て
次の例で、VLAN にスイッチ ポートを割り当てる方法を示します。
Router(config)# interface gigabitethernet 2
Router(config-if)# switchport access vlan 2
Router(config-if)#
VLAN コンフィギュレーションを表示するには、次のコマンドを使用します。
- show :VLAN データベース モードから入力します。設定されたすべての VLAN の設定情報の概要を表示します。
- show vlan-switch:特権 EXEC モードから入力します。設定されたすべての VLAN の詳細情報を表示します。
Translational Bridged VLAN: 1002
Translational Bridged VLAN: 1003
VLAN ISL Id: 2
Name: VLAN0002
Media Type: Ethernet
VLAN 802.10 Id: 100002
State: Operational
MTU: 1500
VLAN ISL Id: 3
Name: red-vlan
Media Type: Ethernet
VLAN 802.10 Id: 100003
State: Operational
MTU: 1500
Translational Bridged VLAN: 1
Translational Bridged VLAN: 1003
Backup CRF Mode: Disabled
Translational Bridged VLAN: 1
Translational Bridged VLAN: 1002
Media Type: Token Ring Net
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1 default active Fa0, Fa1, Fa3
1003 token-ring-default active
1004 fddinet-default active
1005 trnet-default active
VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2
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1 enet 100001 1500 - - - - - 1002 1003
2 enet 100002 1500 - - - - - 0 0
1002 fddi 101002 1500 - - - - - 1 1003
1003 tr 101003 1500 1005 0 - - srb 1 1002
1004 fdnet 101004 1500 - - 1 ibm - 0 0
1005 trnet 101005 1500 - - 1 ibm - 0 0